北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第3号
- 発言数
- 156 件
- 登壇者
- 15 名
- 会派数
- 6
- 開催日
- 2011/10/28
会議録
○委員長(大塚耕平君) ただいまから北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会を開会いたします。 委員の異動について御報告いたします。 昨日、柳田稔君が委員を辞任され、その補欠として川合孝典君が選任されました。 ─────────────
○委員長(大塚耕平君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。 北朝鮮による拉致問題等に関しての対策樹立に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、内閣官房内閣審議官種谷良二君外二名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(大塚耕平君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 ─────────────
○委員長(大塚耕平君) 北朝鮮による拉致問題等に関しての対策樹立に関する調査を議題とし、質疑を行います。 質疑のある方は順次御発言願います。
○広野ただし君 今日は、玄葉大臣、そして山岡大臣始め皆様御出席いただきまして、心から感謝申し上げます。 東日本大震災の復旧復興と拉致問題の解決というのは与党、野党を超えて超党派で解決を図らなければいけない国民的な大きな課題だと、こういうふうに思っているわけでございますが、政権交代しまして約二年を超します。そういう中にあって、外務大臣は、岡田、前原、松本、そして現玄葉外務大臣という、四代目になられると思います。また、拉致担当大臣は、中井、柳田、仙谷、中野、そして現在の山岡大臣と、五代目ということになられるわけでございます。国家公安委員長につきましても、中井、岡崎、中野、山岡と、四代目になられるということでございます。 このことは、任命権者は総理ということで両大臣に責任があるわけではございませんけれども、やっぱり国民の皆さんが、これはこういう重大な問題、本当に民主党政権解決してくれるんだろうかというようなことで、本当にある意味では不安を持っておられる方々もおられます。また、拉致家族の方々は非常に高齢化をしてきておられると、こういうことでございますので、任命権者ではないんですが、改めまして両大臣に、この解決に取り組む方針あるいは決意について改めてお伺いします。
○国務大臣(山岡賢次君) 今委員おっしゃいましたが、拉致問題は国民的な与野党を問わず課題であると御指摘がありましたが、拉致問題は、もう言うまでもなく、我が国に関する重大な主権の侵害でありまして、これはもう国の責任において、本当に国民の代表たる国の責任において解決していかなきゃならない問題でありますと、十分御存じと思いますが、改めてその決意を持って申し上げさせていただいておりますが。また、こうやって大臣が度々替わるということは、特に御家族が不満をお持ちであるということは承知をいたしておりますし、必ずしも望ましいことではないと考えております。 しかし、この現政権、また担当の私においても、昨年十一月に八項目にわたって本部長指示がありましたが、拉致本部一丸となって、政府、関係省庁が協力をして、本当に全力を挙げて取り組んでまいる所存でおります。また、御家族に対しては、まだ就任して二か月弱でございますが、総理には二度会っていただいて、いろいろと御家族の御要請とか、またそのお気持ちを体して非常に力強い言葉をいただいております。 また、私自身も、隣に外務大臣いらっしゃいますが、総理にも外務大臣にも、諸外国に行かれるたびごとに、是非ともこのことを、いま一皆さんの御認識を得てほしいと、こうお願いをし、総理も本当にかなり多くのところに言っていただいておりますし、外務大臣は御自身のお言葉の中にあると思いますが、また閣議でも、私は改めてそういう皆様がこういう気持ちだということも申し上げて、バッジもお配りをさせていただいて、付けていただいているわけでございますが。 私自身も、駐モンゴル大使が日本に立ち寄った際お目にかかって、駐朝モンゴル大使ですね、北朝鮮モンゴル大使とか、また英国大使、北朝鮮に大使館を置いておりますから、そこの大使との連携で、お帰りの際に立ち寄って、いろいろとお願いを申し上げたいと、こう言っておりましたし、また十二日には、ASEAN、これは犯罪担当閣僚会議でございますが、サイバーが中心の会であったんですが、わざわざASEANの各国、中国、韓国にも含めてこのことを強調してお願いをしてまいりました。 そういう点では、もう総力を挙げてこの解決に取り組んでまいる覚悟でございますので、よろしくお願いを申し上げます。
○国務大臣(玄葉光一郎君) 広野先生が、大臣がくるくる替わるのはどうかという話でありました。率直に申し上げて、私は外務大臣がくるくる替わるのは良くないと思います。したがって、これまで外務大臣をお務めになられた方々、もっと長くやっていただきたかったというのは私の思いであります。 同時に、この拉致の問題は、もう言うまでもないことでありますけれども、国家主権にかかわる重大な問題、生命と安全にかかわる重大な事案ということで、特に各国との外相会談では、それぞれ私の方から提起をし、特に米国、韓国などは緊密な連携を取らなければなりません。今回、米朝対話、二回目が行われたわけでありますけれども、二回目の米朝対話においても、米国側からこの拉致の問題について、北朝鮮にしっかりと日本側の強い意思を伝えてもらったというところでありまして、その報告を現在聞いているところでございます。
○広野ただし君 何しろ北朝鮮は、核実験、ミサイル、そしてまた砲撃事件ですとか、またこの拉致事件、そして、まさに先軍主義の、非常にとんでもないといいますか、非常に陰険で怖い、こういう国でございますから、したたかな外交、瀬戸際外交ということですから、全力で問題解決のために当たっていただきたいと思います。 ちょっと時間の関係もありまして少し飛びますが、今度十一月にワールドカップのFIFAのサッカーが平壌で行われるということで、サポーターが数百人以上の規模で訪朝する、こういうことになるんではないかと、こう思うわけでありますけれども、そういう中で、向こうでいろんなトラブルに巻き込まれるということで向こうのいろんな当局に拘束をされる、こういうことになりますと、日朝関係、正常化しているわけじゃありませんから、いろんな手だてを講じてもなかなか難しい事態が起こり得るということであります。 こういうことについて、外務大臣、そしてまた拉致担当大臣、どのように思われるか、お聞かせください。
○国務大臣(玄葉光一郎君) これは、まず御存じのように、日本国政府は、対北朝鮮に対する制裁措置の一つとして、まさに我が国からの北朝鮮への渡航を自粛ということを要請しているというのがまず大前提でございます。他方、さはさりながら、日本と北朝鮮のいわゆるアウエー、ホームじゃなくてアウエーの戦いで、多くのサポーターから、応援したい、観戦したい、そういう希望があるんです。 このサポーターの渡航については、一言で申し上げれば、政府全体で対応を今検討しています。そのときに、この試合の実施に関して、サッカー協会というのが双方にございますので、このサッカー協会同士で今調整をしているところでありまして、政府全体でまさに対応を検討していると。 今、広野先生が言われましたけれども、我々は北朝鮮を国家として承認していないわけでありますから、当然外交・領事関係も設定されていないということになりますので、様々な制約というのが存在をすると。いろんな例を先ほどおっしゃいました。例えばパスポートなくなったというだけで実は大変なわけでありまして、そういう意味では、そういうことも全て総合して、どういう対応が可能なのか。特に、渡航を検討されている方々に対して出入国時に必要な手続も含めてきちっと情報を知らせながら、全体として適切な対応を取れるようにということで、今最終的なというか最後の調整をしているというところでございます。
○副大臣(松原仁君) サッカーワールドカップ予選のサポーター渡航自粛云々のこの解除の問題でありますが、これはあくまでも限定的解除というふうに言っておりますが、御指摘があるような報道があることは承知をいたしております。藤村官房長官が昨日会見で述べているように、まだ結論が出ているわけではありません。 対北朝鮮戦はワールドカップアジア第三次予選の重要な試合であり、政府としても日本代表が最大限力を発揮できるようできる限りのサポートをしていきたいと思っておりますが、サポーターの渡航については政府全体で現在対応を検討しているところであります。 一方、拉致問題担当としては、重大な主権侵害でありかつ人権侵害である拉致問題も理由として政府が渡航自粛要請を出しているところを踏まえ、今後、政府の中の検討において適切に対応してまいりたいと思います。 具体的には、仮にサポーターが北朝鮮に渡航することになろうとも、我が国がとっている制裁措置の効果を損なうことがないように十分注意していただく必要があると考えております。例えば、現金の持ち出しや現地における外貨の使用等も含め、個々の行動について厳格に対処していただきたいと思っております。また、日本の北朝鮮に対する制裁措置につき誤ったメッセージが諸外国に伝わることのないよう厳格に対処をしていただきたいと、このように思っております。
○広野ただし君 ちょっと時間の関係で、申し訳ございません。 今、厳格に携行荷物あるいは現金のことについての話がございました。財務政務官が見えておられますので、ちょっとそこのことを答弁願います。
○大臣政務官(三谷光男君) 委員御承知のとおり、北朝鮮を仕向地として十万円相当額を超える現金等を携帯して輸出をする場合には税関への申告が必要とされております。我が国と北朝鮮との間には直行便がありません。渡航者は中国などの第三国を経由しての渡航ということになります。北朝鮮向け渡航者が利用すると考えられる航空機の旅客に対して、搭乗手続、保安検査又は出国手続の際に、十万円相当額を超える現金等の有無について質問をしております。十万円相当額を超える現金等の所持を確認した場合には、申告を求めるとともに、必要に応じて携行品検査を実施しているところであります。 広野委員と同じ懸念を、また同じ問題意識を共有しております。財務省、そして税関としては、関係機関あるいは航空会社や旅行会社とも密接に連携を図りながら、北朝鮮への渡航者に対して可能な限りの取締りを厳正に実施をしてまいりたいと考えております。
○広野ただし君 北朝鮮には日本の独自の制裁措置をやっているわけで、それのしり抜けのないように厳正にお願いをしたいし、外務省におかれては、やはり注意喚起あるいは警報といいますか、そういうこともよく皆さんに伝わるようにお願いをしたいと思います。 終わります。
○有田芳生君 有田芳生です。 今日は、北朝鮮情勢の評価と拉致問題の解決の条件についてお伺いをしたいと思います。 皆さん御承知のように、北朝鮮による拉致被害者のお一人である蓮池薫さんは、日本に帰国をしてから様々な努力をなされて、今では韓国の小説の翻訳やあるいは御自身でエッセーなどを書かれております。 その蓮池さんの今力を込めているお仕事の一つとして、新潮社から出ているPR誌に「波」という冊子がありますけれども、そこに「拉致と決断」という連載をなされております。今でも続いていますけれども、それの前半のところで、自分が北朝鮮に拉致をされてどのような生活の苦労をしてきたのか、そして、なかなか正直にはまだ書けないところもあるんだけれども、自分がどのような仕事をやっていたのかということもちょっと雰囲気で書かれたり、あるいは拉致被害者として日本に戻ってから、どうして自分たちは帰国することができたんだろうかと、そのことを振り返っていらっしゃるんです。 その蓮池さんが、なぜ自分たちが日本に戻ってくることができたのかということを振り返ったときに、帰国者は二〇〇二年の九月十七日、小泉訪朝の一か月後、十月に戻ってきておりますから、その当時の経済状況を振り返ったときに、北朝鮮に入ってから本当に、招待所である程度の生活が保障されて、なかなか大変だったけれども暮らしを続けてきた、だけど、自分たちは一般の北朝鮮国民よりもいい暮らしをしていたんだけれども、その暮らしにおいてもだんだんだんだん厳しい状況が二〇〇一年から二〇〇二年辺りには起きてきた。これが北朝鮮が自分たちを日本に戻さなければいけない条件の一つではなかっただろうかと、そのように蓮池さんは戻ってから自分たちの当時のことを振り返って評価されているんですよね。 あれからもう来年十月で十年になります。この十年間、私たちがこれから拉致問題を本当に解決していく上で、北朝鮮の経済状況が当時と比べて今果たしてどのようになっているのか。好転しているとは思えませんけれども、当時と比べたときの経済状況の評価について、まずお聞きをしたいと思います。
