第102回 参議院 商工委員会 第16号
○委員長(降矢敬義君) 半導体集積回路の回路配置に関する法律案を議題といたします。 本案の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。 質疑のある方は順次御発言を願います。
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出典: 国会会議録検索システム API(国立国会図書館) ↗○委員長(降矢敬義君) 半導体集積回路の回路配置に関する法律案を議題といたします。 本案の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。 質疑のある方は順次御発言を願います。
○福間知之君 法案の質疑に入る前に、昨今の日米間における貿易摩擦問題に関連いたしまして、今審査に入ろうとしている半導体等が対象にもなっておるわけであります。けさほどの新聞でも、再びアメリカ側から通信機器を主体にした日本市場の閉鎖性、あるいはまた対日輸出に対するアクセス、認定基準などなど問題視されているやに報道されております。 去る四月の二十六日でございましたか、日米貿易摩擦の一つであるいわゆるエレクトロニクス分野の市場開放について話し合…
○政府委員(木下博生君) 去る四月二十六日の第三回のエレクトロニクス会合におきましては、今福間先生から御指摘ございましたように、前回米側から出されました九項目の質問に対して、日本側の説明をしたわけでございます。 それぞれにつきまして申し上げますと細かい点もございますので省略させていただきますが、全体として申し上げますと、例えば半導体チップ保護法あるいはソフトウエアの権利の保護の問題等につきましては、日本側で法案を国会に提出しているという…
○福間知之君 その日本側の回答に対しまして、例えば半導体の保護法の早期成立や、ソフトウエアの保護のための著作権法の改正等についてはアメリカは評価したと伝えられているんですけれども、むしろその他五項目ないし六項目については、必ずしもアメリカはすっきり納得をしたとも言えないような印象を残しているんですけれども、そういうことなんですか。
○政府委員(木下博生君) 少し具体的に申し上げさしていただきますと、例えばJISの原案作成委員会へ外国人が参加できるようにしてほしいというようなことに対しましては、日本側として、従来からそういうことを認めておるのでという説明をしておりますので、一応アメリカとしては評価しておると思います。 ただ、新聞等に、アメリカ側は必ずしも評価していないというようなことを取り上げておりますのは、例えば特許処理の迅速化につきまして、アメリカとしてはそれを…
○福間知之君 先ほど木下局長の御答弁の中にもありましたけれども、次官級会議で半導体の設備投資が過大過ぎるんじゃないかという話があったと、こういうことでございますが、具体的に何かアメリカ側から需給バランスは関しての要望がそのほかございましたですか。
○政府委員(木下博生君) 前回の協議におきましては、そういう具体的な需給バランスについての話し合いは全く行われておりませんし、米側からも提起はございません。 ただ、御承知のように、一昨年から昨年にかけて半導体が世界的に需給が逼迫いたしまして、日本の国内においても品不足の状態が起こったということと、それから半導体について従来六十四キロビットのメモリーのものが中心であったものが、各企業とも二百五十六キロビットの半導体の生産設備を導入しようと…
○福間知之君 一昨日当委員会は、この法案審議の参考に資するために、我が国でも最大の大手の一つである日立製作所の半導体武蔵工場を視察をする機会を得ました。我々素人でも見てびっくり、また聞いて驚きということで、大変参考にお互いになったんじゃないかと思うんです。そのときにいただいた資料などを見てみましても、日本の半導体生産、そしてまた販売、なかんずく対米輸出というものの伸びが非常に顕著ですね、ここ数年の経過を見ますとですね。 ちなみにちょっと…
○国務大臣(村田敬次郎君) 今、福間委員御指摘のように、この半導体生産・輸出入動向というのが大変日本の伸びが著しい、輸出、輸入ともに伸 びておるのでございますが、特に日本の輸出の伸びが著しいわけでございまして、そういった意味で、日米間の協議はおきましてもこの問題がますます真剣に話し合われるということになるわけでございますが、半導体などのエレクトロニクス分野は大変な成長性がある、世界経済活性化のための重要な分野であるということから、世界に…
○福間知之君 一方、アメリカのICメーカーの我が国への進出ということを少し調べてみますと、日本テキサス・インスツルメンツ――日本TIでございますけれども、日本TIの茨城県の美浦工場、あるいはまた大分県の日出工場を初めといたしまして、モトローラ社の福島県は会津工場、あるいは日本IBMの滋賀県は野洲工場等々と逐年拡大をしておるわけであります。特に日本TIは、生産あるいは開発も日本重点志向をとっておりまして、八四年の売上高はほぼ一千億円を超え…
