内閣委員会 第1号
- 発言数
- 20 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 2012/03/15
会議録
○委員長(芝博一君) ただいまから内閣委員会を開会いたします。 委員の異動について御報告をいたします。 去る一月二十四日、蓮舫君が委員を辞任され、その補欠として一川保夫君が選任されました。 ─────────────
○委員長(芝博一君) 続いて、国政調査に関する件についてお諮りをいたします。 本委員会は、今期国会におきましても、内閣の重要政策及び警察等に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(芝博一君) 異議ないと認めます。さよう決定をいたします。 ─────────────
○委員長(芝博一君) 次に、内閣の重要政策及び警察等に関する調査を議題といたします。 まず、内閣官房及び内閣府の基本方針並びに平成二十四年度皇室費、内閣及び内閣府関係予算について、藤村内閣官房長官から所信及び説明を聴取いたします。藤村内閣官房長官。
○国務大臣(藤村修君) 内閣官房及び内閣府の事務を担当する国務大臣として、所信の一端を申し述べます。 野田内閣におきましては、大震災からの復旧復興、原発事故との戦い、日本経済の再生という三つの優先課題に、引き続き全力を挙げて取り組んでまいります。さらに、国民の生活を将来にわたり安心なものとするために、喫緊の課題である社会保障・税の一体改革について、行政改革による無駄削減とも一体で、先送りすることなく着実に実現を図っていく決意であります。 私は、内閣官房長官として総理を支えるとともに、内閣が取り組む重要課題について、国民の皆様や国際社会に向けてしっかり情報発信をしながら、誠心誠意職務に励んでまいります。 内閣官房におきましては、関係閣僚と連携して、社会保障と税の一体改革の着実な実行、政府一体となった行政改革の総合的かつ強力な実行、経済連携の戦略的な推進、新成長戦略の実行の加速と新たな日本再生戦略の具体化、成長分野のイノベーション推進、海洋や宇宙といったフロンティアに関する総合的な取組などを進めてまいります。また、アイヌ政策の推進にも取り組んでまいります。 さらに、大震災の教訓を踏まえつつ、大規模自然災害、テロ、重大事故等の緊急事態における危機管理に万全を期すほか、我が国の領域保全や情報セキュリティーの確保についても迅速かつ的確に対応してまいります。また、北朝鮮情勢等に適切に対応するため、情報収集・分析機能を強化するとともに、情報保全の更なる徹底を図るため、必要な検討を進めてまいります。 内閣府におきましては、行政刷新、経済財政政策、科学技術政策、少子化対策、男女共同参画など各種の重要政策課題について、各特命担当大臣の下で、政治主導により、総合的、戦略的に推進してまいります。 また、私の直接の担当分野である国際平和協力業務、政府広報、栄典行政などについても適切に推進してまいります。 なお、今後御審議をお願いすることを予定しております法案は、いずれも現下の重要政策課題を実現、推進するために必要なものであります。その内容につきましては、逐次御説明をしてまいりますが、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 芝委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。 引き続きまして、平成二十四年度における皇室費、内閣及び内閣府関係予算について、その概要を御説明申し上げます。 皇室費の平成二十四年度における歳出予算要求額は六十一億九千五百万円であり、内廷に必要な経費三億二千四百万円、宮廷に必要な経費五十五億八千万円、皇族に必要な経費二億九千百万円を計上しております。 次に、内閣所管の平成二十四年度における歳出予算要求額のうち、内閣官房に係るものとして、情報収集衛星システムの運用・開発等、内閣の重要政策に関する総合調整等のための経費八百六十五億三百万円、内閣法制局に係るものとして、法令審査等のための経費十億六千五百万円を計上しております。 次に、内閣府所管の平成二十四年度における歳出予算要求額のうち、内閣府本府に係るものとして、経済財政政策、科学技術政策、行政刷新、新しい公共、国民の安全・安心の確保、暮らしと社会、地域主権改革、地域活性化、沖縄政策、北方対策等の推進のための経費一兆一千百四十四億三千百万円、宮内庁に係るものとして、その人件費、事務処理のための経費百五億四千三百万円、消費者庁に係るものとして、消費者事故被害の拡大防止、厳正な法執行及び新たな消費者問題への対策等の推進のための経費八十八億六千八百万円を計上しております。 以上をもって、平成二十四年度の皇室費、内閣及び内閣府関係予算の概要の説明を終わります。 どうぞよろしくお願い申し上げます。