○副大臣(山根隆治君) 帰国ができた要因の一つとして経済というものがあったということは事実だろうというふうに思っておりますが、全てが経済的要因だけが帰国のできることになった要因ということも言えない面もありますけれども、非常に大きいということは私自身も間違いないんだろうというふうに思っております。 当時に比べて現在の北朝鮮の経済の状況がどうなのかということについては、必ずしも正確、客観的な情報があるということではないのでなかなか比較が難しいところもございますけれども、いずれにいたしましても、そうした状況を見据えるということが非常に大事だろうというふうに思っております。 その上で、北朝鮮は現在、来年、二〇一二年を強盛、強い盛んという字ですが、強盛大国実現に向けた目標年と位置付けているということを踏まえまして経済の立て直しに力を入れているというふうに見ることができるわけでございますけれども、食料情勢も、食料事情も含めまして依然として厳しい状況があるということは間違いないんだろうというふうに思っているところであります。 ただ、やはり何とかこの状況を変えたいという思いがかなり、少しずつ北朝鮮の指導部の動きの中からも私は出てきているんだろうと思っております。 実は、タス通信でも金正日国防委員長のインタビュー記事が出されていて、そこで特別変わったことを話をされたわけではありませんけれども、そうしたインタビューに応じるということについても、今委員が御指摘にあったあるいは経済状況の悪化ということ等も念頭に置いてのいろいろな動きなのかというふうにも見ることも私自身はできるというふうに思っております。 以上でございます。
○有田芳生君 拉致被害者が日本に戻ってくることができたもう一つの背景、条件として、アメリカの存在があります。 小泉訪朝を準備した田中均元外務省の当時アジア大洋州局長が、小泉訪朝が実現をして拉致被害者を帰国させることができた背景の一つに、強硬なアメリカ、その存在によって北朝鮮が妥協せざるを得なかったと、そのような評価をされております。 先ほど御紹介をいたしました蓮池薫さんの手記を読みましても、皆さん御承知のように、二〇〇一年の九・一一、アメリカでのテロがありました。そのとき、北朝鮮の蓮池さんにかかわっている朝鮮労働党の幹部たちは物すごく動揺したというんですよね。それが自分たちのテロ行為でないにしても、ひょっとしたら北朝鮮がかかわっているんではないかということで北朝鮮がアメリカに攻撃されるのではないかということでかなりの動揺が広がったというんです。それが二〇〇一年の九月、九・一一。さらに、御承知のように、二〇〇二年のアメリカの一般教書の中では、イラクとイラン、そして北朝鮮が悪の枢軸と名指しをされ指定をされました。そのこともまた北朝鮮の指導部に大きな動揺を与えた。ひょっとしたら戦争がまた起きるんではないかと。 そのような背景の下で、強硬な姿勢を取ることによって北朝鮮が妥協せざるを得なかった、そのように蓮池さんは評価をされているんですけれども、一方で今のアメリカの政権を見ておりますと、テロ支援国家の指定を解除いたしました。さらには、最近ではアメリカとして北朝鮮に米の援助をしようという動きがあります。 そうすると、十年前に比べて、この拉致問題を解決するための背景の一つ、重要なアメリカの存在というものを、果たして今、米朝関係というものはどのように評価をすればいいのか、外務省からお聞きしたいと思います。
○国務大臣(玄葉光一郎君) 確かに二〇〇二年のときに、ブッシュ元大統領が悪の枢軸と呼んで強い態度で臨んでいたというのはもう事実だというふうに思います。 じゃ、現在の米国に対してどう評価するかという問題でありますけれども、挑発には非常に強い態度で私は臨んでいるというふうに思っています。同時に、おっしゃるように米朝対話というのが二回行われて、様々なやり取りがなされていると。そのときに、先ほども申し上げましたけれども、日本政府が要求をしている拉致の問題についてもきちっと話をしているという報告を聞いていますけれども、いずれにしても、大切なことは北朝鮮のペースにはまらないということであります。 そして、今回も当然、二回目の米朝対話が終わったわけでありますから、日米韓ここで呼吸をきちっと合わせる、合わせて次の一手を考えるということが極めて大切なことであるというふうに思っていまして、韓国の金星煥外相にもそのことは直接私の方から伝えてあるというか、この間の外相会談でもそのことは申し上げましたし、今回米朝対話がありましたから、きちっと日米韓で歩調を合わせるということがまず何より大事だというふうに思っています。
○有田芳生君 もう一点、北朝鮮の権力基盤の評価についてですが、これも日朝交渉にかかわった田中均元外務省の、審議官もなさっておりましたけれども、あの日朝交渉をやったときに、金正日体制が万全に見えたと、したがってその権威を利用することが拉致問題の解決の早道ではないかと、そのように評価をされました。 そして、今北朝鮮の体制を考えたときに、金正日から金正恩体制への移行ということがマスコミなどでは報道をされておりますが、私は様々な今後動きがあったとしても、金正日軍事委員長が、体調が悪化しているとはいえ、本当に厳しい状況にならない限り、金正恩さんが様々な位に就こうが、やはり金正日体制というのは究極まで続いていくだろうという判断をしているんですが、外務省として今の北朝鮮の権力基盤の評価をお聞きしたいと思います。
○副大臣(山根隆治君) 北朝鮮では金正日国防委員長の三男とされる金正恩中央軍事委員会副委員長への権力継承が進められているとされておりますが、そのような動向も含めまして、北朝鮮内部の情勢を引き続き注視するとともに、これらの動きが内外の政策にいかなる影響を及ぼすかを含めて関連情報の収集に努めるとともに、慎重に分析、検討を行っているところでございます。 しかし、金正日国防委員長がロシアの方に行ったということで、列車で行く映像を私たちも目にいたしているわけでありますけれども、そのときのその姿、振る舞いということについては、委員と同じような私も印象、そしてある状況ということを認識をしているということについても申し上げさせていただきたいと思います。
○有田芳生君 北朝鮮の専門家たちから話を伺いますと、やはりそういう権力基盤が徐々に変わりつつある状況の下でも、今年の春ぐらいから、いや、もう少し前ぐらいから北朝鮮の特に外交筋で小さな春の動きが、割と自由にいろんな交渉をやっている気配があるという、そういう評価を聞いているんですよね。 実際、ジュネーブで行われていた米朝の協議に参加をしていた北朝鮮の金桂冠第一外務次官が、おととい、読売新聞の記者に対してこのように発言をしております。中断している日朝交渉について、双方の高位級で計画を持っているのでうまくいくだろう、このような発言なさっているんですが、ここはなかなか御発言難しいかも分かりませんけれども、外務省としてこの金桂冠第一外務次官の発言についてどのように評価なされますでしょうか。
○国務大臣(玄葉光一郎君) 我々は対話を拒むということはありません。ただ、大事なことは、対話によって成果が生まれなければ意味がないということだと思います。 拉致と核とミサイルとやっぱりパッケージで包括的に解決をするということでないとむしろ私は解決できないと。ということは、やはり南北、米朝の対話が行われ、そういうチャンネルでいろんな対話がなされ、そのときに具体的に北朝鮮が行動を約束するということがないとやはり私は北朝鮮のペースにはまるというふうに思っていますので、現時点で六者会合を開催できる、そういう状況にはないというふうに私自身は判断しています。
○有田芳生君 そうした北朝鮮をめぐる国際情勢の下で、日本は果たして何をなすべきなのか。 そこで、拉致対策本部にお聞きをしたいんですが、自民党政権以降、政権交代が行われて、拉致対策本部の陣容が予算の面でも人員の面でも大きく変化をしたというふうに昨年のこの委員会でも質問をしたんですが、その後どのような変化があるのか、まずお聞きしたいと思います。
○副大臣(松原仁君) 今日は拉致担当副大臣で来ておりますので、そのように御指名をお願いしたいと思います。 一昨年十月、新たに拉致問題対策本部を設置し、同月二十七日に開催した第一回本部会合で情報関係の体制強化を図ることを確認をいたしております。それを踏まえて、平成二十二年度予算は前年度から倍増の十二億四千万円とし、特に情報関係予算については一億九千五百万円から八億六千四百万円と大幅に増額したところであります。事務局体制についても、情報関係を中心に十名程度強化し、拉致被害者にかかわる安否情報等の収集、分析などに取り組んでおります。 平成二十三年度においても同様の予算、人員を確保しているところであり、それらを徹底的に生かし、情報の収集、分析など機動的に取り組み、全ての拉致被害者の一刻も早い帰国に向け全力を尽くしてまいりたいと思います。
○有田芳生君 そうした陣容の下で情報分析が必要だということはまさしくそのとおりであって、そこで具体的な問題についてお聞きをしたいと思います。 先般、韓国で脱北者が、二〇〇四年から五年の段階で横田めぐみさんの生存情報が発せられました。私が個人的に調べてみたら、その横田めぐみさんの二〇〇四年から五年の生存情報については、その脱北者の発言というのは少なくとも四つの段階の間接情報なんですが、しかし、そうはいっても、そういう情報があった以上、きっちりとその評価をするために情報収集、分析をしなければならないと思います。 これはもう既に報道されていることですけれども、その脱北者の発言を受けて、政府の拉致対策本部が韓国に人員を派遣をして様々な情報収集をするというふうに報道されておりますけれども、その後どうなっていますでしょうか。
○副大臣(松原仁君) 拉致被害者の安否にかかわる情報についてはふだんから収集に努めております。今回の情報についてもそのようなものの一つとして重視しておりますが、インテリジェンスにかかわる事柄であり、また御本人の安全を優先する観点から、これ以上のコメントはできないという点を御理解いただきたいと思います。 さはさりながら、めぐみさんに関する情報については、更なる情報収集を行った上で、必要に応じ朴議員に情報を提供した脱北者とされる人物から直接事情聴取することも検討したいと思っております。 いずれにせよ、政府としては、これまでも横田めぐみさんを含め全ての拉致被害者の生存を前提にして情報収集、分析、その他の取組を行ってきているところであり、引き続き一日も早い拉致被害者の帰国を目指しあらゆる努力を行っていく考えであります。 以上です。
○委員長(大塚耕平君) 速記止めてください。 〔速記中止〕
○委員長(大塚耕平君) 速記を起こしてください。
○有田芳生君 もう一つ、週刊朝鮮四十三号が発売になりました。その翻訳を見ますと、平壌で十七歳以上の人口が二百十万人であるという、そういう国家安全保衛部の資料が流出をして、今紹介した週刊朝鮮の四十三号に掲載をされました。これはごく一部なんですけれども、その中で注目すべきは、平壌に八十六人の日本国籍がいるという、そういう報道がなされております。少し付け加えておきますと、平壌には、日本国籍を持っている人以外に、アメリカ、中国、旧ソ連、チェコ、カナダ、フランス、レバノンなど十四か国、百二十四人平壌にいるというんですよね。 これは、国情院、韓国の国情院が全ての資料を持っているはずです。そこには、日本国籍を持っている八十六人も含めて、今御紹介をした外国人の名前から年齢から住所から家族から、そして日本名だったら日本名、そして思想傾向などなど詳細な身上書が流れてきて、韓国は今持っているんですよね。 果たして、その八十六人の日本国籍の中に拉致被害者がいるんじゃないかという、そういう可能性があるわけですから、やはりこれも拉致対策本部がしっかりと国情院と話し合って、韓国政府と話し合って、至急明らかにする重大な課題だと思いますが、いかがでしょうか。
○副大臣(松原仁君) 議員御指摘の報道は承知をいたしております。先ほどから申し上げているように、拉致被害者の安否にかかわる情報についてはふだんから収集に努めておりますが、インテリジェンスにかかわる事柄であり、これ以上コメントはできない点を御理解いただきたいと思います。 一方で、今回報道されている情報に対しては私も大変強い関心を持っております。ただし、日本人拉致被害者が住民データに登録されるといったことが実際にあり得るのかということもあるわけであります。 いずれにせよ、政府としては、全ての拉致被害者の生存を前提に情報収集、分析、その他の取組を行ってきておりまして、引き続き一日も早い拉致被害者の帰国を目指しあらゆる努力を行ってまいります。
○有田芳生君 そうした具体的な様々な課題があるわけですけれども、果たして今後日本政府が北朝鮮に対してどのように対処していくべきなのか、その基本的な姿勢についてお伺いをしたいと思います。 私は、今日の質問をするために横田滋さん、横田早紀江さん御夫婦に話を伺ってきました。日本政府はどのように対処をすべきなのか。横田滋さんは、今日本政府が北朝鮮と交渉をする場合、制裁を強めるべきなのかそうでないのか、なかなか難しい問題がある、だけど、今家族会としては座込みのようなことは直ちには行わないということをおっしゃっておりました。横田滋さんは、制裁は北朝鮮が交渉に応じるかどうか、その状況を見て考えるべきだ、そうおっしゃっていました。横田早紀江さんは、まずもって北朝鮮というのはとんでもないひどい国であると、そういうことを前提にしまして、やはり制裁をするべきである、特に国際的に金融制裁などを強める中で、北朝鮮が日朝交渉をやらざるを得ないような状況の下で日本政府はしっかりと対処していただきたい。 ちょっと御夫婦ニュアンスは違うんですけれども、いずれにしても、御夫婦が、横田夫妻がおっしゃっていることは、日本政府としてどのような条件の下ならば北朝鮮と交渉するのか、それをはっきりしてほしいとおっしゃっているんですよね。いかがでしょうか。
