農林水産委員会 第8号
- 発言数
- 116 件
- 登壇者
- 12 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 2010/05/13
会議録
○委員長(小川敏夫君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。 委員の異動について御報告いたします。 昨日までに、牧野たかお君、下田敦子君、中川義雄君及び大河原雅子君が委員を辞任され、その補欠として野村哲郎君、加治屋義人君、外山斎君及び米長晴信君が選任されました。 ─────────────
○委員長(小川敏夫君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。 農林水産に関する調査のため、本日の委員会に国土交通省自動車交通局長桝野龍二君を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(小川敏夫君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 ─────────────
○委員長(小川敏夫君) 農林水産に関する調査を議題といたします。 口蹄疫問題等に関する件について政府から報告を聴取いたします。赤松農林水産大臣。
○国務大臣(赤松広隆君) 宮崎県で発生した口蹄疫に関して御報告いたします。 初めに、口蹄疫の発生農家及び関係農家の方々におかれましては、心からお見舞い申し上げます。また、私自身宮崎県に伺い、宮崎県知事始め現場で防疫対応に従事されている方々から現場における課題などについてお聞きしたところでございます。口蹄疫の発生現場及び消毒ポイントなどで昼夜を問わず防疫対応に当たっておられる方々には心から敬意を表します。 宮崎県において、四月二十日以降、七十六例の口蹄疫の発生を確認しております。農林水産省は、第一例目の発生を四月二十日未明に確認したため、同日九時に私が本部長である口蹄疫防疫対策本部を立ち上げたところであります。宮崎県と一丸となって、感染拡大の防止を第一に、殺処分等の防疫措置や、発生農家及び関係農家の経営再開・維持のための対策を実施しています。 口蹄疫は、牛豚等の病気であり、人に感染することはありません。また、感染した牛豚の肉や牛乳を摂取しても人体に影響はありません。このことを国民の皆様にお知らせし、報道関係の皆様にも冷静に対応していただいているところでございます。 まず、防疫措置の実施状況について御説明いたします。 これまでのところ、二十一例については殺処分、埋却、消毒までの防疫措置を完了し、五十五例については防疫措置を実施しているところです。 こうした防疫措置を迅速かつ的確に実施するため、宮崎県に対し必要な人的支援を行っております。具体的には、農林水産省の幹部を宮崎県口蹄疫防疫対策本部に常駐させ、現場で指揮に当たらせるとともに、獣医師等を殺処分等の防疫措置に当たらせており、本日までに延べ一千四百七十一人を派遣しています。また、五月一日からは、宮崎県知事の派遣要請を受け、自衛隊が防疫作業に従事し、本日までに延べ一千三百七十人が派遣されています。 専門家から成る牛豚等疾病小委員会においては、現在のところ、本病の発生は、半径十キロメートルの移動制限区域のうち、おおむね三キロメートルの範囲に収まっており、現行の防疫措置の徹底が重要であるとしています。 感染経路の究明については、専門家から成る疫学調査チームによる現地調査や、発生農場に関する情報の収集、分析、ウイルスの解析を実施しており、五月二日には、今回のウイルスが香港、韓国と近縁のものであることを確認いたしました。引き続き、感染経路の早期究明に努めてまいります。 また、宮崎県並びに隣接県である大分県、熊本県及び鹿児島県全域において、全額国庫負担により消毒薬を配付し、散布を行っています。本病の蔓延防止のためには、各農家等における消毒や衛生管理が極めて重要であることから、各農家等における散布の徹底をお願いしています。 さらに、全国の牛豚等の飼養農場に対し、緊急調査を実施し、これは五月三日と書いてありますけれども、今日時点で宮崎県以外に口蹄疫の発生は確認されておりません。引き続き、各都道府県を通じ、全国の農場に早期発見、早期通報の徹底を指導してまいります。 なお、食品産業事業者に対し、食肉や牛乳の安全性に問題があるかのような告知や、安全性を理由とした販売停止等が行われることがないよう適切な対応を求めております。 各地方農政局・地方農政事務所等の千七百名の食品表示Gメンの職員が、五月十三日時点で、七千八百五十九店舗の小売店を巡回し、「宮崎県産の牛肉は使用していません」など消費者の誤解を招く不適切な表示が確認された三店舗について、表示の撤去、是正などの指導を行っています。 次に、発生農家の経営再開や周辺農家の経営維持のための対策について御説明します。 今般の口蹄疫の発生に伴う家畜の殺処分の実施や移動・搬出制限により、経済的な影響を受けることとなる畜産農家の経営を維持するため、農林水産省としては、まず、殺処分した疑似患畜について、家畜伝染病予防法に基づき手当金を交付するほか、発生農場が家畜共済や家畜防疫互助基金に加入している場合には、それぞれの制度により補てんすることとしております。 これに加えて、四月二十三日に関連対策を発表し、また、その後の発生事例の増加及び発生地域の拡大に伴い、同三十日には更に追加的な対策を講じることとしたところであります。 具体的には、当面の資金対策として、家畜疾病経営維持資金の貸付対象者を移動制限区域内から搬出制限区域内の農家に拡大し、融資枠を二十億から百億に拡大しております。 家畜を出荷できない搬出制限区域内における畜産農家については、肉用牛肥育経営安定特別対策事業、いわゆる新マル緊や養豚経営安定対策の生産者拠出金を免除するほか、滞留する子豚の淘汰や出荷適期を超えた肉豚の出荷に対し助成金を交付するとともに、宮崎県、大分県、熊本県及び鹿児島県において肉用子牛生産者補給金における飼養開始月齢の要件や肉用牛肥育経営安定特別対策事業における登録月齢の要件を緩和することとしています。 このほか、出荷できない肉用子牛を農協等が離農跡地を利用して肥育することに対する補助など、諸般の対策を行うこととしております。 農林水産省といたしましては、引き続き、口蹄疫の蔓延防止を最重要課題と位置付け、関係府省の御協力をいただきながら、宮崎県と一丸となって防疫措置を的確に実施してまいります。また、口蹄疫に関する国民への正確な情報提供を徹底し、冷静に対処したいと考えており、国民の皆様には御協力をお願いいたします。さらに、地域経済への影響を最小限とするよう経営支援対策の円滑な実施に全力で取り組んでまいります。
○委員長(小川敏夫君) 以上で報告の聴取は終わりました。 これより質疑を行います。 質疑のある方は順次御発言願います。
○外山斎君 民主党・新緑風会・国民新・日本の外山斎です。 本日は、農水委員会で発言させていただく機会をいただき、本当にありがとうございます。 それでは、私の選挙区でもあります宮崎県において発生している口蹄疫に関して質問をさせていただきます。 四月の二十日に発生が確認されてから三週間以上がたちました。被害件数は七十六例、既に七万八千八百頭以上の家畜の殺処分が決まっております。 赤松大臣には、四月二十二日、民主党の宮崎の国会議員団で要請に行って、すぐ迅速に様々な対応をしていただいたことには感謝を申し上げます。しかしながら、口蹄疫の感染の拡大というものは止まっておりません。まさにパンデミックと言っても過言ではないような状態が続いているわけでありますが、これは宮崎県だけの問題ではなく、我が国全体の問題にもなるので、そこで質問をさせていただきます。 今回の口蹄疫を受けて、国、県、そして発生自治体、またJAさんなどで様々な対策本部が立ち上がっております。しかしながら、やはり連携が取れていないという問題で、多くの団体からの要望の中に、国の対策本部を宮崎の方に移して、そこで国が統括してそれぞれの対策本部に連絡を密に取ってリーダーシップを張って指導をしていっていただきたい、指揮をしていっていただきたいという要望がありますが、私もそう思っております。 今、農水省として、農水大臣として、宮崎に対策本部を移す考えがあるのかどうか、そこに関してお尋ねいたします。大臣でお願いします。
○国務大臣(赤松広隆君) 実はそういう議論は衆議院の方でもございましたけれども、地元の皆さんのお気持ちからすれば当然そういうこともあり得るだろうと思います。しかし、本部長であります私が今、これもおととい、今日、あしたと、連日実はこの口蹄疫ので委員会やるんですね。ですから、そういう中で、ほとんど多分宮崎に行くことは、あるいは常駐することは難しいと。 そういう中で、私どもとしては、形式的に本部を移すということよりも、実質的に農政局の部長を、担当部長を現地に常駐をさせまして、そして職員も十数名配置をしていたんですが、それではまだ不足だということで、今百三十名、全国の、本省はもちろんですけれども、農政局からも、今地方も本当に人がないんですけれども、こういう事態だからということで御理解を得て、今百三十名現地に投入をいたしております。 そして、獣医さんについても二十五名、そして各都道府県から二十五名、合わせて五十名の体制、宮崎県は二十名、合わせて七十名ですが、これでも足りないというので、実は宮崎県を除く部分、今五十名ですが、これを倍の百名にしようということで、既に何名かがもう昨日ぐらいから入って、この数日のうちに百名体制ができるということで、実質的に国、県、それから市町が一緒になって力いっぱい連携を取りながら対策をしていこうということで考えておりますので、今本部を宮崎県にというお話でしたけれども、このこと自体は、私は必ずしもそうすることがいいのかどうか。 しかも、宮崎はもちろん大変だということは分かりますけれども、むしろこれがほかの近県に広がらないように、あるいはもっと飛び火して日本全国に広がらないように、全体的なやっぱり対策は東京できちっと取った方がいいのではないかというふうに思っておりますので、少し委員の御趣旨とは違うかもしれませんが、ただ、現地に向けての体制だけは、より強い形で万全の体制を取りたいと思っております。
○外山斎君 お答えありがとうございます。 しかし、もしその百数十名、今現在、農水省の方から宮崎の方に送っているといっても、これが連携が取れていなかったらそこは問題なんです。連携が取れていないから、そこを国がちゃんと指導していってほしいというから要望が私は上がってきていると思うんですけど、そこについて今後も考えを変えるつもりはないのか、もう一度お尋ねいたします。
○国務大臣(赤松広隆君) ですから、それは本部の問題ではなくて、むしろ国、県、市の連携の問題ですから、これは、例えば一例でいえば、今朝も、昨日か、昨日の夜か午後だったと思いますが、東国原知事の下の次長さんから連絡がありまして、例えば埋却地、埋却場所についても、私どもが、生産者の人たちが国有林を是非出してくれ、分かりました、じゃ出しますと私が言っても、こちらで町長さんが、いや、そこに埋めてもらっては困るんだ、私は反対ですみたいなことで意見が現地でも違っちゃうというようなことで、これはもう現地で調整してくださいよ、国が協力できるものはもういかようでもやりますからというお話をしていましたら、昨日の夜、そういう連絡があって、東国原さんが該当の町、市の人たちを集めて、そして埋却場所についても、まだ決まっていないところについても、ほぼ全域どこに埋めるか、今後出た場合はどうするかということについてもほぼ見通しが立ちましたので、御心配掛けましたということで連絡をいただきました。 事ほどさように、そういうやっぱり連携を密にしながら、国と県とそれから町が、あるいは市が一体になってやっていくことが必要だと思っておりますので、家畜伝染予防法のこの法的な意味でいえば法定受託事務ですから、これは県が一応責任を取ってやるということにはなっていますけれども、だからといって国は知らないとか逃げるとか、そういう意味ではなくて、そういう昔でいう機関委任事務になったとしても国がやはりできる部分というのも多いわけですから、これは積極的にやっていこうということだと思います。
○外山斎君 お答えありがとうございます。 是非、まだ現場の方からは連携が取れていないのではないかという声が数多く上がってきておりますので、密に、積極的に連携を取っていただきたいと思います。 発生してから三週間、先ほども言いましたけど七十六例、殺処分は七万八千八百頭以上と被害が拡大しております。特に、当初は発生件数が一日数件だったものが、五月五日以降、一日十例とか、そういうふうにどんどんどんどん大きくなってきております。 農水省としては今の防疫体制が成功していると思っているのか、そこに関してもお尋ねいたします。これも大臣でお願いいたします。
○副大臣(郡司彰君) 私の方からお答えをさせていただきたいと思いますが、防疫のこれまでの体制が十分であったかということだというふうに思っております。 今考えられる対策、そして十六年にでき上がりましたその方針に基づいて行っているわけでございますけれども、今のところその区域内に閉じ込めるという当初の目的については達しているのではないかというふうに思っております。 しかも、小委員会等の見解によりますれば、風等によって拡散をするというようなことは現在のところ考えにくい、人と物によって伝播をするというような可能性が高いというようなことからすれば、現在の対策においてその範囲内に閉じ込めているということについては効果が上がっているというふうに認識をしているところでございます。
