安全保障委員会 第2号
- 発言数
- 7 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 2014/03/20
会議録
○江渡委員長 これより会議を開きます。 この際、武田防衛副大臣から発言を求められておりますので、これを許します。武田防衛副大臣。
○武田副大臣 本委員会の審議に先立ちまして、一言申し上げます。 平成二十六年度の防衛省関係予算について、二月二十一日の安全保障委員会で私から概要を御説明申し上げました。その中で、東日本大震災復興特別会計に歳出予算額三百七十億七千三百万円を計上しているといたしましたが、正しい歳出予算額は三百七十億九千百万円でございました。大変申しわけございませんでした。おわびして訂正させていただきます。 以上です。 ————◇—————
○江渡委員長 国の安全保障に関する件、特に国家安全保障戦略、平成二十六年度以降に係る防衛計画の大綱及び中期防衛力整備計画について調査を進めます。 国家安全保障戦略について、外務大臣から報告を聴取いたします。岸田外務大臣。
○岸田国務大臣 昨年十二月に策定しました国家安全保障戦略について御報告申し上げます。 国家安全保障戦略は、我が国が初めて策定した国家安全保障に関する基本方針であります。我が国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増しており、脅威は容易に国境を越えてきます。どの国も一国のみでは自国の平和と安全を守ることはできず、国際社会と協力して平和を確保していくことが不可欠です。 このような認識のもと、本戦略においては、国際協調主義に基づく積極的平和主義を基本理念として掲げております。我が国の安全と地域の平和と安定を実現しつつ、国際社会の平和と安定そして繁栄の確保に、これまで以上に積極的に寄与していくとの考えであります。 こうした基本理念のもと、我が国の国益を明確にした上で、国家安全保障の目標として、次の三点を示しています。 第一に、必要な抑止力を強化し、万が一我が国に直接脅威が及ぶ場合には、これを排除し、被害を最小化すること、第二に、日米同盟や域内外のパートナーとの信頼・協力関係の強化等により地域の安全保障環境を改善すること、第三に、普遍的価値やルールに基づく国際秩序の強化、紛争の解決に主導的な役割を果たし、グローバルな安全保障環境を改善することであります。 その上で、国家安全保障上の課題を特定しつつ、それらを克服し、目標を達成するため、我が国自身の外交力、防衛力等の強化を初めとする戦略的アプローチを示しております。本戦略は、エネルギー等国家安全保障に関連する分野の政策に指針を与えるものでもあります。 政府としましては、国家安全保障会議の司令塔機能のもと、本戦略に従って、国家安全保障に関する政策を一層戦略的かつ体系的に実施し、国家安全保障に万全を期す考えです。 以上の国家安全保障戦略のもと、国際協調主義に基づく積極的平和主義の立場から、国民の生命と財産、我が国の領土、領海、領空を断固として守り抜くとともに、地域と国際社会の平和、安定、繁栄の確保に、これまで以上に積極的に寄与してまいります。 皆様の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。(拍手)
○江渡委員長 次に、平成二十六年度以降に係る防衛計画の大綱及び中期防衛力整備計画について、防衛大臣から報告を聴取いたします。小野寺防衛大臣。
○小野寺国務大臣 昨年十二月に策定した新たな防衛計画の大綱及び中期防衛力整備計画について御報告申し上げます。 我が国を取り巻く安全保障環境は、前防衛大綱が策定された三年前と比較して一層厳しさを増しています。 北朝鮮による弾道ミサイルの発射や核実験の実施は、我が国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威となっています。 中国は、我が国周辺海空域において活動を拡大、活発化させており、我が国領海への断続的な侵入や我が国領空の侵犯等を行うとともに、東シナ海防空識別区の設定といった公海上空の飛行の自由を妨げるような動きを含む、力による現状変更の試みを継続しており、不測の事態を招きかねない状況となっております。 新たな防衛大綱においては、こうした現下の厳しい安全保障環境に対応すべく、我が国自身の努力、日米同盟の強化、そして安全保障協力の積極的な推進の三つの柱でもって、国際協調主義に基づく積極的平和主義の観点から、我が国の安全及び地域、国際社会の平和と安定を維持していくこととしています。 