経済産業委員会 第1号
- 発言数
- 26 件
- 登壇者
- 11 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 2026/04/08
会議録
○工藤委員長 これより会議を開きます。 この際、一言御挨拶申し上げます。 この度、経済産業委員長に再任されました工藤彰三でございます。 我が国の経済及び産業は、足下の景気は緩やかな回復局面にあるものの、潜在成長率の伸び悩みといった構造的な課題に加え、イラン情勢の緊迫化に伴うエネルギー安定供給に与える影響や、米国の関税措置による影響などもリスクとなっています。 かかる重大なときに、適切な施策を推進し、国民生活の安定と向上を図るべく、本委員会に課せられた責務は誠に大きく、委員長として職責の重さを痛感しております。 理事及び委員の皆様方の御指導と御協力を賜りまして、公正かつ円満な委員会運営となるように努めてまいります。 何とぞよろしくお願い申し上げます。(拍手) ――――◇―――――
○工藤委員長 これより理事の互選を行います。 理事の員数は、議院運営委員会決定の基準に従いましてその数を八名とし、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○工藤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。 それでは、委員長は 井原 巧君 小林 史明君 新谷 正義君 土田 慎君 中山 展宏君 山岡 達丸君 東 徹君 鈴木 義弘君 をそれぞれ理事に指名いたします。 ――――◇―――――
○工藤委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。 経済産業の基本施策に関する事項 資源エネルギーに関する事項 特許に関する事項 中小企業に関する事項 私的独占の禁止及び公正取引に関する事項 鉱業等に係る土地利用の調整に関する事項 以上の各事項につきまして、議長に対し、国政調査の承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○工藤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。 ――――◇―――――
○工藤委員長 経済産業の基本施策に関する件、私的独占の禁止及び公正取引に関する件並びに鉱業等に係る土地利用の調整に関する件について調査を進めます。 この際、経済産業大臣から、経済産業の基本施策について所信を聴取いたします。赤澤経済産業大臣。
○赤澤国務大臣 おはようございます。 第二百二十一回国会における経済産業委員会の御審議に先立ち、経済産業行政を取り巻く諸課題及び取組につきまして、経済産業大臣、原子力経済被害担当大臣、GX実行推進担当大臣、産業競争力担当大臣、原子力損害賠償・廃炉等支援機構担当の内閣府特命担当大臣として申し上げます。 まず、今般の中東情勢を踏まえ、我が国のエネルギー安全保障の確保に万全を期すとともに、国民生活や経済活動への影響を最小限に抑えるために、全力で対応をしてまいります。 エネルギーの安定供給の確保に向けて、まず、日本全体として必要となる量を確保することが重要です。G7各国や国際エネルギー機関、IEAとも連携しつつ、我が国は先行して、三月十六日から民間備蓄、三月二十六日から国家備蓄と産油国共同備蓄の放出が順調に進んでいます。IEA史上最大となる合計四億バレル超の協調放出も実現しました。 代替調達については、供給余力に優れる米国を始め、サウジアラビアやUAEのホルムズ海峡代替ルートを通じた調達、中央アジアや中南米といった国々からの供給確保のため、あらゆる選択肢を排除せずに取組を進めております。 エネルギー源ではないナフサについても、米国からの代替調達の進展により、川下在庫の活用、国内での精製と合わせて、化学品全体の国内需要四か月分を確保しております。 こうした取組により、原油や石油製品については、日本全体として必要となる量を確保できています。一方、一部では供給の偏りや流通の目詰まりが生じているという認識の下、経済産業省に情報提供窓口を設けて、関係省庁と連携しつつ、医療、物流、農業を含めて分野横断でサプライチェーンの情報を集約し、他の流通経路からの融通支援をきめ細かく実施します。 