○副大臣(松原仁君) 今の御質問でありますが、新しく総理になられた野田総理は、御案内のように、ブルーリボンを付けながら非常にこの問題熱心に考え行動いたしております。既に過去二回、拉致被害者家族の皆様とも面談をし、細かい皆様の思いを聞かせていただいたわけであります。その際に野田総理から発言があったことは、実効性のある対話をするためにあらゆることを考えてやっていくと、こういった言葉が真剣な表現の中で私は言われたというふうに実感しておりまして、私は、その意味するところは、実効性ある協議をする、それは、あめとむち、あめとむちがあってこそ初めて実効性のある対話はできるんだという野田総理の決意というふうに私は認識をしているところであります。 今、有田さんの質問で、先ほどありましたが、拉致被害者が解放されたあの小泉訪朝のときの話がありました。確かに、ブッシュ氏による、ならず者国家ということで北朝鮮に対する厳しい糾弾があった、これに対する北朝鮮はおびえがあったというのはおっしゃるとおりだろうと思っております。そのために米国と近い日本にすり寄るという姿勢が一方にあったのは事実だと思いますが、同時に、私は、そのときにおいて、日本がいわゆる日朝国交正常化という、あめというと表現が簡単過ぎますが、あめがあって、むちがあって、その中で我々はいわゆる実効性のある交渉ができたんだというふうに認識をしておりまして、当然、野田総理も実効性ある協議を行うという厳しい決意の中にはそういった前提があるだろうというふうに私は確信をいたしております。
○有田芳生君 そこで、日本政府として今どの地点に立ち戻るべきなのかということで、自民党政権の時代、福田政権時代の二〇〇八年の日朝協議についてお聞きをしたいというふうに思います。 当時、〇八年には六月に二回日朝実務者協議が行われて、さらに八月に実務者協議が行われて、今外務省のホームページを見てもすぐに出てきますが、当時の合意として、北朝鮮側が責任を持った再調査を行うこと、それに対して日本側として、北朝鮮側が調査を開始することと同時に、日本側も人的往来の規制解除及び航空チャーター便の規制解除を実施する用意がある。 外交というのは基本としてギブ・アンド・テークだというふうに言われますけれども、拉致問題において妥協はないにしても、じゃ北朝鮮側とどのような交渉をしていくかというときに、北朝鮮側は再調査を行う、そのときに日本側は、こういう人的往来、航空チャーター便の規制解除、同時に行うのかどうか、そこのところの評価が様々、この日朝協議以降、解釈が分かれたところでもあるんですよね。 ですから、今、二〇〇八年のこの自民党政権時代の日朝合意というものをどのように評価をするのか、もう一度確認しておきたいと思いますが。
○国務大臣(玄葉光一郎君) おっしゃるように、二〇〇八年八月の合意はそのような合意、しかし、九月に福田政権から麻生政権に替わって、一方的に北朝鮮側から再調査やらないと、こういうことになったわけであります。 これから我々がこの問題を考えていくときには、二〇〇八年八月のこの合意、そして再調査というのは、やはり引き続き私は重視をしていく必要があると思っていますし、やはりこれを足掛かりに考えていく必要があるというふうに考えております。
○有田芳生君 確認をしておきたいんですけれども、北朝鮮側に再調査を求める、そのとき日本側として人的往来などの規制解除も同時に行うという理解でよろしいんですか。
○国務大臣(玄葉光一郎君) そこはこの場で断定的に申し上げることはできません。ただ、二〇〇八年八月のあの合意というのは一つの、何度も同じ言葉を申し上げて恐縮ですけれども、やはり足掛かりになるだろうと。今度はどういう形が一番大きく前進をしていくことにつながっていくのか、全ての拉致被害者の即時帰国に最も良い効果的な手段になり得るのか、そういうことを総合的に勘案していくという必要があると考えております。
○有田芳生君 横田早紀江さんは、日本政府に対して、上手な外交を是非やっていただきたいという表現をなさっておりました。そう考えたときに、小泉訪朝の教訓というのはやはり今、民主党政権になっても振り返ってみなければいけないだろうというふうに思います。 二〇〇二年の九月十七日に小泉訪朝が行われましたけれども、当時アジア大洋州局長だった田中均さんは一年前から北朝鮮側と、週末を利用して、一番最初には中国の大連の大和ホテルで会談を持って、週末、大体二週間に一回ぐらい東南アジアに出かけていって、北朝鮮側と小泉訪朝までの間に二十五回、水面下で、情報漏れることなく様々な詰めを行ってきた。これは蓮池さんのお話ですと、初め、拉致を北朝鮮側が認めた、でも蓮池さんたちには初め日本から家族がやってきて皆さんに会いますからという話だったらしいんですよね。ところが拉致被害者家族が戻ってくることができたというのは、物すごく大変な日朝間の、日本側の努力があったんだろうと私は推測をするんですけれども、そういう水面下の長い努力があって、情報も漏れない状況の下で小泉訪朝があり拉致被害者の帰国というものを実現したと思うんです。 ですから、今当時を振り返ってみて、最後にお聞きをしたいのは、拉致対策本部としてそういう政府を支える情報の収集、分析の体制をこれからどう取っていくのか、そしてまた外務省として小泉訪朝を、今からその準備のプロセス過程をどのように評価をされているのか、それをお聞きしたいと思います。
○国務大臣(山岡賢次君) 有田委員の御所見というかお考えを最初からずっと伺っておりまして、私も共感できるところが非常に多いと思いながら承っていたんでございますけれども、あの小泉訪朝のときには、これはもう衆目の一致するところ、アメリカの力が非常に大きな影響を及ぼしたんじゃないかということはそのとおりだと思うんですが、ただ、今状況が変わっておりますのは、アメリカがあのときのようなそういう姿勢ではいないという中でどうしていくかと、こういうことがあります。 また、変わらないのは、御指摘のとおり、今の金正日のときにここで解決を進まないとなかなか難しいんじゃないかという認識を私は持っております。つまり当事者能力がなければこういうことはできませんですから。また、来年は金日成生誕百年ですから、それもある意味では節目になっているし、正恩体制にも移行と、こういうふうにしているわけですが、これはもう正日の当事者能力にやっぱり期待をしていくのが一番いいと思っております。 また、病気説というのは一時本当にそうだったようですけれども、昨日も私は中国大使から情報収集をしたんですが、ここはまあツーカーツーカーやっていますから、いや、今はとても元気ですよと。私はそうだと思うんですね。まあ元気ですよといってもそれは年も年ですから、ですからある意味では正日体制のときにと。なおかつ、アメリカよりも今は中国に二回も行っているというのは、そうはいいながら病を押して二回行っているのはどういうわけかと。ロシアまで行ったのはどういうわけかと。そういうことをつらつらと考えていくときに、そういう活動のチャンスは多いにあると思っています。 おっしゃるとおり、外交というかこういう交渉事というのは、外務省であろうと拉致であろうとひそかな交渉の積み上げをしなきゃいけませんですから、そのことについては、予算をこれだけ大きくしたこともあって、今あらゆるチャネルで全力を挙げて取り組んでいるんですが、残念ながらここでこうこうこうしていますというようなことは申し上げられませんので、そういう点では、そういう交渉のある意味では王道に沿って、あるいは効果が上がるように、今全力を挙げて拉致本部としても取り組んでおりますし、外務省とは緊密に連絡を取って情報を欲しいとお願いしておりますし、玄葉大臣とはツーカーよく連携を取りながら進めましょうと常々申し上げておりますから、政府挙げて一丸となってやりますし、野田総理も極めて意欲的でいらっしゃいますので、頑張ってまいります。
○委員長(大塚耕平君) 時間ですので、よろしいですか。
○有田芳生君 終わります。
○山谷えり子君 自由民主党、山谷えり子でございます。山岡大臣、玄葉大臣、御苦労さまでございます。 玄葉大臣は先ほどの参議院の本会議ではブルーリボンバッジ付けていらっしゃいませんでしたけれども、いつお付けになられましたか。
○国務大臣(玄葉光一郎君) この委員会に来るときでございます。
○山谷えり子君 そういうその場その場限りの対応をなさらないでください。これ北朝鮮とかいろいろな方たちが見ているんです。本気で取り組もうとしていらっしゃるかどうかということを見ているんです。山根副大臣にも是非、外務省、バッジを差し上げていただきたいというふうに思います。 松原国土交通副大臣と委員長が二度お呼びになられましたけれども、実はこの委員会への出席要求者名簿の中に国土交通副大臣松原仁となっておりまして、拉致問題担当副大臣とは書かれておりません。内閣府の発令はないと承知しておりますが、いただきましたか。
○副大臣(松原仁君) 発令はいただいたというふうに認識をしております。いただきました。
○国務大臣(山岡賢次君) 七か月で担当大臣が替わるとか、いろいろな御指摘は、御家族のお気持ちはよく分かりましたので、そういう点では、ずっと議連でこの拉致の御家族のケアをし、心も通じ考え方も分かっている、そういう松原副大臣、国土交通に決まっていましたけれども、是非ともこの拉致の副大臣も兼ねてほしいと後から総理に頼んで無理やりしていただいたものですから、表に出ていないかもしれませんが、正真正銘の拉致担当副大臣でございますので、よろしくお願いいたします。
○山谷えり子君 役所の中では載っていないんです。こんなことってあるんでしょうかね。誰か答えられる人いますか。
○委員長(大塚耕平君) 速記止めてください。 〔速記中止〕
○委員長(大塚耕平君) 速記を起こしてください。
○山谷えり子君 そんなに難しいことではないと思いますので、急げば私の質問中に回答が上がってくると思いますので、正式に発令されているかどうか、事務がなぜこのような形にそのまんまになっているかというのを確かめていただきたいというふうに思います。
○委員長(大塚耕平君) 速記を止めてください。 〔速記中止〕
○委員長(大塚耕平君) 速記を起こしてください。
○山谷えり子君 山岡大臣で五人目の民主党政権からの拉致問題担当大臣でございますが、九月四日に国民緊急集会がございました。救う会そして家族会の方たちで、山岡大臣お出になられまして挨拶したところ、まあ山岡大臣がこれまで拉致問題に、山岡先生がかかわってこられなかったというんで、大変な会場からブーイングが来たんですね。そこで、そのとき拉致議連の事務局長として座っていた松原さんが目に付いて、そして急に、副大臣手伝ってくれと恐らく言ったんではないかなと私は推測しているんでございますが。 そのとき、有本恵子さんの御家族に山岡大臣がお会いしたときに、一九八三年拉致されましたと家族の方が言われたところ、私の初当選の年ですねと言われて、周りにいた方たちはもう怒りとあきれでいっぱいだったということなんですが、この有本恵子さんはどこで拉致されて、犯人は誰というふうになっていますか。
○国務大臣(山岡賢次君) ちょっと誤解があると思うんですけど、私は、あのときに有本さんの方から、うちの娘は八三年に拉致されたというお話はありません。私の方が、昭和五十八年でしたねと。そしてそのときに、それは私の初当選の年でございますから、これは私が国会議員になって以来、国会議員としての責任を今日まで負っていると思っております、全力で頑張りますと、こういう旨を私は申し上げたわけですが、後ろの方にいた方はその辺がよく聞こえずに週刊誌に言われたのかもしれませんが、何年にそういう拉致に遭ったという話もないし、私の方で一方的に、頑張ります、私が政治家としての責任で頑張りますと、こう申し上げたことでございます。
○山谷えり子君 どこで拉致されて、国際手配されている犯人はどなたでしょうかと聞きました。
○国務大臣(山岡賢次君) 欧州で拉致されて、魚本という犯人でございます。
○山谷えり子君 菅直人さんが拉致の実行犯と深い関係の団体に六千二百五十万円寄附していた、それから民主党全体で国会議員、地方議員で二億円以上のお金が平成十九年から二十一年に渡っていた。昨日も内閣委員会で私申したとこなんですが、その関係団体が発行している機関紙に魚本公博さん、平壌から寄稿しているんですね。そして、その機関紙に菅さんも度々インタビューとか原稿を書いていらっしゃるんですね。そして、それだけのお金がたくさん流れたときに山岡先生は財務委員長だったんですね、民主党のね。 この辺で大変な不信感があるわけですが、今捜査当局は魚本公博、北朝鮮に身柄引渡し要求をしておりますけれども、その件についてはもちろん御承知でしょうね。
○国務大臣(山岡賢次君) まず、財務委員長という言葉からあれしますと、財務委員長ではありましたが、役割というのは、私の指示されたことを財布から渡すまでが私の仕事でございました。その先のことは私は関知しておりませんし、監査もしておりません。 それから、御指摘の点はそのとおりでございます。