○外山斎君 お答えありがとうございます。 しかし、制限区域内に収まっているから成功しているという見方もあるのかもしれませんが、私は、これは防疫体制がしっかりしているから押さえ込めることができているというよりも、土地的な問題、例えば川があったりして、それでたまたま押さえられているのではないかと思っております。 しかしながら、移動制限区域内ではパンデミックのような状態で次から次へと感染が拡大していって、現場の人たちも大変おびえていらっしゃいます。 そこで、この間、全く知らない川南の農家さんからお手紙をいただきました。ちょっと読ませていただきますが。 私と父は一緒に川南町で畜産業を営んでおります。御存じのとおり、川南町は口蹄疫の発生によって大変な状況に追い込まれております。毎日毎日新たな感染が確認され、昨日の時点で既に六万四千頭もの牛や豚が殺処分が決まっております。これは川南町にとどまる問題ではありません。都農町やえびの市だけの問題でも、宮崎だけの問題でもありません。国を脅かす問題なのです。どうか、どうか私たちを助けてください。町内の農家が一軒、また一軒と口蹄疫によってつぶされております。みんな、あしたは我が身で生きております。毎日が恐怖です。 当然、口蹄疫が発生した農家には知人や知り合い、恩師とも呼べるかと思います。口蹄疫が発生した農家が何をするか御存じですか。獣医さんたちから有罪、死刑宣告をされる。まずするのは周辺への連絡です。泣きながら、謝りながら、うちには近づくな、おまえのところだけは守り切れと電話するんです。畜産業をしていても全く情報が入らず、おびえている仲間に少しでも情報を流し、危険地域を教え、そして泣きながら謝るんです。発生させて悪かった、迷惑掛けて悪かったと謝るんです。 それから自分たちで埋葬する場所を探すんです。埋葬する場所が決まり、殺処分の日が来るまで、殺すことが分かっている牛や豚に精いっぱいたくさんのえさをあげるんです。すべてが無駄になることを承知で、できる限り愛情を注ぐんです。守ってやれなくて済まなかった、助けてあげられなくて済まなかった、うちの牧場で生まれてこなければこんなことにはならなかったのにと謝りながら、えさをやるんですと。 こういうメールもいただいております。 実際、パンデミックのような状態で広がって、多くの農家の人たちが、特に川南町ですけれども、おびえて暮らしているのが毎日なわけであります。 そこで、様々な団体からもいろいろな要望をいただいているわけでありますが、口蹄疫の対策としてお隣の韓国は、発生した農家から、実際は何か五百メートルらしいですけれども、三キロを、すべての農場、それは発生していなくても、すべての農場の牛や豚を全頭殺処分するという方針でやっていると聞いておりますが、この宮崎県の場合でも、発生した農家を大体見てみますと、以前発生した農家から数百メートルとか、遠くても一、二キロのところで発生しております。 そういう意味では、これは国が考え方をちょっと変えていただいて、発生した農家から一定のエリア、そこに関して殺処分を行わなければ、これは私は今やらなければほかのエリアにも、その制限が掛かっていないエリアにも感染が拡大するのではないかと大変心配しているわけでありますが、そういった発生していない農家にも、一定のエリアですね、そういったところの全頭殺処分に関して、今、国としてはどういった考えなのか、お聞かせください。
○副大臣(郡司彰君) 今委員の方からお寄せをいただいた手紙の内容をお聞きをさせていただきましたが、大変に地域の現実に目の当たりにしている皆様方にとっては大変なこと、重大なことだというふうに私どもも認識をしているところでございます。 韓国において行われております予防的な殺処分ということについてでございますけれども、現在の制度について見ますれば科学的な根拠がなしに健康な家畜の予防的な殺処分ができないというような規定になっていることは御存じの上で、そのことを変えることができないのかということについても言及をされているんだというふうに思っております。 先ほどのお話の中にありましたように、かわいがっていたその動物を処分をするということはこれは耐えられないことだろうというふうに思っておりまして、その兼ね合いから申し上げましても、先ほど言ったように、言わば健康なそうした動物、牛豚等を処分をするということを国が決めるというようなことが本当にできるんだろうか、その辺のところについて、例えば買上げということにつきましても、強制力がない中で行うということが徹底ができないというようなことの問題も起こってくるというふうにも予想されておりまして、今の制度の中で国として予防的な殺処分を行うということはなかなか考えできにくいというように私どもは判断をしているところでございます。
○外山斎君 お答えありがとうございます。 国としてはできないのかもしれませんけど、こういった要望というものは本当いろいろな様々な団体から来ているわけであります。それがもし全頭殺処分というのができないのであれば、ほかの要望としてあるのが口蹄疫のワクチン、これを使ってくれという声も、リングワクチンとして使ってくれという声もあります。 そこでお尋ねいたしますが、家畜伝染病予防法第三十一条の規定に基づいたら、口蹄疫のワクチンを接種することはこれは可能だと思います。国は口蹄疫ワクチンを備蓄しているわけでありますけど、これはどういう場合を考えて備蓄して、どういう場合に使おうと考えているのか、そしてまた、今のような状況では使うかどうかに関していつぐらいに判断するのか、そこをお聞かせください。
○大臣政務官(舟山康江君) お答えいたします。 現在、ワクチンの使用につきましては、大量の患畜が発生して殺処分と移動制限では感染拡大を防止できない緊急の場合に限定して使用をすることとしております。 現行の口蹄疫ワクチンにつきましては、口蹄疫の症状を抑制するものの、感染を完全に防御することはできません。つまり、接種した場合に、感染家畜の摘発が遅れ、かえって我が国で感染を拡大させるおそれがあると、そういった懸念がございます。そういう中で、また清浄性確認のための検査に支障を来し、清浄化までに要する期間が長期化するといった、こんな問題も指摘されております。 そういう中で、基本的には殺処分と移動制限によってウイルスを根絶することを基本としているところでありまして、現在は何とか移動制限区域内にこの蔓延がとどまっているということを見ますと、移動制限や消毒等の防疫措置は一定の成果を上げているのではないかと、そんなふうに認識しております。 つまり、今回の口蹄疫につきましては、今後とも厳格な消毒や迅速な殺処分等の現行の防疫措置を徹底すべきだと、そういった意見が牛豚等疾病小委員会からも出されておりまして、こういった消毒の強化、殺処分、蔓延防止の一層の迅速化のために人的支援を強化していこうということでありまして、先ほど大臣からもお答えしましたけれども、例えば、国からも農政局から百三十人ほどの人員を派遣するとか、それから、さらに獣医師等の派遣、またほかの都道府県にも協力を呼びかけていろんな支援の人員派遣を国が調整をしていると、そういったことで、できるだけ現場で混乱なく、遅滞なく様々な防疫措置ができるようにと、それを基本としてこのウイルスの蔓延防止に努めているところでございます。
○外山斎君 お答えありがとうございます。 今のお答えだと口蹄疫ワクチンを使用することはないということだと思いますが、様々な団体から要望が来て、口蹄疫ワクチンを使ってくれということは、皆さん、制限エリアから感染が飛び火するのではないかということを多分心配されて言われているんだと思いますので、どうか現場の意見を、要望というものを酌み取っていただきたいと思っております。 そしてまた、今日の宮日新聞に、川南はもう手遅れ、犠牲は自分たちで十分、私たちにとって牛や豚は家族だけど、川南の家畜全頭を殺処分してでも感染拡大を食い止めてほしい、こういった養豚農家の声もあるということを分かっていただきたい。そういう意味では、今、もう多分この一、二週間がこれを、感染を拡大させるかそれとも本当に押さえ込むことができるか大変重要な時期だと思っておりますので、農水省におきましてもそこ辺りをしっかり対策も含めてやっていただきたいと思っております。 それでは、支援策についてお尋ねをいたします。 家畜の経営に関してはいろいろな形態があると思いますが、その中で牛の所有者から牛を預かって世話をする預託農家というものがあります。今回の国の支援策では、もしその預託農家さんから発生しても受けられるのは融資ぐらいしかありません。預託農家さんというのは小さい零細農家さんが大半なわけですから、今の国の支援策ではその預託農家さんの生活が立ち行かなくなるのではないかと言われております。そこに対して十分に対策を打っていただきたいと思いますが、農水省としてはそこ辺りの支援はどのように考えているのか。
○副大臣(郡司彰君) 今御指摘がございましたように、預託をされているという形態があろうかというふうに思っております。 家伝法上は、こうした場合、発生農家に対する手当金というものは殺処分をされた家畜の所有者に交付をするというようなことが原則になっている、このことについては御存じのとおりだろうというふうに思っております。 今後、戸別農家ごとの形態が違うわけでございまして、その違いによって御指摘の経営を含めまして多様な問題が発生をするであろうというふうに思っております。一義的には宮崎県とも十分連携をして行いたいというふうに思っておりますけれども、個々の実情に応じた対応が取れるようにしていきたいというふうに思いますが、基本のところは当事者間での対応といいますか、話合いというものが基本になるだろうというふうなことも十分承知をしながら、今言いましたように、県の方あるいは当事者間と十分協議ができるような場を設けていきたいというふうに思っておりますし、また、融資につきましては、低利のものについて行うような形を今取らさせていただいているということでございます。
○外山斎君 お答えありがとうございます。是非、預託農家さんにもしっかりした支援をしていただきたいと思っております。 次の質問に入りますが、今回の口蹄疫を受けて様々な、農家だけではなく様々な業界に風評被害というものが出ているそうです。トラック協会の人から聞いた話では、宮崎ナンバーの締め出しというものも出ているようですが、これに関して国としてどのようにそういった情報を含めて分かっているのか、それとも、またどのような対策を打っていくのか、お聞かせください。
○政府参考人(桝野龍二君) 今般の口蹄疫の発生に関しまして、宮崎県のトラック協会が四月下旬に畜産物を扱う会員業者を中心にアンケートを取らしていただきました。いろんな影響が出ているというアンケートがございます。 ちょっと御紹介申し上げますと、輸送のルートの変更によって労働時間が増えましたとか、燃料使用量が増えて困っていますとか、移動制限に伴って収入が減っていますなどという答えと併せまして、今委員御指摘のような、例えば宮崎ナンバーの出入りを渋る畜産業者がいるとか、あるいは隣接県の牧場に行ったらそこの牧場には入れてもらえなかったとか、そういう風評被害と取れるようなこともありましたというようなことがアンケートの中にはございました。 協会としましては、このような情報を県等にお知らせをして適切な対処をお願いしているということを聞いております。
○外山斎君 是非、事実関係を把握されて、国としても、これは国交省だけじゃなく農水省の対策本部にもですけど、国としてこういった締め出しがないように徹底した指導をしていただきたいと思います。 まだ質問はありますが、もう時間がありませんのでこれで終わらせていただきます。是非十分な対策、口蹄疫をこれ以上広がらせないように、政務三役も含めて農水省の方々には頑張っていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○松下新平君 私は、自由民主党の松下新平です。 先ほど報告をいただきましたけれども、宮崎県で発生しております口蹄疫につきまして御質問をいたします。 まず、宮崎県選出の議員として、この口蹄疫の集中審議をいただきました委員長を始め理事の皆さんに御礼を申し上げます。また、発生から三週間強になりますけれども、先ほど大臣からお見舞いの言葉もいただきました。これまで国、各都道府県からの御協力、そして取組に対する御礼を申し上げます。 冒頭に、今日、宮崎県の方から要望をしておりました、宮崎の宝、口蹄疫から守れということで、種牛六頭の特例での避難をお認めいただきましたことをお礼申し上げます。宮崎牛のブランドを何とか維持しないといけない、その思いを国の方で特例をいただきましたことをまず御礼を申し上げます。ただ、この運用につきましてはいろいろ課題もございますので、これから注視してまいりたいというふうに考えております。 さて、この委員会の途中にも地元宮崎の皆さんから悲痛な連絡を次々に受けております。今日現在で七十六例、七万八千八百頭が埋却されることになっております。そのうち豚は七万二千五百二十八頭でして、宮崎県全体のもう一割に迫る勢いなんです。四月二十日の第一例の確認からこのように拡大してしまいました。この第一例の確認から一週間後の四月二十八日からは、毎日毎日疑似患畜が確認されております。二十八日が三例、翌日が一例、翌々日が一例、五月に入ってから、一例、二例、二例、二例、四例、十二例、八例、六例、七例、十一例、四例、そして昨日が五例目でした。 私も、四月二十日の疑似患畜の確認の連絡を受けて直ちに宮崎に戻りました。先ほど話がありましたけれども、手塩に掛けて育てて家族同然の牛を、豚を元気なのに殺処分する悲痛の叫び声が耳から離れません。その対象となられた畜産農家の皆さん、そして、いつ患畜、疑似患畜として認められるかおびえている農家の皆さん、また、二十四時間態勢で防疫や対応に当たっておられる皆さんのお顔を思い浮かべながら質問をしたいと思います。また、傍聴に来たくてもかなわない皆さんがインターネット等を通じてかたずをのんで見守っております。国の防疫の最高責任者として、大臣の力強い答弁を求めます。 この口蹄疫、十年前にも宮崎で発生しました。私も、当時、宮崎県議会議員、私の選挙区で発症いたしましたので鮮明に覚えております。当時は九十二年ぶりの発生でして、だれも経験したことがありませんでした。どのようにこの防疫を取っていくか、文献をあさりながら、あるいは民間のマニュアルを引用しながら必死の思いで態勢を取りました。移動制限も二十キロ、五十キロ、今思えばかなり広範囲だったんですけれども、本当に試行錯誤で取り組んだわけです。 当時、地元の江藤隆美代議士が先頭に立ってリーダーシップでこの問題を取り組んでいったということは、委員会でも、衆議院の方でも取り上げられました。江藤代議士は、これは宮崎で起きているんではない、日本で起きているんだと、日本で起きているんだと、そういう思いでこの口蹄疫の対策を取ってほしいと県内外に呼びかけたわけであります。 十年前と現在の状況はかなり違っております。まず、畜産農家自体の体力が相当弱っております。景気の低迷によって枝肉の価格は下落の一途、そして、一方でえさは高騰を続けております。まさに農家の経営を直撃しています。そして今回の口蹄疫、まさにダブルパンチなんです。十年前の発生した場所は、比較的小規模の農家で、畜産業が密接しているところではありませんでしたから防疫体制も取りやすかった、そういった条件もありました。 もちろん、今は、今なすべきことは防疫、広がらないことに全力を尽くしていただく。そして埋却、これは相当、七十二時間以内に埋却しないといけない牛豚が今そのまま放置されている状況、これにも全力を尽くさなきゃいけない。そして、心のケア、当面の資金繰り。大臣、このことは国もそして県もそれぞれのセクションで取り組んでいただいております。 私が今日この場で大臣に確認をしたいのは、すべての施策のベースとなるこの口蹄疫の問題をどう認識するか、ベースですよ、どう認識をして事に当たるか。大臣、横に首を振っていらっしゃいますけれども、今から質問しますからよく聞いていていただきたいと思います。 大臣が宮崎に来られました。三週間たっておりました。地元では、もっと早く入ってほしい、現地で実際の現場を見てほしい、そういった声を届けておりましたけれども、五月十日に宮崎に入られました。実は大臣、大臣が宮崎に入ってこられる最初の会合の県庁前では、前日まで農協青年部、若い人たちを中心に、みんな県下から集まって大臣にプラカードで訴えようという動きがありました。これは、仲間の畜産農家、何とか助けたい、自分たちにできることはないか、そういった若い人たちの思いからだったんです。結果として、実はこのプラカード、実施されませんでした。大臣、なぜだかお分かりでしょうか。 一つは、移動制限をしいていますので、それによって感染が広がる可能性がゼロではない、そういったこともありました。中には、大臣がこれによって怒ってしまったら予算が付かないんじゃないか、そういった思いを巡らせた人もいたかもしれません。 私たちは、そんな皆さんの思いをそれぞれの現場でお聞きし、大臣を迎えたんです。そして、県庁での会合が始まりました。 衆議院の委員会でも取り上げられ、大臣からその様子も皆さんの前で披瀝がありました。私は、その次の段階、古川代議士が発言をして、大臣がこの発言を止めて次のようにおっしゃったんです。前段がありますけれども、参議院選挙前だからいろいろ言いたいことはあるだろうと。 私は、選挙という言葉を出すのは不謹慎だと思います。確かに、我々政治家は選挙を全く意識しないわけではないんです。私も大臣の隣の隣に座っておりました。それまでは黙って聞いておりましたけれども、大臣があのタイミングで選挙という言葉を使った意味を考えていただきたいんです。被災した畜産農家の皆さん、二十四時間態勢で防疫必死でやっている皆さんが、政治家は選挙のことばっかり考えているのか、何しに来たんだと。 私は、大臣の認識、申し上げましたように、このこと、認識が薄いからそういう言葉が出ちゃうんじゃないか、そのとき指摘しましたよね。大臣、この委員会で御答弁をお願いします。