特に人命最優先の観点から、医療分野では、輸血パックなどの医薬品、透析回路や注射器などの医療機器、医療用手袋やエプロンなどの医療物資などの供給確保のために、厚生労働省と経済産業省が連携して情報を集約し、世界全体からの代替製品の調達や、石油製品の融通支援を行う体制を立ち上げました。 三月三十日には、高市総理から中東情勢に伴う重要物資安定確保担当大臣の発令を受けました。私の下に関係省庁を構成員とするタスクフォースを設置をし、四月二日に第一回会合を開催しました。石油製品、関連製品を始め、重要物資の供給状況を総点検いたします。 引き続き、国民の皆様の命、そして暮らしを守るため、海外を含めたサプライチェーン全体についての対応方針の検討を進めてまいります。 あわせて、国民生活と経済活動を守るため、三月十九日から燃料油価格について緊急的激変緩和措置を実施をしております。全国平均のガソリン小売価格は、補助開始前の三月十六日には百九十・八円まで高騰しましたが、三月三十日時点で百七十・二円へ低下しました。また、切れ目なく安定的な支援を行うため、令和七年度予備費を活用し、燃料油価格激変緩和基金に七千九百四十八億円を措置し、元々の基金残高と合わせて、一兆円超の基金規模を確保しました。国民の皆様には、ふだんどおりの給油をお願いしたいと思います。 引き続き、中東情勢が経済に与える影響を注視しつつ、事態の長期化も見据え、あらゆる可能性を排除せず、機動的に対応してまいります。 中東情勢を踏まえた我が国のエネルギー安全保障の確保に加えて、地域の理解や環境への配慮を前提として、脱炭素電源を最大限活用いたします。 柏崎刈羽原子力発電所を始め、安全性が確認された原子炉の再稼働を加速するとともに、核燃料サイクルや最終処分といったバックエンドの課題にも全力で取り組みます。一方で、浜岡原子力発電所に関する不正事案については、極めて重く受け止めています。電気事業法に基づく報告徴収命令を発出しており、その結果も踏まえ、厳正に対処してまいります。 さらに、ペロブスカイト太陽電池や浮体式洋上風力、次世代型地熱、水素を始めとするGX関連投資を推進するとともに、産業投資であるコンビナート跡地や地域の脱炭素電源を核に、新たな産業クラスターを形成するGX戦略地域制度を通じて、支援と規制・制度改革を一体的に講じてまいります。また、日本のエネルギー制約を抜本的に変え得るフュージョンエネルギーや次世代革新炉の早期の社会実装も目指します。 一方で、太陽光発電の導入に当たっては、安全、景観、自然環境等の観点にも配慮しなければなりません。設置に当たっての安全性の確認や環境アセスメントの強化、発電に係る支援制度の見直し、使用済みパネルのリサイクル制度の創設など、環境大臣とも連携しながら、一連の規制、制度の導入及び適正化を進めます。 そして、電力の安定供給を根本から支えるため、大規模送電線、大規模電源の整備を促進する電気事業法の改正案を提出いたしました。 高市内閣の成長戦略の肝である危機管理投資、成長投資を力強く推進し、強い経済を実現してまいります。 官民連携投資を行う戦略分野及びサプライチェーンの強化を図る重要物資に重点を置き、大胆な投資促進や国際展開支援、人材育成、国際標準化等の総合支援策を講じ、官民の積極投資を引き出します。 経済産業省は、十七の戦略分野の全てに関係をしており、その多くの分野で議論をリードすることが求められています。各ワーキンググループでの議論を通じて、目標、道筋、政策手段を明確にした官民投資ロードマップの策定に尽力してまいります。 その実現に向けた肝は、あらゆる産業分野におけるAIトランスフォーメーションです。我が国は超高齢社会であり、多くの災害や福島第一原発の事故を経験しています。また、世界に誇れる製造業の現場もあります。高齢者のヘルスケア、災害対応、製造現場や福島第一原発の廃炉の現場で蓄積されたデータ、産業用ロボット等の技術基盤といった、日本の強みを生かして構築されるフィジカルAIが、AIトランスフォーメーションを進めていく上での鍵となります。 現場にAIをいち早く社会実装し、世界に先駆けてフィジカルAIやロボットのデータ基盤を構築することで、日本の強みである現場力を生かして、世界をリードしてまいります。 また、医療、介護分野でのデータ、AI活用を通じて、新たな製品、サービスの創出や現場の生産性向上を図ることで、国民の健康増進と持続可能な社会保障制度改革に貢献してまいります。 