財政金融委員会 第2号
- 発言数
- 6 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 2014/03/11
会議録
○委員長(塚田一郎君) ただいまから財政金融委員会を開会いたします。 議事に先立ち、一言申し上げます。 東北地方を中心に我が国に大きな被害をもたらした東日本大震災の発生から本日でちょうど三年になりました。 ここに、改めて、被災地の力強い復興を祈念するとともに、犠牲になられた方々の御冥福をお祈りし、謹んで黙祷をささげたいと存じます。 どうぞ御起立願います。黙祷。 〔総員起立、黙祷〕
○委員長(塚田一郎君) 黙祷を終わります。御着席ください。 ─────────────
○委員長(塚田一郎君) 委員の異動について御報告いたします。 去る二月十四日、森本真治君が委員を辞任され、その補欠として風間直樹君が選任されました。 ─────────────
○委員長(塚田一郎君) 財政及び金融等に関する調査を議題といたします。 財政政策等の基本施策及び金融行政について、麻生財務大臣兼内閣府特命担当大臣から所信を聴取いたします。麻生財務大臣兼内閣府特命担当大臣。
○国務大臣(麻生太郎君) 財務大臣兼金融担当大臣の麻生太郎であります。 本委員会の開催に当たり、一言御挨拶を申し上げさせていただきます。 第二次安倍内閣におきましては、デフレ不況からの早期脱却と経済再生を図るため、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略の三本の矢を一体として強力に推進してまいりました。その政策の効果もあって、実質GDPが五四半期連続でプラス成長になり、物価についても緩やかに上昇するなど日本経済は着実に上向いてきております。 まずは、このような景気回復に向けた動きやデフレ不況からの脱却への期待を確実な成長軌道につなげていく必要があろうと存じます。このため、第三の矢である日本再興戦略の実行を加速、強化してまいります。同時に、政府、経営者、労働者が、経済の好循環実現に向けた政労使会議における取りまとめに基づいて、それぞれの役割を果たしつつ、互いに連携して取組を進めてまいります。これにより、企業収益の拡大を賃金上昇、雇用・投資拡大につなげ、消費拡大や投資の増加を通じて更なる企業収益の拡大を促すという経済の好循環を実現することが重要であります。 これらの取組により、保険料収入や税収の基盤でもある強い経済を取り戻し、あわせて、消費税率を引き上げることにより、社会保障の安定財源を確保しつつ、持続可能な社会保障制度を構築し、次世代に引き継いでまいります。 本年四月に実施する消費税率の引上げに際しましては、反動減を緩和して景気の下振れリスクに対応するとともに、その後の経済の成長力の底上げと好循環の実現を図り、持続的な経済成長につなげるための施策を講じます。具体的には、昨年十月一日に閣議決定した経済政策パッケージに基づく好循環実現のための経済対策及びさきに成立をいたしました平成二十五年度補正予算を速やかに実行してまいります。平成二十六年度予算、税制改正と併せ、消費税率引上げによる影響を緩和するための取組を転嫁対策とともに着実に進めてまいります。 日本銀行が現在取り組んでおります金融緩和を円滑に進めるため、また、今後、民需主導の持続的な経済成長を実現する上でも、日本の財政に対する信認を維持することが重要であります。一方、日本の財政状況は、デフレ不況や少子高齢化の要因によって悪化が続いてまいりました。それに加え、リーマン・ショック後の経済危機への対応などにより、近年更に悪化が進み、歴史的に見ても、諸外国との比較におきましても、極めて厳しい状況にあります。財政への信認を確保することで人々の将来への不安を払拭し、持続的な経済成長につなげていく必要があります。 こうした点を踏まえ、政府として、国、地方を合わせた基礎的財政収支について、二〇一五年度までに赤字の対GDP比を二〇一〇年度の水準から半減、二〇二〇年度までに黒字化するという財政健全化目標を掲げております。今後、これらの目標を着実に達成していくために、引き続き税収を拡大させるとともに、各年度継続して歳出を効率化していく必要があろうと存じます。こうした考え方の下、中期財政計画に沿って、今後とも、歳出歳入両面において最大限の努力を行ってまいります。 続いて、平成二十六年度予算及び税制改正の大要を御説明申し上げます。 