○国務大臣(赤松広隆君) これは非常に重要なことですし、皆さん方は、その場におられた方もいるし、ほとんどはおられない方ですから、正確に申し上げます。 元々、私がいつ行くかということはありましたけれども、取りあえず山田副大臣が自分で畜産もやっている、専門家だということで、連休前に山田副大臣に行っていただきました。いろんな希望も聞いてきました。そして、二十三日に第一弾、それから三十日に第二弾、そして連休を明けて私が十日にお邪魔をして、それでもなおかつ、もし足りないことがあればということで、それからもう一つは、これは与野党を問わず各議員の皆さんから、いや、大臣が行けば安心するから、施策の問題じゃなくて、施策はもう十分やってもらっているけれども、気持ちの問題で安心するから是非行ってくれと、そういうお話があって、いやいや、私が行って少しでも心が和らいだり、あるいは励ましになるんだったら喜んで行かせていただきましょうということで、実は秋田に行くのがもう一か月ぐらい前から決まっていたんですけれども、それを急遽巻き替えて行かせていただいたという経過なんです。 そして、その前日か前々日に自民党の宮腰筆頭理事から官房長を通じて連絡があって、どうも大臣が行くらしいので、それは有り難いけれども、是非それは与党ばかりじゃなくて野党の自分たちも同席させてくれないかというお話がありました。 衆議院ではもっとはっきり言ったんですが、かつては自民党時代にそういうことがあったかどうかはともかくとして、私どもとしては、特に地元の議員の人が、自分の県のことだから、与党だから野党だからといって、これ行きたいというそういう気持ちも議員の一人として分かるので、いいですよと、是非同席したいんだったら来てもらってくださいと。ただし、それは議員同士で議論をする場じゃないんだから、そして一日の限られた時間なので、現地の人たちの意見を聞くのが、私が直接聞くのが趣旨なので、悪いけれども、これは与党だろうが野党だろうが同席してもらうことは構いませんが、そこで発言したりいろんな意見を言ったり討論会になったり、そういうことはやめてくださいねということを官房長を通じて宮腰先生にはお話ししておいたんです。 それでいいからということだったので、当日僕はどなたが見えるか知りませんでしたけれども、行ったら、与党議員もいたし野党議員もいたということで、そしてテレビも何十台か入って、知事室で東国原知事から直接いろんな説明を聞いて、あなた、何か新聞におれがやっていないみたいなことを言っているけど、そんなこと言ったのかと言ったら、いや、そんなことないです、もうちゃんとやってもらっています、感謝しています、ただ、今後はもう少し柔軟に取扱いをやってほしいという希望はありますと。ああ、それは当然だねということの議論から実は始まっていろいろやったんです。 そうしたら、途中で知事のあれをまだ全部言い切っていないときに遮るようにして古川議員が急遽立ち上がって、知事の言うことに答えていない、けしからぬ、今日は江藤さんが来ていないのはこれこれのこういう理由で来ていないんだみたいなことを大演説を始めちゃったものですから、最初は黙って聞いていたんですけれども、途中で、古川さん、それちょっと約束と違うんじゃないですかと。そういう話をされると、与党の議員の人たちは黙って聞いているんですから、それだったら、私は、今選挙という話が出ましたけれども、七月の選挙を前にして、それならおれだって一言言いたいという方だって与党の中でもあるかもしれないから、そういう話は、議員の皆さんは国会で衆議院でも参議院でもいろんな質問したいとか文句言いたいとかそういう場があるんだから、今日は現地の人たちの意見を聞くんだからそれは遠慮してくださいということで僕はやめてもらったということで、その後、今度は知事の方も、まあまあまあ、やめてくださいよみたいな雰囲気でこうやって押さえて、そして具体的な要望、ここに持っていますけれども、例えば種牛をどうしてほしいとか、どこどこについては人が足りないので、あと、十分だと思ったけどもっと人をお願いしますとか、埋却の場所を、県もやっているんだけれども国も協力してもらえませんかとかいうようなことを六項目ぐらいずっとお話しになったというのが、そういうことです。それが事実経過なんです。 それを皆さんが公平な立場で聞かれて、僕の言っていることが間違っているのか、古川さんやそういう人が言っているのが正しいのか、本当に判断してくださいよ。
○松下新平君 大臣、私、認識を聞いたんですよ。そして、そして、そして……(発言する者あり)いや、衆議院で質疑されたから、その続きを言いますと言ったでしょう。 だから、大臣、私が何が言いたいかというと、選挙ということをあの場で、マスコミがいっぱいいらっしゃったと言ったでしょう、そこで言うのは適切じゃないでしょう。それを生産者の人が見たらどう思いますか。
○国務大臣(赤松広隆君) だから、僕が言ったように、別にあなたが選挙に出るからとか僕は言ったわけじゃないでしょう。七月に選挙を前にして、実はもっとはっきり言えば、民主党だって新人候補いるんですよ。それだって出てきたいと言ったんです。しかし、それは選挙目当てに来ているようなふうに誤解されちゃいけないから、渡辺君に、君は来ない方がいいよと言って、むしろ来させなかったんですよ。 そこまで配慮して、僕らは選挙を絡めちゃいけないと、こういう問題は。与野党でやらなきゃいけないということをやっているのに、あなた自身が候補者になるということは僕は知っていますよ。知っているけれども、だからそういうことまで配慮して僕はやっているのに、それをとやかく言われたら、もう全く心外ですね。
○松下新平君 私が心外だと言っているんじゃないですよ。畜産農家の皆さんが、大臣がそういうことを言ったことに対してどう思うかということを聞いているんですよ。(発言する者あり)いやいやいや、違いますよ。大臣、やっぱり認識の問題なんですよ。 大臣、じゃ、口蹄疫のことは農林水産大臣になる前に御存じでしたか。
○国務大臣(赤松広隆君) もちろんそれを専門に僕は勉強しているわけじゃないですから、ただ、平成十二年にそういうのがあったと、北海道と宮崎でそういうことがあったと、あるいはかつてイギリスで大変な数の処分がされていると、それは一般の方たちが知っている程度のことは私自身も認識しているつもりでございます。
○松下新平君 それでは、大臣に就任されて、今年の一月、韓国を中心にアジアで口蹄疫が発生し、蔓延しております。そのときに大臣はどのようにレクチャーを受けて、どのように指示をされたか、お伺いします。
○国務大臣(赤松広隆君) これは去年二月の台湾のときから実はずっと続いているんです。具体的に何日どうこうと、これは資料ありますけれども、こういうことを全国の酪農業者あるいは畜産業者に発出したいというようなことで、担当の消費・安全局なりからそういうことをやりますのでという報告を受けながら、ああ、それはもう是非周知徹底してくれよというようなことは、これは通常業務の中でやってきたということであります。
○松下新平君 それでは、今回の国内での発症について、大臣はいつ事務方から宮崎の状況も含めて報告を受けて、どのように対処されたんでしょうか。
○国務大臣(赤松広隆君) それは十九日ですね。十九日の夜、今検体に行っているのがございまして、場合によっては口蹄疫かもしれませんと。ただ、その結果は夜中の三時か四時ぐらいしか分かりませんという話でしたので、もしそうであれば直ちに朝一で緊急対策本部を立ち上げるので、そのまず準備だけはしておいてくれということで、残念ながら夜中のファクスにそうだったということだったものですから、その朝、予定どおり第一回目の口蹄疫対策本部を立ち上げ、そこでその時点でできる方針を出したということであります。
○松下新平君 一月からアジアで猛威を振るって、四月ですよね、四月。この間にいろんな国内で事例もあったでしょうし、地元宮崎でもいろんなうわさもございました。そのことは御存じだったでしょうか。
○国務大臣(赤松広隆君) そういうことは一切聞いていません。
○松下新平君 それは、防疫の最高責任者としてそれでいいんでしょうか。
○国務大臣(赤松広隆君) それは、こういう委員会で、そういううわさがあるから知っているかとか、ちょっと宮崎で今こういうことをみんな心配しているとか、何か話があれば、あるいはそういう正式な委員会の場でなくても、通常でも農水省にいるわけですから、そういうお話があれば別ですが、宮崎県からも一切聞いていませんし、議員のどなたからも、これは与野党問わず、どなたからも私は何も聞いていません。 そして、十九日に、何か後で振り返ってみると、実際には三月の末にそういうことがあって、宮崎県で家保の人が行って、どうこう判断して、これは違うだろうみたいなことでやられたということは後で知りましたけれども、しかし結果的に、その時点で私どもに言ってくれていれば、ちゃんとPCRの検査してやったら、もしかしたらそのときに分かったかもしれないと。しかし、元々それはうちに報告ないんですから、宮崎県の段階ですべて処理をされていたわけですから、これは分かりようがないということだと思います。
○松下新平君 今初動が問題になっているんですよ、大臣、御存じのように。大臣、それでいいんですか、防疫の最高責任者として。国と県は情報を取っていないんですか、それを大臣が把握しないでいいんですか、それが初動が遅れたことにならないですか。
○国務大臣(赤松広隆君) だから、宮崎県なりが国に何か相談してくれるとか、どうか分からないけれども一回こういうことが今あるんですとか、それは言っていただければ、それは、それを無視して何もしなかったというんだったら初動が遅れたとか何だとか、認識が甘いぞとか言われてもそれはしようがないと思いますけれども。 それだけのことをもしおっしゃるのであれば、なぜあなたが僕に言わなかったんですか。だって、この前の委員会だっていっぱいそれまでにあったんですし、元々、だって、本当にこれはしらを切っているわけでもあれしているわけでもなくて、委員会でも話題にもならなかったし、それはもうやりようがないですよね。だから、何が足りないと言うんだったら、何が足りない、こうやってやるべきだったじゃないかというふうに言ってくださいよ。
○松下新平君 冒頭に申し上げたように、認識の問題なんですよ。大臣が僕に言うのは筋違いですよ。大臣は防疫の最高責任者として、韓国も発生している、アジアで猛威を振るっている、それで日本の防疫体制、初動で抜かりがないようにやる、それを指示すべきでしょう。 実際、五月十二日付けの読売新聞、第一例目の確認が遅れたことについて、農水省の幹部ですよ、あの一週間が命取りになったと語っていますよ。また、農水省が設けた専門家会議、五月六日の会議では、終息に向かうだろうと楽観的な、これ楽観論も見られたんですよ。これらは明らかに初動対応のミスだと農水省自身が認めているじゃないですか。どうですか、大臣。
○国務大臣(赤松広隆君) だれがそういって言っているんですか。それは、新聞がどう書くかとか、じゃ、新聞の書くことが、正しいことは七割ぐらいあるでしょうけれども、そういう名前も記さないでだれだれがこういう話があったみたいなことを、それをイコール正式な農水省の見解と言われても僕は困っちゃいますし、例えば平尾消費・安全局長がそういって言っているとか、幹部が認めているじゃないかとかいうことであれば、これはまあそれに対してどうこうと僕は言えますけれども、読売新聞に書いてあった、産経新聞に書いてあった、だからそうなんだみたいな決め付けはどうなんでしょうかね。
○松下新平君 引用するときに新聞情報ということは伝えました。 大臣、逆に、じゃ大臣は、農水省の職員に宮崎県から本当に相談なり情報なりがなかった、確認しましたか。
○国務大臣(赤松広隆君) そういう、じゃ、熊本県になかったかとか、福岡県に、北海道は大丈夫かなんということを聞くなんということは元々ありません。ただ、今までに韓国に発生したときも、韓国からの渡航者に対しては、空からもあるいは船からも来るときありますから、その渡航者については靴の底からうつるかもしれないので、そういうことを、きちっと検疫体制をやれとか、あるいは稲わら等については、今、口蹄疫は六十度で何秒かな、だと死ぬと言われているんですが、それも八十度で三分間、必ずそれを通せとか、そういうことをやりながら、そういう予防の対策はやってきましたよ、そういうことも指示してきましたよ。 しかし、それでもなおかつ、たまたま宮崎県でこうした口蹄疫が残念ながら発生してしまったということで、それはもう四月十九日まであるいは二十日まで知らなかったのはけしからぬと言われたって、これはもう居直るわけじゃありませんけれども、どうやったらしかしそれは、そんな三月の時点やいつの時点で分かるんですか。
○松下新平君 居直っていますよ。宮崎で発症しているんですよ、熊本は関係ないじゃないですか。宮崎の発症を調べるのは当然でしょう、最高責任者として。違いますか。 僕は、最初に申し上げたように、そういった認識ではこの防疫、ちゃんと取れない、そのことを指摘しているんですよ。江藤隆美さんの言葉、宮崎で起きているんじゃない、日本で起きているんだと、そういう最高責任者としての認識を持ってほしいんですよ。いや、まだです。風評被害は起こっていないと、大臣、これも認識の問題ですよ、大臣。風評被害は起こっていないと。 先ほどの報告の中でGメンの話をされながら言いましたけれども、実際、宮崎の事例では、さっきトラック協会の話もありましたけど、それ以外にも修学旅行がキャンセルになったり、実際、宮崎牛の消費も落ち込んでいますよ。レストランも影響出ていますよ。大臣、風評被害起こっていない、そういう認識でいいんですか。