○政府委員(木下博生君) 先ほど先生のお話ございましたように、昨年の我が国からの半導体集積回路の対米輸出は三千七百二十二億円だったわけでございますが、このうち米国系ICメーカーの輸出分がどのくらいかという点は、ちょっと統計がはっきりしたものがございませんのでなかなかわからないわけでございますけれども、私どもの推定によりますと、ほぼ二、三%程度ではないかという感じでおります。したがいまして、日本の日本IBMあるいはモトローラ、テキサス・イ…
○政府委員(木下博生君) 日本に米系企業がどんどん進出しておりますのは御指摘のとおりでございまして、また日本側からも日本側企業がアメリカに半導体工場をつくっておるわけでございます。これは、半導体につきまして、さきに先端技術産業作業部会といるのが通産省とそれからアメリカの商務省あるいはアメリカの通商代表部との間で行われまして、その作業部会の結論に基づいて、例えば両国間の半導体の関税をゼロにしようというようなことも行われたわけでございますけ…
○福間知之君 現在でも、日本は世界のIC生産量の約三〇%水準を達成している、こういうふうに言われておりまして、先ほど申し上げたように、その上にアメリカ系企業が日本にも進出をしてくるとなりますと、さらに生産比率は高まるというふうに考えられます。考えようによると、これはアメリカと並んで日本が世界へのICの供給基地というふうな性格を強めるということに通ずるわけですね。一方、日本の企業も、今のお話のように海外に積極的に生産体制をつくり上げていく…
○政府委員(木下博生君) 今、先生御指摘のように、日本系企業が世界の半導体生産の三割弱を占めるまでに至っておりまして、アメリカ系企業と合わせますと世界の半導体生産の約九割以上をその両国企業で賄っているというような感じになっております。 それで、半導体は、御承知のようにエレクトロニクス関係あるいは機械関係全般にわたって基礎的な素材として非常に重要な役割を担っているわけでございまして、そのような半導体産業が技術的にもまた生産の内容的にも発展…
○福間知之君 この日米作業部会小委員会提言のスキーム、仕組みでございますけれども、その中に技術的な項目の一つに、両国政府は商業ベースの積極的な技術交流を奨励する、あるいは信頼性及び試験方法の分野での技術交流を促進する、さらには半導体製品の不公正な複製が出回らないようそれそれ適切に対処するなどということがあるわけですけれどもね、これはよく言わんとすることはわかるし、理解できるんですけれども。 ところで、我が国の半導体の技術なり生産方式なり…
○政府委員(木下博生君) 先端技術産業作業部会におきます提言につきましては、先ほど先生のお話にありましたような項目につきましても、具体的にいろいろと対策を講じているわけでございますが、その一つが今回御提案申し上げているこの半導体の集積回路の回路配置に関する法律案にもなっておるわけでございます。 それで、従来半導体は、アメリカで大きく技術進歩が行われて、それを受けて日本がライセンス等をもらいながら進めていったということでございます。したが…
○福間知之君 おっしゃった今のお話が現状だろうと思います。将来のことは、これは必ずしも的確にわかりませんけれども、特にアメリカの場合今考えられることは、かなり軍需産業との結びつきというものが強うございますから、多分にそういう背景なり影響なりというものを背負いながら半導体技術も開発されていくんじゃないかというふうに思うわけです。 日本はその点アメリカとは対照的でございます。むしろその日本的な半導体の開発というものが世界全体には需要としては…
○政府委員(木下博生君) 私どもといたしまして、半導体集積回路のこういう回路配置の保護をするのにどういう法律が適当かということは、産業構造審議会に半導体チップに関する法制問題小委員会を設けまして御検討いただいたところでも、いろいろな法律についての考え方を整理したわけでございます。その結果といたしましては、既存の法律ではなかなか保護はしにくいということで、今回御提案を申し上げているような法案に最終的になったわけでございますけれども、今先生…
○政府委員(木下博生君) 今先生おっしゃいましたように、特許法、実用新案法の例外規定を設けてやるという案も全く考えられなくはないわけでございますけれども、半導体回路配置を保護することにつきましては、そもそも、回路配置保護の目的が、特許法で言っている特許を保護する目的というような目的とは異なるものでございますから、その保護の要件とか、それから保護の内容等におきまして特許法、実用新案法と著しく異なることになるだろうというような感じがするわけ…
○福間知之君 ここで文部省にちょっとお伺いをしたいんですけれども、半導体のチップ保護のための新立法に当たって、文化庁の著作権審議会が開かれまして、現行の著作権法のもとにおけるチップ回路保護の可能性あるいは是非が検討されたと聞いているんですけれども、審議の経過はどういうことになっていますか。