○山谷えり子君 その後に佐藤泰介さんという方が財務委員長になって、そして小宮山洋子さんが財務、今厚生労働大臣ですが、委員長になられました。小宮山さんはいろいろな経理を明快にしようと思って調べ始めたんですね。そしたら、私が話したら党がぶっ壊れるぞ、墓場まで持っていく話なのに、それでいいのかと、毎日新聞に、この佐藤泰介さんですね、財務委員長、山岡大臣の後任の財務委員長ですけれども、話したという。財務委員長口口座というのが開設されてそこにお金が流れていたという、こういうことでございますので、北朝鮮拉致問題担当大臣になられたわけですから、これは少し解明していただかないと、国民に説明していただかないと、北朝鮮の拉致実行犯とずぶずぶの関係団体にお金が大量に民主党から流れていたと、この件については説明していただきたいと思います。
○国務大臣(山岡賢次君) 財務委員長の話になりますが、小宮山私の後任の後任の財務委員長がそういうことをおっしゃったかどうかは承知をしておりませんけれども、私どもがやっているときは少なくとも全部クリーンにクリアにやっているわけでございまして、監査も入って届けもしているわけでございまして、ですから、墓場までというのは、私の想像では、政治家がよく使う言葉で、存在感を重く表現をしたような言い方、重要なポジションに就いているんだということで言われたのかもしれませんが、そういう墓場まで持っていかなきゃならないようなものは一つもないと思っております。 そして、そこから先のことは今申し上げたとおり私どもは全く分からないし、また現状態で個別具体的な団体の内容については、これはお答えを差し控えさせていただきます。
○山谷えり子君 菅前総理の資金管理団体の帳簿もでたらめですから、クリーンできちんとしているというのは全く違う答弁だというふうに思っております。 それで、民主党政権になりましてから拉致の問題の解決の方針が変わっているんですね。自民党時代は拉致実行犯の引渡しというのが書いてあったんです。ところがそれが消えまして、捜査の継続というふうになったんですね。これなぜですか。
○国務大臣(山岡賢次君) 先生のおっしゃるような、捜査の継続という表現だということかもしれませんが、これにも五番目に書いてありますけれども、これはもう前と中身は全く変わらないと、こういうふうに私どもは認識をしております。
○山谷えり子君 拉致実行犯とずぶずぶの関係団体に多額のお金を民主党が流していた、民主党政権になって拉致実行犯の引渡しという国家目標が消えて捜査の継続にトーンダウンされた、これは明らかにおかしいと思うのが国民感情ではないでしょうか。
○国務大臣(山岡賢次君) ちょっと誤解をされないでいただきたいんですが、民主党がどこかの会にお金を出しているということはありません。私も出してはおりません。菅さんがどこに出されたかということは、これは菅さんの個人の帳簿の問題であって、民主党が出したと、もちろん民主党の人ではありますが、民主党から出しているということはありません。
○山谷えり子君 民主党の国会議員、地方議員、そして今もその団体から民主党の国会議員は秘書を受けておりますので、そのような答弁で整理は付かないというふうに思っております。 ところで、九月四日の国民集会で三項目決議をいたしました。首相は全ての拉致被害者をすぐに返せという強いメッセージを発信せよ、調査やり直し約束をほごにして三年経過したことを踏まえ全面制裁をしてほしい、朝鮮高校へ無償化手続停止せよということなんですが、この全面制裁というのは、在日朝鮮人と日本人の北朝鮮往来禁止、北朝鮮への送金禁止などでありますが、いかがでしょうか。
○国務大臣(山岡賢次君) 先ほどからもいろいろ話題になっておりますが、私は就任以来、原点で考えているんですが、何はともあれ、何はともあれというか、何としても拉致をされている皆様の一日も早いこの日本に無事にお帰りになっていくと、このことをやるということから全て逆算をして物事を考えていこうと思っております。 したがって、先生のおっしゃるような手段も有力な手段の一つかもしれませんが、それは国際情勢とかあるいは北朝鮮の、先ほど有田さんとお話ししたような今の情勢とか、そういういろいろな状況を鑑みてベストウエーを選んでいきたいと、こういうふうに思っております。
○副大臣(松原仁君) 今、山谷さんからお話がありましたが、その三項目というのは、野田さんが様々な場所において拉致問題に関して訴えるというのは一つ入っていたと思います。国連総会においてもこのことは野田さん、あえてそのことに触れておりますし、常にバイの会議においても野田さんは様々な機会にこういった拉致の問題を訴えて、また北朝鮮に対する人権の非難決議においては北朝鮮側に寄らないでくれということを明快に発言をしているということは皆様に申し上げておきたいと思います。 二つ目の部分に関しては、全面制裁ということでありますが、この制裁の議論は様々あると思います。しかし、先ほど私が申し上げましたように、実効性ある対話の土俵づくりの中で、私は、実効性ある対話をつくるための全ての方策を考えるという野田さんの発言の中に、当然そういったものも含め、思いは入っているという認識を持っております。 三番目の分野に関しては、これは朝鮮の高校無償化の問題でありますが、北朝鮮の、朝鮮高校無償化でありますが、これに関しても、家族会との対話の中で野田さんは明快に、極めて厳格にこの問題はきちっと判断をしていきたいということで、その厳格という表現の中に私は野田総理の強い思いというものを感じているところであります。
○山谷えり子君 そういう厳格とか何とか、形容詞で政治は進みませんから、きちんとした具体的な政策を詰めていただきたいというふうに思います。 今、特定失踪者は何人ぐらいいると山岡大臣は認識していらっしゃいますか。
○国務大臣(山岡賢次君) もちろん、御案内のとおり、正確にはつかめておりませんけれども、今四百七十人ぐらいというふうに認識しております。
○山谷えり子君 四百七十人というのは民間団体の特定失踪者問題調査会が調査した数でございます。政府が相談を受けたのは幾らでしょうか。
○国務大臣(山岡賢次君) 九百件でございます。
○山谷えり子君 それで、例えば山本美保さんという昭和五十九年、二十歳で失踪した女性がいらっしゃるんですが、山梨県警が平成十六年に、昭和五十九年に身元不明遺体があって、DNA鑑定をしたところ山本美保さんと一致したという。ところが、これ御家族に聞いても、着衣も違うし、遺留品も違うし、写真も見せてもらっていないのに何度も見せたと警察が発表されてと非常に不信感を持っていらっしゃるんですね。 特定失踪者問題を抱えられた、北朝鮮に拉致されたのではないかという濃厚な方たちがたくさんいらっしゃるこの会の捜査ですね、家族の捜査、もっと熱心にやっていただきたいんですが、いかがですか。
○国務大臣(山岡賢次君) そのお話は私どもも詳しく承知をしておりますが、山梨県警等々においても引き続き誠意を持ってこの対応をするように今指導をしているところでございます。
○山谷えり子君 朝鮮労働党と朝鮮総連と朝鮮学校の関係を教えてください。
○国務大臣(山岡賢次君) 一言で関係と言っても表現が難しいんですが、朝鮮総連と朝鮮学校の関係とか、あるいは北朝鮮と朝鮮総連の関係と、こんなふうに仕分をしてお答えを申し上げますと、朝鮮総連と朝鮮学校、これは、総連は学校に対して、民族教育、愛族愛国運動の生命線とこう位置付けて、北朝鮮、朝鮮総連に貢献し得る人材の育成に取り組んでいると認識をしております。朝鮮総連の影響はまた朝鮮学校の教育内容や人事、財政にも及んでいると。さらに、朝鮮学校の教育内容については、朝鮮総連の傘下団体である学友書房が作成した教科書を使用をして北朝鮮の発展ぶりや金正日総書記の実績を称賛する思想教育も行っているというのが学校であり、朝鮮総連との関係でありますし、北朝鮮と朝鮮総連の関係ということになりますと、朝鮮総連は現行の綱領第一項で、我々は愛族愛国の旗印の下に全ての在日同胞を朝鮮民主主義人民共和国、北朝鮮の周りに総結集させ、同胞の権益擁護と、あちらで言うチュチェ偉業の継承と完成のために献身すると、こういうふうに明記をしているわけでございます。
○山谷えり子君 菅前総理は、お辞めになられる直前の八月二十九日、朝鮮学校無償化適用手続の再開を言われました。そして、次の日、日教組の書記長は、遅きに失するが極めて当然のこと、率直に評価したいというふうに言っているんですね。日教組と北朝鮮は非常に友好関係がございまして、歴代の委員長で表彰された方もいらっしゃるわけでございますが、中井大臣、柳田大臣、中野大臣は無償化反対としっかりとおっしゃっていらっしゃいました。山岡大臣も無償化反対と言明していただきたいんですが、いかがでしょうか。
○国務大臣(山岡賢次君) その問題につきましては、もちろん先生のおっしゃりたいことも、特に御家族の皆様のお気持ち等々は、これはもう総理、文部大臣、関係閣僚には重々申し上げておりますし、先ほど手を挙げかけて、時間がないから結構と言われましたけれども、サッカーに行くに当たっても、言うなれば文部大臣と私は常々話していますから、そのことも含めて今日文部大臣と話したわけでございますが、これは文部大臣の方からもらった紙ですが、各種制裁がしっかり守られるように関係省庁が連携して、拉致被害者の思いを大切にしつつ対応していきたいので御理解をいただきたいと私に言ってきております。
○山谷えり子君 家族の気持ちは理解するとか、それはそれ、これはこれというのは、拉致問題担当大臣としては極めて不適切な答弁だというふうに思います。 九月十三日、朝鮮総連中央本部が全国の朝鮮学校長に通達を出しまして、思想教育を更に強化せよと言っているんですね。そのような中での無償化というのは本当子供たちのためにもならないというふうに思います。正しい教育を受けて平和を願う立派な国際人として頑張ってもらいたいわけですから、無償化というのは子供たちのためにもならないんじゃないか。 十九の道県議会が本当に言っておりますね。朝鮮学校に通う子供に日本社会や国際社会に対するあつれきを生み、人権侵害の疑いがある、滋賀県の議会です。朝鮮総連が教育内容、財政、人事に強い影響を与えている朝鮮学校の無償化審査再開はとても国民の理解を得られない、暴挙だ、宮城県議会でございます。鹿児島県議会、拉致問題の解決に対し誤ったメッセージになる。こうしたことを重く受け止めていただきたいというふうに思います。 玄葉大臣、済みません、遅くなってしまって。 日韓外相会談で拉致問題のことをおっしゃられたというのは聞いてはおりますが、それはもう心を合わせて解決に向けてって、そういう抽象的なことはおっしゃられたんですけれども、例えば菅前総理が御家族の会議の前で自衛隊法の改正も視野に入れて救出に行きたいと。もちろん後で訂正されてしまったんですが、大変私たちは残念に思っています。あのとき松原さんも事務局長として私と一緒に同席しておりましたけれども。 是非、自民党は自衛隊法の改正を国会に出しております。朝鮮半島が何かあったときに拉致の被害者を救出に行くのは自衛隊です。米軍、韓国軍はもう朝鮮半島のいろいろなことでいっぱいいっぱいでしょう。中国も脱北者が来るからいっぱいいっぱいでしょう。被害者を助けるのは日本の自衛隊。自衛隊法の改正が必要なのですから。この話なさらなかったですよね。そして、なさらなかったのはなぜなのか、これ今後どうしていくのか、お話しください。
○国務大臣(玄葉光一郎君) 日韓外相会談では、ニューヨークでもソウルでも拉致の問題についてはかなり時間を割いてお話をいたしました。同時に、安保協力の必要性等についてもお話をいたしました。 今の邦人救出の話は、もう当然対応に万全を期すというのは我々にとって当たり前の仕事だというふうに思っていまして、様々な意味で、どういう形で邦人救出をするかということについては様々な検討をしています。自衛隊が言わば他国で行動するということについても、これは自民党がそういった法案を出しているということは承知をしておりますけれども、現在そういうことについても検討中ということでございます。
○山谷えり子君 松原さんとは拉致議連の、私、副会長とそれから事務局長として去年韓国にも行きましたよね。そして、自衛隊法の改正も与党の幹事長とか議長なんかにも話してまいりました。それから、今年の七月には一緒にアメリカに行きましたよね。北朝鮮の状況はこうだから、食糧支援考えているならやめてくれと、あるいはテロ支援国家再指定してほしい。そのようないろんなことがございましたので、是非、玄葉大臣に説明するなり山岡大臣に説明するなりして、意見のすり合わせ、認識の一致というものをしていただきたいというふうに思います。 松原国土交通副大臣の内閣府の発令というのはどうなっておりますでしょうか。回答、間に合いますか。
○委員長(大塚耕平君) 政府側、いいですか。
○国務大臣(山岡賢次君) 平成二十三年九月六日の閣議で正式の、これはもちろん閣議ですから、内閣の長たる野田総理から、拉致問題については松原国土交通副大臣に山岡大臣の補佐を国会対応も含めて命ずると、こういうお話でございました。
○山谷えり子君 内閣府の発令としてですか、それは。
○国務大臣(山岡賢次君) 率直に言って私もそんなに詳しくはないんですけど、内閣府ではないということだそうです。
