北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第2号
- 発言数
- 17 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 2018/03/29
会議録
○江藤委員長 これより会議を開きます。 北朝鮮による拉致問題等に関する件について調査を進めます。 この際、加藤拉致問題担当大臣、河野外務大臣及び小此木国家公安委員会委員長から、それぞれ所信を聴取いたします。加藤拉致問題担当大臣。
○加藤国務大臣 拉致問題担当大臣の加藤勝信でございます。 拉致問題をめぐる現状について御報告申し上げます。 北朝鮮による拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全にかかわる重大な問題であると同時に、拉致された方々の貴重な未来、多くの夢を断絶し、家族とのかけがえのない時間を引き裂く、人権、人道上のゆゆしき問題であります。 北朝鮮に残されている拉致被害者の方の帰国が実現しないまま長い年月がたち、拉致被害者の方々そして御家族の方々も一年一年と年を重ね御高齢となられ、中には、肉親との再会がかなわぬまま亡くなられた御家族もいらっしゃいます。もはや一刻の猶予もないという切迫感を御家族の皆様と共有させていただいているところです。 今、北朝鮮が非核化に向けた動きを示しております。この北朝鮮の変化を評価します。これはまさに、我が国が米韓両国等と連携し実施してきた最大限の圧力の成果と捉えています。 拉致問題は、申し上げるまでもなく、安倍内閣の最重要課題であり、政府の責任において最優先で取り組んでいくべき課題です。来る南北、米朝首脳会談において拉致問題をしっかり取り上げるよう、米国及び韓国に働きかけることが重要です。 今月九日の日米首脳電話会談では、安倍総理からトランプ大統領に、昨年十一月に拉致被害者御家族の皆さんにお会いいただき、御家族の皆様が大統領の拉致問題への姿勢に感銘を受けていたという話をお伝えしました。そして、米朝首脳会談において拉致問題を取り上げるよう働きかけ、拉致問題の解決のための協力をお願いし、トランプ大統領の理解を得たところです。 また、今月十六日の日韓首脳電話会談においても、安倍総理から文在寅大統領に南北首脳会談において拉致問題を取り上げるよう働きかけ、拉致問題の解決に向けて引き続き協力していくことで一致しました。 四月に予定されている安倍総理訪米の機会を始め、引き続き、あらゆる機会を通じて、米国及び韓国に対して、首脳会談において拉致問題をしっかり取り上げるよう働きかけてまいります。 また、今週、金正恩委員長が訪中し、習近平国家主席と会談を行いましたが、中国に対しても、中朝間でのやりとりにおいて拉致問題を取り上げるよう働きかけていきます。 拉致問題の解決には、こうした国際社会との連携が重要ですが、同時に、日本国民が心を一つにして、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現への強い意思を示すことが肝要です。政府としては、拉致問題に関する啓発活動にも力を入れて取り組んでおります。 特に、これまで拉致問題について触れる機会の少なかった若い世代への啓発が重要な課題であるとの観点から、今月七日、私と文部科学大臣の連名で、アニメ「めぐみ」の教育現場での積極的活用等について、全国の教育委員会等に対し通知を発出し協力を要請したところです。 また、昨年十二月の北朝鮮人権侵害問題啓発週間には、国内外の有識者を招聘し、拉致問題を始めとする北朝鮮の人権侵害に関する国際シンポジウムを開催し、圧力強化の効果や今後の展開について議論したところです。 さらに、全国各地で集会や映画、舞台芸術を行うとともに、啓発セミナーや作文コンクールを実施しているところです。来年度は、小中高校の教員等を対象とし、研修を実施することとしております。引き続き、さまざまな広報啓発活動に取り組んでまいります。 また、拉致被害者や北朝鮮の人々に対して、政府として、北朝鮮向け短波ラジオ放送を配信するとともに、民間団体に業務委託し、その運営する北朝鮮向けラジオ放送の中で政府メッセージを短波と中波で送信しております。さらに、米国の北朝鮮向けラジオ放送局との連携についても取り組んでいるところです。今後とも、拉致被害者への激励や北朝鮮の人々に向けた情報発信の一層の拡充強化を図り、また、あらゆる事態への対応に万全を期してまいります。 今後とも、日本政府が先頭に立って、北朝鮮に対し、国内外を通じたさまざまなプレッシャーをかけ、あらゆる施策を駆使して、認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の一日も早い帰国につながる具体的な動きを北朝鮮から引き出すべく、全力を尽くしてまいります。 江藤委員長を始め理事、委員の皆様の御理解、御協力を心よりお願いを申し上げます。(拍手)
