外交防衛委員会 第5号
- 発言数
- 7 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 2017/03/16
会議録
○委員長(宇都隆史君) ただいまから外交防衛委員会を開会いたします。 委員の異動について御報告いたします。 昨日までに、森本真治君、徳茂雅之君、松川るい君、福山哲郎君、滝沢求君及び山本一太君が委員を辞任され、その補欠として藤田幸久君、武見敬三君、中曽根弘文君、宮沢由佳君、進藤金日子君及び小野田紀美君が選任されました。 また、本日、山口那津男君及び浅田均君が委員を辞任され、その補欠として三浦信祐君及び東徹君が選任されました。 ─────────────
○委員長(宇都隆史君) 駐留軍等の再編の円滑な実施に関する特別措置法の一部を改正する法律案を議題といたします。 政府から趣旨説明を聴取いたします。稲田防衛大臣。
○国務大臣(稲田朋美君) ただいま議題となりました駐留軍等の再編の円滑な実施に関する特別措置法の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明いたします。 平成十八年五月に日米安全保障協議委員会で承認された駐留軍等の再編を実現するため、平成十九年五月に制定された駐留軍等の再編の円滑な実施に関する特別措置法は、本年三月三十一日限りでその効力を失うこととなっております。しかしながら、今後も実施に向けた取組が必要な再編事業があることから、この法律の有効期限を十年延長する等の必要があります。 以上が、この法律案の提案理由であります。 次に、この法律案の内容について、その概要を御説明いたします。 第一に、法律の有効期限を十年延長し、平成三十九年三月三十一日までとすることとしております。 第二に、株式会社国際協力銀行の業務の特例に関する規定を廃止することとしております。 以上が、この法律案の提案理由及びその内容の概要でございます。 何とぞ、慎重御審議の上、速やかに御賛同あらんことをお願いいたします。
○委員長(宇都隆史君) 以上で趣旨説明の聴取は終わりました。 本案に対する質疑は後日に譲ることとします。 政府側は御退席いただいて結構でございます。 ─────────────
○委員長(宇都隆史君) 次に、外交、防衛等に関する調査を議題といたします。 先般当委員会が行いました委員派遣につきまして、派遣委員の報告を聴取いたします。大野元裕君。
○大野元裕君 委員派遣について御報告を申し上げます。 本委員会の宇都隆史委員長、堀井巌理事、阿達雅志理事、山田宏理事、浜田昌良理事、井上哲士委員、浅田均委員、伊波洋一委員及び私、大野元裕の九名は、去る二月二十二日及び二十三日の二日間、我が国の外交、防衛等に関する実情調査のため、福岡県及び長崎県に派遣され、JICA九州、北九州市、航空自衛隊、五島市、海上保安庁等からの説明聴取、関連施設及び装備品の視察、意見交換等を行いました。 以下に概要を御報告いたします。 第一日目は、まず、JICA九州より、海外から年間千人強の研修員を受け入れ、地元北九州の公害対策や環境保全の経験を最大限生かした水質・大気汚染対策や廃棄物管理のための研修等を行っている経緯と実績、また、近年、北九州市等と連携して地元中小企業の海外展開支援に力を入れている実情等について説明を聴取しました。 引き続き、北九州市より、同市が過去の公害を克服し、現在、国の環境モデル都市に選定されるまでに至った経緯、アジア十九か国・百七十三都市との環境協力ネットワークの構築、JICA九州との連携による環境国際協力の事例等について説明を聴取しました。 続いて、主にアジア、中東からの研修員が参加する産業環境対策コースの講義を参観するとともに、同コースの九名の研修員と懇談を行いましたが、派遣委員からは、日本及び北九州市の印象、研修員の出身国における環境対策の実情、帰国後の研修成果の活用、日本の文化・生活環境の理解等について質問が行われ、研修員からは、特に北九州市の公害を克服した技術や知見を帰国後の産業環境対策等に活用したい旨の意見が聞かれました。 その後、研修業務の委託を受ける北九州国際技術協力協会、KITAから、研修員の帰国後の成果をフィードバックし、将来の研修内容の改善につなげるなどフォローアップ体制の強化に関する要望があり、また、派遣委員とJICA九州及び北九州市との間で、青年海外協力隊の帰国後の就職支援のためのデータベース構築の必要性や中小企業支援推進体制の強化策等について意見交換が行われました。 次に、航空自衛隊築城基地において、築城基地司令より同基地の概要、任務及び戦闘機の緊急発進等の状況、熊本地震の際の災害派遣の実施、米軍再編に係る訓練移転の実績等について説明を聴取し、派遣委員からは、東シナ海における外国機の活動域の北上と西部航空方面隊の緊急発進回数の増加の関係等について質問が行われました。 その後、領空侵犯に備えて警戒態勢にあるアラート待機所を訪問し、F2戦闘機二機の緊急発進訓練を視察しました。 