○山谷えり子君 ですから、内閣府の発令ではないんですよ。ですから、やはり名称は国土交通副大臣なんですよ。これもう一回整理してもらわないとね。事ほどさように民主党政権というのはもうちょっとひどいんですね。しっかりしていただきたいと思います。 時間ですので終わります。
○三原じゅん子君 自由民主党の三原じゅん子でございます。本日は質問の機会をいただきましてありがとうございます。玄葉大臣、そして山岡大臣、どうぞよろしくお願いしたいと思います。 それでは、早速質問に入りたいと思います。山岡大臣にお伺いしたいと思います。 拉致問題担当大臣に就任前、山岡大臣は拉致問題についてどのようなお考えをお持ちでしたでしょうか。それと、そしてどのような活動をされていらしたでしょうか。
○国務大臣(山岡賢次君) 拉致問題のことについては日本人であるなら誰でもほとんど同じ認識であると思っておりますし、特に国会議員たる私は、そういう認識においては自分自身では先生方と変わらないと、こういうふうに思っております。 よく議連に入っていないじゃないかという御指摘もあるんですが、勧めた勧めないというふうな話もありますが、私は国対委員長長かったものですから、国対委員長になったときから全ての議連には入らない、入会しないということでずっと来ているわけですが、その入っている入っていないがこの問題の全てを決めるとか優先権があるというものでもないと思うんですね。したがって、この問題に対する認識というのは私は人後に落ちずに持っていると思っております。
○三原じゅん子君 具体的にはどのような活動をされていらっしゃいましたでしょうか。
○国務大臣(山岡賢次君) 具体的に一人で活動をするというわけにはいきませんから、そういう会に特別にお声が掛かったこともありませんが、そういうこともありませんが、しかしこれは国民として、国会議員として一日も早く帰還させることを考えていかなきゃいけないなという思いでいて、具体的に何をしたかと言われれば、そういうチャンスはありませんでした。
○三原じゅん子君 それでは、山岡拉致問題担当大臣は、前担当大臣、中野大臣の引継ぎ式を行われた際に、何年やられましたかという質問をなさいましたよね。実際、中野前大臣の任期は七か月半だったですよね。確かに政権交代以降二年間で五人も大臣が替わられたということですから、余りに頻繁に変わっているのでお忘れになられていたのかもしれませんけれども、本当に現状を把握されていらっしゃいませんでしたか。引継ぎ式をされたときに、何年やられましたかと伺っていらっしゃいましたよね。
○国務大臣(山岡賢次君) 特段お聞きはしませんでしたが、分かっておりました。七か月でいいんですね。
○三原じゅん子君 それでは、今度は中井元拉致問題担当大臣のころのことをお伺いさせていただきたいと思います。 二〇〇九年の十一月二十六日の委員会、衆議院の方だったと思いますけれども、中井元大臣が「私は、特定失踪者の中には、もう少し条件を柔軟に判断すれば十分認定できる人たちもいらっしゃるのだろう、こう思っておりまして、新しくできました室、そこに置きます外部の嘱託の方々の任命を間もなくいたしますが、これらの人たちのお知恵をかりて、警察当局とも十分相談して、少し枠を広げられないか検討したいと考えています。」と発言されておりますが、大臣、現在その状況はどのようになっていらっしゃいますか。
○国務大臣(山岡賢次君) 中井前々大臣なんでしょうかね、確かに数が多かったわけですが、がそのような御発言をされたということは承っておりますし、そのときそのときに大臣の思い入れというのはおありになると思いますから、中井大臣はそれがまた一番の近道というふうにお考えになったんだと思います。 そして、民間の方々にも順次お会いをしたようでございます。しかし、最終的には採用ということにはならなかったようでございますけれども、いずれにしても、採用するしないはともかく、誰がとかどのグループがとかこういうことではなくて、あらゆるチャネルを、これをたどって、あらゆる力を結集してこの問題の解決に当たっていくべきだと思っておりますから、民間の知恵や力もどんどんとこれからも使わせていただきたいと思っております。
○三原じゅん子君 それでは、山岡大臣は拉致問題担当大臣に就任されまして、これも新聞のインタビューの中でなんですが、担当相が全てやるような印象があるが、対策本部長は首相であり、外相ら政府一体となって取り組むべき問題だ、私はその窓口と述べられました。窓口とは一体どういう意味でしょうか。
○国務大臣(山岡賢次君) それは、担当大臣でございますから、全てのことは、これはどこかから来るかもしれませんが、私が責任者であって、私を、この自分を通してやっていくべき責任のある立場だと、こういうつもりで言ったんじゃないかと思います。
○三原じゅん子君 それでは、山岡大臣は拉致担当大臣に就任された際、担当副大臣に松原仁副大臣の兼務を野田首相に要請したとの報道があります。それは事実でしょうか。と同時に、たしかそのときには、先ほども問題になっておりましたけれども、松原副大臣は国土交通副大臣になられていたと記憶しております。畑違いの国土交通副大臣との兼務というのは私は非常に異例のことだと思っておりますが、これを異例のことだと当然承知の上で要請されたということでよろしいでしょうか。
○国務大臣(山岡賢次君) まさにそのとおりでございます。さっきお話しのように、私は集会に行きまして皆様の率直なお声を承りました。七か月で替わって何だと。それは私は、別に私は自分はきちっとやるんだがとは思っていても、それは皆さんのお気持ちはそうだろうなと率直に受け止めましたので、私にないこの松原先生はものをたくさん持っていらっしゃると。まず、家族の皆様と非常に親しい間柄で、信頼もされているし、知識も豊富でいらっしゃると。 そういうことで、国土交通副大臣にはなりましたけれども、総理や官房長官に申し上げましたのは、この拉致は国家の最重要問題だとおっしゃっているじゃないですか、そういうことであるなら、是非ともこの点を、皆さんのお気持ちがそうあるんですから、カバーを私がしていただくためにも松原先生を副大臣に任命をしていただきたいと。 もちろん、もう既になっていらっしゃって、発令して閣議でも決まっているわけですから誠に異例なことなんですが、事、事の大きさに鑑みて、それでは特別に手伝ってもらうようにしましょうということでそういう措置をとっていただいたんで、率直に言って、山谷先生から御指摘がありましたが、どういう一体手続だったのかということは私も知りませんでしたけれども、私は、副大臣にきちっと任命されたと、また具体的に閣議でそういう発令がありましたから、私は総理のその言葉は発令と、こういうふうに受け止めておりますし、そうであると思っています。
○三原じゅん子君 松原副大臣はすばらしい副大臣だと思いますが、それでは、この拉致担当という、先ほど大臣もおっしゃいました、極めて重要なポストだと思いますけれども、これを国土交通副大臣と兼務できるという御認識で要請されたんでしょうか。
○国務大臣(山岡賢次君) それは、権限的に兼務できるかどうかというのか、能力的にできるかというのか、時間的にできるかというのか、できるにはいろいろあると思いますが、どの面を取ってみても、私は、仕事のできる人は、先生もそうかもしれませんが、あらゆる仕事ができるわけでございますので、一芸に秀でたる者は全てに通ずるわけで、私はもう、いわんや拉致の方は言うなれば松原先生のライフワークとして取り組んでいたことでございますから、私は十分できると、こういうふうに思っています。
○副大臣(松原仁君) 兼務できるかというお話でありますが、これはもう私は、そういうお話を官房長官からいただきました。これは何が何でもやらなければいけないと。断るという選択肢はないし、私にとってはそれは睡眠時間を削ってでもやることだというふうに思っておりますから、御心配をいただきながら精いっぱい頑張っていけたらいいと思います。
○三原じゅん子君 松原副大臣、ありがとうございました。 それでは、九月十一日に首相官邸で野田総理が就任後初めて家族会の代表の方々と面会されて、そして飯塚代表から決議文も手渡されました。そして、これまで自民党時代も含め我が国は拉致を理由に制裁発動はしたことない、核とミサイルを理由に発動し、拉致も理由だと付け加えられただけだ、北朝鮮が調査やり直し約束を三年もほごにし続けていることは重大な問題だ、拉致を理由に制裁を発動する一番いいタイミングだ、それこそ強いメッセージ発信になると増元事務局長からの主張がなされました。 山岡大臣は、それについて、追加制裁を含め何らかの具体的な話合いをなさいましたか。先ほど松原副大臣から野田首相の思いというのをお聞きしましたけれども、山岡大臣のお考えをお聞かせください。
○国務大臣(山岡賢次君) 言うまでもなく、追加制裁ということについては常に検討をしております。しかし、何度も申し上げておりますが、あえて申し上げたくもなかったんですが、制裁をすることが目的でやっているわけじゃありませんから、お帰りをいただくことが目的ですから、そのことも含めて、どうしたら一番最終的に有効になるかということをいろいろと今検討したり、幅広く相談、幅広くというのは政府の中ですけれども、相談をしているところでございます。
○三原じゅん子君 それでは、山岡大臣が拉致担当大臣に就任されてからのことをお伺いしたいと思います。 拉致問題に対して、今までちょっと答弁をお聞きしておりまして、山岡大臣は今まで目立った実績、拉致に対する実績もなく知識も薄いのかなと思われますが、就任して約二か月がたちます。 北朝鮮から二〇〇二年十月十五日に五名の方が帰国されました。拉致被害者、生存者の方、その今までお帰りになられた方、何名の方にお会いになられましたか。そしてまた、どなたに何度ぐらいお会いになったでしょうか。当然、拉致担当大臣として実際に拉致被害者の方々からお話聞いて、帰国後の支援というものにはきめ細やかな気配りをされるべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。
○国務大臣(山岡賢次君) お帰りになった方にはお目にかかっておりません。
○三原じゅん子君 では、日本政府が正式に拉致被害者と認定した十七名の方がいらっしゃいます。その方々が被害に遭われた、拉致された現場というのは何か所ぐらい視察されたでしょうか。実際拉致現場というのは見たこともない状態で親身になってこの問題に取り組むということはまずできないと思いますが、それはどなたが、拉致された方々の、どの現場に何度伺ったでしょうか。
○国務大臣(山岡賢次君) 警察でもありますけれども、刑事事件でそこから犯人を追うということではなくて、拉致の問題は取り返す、お帰りをいただくということで、そこに全力を集中しているわけでございますので、具体的にその拉致された場所には行ってはおりません。
○三原じゅん子君 いや、再発防止という意味でも絶対に私は行くべきだと思いますけれども。 それなら、山岡大臣が就任するに当たって、今までの他の拉致担当大臣とは違う何らかの新しい機軸をお持ちになって拉致担当大臣になったと思うんですけれども、山岡拉致問題担当大臣として、御自身のどのようなお考えがあるのか、お伺いしたいと思います。
○国務大臣(山岡賢次君) 先ほどから何度も申し上げておりますが、どうやってお帰りをいただくか、取り返すかということで逆算をしているわけでございますが、もちろんその間に、家族の皆様のケアも大切なことですから、それは総理を含めてきちっとやらせていただいておりますし、また松原先生にもカバーをしていただいて、そういう非常に重要な必要条件はこれは総合力でやっておりますが、問題は、これは今まで担当していたからとか、経験があるとか、何を知っているからと、こういうこととこの取り返すこととは直接は結び付かないと思っております。 そして、私はあえて言えば、昨日も中国大使にお目にかかって北朝鮮の様子等々をつぶさに聞き、またモンゴル駐北朝鮮大使と会っていろいろ伺い、また英国大使にお願いをして、そしてこの駐北朝鮮にいる大使との連携をお願いを申し上げているとか、そして言うなれば、先ほどの御質問にもありましたけれども、状況は小泉時代とはかなり変わってもおりますから、現況に合わせてどうやってそこのチャネルに行き着くかということが非常に重要な私の仕事だと思っております。 そういう点では、私は中国に対しては、民主党と中国との連携の、つい最近まで、大臣をやる前までは交流機構の事務総長もやっておりましたし、情報はいろいろ聞いておりますので、そういうところを現実に毎日考えながら、いろいろな人に会いながら、先ほど申し上げたように、そのことをここで申し上げるわけにはいきませんけれども、それは私なりに非常に努力をしているつもりでございます。
