財務金融委員会 第1号
- 発言数
- 10 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 2011/02/16
会議録
○石田委員長 これより会議を開きます。 この際、理事辞任の件についてお諮りいたします。 理事江端貴子君及び柿沼正明君から、理事辞任の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。 次に、理事補欠選任の件についてお諮りいたします。 ただいまの理事辞任に伴うその補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議なしと認めます。 よって 豊田潤多郎君 及び 吉田 公一君 を理事に指名いたします。 ————◇—————
○石田委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。 財政に関する事項 税制に関する事項 関税に関する事項 外国為替に関する事項 国有財産に関する事項 たばこ事業及び塩事業に関する事項 印刷事業に関する事項 造幣事業に関する事項 金融に関する事項 証券取引に関する事項 以上の各事項につきまして、今会期中国政に関する調査を行うため、議長に対し、国政調査承認要求を行うこととし、その手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。 ————◇—————
○石田委員長 次に、財政及び金融に関する件について調査を進めます。 財務大臣の所信を聴取いたします。財務大臣野田佳彦君。
○野田国務大臣 今後の財政政策等については、先般の財政演説において所信を申し述べたところでありますが、本委員会において、重ねて所信の一端として、財政政策等の基本的な考え方等について申し述べます。 我が国経済は、リーマン・ショック後の経済危機を克服したものの、足元については、失業率が若年層を中心に依然として高水準で推移するなど厳しい状況にあります。加えて、デフレが続いており、円高、世界経済の動向等、景気の下押しリスクについても注視していく必要があります。 また、少子高齢化、生産年齢人口の減少が進んでおります。さらに、我が国財政は厳しさを増しており、国債発行に過度に依存した財政運営はもはや困難な状況にあります。こうした難局を乗り越えるため、政治主導による改革が国民から求められております。 このためには、確固たる戦略に基づいた政治のリーダーシップのもとで、限りある財源を有効に活用し、生きたお金の使い方の道筋を示し、大胆な政策の実行を進めていかなければなりません。経済成長、財政健全化及び社会保障改革の強力な推進こそが、我が国の持続的な発展のための最重要課題であり、これに政府一丸となって取り組んでまいります。また、デフレ脱却に向けては、引き続き日本銀行と一体となって、強力かつ総合的な政策努力を行ってまいります。 グローバル社会の中で、日本が勝ち抜き、成長を実現していくためには、国を開くことが必要と考えております。農業再生を念頭に置きながら、主要国との高いレベルの経済連携への取り組みを推進してまいります。また、輸出通関における保税搬入原則の見直しやアジア諸国との政策協議等を通じて、貿易関連手続の円滑化を図ってまいります。 加えて、インフラ分野における海外展開等を通じて、アジア諸国等の目覚ましい発展を我が国の成長に取り込んでいくことが重要です。 現在、各国で膨大なインフラ需要が見込まれておりますが、厳しい国際競争があるため、官民一体となった取り組みが不可欠であり、政府としては、国際協力銀行など関係機関を最大限活用してまいります。そのために、関係機関に資金面の手当てを行うほか、国際協力銀行については、機能強化を行うことに伴い、その実を上げるため、組織を分離し、財務の独立性、明確性を確保するとともに、その機動性、専門性等を強化してまいります。 また、IMFと世界銀行グループの第二位の出資国として、両機関がその資金基盤を拡充するための増資の早期実現に積極的に貢献していくことで、諸外国の発展を我が国の成長につなげてまいります。 続いて、平成二十三年度予算及び税制改正の大要を御説明申し上げます。 平成二十三年度予算は、中期財政フレームに基づき財政規律を堅持するとともに、成長と雇用や国民の生活を重視し、新成長戦略及びマニフェスト工程表の主要事項を着実に実施する、元気な日本復活予算であります。 基礎的財政収支対象経費は、七十兆八千六百二十五億円であります。前年度当初予算と比べ、六百九十四億円の減少となっております。 これに国債費二十一兆五千四百九十一億円を合わせた一般会計総額は、前年度当初予算と比べ、千百二十四億円増加の九十二兆四千百十六億円としております。 