本会議 第6号
- 発言数
- 12 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 2023/02/22
会議録
○議長(尾辻秀久君) これより会議を開きます。 日程第一 議員ガーシー君懲罰事犯の件を議題といたします。 ガーシー君は、本院規則第二百四十条の規定により、自己の懲罰事犯の会議に出席することができません。 まず、委員長の報告を求めます。懲罰委員長鈴木宗男君。 ───────────── 〔審査報告書は本号末尾に掲載〕 ───────────── 〔鈴木宗男君登壇、拍手〕
○鈴木宗男君 ただいま議題となりました議員ガーシー君懲罰事犯の件につきまして、委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。 本件は、ガーシー君が議院運営委員会理事会の了解を得ないまま海外に滞在、正当な理由がなく今期国会の召集に応じなかったため、議長から国会法第百二十四条に基づく招状が発出され、これを受け取った日から七日が経過したにもかかわらず、なお故なく本会議に出席しなかったことから、去る八日、議長により懲罰委員会に付託されたものであります。 委員会におきましては、尾辻議長から本件付託について説明を聴取するとともに、議長の説明に関連して、石井議院運営委員長から議院運営委員会理事会の経過について説明を聴取した後、ガーシー君からの申出により、本人に代わって議員浜田聡君から弁明を聴取いたしました。 次いで、委員外議員日本維新の会の清水君から意見表明が行われた後、討論に入りました。 討論においては、自由民主党を代表して牧野理事、立憲民主・社民を代表して田名部委員、公明党を代表して横山委員、国民民主党・新緑風会を代表し舟山委員及び日本共産党を代表して井上理事より、ガーシー君に対し、国会法第百二十二条第二号に、公開議場における陳謝の懲罰を科すべきであるとの意見がそれぞれ述べられました。 討論を終局し、採決の結果、全会一致をもって、議員ガーシー君に対し、国会法第百二十二条第二号による公開議場における陳謝の懲罰を科すべきものと決定いたしました。 陳謝文案につきましては、本院規則第二百四十一条により、懲罰委員会が起草することとなっていることから、次のとおり決定した次第でございます。 陳謝文案を朗読いたします。 陳謝文案 私は、参議院議員として、国会に登院し、審議に参画すべき立場であるにもかかわらず、議院運営委員会理事会の了解を得ないまま海外に滞在し、国会法第五条及び参議院規則第一条に違反して召集に応じず、議長から招状を受け取った日から七日が経過したにもかかわらず、故なく本会議に出席しなかったことにより、院内の秩序を乱し、本院の信用を失墜させたことは誠に申し訳なく、深く自責の念に堪えません。ここに謹んで陳謝いたします。 以上でございます。 右、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(尾辻秀久君) ガーシー君から、本院規則第二百四十条ただし書の規定により、浜田聡君をして代わって一身上の弁明をさせることを求められております。発言を許します。浜田聡君。 〔浜田聡君登壇〕
○浜田聡君 NHK党の浜田聡です。失礼しました。NHK党の浜田聡です。 同会派所属、同僚であるガーシー議員が国会欠席を続ける理由について、この場で私が弁明申し上げます。 冒頭、この本会議では、不規則発言、いわゆるやじは慎むべきものと承知しておりますが、平素より改善が求められている雰囲気を私は感じません。したがって、私の発言時には不規則発言は歓迎します。 本題に入る前に、今回のガーシー議員の懲罰について余りにも性急にガーシー議員排除の旨を公言する議員がこの参議院にいることについての懸念を申し上げます。 先週二月十七日の報道によりますと、立憲民主党の斎藤嘉隆参議院国対委員長が、ガーシー議員の懲罰案について、一回で除名もやむなしだと記者団に述べたとの報道がなされました。 一方で、二月十三日には、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏がテレビ番組で次のようなことをおっしゃっておられます。