○江藤委員長 次に、河野外務大臣。
○河野国務大臣 おはようございます。 衆議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会の開催に当たり、御挨拶を申し上げるとともに、北朝鮮をめぐる最近の状況について御報告いたします。 本年に入り、北朝鮮が非核化に向けた動きを示してきています。これは、日米韓三カ国が連携し、国際社会が一致して実施してきた最大限の圧力強化の成果です。ここに至る韓国政府の努力に敬意を表します。 しかし、韓国特使団の訪朝以降、北朝鮮自身は非核化へのコミットメントについて直接言及していません。まずは北朝鮮の意図をしっかりと分析するとともに、北朝鮮による完全な、検証可能な、かつ不可逆的な方法での核、ミサイルの廃棄を実現するため、国際社会が最大限の圧力をかけ続けることが必要です。 日朝関係については、日朝平壌宣言に基づき、核、ミサイル、そして引き続き最重要課題である拉致問題といった諸懸案の包括的な解決に向けて全力を尽くしていきます。 拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全にかかわる重大な問題であり、国の責任において解決すべき課題です。全ての拉致被害者の御家族が御自身の手で肉親を抱き締める日まで、安倍内閣の使命は終わりません。 政府としては、対話と圧力、行動対行動の原則のもと、引き続き、北朝鮮に対してストックホルム合意の履行を求めつつ、拉致問題の解決を目指します。 同時に、拉致問題は、基本的人権の侵害という、国際社会全体の普遍的問題です。政府としては、あらゆる機会を捉え、各国に対し拉致問題を提起し、協力を要請してきています。 昨年十二月には、安保理において人権状況を含む北朝鮮の状況に関する会合が四年連続で開催されるとともに、我が国及びEUが共同提案した北朝鮮人権状況決議が国連総会本会議において採択されました。先週、第三十七回人権理事会においても、北朝鮮に対し拉致問題を含む全ての人権侵害を終わらせるための措置を早急にとることを要求する強い内容の決議が無投票で採択されました。 昨年十一月のトランプ大統領訪日の際に、拉致被害者の御家族の皆様と面会し、御家族の方々の思いのこもった訴えに熱心に耳を傾けていただいたことは、拉致問題の早期解決の重要性を世界に訴える上で非常に大きな力となりました。 先般、私が訪米した際には、ペンス副大統領及び米国関係閣僚、康京和韓国外交部長官との会談において、来る米朝首脳会談、南北首脳会談にて拉致問題を取り上げるよう米国側、韓国側にそれぞれ求め、拉致問題の解決に向けて、日米、日韓で引き続き協力していくことを確認しました。 四月に予定されている安倍総理の訪米の際にも、米朝首脳会談で拉致問題を取り上げるよう、改めてトランプ大統領に直接働きかける考えです。 今週、金正恩委員長が訪中し、習近平国家主席と会談を行いましたが、中国に対しても、中朝間でのやりとりにおいて拉致問題を取り上げるよう働きかけていきます。 引き続き、安倍総理が司令塔となって、北朝鮮に対する国際社会の圧力をてことしつつ、北朝鮮に拉致問題の早期解決に向けた決断を迫っていきます。 今後とも、江藤委員長を始め理事、委員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。(拍手)
○江藤委員長 次に、小此木国家公安委員会委員長。
○小此木国務大臣 おはようございます。国家公安委員会委員長の小此木八郎でございます。 拉致問題に関する警察の取組について御報告申し上げます。 北朝鮮による拉致容疑事案は、我が国の主権を侵害し、国民の生命身体に危険を及ぼすとともに、被害者やその御家族に耐えがたい苦痛を与える許しがたい犯罪であり、治安上極めて重大な問題であります。 現在、警察においては、日本人が被害者である拉致容疑事案及び朝鮮籍の姉弟が日本国内から拉致された事案、計十三件十九人を拉致容疑事案と判断するとともに、拉致の実行犯として、北朝鮮工作員等計十一人について、逮捕状の発付を得て国際手配をしているところです。 また、これらの事案以外にも、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案があるとの認識のもと、関係機関と緊密な連携を図りつつ、鋭意所要の捜査や調査を進めています。 