○国務大臣(赤松広隆君) 風評被害が起こらないように一生懸命に私どもは取り組んでいるんです。だから、マスコミの皆さん方にも、食べても大丈夫ですよ、間違って食べちゃっても、あるいは牛乳飲んじゃっても、万が一のときにもこれは人体に影響ないんですと。それから、元々その限られた、移動制限掛けたところからは一片の肉のかけらさえ出てないんですよと。それから、元々この病気は人間にうつらないんですということを言っているということなんです。 ですから、報道は報道できちっとしてもらっていいし、我々も一切隠さないし、出たらすぐ報道機関にお知らせをするので、ですからそれはきちっと書いてもらっていいけれども、ただ、でき得れば、これは人にうつらないとか、飲んでも食べても大丈夫だとか、そういうこともできれば書いてくださいねということを言っているから、かつてのBSEのように全国の焼き肉店に人っ子一人いなくなっちゃうとか、ばたばた焼き肉屋さんが倒れるとか、そういうことになってないと。 それから、幸いにしてということで私がよく例に出して言うのは、豚の価格も心配なものですから毎日見ていますけれども、これも四百円、四百二十円ぐらいで低迷していたのが、四月辺りも四百二十円ぐらいですよ。それが、まあ発生によって上がったとは言いませんけれども、発生があったにもかかわらず四百八十円ぐらい。昨日辺りは五百円突破しているんです。 だから、そういう意味でいえば、全国的には、豚価の価格だけ見ても、それが直接的に口蹄疫のことがマイナスに大きく影響していることはないように見えるので、それはよかったなということを衆議院の委員会でも私は申し上げたということでございます。 だからといって、風評被害が、そんなものあり得ないんだとかいうことじゃなくて、あるようになるのが困るから、今日も何か街宣車が、農水大臣けしからぬと、口蹄疫は人にうつるんだみたいなことを平気でどんどんがなり立ててやっていると。空気感染、あれはするんだみたいなこともインターネットなんかでばんばん流すというようなことで、そういう無用なことを、しかも科学的に正しくないことをあおり立てることによって、なくていいようなことまでもどんどんやられちゃうのを僕らは心配しているものですから、口蹄疫が非常に伝播力の強い病気だということはきちっと認めながら、しかし人にはうつらないんです、食べたって大丈夫なんですということを言っているということで、それが何か御批判の対象になるというのは全く私は理解できません。
○松下新平君 私が言いたいのは、今日の情報社会の中で風評被害をゼロにするというのは難しいんですよ、難しいと思いますよ。だから、徹底した情報公開、大臣、徹底した情報公開が大事だということを言いたいんですよ。それによってこの風評被害は最小限に食いとどめる、そういう認識でやってもらいたいということです。 ほかにも予定しておりましたけれども、私の持ち時間が参りました。宮崎の状況は終息にはまだ厳しい状況がございますけれども、また委員会でもこういった場を設けていただいてその時々の状況をまたただしてまいりたいと思います。 ありがとうございました。
○野村哲郎君 事前通告にはないんですが、先ほど地元から電話が来ましたので、大臣、副大臣に報告があっているのかどうか分かりませんが、役所の方でお答えいただいても結構でありますが、えびの市で四例目が出たと。非常に具体的な内容であります。島内という場所で、二十四頭に子牛が入って全部で四十八頭だということでありますが、このことについて御存じであれば教えていただきたいと思います。
○国務大臣(赤松広隆君) 別に正式な形で疑似患畜が出たわけではありません。ただ、検査中ですので、コメントはしません。分かります、意味。検査中です。今、全国で毎日もうどんどんと検体の、調べてくれと来ますので、それを、ここは白だった、ここは黒だったということは言いませんので、黒の場合はもちろんきちっとすぐ報告しますが、そういうことで御理解いただきたいと思います。
○野村哲郎君 これは、今検体中であって、結果はじゃいつ出るんですか。
○国務大臣(赤松広隆君) 一般論として申し上げますが、例えば今日入ったものはあしたの、みんな徹夜で今やっているんです、二交代制でですね。できるだけ早く結論を出すということでやっていますので、今日持ち込まれたものであれば今日の夜中あるいはあしたの朝には分かると思います。
○野村哲郎君 先ほどの話じゃありませんが、非常に情報が交錯しているんですね。 それで、今私が申し上げたのは、いろんな、それは検体に出したとか出さなかったとかはいっぱいありますよ。白だった、ああよかったとか、黒だったとかという話あるんですが、これは、えびのの四例目というのはもう余りにも具体的に話が出てきているものですから、今確認をしているところであります。どうですか。
○国務大臣(赤松広隆君) 回答は差し控えさせていただきます。
○野村哲郎君 後ろに控えている役所の皆さん方はその事実関係を御存じかどうか、ちょっと大臣、後ろに聞いてみてください。
○国務大臣(赤松広隆君) ですから、黒であればきちっと直ちに報告しますし、白のものを、ここは出た、例えば、あるところから何回も、これも出ました、しかし白でした、これも出ました、また白でしたみたいなことを言うのは、かえって全くそういうことが影響ないところのことを、さもそこは頻繁に出るようなところだというイメージにもなりますから、黒と出たときは直ちに隠さずに報告しているんですから、今まででも。 ですから、今申し上げたように、今検体中のものは、ここを今検体していますとか調べている最中ですなんということを一々報告はしないということにしております。
○野村哲郎君 先ほど来言いますように、私はそこのところを求めているんじゃなかったんです。非常にもうこれは、何人かの人がえびのでついに四例目が出たというのを、ただ検体に出したからどうのこうのの話じゃないんです、それはもう幾らでも検体に出しているところはありますから。だけど、そういったことを一般論として聞いているんじゃないんです。これはえびので、先ほど言いましたように非常に具体的に地元から話があったものですから、ここにメモして、事前通告はなかったけれどもというのを断って申し上げているんで、もう少し丁寧に答えてくださいよ。
○国務大臣(赤松広隆君) ですから、今言っているように各地から検体に持ち込まれているんです。だから、検体に持ち込まれているのを、今もここからは持ち込まれています、ここからも来ていますなんということを一々報告はしないんです。それで、それがもし、今議員が御心配のえびの市ですか、そこからのものがもし黒であれば、直ちにPCR検査が判明次第ちゃんと報告しますから。そういうことなんです。
○野村哲郎君 なぜ冒頭にこの話を切り出したかといいますと、私は、先ほど外山委員からもお話がありました、地元の皆さん方が明日は我が身だという思いで毎日を暮らしておられるんです。 川南とそれからえびのはちょっと状況は違うと思うんです。特に、えびの市においては今三例まで出ました。最初の一例目で封じ込められたのかなと思っていたら、次に豚に出て、また牛に出てまいりました。もう戦々恐々であります。いつ鹿児島に入ってくるのかということで、移動制限区域にもなっているし、そしてまた搬出制限区域にもなっております。二市二町、ここに掛かっております。ですから、もう皆さん方は牛の移動もできない、豚の移動もできない。大変そういう意味で、鹿児島もまさしくもう汚染されたみたいな皆さん気持ちになっていると思うんです。 そこで、私どもは五月の六日に農水省や官邸の方に、外山委員から出ましたように、予防的な殺処分、あるいはそれは自衛的殺処分というのか分かりませんが、それを是非やってくれと。これは、農家の皆さん方が毎日畜舎に行くのに恐怖感を持って畜舎に入っている、そして、うちは感染してなかったろうかというのを毎日心配で夜も眠れないとおっしゃっているわけですよ。それよりも、座して死を待つよりも、早くここの地域、ここの区域、あるいはそういった障壁を是非つくってほしいというのが農家の皆さん自ら言っておるんです。それは、自分たちが今育てている、それこそ先ほどもありますように子供以上にかわいがりながら育てた牛を、あるいは豚を殺処分していただいてもいいですよというのを自ら申し出ておられるんですよ。なぜそれができないんですか。 先ほど郡司副大臣は健康な牛や豚を処分、殺処分が国として制度的には無理なんだと、こういうふうにおっしゃいました。もう一遍聞きたいんです、なぜできないんですか。
○国務大臣(赤松広隆君) これは家畜伝染予防法に従って、これは法の定めですから、しかもこの法律は何かというと、いわゆる豚や牛であっても、これは一つの所有財産ですから、人の財産を国家権力が勝手に殺しちゃうわけですから、そういう意味でいえば法律の裏付けがあるからそれができると、ただ、そうした以上はちゃんとした手当金を交付するということで例の五分の四の規定がその中にあるわけです。 ですから、病気でもない、健康だ、しかも全くそのままだというのに、大くくりで地域をばさっとやって、勝手にそれを、健康な牛を殺してしまう、あるいは豚を殺してしまうということは、所有者が勝手に自分の意思でもって殺処分して、しかもそんな交付金、手当金もらわないというんならいいですよ、それはもう自分の所有財産ですから。 しかし、そういうことではなくて、本来、疫対策、病疫対策としてやろうとするのであれば、これは今の法律の趣旨、中身を変えない限り、それはもう勝手に人の財産を侵して健康な豚や牛を殺して、しかもそれに交付金を、手当を交付するということは今の法律の建前上できません。
○野村哲郎君 私は、国家権力で牛豚を殺せと言っているわけじゃないです。農家の皆さんも関係機関の皆さんも、そういうことをしてくれないかと。それは法律がどうのこうのと今おっしゃいました。法律はあっても、これを今やらなければ、じゃ拡大してもいいとおっしゃるんですか。それをどうにかして緩衝地帯をつくって、これが転移していかないように自らの牛を殺してくれ、豚を殺してくれと、こう言っているわけですよ。何も国家権力で殺しなさいと私言っている話じゃありませんよ。 だから、農家の皆さんもそういう申出をしているんですよ。座して死を待つよりは、あるいは感染してまた隣にうつっていく、いろんな形でうつっていくよりも、もう今のうちに、健康なうちにここに緩衝地帯をつくってほしいと、そうするとほかには転移していかないだろうと。 ですから、これは非常に専門的な知識も要るんだろうと思います。だって、それは韓国でも、先ほどの話じゃありませんが、五百メートルとか一キロ、三キロ、やっているわけですよ。
○国務大臣(赤松広隆君) でも、効果は現れていませんよ。
○野村哲郎君 だから、その効果というのをあなたは見てきたんですか。
○国務大臣(赤松広隆君) いやいや、実証的にそうなっているから。
○野村哲郎君 ちょっと待ってください。今、赤松大臣は大変大事なことをおっしゃったんですよ、効果がないと。 でも、日本と韓国と同じ条件でやっているんですか。ですから、専門的な角度からそういうことを検討して、韓国はこうだったから日本ではやっぱりやれないと。やっても、あるいはさっきおっしゃったように効果がないのかどうか私は分かりません。じゃ、そのことを議論しているんですか、専門家の委員の皆さん方。
○国務大臣(赤松広隆君) これは、先ほど郡司副大臣から言いましたけれども、私ども対策本部の下に牛豚等疾病小委員会を設置をいたしまして、専門家の皆さん方にこのことも含めて検討はしていただいています。 そういう中で出た結論というのは、今回の発生は風による広範囲なウイルスの拡散は考えにくく、人や車両等による伝播が否定できないことから、現時点では厳格な消毒や迅速な殺処分等、現行の防疫措置を徹底すべきというのが見解であります。健康な家畜を殺処分することについては、財産上の問題もあり、また、現時点では科学的に予防的な殺処分を行う根拠もないことから適当ではないというふうに専門家は言っています。
○野村哲郎君 鹿児島とか宮崎には畜産の専門家の先生方がおられます。 じゃ、今から言いますよ。鹿児島大学の岡本教授、これは公衆衛生の専門の先生です。やはり、これはもう予防的な殺処分をしないと感染の拡大を止められない、こうおっしゃっているんです。それから、宮崎大学の末吉教授、この人のホームページを見てみてください。今なお続発しているということは、四月二十日以降の感染であると考えられます。このことは、移動制限以外のネズミなどの野生動物、カラス等の野鳥、ゴキブリなどの害虫、空気の流れ等、ウイルスがごみと一緒に運ばれた可能性がある、このような指摘もあるんですよ。 じゃ、小委員会がすべてなんですか。ですから、こういう大学の先生方もおられる、いろんな意見を聴かないと。ただ、私は、先ほど来言いますように、国家権力でやれと言っているんじゃないです。農家の皆さん方も関係機関の皆さん方もそうしてくれないか、国が重い腰を上げてくれないかと、こういう話ですよ。
○国務大臣(赤松広隆君) それは、やってくれないかと国家権力で殺処分するのは一緒のことですから、意味は。ただ、言い方が違うだけの話で、御自身でやられるのではなくて国のそういう仕組みの中で殺処分をしてくれという意味でいえば、同じことを言われていると私は思っております。 ただ、それは、今の法の下ではそういうことはできないということを、家畜伝染予防法そのものが疑似患畜になったところはそういうことをしなさいということを決めておりますけれども、健康なところまで殺してよろしいということは書いてないわけですから、これは法律を私どもは行政の立場で犯してやるということはできないんです。
○野村哲郎君 先ほど同僚の松下委員が話をしましたが、大臣の御認識というのは法を守る、そういうことですか。非常事態なんですよ。このときに、このときに役所の皆さんが言うならまだ分かりますよ、それは法律を守っていかなきゃいけませんから。あなた方は政治家ですよ。政治主導を言っておられるじゃないですか。大臣が命令を下せば、それは今度は役所の皆さん方だって知恵を出しますよ。ですから、あなた方の決断次第なんです。役所が大臣こうしましょうかと持ってくるはずがありません。ですから、ここは政治が判断しなければ、大臣、これは結果責任として問われますよ。
○国務大臣(赤松広隆君) その結果責任云々という話ではなくて、私が申し上げているのは、別に政治家の立場であろうが、私自身が農林水産大臣ですから、そういう意味では農林水産行政の一番の責任者なんですから、そこが法律を破ってでもやっていいなんということを言えるわけがないじゃないですか。
○野村哲郎君 そこのところは、だから、非常事態の状況なんですよ。今、宮崎の状況を、一昨日の衆議院の委員会、そしてまた、先ほど外山委員あるいは松下委員が話しておられるように、非常に臨場感あふれるような話があるわけですよ。そういうことを考えたときに、これは非常事態じゃないんですか、どういう御認識ですか。私は、これはもう日本の畜産にとって非常事態だと思っているんです。ですから、ここを、非常事態であればあるほど、そこは皆さん方が、あるいは農水省一つでできなければ、官邸と話をしてでも超法規的な措置というのは私は可能になってくると思うんです。いかがですか。