主張はともかく、議員の身分は重いですよ、当選させるのも有権者、議員の地位を奪う、落選させるのも有権者、例外的に、犯罪を犯したとか、そういう場合は失職もあるし、秩序を乱したということも、国会内で大暴れするなりなんなりして国会の運営を妨害して国会が進まないと、この人を除名しないと国会が進まないくらいのことがあって初めて登院停止、除名ですから、そんな簡単に議員の身分を国会議員の多数決で奪うことは許されません。 おっしゃるとおりだと思います。少なくとも、一回で除名などという安易な考えは慎むべきです。 また、私は、立法府に身を置く者として、国会に登院しないという理由での除名という先例にないことを行うのであれば、立法を先にすべきとも考えます。 斎藤議員は、立法を検討することもなく、先例にないことを性急に強引に推し進めようとしており、国会議員としての資質を欠いているのではないかと考え、先日、斎藤議員宛てに事実確認も含めて公開質問状をお渡ししましたが、回答はいただけておりません。 一方で、ガーシー議員は、いわゆるColabo問題に関して、最近、立て続けに数多くの質問主意書を提出しております。このColabo問題というのは、一般社団法人が東京都の委託を受けて行っている若年被害女性等支援事業において、その税金の使途、管理等に数多くの問題が指摘されているというものであります。 防衛費の財源をどうするかなどの国の財政に関する議論が活発である現状において、税金の使途、管理をしっかりすべきという旨のこのColabo問題は全国民にとって関係のある非常に重要な問題であります。このColabo問題は、その税金の使途、管理等についてインターネット上では数多くの問題が指摘されているにもかかわらず、その問題が主要メディアに取り上げられることは少なく、逆にColaboを擁護する趣旨の報道が数多くされており、その問題の闇を感じております。国民の納めた税金が不適切な形で一部の団体に渡っていることも指摘されつつあり、数多くの利権が絡んでいることは想像に難くありません。 多くの国政政党がこの追及に及び腰である中、参議院では、音喜多駿政調会長が中心となって日本維新の会が追及の動きを見せていることについて、私は一国民として敬意を表し、感謝を申し上げます。また、東京都議会では自民党の川松真一朗議員が、そして川崎市議会ではこれまた自民党の浅野文直議員がこのColabo問題についてしっかりと追及していることについても、同じく敬意を表し、感謝を申し上げます。 一方、立憲民主党は、以前より国会の内外においてこのColaboを積極的に擁護する活動をしていることを承知しております。この度、立憲民主党がガーシー議員の除名処分を急ぐ姿勢を見せたことには大きな問題があります。先述したとおり、多くのメディアはColaboのずさんな税金の使途の問題等の報道をしない中、注目度の高いガーシー議員がこのColabo問題を質問主意書として提出していることから、どうしてもメディアがこのColabo問題を取り上げざるを得ません。
○議長(尾辻秀久君) 浜田君、浜田君、一身上の弁明の範囲を超えないように発言を願います。
○浜田聡君(続) そして、今後もガーシー議員がその議席を有する間はColabo問題を追及する質問主意書を多数提出することが想定される中、立憲民主党やそれと結託している可能性が考えられるメディアとしては非常にまずい事態となることが想像されます。
○議長(尾辻秀久君) 浜田君、一身上の弁明の範囲を超えないように発言を願います。
○浜田聡君(続) そこで、ガーシー議員を除名に追い込み、質問主意書を提出できなくすることで、このColabo問題に注目が集まることを防ごうとしている可能性をここで指摘させていただきます。 ガーシー議員は、昨年の第二十六回参議院通常選挙において、日本に帰国せず選挙を戦い、海外から議員活動をすると公言して、比例代表で二十八万七千七百十四票という個人得票を得て当選しました。ガーシー議員はまさに現代の多様な価値観から生まれたものであり、少数派の強い民意をこの選挙結果からも感じ取ることができます。 立憲民主党がガーシー議員を早急に排除しようとする発言は、日本の議会制民主主義の観点からも、少数派が抑圧されかねない極めて危険な発言です。