新技術立国・競争力強化の担当大臣として、技術で勝ってビジネスで負けると言われてきた我が国の弱みを完全に克服をし、AIトランスフォーメーションを実現するため、スタートアップがアーリーやミドル、レーターなどのステージに応じて、市場で勝ち切るために必要な、切れ目のない資金供給を行うためのエコシステムの形成や、企業経営改革に向けた取組を具体化してまいります。 また、AI・先端ロボットやバイオなど、成長が見込まれ、かつ難易度が高い技術領域における研究開発について、思い切って予算をつけることに加えて、税制や規制改革を一体的に講ずることで、投資を強力に促進するための認定制度を創設する産業技術力強化法の改正案を提出いたしました。 高市内閣が推進する地域未来戦略の実現に向けて、関係省庁と連携し、大胆な投資策とインフラ整備を一体的に講じます。重要なインフラである産業用地の確保を促進するとともに、地方の社会経済を支えるエッセンシャルサービスの持続性確保を図ってまいります。こうした地域経済の活性化に向けて、AIの力をかりていくことも重要です。 強い地域経済を構築するためには、中小企業、小規模事業者の皆様が主役となります。AIトランスフォーメーションの進展は、地域に根差し、現場現業型でスピード感のある中堅・中小企業にとって、人手不足を乗り越え、大企業を一気に追い抜く、いわゆるリープフロッグのチャンスとなり得ます。 このチャンスを生かし、地方を中堅・中小企業のAIトランスフォーメーションの始まりの場所としていきます。戦略分野への投資やサプライチェーンへの参入などの変化に挑戦をするとともに、賃上げをしっかり行い、人材確保に取り組む、こうした中堅・中小企業への積極的な支援を通じて、稼ぐ力の強化と賃上げの好循環を実現をいたします。 具体的には、中小受託取引適正化法及び受託中小企業振興法の着実な執行や官公需での対策を含めた価格転嫁、取引適正化の徹底、生産性向上のためのデジタル化、省力化支援、事業承継やMアンドAの環境整備に加え、プッシュ型の伴走支援にも取り組みます。 昨年の日米間の関税合意については、三月十九日の日米首脳会談に合わせ、日米政府の戦略的投資イニシアチブに関して、小型モジュール炉、SMRの建設を含む三件のプロジェクトを発表しました。 特別なパートナーである日本と米国で、日米両国の相互利益の促進、経済安全保障の確保、経済成長の促進に向けた取組を進めてまいります。また、米国に対して、引き続き合意の着実な実施を求めるとともに、自動車等の産業への関税影響の緩和に取り組みます。 米国との経済関係を強固にするのと同時に、CPTPPやAPEC、AZEC等の様々な枠組みを通じて、有志国と連携した自由貿易と法の支配の取組を進めるハイブリッドな通商戦略を展開いたします。グローバルサウスを含む新市場の開拓も一層推進してまいります。 また、経済安全保障の観点から、レアアースや半導体等の重要な物資のサプライチェーンを特定の国に過度に依存することのないよう、供給源の多角化や調達ルートの切替え支援等を進めてまいります。 米国との間でも、重要鉱物のサプライチェーンを強靱化するため、具体的プロジェクトに関する協力や、南鳥島周辺海域のレアアース泥を含む海洋鉱物資源開発に関する協力等に合意しました。 さらに、あらゆる機会を捉えて、日本の製品、サービス、インフラの有志国への輸出に取り組むことも重要です。AZECの枠組みを活用した脱炭素技術の海外展開や、農林水産大臣とも協力した、農林水産物や食品の需要拡大、輸出拡大を図ります。 こうした成長投資の促進、地域未来戦略の実現、日米戦略的投資イニシアチブの推進を一体的に図り、我が国企業の事業活動を持続的に発展させるため、産業競争力強化法等の改正案を提出しました。 大胆な投資促進税制等による国内での高付加価値な成長投資の促進、事業活動の基盤となる産業用地の整備、産業の担い手が生活を営むために必要なエッセンシャルサービスの維持、確保、さらに、株式会社日本貿易保険、NEXIへの交付国債を通じた財務基盤の強化による、我が国企業の供給網の強靱化に取り組みます。 私のライフワークは防災です。福島や能登の復興に心血を注いで取り組んでまいりました。 本年は、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故から十五年を迎えるとともに、第三期復興・創生期間が始まる節目の年です。次の五年間が福島復興の正念場であり、これまでの延長ではなく、創造的復興を実現しなければなりません。 