○委員長(芝博一君) 次に、警察行政及び食品安全の基本方針並びに平成二十四年度警察庁関係予算について、松原国務大臣から所信及び説明を聴取いたします。松原国務大臣。
○国務大臣(松原仁君) 国家公安委員会及び食品安全の事務を担当する大臣として、所信の一端を申し述べます。 初めに、東日本大震災によって亡くなられた方々に深く哀悼の意を表すとともに、被害に遭われた多くの被災者の皆様に心からお見舞いを申し上げます。 警察においては、発災以来、全国警察を挙げて災害警備活動に取り組んでまいりましたが、引き続き、岩手県、宮城県及び福島県の三県警察に増員された七百五十人の警察官も最大限に活用し、全力で被災地や被災者の安全、安心の確保を図ってまいります。また、本震災の教訓を踏まえ、警察の体制整備を含め、災害対応能力を向上させてまいります。 もとより、治安を確保することは政府の重要な責務であります。私は、治安の安定、向上を図り、国民の安全、安心を守ることに全力で取り組みます。 さて、最近の治安情勢は、刑法犯認知件数が九年連続して減少するなど改善傾向にありますが、様々な犯罪の温床となる犯罪インフラの広がり、サイバー犯罪の危険性の増大等の新たな治安の脅威に直面しているほか、暴力団との関係遮断を図ろうとする事業者が襲撃される事件が発生するなど、予断を許しません。こうした情勢に的確に対応して、治安水準の更なる向上を目指すため、以下の諸施策を強力に推進します。 第一は、犯罪の起きにくい社会づくりの推進であります。 子供、女性を対象とした犯罪等を引き続き抑止するなど犯罪の起きにくい社会を目指し、関係機関、団体、事業者、地域住民等と協働して官民一体となった犯罪抑止対策を推進します。 また、インターネット上の違法・有害情報に対する対策、少年の立ち直り支援活動や街頭補導活動等の非行防止対策を推進します。 今国会に、他人の識別符号を不正に取得する行為等の禁止や不正アクセス行為に係る法定刑の引上げ等を内容とする不正アクセス行為の禁止等に関する法律の一部を改正する法律案を提出しております。 第二は、警察捜査の充実強化であります。 DNA型鑑定等の科学技術を活用した捜査を更に推進するため、必要な捜査基盤を整備します。 適正な死体取扱業務を推進するとともに、関係省庁と連携を更に強化し、犯罪死の見逃し防止のため、法整備の検討を含む諸施策に取り組んでまいります。 取調べの可視化、捜査手法の高度化等については、私が主宰する研究会の報告を踏まえ、被疑者取調べの録音、録画の試行その他必要な取組を速やかに進めてまいります。 暴力団に対する取締りを徹底するとともに、社会からの暴力団排除の取組を強化します。国際犯罪組織を含む犯罪組織の資金源の封圧や犯罪収益の剥奪、犯罪インフラの解体、弱体化等に取り組みます。 今国会に、暴力団との関係遮断を図る事業者への危害行為等を防止するための措置、暴力的要求行為及び準暴力的要求行為の規制等の強化や法定刑の引上げ等を内容とする暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律の一部を改正する法律案を提出しております。 第三は、テロ対策及び対日有害活動対策の強化であります。 震災に伴う原子力発電所での事故や厳しいテロ情勢等に鑑み、今後とも、情報収集や原子力発電所を始めとする重要施設の警戒警備に努め、テロ等の未然防止に万全を期すとともに、北朝鮮の動向に関する情報収集の強化、北朝鮮による拉致容疑事案や大量破壊兵器関連物資等の不正輸出事案の捜査、サイバーテロ及びサイバーインテリジェンスに対する取組に全力を尽くします。 また、情報保全は、警察が捜査機関として国民に信頼される大前提であり、引き続き、その徹底強化のための方策を推進してまいります。 第四は、総合的な交通事故防止対策の推進であります。 