○三原じゅん子君 そうでしょうか。一生懸命やっていますか。私は決してそうは思いません。 今日のこの委員会の雰囲気、おかしくないですか。先ほどから、有田先生もそうです、山谷先生も、質問すれば松原副大臣がお答えになったり、山岡大臣に聞けば後ろを振り返って答弁書を見たり。いえいえ、私は当選させていただいてからまだ一年五か月しかたってないかもしれませんけれども、数か月しかたってないかもしれませんけれども、今ずっとこの拉致問題に対して取り組んでまいりました。今の山岡大臣よりも私ははるかに詳しく分かっているつもりでございます。今まで何の活動もなさってなかった、関心も余りお持ちでなかったようです。 そして、それは松原副大臣はこの問題、スペシャリストですよ。先日も、それは平沼会長や山谷先生や塚田議員とワシントンへ行っていろんな下院の外交委員長に会ったり元国防長官に会ったりして、それは、ごめんなさい、言葉は悪いかもしれませんけれども、北朝鮮側からすれば松原副大臣はちょっと目の上のたんこぶ的な存在の先生だと思います。でも、この委員会は北朝鮮側も私、見ていると思います。議事録も読んでいるんじゃないかと思います。こういう答弁なさっている山岡大臣を任命したということ、日本政府はこの拉致問題に対して北朝鮮側に誤ったメッセージを送ることになるんじゃないんでしょうか。 私は、拉致担当大臣というのは、どの党が政権を取っても、継続的にずっと強い姿勢を、メッセージを北朝鮮側に示していくことが大事な大臣だと思っております。党派を超えてと先ほども民主党の先生がおっしゃった。そのとおり、日本国中が一つになって解決しなければならない問題だと思っております。ですから、この大臣はふさわしくないとかそういうことを言うつもりはございませんでしたけれども、今日の委員会の先生の答弁を聞いていて、あなただけは駄目だと、どうしても駄目だと感じました。 外務大臣、済みません、質問を用意していたんですけれども、時間が、済みません、なくなってしまいました。 私は是非、松原副大臣に兼務ではなくて拉致担当大臣として専念して御尽力いただきたいと心からお願いして、私の質問を終わらせていただきます。
○国務大臣(山岡賢次君) 委員長、いいですか。
○委員長(大塚耕平君) 時間が参っております。簡潔にお願いいたします。
○国務大臣(山岡賢次君) 先生の御意見は分かりました。それは先生の見解だというふうに受け止めます。私は、担当大臣として、現実にその取り返すことに何が一番重要で何をやるべきかと、そういうことから逆算をしてやっているわけでございまして、先生のお考えとは違うということは分かりましたが、そのことをもってこの拉致問題が進まないというような断定はしていただきたくないと思います。
○浜田昌良君 公明党の浜田昌良でございます。金曜日の夕方となっておりますけれども、玄葉大臣、山岡大臣、もうしばらくお付き合いいただきたいと思います。 北朝鮮の関係は、拉致とともに、核、ミサイルという問題があるわけですが、まず私はこの核の問題から入りたいと思っています。 これにつきましては、今ニューヨークで国連総会が開かれておりまして、昨日の、二十七日の早朝に我が国の決議案が無事採択されました。賛成が百五十七か国でありましたが、反対した国は一か国、北朝鮮であります。また、御存じのように、北朝鮮という国はNPT出る出ないという話をしていますけれども、そういう国にも枠を広げようとしてCTBTやっていますが、これについても反対をしていると。 何でもかんでも反対というこういう国があると核軍縮も進まないという中にあって、面白い決議案が今回国連総会に出たんですね。何かというと、多国間で核軍縮を進めようじゃないかと。オーストリア、またメキシコ、ノルウェーの提案でございますが、非常にこれは我が国が進めているFMCTなんかにも進める推進力になるので、我が党はこれ推進すべきだと思いまして、今週月曜日には外務省にも申入れに行きました。 この状況、また日本として賛成したのかについて、まず外務大臣に簡潔にお聞きしたいと思います。
○国務大臣(玄葉光一郎君) 浜田委員がおっしゃったノルウェー、メキシコ、オーストリア、この決議案、もう結論だけ申し上げますと、実はおとといは前向きの方向という答弁を赤松先生にいたしましたが、もう結論を申し上げますが、賛成をするように指示を出しました。それはなぜかというと、私たちの考え方と方向が同じであるということでございます。
○浜田昌良君 ありがとうございました。 こういう、先ほどならず者国家という話もありましたが、国際秩序を守らない国があるという中にあって、そういうコンセンサスだけではやっぱり国際秩序はつくれませんので、こういうものを一つ一つつくっていくこと自身が核軍縮を始めいろんな問題の解決につながると思っています。ありがとうございました。 それでは拉致の問題に入りますが、先ほど有田委員から横田めぐみさんの生存情報についての質問がございました。残念ながら松原副大臣の答弁は心ない答弁で、多分松原副大臣はもう少し答えたかったんだと思うんですよね。ところが、答弁書が余り心ないものですから読み上げるしかなかったかもしれませんが、この情報、このニュースを聞いて国民は少し光を感じたんですよね。 しかも、有田委員からありましたように、日本の拉致対策本部の職員は、この情報、具体的に言いますと、これは二〇〇七年に脱北したリ・ヨンスという人から、二〇〇四年末から五年の初め、横田めぐみさんは生存していたという情報を韓国野党自由先進党の朴宣映議員が御自身のホームページで公表されまして、その情報を脱北者に漏らした日本担当者及びその父親である拉致担当者の名前を日本側に伝えるということの情報だったわけですよ。その情報をちゃんと日本側がフォローしてますよということの確認を、もうちょっと日本としてやはり全国民に、何か手掛かりがあれば日本は政府としてもやっているんですよというのを、先ほどの答弁は、インテリジェンスですから何にも答えられないんですという心ない答弁じゃなくて、もうちょっと外務大臣、やっぱり国民にとっても、横田さん御夫妻にとっても、また逆に北朝鮮が脅威に感じるぐらい前向きな答弁をいただきたいんですが、いかがでしょうか。
○国務大臣(玄葉光一郎君) たしかあれ十月十日だったですかね、朴議員が話をしたのは。もう次の日に韓国のソウルにいる大使に行ってもらって、議員に直接会ってもらって全てお話を聞いたと。 ただ、さっき松原副大臣も言えないのは、結局、朴議員自身が、ホームページで載せている情報ありますよね、伝聞の伝聞情報と直接目撃した情報と二つ大きく分けるとあるわけですけれども、御自身がこれ以上は出さないでくれと言っているんですね、私も公電も全部読みましたけど。ですから、やっぱりこれは、これ以上は申し上げるとやはり支障が出てくるということで、ここだけで勘弁していただきたいというふうに思います。
○浜田昌良君 玄葉大臣、ありがとうございました。そこまで言っていただいて、やはり政府としても最大限やっているんだという感触が伝わるわけでございまして、先ほどの松原副大臣の答弁を書いた人に言っておきたいですけれども、やっぱり官僚答弁だけじゃ駄目だと、心が伝わる答弁をちゃんと書くように言っておきたいと思います。 次に、先ほど言いました、玄葉大臣がおっしゃった十月十日の産経新聞なんですが、産経新聞、めぐみさん情報の下の方に違う記事が載っていまして、何かというと、「政権に実効政策迫る 「救う会」が方針決議」という記事なんですけど、少し読ませていただくと、先ほど山谷先生が質問された件に関連するんですが、また、菅直人前首相側が拉致容疑者親族との関係のある政治団体市民の党側へ献金していた問題を追及すべきだとの声が多く上がり、救う会として菅前首相と市民の党の不明朗な関係を究明、糾弾する方針も追加されたという記事が載っているんですよ。つまり、この菅前総理の問題は、単なるスキャンダル問題ではなくて、やはり救う会、また家族会にとってもちょっとはっきりさせてほしいという思いがあるんですね。 だから、拉致問題として、これはある程度党としても、個人問題というんじゃなくてもう少し明確にしてほしいなという気がしておりまして、お手元に私、資料を一枚配らせていただきました。 これは、私、神奈川県なんですが、座間市が今年の九月二十九日に意見書を決議しまして、「北朝鮮拉致問題の早期解決を強く求める意見書」と書いてあるんですが、その二つ目のパラグラフにこうあるんですね。平成二十二年十一月に家族会、救う会が北朝鮮に対する追加制裁を政府に要望した、そのような状況の下にもかかわらず、最近の報道によると、菅直人前首相の資金管理団体草志会が、北朝鮮による日本人拉致事件容疑者の親族が所属する政治団体市民の党から派生した政治団体政権をめざす市民の会に計六千二百五十万円の政治献金をしていたことが発覚し、この献金の流れに関して不透明な部分が多々あるとのことであり、民主党政権の北朝鮮拉致問題に対する姿勢に疑問が出ていると言われているんですよ。これはやっぱり皆さんは心外だと思いますよ、ここまで言われると。さらに、現在、野田政権では、今月十七日、北朝鮮に対する追加制裁を見送る方針を固めたということで、この五項目の決議の中で全面解明を早期に取り組むことというのが追加されているんですよ、一議会なんですが。 そういう意味では、この問題については、前国会で、参議院の予算委員会で菅首相が、前回ではありませんけれども、平成二十三年五月の予算委員会で答えられていますけど、済みません、日付は二十三年七月七日だったですかね、非常に木で鼻をくくった答弁で、これだけではやっぱり国民は理解していないんだと思うんですね。 是非、これについて、こういう御意見が出ていることをそもそも両大臣が御認識されているのか。また、これについて、もう少し国民の、こういう救う会とか家族会の疑問に答えるためにどのように取り組まれるのかについて、それぞれ両大臣にお答えいただきたいんですが、いかがでしょうか。どちらからお願いしたらよろしいですか。山岡大臣からでよろしいですか。済みません。
○国務大臣(山岡賢次君) 座間の市議会から意見書が出ているのは、今もいただきましたけど、承知をしております。そして、家族会の皆様の思いというのも伺っておりますし、それはもう容易に想像はできることではございますが。 役人的答弁と言われると、私も本当はいっぱい話したいこともあるんですが、本件は拉致問題に対する政府の取組とは関係のないことでございますので、担当大臣としてこのことについてコメントするのは差し控えさせていただきたくお願いいたします。
○国務大臣(玄葉光一郎君) これはさすがに、私の資金団体なら私がきちっとお答えいたしますけれども、そうではありません。御自身が適切に対処してもらわないといけないというのが一つあります。私としては、外務大臣としてこの問題について全力を尽くすということだけでございます。
○浜田昌良君 今、両大臣から御答弁いただきました。玄葉大臣の御答弁は、これは菅さん御自身の問題なのでと、私の資金管理団体だったらちゃんと対応しますよという、個人の問題であるという御答弁でした。山岡大臣の答弁は少し踏み込んでおられて、本件は拉致問題に関係ないと今御答弁されましたよね。拉致問題に関係なければ、なぜこの家族会とか救う会、また座間市が拉致問題の早期解決を強く求める意見書に入れてくるんでしょうか。 もう一度、これは拉致問題と本当に関係ない、つまり、なぜ関係ないのか、それはあくまで個人問題だからとおっしゃるのか、それともこの団体が、問題になっている団体が拉致問題と関係ない団体と認識されているんですか。
○国務大臣(山岡賢次君) 今申し上げたとおり、そういうことがあって、関係ないというのは、どういう表現をしたらいいか分かりませんけれども、御家族の皆様やそういう皆様が非常にそのことについてお気持ちを痛めているということをもって、そういう次元でしたら関係ないとは言えないわけですから、私は十分そのお気持ちは察しておりますと。 ただ、これはもう拉致担当大臣という立場でこのコメントをする場合には、今外務大臣もおっしゃいましたけど、個人の世界の話ですから、そういう場面で直接お聞きいただければよろしかったかなと、こういうふうに思うんですが、ここで私は、個人のそのことについて、拉致担当大臣、政府の取組としてお答えをする立場ではありませんと、こういうふうに申し上げているので、御理解いただきたいと思います。
○浜田昌良君 今、山岡大臣の方から、家族の方、家族会の方々の心情は分かるけれども、あくまでこれは菅前総理の個人の問題だとおっしゃいましたが、先ほど山谷委員からの御指摘がありましたように、多くの、報道ですから事実かどうか分かりません。また、世の中の方は、この六千二百五十万という菅前総理からのお金の多くは、いわゆる民主党への税金といいますか、政党交付金が形を変えて迂回したんじゃないかという報道もあるんですよ、事実。それは真偽は分かりませんよ。そういう疑問も思っているわけですから、そういう疑問と、もう一つはこの団体との、北朝鮮との関係が入り交じっているわけですよ。 だから、そこを単なる個人の問題だと何か蓋をしているんじゃないかということで、本当に、野田政権になられてこの拉致問題にやはり本気で取り組むとおっしゃるんであれば、この問題に対してももう一歩前向きな対応、何らかの対応、それはいろんな説明ぶりがあると思います。菅前総理自身がもう少しほかの場で説明されるという方法もあるかもしれないし、何らかのことをされた方がより私はいいと思いますが、山岡大臣、もう一度御答弁いただけませんか。
○国務大臣(山岡賢次君) お話しになっている趣旨は個人的にはよく理解できる面がたくさんあります。 ただ、こういう担当の立場でいきますと、我々の手の中にないものを、関係があるからこうするんだとか、こうコメントするんだという、また個人的に意見はこうだということはなかなかしにくいわけで、ただ、いずれにしても、そういうお気持ち等々を鑑みたときに、そのことも今は大きな話題かもしれませんが、私は、そのエネルギーを一日も早い解決のために注いで、そして解決をしていこうと、そういう思いでございます。