平成二十六年度予算は、デフレ不況からの脱却、経済再生と財政健全化を併せて目指す予算であり、日本の競争力の強化につながる未来への投資や、生活の基盤を守る暮らしの安全、安心といった事項に予算を重点化いたしております。 また、社会保障・税一体改革を実現する最初の予算でもあり、消費税増収分を活用し、社会保障の充実と安定化を図ります。 基礎的財政収支対象経費は七十二兆六千百二十一億円であり、これに国債費二十三兆二千七百二億円を合わせた一般会計総額は、九十五兆八千八百二十三億円となっております。 一方、歳入につきましては、租税等の収入は五十兆十億円、その他収入は四兆六千三百十三億円を見込んでおります。また、公債金は四十一兆二千五百億円となっており、前年度当初予算に対し、一兆六千十億円の減額を行っております。 この結果、国の一般会計における基礎的財政収支につきましては、中期財政計画における平成二十六年度及び平成二十七年度の各年度四兆円程度改善との目標を大きく上回る、五兆二千四百七億円の改善を実現いたしております。 平成二十六年度税制改正におきましては、デフレ不況からの脱却、経済再生に向けた税制上の対応、税制抜本改革の着実な実施、震災からの復興支援のための税制上の対応等を行うことといたしております。 具体的には、設備投資の促進、研究開発投資の促進、所得や消費の拡大に関し、次元の異なる税制上の対応を講じます。こうした観点から、生産性向上設備投資促進税制の創設、中小企業投資促進税制の拡充、研究開発税制の拡充、所得拡大促進税制の拡充、復興特別法人税の一年前倒し廃止、交際費課税の緩和を行います。このほか、給与所得控除の見直し、地方法人課税の偏在是正のための取組、車体課税の見直し等を行うことといたしております。 続いて、現下の金融行政について申し述べます。 冒頭に申し上げた安倍内閣の三本の矢を一体的かつ強力に推し進めていく上で、金融機関が更に一層、金融仲介機能を発揮し、企業の再生、成長と地域経済の活性化に取り組んでいくことが重要です。このため、金融機関に対し、中小企業等に対する新規融資を含む成長分野等への積極的な資金供給や経営改善、体質強化等の支援に取り組むよう促してまいります。 日本の金融資本市場の総合的な魅力を高めるため、インターネットを通じて多数の者から少額ずつ資金を集める仕組み、いわゆるクラウドファンディングに係る規制、上場企業に係る開示規制、ファンドの販売を行う金融商品取引業者に係る規制等について、所要の制度整備を行うことといたしております。また、保険会社をめぐる経営環境の変化に対応するため、保険募集等に係る所要の制度整備を行うこととしております。 このほか、アジア諸国への金融技術支援に全力を挙げて取り組むとともに、国際金融規制改革にも積極的に貢献してまいります。 いずれにせよ、現在、日本の金融システムは、総体として健全であり、安定しておりますが、内外の経済、市場の動向や、それが日本の金融システムに与える影響につきましては、引き続き高い関心を持って注視してまいります。 今後、御審議をお願いすることを予定いたしております財務省関連の法律案は、平成二十六年度予算に関連するもの四件であります。 まず、平成二十六年度税制改正を実現するものとして、デフレ不況からの脱却、経済再生などの観点から所要の施策を講ずるための所得税法等の一部を改正する法律案及び地方法人税法案であります。 次に、関税定率法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案であります。 最後に、国際開発協会への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案であります。 また、金融庁関係の法律案は、金融行政における取組に関して制度整備を図るための金融商品取引法等の一部を改正する法律案及び保険業法等の一部を改正する法律案の二件であります。 法律案の詳しい内容につきましては、今後改めて御説明いたしますので、よろしくお願い申し上げます。 今後とも、皆様のお力添えを得て、政策運営に最善を尽くしてまいる所存であります。 塚田委員長を始め委員各位におかれましては、御理解と御協力のほどをよろしくお願い申し上げます。
○委員長(塚田一郎君) 以上で所信の聴取は終わりました。 本件に対する質疑は後日に譲ることとし、本日はこれにて散会いたします。 午後零時一分散会