福島の復興なくして東北の復興なし、東北の復興なくして日本の再生なしとの思いに変わりはありません。 福島の復興と東京電力福島第一原子力発電所の安全かつ着実な廃炉は、経済産業省の最重要課題です。三月十一日に福島県で開催された追悼式典にも現地で参加をし、私自身が先頭に立って、現場主義を徹底をし、福島の復興に最後まで責任を持って取り組んでいく決意を改めて胸に刻みました。 引き続き、安全かつ着実な廃炉とALPS処理水の海洋放出や避難指示解除に向けた取組、事業、なりわいの再生や新産業の創出などに全力で取り組んでまいります。能登半島地震と豪雨災害からの復興についても、伝統産業を含めて、被災した事業者のなりわいの再建を支援いたします。 以上、申し述べましたとおり、経済産業行政は多くの課題に直面をしております。様々な御意見に耳を傾けながら、経済産業大臣として全身全霊で職務に取り組んでまいります。 工藤委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。(拍手)
○工藤委員長 以上で大臣の所信表明は終わりました。 この際、黄川田国務大臣から発言を求められておりますので、これを許します。黄川田国務大臣。
○黄川田国務大臣 公正取引委員会に関する事務を担当する大臣として、御挨拶申し上げます。 公正取引委員会は、独占禁止法、この度、下請法から名前が改められました通称取適法、フリーランス・事業者間取引適正化等法及びスマホソフトウェア競争促進法に違反する行為の取締りや未然防止を重要な使命としております。 このうち、取適法については、昨年の通常国会において審議、可決していただいた改正法が本年一月一日に施行されたところです。取適法では、協議に応じない一方的な価格決定が新たに禁止されるほか、特定の運送委託が規制対象の取引に追加されました。令和八年度予算においては、取適法の調査等を担当する職員について大規模な増員を盛り込むなどの体制強化を進めてきております。引き続き、サプライチェーン全体での適切な価格転嫁が商慣習として定着していくための環境整備に取り組んでまいります。 また、スマホソフトウェア競争促進法については、昨年十二月に全面施行されたところです。公正取引委員会においてこの新法が適切に運用されることを通じ、良質で廉価なサービスが提供され、消費者が多様な選択肢の中から自らに適したサービスを享受できるような競争環境の整備がなされることが重要です。 公正取引委員会において、ただいま御紹介した新しい法律を含め、所管する法律の厳正かつ実効性のある運用が可能となるよう、執行体制の強化に取り組んでまいります。 加えて、経済環境が急速に変化する中で、イノベーションや企業の成長を促す上では、様々な分野における取引実態の把握や競争の活性化に関する唱導などを通じて、競争環境の整備を進めることも必要です。 このように、その役割がますます増大してきている公正取引委員会の体制について、質的、量的な充実を図ることに努めます。 工藤委員長を始め、理事、委員各位の一層の御理解、御協力、また御指導を賜りますようにお願いを申し上げます。(拍手)
○工藤委員長 次に、山田経済産業副大臣、井野経済産業副大臣、津島内閣府副大臣、小森経済産業大臣政務官、越智経済産業大臣政務官及び古川内閣府大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。山田経済産業副大臣。
○山田副大臣 この度、経済産業副大臣を拝命いたしました山田賢司です。 赤澤大臣をお支えし、井野副大臣、そして小森、越智両大臣政務官とともに、経済産業行政の円滑な遂行に全力を尽くしてまいります。 工藤委員長を始め、理事、委員各位の先生方には、御指導、御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(拍手)
○工藤委員長 次に、井野経済産業副大臣。
○井野副大臣 経済産業副大臣を拝命いたしました井野俊郎でございます。 赤澤大臣をお支えし、山田副大臣、また小森、越智両大臣政務官とともに、経済産業行政の推進のために全力を傾注してまいります。 工藤委員長、そして理事、委員先生方の御指導、御鞭撻をお願い申し上げます。(拍手)
○工藤委員長 次に、津島内閣府副大臣。