○浜田昌良君 時間がありませんのでまとめさせていただきますが、質問はしませんけれども、この救う会また家族会の運動方針に最後に菅前総理と極左親北団体との不明朗な関係について究明、糾弾していくということがわざわざ付け加わったと。あわせて、この座間市の決議については、民主党政権の北朝鮮拉致問題に対する姿勢に疑問が出ているということに対して、やはり山岡大臣また玄葉大臣に真摯に受け止めていただきたいことを最後に言いまして、質問を終えさせていただきます。
○柴田巧君 みんなの党の柴田巧です。よろしくお願いいたします。 まず最初に、先ほどからもいろいろ話は出ておりますが、脱北者、またその関連するものについてお聞きをしたいと思います。 御案内のとおり、先般、石川県の輪島沖で北朝鮮からの小型木造船、そこに九人かな、乗って漂着したという事件がございました。既に韓国に移送されておるわけですけれども、今回のこの事件はいろんな意味でやはり私どもに多くの教訓を与えたと思いますし、あわせて、この脱北者対策をどうするか、あるいは脱北者からの情報をどう獲得していくかということは大変これから重要なことになると思っております。そういう意味で、そういう観点から幾つかまずお聞きをしたいと思います。 御承知のとおり、あの事案が起きたときに、輪島漁協ですが、漁船がたまたま見付けて、海上保安庁が着くまでに七隻で囲んでおったということであったわけですが、これがなければやすやすと日本に漂着をしてきた。警戒網をくぐり抜けて沿岸近くまで来ているということは非常にショックなことで、監視体制のそもそも心もとなさが露呈していると言わざるを得ないと思いますが。 我が国では、二〇〇六年だったと思いますが、北朝鮮人権侵害対処法で脱北者の保護、支援の施策を講ずるよう努めると規定をしておりますが、これまでに恐らく二百人近くの、場合によってはそれ以上の脱北者、あるいは北朝鮮に渡った在日日本人の妻やその家族の方々が日本に言わば帰ってきたと言われておりますけれども、しかし、これから脱北難民が増える可能性が多分にある。今回も食料事情が厳しくてやってきたのではないかといろいろ言われておりますが、あるいは、これから体制の崩壊で、こういった陸路だけではなくて海上ルートで、あるいは今回みたいに漂着をしてくるという形で増える可能性が多分にあると思っております。したがって、急増した場合の具体的な対処法、あるいはその受入れ体制といいますか、そういった対応の整備をしっかりここで構築をしていくことは大事なことだと思います。 そこで、まず、北朝鮮はまさに日本海を挟んで特に日本海側はあるわけですけれども、この現実を直視をして、今回のように、小型木造船は結局レーダーで捕捉できなかったというふうに聞いておりますが、こういったことなど海上の監視体制、領海警備の強化をしっかりこれからやるべきだと思いますが、お聞きをしたいと思います。
○政府参考人(鈴木久泰君) お答えいたします。 海上保安庁といたしましては、不審事象等の早期発見のため、日本海沿岸において巡視船艇や航空機による厳重な哨戒体制をしいておるところでございます。 ただ、御承知の広大な海域でありますので、海事関係者等の協力も不可欠であるということで、二〇〇〇年から一一八番通報制度というのを設けておりまして、これは、私ども海の警察、消防、両方やっておりますので、一一〇番と一一九番と両方合わせた番号でございます。携帯でもゼロと九の横に八があります。これを、海のもしもは一一八番ということで関係者に強力にPRしてまいりましたが、最近は大分認知度も上がってきております。このまさに一一八番通報で、九月十三日、発見していただいた漁船から私どもの方に通報がありまして、直ちにヘリコプターと巡視船艇を現場に急行させたというような事案でありまして、これが功を奏したと思っております。 海上保安庁といたしましては、今後とも、我々自身の体制や装備の充実を図ることはもちろんでありますが、今御説明したような形で、海事関係者や地元の住民の方々の御協力もいただきながら、あるいは自衛隊、警察等の関係機関とも連携を図りながら、日本海沿岸域の警戒監視に万全を期してまいりたいと考えております。
○柴田巧君 おっしゃったように、海上保安庁としてもいろんな、例えばレーダーの性能を上げるといったこと、あるいは領海警備をしっかりやっていくということもやっていただかなきゃならぬと思いますし、今お話あったように、関係機関との連携をやっぱり強化、どうやって体制をつくっていくかということが大事なことだと思います。 そういう意味でも、この国の体制整備はもとより、国と関係自治体あるいは関係機関との協力連携体制をやっぱり急いでいくべきだと思います。日本海側、ここには日本海側沿岸の議員の関係の先生もたくさんいらっしゃいますが、日本海沿岸地帯振興連盟というところからも、青森から山口までの知事さん始め関係県が入っておるところですが、ここでもそういった水際対策の強化であるとか、あるいは迅速な初動態勢ができるような連絡体制や情報の共有体制、こういったことを求めてきているわけであって、したがってこういった体制づくりというのをしっかりこれからどうやっていくのか。 あわせて、関連があるのでお聞きをしますが、今回は武装している人たちではなかったので漁協の人たちもほっとされたわけですが、武装していた場合に、そういった難民が北から来た場合にどうするかという実は対応マニュアルは今ありません。不審船への対応マニュアルはあるのですが、こういった脱北難民への、特に武装した人たちにはどう対応するかというのはないのが現状であって、こういったことも含めて対応整備をしっかりやるべきだと思いますが、いかがですか。お尋ねをします。
○政府参考人(種谷良二君) お答えいたします。 内閣官房におきましては、我が国に大量の避難民が流入した場合を想定いたしまして、関係省庁と連携して対応の方策を検討してきているところでございます。また、地方公共団体を始めとする関係機関との間におきましても、必要に応じてその対応のための検討を実施することとしてございます。 我が国に避難民が流入した場合の基本的な手順といたしましては、第一に、避難民の身柄の保護、応急物資の支給、身体検査の実施、第二に、入管、税関、検疫の上陸手続、そして第三に、収容施設の設置及び運営、そしてその上で、我が国が庇護すべき者等に当たるかどうかについて審査を行うといった対応を取ることを想定してございます。これらの対応を適切に行うためには、関係機関との緊密な連携が肝要でありまして、連携の在り方については今後も引き続き検討してまいるということにしてございます。 そして、武装の可能性のある脱北難民への対応でございますけれども、この大量の避難民流入に係る政府の検討におきましては、議員御指摘の武装の可能性のある難民を含めた偽装避難民等の上陸を防止するために、関係機関が避難民の身体及び所持品の検査等必要な措置を実施することとしてございます。 以上でございます。
○柴田巧君 今もこれからしっかり検討していくということですが、こういった要求、要望はもう何年も前からこの日本海側沿岸の各県は出しているわけですね。御存じのとおり、拉致の事件が起きたのも日本海側が多いわけですし、水中スクーター等々で北朝鮮の工作員が入ってくるのも日本海側です。私の地元の富山県でも二〇〇〇年前後に水中スクーターに乗って工作員が来たというのは御存じのとおりであって、それほど日本海側は、やっぱり海を挟んで向き合っておりますから極めて神経質になっているわけですね。今回こういう事件があった、これまでも青森でも福井県でもそういう漂着難民といいますか北からの難民が来ましたが、是非、体制の整備を、今日は両大臣もいらっしゃいますので、政府部内で、これは多岐にわたりますので、是非しっかりと取り組んでいただきたいということを強く要望しておきたいと思います。 その上で、これからいずれにしても脱北者が増えていくということが考えられます。そこで、やはり韓国との先ほどからも連携がありますが、この分野においてもしっかり情報を共有して連携をしていくということが極めて重要なことだろうと思います。 韓国では二〇〇〇年代から脱北者が急増しています。二〇〇六年からおよそ平均二千人ずつ脱北者が来ているというのが統一省の見解であり、今累計で二万一千ほどだと言われておりますが、もはや収容するあるいは支援施設もいっぱいになって、新しいものを造らなきゃならぬという段階まで来ているわけでありまして、日本よりもこの脱北者の情報、あるいは彼らから通じて北朝鮮のいろんな情報、その中には拉致被害者の皆さんの情報も恐らくあるんではないかと思われるわけであって、今回の先ほどの横田めぐみさんの情報も脱北者の皆さんから出てきたものでありますから、この今回の事件を機に韓国との連携を密にして脱北者の対応を万全を図ると同時に、情報の提供をしっかり求めていく、また共有を図るということにしっかりと具体的に取り組むべきだと思いますが、外務大臣にお尋ねをしたいと思います。
○国務大臣(玄葉光一郎君) 柴田委員がおっしゃるとおり、韓国に言わば北朝鮮から脱出をしたという人たちがこの三年で一万人増えたらしいですね。それで二万人になったと。一気に増えているという状況だと私は聞いております。ですから、そういった人たちが当然情報を持っている可能性というのはあるわけでありまして、そういう意味で情報収集の努力をこれまで以上に行うということが必要になってくるというふうに思っています。 また同時に、私たちの国にも、百人超と申し上げるのが適当かと思いますけれども、いわゆる北朝鮮人道法、先ほど触れられましたけれども、その趣旨にのっとって適切に対応していくと。 いずれにしても、おっしゃるとおり、韓国のそういった二万人にも及ぶ方々との情報収集、情報交換、これが非常に大事だという認識の下、対応しているところでございます。
○柴田巧君 是非しっかりと積極的にやっていただきたいと思います。 あわせて、中国とのこの問題の連携というのはこれから非常に重要だと思います。中には中朝国境を越えて日本を目指す脱北者も増えると思われますし、実際そういうケースがあったんですが、御存じのように、中国と北朝鮮とのいろんな関係があって、あるいは中国がそういった人たちを不法入国者とみなすということもあって、結局、例えばこの前も例がありましたが、二年八か月近く遼寧省の総領事館かな、とどめ置かれました。 そういうケースがあるわけですけれども、中国には十万とも二十万とも言われる表に出ていない脱北者の人たちがいると言われておりますが、この中国に対してもこういった脱北者の問題をめぐって連携協力体制を築いておくということ、大事なことでないかと思いますが、どのようにお考えか、お尋ねをしたいと思います。
○国務大臣(玄葉光一郎君) 全くそのとおりなんですけれども、御存じのように、例えばクリントン国務長官や金星煥韓国外相と話をすると、当然支持と協力ということで、まさに強くそういう言葉があって、現実にそういう行動を日米韓で取っているわけです。じゃ、中国と話をしたときに、拉致の問題について協力要請をする、じゃ米国と韓国のような形ですっと返ってくるかというと、残念ながらそうではない、注意深く聞いていると、これがもう率直なところです。 ただ、中国の役割というのは私は重要だというふうに思っていまして、六者の中でもそうであります。ですから、中国は中国の独特の役割というのを果たしてもらわないといけないということがありますので、そういったことも含めてしっかりと働きかけをしたいというふうに思いますし、連携を取りたいというふうに考えながら、いつもそういうこの拉致の問題についての日中間のやり取りはしているということでございます。
○柴田巧君 確かにアメリカ、韓国とは違って大変難しいところがあると思いますが、いろんな手だてを講じて是非先ほど申し上げたことをやっていただきたいなと、努力をしていただきたいと思います。 時間がなくなってきましたので、ちょっと飛ばしていただいて、最後に山岡大臣にお尋ねをしたいと思いますが、先ほどもお話が出ていましたように朝鮮学校への無償化適用の問題、今再開されて、いろんな審査が進んでいるわけですが、報道にもありますように、審査用のためにだけ教科書を使い分けるといったような事例が出てきたり、実際はそうした直したものを配られていないといったようなことが出てきているのが現実のようであります。 神奈川県では再調査を始めましたが、文部科学省も文部科学省としてしっかりやられることだとは思いますが、ここは拉致担当の大臣として関係自治体あるいは文部科学省に、徹底的に学校現場で本当にどう使われてやっておるのかということをしっかりチェックするように強く申し入れるべきだと思います。 また、先ほどからもありますように、併せてお聞きをしますが、この問題については今までの大臣よりも残念ながら山岡大臣はちょっと腰が引けたというか奥歯に挟まったような物の言い方をされるという気がしてなりません。体を張って無償化をストップさせるのがあなたのお役目だと思っておりますので、そこら辺、本当にそういう本気度があるのかどうか含めて、決意も含めて答弁をお願いをしたいと思います。
○委員長(大塚耕平君) 時間が参っておりますので、簡潔に御答弁願います。
