第74回 参議院 予算委員会 第2号
○国務大臣(長谷川峻君) 繊維産業のことを御心配いただきましたので、私のほうで気のついたことをお話し申し上げます。 通産大臣が申されたように、私も先日、繊維産業会議に出席しました。これは労使ともども数百人が出まして、悲痛な叫びでした。私も現場などを歩いておりましたが、ちょうどただいま、この予算委員会と並行して、昨晩衆議院で通過しました雇用保険法案、これが非常に期待されているわけです。それは一時帰休する場合に、そういう人人に三分の二の月給…
衆参両院の本会議・委員会の会議録を全文検索します。発言者・会派・時期で絞り込み、政策テーマがいつ誰に語られたかを追えます。
出典: 国会会議録検索システム API(国立国会図書館) ↗○国務大臣(長谷川峻君) 繊維産業のことを御心配いただきましたので、私のほうで気のついたことをお話し申し上げます。 通産大臣が申されたように、私も先日、繊維産業会議に出席しました。これは労使ともども数百人が出まして、悲痛な叫びでした。私も現場などを歩いておりましたが、ちょうどただいま、この予算委員会と並行して、昨晩衆議院で通過しました雇用保険法案、これが非常に期待されているわけです。それは一時帰休する場合に、そういう人人に三分の二の月給…
○委員長(山崎昇君) 雇用保険法案、雇用保険法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案、労働者災害補償保険法等の一部を改正する法律案を一括して議題とし、政府から説明を聴取いたします。長谷川労働大臣。
○国務大臣(長谷川峻君) ただいま議題となりました雇用保険法案及び雇用保険法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 現行失業保険法は、施行以来、わが国の雇用失業対策の柱として重要な役割りを果たしてまいりましたが、この間に、わが国の雇用失業情勢は、基本的変化を遂げるとともに、いわゆる高齢者社会への移行や最近の雇用失業情勢に見られるような国際的あるいは国内的要因による失業問題…
○委員長(山崎昇君) この際、雇用保険法案の衆議院における修正部分について、修正案提出者衆議院議員大野明君から説明を聴取いたします。大野君。
○衆議院議員(大野明君) 雇用保険法案に対する衆議院の修正部分について、その内容を御説明申し上げます。 その要旨は、第一に、基本手当の算定の基礎となる賃金日額の最低額を千五百円から千八百円に引き上げること。 第二に、政府は、昭和五十年一月一日から施行日の前日までの間において必要があるときは、失業保険の福祉施設として、景気の変動等により一時休業を余儀なくされた事業主に対し、失業を予防するために必要な助成及び援助を行なうことができるものとす…
○浜本万三君 大臣に雇用保険の関係につきまして質問を申し上げたいと思います。 まず第一は、この法律を提案いたしました理由につきまして簡単にお尋ねをいたしたいと思います。 自民党の経済政策の失敗によりまして、異常な物価高と深刻な不況が併存する状態に今日なっております。こういう中で国民の雇用と生活を脅かしておることはもう御承知のとおりであります。特に、深刻な不況の中で、十月には一千件を余る倒産が出ておりまするし、失業者も八十万人になろうとし…
○国務大臣(長谷川峻君) 私は参議院の本会議でもどなたかの御質問に答えまして、失業というものは人生の不幸であると、こう申し上げたんですが、労働省としまして、あるいはまた、お互いだれでもそうですけれども、失業の防止ということが最大のことだと思うんです。働く意思と働く能力がありながら、しかも自分の理由でなくして職場から離脱せざるを得ない、こういうことに対してはほんとうに何とか対処しなきゃならぬという立場でございます。そこで、かりに失業保険、…
○政府委員(遠藤政夫君) ただいま御指摘になりました雇用保険法案の中に盛られております雇用改善事業、能力開発事業、雇用福祉事業、この三事業が雇用保険法という体系の中で失業給付事業と並んで行なわれるのは不合理ではないかと、こういうお尋ねかと思いますが、実はこの雇用改善事業以下の三事業につきましては、その新しくこれから実施しようといたしております内容の中の一部分は、現行の失業保険法の福祉施設という形で行なわれておるわけでございます。 そこで…
○説明員(関英夫君) 失業給付の中の基本手当の最低日額の御質問だと思います。で、現行の失業保険の最低日額、これは先ほど大臣からお答えもございましたように、ことしの十月にそれまでよりも三三%の引き上げを行なったわけでございます。この十月から三三%引き上げたばかりでございます。それから雇用保険法案の政府の今回の提出原案は、その十月一日現在引き上げられたものに比してさらに三八%を引き上げる、こういうのが政府提出原案でございます。さらにまた、衆…