○国務大臣(赤松広隆君) 先ほど来申し上げましたように、私どもは一番効果的な、しかもそうした専門家の皆さん方のきちっとした指導の下で、そういう御意見をお伺いしながら今万全の体制、できる限りのことをやっていこうということで措置を進めているわけでございます。 ですから、先ほど言ったように、牛豚等疾病小委員会、この下にまたもっと専門家の実は先生方のグループもございます。その作業委員会の方たちも含めてどういう方法が一番いいのかという中で検討してまいりまして、そして、先ほど申し上げたように現行の防疫措置を徹底すべきだと、そういうことが結論でございますから、それでしっかりやらせていただきたいというのが私どもの見解でございます。
○野村哲郎君 同じようなことで、堂々巡りであります。これは役所にも同じようなことを今までも私どもも言ってきたし、自由民主党として私はそのことを皆さん方にも要望しているわけです、まだ回答をいただいておりませんけれども。 ですから、ここのところは、本当に与野党問わずという、大臣の口からも出ました。我々は野党だからと思って無責任なことを言っているわけじゃありません。特に、鹿児島、宮崎というのは畜産県です。日本の畜産を支えているという思いで私どもはやっているわけですよ。 私は大臣に前も言いました、この委員会で。今守るべきは米じゃなくて畜産なんですよということを言いました。その理由は、これだけ少数精鋭化された、そしてまた産業化された畜産を今守らないでどうするんですかということまで申し上げました。しかし、それは本題と外れておりましたから答弁はいただけませんでしたけれども、そのぐらい、私ども鹿児島にとっても、宮崎にとっても、畜産というのはもうその県の経済を支えているわけでありますから、すべての関連する産業まで影響があるわけですから、是非ここは非常事態だと御認識いただいて大臣として政治判断をしていただきたいんですよ。役所はそういうことは必ずできないはずです。それは無理です。求める方が無理。 ですから、これはやっぱり政務三役できちっとお話合いをいただいて、あるいはできないんであれば、法的な問題があればまたいろんなところとの調整も必要でしょうけれども、その決断をしてくださいよ。後で、後でまたこれが取り返しの付かないことになったときにどう責任をお取りになるんですか。私どもがこれだけ言っていて、そしてまた自民党からも公式に提案をしておる中身であります。 それで、私は今の話を、ずっと大臣のお話を聞いておりますと、どうも役所の皆さんが言っていることをそのまま、そのまま大臣は受け止めて、そしてそれをただおっしゃっているにすぎないんじゃないかと。本当の意味での大臣の気持ちというのを是非ここで吐露してください。
○国務大臣(赤松広隆君) 何回も申し上げますが、私自身がそういう信念でやっておりますので、健康な牛や豚を殺すことはできません。
○野村哲郎君 私は、だから先ほど来言いますように、日本の畜産を守るために、鹿児島、宮崎だけじゃないですよ、もうみんな、これが鹿児島まで入ってきたら、もう関門海峡を閉鎖して全部九州の畜産をつぶさないとこれはもう大変なことになるというところまでみんな言っているわけですよ。ですから、今ようやく宮崎の県境までで止めておるわけでありますが、これが入ってきたら、大畜産地帯に入ってきたときにはもう手遅れなんです。もう手遅れです。 先ほど私は四例目の話をさせていただいたのは、えびのが一例目から三例目まで出てきました。もうみんな戦々恐々と言いましたが、また四例目が出た。しかも、これは熊本の方に近くなっている、あるいは三例目から何百メートルも離れていない。そして、その地域には十一戸の、十一戸の畜産農家がいる。ですから、もうそこで広がってしまえば、熊本だ、あるいは鹿児島だ、必ず来ると言っているわけですよ。 ですから、今ここで封じ込めないと大変なことになる。だから、その封じ込めの対策というのが、今までどおりのやり方じゃなくて、まさしく空間をつくって転移していかないようにしないとというのが地元の皆さん方の意向なんです。しかし、これは大臣はしないとおっしゃるんなら、生きたものを、あるいは健康なものをという話でありますが、非常事態という認識がないということがよく分かりました。ですから、もうこれ以上はこのことは申し上げません。 ただ、もしこのことで蔓延をしていき出したときには、私ども、今日は委員の皆さん方もみんな聞いているわけですから、何も国家権力でつぶせと言っているんじゃなくて、農家の皆さん方もそうしてくれと、そこに何か超法規的な解釈なりでできないのかよと、こういうことでありますから。それは家伝法は分かっていますよ。分かっていますけれども、非常事態であれば超法規的な措置というのも必要ではないのかということだけは申し上げておきます。 それから、時間がありませんが、もう一つ、先ほど松下委員から、宮崎の宝、口蹄疫から守れ、これは十日の日に確かに東国原知事が大臣に要請をされました。そして、今日十三日、三日目にはもう移動する。大変タイムリーにやっておられる。そのことは私は評価しますよ。ただ、やっぱり皆さん心配しているんです、移動することについて。 一つは、これは移動というのは、移動禁止区域から法的に大丈夫なのか。これは大丈夫ですよ、禁止とは書いてない、禁止することができるですから、これは法的には問題ないですよと、こう言いました、私は、農家の皆さんに。 もう一つ、大事なところなんです。技術的、科学的に絶対大丈夫とだれが言ったのかと。これは国が認めるようになってますね。だれがこれは大丈夫だという判こを押したんですか。
○国務大臣(赤松広隆君) これはまだ正式にどこに移すと決まったわけではありません。連絡があったのは、私は、現地でそういうことを是非知事がやりたいと言われるから、それじゃ三つ条件がありますよということを申し上げました。 一つは、今のその種牛と称する、何十頭かおみえになるところあるらしいんですが、そこの清浄性がきちっと確認できますかと。これが一つ。 それから二つは、今度どこどこほかの場所へ移すというんだったら、そこの今度は清浄性とその後の管理、絶対そこが病気にかからないと、そういうふうな仕組みでつくってあるんだということが約束できますかと。 それから三つ目は、これは生産者感情として、自分たちの牛は、元気なのも含めて同じ豚舎、牛舎にいたら全部殺されちゃうのに、種牛だからといってそれだけが特別扱いで避難させてやるということが殺されてしまうところの農家の人たちから理解をしてもらえないと、何であそこだけ特別扱いだということになるんで、それは県の方がちゃんと同意を得られますかと、この三つが条件ですねと。 それからあと、それでも是非やりたいというんだったら、それは県の責任でやってもらえますかということを念押しをして申し上げたんです。 そうしたら、そうしたら、答えは、一、二、三については、ちゃんと同意が取れましたと、取れましたと。これは向こうの次長が言ってきたんですよ。県の責任でやりたいということなんで、それならいいですねということをお話ししていたんですが、ただ移動先については、メモが入っていまして、地元調整が終わっていないと。やっぱり今委員が御指摘のような、それが来ちゃ困るとかいいとか、多分そういうことなんでしょう。だから、調整はまだ済んでいないということで、少し宮崎県が私の方に昨日言ってきた、夜言ってきた話とはちょっと今日時点ではまた変わってきているなという気がしています。 ですから、これがクリアできない限り、私どもは、意味は分かるんです、これで種がなくなっちゃうともうまた二十年、三十年掛けて品種の改良もやっていかなきゃいけない、大変なことだということは分かるんで、でき得ればそれはやってあげたいという気持ちがあるものですから、ただそれは何でもいいわというわけにはいきませんから、今言ったこの三条件をきちっとクリアしてもらう。清浄性については、もし、これはもう県に任せるんじゃなくて、国の立場からもちゃんとその清浄性も確認をさせていただくということで、実際に移動させる場合はなると思います。
○野村哲郎君 今朝からこの問題で電話が鳴りっ放しなんですが、今、多分いろんなところを打診されたんだろうと思うんですよ。高千穂らしいとか、あるいはもう一つ、西米良だとか、それからもう一つ、三か所ぐらい言ってきました。 それで、今日のアサヒ・ドット・コムではもう出ているんですよ。これは、東米良村に避難させると発表したと。(発言する者あり)西米良。今大臣の話じゃ、これも駄目になったんですか、いや、私は分かりませんけれども。いや、これは、もうこれで新聞発表になっているんですよ。それで、いや、私が言いたいのは……(発言する者あり)うん、それはそれでいいんです。私が言いたいのは、皆さんこれはもう宝ですから、当然これはもう宮崎の人たちじゃなくて、畜産をやる人だったら、できるならばそういうすばらしい種雄牛は移動あるいは隔離したいよというのは、これはもう畜産農家はみんなそう思っていると思います。 ですけれど、大臣、ですけど、ですけど、みんなが心配しているのは、移動後に、まさかそこで、保有していて、ウイルスを、発症しないだろうなと、それだけが一番の心配なんです。だから、そこのところを技術的に、あるいは科学的にというのか、だれがこれなら大丈夫ですよという太鼓判を押して、ここに書いてあるのは私は分かりませんが、国が特例措置を認めたと、こう書いてあるんです。これが正しいか正しくないかは、新聞だからとまた大臣おっしゃるかもしれませんが、我々が得ている情報はこれしかありませんので、そのことをお認めになったのかどうか。そして、だれがこのことをきっちりと、こういうやり方でいけば大丈夫ですよということを、それこそ科学的な知見に基づいてやったのかどうか、そこのところを教えてください。
○国務大臣(赤松広隆君) だから、十日に私が行って、そのときに初めて知事やほかの方たちからそういう要請を受けたわけですから、初めて。十日の話ですよ、その話がありましたのは。それを受けて、私は、その現場で、今の言った三条件、今本当に移動させたいと思っている豚が清浄性が確認できるのかどうか、それから、もう向こうへもし移した、それは、場所を僕は余り、どこが候補地になっているか知りませんけれども、そこの清浄性や安全性、そしてその後の管理は本当に大丈夫なのか、それから三つ目はさっき言った感情の問題、それをきちっと県が責任持ってクリアしてくれないと、それは簡単に、今委員自身が心配されるように、本当に、おい、移したよ、それは病気持ちだったなんということになると、それこそ更に被害を広げることになってしまうので、そういうことはきちっとその三点をクリアしてくれないと駄目ですよということを申し上げたということなんです。 昨日の夜の電話ではもう場所が何となく決まったような話だったんですけど、また多分そこがひっくり返ったんでしょう、今日は地元調整はまだ終わっておりませんということで来ていますので。 アサヒ・ドット・コムが何と書こうが、そんなことは私が言ったわけでもございませんのでそれは責任持てませんけど、事実関係は本当にそれが、そのとおりなんです。そのとおりなんです。
○野村哲郎君 まだここが、事実関係を今大臣からは御説明ありましたけど、もう松下議員はさっきお礼まで言っちゃったんですよね。そのぐらい事は、いや、私は何を言いたかったかというと、非常に、十日に行かれて十三日、これはもう私は、迅速性をおもんぱかって皆さん方がすぐ手早くやっていただいたというのは、これは私は評価するんですよ。ただ、ただ本当に大丈夫なのかという、そういう鹿児島や熊本あるいは宮崎県内のほかの地域の皆さんもそう思っておられますから、そこのところだけはきっちりと知見に基づいてやっていただかないと、そのところだけなんですよ。 これは、やっぱり宝は守っていかなきゃならぬというのは、我々も、畜産をある程度知っている者からすれば、これはもう十年掛かる話ですから、ですからそれはもう守っていかなきゃならぬ財産ですよ。だけども、移動するということについてのこれは慎重を期していただきたい、そこの話だけです。だから、守るというのはお互いもう共通の認識です。 ということで、私の時間はまだ一分ぐらいあると思いますが。 ただ、大臣、やっぱり初動の対応の遅れというのは、これは否めないと思います。(発言する者あり)いや、これは、私は、大臣、覚えておられますか。二十一日の党首討論のときですよ。エレベーターで赤松大臣とたまたま一緒でした。そして、私どもは、その朝、鹿児島の自民党の国会議員五人で農水省を呼んで経過を聞きましたよ。だから、私はあのときに赤松大臣に、大臣、消毒剤を国が無料配付してくださいよと、さっとやらなけりゃこれはもうとてもじゃないけど食い止められませんよというのを言いましたよ。それまで何もやってないじゃないですか。 だから、初動の消毒が大事だったんですよ。私は、だからそのところをもう大臣に直訴しましたけれども、そういうことすらまだ検討もされてなかった。対岸の火事程度で収まっていたんじゃないかと思っているんです。
○委員長(小川敏夫君) 時間が来ていますので、答弁簡略にお願いします。
○国務大臣(赤松広隆君) 全くそれは違います。 私は、野村先生から御指摘を受けたのは非常に前向きに受け取ったんです。私どもは規定に従ってすぐやったんです、石灰まいて。そうしたんで、ただ、そのときにエレベーターの中で、記憶あると思いますが、いや、何とかSというのが効くらしいですねとか、本当に石灰がいいのか、どっちがいいんでしょうねみたいな話をして、ただ、これは広域にまかないと、その点だけやっちゃいけないんで、多分私は委員が御指摘になったのは、もっと全域にばっとまいた方がいいよという話だと私は理解したんで、直ちに宮崎県全域にまきなさいと。 その後の経過を見ていたら、えびの市辺りに来たものだから、これは南九州全部もう国費でまいちゃえということで、もちろん万が一、広がりのことも含めて、ちゃんとそれを確保しながら、薬剤を、消毒薬を確保しながらやったということで、本来やるべきところの消毒は直ちにやったんです。別にそのときにちゅうちょして何もやらなかったということではありません。 ただ、正確に言うとすれば、委員の御指摘なんかも受けて、県域全域を、それからその後何日かたって四県全域をまくように拡大したということはあるかもしれませんけれども、やっていないということはないですよ。これは是非認識してください。
○野村哲郎君 終わります。