続いて、同基地内のバックエプロン地区において、ペトリオットシステムを見学し、派遣委員から、実際のミサイル発射訓練の場所、試験方法等について質問が行われました。 第二日目は、昨年成立した有人国境離島法が本年四月に施行される機会を捉え、同法の特定有人国境離島地域に指定されている長崎県五島市福江島を訪問し、国境離島の抱える課題、人口減少の状況、周辺国との漁業問題等を中心に視察、意見交換を行いました。 まず、五島市より、世界遺産候補の長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産について、長崎地方の潜伏キリシタンの歴史、世界遺産推薦までの経緯等について説明を聴取しました。本件は本年二月一日にユネスコに推薦書が提出されており、今後、九月頃の現地調査を経て、平成三十年夏の世界遺産登録を目指しております。なお、五島市から派遣委員に対して、本件に関する支援の要請がありました。 あわせて、五島市には世界遺産登録の構成資産以外にも多数の教会群があるところ、そのうち明治十三年に建立された水ノ浦教会を訪れました。 次に、航空自衛隊福江島分屯基地を訪問し、福江島分屯基地司令より同基地の概要と任務、南西空域における警戒監視の現状等について説明を聴取しました。福江島は、日本と韓国の防空識別圏及び中国が平成二十五年十一月に設定した防空識別区が重なるエリアに最も近い位置にあり、同基地のレーダーサイトは東シナ海の監視の要としての役割を担っております。 派遣委員は、基地内にある警戒管制レーダーFPS4を視察し、レーダーの概要や平成二十九年度予算に計上されているFPS7との違い等について説明を聴取するとともに、上空における電子機器等の情報を収集する地上電波測定装置を視察しました。 次に、福江島の玉之浦地区に移動し、外国漁船が避泊した現場を視察しましたが、平成二十四年七月には一度に百六隻もの中国漁船が台風を理由に緊急避難のため停泊した場所であり、長崎県及び五島市より当時の緊迫した状況等について説明を聴取しました。その後、漁業関係者等より、外国漁船による漁業被害の現状、台風時期の中国漁船の入港の実情等について説明があり、派遣委員からは、漁業被害等に対する国への要望、中国漁船の避泊の実情、漁具被害の補填状況等について質問が行われました。 次に、長崎県五島振興局において、野口五島市長より、同市の人口が昭和三十年のピーク時から約六割減少している深刻な現状や有人国境離島法施行に向けた準備状況について、また、同市が重点プロジェクトとして世界遺産登録、再生可能エネルギー事業及びクロマグロ養殖を進める一方、外国漁船等による脅威が国境離島の住民の課題となっている旨の説明を受けました。 あわせて、五島市及び五島市防衛協会より陸上自衛隊水陸機動団の配置及び航空自衛隊福江島分屯基地の整備拡充について、また、同市より五島海上保安署の保安部への昇格及び巡視船艇の配備についての要望がありました。 続いて、五島警察署より、無人島における集団密航や不法上陸の発生と取締り状況など離島警備の実情について説明を聴取しました。 派遣委員からは、水陸機動団誘致に関する防衛省との協議状況、外国漁船による集団密航事案の実情と離島警備の強化策、再生可能エネルギー事業に係る行政と事業主体との連携の有無、外国資本による無人島等の土地購入の状況、旧日中漁業協定の避難港に関する認識が現在も継続している可能性とその解消策等について質問が行われました。 その後、長崎海上保安部五島海上保安署を訪問し、巡視船「ふくえ」船内において、長崎海上保安部長より、五島周辺海域における外国漁船の取締り、中国漁船等の緊急入域対策等について説明を聴取しました。 派遣委員からは、外国船の緊急入域に係る手順や抵抗の有無、五島海上保安署を保安部に昇格した場合に必要となる人員・巡視船艇数、中国、韓国等との国境をめぐる課題等について質問が行われ、その後、巡視船内を視察しました。 最後に、福江空港から航空自衛隊の多用途支援機U4に搭乗し、四国南部宮崎沖の自衛隊訓練空域において、我々の搭乗するU4を仮想の国籍不明機に見立て、新田原基地から発進したF15戦闘機二機が領空近接の通告及び領空侵犯に対する警告を行う対領空侵犯措置訓練、及び平成二十六年に中国戦闘機が自衛隊機に異常接近を行った事例を再現した近接状況現示を視察しました。 以上が今回の派遣の概要であります。 今回の調査により、我が国の外交、防衛等の実情について認識を深めるとともに、現地の皆様の御要望や御意見を聞くことができ、国会として果たすべき課題も多いことを改めて痛感しました。 最後に、今回の派遣が極めて有意義なものになったことに対し、御対応いただきました関係者の皆様方に心から感謝を申し上げ、報告といたします。
○委員長(宇都隆史君) 以上で派遣委員の報告は終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時十一分散会