昨年の交通事故による死者数は三年連続して五千人を下回り、十一年連続の減少となりましたが、平成二十七年までに交通事故死者数を三千人以下とし、世界一安全な道路交通を実現するという政府目標の達成に向け、総合的な交通事故防止対策を推進いたします。 平成二十四年度警察庁予算について、その概要を申し上げます。 警察庁の平成二十四年度一般会計予算における歳出予算額として、二千三百九十九億五千九百万円を計上し、この中には、地方警察官六百二十六人の増員のための経費等を盛り込んでおります。 続いて、食品安全について申し上げます。 食の安全は、国民生活に身近な重要な政策テーマの一つです。特に、国民の不安の強い放射性物質に関する食の安全、安心の確保のため、科学的知見に基づき全力を尽くしてまいります。 以上、所管行政について申し上げましたが、芝委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。
○委員長(芝博一君) 次に、行政改革、社会保障・税一体改革、公務員制度改革及び行政刷新の基本方針について、岡田国務大臣から所信を聴取いたします。岡田国務大臣。
○国務大臣(岡田克也君) 行政改革、社会保障・税一体改革、公務員制度改革担当大臣、行政刷新を担当する内閣府特命担当大臣として、所信の一端を申し述べます。 社会保障と税の一体改革は、少子高齢化が進む中、国民の明日の安心を実現するため、社会保障の充実、安定化と財政の健全化の同時達成を目指すものです。先般、閣議決定した社会保障・税一体改革大綱を基に、改革の意義や内容を国民に分かりやすく率直に伝えてまいります。消費税率の引上げという大きな困難を伴いますが、是非、野党の皆さんの御理解、御協力もいただき、改革の実現に向けて全力を尽くしてまいります。 行政改革は、社会保障と税の一体改革とともに、車の両輪として進めていかなければならない政府の重要課題です。政府一体となって行政改革に取り組むため、先般、総理を本部長、私を本部長代行とし、全閣僚から成る行政改革実行本部を内閣に設置しました。同実行本部を中心に、総人件費改革の推進や効率的で無駄のない政府の実現といった観点から、省庁の垣根を越えた総合的見地からの議論を行い、行政改革を総合的かつ強力に実行していきます。 政権交代以来、事業仕分や行政事業レビュー等を通じ、国の予算や制度等の見直しを推進してきました。閣議決定に基づき行政事業レビューの取組を毎年実施するとともに、昨年十一月に行った提言型政策仕分のフォローアップを着実に実施するなど、引き続き、国民的な観点から聖域なき行政刷新の取組を進めていきます。 独立行政法人改革については、政策実施機能やガバナンスの強化などの制度改革を行うとともに、大胆な統廃合により法人数を四割弱削減するなど、抜本的な見直しを閣議決定しました。平成二十六年四月からの新制度への移行に向けて、関連法案を今国会に提出するため、所要の準備を進めてまいります。また、都市再生機構及び住宅金融支援機構の在り方について、行政刷新会議の下に設置された調査会で検討を行い、本年度中に方向性等を取りまとめ、平成二十四年夏までに結論を得ます。 公務員制度改革については、幹部人事の一元管理や、退職管理の一層の適正化、労使交渉を通じて人事・給与制度の見直しに取り組むことのできる自律的労使関係制度の措置など、公務員制度の全般的かつ抜本的な改革を実現するための法案を国会に提出しているところであり、その成立に向けて努力してまいります。 規制・制度改革は、我が国の社会経済を大きく変革する原動力であり、行政刷新会議の下に設置された規制・制度改革に関する分科会を中心に、エネルギー等の分野について大胆な改革を強力に進めてまいります。 公文書の管理については、東日本大震災に対応するために設置された会議における議事内容の記録の一部又は全部が作成されていないという事実が確認されたことは極めて遺憾です。これを受け、関係閣僚に対して未作成の議事内容の記録の速やかな作成を依頼し、先般、作成された文書が各府省より公表されたところです。今後、公文書管理委員会の御意見をいただきながら、このような問題が発生した原因を分析し、それを踏まえた必要な改善策を策定してまいります。 新公益法人制度については、平成二十五年十一月までの移行期間が残り二年を切っており、引き続き、移行申請の促進、柔軟かつ迅速な審査を徹底してまいります。 公共サービス改革については、公共サービス改革法に基づき、官民競争入札等を着実に推進するとともに、引き続き、政府調達の効率化等の改革の実現に取り組んでまいります。 芝委員長を始め、理事、委員各位の皆様の御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
