議院運営委員会 第12号
- 発言数
- 7 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 2018/12/08
会議録
○委員長(末松信介君) ただいまから議院運営委員会を開会いたします。 本日の本会議の議事に関する件を議題といたします。
○足立敏之君 本日は、お手元に配付をいたしました資料のとおり議事を進めること並びに今後起こる事態につきましては場内及び理事会での交渉で対処することの動議を提出いたします。 以上です。
○委員長(末松信介君) ただいまの足立君提出の動議につきまして御意見のある方は御発言願います。
○白眞勲君 立憲民主党・民友会の白眞勲でございます。 ただいま自民党の足立敏之君から出されました出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律案を議題として緊急上程する動議に対しまして、会派を代表し、反対の意見表明を行います。 出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律案、いわゆる入管法改正案は、法務省から提示された失踪した外国人技能実習生の聴取票のデータが改ざんされ、法案の前提が崩れていたことが審議を通じて判明いたしました。 また、山下法務大臣は、新在留資格による外国人の受入れ見込み数の根拠や単純労働の規定、永住権の扱いといった根幹となる部分への質問に対し、現時点では決まっていない、細かいことは法案が成立した後、法務省令で決めるから答えられないと不誠実極まる答弁を繰り返したのです。これでは委員会議論が深化するはずがありません。 しかし、与党は、参議院の審議をたった二十一時間余りで審議時間は十分だとして審議を打ち切り、採決を強行いたしました。これには断固抗議をいたします。 そもそもこれほど重要な、この国の形を大きく左右する法案を提出するにもかかわらず、今国会をこれほど短期間で、窮屈な日程で召集したのは政府・与党です。しかも、会期中に総理の外遊日程を入れるなど、初めから充実した審議をするつもりは与党の皆さんにはなかったのではないでしょうか。 委員会は、与野党合意を前提に円満に運営していくものです。よしんば合意がない場合には委員長が職権で事を決することもあることを否定するものではありませんが、与野党の合意の上で委員会運営ではなく、委員長は最初の委員会開催から職権での開催を続けました。権力の一方的行使を続けたことは、良識ある本院の常任委員長が取るべき態度ではなかったと指摘しておきます。 野党が求める連合審査にも応じず、質問に真っ正面から答えられない山下法務大臣の不十分な答弁を積み上げるばかりでは、十分な審議が行われたとは言えません。 このような状況の中、更なる審議を求める野党の声を聞かず、先ほど混乱の中で行われた採決は無効であり、直ちに法務委員会に差し戻すべきです。 議院運営委員長としても、このような混乱の中、これからの議事について仕切りを行うことは、本院の権威をおとしめることになると断固抗議いたします。 徹底審議を求める野党の声をないがしろにし、多くの会派が反対する中、動議で法案の緊急上程を強行しようとすることは、言論の府である国会、さらに、再考の府である本院の自殺行為であり、断じて認めることはできません。 議会制民主主義が手続を重んじるものであるとするならば、あくまでも数による暴挙を乱発する議会運営は本院に不幸な混乱を招くことであることを指摘して、私の反対の意見表明といたします。 以上でございます。
○田村智子君 私は、日本共産党を代表して、ただいまの動議により、出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律案を本会議の議題とすることに反対の意見表明を行います。 何よりも、法案審議の前提として野党が要求している資料を法務大臣はいまだ提出拒否をしていることです。このまま採決をすることは、国会に対する審議妨害を黙認することになります。 失踪技能実習生に対する聞き取り調査の個票を野党国会議員はひたすら書き写しました。二千八百七十枚その一枚一枚を見れば、個人が識別できてしまうなど、提出拒否の理由は全く成り立たないことは明らかです。技能実習生に対する深刻な人権侵害の実態と法務省がこの深刻な事案にまともに対応できていないことを覆い隠すために資料提出を拒否したとしか説明が付かず、国政調査権の侵害を不問に付すことは断じて認めるわけにはまいりません。 また、連合審査の要求を棚上げするなど、法案の審議は尽くされていないと言わなければなりません。 なぜ連合審査が必要なのか。 例えば、国家戦略特区では既に農業支援人材として外国人の受入れを開始していますが、内閣府、法務省、農水省、厚労省四府省と関係自治体による管理協議会をつくり、受入れ企業への巡回指導や監査などを行っています。その理由を内閣府にただすと、各府省の権限が異なるからだと説明をしています。 政府が、人手不足だ、深刻だとする十四業種に関わる府省の大臣はそれぞれの権限を持っております。労働法制を担当する厚労大臣に対する質疑を始め、この十四業種に関わる省庁の大臣が法案の質疑に対して答弁を行うことは当然ではありませんか。こうした審議を尽くさずに採決を尽くすことは認められません。 法案そのものの問題点は、昨日から断続的に行われている本会議で既に野党議員が繰り返し指摘をしております。国際的にも奴隷労働とまで批判されてきた技能実習生制度の問題を放置し、技能実習生をそのまま働かせることを目的に新たな在留資格を慌ててつくる、これでは日本が国際的な批判を受けかねません。 また、受入れ規模も含め、あらゆることが丸投げとなるような法案をこのまま採択することは認められません。 出し直しを求め、廃案とすることこそが良識の府の役割であり、矜持であるということを申し上げ、反対の意見表明といたします。
○委員長(末松信介君) 他に御発言ございませんか。──他に御発言がなければ、足立君提出の動議について、これより採決を行います。 足立君提出の動議に賛成の諸君の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○委員長(末松信介君) 多数と認めます。よって、足立君提出の動議は可決されました。 なお、予鈴は午前一時十五分、本鈴は午前一時二十分でございます。 暫時休憩いたします。 午前一時十二分休憩 〔休憩後開会に至らなかった〕