○鰐淵洋子君 公明党の鰐淵洋子でございます。 昨日は、大臣の方に公明党としてまとめました口蹄疫防疫対策につきましての提言を提出をさせていただきましたが、お時間をいただきまして、大変にありがとうございました。 私たち公明党としましても対策本部を設置をいたしまして、四月二十九日と五月十日にそれぞれえびの市と川南町にも訪問をいたしまして、関係者の皆様からも御意見、要望等も伺ってまいりました。私自身も十日の日に、ちょうど大臣も行かれた日なんですが、私自身もえびの市始め現地の皆様から、直接お会いしまして様々御意見、要望をいただきましたので、今日はそういった現地の皆様の声を基に質問をさせていただきたいと思っております。よろしくお願いしたいと思います。 時間も限られておりますので、具体的に質問をさせていただきたいと思っておりますが、その前に冒頭一言だけ申し上げたいと思いますが、先ほども野村委員の方から初動態勢の遅れというそういった指摘もありました。それに対して大臣も、これまでも、衆議院の方でも、しっかり精いっぱいやっているという、そういった答弁もありまして、もちろん現地の皆様始め関係者の皆様も本当に一生懸命、寝ないでやっていただいていることはもう十分私も承知をしております。 しかし、今日も質問をさせていただいている方は地元の方だったり、また私自身も現地に行っていろいろ御意見を伺ってきましたが、様々な御意見がありますし、また、一つ一つ議論をしますと時間がないので具体的にはできないんですけれども、そういった御意見を基に、これはもう最終的な話にはなると思いますが、そういった初動態勢とか防疫体制はどうだったのかということは、しっかりとまた検証もしていただきたいということは要望させていただきたいと思います。 いろいろ質問をしますと、やっていますとか、大丈夫ですとか、法律はこうですからできませんとか、そういった答弁ではなくて、まずは真摯に現地の皆さん、また私たちの声を聞いていただきたいということをまず要望させていただきまして、その上で具体的に質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 まず、十年前と比べて感染拡大が大きく違うということで、これもこれまでもいろんな原因とか理由が言われているわけでございますが、そういった中で、言うまでもなくこの感染源、感染経路、これも早急に解明していかなければいけないと思っております。 そういった意味で、それがしっかりと分からない以上は本当の意味での防疫体制もしっかりと組めないと思っておりますので、今この点につきましてはしっかりとやっていただいていると思いますが、早急に対応をしていただきたいということで要望したいと思いますし、あわせて、はっきりとした感染源、感染経路が解明されておりませんので、特に近隣県、先ほどもお話ありましたが、鹿児島県とか、また、えびの市は熊本県とか、隣接している県もございますので、そういった意味でこういった近隣県への支援とか対応も大変に重要になってくるかと思いますので、そういった意味でこの解明ですね、感染源、感染経路の解明とともに、この近隣県への具体的な対応、支援も、これも更にしっかりと取り組んでいただきたいと思っておりますが、この点につきまして、どういった取組をされているのか、お伺いをしたいと思います。
○副大臣(郡司彰君) 十年前のときと現れます症状が随分違うというようなことがございます。しかし、同じようなO型であるという共通点もございます。 そして、十年前のことについて申し上げれば、実はその感染経路というのは判明をされずじまいというような形になっておりました。当時は、二か月ぐらいたってから、例えば稲わらが関係をするのではないかというような話がございましたが、完全な感染経路の解明ということには至っていないということがございます。 したがいまして、今回も、今後その解明について行っていきたいというふうに思っておりますし、そのことをきちんとすることがあるいは今後のまたこのようなことが起こらないための大きな手だてであるというふうに思っておりますので、そのことについては小委員会も含めて十分な意を用いていきたいなというふうに思っております。 それから、近県の関係につきましては、先ほど来からの答弁にもございますように、えびの市で発生をするというような展開もあったことも含めまして、かなり強力な形で近隣をする四県について防疫体制を取らせていただいているというふうに御理解いただきたいと思います。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。 近隣県との連携ということで、先ほども冒頭もお話があったんですが、やはり現地との連携、また情報交換を含めて、現場の方から、やはり地元にこの対策本部があった方がいいんではないかという、そういった声も私も実際に受けてまいりまして、是非ともその件につきましても、冒頭申し上げた、今後の対策本部の在り方も含めて、それも是非ひとつ検討もしていただきたいと思いますし、現場としてやはり身近なところですぐ連携を取れて、顔の見える連携を取りたいという、そういった要望も強くありましたので、そのことも含めて強く要望しておきたいと思います。 その上で、やはりこの感染源、感染経路が判明しない限りいろんなまた風評被害も広がってくるんではないかと思います。これも先ほどから質問もございましたが、これはこれまでもしっかりとやっていただいていると思うんですが、改めて要望しておきたいと思うんですが、口蹄疫はもう絶対に人にうつらないんだと、絶対うつらないんだということと、あと、この感染している牛豚、そこの地域の、地域というかその牧場の、農場の豚とか牛は外には一切出ていない、そのことを是非とも、食べても大丈夫だという以前の問題だと思うんですが、そのことを改めてしっかりと報道も、報道というか、周知徹底もしていただきたいと思います。 私の身近な方でも、この口蹄疫の問題が出て、宮崎牛は食べない方がいいんだよねと、やっぱりそういったことを本当におっしゃっている方がいて、そういった本当に偏った情報が独り歩きしているという状況も続いておりますので、是非ともこれはいろんな手段を使っていただいて、もう繰り返し繰り返しこの風評被害ということで対策をしていただきたいと思いますが、この点につきまして取組をお伺いをしたいと思います。
○副大臣(郡司彰君) 今ございましたように、人に関係をするということはございません。もう少し詳しく申し上げれば、この口蹄疫というものについては、牛豚など偶蹄類の家畜あるいは野生の動物、例えば日本にはおりませんけれどもラクダとか、あるいはまたこれは日本におりますシカなどが感染をする病気でありまして、食品安全委員会におきましても、人が感染をするということはございません、また感染をした牛の肉あるいは牛乳を摂取をしても人体に影響はないという見解が出されておりまして、まさにそのとおりであろうというふうに思っております。 このことをいかに周知をするかということでございますけれども、もちろん当省のホームページあるいはメディアを通じてこのようなことを説明をし、消費者に不安を招かないように努めているところでございます。 また、それに加えまして、関連をする食品産業事業者に対するところの説明、そしてまた適切な対応というものも求めているところでございますし、さらに、各地方の農政局あるいは農政事務所等の食品表示Gメンが小売店を巡回をし、例えば、これまで先ほど指摘をされたような余り良くない事例も何店か出ているわけでありまして、そのようなことについては、撤去をさせると同時に新たなその説明等をこれからも行っていくつもりでございます。 いずれにしましても、私どもの方で可能な限りのことは今しているつもりでございますけれども、委員の方からも御示唆があれば、そちらの方の方面についてまた検討をさせていただきたいというふうに思っております。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。 是非、例えばホームページ等で出したとしても、特に高齢者の方は御覧になる機会が少ないでしょうし、そういったこともありますので、もうとにかくありとあらゆる、私も考えたいと思いますが、そういったありとあらゆる手段を使っているということで、これはもう本当に繰り返し徹底してお願いしたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、やはりとっても地元の方から声の大きかった埋設場所の確保なんですけれども、これは先ほどお話がありまして、ほぼ見付かったというような報告もあったんですけれども、私が行った時点では大変にこれは大きな要望としてありましたので、改めて伺っておきたいと思います。 埋設場所が確定するまでの選定から決定までということで、これが一番大変とその時点でも伺っておりましたので改めて質問をしたいと思うんですけれども、やはりこの限られた地域の中で自分たちで探す、結局、被害者というか、当事者でありながら自分たちでやらなければいけないという、そういった大きな負担にもなっておりまして、実際に土地を借りるにしても買うにしても、周りの方の御理解もなかなか得られないとか、そういった課題がある中でこれがなかなか進まないともう何度も何度も伺っておりましたので、是非とも今後の国の対応として、例えば国有林、国有地使いたいとか言ってきてくださいという待っている対応ではなくて、是非とも積極的に、この土地の選定、確定については国がもっと積極的にかかわっていただきたい。いろんな地元の思いもあると思いますので、ここにするという、それぐらいの積極的なかかわりを今後しっかりと支援もしていただきたいと思いますが、この埋設場所の確保について今後の対応をお聞きしたいと思います。
○国務大臣(赤松広隆君) お話のとおり、私も参りまして一番やはり最初に出たのがこの埋却する土地の問題でございます。 これは、とにかく余り遠いところへ運ぶとまた病気の牛をあれするわけですからまずいと。一番いいのは、自分の敷地内に埋めるというのが一番いいんですけれども、牛なんかの場合は放牧して非常に広い土地なんですが、豚だと狭い豚舎の中にわあっとたくさんいて、それは全部殺処分しなきゃいけないというと、元々自分のもう土地がないというようなことで大変困っていらっしゃる場合が多かったということだと思います。 しかも、どこへでも埋められればいいんですけれども、水源地に近かったり、においの問題があったりとか、いろんなことを考えると、そうその土地を探すということは簡単ではないということで、午前中のあれでも申し上げたんですけれども、国有地、防風林出そうと思っても、そこの一番出ているところの町長さん自身が反対するなんということがあってなかなかうまくいかないというのが今まででしたが、東国原知事にもお願いをして、一回県と町がちゃんと話をしてみてくださいと、それぞれの責任の中でそういう場所を探してくださいということでお話ししましたら、昨日、早速、該当の町長さん、市長さんと知事がお会いになって、ほぼ場所については確保できました、御心配掛けましたということでお話がございましたので、当面の埋却場所については手当てができたと思っております。 国の方も、水源に影響ないようなところでもしそういういい土地があればどんどん国有地も提供していきたいと、そんな気持ちでございますが、どちらにしても、その辺の連携を良くして、国、県、市、町、それから生産者、当事者というのが一緒に話し合いながら、とにかくその埋める場所が決まらないと殺せないわけですから、ですから、それが場所が決まって初めて殺処分できるということになりますので、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。 当面の場所は確保できているということでございました。もちろん、これからも、これ以上拡大が広がらないことをもちろん祈っているわけでございますが、今後のもし広がった場合のことを考えて、やはり県と町だけの協議ではなかなか進まないというのが、もう御存じだと思いますが、本当にもう難しいことだと思いますので、そういう部分で国がもっとかかわる、支援していただきたいということを改めてひとつ要望しておきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 先ほども大臣もおっしゃっていただきましたが、この殺処分が決定して場所が確定するまでは飼育をするというか、育て続けるという、そういった対応をしていただけるわけなんですが、そういった確保できるまでの間の具体的な経済的支援を是非とも具体的なところで要望させていただきたいと思っております。 これも先ほど質問に出ておりましたけれども、やはり殺処分が決まっていてもしっかりと、自分の子供、家族のような存在でもありますので、おいしいもの、いいものを食べさせたいという、そういった農家の方々の思いがあります。しかし、やはりこのえさ代が大変にかさばるという、そういった、そのときにそのお金がないという、強い思いもありますし、またかわいがってあげたいという、農家の方々のそういった思いもあります。 そういった中で、是非、まずその当事者の方の思いを酌み取っていただいて、その上で、最後までかかわっていきたい、育てたいという、こういった農家の方々の思いを受けていただいて、このえさ代の具体的な支援を是非とも国が全額支援するぐらいのそういった対応をしていただきたいと思いますが、この点につきましていかがでしょうか。
○大臣政務官(舟山康江君) お答えいたします。 委員御指摘のとおり、自分が飼っている牛豚がこういった疑似患畜というふうに診断されて、殺さなければいけない、でも最後まで面倒を見たい、そういった気持ちは本当にもう察するに余りあると思っております。 そういう中で、現状、できるだけやはりそのウイルスの増殖を食い止めるためになるべく早く殺処分をするようにということで、これは家畜伝染病予防法において規定されているわけでありますけれども、現在、殺処分までに若干の期間を要する発生農場があると、こういった事情も承知しております。 今大臣もお答えしましたけれども、その埋却場所につきましては当面何とか手当てをできているわけでありますけれども、それでも若干の期間、やはりえさをあげ続ける必要があるという状況に対しましては、これは県が消費・安全対策交付金を活用して、えさ代等の必要な経費の支援を行うということは可能でありまして、これは国の補助が二分の一となっております。そういった意味で、県、国で何とか折半をして、その当事者、農家の負担を軽減するといった仕組みはありますので、こういったものも利用していただければと思います。さらに、これ今、やはりえさ代、収入がなくてえさ代の支払が非常に厳しいといったそういった声も随分起きておりますので、それに関しましては、飼料代の支払期限の猶予を国から各飼料メーカーにも要請しております。 いずれにいたしましても、迅速な殺処分、かわいそうではありますけれども、やはり迅速に殺処分をしなければいけないというこういう状況の中で、まずはやはり、先ほどもお答えしましたけれども、現場での人員、その携わる人員をしっかりと確保するということをしていかなければいけないという中で、国といたしましても、必要な人員の派遣、それから関係団体に呼びかけて派遣をしていただくとか、そういったことで人の手当てを積極的に今しているところであります。