○委員長(芝博一君) 次に、地域主権推進及び地域活性化の基本方針について、川端国務大臣から所信を聴取いたします。川端国務大臣。
○国務大臣(川端達夫君) 地域主権推進を担当する内閣府特命担当大臣、地域活性化担当大臣として、所信の一端を申し述べます。 地域主権改革の推進は、国と地方の在り方を根本的に転換し、地域のことは地域に住む住民が責任を持って決められるようにするための改革であり、引き続き改革の実現に向けて取り組んでまいります。 補助金等の一括交付金化については、平成二十三年度に創設した地域自主戦略交付金について、平成二十四年度は、都道府県分のメニューの拡大、政令指定都市分の導入により、その拡充を図ることとしております。 出先機関の原則廃止については、閣議決定であるアクション・プランに沿って、広域的実施体制の整備を始めとする各課題について精力的に取組を進めてきているところです。昨年末には広域的実施体制の枠組みの方向性を取りまとめ、詳細な制度設計及び個別の事務権限の移譲の在り方の検討を行っているところであり、今国会への法案の提出に向けて最大限努力します。 義務付け・枠付けの見直しについては、先般御可決いただいた二次にわたる一括法に引き続き、第三次一括法案を今国会に提出したところであります。 また、引き続き、適時に国と地方の協議の場を開催しつつ、地域主権戦略会議を中心に地域主権改革を推進してまいります。 地域活性化については、地域主権改革の推進を加速させつつ、活気に満ちた地域社会をつくるため、地域活性化の総合的、効果的な実現に向けて全力を注いでまいります。特に、昨年末に選定を行った、地域の責任ある戦略を前提に支援措置を総合的に実施する総合特区制度、環境・超高齢化対応等で未来に向けた成功事例を創出する環境未来都市については、地域からの提案の実現に向け、取組を着実に推進してまいります。 また、日本再生の基本戦略等を踏まえ、長寿化、人口減少による地域活力の衰退など、我が国の地域経済社会にとって共通の課題に対する地域の自主的な取組を総合的に支援していくため、今国会に、地域再生法の一部改正法案及び構造改革特別区域法の一部改正法案を提出したところであります。 以上の取組を全力で推進してまいる所存ですので、芝委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。
○委員長(芝博一君) 次に、国家戦略、経済財政政策、科学技術政策及び宇宙開発の基本方針について、古川国務大臣から所信を聴取いたします。古川国務大臣。
○国務大臣(古川元久君) 国家戦略担当大臣及び経済財政政策、科学技術政策を担当する内閣府特命担当大臣並びに宇宙開発担当大臣として、所信の一端を申し述べます。 国家戦略室においては、成長力の強化や分厚い中間層の復活に向けて、イノベーションを軸として日本再生の基本戦略の具体化等を進め、国家戦略会議において本年半ばごろを目途に日本再生戦略を策定してまいります。また、希望と誇りある日本を取り戻すため、切り開いていくべき新たなフロンティアを提示し、我が国が中長期的に目指すべき方向性を野田内閣の国家ビジョンとして取りまとめてまいります。あわせて、経済成長と財政健全化の両立を図る観点から、財政運営戦略に定められた道筋に従って財政健全化を進めていくため、まずは二〇一五年度における基礎的財政収支の半減目標の達成に向けて取り組んでまいります。 また、革新的エネルギー・環境戦略の策定、経済連携の戦略的な推進、食と農林漁業の再生のための総合調整に取り組んでまいります。 次に、経済財政政策について申し述べます。 我が国の景気は、大震災の影響により依然として厳しい状況にあるものの、緩やかに持ち直しています。しかし、欧州政府債務危機の影響や原油価格の上昇など、我が国経済を取り巻く環境は厳しく、警戒感を持って注視し、対応していくことが必要です。 政府は、大震災からの復興及び景気の下振れ回避に万全を期すとともに、デフレ脱却に断固として取り組んでまいります。このため、円高への総合的対応策及び平成二十三年度第三次、第四次補正予算を迅速かつ着実に実行します。