○政府委員(遠藤政夫君) 先ほど大臣から冒頭に御答弁ございましたように、今回の雇用保険法案の一つの大きなねらいは、現行失業保険法によります失業給付、失業期間中の生活の安定のための施策、これをさらに一そう現実に即して機能を強化するということが大きな課題でございます七で、私どもは今回の雇用保険法案の中の失業給付につきまして、その給付日数の改定を行なっておりますが、不幸にして失業した方の中で再就職のなかなか困難な方々、たとえば中高年齢層の方と…
○説明員(関英夫君) 失業保険制度というもの、あるいは現在の法律の名前にかかわりますので、少しことばを変えまして、失業補償のための保険の制度といいますものは、そもそもどこの国でもやはり短期保険として制度が立てられておる、したがいまして、長期的に保険料を積み立てて、で、非常に長期にわたって積み立てた保険料に基づく原資で長期の給付をするというような年金的な制度とは非常に異なっております。端的に言えば、その年に、一年間に保険料を全員が納める、…
○政府委員(遠藤政夫君) 雇用調整の措置、いわゆる雇用調整交付金制度につきましては、確かに御指摘のような懸念もあり得るかと思います。私どもは、この雇用保険法案の中で雇用調整措置を制度化いたしました最大の理由は、冒頭に大臣からお話ございましたように、私どもはできるだけ失業をさせないようにする、働いている人たちを職場から離脱させないようにするということが、これが最大の眼目でございまして、企業が不振のために不況の影響を受けて休業しなければなら…
○政府委員(遠藤政夫君) 私ども、現行の失業保険法におきましても、あるいはただいま御審議いただいております雇用保険法案におきましても、働く人たちが失業された場合に、できるだけその失業の期間を如くして希望される適職に再就職をしていただく、その期間、この保険によって生活をささえるために、生活を安定させるために一定の所得を保障する、こういう考え方で、これがこの法律の根幹をなすわけでございます。同時に、そうすることによって、それぞれのすべての人…
○粕谷照美君 そういうことであるとするならば、今回の法案の失業給付事業の求職者給付において実質的に給付水準が切り下げられますし、さらに従来においてもしばしば問題になっていた求職者の職業選択の自由を無視するような、ややもすると、強制労働的な職業安定行政がより強力になるところに今回の問題があるというふうに思うわけです。これは、三日前に、私、たいへん近しい職業安定所につとめている人にお伺いいたしたわけですけれども、この雇用保険法案が通ったなら…
○説明員(関英夫君) 今度の雇用保険法案におきまして保険事故という概念で私ども給付をいたしますのは、失業給付のほうだけで考えております。失業というものを保険事故と考え、そういう保険事故にあわれた方に失業給付をする、これが保険事故の問題でございます。しかし、保険事業全体といたしましては、そういった保険事故をできるだけ発生を防ぐとか、あるいは、不幸にして保険事故が発生した場合に、その保険事故をできるだけ短くするといいますか、早く再就職を促進…
○説明員(関英夫君) ただいま御指摘の社会保障制度審議会の答申は、国会に提出いたしました雇用保険法案、これは今回もあるいは前回の場合も同様でございますが、でなくて、それ以前の雇用保険法案大綱といいますか、そういう考え方について御諮問申し上げ、御答申をいただき、その御答申をできる限り尊重して、初めて雇用保険法案全体を考えたわけでございますが、そのときに社会保障制度審議会にお出ししたおりには、たとえば三事業は千分の三をもって充てるというよう…
○粕谷照美君 そういう経過はわかりました。 それでは、この雇用保険法案というものは、そもそも人手不足の時代に対応して、単なる失業給付事業だけじゃなくて、能力開発、雇用促進などの雇用政策分野にまでも拡大しようという考え方から出されたという経過があるわけです。つまり、背景には高度経済成長政策を通じて、深刻な失業問題は発生せず、そして給付の制限強化によって保険財政が潤っていった。そして潤った保険財政は、積立金運用収入によりまして、独占資本の財…
○政府委員(遠藤政夫君) 粕谷先生いま御指摘のように、この雇用保険法案が今日の姿で御審議いただきますまでには約一年半の期間がございました。この法案を最初に準備に着手いたしましたのは、昨年の八月でございます。したがいまして、当時まだ高度経済成長下でございまして、この法案作成に着手いたしました時点で、まず大前提として議論になりましたことは、一体日本経済は従来のような、こういう高度経済成長といったような事態が、今後常態として続くものであるかど…
○粕谷照美君 たいへん先見の明のある雇用保険法案だというふうにおっしゃっているわけで、私たちもほんとうはそうであってもらいたいと、こう願っているわけですけれども、今日の不況下のこの不安の状態とは、全くそれとは逆な状況下の発生であるだけに、現在はむしろ失業者を発生させないという、こういう施策のほうが重要になっているというふうに思っているわけです。それで、その三事業によって失業を予防するんだというその効果が生かされるという自信があって出され…