○鰐淵洋子君 今、県と国と二分の一ずつというそういった仕組みがあるということだったんですが、そういったものがあるということも周知徹底をしていただいているのかどうかということと、あと、やはりそのときのその日暮らしというか、そのときのえさ代がないという方がやっぱり多いですので、そのことも是非とも御理解いただきたいと思います。 いろんな仕組みを変えることによって、いろいろそういうのもあるとは思うんですけれども、今のこのときにこの子たちに食べさせるえさ代がない、これが今の現状ですので、是非ともそのことも、大臣も含めて、もう聞かれて十分御存じだと思うんですが、ありとあらゆる手を使って、最終的には処分されるものかもしれないですけれども、先ほども言いました、家族であり子供であると、そういったところでそういった対応を是非ともお願いしたいと思います。 先ほどのその仕組みは、地元でこういったことができますよということは徹底されているんでしょうか。
○国務大臣(赤松広隆君) 私も、この間現地へ行きまして一番感じましたのは、どちらかというと生産者の人たちが何をしていいか分からない、どうしていいか分からないといろいろ言われるんです。だから、そういうことで感じましたのは、やはり混乱していますからしようがないとは思いますが、いろいろな制度や仕組みや補助があっても、それを十分皆さん方に伝え切っていない、だから不安になるということだと思うんです。 ですから、これは帰ってきましてからすぐ指示しまして、県の方や、あるいは私どものお手伝いを出している人たちも使って、地域ごとに、この地域はだれだれが担当、何でも相談乗りますよ、何かあったらこの人のところへ電話くださいと。この間行ったときも、じゃ、もう県は当てにならないから国の人の携帯番号をあなた教えてくださいみたいな、そういう感覚なんですね。 ですから、一々国が直接電話ですべての農家をやるわけにいきませんので、僕が言ったのは、地域ごとにそういう担当の人を県に決めてください、あるいは町の方で決めてくださいと。で、その人たちが、例えばえさ代に困ってあれする、いや、これは国が二分の一、県が二分の一で、あとでこれは特交でまた処理できるよ、だから安心してこれまずやっておきなさいみたいな、そういうことのやっぱり相談体制というのは、心のケアの問題ともかかわってくると思いますが、非常にこれからは重要になってくるんじゃないかというふうに思っております。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。 まさに大臣がおっしゃっていただいたので、引き続き私もその質問をしたいと思っているんですが、いろいろ国におきましてもいろんな支援等行っていただいてる中で、さっきおっしゃっていただいたように、当事者はもうとにかく自分の生活がどうなるか、牛や豚がどうなるのかというので精いっぱいですので、具体的にどういう支援があって、またこれから自分たちが続けていけるのかどうかとか、そういったことすらも考えられない状況だと思いますので、この相談体制の充実ということで今おっしゃっていただきましたが、これは是非とも、いろいろ農水省では電話だったり、いろいろホームページでという話を伺ったんですけれども、是非現場で顔の見える、これも顔の見える対応を是非ともお願いしたいと思っております。これも、できれば待っているんではなくて回るぐらいの、大丈夫ですかという感じで回るぐらいのかかわりでやっていただきたいと思いますので、その点と併せて、さっきおっしゃっていただいた心のケアですね。当事者はもちろんなんですが、周りの方も、先ほどからお話が出ているとおり、次に自分のところから出たらどうしようというそういった申し訳ないという思いとか、いろんなところで本当に心の部分での大変な思いもされている方がたくさんいらっしゃいますので、この心のケアと相談体制、これはもう人も要ることですしお金も要ることですので、そこはまず是非とも力を入れてやっていただきたいと思いますが、併せてこの点、確認をさせていただきたいと思います。
○大臣政務官(舟山康江君) 委員御指摘のとおり、発生農家、関係農家というのは、自らが自分の家畜を殺さなければいけないという非常に経済的な負担を強いられていると同時に、周りに対する、今御指摘のとおり、うつしたらどうしよう、私が悪いんであろうかというような非常に心の悩みを抱えているという、そういう中におきましては、本当に発生農家の皆様に対しましては心からお見舞いを申し上げたいなと思っております。 御指摘のとおり、やはりそういった様々な情報提供ですとかケアに対する対処というのは、国、県とともに、やはり発生当初より重要な課題であると認識しております。現在、県におきましては保健所ですね、保健所、これは看護師さんですとかお医者さんですとか、そうした専門の方による専門窓口がありまして、これ九か所なんですけれども、いわゆるここでカウンセリングを積極的に行っております。本当にもう畜舎にも入れない、どうしようといったその心の悩み、そういったものを受け付けているような窓口を設置しておりますし、国においては、宮崎農政事務所におきまして、これはやはり、これから動物がどうなっちゃうんだろう、どういう支援が受けられるんだろうといった、そういった技術的な問題も含めまして、民間獣医師等に協力をいただきまして、農家の方々からの相談窓口、相談を受ける窓口を設置しておりまして、これは休日中も対応しております。 そのほか様々なところで、例えば農水省職員を現地に派遣をして、まさに、やはり幾ら対策を打ってもそれが浸透していなければ何にもならないと思うんです。そこはやはり我々もこれから大いに、若干、現地に行ってもなかなか対策が、どんな対策が打たれているのか見えにくいという声もありましたので、そういった広報等をしっかりと実施していくということもやっておりますし、また、これは独立行政法人の農畜産業振興機構の職員、こういった方々も現地に派遣しております。そのほか、本省において、例えば電話相談窓口、それから中央畜産会、全国肉牛事業協同組合、また日本養豚協会、そういった様々な団体等の力も借りまして、いろんな相談窓口を開いております。 また、インターネットにおいても、やはりできるだけ分かりやすく、しっかりと情報が得られるようにということ、そういった努力もしておりますし、今委員御指摘いただきましたが、やはりそのカウンセリング等も非常に大事だと思っておりますので、そういったところにもしっかりとこれから今まで以上に力を入れていくと、そういった対策を取っていきたいと思っております。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。 是非、高齢者の方も増えておりますし、本当に丁寧に対応していただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、具体的な支援について伺ってまいりたいと思いますが、出荷遅延豚緊急対策でございますが、この支援対象の枝肉、これが八十五キロ以上になっております。まず簡潔に、この八十五キロ以上に根拠があるのかということもちょっと伺いたいと思うんですが、その上で、この支援対象を例えば八十キロ以上にするなど、できるだけ広範囲にしていただいて、少しでも農家の方の負担を軽減してほしいと思っておりますが、この件につきましてお伺いをしたいと思います。
○国務大臣(赤松広隆君) これはですね、出荷体重が枝肉重量で八十五キロ以上になった場合は一遍にその評価が落ちてしまうということで、八十キロまででしたら、七十八キロから八十キロぐらいでしたら上という格付になるわけですけれども、八十から八十五で中、八十五を超えたら並というような、重量でもってそういう並規格以下というような、評価額が著しく低下をしてしまうということになります。これは私がお邪魔したときに知事からも、あるいは生産者の方からも直接お話がありまして、大体いろんな要望をほぼ一〇〇%こなしてきたんですが、実はこれだけ残っております。 現地からも非常に強い意見がございますし、今、鰐淵委員からもそういう御指摘でございますので、どうも専門の生産者の人に聞くと、そんな八十五なんていったらもう行き過ぎて、ほとんどはもう八十を超えたら価値ががあんと下がっちゃうんだよと。だから、是非それを見てくれという意見も強いものですから、今生産局の方にも指示をいたしまして、何とかこの八十五の規定を八十キロ以上というところに拡充できないかということで、前向きに検討させていただきたいというふうに思っております。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。是非、大臣、よろしくお願いしたいと思います。 時間がございませんので、二点だけ要望して終わりたいと思います。 まず、先ほども出ておりました種牛の問題、やはりこれは宮崎だけの問題ではなくて日本全体の家畜の問題にもつながる大事な問題だと思いますので、この点につきましても、今後この種牛をどう守るのかというところで国がリーダーシップを発揮してやっていただきたいということと、最後、イノシシとシカの対策。特に、えびの市の方からも言われたんですが、シカとイノシシも感染するおそれがある動物であるということで、野生のものですので、もうあちらこちら移動しています。そういった中で、これを通しての感染が広がらないかという、そういった心配の声も上がっておりましたので、是非ともこのイノシシとシカ対策もしっかりと取り組んでいただきたいということを要望申し上げまして、質問を終わりたいと思います。 ありがとうございました。
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 私ども日本共産党も、四月二十七日に宮崎県に調査に入って、日帰りでしたけれども、二十八日に郡司副大臣に対して申入れをさせていただきました。あの時点でまだ五例目、六例目だったわけですね。 それで、現地に行きましたら、やっぱりここで何としても封じ込めたいと、もう祈るような気持ちで現場でお話を伺いました。その時点からもう二週間過ぎまして、事態は非常に深刻化していると。やはり、戦後最大の口蹄疫被害というふうにも言えると思うんですけれども、発生県の宮崎県は日本で第二位の畜産県だと。それだけに、日本の畜産業に対する脅威だというふうに思うわけです。これに対する取組は、日本の畜産業にとって正念場と言えるものだと思います。 それから、川南町の被害は、町内でいえば半数以上に及んでいると。そういう中で、現地の被害農家の精神的な打撃ということでいえば、もう聞けば本当に夢も希望もないという涙声になってしまうような、そういう状況に置かれているわけです。 これほどの畜産被害が出ている以上、やはり大臣が陣頭指揮を執ってやる必要があったというふうに思うわけですけれども、まず大臣として、現在の宮崎の口蹄疫被害の戦後最大規模の被害の重大性の認識ということと、これまでの取組における大臣の役割と、それから今後の決意ということで述べていただきたいと思います。
○国務大臣(赤松広隆君) 四月の二十日の発生以来、本当に、地域的にはほぼ三キロのところに封じ込めていますけれども、しかし、川南町を中心としながら、数の上では今委員御指摘のようなことになっているということで、まだまだこの勢いは衰えていないということで、大変危機意識を持ってこの問題をとらえております。 しかし、私どもは、専門家の意見も聴きながら、とにかくどういう方法が一番効果的なのか、何が今必要なのかということを、町、市、県、国、一緒になってしっかりと相談もしながら、国としてもまたできるだけの体制を取りながら、先ほども獣医さんの問題あるいは職員の問題、そしてまた一方では自衛隊等の支援もお願いをしながら、そしてまた畜産業界全体のボランティアの皆さん方の応援もいただきながら、四十七都道府県のそれぞれ職員の皆さんの応援もいただきながら、今、国を挙げて何とかここで封じ込めたいということで頑張らさせていただいておるところでございます。 発生源や感染経路、これについては残念ながら今なお分かっておりませんけれども、しかし、まずは、取りあえずは今何とかここで押さえ込むと、そういう中で、並行して今後のためにもこの感染源や感染経路についても専門家の科学的な知見に基づいた形でのやっぱり検証をきちっとしていかなければいけない、こういうふうに思っておりまして、全力投球で頑張りたいというふうに思っております。
○紙智子君 私どもも、このような甚大な被害が主要畜産県で広がって、この口蹄疫の更なる広がりを許せば日本全国にも飛び火しかねないと。そういう意味では、日本の畜産業の正念場のときに、やっぱり陣頭指揮に立つべき大臣が農産物の輸入拡大につながりかねないようなEPA、FTAの会議に海外出張したということについて、現地から批判が出るのはこれ致し方ないことだと思うんですよ。現地の人の身になったらそうなんですよね。やはり大臣として、そのことについては真摯に受け止めて、襟を正すべきは正すべきだということについては一言申し上げておきたいと思います。 そこで、二十八日の申入れの趣旨に沿ってなんですけれども、質問したいと思いますが、現地の川南町では処理頭数が多過ぎるということで埋設場所の選定ができないという話が先ほどもありましたけれども、これは本当に県任せにせずということになって現地に大臣も赴いて、それで、埋却処理について、国有林のことも提言も含めて言われているんですけれども、その点について、具体的にどういうところをどうするのかということについてお話しください。
○副大臣(郡司彰君) そのようなことで国有林ということについての検討をさせていただいております。そして、山に向かっては水源に近いのではないかという懸念があるものですから、では、それ以外のところの可能性というものもあるんだろうかということで、枠を広げて今現在行っているところもございます。 ただ、地元の合意そのものがまだ得られていない段階でもございまして、あるいはほかの産業に対する、先ほどから出ております風評被害等を心配をする声もそのことの調整、話合いの中で出ているものでありますから、ここで今明らかにすることは若干差し控えをさせていただければというふうに思いますけれども、鋭意一定のポイントを定めまして、その地域の土壌の関係、そしてまた地元の調整を重ねているということでございます。