デフレ脱却に向けて、日本銀行に対しては、政府との緊密な情報交換、連携の下、適切かつ果断な金融政策運営を期待します。 中長期的には、経済成長と財政健全化の両立を実現してまいります。当面、復興需要が見込まれる中で、今後、イノベーションを中核としつつ、民需主導の持続的な経済成長への円滑な移行を図り、二〇一一年度から二〇二〇年度までの平均で名目成長率三%程度、実質成長率二%程度を政策努力の目標として取り組んでまいります。また、財政健全化に向け、社会保障・税一体改革大綱に基づき、着実に一体改革に取り組んでまいります。さらに、政策の客観性、透明性を高めるため、経済財政に関する分析や中長期の試算をお示ししてまいります。 科学技術イノベーション政策については、昨年八月に閣議決定された第四期科学技術基本計画に示された政策が的確、着実に具現化されるよう取り組むことが重要であります。科学技術イノベーションは、我が国が東日本大震災から力強く復興、再生し、将来にわたって持続的に成長、発展していくための国家戦略における主力エンジンであるとの認識に立ち、グリーンイノベーション、ライフイノベーション、復興、再生並びに災害からの安全性向上、基礎研究及び人材育成を主要な柱と位置付け、強力に進めてまいります。そのためにも、科学技術イノベーション政策をより強力に推進する体制の整備や、我が国の研究開発システムの中核を担う研究開発法人の機能強化に向けた制度の創設に鋭意取り組んでまいります。 社会保障・税番号制度については、より公平な社会保障制度の基盤となるものであり、その確実な実現に向けて、今国会に番号制度の導入に必要な法案、いわゆるマイナンバー法案及びその関連法案を提出したところであり、その成立に向け努力してまいります。 知的財産戦略については、近年その重要性がますます高まっております。知的財産推進計画二〇一一に基づき、国際標準化戦略を始めとする各種施策を関係府省とともに着実に推進しております。現在は、次の知的財産戦略二〇一二の取りまとめに向けた検討を実施しており、我が国のより一層の経済成長の原動力とすべく、知的財産戦略の推進に取り組んでまいります。 情報通信技術政策については、平成二十二年五月に策定された新たな情報通信技術戦略及び同年六月に策定され平成二十三年八月に改訂された工程表に基づき、国民本位の電子行政の実現、地域のきずなの再生、新市場の創出と国際展開を目指して、情報通信技術の利活用を強力に推進してまいります。 中国における遺棄化学兵器処理については、引き続き事業を推進してまいります。 宇宙空間の開発利用は我が国の新たなフロンティアであり、宇宙開発利用政策を我が国の国家戦略として位置付け、宇宙開発戦略本部を中心に政府一体となり、総合的、計画的に推進してまいります。そのために、内閣府に我が国宇宙政策の司令塔機能と準天頂衛星システムの開発、整備、運用等の施策実施機能を担当する体制の整備、独立行政法人宇宙航空研究開発機構の在り方等についての見直し等の所要の措置を講ずるとともに、各省の副大臣及び大臣政務官を内閣府の副大臣及び大臣政務官に兼職できるようにする内閣府設置法等の一部を改正する法律案を提出しております。 芝委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。
○委員長(芝博一君) 次に、「新しい公共」、少子化対策及び男女共同参画の基本方針について、中川内閣府特命担当大臣から所信を聴取いたします。中川内閣府特命担当大臣。
○国務大臣(中川正春君) 「新しい公共」、少子化対策、男女共同参画を担当する内閣府特命担当大臣として、所信の一端を申し述べます。 新しい公共については、「新しい公共」推進会議による議論を踏まえ、寄附税制や改正NPO法の円滑な施行、周知等を通じて、震災復興にも重要な役割を果たしている新しい公共の担い手による実際の活動が地域社会に広がっていくことを後押ししていくこととしております。これにより、居場所と出番が確保され、様々な主体が公に参画する新たな社会の実現を図ってまいります。 また、社会的包摂施策を推進してまいります。 PFIについては、社会資本の整備や運営において民間の資金や創意工夫を最大限活用すべく、新成長戦略の実現に向けた、独立採算型等のPFIの事業化促進及び民間主体によるインフラ投資市場の形成を図る官民連携インフラファンドの創設のため、PFI法改正法案を国会に提出したところです。