第102回 衆議院 商工委員会 第12号
○木下政府委員 模倣する技術につきましても、コンピューターや何かの発展によってそれが可能になってきたわけでございますけれども、なぜ模倣が容易になってきたかといいますと、三つの点が挙げられると思います。 一つは、模倣機会が非常に多くなってきたということで、どこにでも集積回路というのは売られて使われているわけでございますから、使われているものを手に入れるということは非常に簡単になってきているということが一つございます。 もう一つは、技術的な…
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出典: 国会会議録検索システム API(国立国会図書館) ↗○木下政府委員 模倣する技術につきましても、コンピューターや何かの発展によってそれが可能になってきたわけでございますけれども、なぜ模倣が容易になってきたかといいますと、三つの点が挙げられると思います。 一つは、模倣機会が非常に多くなってきたということで、どこにでも集積回路というのは売られて使われているわけでございますから、使われているものを手に入れるということは非常に簡単になってきているということが一つございます。 もう一つは、技術的な…
○木下政府委員 今回の法律案におきましても、そのいわゆるリバースエンジニアリングに関する規定が置いてありまして、解析すること自身は法律でも認められるようになっておるわけでございます。そのリバースエンジニアリングというものをやることによりまして、半導体に具現化されている製造方法、技術水準、ノーハウ等の評価を行って、みずからの技術水準の向上を図ることができるという意味で、半導体集積回路産業においてはそれが正当な慣行として定着しておりますので…
○木下政府委員 トランジスタ回路設計、論理回路設計のところまで戻ってリバースエンジニアリングで設計の工程を解析、分析することはできるわけでございます。したがいまして、そこまで戻った上で、戻ったものをベースにしまして独自にレイアウト設計を行い、それで半導体集積回路をつくるということになりますと、それは新しい半導体集積回路をつくったということになると思います。
○木下政府委員 ただいま申し上げましたように、特許法との関係で申し上げますと、回路配置は特許法で言う発明に抽象的には該当すると思いますけれども、現実には既知の知識を基本とした経験則に基づく繰り返し作業でつくっていくというようなものでございますので、新規性、進歩性の保護要件を満たすことはなかなか難しいということで、特許法による保護にはなじみにくいということが言えるかと思います。 それから著作権でございますけれども、回路配置はいわゆる実用物…
○田原委員 この法律と、米国の半導体チップ保護法というのが最近できたわけですが、これとの違いについて少し詳しく説明していただきたいと思います。
○木下政府委員 アメリカで昨年の十一月に制定されました半導体チップ保護法と我が国の法律とは若干異なる点があるのは事実でございます。それはその法体系自身が我が国とアメリカとの間では違っているというようなことがございまして、そういうふうに若干の異なる点が出てくるのはやむを得ないことかと思います。しかしながら、保護期間、保護対象、権利内容等、基本的な枠組みにおいてはアメリカの半導体チップ法とほぼ同じだというふうに考えております。 アメリカの法…
○木下政府委員 二十四条で「善意者に対する特例」という規定がございますけれども、半導体集積回路というのは、各種の製品に組み込まれまして広く流通し、広く使われているというものでございます。それで、模倣回路配置を用いた半導体集積回路が組み込まれた製品であることを知らずに、かつ知らないことについて過失がない者が業としてそういう半導体集積回路を譲渡する場合が出てくるわけでございますけれども、この場合も権利侵害であるというようなことにいたしますと…
○田原委員 回路配置の利用権の内容に半導体集積回路の使用行為が含まれていないのですが、これはどういうことですか。
○木下政府委員 特許法の場合には使用の部分までその権利がかぶさる形になっておりますけれども、本法案におきましては先生御指摘のように使用の部分が含まれないようになっております。 その理由は、機械等に半導体集積回路が組み込まれましてその一部として使用されるものでありまして、その使用に当たってその機械の全体に占める半導体集積回路のウエートというのは比較的小さいということがございます。そのような状況であるにもかかわらず、使用行為を権利化するとい…
○木下政府委員 半導体集積回路のように技術進歩が非常に早いものについて、それを創作した人たちの権利を保護することと、それからそれを使用する人たちの使用する立場を保護する、両方考えまして、両方のバランスをとってこれらの保護期間を考えた方がいいということで考えたわけでございます。 それで、十年間の保護期間が長いか短いかという点でございますけれども、具体的にはその全体のバランスを考えて適切な期間を考えたわけでございますけれども、権利者が開発に…