一方、歳入については、租税等の収入は、四十兆九千二百七十億円を見込んでおります。前年度当初予算と比べ、三兆五千三百十億円の増加となっております。その他収入は、基礎年金の国庫負担割合二分の一を維持するための特例法による二兆四千八百九十七億円の受け入れを含め、七兆千八百六十六億円を見込んでおります。 以上のように、租税等の収入が依然として低水準にある中で、歳出歳入両面において最大限の努力を行った結果、新規国債発行額については、四十四兆二千九百八十億円となっております。 平成二十三年度税制改正においては、所得、消費、資産等にわたる抜本改革の実現に向けて、経済活性化と財政健全化を一体として推進するという枠組みのもとで、特に、現下の厳しい経済状況や雇用情勢に対応して、経済活性化や税の再分配機能の回復、地球温暖化対策などの課題に優先的に取り組むとともに、納税者、生活者の視点などに立った改革に取り組み、全体として、税制抜本改革の一環をなす緊要性の高い改革を実施いたします。 具体的には、法人実効税率や中小法人の軽減税率の引き下げ、雇用促進税制、環境関連投資促進税制の創設、所得税の各種控除の見直し、相続税、贈与税の見直し、地球温暖化対策のための税の導入、市民公益税制の拡充、納税環境の整備など、所要の措置を講ずることとしております。 中期的な財政運営の課題等について申し上げます。 我が国の財政の現状は、国及び地方の長期債務残高が平成二十三年度末には対GDP比で一八四%に達すると見込まれるなど、主要先進国の中で最悪の水準にあります。財政健全化は、どの内閣であっても逃げることのできない課題です。昨年六月には財政運営戦略において財政健全化への道筋を示し、二〇一五年度までに基礎的財政収支の赤字対GDP比を半減し、二〇二〇年度までに黒字化することを目標といたしました。 少子高齢化が進む中、国民の安心を実現するため、昨年十二月に閣議決定した社会保障改革の基本方針において、政府・与党は、社会保障改革とその必要財源の確保及び財政健全化を同時に達成するための税制改革について一体的に検討を進めていくこととしております。さらに、その改革の実現に向けた工程表とあわせ、本年半ばまでに成案を得、国民的な合意を得た上で改革の実現を図ることとしております。 このような改革の実現のためには、立場を超えた幅広い議論の上に立った国民の皆様の御理解が必要であると考えております。各党の皆様にもぜひ積極的に議論に御参加いただきますようお願い申し上げます。 今後、御審議をお願いすることを予定している法律案は、平成二十三年度予算に関連するものとして四件、その他として一件であります。 既に国会に提出された各法律案の概要について御説明いたします。 第一に、平成二十三年度における財政運営のための公債の発行の特例等に関する法律案であります。同法案は平成二十三年度における公債発行の特例等を定めるものであります。 第二に、平成二十三年度税制改正における諸措置等を盛り込んだ所得税法等の一部を改正する法律案であります。 第三に、暫定税率等の適用期限の延長、貿易円滑化のための税関手続の改善、税関における水際取り締まりの充実強化等を内容とする関税定率法等の一部を改正する法律案であります。 第四に、IMFと世界銀行グループの増資に伴い、我が国がこれらの機関に対して追加出資を行い得るよう所要の措置を定める、国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律等の一部を改正する法律案であります。 以上に加え、国際協力銀行について、その機能を強化するとともに、組織を分離し、機動性、専門性等を強化するために必要な措置を定める株式会社国際協力銀行法案の提出を予定しております。 国民生活に直結する諸施策を来年度当初から直ちに実施するためには、予算とともに予算関連法案についても、今年度内に成立させることがぜひとも必要であります。また、その他の法律案についても、速やかに所要の措置が講じられるよう、できるだけ早期の成立が求められるところであります。何とぞ、御審議の上、御賛同いただきますようお願い申し上げます。 以上、財政政策等に関する私の考えの一端を申し述べました。 今後とも、皆様のお力添えを得て、政策運営に最善を尽くしてまいる所存であります。石田委員長を初め委員各位におかれましては、御理解と御協力をお願い申し上げます。(拍手)
○石田委員長 次に、金融担当大臣の所信を聴取いたします。金融担当大臣自見庄三郎君。
