第72回 衆議院 社会労働委員会 第13号
○野原委員長 次に、内閣提出の雇用保険法案、雇用保険法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案、川俣健二郎君外九名提出の国有林労働者の雇用の安定に関する法律案及び森井忠良君外九名提出の失業保険法及び労働保険の保険料の徴収等に関する法律の一部を改正する法律案の各案を議題とし、質疑を行ないます。 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。葉梨信行君。
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出典: 国会会議録検索システム API(国立国会図書館) ↗○野原委員長 次に、内閣提出の雇用保険法案、雇用保険法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案、川俣健二郎君外九名提出の国有林労働者の雇用の安定に関する法律案及び森井忠良君外九名提出の失業保険法及び労働保険の保険料の徴収等に関する法律の一部を改正する法律案の各案を議題とし、質疑を行ないます。 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。葉梨信行君。
○葉梨委員 私は、政府提案の雇用保険法案につきまして、若干質問申し上げてみたいと思います。 現行の失業保険法が制定されましたのは昭和二十二年でございますけれども、当時は生産施設は多数破壊され、また失業者が町にあふれ、また三百万人にならんとする復員軍人が帰国をするということで、雇用情勢としては最悪なものがあったと思います。復興を目ざすたいへん賢明にして勤勉な国民の努力を基本にいたしまして、経済政策また安定した政治情勢また外部の状況等が幸い…
○葉梨委員 ただいま労働大臣が御指摘になりましたような高齢者社会への移行に伴いまして、高齢者を雇用する問題であるとか、それから質量両面にわたる完全雇用の実現への対応策であるとか、心身障害者等特別に配慮を必要とする人々の雇用の問題それからエネルギー問題、国際的、国内的要因に伴う雇用変動に対処してどうやっていくかというような雇用政策上の主要課題がございますが、雇用保険法案は基本的にどういうようにこれらの四つの課題に対処していかれようとしてお…
○葉梨委員 大臣の御説明によりまして、意欲的にこれからの雇用問題や現行の失業保険制度の持つ矛盾に対しまして、対策を講じようとしておられることはよくわかりました。 ところで雇用保険法案の構想、いま言われた構想の中で重点項目の一つとされております高齢者対策、心身障害者対策については、雇用保険で対処するだけでなく、やはり一般会計によって総合的な施策が講じられなければならないんじゃないだろうかと私は考えるわけであります。特に心身障害者の場合につ…
○遠藤(政)政府委員 身体障害者の雇用対策は職業安定行政の中で最重点項目でございます。今回新しく御審議いただきます雇用保険法案の中でも身体障害者対策を私どもは特に取り上げているわけでございますが、その前段といたしまして、一般政策の中で心身障害者の雇用の促進政策をいろいろと審議会の御答申に沿って進めているわけでございます。 そのまず第一の問題は、法定されました雇用率をいかにして達成するかということでございます。法律によりまして定められてお…
○遠藤(政)政府委員 今回、現行の失業保険法を改正いたしまして、雇用保険法という体系を新しくつくり上げようとする点につきまして、まず第一は雇用保険という名称の問題それからその中身に、従来のいわゆる失業者に対する失業給付に加えて、新たに雇用改善事業、能力開発事業、労働者福祉事業、こういう新しい事業を保険制度の中に取り込むということにつきまして、原案作成の時点前後からたいへん御議論のあったところでございます。ただいま先生から御指摘ございまし…
○遠藤(政)政府委員 今度の雇用保険法案におきまして行ないます三事業は、ただいま先生御指摘のように、千分の三の事業主の負担によって行なうことにいたしております。こういった新しい三つの事業を実施いたしますことによっていろいろ解決をはかっていこうといういろいろな雇用面の問題につきましては、その問題自体が企業の雇用・賃金慣行、こういったことに根ざしておる問題が大部分でございます。と同時に、この三事業を実施いたすことによりまして労働者の職業の安…
○遠藤(政)政府委員 先生御指摘のように、出かせぎ労働問題の根本的な解決ということになりますと、まず第一に基本的には農業経営の近代化、農林省で実施いたしております農業政策に問題の根本的解決をゆだねる以外にないわけでございます。と同時に雇用問題といたしましては、こういった農村地域に、出かせぎに出なくてもいいような、地元で雇用が確保されるということが、私どもの労働行政のサイドとしては重要な問題でございます。そこで御指摘のありました農村地域工…
○葉梨委員 たいへんいい提案をしていらっしゃると私は評価したいと思います。 時間の関係がありますので、一応の問題点の指摘を申し上げまして、立ち入っての質問は同僚議員からの質問に譲りたいと思いますけれども、一つ伺っておきたいのは、こういう意欲的な新しい観点に立つ雇用保険法案を提案されていらっしゃる。これは国会の審議をまって初めて成立を見るわけではありますけれども、かりにこういう考え方による新しいシステムができるとすれば、地方の出先をはじめ…
