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72参議院 社会労働委員会 第12号

○委員長(山崎昇君) 次に、雇用保険法案、雇用保険法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案、勤労者財産形成促進法の一部を改正する法律案、以上三案を一括議題とし、趣旨説明及び衆議院における修正部分の説明を順次聴取いたします。長谷川労働大臣。

長谷川峻 の発言をすべて見る →自由民主党労働大臣1974/05/16

72参議院 社会労働委員会 第12号

○国務大臣(長谷川峻君) ただいま議題となりました雇用保険法案及び雇用保険法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 現行失業保険法は、第二次大戦直後の経済混乱を背景に深刻な失業問題に対処するため昭和二十二年に公布、施行されて以来、わが国の雇用失業対策の柱として重要な役割りを果たしてまいりました。しかしながら、この間に、わが国の雇用失業情勢は、若年者を中心に急速に労働力不足…

72参議院 社会労働委員会 第12号

○衆議院議員(大野明君) 雇用保険法案に対する衆議院の修正部分について、その内容を御説明申し上げます。 その要旨は、第一に、基本手当の給付率を改善し、賃金日額が千五百円以上三千円以下の受給資格者については、百分の八十から百分の六十までの範囲で逓減した率とし、三千円をこえ、七千五百円以下の受給資格者については百分の六十とすること、 第二に、三十歳未満の受給資格者の所定給付日数六十日を九十日に、雇用期間が一年以上の受給資格者であって四十五歳…

72参議院 社会労働委員会 第12号

○矢山有作君 労働省は、最近、法律の大改正をやったり、あるいは新法の制定をやるのに、やたらと大臣の私的諮問機関を設立して、そこで実質的な法律改正案等のたたき台をつくらせて、それを形式的に関係審議会にかけておる、こういう実態じゃないかと思うんです。たとえば今回提案されました雇用保険法案にいたしましても、これは失業保険制度研究会というものをつくられて、ここでやられた。こういうように、せっかく労働者側、使用者側、学識経験者の三者構成の審議会が…

72参議院 社会労働委員会 第12号

○矢山有作君 いま局長がおっしゃったように、この法律で定められた審議会、これをきわめて権威あるものだとおっしゃっているのなら、私は権威があるような扱いをすべきだと思うんです。そういう扱いをしないでおいて権威ある審議会だということば弄するのは、これはまさに、何といいましょうか、いんぎん無礼ということになってしまうんで、私は今度の雇用保険法案を提出される経過を見ましても、記憶間違いではないと思いますが、長い間失業保険制度研究会で研究をしても…

72参議院 社会労働委員会 第12号

○矢山有作君 まあ、いろいろ言われますが、要するに調査、研究、検討の中心は研究会にあったわけですね。いまあなたがおっしゃった労働安全衛生法の問題について見ましても、やはり調査、研究、検討、この中心は研究会にあったわけですね。あんた方が重視しているのは審議会ではなくて研究会。研究会に対してはうんと長い期間をもって十分論議をさせ、そして、出てきたものを中央労働基準審議会に六カ月やらした。ウエートの置きどころが違うわけですよ、審議会と研究会と…

72参議院 社会労働委員会 第12号

○委員長(山崎昇君) ただいまから社会労働委員会を再開いたします。 午前中に趣旨説明を聴取いたしました雇用保険法案、雇用保険法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案、勤労者財産形成促進法の一部を改正する法律案、以上、三案を再び一括議題とし、質疑に入ります。 質疑のある方は順次御発言を願います。

72参議院 社会労働委員会 第12号

○藤原道子君 私は、雇用保険法案の提案理由についてお伺いしたいと思うのであります。 まず、労働省が今回提案した雇用保険法案は失業保険の給付のみならず、法案に盛られた雇用促進、能力開発、あるいは労働者福祉といった、いわゆる三事業についても重大な問題点を抱えており、全く無視できない法律案であります。そこで、私は女性問題を主としてお伺いしたいのでございますが、まず最初に、雇用失業情勢の現状及び失業保険の受給者の状況はどういう状態でございますか…

72参議院 社会労働委員会 第12号

○藤原道子君 平均すれば六十日というけれども、いまおっしゃったように女子の場合と男子の場合は違うのですね。それと同時に職業は、就職できるというけれども、本人の希望する職業につきたいわけですね。ところがなかなかそれがむずかしいというところに問題があるので、私はこのやり方に対しては賛成するわけにはいかないわけなんです。 それで、私は、これまで二十七年近くも国会議員としての仕事をして法案審議に参加してきましたけれども、今回の雇用保険法案のよう…

遠藤政夫 の発言をすべて見る →労働省職業安定局長1974/05/16

72参議院 社会労働委員会 第12号

○政府委員(遠藤政夫君) 実は、この雇用保険法案の審議にあたりまして、衆議院の社会労働委員会におきまして、ただいま藤原先生御指摘の昭和四十五年九月の日経連の要望書について御指摘ございました。で、御指摘ございますまで、私は、実はこういった日経連から要望書が出ておることも全く承知いたしておりませんでした。どういう内容のものが出されたのか、その後その御指摘を受けまして、実は取り寄せてみた次第でございます。いま手元に持ってまいりましたけれども、…

72参議院 社会労働委員会 第12号

○藤原道子君 要望書が出たのに、あなたが知らなかった、見なかったというのはおかしいですね。だれが受け取ったのですか。だから、われわれから見ると、この今回の雇用保険法案とは、この要望書と有機的に関連があると思うのです。それをあなたは答弁がしにくいものだから、知らなかったなんていうのは私納得できない。この要望書によると、「失業保険制度を抜本的に改正し、出かせぎ労働者などの季節的労働者はこれを別枠に扱い、また就職の意思のない女子結婚退職による…