同法案の早期成立をお願いを申し上げます。 オープンガバメントの実現に向け、昨年の通常国会に提出した情報公開法改正法案の早期成立をお願いを申し上げます。 情報公開等に係る不服申立ての審査については、国民の権利利益の迅速な救済が図られるよう、引き続き着実にその任務を果たしてまいります。 少子化対策については、幼保一体化を含めた新たな子ども・子育て支援のための包括的、一元的な制度について、関係者の参画の下、制度設計に関する取りまとめが行われました。これを受けて、少子化社会対策会議において決定した子ども・子育て新システムの基本制度に基づき、税制抜本改革とともに、所要の法案を今国会に提出をします。また、子ども・子育てビジョンに基づき、バランスの取れた総合的な子育て支援策を推進してまいります。 高齢社会対策については、高齢者の方たちに生きがいを持って元気で暮らしていただける高齢社会の実現に向けて、高齢社会対策大綱の見直しの検討を進めてまいります。 障害者権利条約の締結に向けた制度改革の一環として、昨年八月に改正された障害者基本法については、その着実な実施に取り組んでまいります。また、全ての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を目指し、更なる制度改革に取り組んでまいります。 自殺対策については、我が国の自殺者数が依然として深刻な状況にあることを踏まえ、関係省庁や地方公共団体等と連携して強力に推進してまいります。特に、地域の実情に応じた対策を機動的に実行するため、地域の自殺の状況について情報提供を着実に実施するとともに、地域自殺対策緊急強化基金を通じて、地方公共団体における効果的な取組を一層促進をしてまいります。また、自殺総合対策大綱の見直しに向けた検討を進めてまいります。 青少年の育成については、子ども・若者ビジョンに基づき、東日本大震災で被災した子供や若者への支援を含め、子供や若者の視点に立った施策を推進していくとともに、困難を有する子供、若者への支援を行う地域ネットワークづくり、青少年のインターネット利用環境等の整備を進めてまいります。 日系定住外国人施策については、昨年三月に策定をした日系定住外国人施策に関する行動計画に基づき、関係省庁の連携の下で、日系定住外国人の方たちを日本社会の一員として受け入れるための施策を推進します。また、外国人労働者に対する取組及び第三国定住難民等をめぐる諸課題について、関係省庁との連携の下、検討してまいります。 あわせて、基本計画に基づく食育、交通安全対策、犯罪被害者等施策の推進のほか、薬物乱用対策等に取り組んでまいります。 女性が社会のあらゆる場面に参画し、その能力を発揮することは、元気な日本を取り戻す重要な鍵であります。政策・方針決定過程への女性の参画の拡大、経済分野における女性の活躍の促進、女性に対する暴力の根絶など、第三次男女共同参画基本計画をしっかりと進めてまいります。また、ワーク・ライフ・バランスの推進にも積極的に取り組んでまいります。 災害対応においても、女性の視点の反映や、女性や子育てのニーズを踏まえた対応が必要であり、防災担当を兼務する大臣として、防災分野における女性の参画や活躍の促進を進めてまいります。 新型インフルエンザ等対策については、その脅威から国民の生命及び健康を保護し、また、国民生活及び国民経済に及ぼす影響を最小とするため、所要の法案を国会に提出したところです。同法案の早期成立をお願いを申し上げます。 芝委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力をよろしくお願いを申し上げます。 ありがとうございました。
○委員長(芝博一君) 次に、原発事故の収束及び再発防止及び原子力行政の基本方針について、細野国務大臣から所信を聴取いたします。細野国務大臣。