立憲民主党が今回のように少数派を排除する発言をしたこと、そして私の公開質問状を無視していることは、同党がかねてから訴えている少数派擁護の姿勢がまがいものの可能性を示唆していると考えられることも申し添えます。 これより、ガーシー議員が国会を欠席する理由について述べます。 まず、ガーシー議員は、楽天三木谷浩史氏と俳優綾野剛氏によって警視庁に刑事告訴されていますが、これらは虚偽告訴であるとして、逆にガーシー議員とその関係者は両者に対して民事訴訟を提訴しております。 これより、ガーシー議員と三木谷浩史氏、ガーシー議員と綾野剛氏の間における争いの内容について、訴状を引用する形でそれぞれ簡単に述べます。 ガーシー議員は、昨年六月、三木谷浩史氏がウクライナ人の女性を集めて違法な売春パーティーを開いたという旨の暴露をインスタグラムにて行いましたが、三木谷浩史氏はこれを受けてガーシー議員を名誉毀損罪として刑事告訴しました。 また、ガーシー議員は、昨年五月、綾野剛氏が過去に当時十七歳であった女性に飲酒をさせ、大阪市内のホテルに連れて未成年淫行に及んだ旨の暴露を当該本人女性、本人同伴でユーチューブにて行いましたが、綾野剛氏はこれを受けて、ガーシー議員を名誉毀損罪として刑事告訴しました。 ガーシー議員の行為は、三木谷浩史氏や綾野剛氏の社会的評価を低下させる行為ではありますが、暴露内容は真実であり、三木谷浩史氏という上場企業の代表者、そして綾野剛氏という国民的俳優、そしてそれらを扱うメディアの在り方に対する問題提起の目的でこのような暴露を行っており、公共性及び公益目的が認められ、違法性が阻却されると考えられます。 両者による刑事告訴に対抗するため、ガーシー議員が綾野剛氏を、そしてNHK党が三木谷浩史氏をそれぞれ被告とした民事訴訟を、民事訴訟を昨日、東京地裁に提訴しています。かねてより、三木谷浩史氏、また綾野剛氏所属の芸能事務所、株式会社トライストーンの山本又一朗社長は、いずれも内閣官房副長官木原誠二氏と親密であることが知られております。 以上から、現在被告人であるガーシー議員は、被告人のまま帰国すると国家権力により不当な拘束を受ける危険性を排除できないと考えております。したがって、こちらが対抗して提訴した民事訴訟の結果が出て、この二人の虚偽告訴の事実が明らかになり、晴れて被告人でなくなるまでは、ガーシー議員は帰国、登院をしません。 最後に、私見ではありますが、ガーシー議員に御投票いただいた二十八万人の民意に反して、今後、ガーシー議員は除名に進みそうな雰囲気を私は感じており、じくじたる思いです。ガーシー議員が立憲民主党という巨大国政政党、そして楽天という巨大企業、トライストーンという芸能事務所などを敵に回した結果、メディアから一方的に悪役として報道され、国会で除名、排除される。つまり、少数派が多数派に排除されるそのプロセスを国民の皆様にはしっかりと注視していただき、現状の日本の政治の問題点、そして今後の日本の進むべき方向を考えていただけますと幸いです。 以上、私から、ガーシー議員が国会欠席を続ける弁明を終わります。 御清聴ありがとうございました。
○議長(尾辻秀久君) 浜田君の発言につきましては、速記録を調査の上、議長において適切に措置いたしたいと存じます。 ─────────────
○議長(尾辻秀久君) これより採決をいたします。 本件の委員長報告は、公開議場における陳謝でございます。 本件を委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(尾辻秀久君) 過半数と認めます。 よって、本件は、委員長報告のとおり公開議場における陳謝とすることに決しました。 ─────────────
○議長(尾辻秀久君) ただいまの議決に基づき、懲罰を宣告いたします。 国会法第百二十二条第二号の規定により、ガーシー君に対し、懲罰委員会起草の陳謝文による公開議場における陳謝を命ずる。 なお、陳謝の意の表明につきましては、ガーシー君が出席しておりませんので、適当の機会に議長よりこれを命じます。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時十九分散会