遠藤政夫 の発言をすべて見る →労働省職業安定局長1974/05/16

72参議院 社会労働委員会 第12号

○政府委員(遠藤政夫君) 四十五年の九月の日経連の要望書を知らなかったというのはうそだという御指摘でございますけれども、私はここでその御指摘に対しましてうそを申し上げるつもりは全くございません。四十五年当時は私はどこにおりましたがか、実は昨年の八月に現職に参りまして、今回のこの法案の立案に当たりました事務当局は、関係者全員が四十五年当時この職にございませんで、もちろん、労働大臣、事務次官もその当時とはかわっておりまして、こうういう要望書…

遠藤政夫 の発言をすべて見る →労働省職業安定局長1974/05/16

72参議院 社会労働委員会 第12号

○政府委員(遠藤政夫君) 実はただいま申し上げましたように、日経連の要望書について御指摘ございましたので、そういうものがいつの時点で、どういう内容のものがあったか調べさせた結果、私、いま手元に持ってまいったわけでございます。今回の雇用保険法案の立案当初からこの問題について全く私、承知いたしていなかったことは、まぎれもない事実でございます。ただ、四十四年の改正当時の考え方と今回の雇用保険法における出かせぎに対する考え方が根本的に違っておる…

72参議院 社会労働委員会 第12号

○藤原道子君 どうも答弁が、きょうは納得がいかない。いま、失業保険制度研究会の話が出ましたが、その研究会の報告書を読むと、女子労働者をはじめ、出かせぎ農民、若年労働者が失業保険金を受給することを単に非難するだけでなく、罪悪視しているように思えてならない。さらに中央職業安定審議会の某私立大学の教授は、女子の結婚退職に関連して、この雇用保険法案に賛成しないのは反国民的だと大いに暴言を吐いているという報告もございます。 そこで、尋ねますが、確…

関英夫 の発言をすべて見る →労働省職業安定局失業保険課長1974/05/16

72参議院 社会労働委員会 第12号

○説明員(関英夫君) 女子の離職した人の失業の認定の問題が前段だと思いますが、失業の認定の問題につきましては、現行の失業保険法と雇用保険法案では全く考え方を同一にいたしておりまして変える考え方はございません。女子が結婚、妊娠、出産、育児、そういったために退職される場合には、育児とかあるいは出産等のために退職されるということであれば、その時点では失業保険法の上でいきますと、労働の意思、能力がないものというふうに考えられますが、またその時期…

72参議院 社会労働委員会 第12号

○藤原道子君 特に出産、育児を理由に離職する女子労働者対策として、保育所等の社会施設の充実が必要であることは言うまでもないと思う。ところがこれらの施設が貧困なるがゆえに、つまり女子労働者に対する社会的配慮が、不足が原因で多くの女子労働者が今日不本意ながら労働力無能力者というレッテルを張られているのである。あなた方は雇用保険法案が改悪ではなくて改正というのなら、現行失業保険法の「労働の意思及び能力」の確認に関する条文——第三条ですか、「(…

72参議院 社会労働委員会 第12号

○藤原道子君 最近、政府関係の調査によっても、女子労働者の側につとめをできるだけ長く続けたいという意識が急速に高まっている。四十七年十月に総理府、大臣官房広報室が実施した「婦人に関する意識調査」によると、現在雇用労働者として働いている女子の七五%、——管理、専門、技術職では八四%、事務職では七二%、それから労務職では七六%。学歴別では中卒が七九%、高卒が七二%、大学卒か七九%——が職業を継続したいとしております。一方、同様に総理府統計局…

関英夫 の発言をすべて見る →労働省職業安定局失業保険課長1974/05/16

72参議院 社会労働委員会 第12号

○説明員(関英夫君) 先ほど来局長からもお答え申し上げておりますように、雇用保険法案におきまして、女子ができるだけ長くつとめるのをかえって阻害するような考え方を持っているつもりはございませんで、一例でございますけれども、新しく事業主負担で行ないます三事業のうちの雇用改善事業の中でも、女子ができるだけ長くつとめられるようなものを、そういう事業の中でたとえば託児施設、そういったものに対する援助なんかも、そういう中に考えろというような御意見も…

関英夫 の発言をすべて見る →労働省職業安定局失業保険課長1974/05/16

72参議院 社会労働委員会 第12号

○説明員(関英夫君) 女子が結婚とか妊娠、出産、育児あるいは老病者の看護のためにやむを得ず退職するということは、一般的にはそういうことに専念するために職をおやめになるというふうに思われますので、その通達では一般的にいえば労働の意思または能力がないと推定せざるを得ないと、こういうことを申しているわけでございますが、先ほど来先生のお話にありますように、本人は別の条件があれば働くことが可能であると、だからいまの会社はやめて可能なところにいきた…

遠藤政夫 の発言をすべて見る →労働省職業安定局長1974/05/16

72参議院 社会労働委員会 第12号

○政府委員(遠藤政夫君) 先ほど藤原先生から御指摘ございました、現行法の三条に労働の意思と能力という規定がある、それについてももっと緩和すべきじゃないかという御指摘でございましたけれども、私どもは、失業に対する保険給付ということを考えます場合に、労働の意思と能力というのが失業という問題については、これは切り離せない条件であることはもう先生御承知のとおりだと思います。ただ、現行法におきましては、失業という——労働の意思と能力を判定するため…