○葉梨委員 勤労者の皆さん方も、いまの御答弁のようなことで、ぜひ大臣を先頭にして労働省の全知全能を集めてくふうしていただくことを期待しておると思います。今回私も審議をさせていただきましたこの雇用保険法案でございますが、個々にはいろいろ問題があると思います。しかし全体として見ますと、福祉社会の建設にさらに力強い第一歩を踏み出そうという意欲を感じるわけでございます。福祉社会を建設していこうという場合にわれわれが心がけなければならないことは、…
○遠藤(政)政府委員 先生から今回の雇用保険法案の中身につきまして、要するに失業者を保険制度から締め出そう、締めつけをしようとしておるのじゃないか、その具体的な例として、出かせぎの季節受給者の問題あるいは若年層の問題この二つを具体的におあげになりました。 第一の出かせぎの問題につきましては、短期受給者の保険制度のあり方につきましては、確かに研究会の段階におきましても、本来、短期季節出かせぎの受給者の人たちは保険制度になじまないものである…
○遠藤(政)政府委員 現行失業保険法、失業保険制度につきましては、従来から当委員会でもいろいろ御批判、御意見を承っております。関係各団体、各方面からもいろいろと御意見をお出しいただいておったわけであります。そこで私どものほうといたしましては、現行失業保険制度につきまして抜本的に再検討する必要があるという御指摘によりまして、過去四十五年の一月から、中央職業安定審議会の失業保険部会におきまして、いろいろ実地調査も加えながら、二十数回にわたっ…
○枝村委員 ひとつ気をつけてもらいたいということで済むような問題ではないが、われわれとすれば、労働省の態度に非常に疑問を持つわけなんです。先ほどちょっと触れたように、この一冊にして参考資料に出した新聞の社説ですか論調やらは、全部が全部ほとんどが雇用保険に賛成する、こういう意味のものですね。中に一つだけ七月分といって、読者から、出かせぎ労働者の農民が一つだけそれは反対だというのが出ておるだけで、あとは全部いま言ったようなものです。こういう…
○田口委員 この問題はあとでもう一ぺんお尋ねすることにいたしまして、質問の第一番目は、先ほどから有沢研究会、そういったものが問題になっております。私はそれをあえて繰り返そうとは思わないのですが、正直言って、局長も言われているように、新しい雇用保険法案の下敷きになったのは、審議会も経たけれども、有沢研究会の提言、報告が下敷きになったと見て差しつかえないですね。そうであれば、この有沢研究会が指摘をしておる現行の失業保険制度の問題点、こういっ…
○遠藤(政)政府委員 一般的に社会保険におきましては、これは給付と負担、この考え方におきましては、その保険の対象になっております被保険者の給付と負担の均衡をはかるということについては問題は別でありまして、各被保険者個々人あるいは被保険者を雇用する企業あるいは被保険者の年齢階層別あるいは被保険者の所属する各産業、その間にその保険事故によってそれぞれのアンバランス、格差があることは当然のことでございまして、それをもとにしてそれぞれの保険事故…
○田口委員 いずれにしても、いま言った適正化通達、それに基づいての暗号解説書みたいな手引きですね。これを厳格にやることによって、あたりまえにやっておるのだとおっしゃるかもしれませんけれども、これが怨嗟の的になっておる一要因であるということは、これは大臣もそれから局長以下も理解できるだろうと思うのです。このことが怨嗟の的になっておるのです。ですからいま言ったように、提訴をして云々というところの立証責任じゃなくて、その前にこういう理由があっ…
○遠藤(政)政府委員 私どもはこの妊娠、出産、あるいは結婚による退職を、単なる家事手伝いと同じように見る考え方は毛頭持っておりません。女子の受給者が全体の受給者の中で比較的高い割合を占めておりますが、だからといってこの女子、若年の受給者がみな先生から先ほど例にあげられたように問題として指摘され、あるいは当然給付制限を受けるべきものだとは私ども考えておりません。しかしながら、現実には労働市場の状況が非常に逼迫しておりまして、特に若い人たち…
○田口委員 そこで、新法といいますか、この雇用保険法案のほうに今度は入りたいのですが、私がいままで申し上げたのは、現行失業保険法の制度の中で、これは職安審議会のあれにも表現されておるのですから職安無情ということばも使ったのですが、そういったようなことが言われておる。しかし手引きであるとか通達であるとかということで怨嗟のまとになっておることも、これは事実です。そういった適正化通達、それに基づいた手引き、こういったものを集大成して法文化した…
○遠藤(政)政府委員 ただいま先生御指摘の点は、審議会でもいろいろと御議論があったところでございます。冒頭に大臣からお話し申し上げましたように、今回の雇用保険法案は現行の失業保険制度の失業保障の機能を、一そう実態に即して強化していこうということが一つの大きなねらいになっております。確かに従来の失業保険金というのは求職者給付と名前が変わった。しかしそれは、ごらんいただきますとおわかりいただけると思いますが、失業給付という大きな手当の中で、…
○田口委員 こういったことを、新法が成立するかどうかは別として、今日でもぜひ趣旨徹底をしていただきたいということを要望しておきたいのですが、時間がそろそろ迫ってきましたから、あと二点ほどお伺いをして終わりたいと思います。 その一つは、雇用保険法案——新法といいますけれども、この第十五条の(失業の認定)ということにからんで、一ぺん時間があれば縷説をしてほしいのですが、求職者給付をふところに入れるまでの事務手続ですね。これを読んでいくと、標…