今後とも、全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現するため、拉致容疑事案等の全容解明に向けて徹底した捜査及び調査を推進します。 また、北朝鮮が非核化に向けた動きを示す中、過去の教訓を踏まえれば、北朝鮮による完全な、検証可能な、かつ不可逆的な核、ミサイルの廃棄に向け、最大限の圧力を維持していかなければなりません。 我が国は、核、ミサイル、そして引き続き最重要課題である拉致問題といった諸懸案を包括的に解決するため、関連国連安保理決議を完全に履行するとともに、独自の対北朝鮮措置を着実に実施しているところです。 警察では、これまで、対北朝鮮措置の実効性を確保するため、これらの措置に係る違法行為の取締りを推進してきたところですが、引き続き、関係機関と緊密な連携を図りつつ、徹底した取締りを推進します。 今後とも、拉致問題対策本部事務局や外務省等関係機関と緊密に連携し、政府全体としての取組にしっかり貢献してまいります。 江藤委員長を始め理事、委員各位の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○江藤委員長 以上で各大臣の所信表明は終わりました。 この際、田中内閣府副大臣、中根外務副大臣、長坂内閣府大臣政務官、岡本外務大臣政務官及び堀井学外務大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。田中内閣府副大臣。
○田中副大臣 おはようございます。内閣府副大臣の田中良生でございます。 先ほど加藤大臣からお話がありましたように、拉致問題は我が国の主権及び国民の生命と安全にかかわる重大な問題であります。全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現すべく、長坂政務官とともに加藤大臣を補佐し、全力で取り組んでまいる所存です。 江藤委員長を始め各理事、委員の皆様の御指導をよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○江藤委員長 次に、中根外務副大臣。
○中根副大臣 おはようございます。外務副大臣を拝命いたしました中根一幸でございます。 拉致被害者の御家族の皆様は御高齢となっており、拉致問題の一日も早い解決が不可欠です。 河野外務大臣を補佐し、全ての拉致被害者の帰国に向けてあらゆる努力を傾注してまいります。 江藤委員長を始め理事、委員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。(拍手)
○江藤委員長 次に、長坂内閣府大臣政務官。
○長坂大臣政務官 おはようございます。内閣府大臣政務官の長坂康正でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 拉致問題の早期解決に向けまして、江藤委員長を始め各理事、委員の先生方の御指導、御鞭撻を賜りながら、加藤大臣を田中副大臣とともに補佐し、全力で取り組んでまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○江藤委員長 次に、岡本外務大臣政務官。
○岡本大臣政務官 おはようございます。外務大臣政務官の岡本三成でございます。よろしくお願いいたします。 河野外務大臣を補佐いたし、あらゆる機会を捉えて拉致問題に関する国際社会の理解と協力を得るとともに、米国、韓国等と緊密に連携しつつ、その早期解決に向けて全力を傾けてまいります。 江藤委員長を始め理事、委員各位の皆様の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。(拍手)
○江藤委員長 次に、堀井学外務大臣政務官。
○堀井(学)大臣政務官 おはようございます。外務大臣政務官を拝命いたしました堀井学でございます。 拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全にかかわる安倍内閣の最重要課題であります。河野外務大臣を補佐し、拉致問題の一日も早い解決に向けて最善を尽くす所存であります。 江藤委員長を始め理事、委員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。(拍手)
○江藤委員長 次回は、来る四月二日月曜日午後零時五十分理事会、午後一時委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午前九時二十三分散会