○自見国務大臣 金融担当大臣の自見庄三郎でございます。引き続き、御指導、御鞭撻のほど、よろしくお願いをいたします。 本日は、現下の金融行政について、一言申し述べます。 初めに、我が国金融システムをめぐる状況について申し述べます。 我が国の景気は、足踏み状態にありますが、一部に持ち直しに向けた動きが見られます。ただし、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にあります。 世界経済は、失業率が高水準にあるなど引き続き深刻な状況にありますが、景気刺激策の効果もあり、景気は緩やかに回復しており、先行きについても、緩やかに回復が続くものと見込まれます。ただし、回復のテンポはさらに緩やかになる可能性があり、また、信用収縮、高い失業率が継続すること等により、景気回復が停滞するリスクがあります。 このような国内外の実体経済の動向等については、引き続き注視してまいります。 こうした中で、中小企業者等の業況や資金繰りは、改善しつつあるものの、引き続き厳しい状況にあります。 金融庁では、平成二十一年十二月の中小企業金融円滑化法の施行を初め、金融の円滑化に向けたさまざまな施策を講じてまいりましたが、今申し上げましたような中小企業者等をめぐる状況及びその先行きの不透明感から、今後、貸し付け条件の変更等への需要は一定程度あると考えられます。 一方で、貸し付け条件の変更等に関しては、金融規律も考慮し、実効性ある経営再建計画を策定、実行することが重要であります。 このため、同法を機に、金融機関が、貸し付け条件の変更等を行う間に、借り手に対する経営相談、指導等のコンサルティング機能を十分発揮することにより、中小企業者の経営改善が着実に図られ、返済能力等の改善につながるという流れを定着させる必要があります。 これらの点にかんがみ、本年度末を期限とする同法の有効期限を一年延長するとともに、その運用に当たっては、金融機関が、貸し付け条件の変更等とあわせて借り手に対する経営相談、指導等を積極的に行うよう促すことや、これまでの同法の施行状況を勘案し、金融機関に義務づけられている開示、報告資料を大幅に簡素化することが適当であると考えます。 こうしたことを勘案し、本年三月に期限を迎えます中小企業金融円滑化法を一年延長するための、中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律の一部を改正する法律案を先月二十五日に国会に提出したところであり、何とぞ、御審議の上、速やかに御賛同くださいますようにお願い申し上げる次第でございます。 次に、新成長戦略について申し上げます。 昨年六月に閣議決定されました新成長戦略では、金融戦略が七つの戦略分野のうちの一つとして位置づけられており、金融には、実体経済を支えること、金融自身が成長産業として経済をリードすることという二つの役割が期待されております。これを踏まえ、昨年十二月には金融資本市場及び金融産業の活性化等のためのアクションプランを取りまとめたところであります。 このアクションプランの実行は、先月二十五日に閣議決定された新成長戦略実現二〇一一にも掲げられており、関連の施策を一体として盛り込んだ法案を国会に提出することを予定いたしております。 次に、預金保険法の一部を改正する法律案について申し上げます。 住専債権については、住専処理法に基づき、本年十二月を目途としてその回収等を完了するものとされているところであります。これを踏まえ、住専処理に係る業務を終了するための措置を講ずるとともに、当該業務の終了に伴い、協定銀行の機能を見直す等、所要の改正法案の国会への提出を予定いたしております。 続きまして、国際的な金融規制改革の動向について申し上げます。 先般の世界的な金融危機を踏まえ、金融危機の再発防止と強固な金融システムの構築に向けた国際的な議論が進展しました。昨年十一月のG20ソウル・サミットでは、銀行の自己資本、流動性の新たな枠組み、バーゼル3が了承されました。この枠組みは、中長期的な自己資本の強化の必要性と実体経済に対する影響の双方に配慮した、バランスのとれたものであると評価いたしております。 我が国としては、システム上重要な金融機関、SIFIsへの対応等、G20サミットで合意された幅広い課題に関する国際的な論議に引き続き積極的に参画し、金融危機の再発防止、金融システムの強化に向け、各国と協調して取り組んでまいりたいと考えております。 以上、金融担当大臣として、一言ごあいさつを申し述べました。 今後とも、皆様方のお力添えを得て、金融行政の運営に全力を傾注する所存でございます。石田委員長を初め委員各位におかれましては、御理解と御協力を切にお願いする次第でございます。 ありがとうございました。(拍手)
○石田委員長 以上で両大臣の所信聴取は終わりました。 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後六時十八分散会