○国務大臣(山岡賢次君) 文部大臣には、本当に書類審査に加えて実地調査で教科書が使われているかどうかもしっかり調べていただきたいと、こう申し上げて、文部大臣も、そういう指示をしていると、こういうふうに言っておられます。 そして、最後の方ですから私も申し上げますが、私も国会議員になって二十八年になりますが、長い経験からして、これは解決をするのにはどうしたらいいかということを常に考えているので、ですから私がここで、いや、やっちまえ、いや、こうですと言えば私は目立つし、そういうふうに取っていただけるかもしれませんが、そのことが本当に解決につながるのかと。そういうことではなくて、やっぱり野田内閣が一丸となって本気でやっていこうと、こういう体制を組むことが一番解決への近道だと思っているわけです。 ですから、私がそういう気持ちを、あるいはその意見を代弁してそういうことをずばっと言うと、まあ分かりやすく言うと閣内不一致ということになるわけで、私が一人で跳ね上がっていると、こういう印象になりますとチームが崩れるんです。だから、私はみんなにやっていただきたいと、総理を中心に全員でこの問題に解決をしていこうと、こういう方向で向いておりますので。 あくまでも決定権はまずは第一義的には文部大臣ですから、文部大臣にはよく言っておりますけれども、それよりは前に出ないようにしているわけで、私の方が先輩ですけれども、前に出ないようにしてやっているわけで、ですからそういうことを是非この機会に御理解をいただきたい。要は、解決することから全て逆算して一番いい方法を選んでいくべきだと思っています。
○柴田巧君 終わります。ありがとうございました。
○中山恭子君 たちあがれ日本の中山でございます。 今日は、玄葉大臣、山岡大臣、私は山岡大臣に拉致問題をお話しするのは初めてでございます。どうぞよろしくお願いいたします。ある意味では、山岡大臣は極めて活発に行動なさる方だと伺っておりますので、ある意味で期待をしているところでございます。 今いろいろ各委員の方からお話がありましたのでほとんど問題は出ているかと思いますが、担当大臣が二年間で五人ということでございまして、そういった意味でも、民主党政権がこの拉致問題に、山岡大臣は本気で取り組む政権だとおっしゃいますが、なかなか素直にはそう見えないところがございますので、その分取り返す意味でも、政府としてしっかりした対応を示していただけたらと思っております。 また、私、補佐官として担当しておりましたときにも、その前にも、この拉致特の委員の先生方が非常にしっかり多くの支援をしていただいておりまして、是非、この拉致問題特別委員会というものに対しても真摯な対応をしていただくということがある意味では解決に近づいていくと思っておりますので、その点もお酌みいただきたいと思っております。 今、山岡大臣は解決に向けて何をしたらいいかということで考えていくとおっしゃいました。山岡大臣が考えていらっしゃる解決というものをどのようにお考えでいらっしゃいますか。
○国務大臣(山岡賢次君) お隣に外務大臣もいらっしゃいますから、そのことが誰がやるかということは別にいたしましても、やっぱりいろいろなことがあり、いろいろなプロセスがあり、そのことも大事にしていかなきゃなりませんし、お気持ちもありますから、それも大事にしていかなきゃなりませんが、解決ということから逆算をしていくと、やっぱりもう端的に言えば、金正日総書記と間接であってもどう直接伝わるようにするか、そしてその意思をそういう方向に向けていくか、これがない限りあの国は解決できないと思っています。 ですから、そこから全てを逆算すべきで、非常にプライドの高い人でございますから、あの人が元気なうちにむしろ解決をしないとまた局面は厳しくなるんじゃないかということで、非常にある意味では急いでもおります。
○中山恭子君 金総書記と直接のルートが見付かるということはもちろん大変重要なことでございますし、それがつながらなければなかなか解決できないということも確かなことでございますので、その方向で動いてくださるというのは大変、何というんでしょう、期待できるところなんですが、その金総書記と対応するときに日本側としてどういうことを望むのか、要求するのか。 例えば、死亡したと言われている人々、被害者も私どもは当然生存している、さっき松原副大臣は生存しているを前提にとおっしゃっていましたが、大臣も、その生存している人も含めて、さらに、先ほど多くの数が出ました、そういった人まで含めて帰国させるというお考えと考えてよろしいでしょうか。
○国務大臣(山岡賢次君) おっしゃるとおりでございまして、率直に言って、今もいろいろなチャネルから、先ほどの韓国の国会議員さんの話もありましたが、私どもはそれを専門にやっているわけですから、いろんなチャネルにまずはこの消息を確かめるということにも全力を挙げております。それから、証拠がないので特定はできないということはあっても、失踪者に対しても警察も含めて全力を挙げて取り組んでおります、個々には申し上げられませんが。 そして、最終的には、まず第一義的には生存の皆様の全員の御帰国と。そして、あちらがつかんでいるリストを正直に示していただきたいと、こういうことがその次だと思っております。
○中山恭子君 拉致された被害者は厳しい監視下に置かれていると考えておりますので、その意味で、北朝鮮側は被害者の情報を全て持っていると考えています。そういった意味で、その情報が出てくるということは非常に重要なことだと思いますが、もう一度、死亡したと言われた人々も生存しているという前提に立っているということをお答えいただきたいと思います。
○国務大臣(山岡賢次君) もちろん、全員生存ということを信じて疑っておりません。
○中山恭子君 北朝鮮の言う死亡の証拠というのは全くありませんので、お骨も違っておりましたので、全員生存という前提で交渉を続けていただきたいと思っております。 先ほども話に出ましたが、二〇一二年が北朝鮮の強盛大国というのを開く年でございますので、ある意味では、北朝鮮にとってお米とかそういったものが非常に、住宅とかですね、重要なときでございます。そういった意味で、玄葉大臣が再調査を取っかかりとして進めていきたいとおっしゃいました。その再調査というときに日本側として気を付けなければいけないことが幾つかございますが、その点、お聞きになっていらっしゃいますでしょうか、再調査がどうして止まったかといった中で。
○国務大臣(玄葉光一郎君) 私もこの間、この拉致の問題だけではなくて北方領土の問題なども、様々な外交記録の、何というんですか、交渉記録というのを、外務大臣にならなければ読めなかったものも含めて、大分読みました。 今おっしゃったのは、先ほど申し上げたように、福田内閣から麻生内閣に替わったときのことだというふうに思います。これは、今手元に用意してきませんでしたけれども、なぜ止まったかということについては、あのときの、少なくとも北朝鮮側が発表したのは、言わば麻生内閣に替わったと、今までの約束はある意味福田内閣との約束だから、麻生内閣ではどう対応するかを見極めなきゃいけないというのが少なくとも表面的な理由だったというふうに思います。
○中山恭子君 北朝鮮は日本側の政局を理由に再調査をやめました。ただ、なぜ再調査ができなかったのかといえば、日本側からそのとき要求しましたのが、調査をする機関が権限を与えられているのか、先ほど山岡大臣がおっしゃったように、金総書記と直接つながった調査ができるのかどうかという点について北朝鮮側は示すことができなかったという状態だと分かっていていただきたいと思っています。 事ほどさように、北朝鮮はあらゆることを非常に巧妙な、巧妙なというと単語が悪い、本当に真剣に北朝鮮の自分たちの体制を守るということで動いておりますので、日本側が対応するときに、北朝鮮の言葉だけで再調査しますでは、人の動きを緩めましょうとか、日本は拉致問題があるということで国連から要望されている以上の制裁措置をとっております。これを解除してほしい、非常に巧みに掛けてまいります。そのとき、北朝鮮が本気なのかどうか、総書記の意思が入っているかどうか確認した上で、制裁措置を解除する場合にはそういった非常にきめ細かな見極めが必要でございます。そこは外務省として注意深く動いていただきたいと思っています。
○国務大臣(玄葉光一郎君) 中山先生、私は、別にお世辞を申し上げるわけじゃありませんけれども、本当に大使のころからすばらしい方だと思っていて、拉致被害者の御家族の方々のお世話をされて、総理補佐官やられて、拉致問題の担当大臣もやられて、詳細にいろいろ御存じであります。 今おっしゃったアドバイスというのは非常に大事な話だというふうに思います。ですから、確かに物事を、余りいろんなことは申し上げられませんけれども、物事を判断するときに、一言で言えばきちっと権限があるのかどうかというのが非常に重要であるというふうに考えております。
○中山恭子君 是非、そうはいいながら、あらゆる形を使って交渉を進めていただきたいと思っています。 ほとんどの人がまたこの冬、寒い中で過ごすわけですし、この問題は、先ほどちょっと山岡大臣のお答えの中で聞けなかったのが一つ残念なことがある。伺っていいでしょうか。 北朝鮮のこの拉致問題、なぜ起きたとお考えでいらっしゃいますか、このようなことが。
○国務大臣(山岡賢次君) 私はいろいろな要素があると思っているんですが、金正日総書記の思いを私なりにいろいろとおもんぱかっているという世界ですが、やはり北朝鮮は現実大変で、独裁体制を取って、これは潜在的な国民の不満は大きいですから、それは日本から、言うなれば日本に北朝鮮の生命、財産が向こうに言わせれば拉致されているからだと、こういう思いを多分持っていて、いずれそれは日本にそのことをというような思いがあるのかもしれないんですね、よく分かりませんけれども。 ですから、そういう情報を取ったり、あるいは将来に備えているのかなと私は、実際分かりませんですよ、想像をいろいろしながら、いろんなケースの対応を考えていかなきゃならないなと思って、率直に言うとどれが本当なのかは分かりません。しかし、いろんなことを、ケースを想定をしながら対応を考えていかなきゃいけないと。一方的にこっちの思いで、思いはあっても解決にはつながらないと。向こうは何を考えて何をしようと思っているのかということで、もしそういうお考えがあったら是非御指導をいただきたいと思っております。
○中山恭子君 ケースはいろいろあろうかと思いますが、この拉致というテーマは、単純な話、犯罪行為だということを頭の基本に置いていただきたいと思っております。北朝鮮の対南工作、工作員養成というために全く無辜の、特に日本の家庭で日本的なしつけを受けた若者たちを連れていっているという、対南工作、日本人として工作活動するためにそういった日本人が必要だったということでございます。もちろんほかにもいろいろありますが、基本はですね。したがって、単純な犯罪行為なんだということを根底に置いて対応していただきたいと思っております。
○国務大臣(山岡賢次君) そういうこともあるし、もう拉致そのものは、言うまでもなく、我が方から見ていればもう全くの国家的犯罪で、それ以上の何物もないんですが、あちらの都合は何かと、こういうことでございますから、なぜかというと、対南工作でもあると同時に対日工作も考えているのかなと、そういうふうに思って私はいると、こういうこと、ただ、事実は分かりません。
○中山恭子君 対日、対南、両方の工作のために人を拉致したという犯罪行為だということを置いていただきたいと思います。 時間が来てしまい……
○委員長(大塚耕平君) そろそろ時間が参っておりますので。
○中山恭子君 もう一点だけ。 先ほど、高校無償化の問題で、文部科学大臣の担当だとおっしゃられました。拉致対策本部というものの構成が今は非常に小さいものになっていると伺っています。四人だけですね。拉致問題というのは、文部科学省の関係もあります、また地方公共団体の補助金もいずれ皆様どこかで検討していただきたいと思いますが、これは総務省なので、多くの関係省庁と一緒になって動いていかないとこの拉致問題の解決に、又は政府の対応が一体化しません。そういった意味で、大臣、是非対策本部の構成をもう一度考え直していただきたい。
○委員長(大塚耕平君) 時間が参っております。簡潔にお願い申し上げます。
○国務大臣(山岡賢次君) おっしゃるとおりで、対策本部は総理の下に、玄葉大臣も副本部長でございますし、それから官房長官も副本部長ですし、私は副本部長兼事務局長であり、大きく言えば内閣でございますから、やはりそれぞれの担当担当がございますので、この話は第一義的には文部大臣が判断をいただいて、その後、私どもがその中で対処をして、総力で対応していきたいと、そういう思いで、私一人が拉致という思いで、それは一番強いですからね、この全体の中での突出していることが必ずしもこの効果に結び付くかと思いながら、いつも最善の策を考えているところです。
○委員長(大塚耕平君) 時間が参っております。
○中山恭子君 もう一言だけ。 日本として北朝鮮にどう対応していくかというテーマでございます。したがって、政府一体となるというときに、どうぞ、大きなテーマですので、対策本部をもう少し広げて、その中で一体とした動きを取れるようになっていただきたいと思っております。 ありがとうございました。
○委員長(大塚耕平君) 本日の調査はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。 午後四時五十八分散会