○木下政府委員 こういう新しい法律でございますので、実際にどのくらいのものが登録をして権利保護を求めてくるかということを現在の段階で推測することは非常に難しいわけでございますが、通産省といたしまして半導体集積回路メーカーに年間どのくらい新しいものをつくっているかということを聞いたところでは、年間の申請件数は全体で数千件、多くても五千件程度と予想する会社が多かったわけでございます。今後、本法案の成立を待ちまして、さらに詳細な調査をし、それ…
○木下政府委員 現在、アメリカの法律では、アメリカの法律と同様の規定で保護している外国の半導体チップについては保護をするという規定になっております。 厳密に申し上げますと、アメリカの半導体チップ保護法では、回路配置の保護について米国人に対し内国民待遇を与えるか、あるいは同法の規定と実質的に同じ基準の保護を与えている国の国民が創作した回路配置につきましては、大統領布告により保護することができるということになっております。したがいまして、本…
○田原委員 我が国の半導体集積回路産業界及び半導体集積回路のユーザー業界、これは、この法律案をどういうふうに受けとめて、どういうふうに評価していますか。 〔渡辺(秀)委員長代理退席、委員長着席〕
○木下政府委員 この今回の法律案の立案の過程で通産省に、産業構造審議会に小委員会を設けまして、半導体集積回路のレイアウトをどうやって保護したらいいかという御検討をいただいたわけでございますが、そのときにも、単にメーカー代表の方々だけではなく、ユーザーの代表の方々にも入っていただいております。それから、もちろんこういう知的所有権関係の学者の先生等中立的な委員にも入っていただいていろいろ御検討いただいたわけでございますけれども、その中でもそ…
○田原委員 半導体集積回路産業は、国民生活や経済活動に不可欠となっている重要物資を供給する産業でありますが、今後我が国においても健全な発展を促していかなければならない分野と考えております。大臣はこれをどのように認識されておりますか、最後に大臣にお伺いします。
○村田国務大臣 先ほど来、田原先生の御質疑をこちらで承っておりました。 一九八三年十一月にまとめられました日米先端技術産業作業部会提言にもございますが、半導体集積回路産業を初めとするハイテク産業というのは、先生の御質問にもありましたように、近年急速な成長を遂げております。これら産業の一層の成長は、経済フロンティアを拡大し、世界経済の活性化をもたらすものであって、また生活水準の向上にも資するものが非常に大きい、このように考えております。 …
○木下政府委員 今先生御質問の中にございました論理回路、電子回路、トランジスタ回路と私どもは言っておりますが、そういうものについては、それが新規性、進歩性があるというようなものであれば特許法や実用新案法の対象となって権利を得ることができるわけでございます。ただ半導体集積回路配置といいますと、集積回路全体の配置のことを言うわけでございまして、部分的にそういう回路についての特許が成立しているといたしましても、全体としての回路配置につきまして…
○木下政府委員 確かにおっしゃいますように、著作権法の適用になり得る図面、それは五十年間保護されるということになりますし、それから先ほど申し上げましたように、トランジスタ回路あるいは論理回路につきまして新規性、進歩性があるものについては特許法で十五年保護される可能性はあるわけでございます。ただ、この回路配置全体は、そういうものがあるからといって完全に保護されるわけでございませんで、この法律によって初めて回路配置全体を開発した人の権利がほ…
○木下政府委員 ただいま申し上げましたように、回路配置というのは半導体集積回路全体の配置でございまして、その全体の配置につきましては、特許法上、新規性、進歩性等の面から見まして特許の対象とはなり得ないと考えております。 といいますのは、単なる経験則に基づいて繰り返し反復作業でつくっていく部分というのがたくさんございますので、そういうものを新規性あるいは進歩性の対象としては考えられないということになるわけでございます。したがって、この法律…
○木下政府委員 特許というのは新規性、進歩性のある、いわゆるアイデアでございますけれども、そういうものが含まれた回路の考え方の部分については特許が成立し得るわけでございますので、そういうものについては特許法に基づいてそれ自身のものとして権利の保護がなされ得る。ところが、そういうものを使って、一部分使ってつくった半導体集積回路の回路配置全体は、その部分については特許で保護されておることになりますけれども、そのつくられた回路配置というような…