○津島副大臣 公正取引委員会に関する事務を担当する副大臣の津島淳でございます。一言御挨拶を申し上げます。 我が国経済が健全に発達していくためには、競争政策の中核となる独占禁止法の適切な運用を確保していく必要があります。 古川大臣政務官とともに黄川田大臣を補佐し、公正かつ自由な競争の下で我が国経済がしっかりと発展していけるよう、引き続き職務に邁進してまいります。 工藤委員長を始め、理事、委員各位には、一層の御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。 ありがとうございます。(拍手)
○工藤委員長 次に、小森経済産業大臣政務官。
○小森大臣政務官 経済産業大臣政務官を拝命いたしました小森卓郎でございます。 赤澤大臣をお支えし、山田、井野両副大臣、また越智大臣政務官とともに、しっかりと責任を全うしてまいりたいと思います。 工藤委員長を始め、理事、また各委員の皆様の御指導を心からお願い申し上げます。(拍手)
○工藤委員長 次に、越智経済産業大臣政務官。
○越智大臣政務官 この度、経済産業大臣政務官を拝命しました越智俊之です。 赤澤大臣をお支えし、山田、井野両副大臣、また小森大臣政務官とともに、工藤委員長及び理事、委員各位の先生方の御指導の下、しっかり務めてまいりますので、何とぞよろしくお願いいたします。(拍手)
○工藤委員長 次に、古川内閣府大臣政務官。
○古川大臣政務官 公正取引委員会に関する事務を担当する大臣政務官として、一言御挨拶を申し上げます。 津島副大臣とともに黄川田大臣を補佐し、公正かつ自由な競争環境の整備に努め、我が国経済がより豊かで活力あるものとなるよう、引き続き全力で職務を遂行してまいります。 工藤委員長を始め、理事、委員各位には、一層の御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。 ありがとうございます。(拍手)
○工藤委員長 次に、令和七年における公正取引委員会の業務の概略について説明を聴取いたします。茶谷公正取引委員会委員長。
○茶谷政府特別補佐人 令和七年における公正取引委員会の業務について、その概略を御説明申し上げます。 公正取引委員会は、以下に申し述べる施策に重点を置いて、独占禁止法等の厳正な執行や競争政策の積極的な推進に取り組んでまいりました。 重点施策の第一は、厳正かつ実効性のある独占禁止法の運用です。価格カルテル事件、入札談合事件、受注調整事件等について、排除措置命令及び課徴金納付命令を行いました。不公正な取引方法に係る事件についても、排除措置命令及び課徴金納付命令を行うとともに、確約計画の認定を行いました。排除措置命令の件数と確約計画の認定の件数を合わせた法的措置の件数は、令和七年において二十件となっております。また、延べ四十三名の事業者に対し、総額百二億三千五百五十三万円の課徴金納付命令を行っております。 合併等の企業結合事案については、企業結合審査に関する独占禁止法の運用指針等に基づき、当事会社との意思疎通を密にしつつ、また、第三者からの情報収集や経済分析等も活用しつつ、迅速かつ的確な企業結合審査を実施するとともに、企業結合審査の透明性や予見可能性を高めるための取組を実施しました。 重要施策の第二は、取引適正化による公正な取引環境の確保です。市場における公正な取引環境を確保するため、スタートアップを含む中小企業やフリーランス等に不当に不利益を与える優越的地位の濫用行為や、法改正前の下請法又はフリーランス・事業者間取引適正化等法に違反する行為等に対して積極的に対処するとともに、違反行為を未然に防止するための取組を実施しました。 下請法については、近年の急激な労務費、原材料費、エネルギーコストの上昇を受け、発注者と受注者との対等な関係に基づき、事業者間における価格転嫁及び取引の適正化を図るため、協議に応じない一方的な代金決定の禁止、手形による代金の支払い等の禁止、特定運送委託の規制対象取引への追加等を内容とする改正法について昨年の通常国会において審議、可決いただきました。この法改正により、法律の正式名称は、下請代金支払遅延等防止法から製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律に改められました。公正取引委員会においては、この通称取適法への令和八年一月一日の法改正に向け、関係規則等の改正や、事業者等への普及啓発を行いました。 