○国務大臣(細野豪志君) 原発事故の収束及び再発防止担当大臣、原子力行政を担当する内閣府特命担当大臣として、所信の一端を申し述べます。 昨年三月十一日に発生した東日本大震災とこれに伴う原発事故の影響により、被災地では、震災から一年がたってもなお大変厳しい状況が続いております。今後も、この国難を乗り越え、被災地の復旧復興と原子力事故の克服を成し遂げるべく、引き続き全力を尽くす決意です。 東京電力福島第一原子力発電所それ自体については、専門家による緻密な検証作業を経て、安定して冷却水が循環し、原子炉の底の部分と格納容器内の温度が百度以内に保たれており、何らかのトラブルが生じても敷地外の放射線量が十分低く保たれるといった点が技術的に確認されたため、昨年十二月十六日に事故収束に向けた道筋のステップ2が完了したことを宣言しました。 したがって、再び避難をしていただく必要がなくなったという意味において、発電所そのものの事故は収束したと判断しましたが、原発事故との長い戦いが終わったわけではありません。これからは、事態の安定を目指す段階から廃炉に向けた段階へと移行します。今後、廃炉に向けた取組を進める中では、様々なトラブルや困難が生じることも予想されます。実際、足下においても、二号機の圧力容器下部の温度計の故障や、非常用高台炉注水ポンプ付近等からの水の漏えいなどのトラブルが生じています。しかし、多様性、多重性が確保された冷却システムにより、炉の安定性を保つ対応を行うなど、中期的な安全確保のための取組に万全を期してまいります。政府としては、昨年十二月二十一日に発表した中長期ロードマップに沿って、発電所の安全維持に万全を期しながら、廃炉に至る最後の最後まで全力を挙げて取り組んでまいります。 一方、原発の外の被災地域では、いまだに事故の影響が強く残されており、環境モニタリングの継続的実施、本格的な除染、災害廃棄物の処理、避難されている方々の御帰宅など、まだまだ多くの課題が残っています。こうした課題を解決し、避難を余儀なくされている住民の方々が安心して故郷に戻り、以前の生活を再建できる環境を一日も早くつくり上げるよう、全力を尽くしてまいります。 また、今国会へ原子力組織制度改革法案等を提出いたしました。 今回の改革は、事故の教訓を踏まえて、放射線から人の健康と環境を保護するという目的のために、規制制度、防災体制とこれを運用する行政組織について抜本改革を図るものです。 具体的には、規制と利用の分離の観点から、原子力安全・保安院の原子力安全規制部門を経済産業省から分離するとともに、これまで政府内で分散していた関係事務を一元化し、環境省の外局として原子力規制庁を設置します。同時に、重大事故への対応、最新の知見に基づいた基準を既存の施設にも適用する制度、運転期間の制限などの厳しい安全規制を導入し、また、緊急時対応のための制度と体制を強化します。 原子炉は、稼働中か否かにかかわらず、常にしっかりした安全規制を行うことが必要です。国民の不安にこたえるためには、新たな組織の下で一日も早く人と環境を守る規制制度と防災体制を整えることが必要であり、早期発足を実現したく存じます。 原子力委員会及び原子力安全委員会には、今回の事故を踏まえて、その役割を十分に果たすことを期待します。 原子力委員会においては、原子力政策全体の中長期的な方向性を今年の夏をめどに取りまとめること及び国際的にも高い関心となっている核セキュリティーについて我が国における核セキュリティー対策の強化の在り方を取りまとめることを期待します。 原子力安全委員会においては、原子力発電所に関する総合的な安全評価に関与するとともに、原子力防災指針や安全審査指針の見直しを鋭意進めていただいているところであり、原子力安全に関する専門家集団として、最後までその使命を果たすことを期待します。 芝委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力をよろしくお願いします。
○委員長(芝博一君) 以上で所信及び予算説明の聴取は終わりました。 この際、松下内閣府副大臣から発言を求められておりますので、これを許します。松下内閣府副大臣。
○副大臣(松下忠洋君) ありがとうございます。内閣府副大臣の松下忠洋でございます。よろしくお願い申し上げます。 原子力の発電所の事故の収束、そして再発防止について担当しております。細野大臣を支えて、力を尽くしてまいりたいと考えております。 あわせて、復興庁の副大臣を拝命しておりまして、福島の復興と再生について担当して力を尽くしてまいりたいと、そう考えています。 政治の力が被災地で苦しんでいる人たちの下に一刻も早く届くことができるように力を尽くしてまいりますので、芝委員長を始め、理事や皆さん方のお力をよろしくお願い申し上げます。 ありがとうございました。
○委員長(芝博一君) 本日はこれにて散会をいたします。 午後零時五十五分散会