第一に、我が国の平和と安全を守る根幹は、我が国自身がみずから行う努力にほかなりません。 そのため、防衛力に求められる役割に十分対応できるよう、防衛力の質と量を必要かつ十分に確保し、抑止力と対処力を高めていくこととしています。そして、多様な活動を統合運用によりシームレスかつ状況に即応して機動的に行い得るよう、幅広い後方支援基盤の確立に配意しつつ、高度な技術力と情報・指揮通信能力に支えられ、ハード及びソフト両面における即応性、持続性、強靱性及び連接性も重視した統合機動防衛力を構築します。 第二に、日米同盟を強化してまいります。 日米安全保障体制を中核とする日米同盟は、我が国の安全保障の基軸であり、我が国の平和と安全の確保のみならず、地域及び世界全体の安定及び繁栄に極めて重要な役割を担っています。このため、日米防衛協力のための指針の見直しや、自衛隊と米軍との連携を強化するための取り組みを幅広く推進し、日米同盟の抑止力及び対処力を強化してまいります。 また、米軍再編を着実に進め、特に沖縄県については、普天間飛行場の移設を含む在沖縄米軍施設・区域の整理、統合、縮小等により負担の軽減を図ってまいります。 第三に、安全保障協力を積極的に推進してまいります。 具体的には、アジア太平洋地域につき、域内各国と協調的な各種取り組みをさらに多層的に推進してまいります。また、地域紛争や国際テロ、海洋、宇宙空間、サイバー空間をめぐる問題を初めとするグローバルな安全保障上の課題等につきましては、平素から国際社会と連携しつつ、各種取り組みを推進してまいります。さらには、国際平和協力活動等を積極的かつ多層的に推進します。 防衛力に求められる多様な活動を適時適切に行うためには、整備された防衛力が最大限効果的に機能するよう、これを下支えする種々の基盤もあわせて強化することが必要不可欠です。このため、新たな防衛大綱では、防衛力を支える基盤として、訓練・演習、運用基盤、人事教育、衛生、防衛生産、技術基盤、装備品の効率的な取得、研究開発、地域コミュニティーとの連携、情報発信の強化、知的基盤の強化、防衛省改革の推進と、多岐にわたる事項を掲げております。 次に、新たな中期防について御報告申し上げます。 この中期防は、防衛大綱に定められた防衛力の水準を達成するための最初の五年間の防衛力整備計画であります。 この計画では、第一に、新たな防衛大綱に定められた防衛力の役割に対応し得るよう、特に、警戒監視能力、情報機能、輸送能力及び指揮統制・情報通信能力のほか、島嶼部に対する攻撃への対応、弾道ミサイル攻撃への対応、宇宙空間及びサイバー空間における対応、大規模災害等への対応並びに国際平和協力活動等への対応のための機能、能力を重視してまいります。 第二に、南西地域の防衛体制の強化を初め、各種事態における実効的な抑止及び対処を実現するための前提となる海上優勢及び航空優勢の確実な維持に向けた防衛力の整備を優先することとし、機動展開能力の整備も重視してまいります。 第三に、装備品の取得に当たっては、能力の高い新たな装備品の導入と、既存の装備品の延命や能力向上等を適切に組み合わせることにより、防衛力を効率的に確保してまいります。 第四に、装備品の高度化、複雑化や任務の多様化、国際化の中で、自衛隊の精強性を確保し、防衛力の根幹をなす人的資源を効果的に活用する観点から、女性自衛官や予備自衛官等のさらなる活用を含め、人事制度改革に関する施策を推進してまいります。 第五に、日米同盟の抑止力及び対処力を強化していくため、新たな防衛大綱に定められた各種の協力や取り組み等を積極的に推進してまいります。 この計画の実施に必要な防衛力整備の水準に係る金額は、平成二十五年度価格でおおむね二十四兆六千七百億円程度を目途としています。他方、本計画期間中、国の他の諸施策との調和を図りつつ、調達改革等を通じ、一層の効率化、合理化を徹底した防衛力整備に努め、おおむね七千億程度の実質的な財源の確保を図ることとしております。 以上申し述べました新たな防衛大綱及び中期防のもと、国民の生命と財産、我が国の領土、領海、領空を断固として守り抜くとともに、国際社会の平和と安定及び繁栄の確保に、これまで以上に積極的に寄与していく所存です。 皆様の御理解と御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○江渡委員長 以上で報告は終わりました。 次回は、来る二十七日木曜日午前八時三十五分理事会、午前八時四十五分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時五十一分散会