また、同法の運用については、代金の減額、返品、買いたたき、不当な経済上の利益の提供要請といった違反行為に対処し、三十六件の勧告、公表を行ったほか、八千七百四十三件の指導を行いました。 これに加え、労務費転嫁指針の改正や、優越的地位の濫用規制の在り方を中心に検討する企業取引研究会を開催するなどの取組も行ってきているところです。 また、フリーランス・事業者間取引適正化等法について、取引条件の明示義務違反や期日における報酬支払い義務違反、不当な経済上の利益の提供要請といった違反行為に対処し、六件の勧告、公表を行ったほか、千百九十四件の指導を行いました。 重要施策の第三は、イノベーションを促進する市場環境を整備するための取組です。独占禁止法上の考え方等を明らかにするための各種ガイドライン等の策定を行うとともに、各分野の競争の実態を正確に把握するための様々な調査研究、幅広いステークホルダー等との対話といった取組を行いました。 デジタル分野では、生成AIに関する実態調査報告書を公表したほか、令和五年九月に公表したニュースコンテンツ配信分野に関する実態調査のフォローアップ調査を開始しました。また、昨年十二月十八日に全面施行されましたスマホソフトウェア競争促進法について、規制対象事業者の指定を行ったほか、関係政令等を整備しました。また、全面施行に際し、同法に違反する疑いのある事実に関する情報を収集、把握するための申告フォームを公正取引委員会のウェブサイト上に設置しました。引き続き、市場関係者等との対話を深めながら、デジタル分野においてイノベーションが活性化するよう市場環境の整備に努めてまいります。 さらに、タクシー等配車アプリ、フードサプライチェーンにおける商慣行、企業コンプライアンス、知的財産権、ノウハウ、データの取引等について、独占禁止法や競争政策の観点から、取引実態を把握するための調査を行うとともに、実演家等と芸能事務所、放送事業者等及びレコード会社との取引の適正化に関する指針の策定や、経済安全保障に関連した事業者の取組における独占禁止法上の基本的考え方及び経済安全保障と独占禁止法に関する事例集の公表を行いました。 以上、簡単ではありますが、業務の概略について御説明申し上げました。 今後ともよろしく御指導のほどお願い申し上げます。
○工藤委員長 次に、令和七年における鉱業等に係る土地利用の調整に関する事務の概要について説明を聴取いたします。永野公害等調整委員会委員長。
○永野政府特別補佐人 公害等調整委員会は、公害に係る紛争の迅速かつ適正な解決を図るとともに、鉱業等と一般公益又は他の産業との土地利用に関する調整などを行うことを任務とし、総務省の外局として置かれている委員会でございます。 当委員会が令和七年中に行った鉱業等に係る土地利用の調整に関する事務について御説明申し上げます。 第一に、当委員会は、鉱業法等に基づく特定の許認可等の処分に不服がある者からの申請について裁定を行い、一般公益又は他の産業との調整を図っております。 令和七年に当委員会に係属した事件は三件であり、このうち、同年中に終結した事件は一件でございます。 終結した事件としましては、香川県において、岩石採取業者が行った岩石採取計画の認可申請に対し、岩石採取の権原に関する書面の不備などを理由として処分庁が行った不認可処分について事業者がその取消しを求めた不服裁定申請事件があり、処分庁の不認可処分を取り消すとの裁定を行いました。 当委員会は、不服裁定の制度を必要とする国民の確実な利用、裁定を踏まえた行政の運営改善に資するため、制度の周知及び結果の情報提供に努めてまいります。 第二に、土地収用法に基づく審査請求に対して国土交通大臣が裁決を行う場合などには、当委員会の意見を求めること等とされております。 令和七年に当委員会に係属した意見の照会等は四件であり、このうち、同年中に処理した事案は三件でございます。 以上が、令和七年中に行った鉱業等に係る土地利用の調整に関する事務の概要でございます。 なお、以上のほか、当委員会は公害紛争の処理に関する事務を行っており、令和七年には六十二件の公害紛争事件が係属しております。 公害等調整委員会としましては、今後とも迅速かつ適正な紛争解決に向けて鋭意努力してまいる所存でございます。何とぞよろしくお願い申し上げます。
○工藤委員長 以上で両委員長の説明は終わりました。 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午前九時三十二分散会