○紙智子君 私も、どこでもいいわけじゃなくて、やっぱりきちっとした基準を示して、それで現地の協力も得られるようにしていくべきだというふうに思います。 それから、昨日、我が党の仁比議員が宮崎に行きまして関係者から現時点での実情を聞き取っているんですけれども、埋却場所についてはやっぱり個人任せになっているので、牛でいえば自分で埋めろという話になっているし、豚の場合も、そうは言われても、さっきもお話ありましたけど、そう言われても土地がないと。そういう中で、どうしていいか分からない状態で何日も過ぎるということが実際あるというのが昨日の段階でも話が出されているということですから、これについてはやっぱり責任を持って国として支援をしていただきたいというふうに思います。 それから、防疫対策なんですけれども、市町村の財源がないために機動的に防疫対策に取り組めないという声も出されているわけです。それで、やっぱり緊急にいろいろ手を打たなきゃならないんだけれども、やっぱり手元にその財源がないためになかなか手が打てないということがあって、使用使途を定めない一定の交付金を当該の市町村に提供してほしいというのがもう最初本当にたくさん出されたんですよね。二つの町の町長さんからはもう共通して出されたわけです。それで、それについて、そういう形での提供の考えはないかということを一つお聞きしたいと。 これは農水大臣だけでは考え付かないということもあると思うんですけれども、やっぱり省庁も連携するべきだし、それからやっぱり総務省などもその辺は協力しながらやらなきゃいけない話だと思うんです。ですから、それについて答えていただきたいということと、それから防疫対策について、一般車両を除外しているために人や車両の移動で被害が広がっているんじゃないかという指摘が専門家からも出されていると。これ押さえ込むためにもやはり徹底した防疫対策が必要だということなんですけれども、そのための人員の十分な確保についても求められているということで、農水大臣のそれについての見解をいただきたいと思います。
○大臣政務官(小川淳也君) 大変重要な御指摘をいただいたものと考えております。 今現在ですけれども、様々な防疫措置はもちろんでありますが、自治体の懸命の取組に対して、これまでの枠組みでも特別交付税によりまして財源措置をいたしてまいりました。これと併せて、使途の制限のないというお話でしたので、独自に地方が単独事業としてやるものについても特別交付税措置を行ってまいっております。 ただ、事の重大性にかんがみまして、これまでの措置では不十分であるというような御指摘も多々いただいているところでございまして、この点については、委員の御指摘も踏まえて、よく農林水産省と連携を取りながら万全の対策を講じてまいりたい。ただ、お尋ねの、ダイレクトにお尋ねをいただきました交付金制度について今現在明言を申し上げるような材料は持ち合わせておりません。 いずれにしても、現行法でできるものと新たな法律を講じてでも行わなければならない措置との見極めを早急にさせていただきたいと考えております。
○副大臣(郡司彰君) 今ございましたように、総務省の方の考え方と私どもと今後折衝、相談をしながら、機動的に使えるような形のものを考えていきたいというふうには思っております。 言わずもがなのことでございますけれども、家伝法に基づきますそれぞれの支援というものはこれまで行ってきておりますし、また農水省の方の関係では、今言いましたところ以外に、家伝法以外で措置できない消毒ポイントにおける消毒作業員の人員の人件費など、県、市町村が行う様々な防疫措置に関する費用について、県の計画に基づいて消費・安全対策交付金、補助金二分の一でございますけれども、活用するということの検討もさせていただきたい、そのように思っております。
○紙智子君 やはり、今までの枠内の中だけだと本当に対応し切れないという実情があるので、そこは枠を超えてもできないかということは是非検討していただいて、今後の対策に生かしていただきたいというように思います。 それから、口蹄疫の押さえ込みと同時に、やっぱり焦点になっている問題だと思うんですけれども、経済的な損失についてどう補償するのかということです。 それで、直接被害を受けている川南町の農家は、もう二度と牛飼いなんかしたくないという声があったり、あるいは、もう体力も気力もないと、そういう絶望のふちに立たされている状況があるわけです。この背景には、やっぱり現在の畜産農家が置かれている厳しい経営状況があるというふうに思うんです。飼料の価格がですね、燃油価格に伴って飼料の価格がぼんと上がって高止まりするという状況があったり、デフレによる販売価格がずっと低迷してきてどんどん下がり続けてきているということがあって、もうぎりぎりの経営の中でやってきたわけで、それに今回の事態ですから、そしてお話もありましたけれども、本当に我が子のようにかわいがって育ててきたそういう牛や豚を殺さなきゃいけないという声や、もうすべて財産がなくなるということや、そういう悲しみや苦しい気持ちがある中で殺さなきゃいけないという事態に直面しているということですから、そういう畜産農家をどうやって立ち直らせていくのかということが問題なわけです。 現地の声で聞いた中で異口同音に出されていたことというのは、やはり融資では駄目だと。いろいろこういう対策とか融資でできますよとあるんだけれども、もうやっぱり借金抱えながらやってきた中でこれ以上また新たに投資して、借金してやろうというふうにはやっぱりなかなか思えないというのがあるわけですよ。 ですから、これまでの前例にとらわれないで、被害農家に対して直接支援の措置をとって経営を再建させるべきだと、その点について、大臣、いかがでしょうか。
○副大臣(郡司彰君) 疑似患畜に対する殺処分を行ったことに対してはこれまでもいろいろ議論がなされ、委員も御承知のことだろうというふうに思っております。 それ以外の経営再開ということに当たっての融資というものは、これも大臣の方からそれぞれの委員会でお話をしましたように、百億円という枠を広げてということもやってきているつもりでございます。 それだけではなくて別な方法をいろいろと考えろと、こういうようなことでございますけれども、例えば、これまで経営再開に当たって必要な資金を支給をするための国と生産者が一対一の割合で積み立ててきておりました家畜疾病互助基金というのがございまして、これは現在、しばらくの間、これはよかったことでもあるんでありますけれども、こうした疾病が起きておりませんでしたので基金総額は八億円というような額にとどまっております。もしこれを使うということになりますれば、当然これは額として非常に少ないということになるわけでございまして、もし必要な場合には、こうしたものを活用をしながら、しかしながら、今後、全国の皆様方と御相談をして、今後の積立てについて若干上積みを図るような形でできるのかどうかということについても検討をさせていただいております。 御存じだと思いますけれども、今現在ずっと下がってきておりますので、一頭当たりの負担金というものはかなり少ない額にはなってきております。そういったことを全体としていろいろと検討させていただきたい、そのように思っております。
○紙智子君 この問題では、衆議院の審議の中で山田副大臣が、被災された方々が再び畜産や牛豚を飼って再生できるように、前例にとらわれず、あらゆる措置を図っていきたいと述べられていると思うんですね。ですから、是非そのとおり、前例にこだわらず、本当にどうやって希望を持って、じゃこれからも頑張るかというふうに激励できるように考えていただきたいと思います。 それから、もう一つの問題ですけれども、直接被害を受けていない農家も深刻な経済危機を受けているという問題です。 農水省は、移動制限区域及び搬出制限区域を、これまでの二十キロ、五十キロから十キロ、二十キロに区域を縮小したわけです。それで、補償の措置についてはこの区域内に限っているわけですけれども、今回のこの口蹄疫の発生で家畜市場が閉鎖されるということになって、宮崎県全域の畜産農家に対して深刻な影響が出ているわけです。まあ、宮崎県だけじゃないですよね、そういう意味では。市場に出せなくなるということは、自主的に閉じているところもありますから、そういうところも含めて影響が出ているわけです。それで、区域内農家に限らず、畜産農家は家畜の出荷ができないと。えさ代がかさむ一方で、家畜の商品価格が低下してしまうと。経済的な打撃を受けているわけです。 この畜産農家に対しての経済的な被害に対する補償についても必要だと、先ほど来ちょっと話も出てますけれどもね。これについて述べていただきたいと思います。
○副大臣(郡司彰君) 区域外の関係でございますけれども、幾つかのメニューを今考えているところでございます。 一つといたしましては、これは関係する四県に対してすべてでございますけれども、搬出制限区域外において家畜を出荷できない等の影響を受けている経営に対する対策として、肉用子牛生産者補給金の飼養開始月齢の要件を緩和をいたしております。これは二か月未満を四か月未満。さらに、肉用牛肥育経営安定特別対策、いわゆる新マル緊でございますけれども、この登録月齢の要件を緩和をいたしまして、十四か月を十六か月。それぞれ二か月間延ばしていただいているというような形。それから、畜産高度化支援リースでございますけれども、対象としまして、出荷できない家畜を飼育するためのカーフハッチを追加をしております。そしてさらに、繁殖肥育一貫生産方式を導入をしているところに対する支援でございますけれども、頭当たり二万七千円を行ってきておりますが、農協等が離農をした農家の牛舎を活用して肥育を行う地域内一貫生産を追加をする等の対策を講じているところでございます。 なお、今後、配合飼料メーカー等の業界団体に対しまして、区域内の農家を始めとして、口蹄疫の発生に伴い飼料代の支払が困難となっている農家への支払猶予についても要請をしているところでございます。
○紙智子君 それで、これも昨日現地で仁比議員が聞いている中で、要は評価額の問題というのがあって、それで、本来、育てて、そして一定の大きさにして売るわけですけれども、子牛だったり、その評価額で考えられるとすごく下がってしまうということもあったりして、現場の生産者の立場に立った、そういうやっぱり評価ということを是非反映させていただきたいということも出ていましたので、是非御検討いただきたいと思います。 それから、動物用の薬品や人工授精師ですね、それから食肉加工メーカーなどの関連産業もすごく大きな影響を受けていて、自治体の様々な行事も中止ということもあって、例えば弁当会社とか関連会社なんかも影響を受けていると。聞くと、五月にもう山開きとかそれから釣り大会とかワイナリーとか子供祭りとかスポーツだとかと、もう二十種類ぐらいの事業なんかも全部中止になっているわけですね、行事なんかも。そうすると、それにやろうとしていた弁当屋さんやいろんな関連の、運ぶ、運輸の仕事の関係も含めて、全体にやっぱり影響出ていると、もちろん食肉工場なんかもそうですけれども。 こういうところに対しての打撃をやっぱり救っていく国としての対応策も是非検討してほしいと言うんですけれども、いかがでしょうか。
○副大臣(郡司彰君) いろいろなところでイベントの中止などが出ているというふうにも認識をしております。特に、これから観光等の面も含めていろいろと影響が出てくるということが懸念をされますので、そこのところについてこれから検討をしていきたいなというふうに思っておりますし、ある意味、これまでの議論に出されましたように、風評被害等に基づく影響を抑えるということについても一方でしっかりとやっていかなければいけないというふうに思っております。 それに伴いまして、いろいろと、先ほど来からの話ではございませんけれども、融資を相談したいとか、あるいは経営のことについて相談をしたいと、このようなことが出てくるということも考えられますので、特に政策金融公庫あるいは商工中金あるいは信用保証協会等に設置をされました相談窓口を有効に活用する中できめ細かい対策を行っていきたい、そのように考えているところでございます。
○委員長(小川敏夫君) 時間が来ておりますから、紙君。
○紙智子君 もう時間なくなりました。 最後一つだけお聞きしたいんですけれども、感染経路の解明の問題で、到達点とこれからの見通しということをちょっと最後にお聞きして、終わりたいと思います。
○委員長(小川敏夫君) 赤松大臣、なお、時間が来ておりますので、答弁簡略にお願いします。
○国務大臣(赤松広隆君) これにつきましては、今私どもの本部の下で牛豚等疾病小委員会、また、その下に大学の先生方で口蹄疫疫学調査チームというのを設置をしておりまして、これで今並行してこの感染源、感染経路、それらについて今調査を進めておるところでございます。 十年前は原因がはっきりできなかったものですから、何としても今度だけは感染経路なり感染源が分かるようにしっかり取り組んでまいりたいと思います。
○委員長(小川敏夫君) 本日の調査はこの程度にとどめます。 ─────────────
○委員長(小川敏夫君) 公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律案を議題といたします。 まず、政府から趣旨説明を聴取いたします。赤松大臣。
○国務大臣(赤松広隆君) 公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律案につきまして、その提案の理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 森林は、国土の保全、水源の涵養、地球温暖化の防止など多面的な機能の発揮を通じて、国民生活の安定に欠くことのできない重要な役割を担っております。 森林がこのような役割を十分に果たしていくためには、持続的な林業活動を通じて適正な森林の整備が行われることが必要であります。しかしながら、我が国の森林の現状を見ると、戦後、造成された人工林が資源として利用可能な時期を迎える一方で、低調な国産材の利用や木材価格の下落等の影響により林業活動が停滞していることから、間伐等の森林施業が十分に行われず、森林の多面的機能の低下が大いに懸念される事態となっております。 このような厳しい状況を克服するためには、木材に対する需要を拡大することにより林業の再生を図ることが急務となっております。木材の需要を実際に効果的に拡大するためには、現在、木造率が低く潜在的な需要が期待できる公共建築物等に重点を置いて、国等が率先して木材利用に取り組むことが重要であります。 このような考えに基づき、木材の適切な供給及び利用の確保による林業の発展を通じた森林の適正な整備を図るため、公共建築物等における木材の利用を促進するための措置を講ずることとし、その法律案を提出した次第であります。 次に、この法律案の主要な内容につきまして御説明申し上げます。 第一に、重点的に木材の利用を促進すべき公共建築物等の種類や木造化すべき範囲等、公共建築物等における木材の利用を促進するための基本的事項等を明らかにするため、農林水産大臣及び国土交通大臣が基本方針を定めることとしております。また、都道府県及び市町村は、国の定める基本方針に即して、自ら整備する公共建築物における木材の利用の目標等を定めた方針を定めることができることとしております。 第二に、公共建築物等における木材利用を進めるためには、住宅等の一般建築物用の木材に比べて長くて太いなど、現在、市場に余り流通していない木材が円滑に供給される体制を整備することが必要であることから、公共建築物等に適した木材を供給するための施設整備等に取り組む木材製造業者の計画を認定し、支援するための措置等を講ずることとしております。 以上がこの法律案の提案の理由及びその主要な内容であります。 何とぞ、慎重に御審議の上、速やかに御可決いただきますようお願い申し上げます。
○委員長(小川敏夫君) この際、本案の衆議院における修正部分について、修正案提出者衆議院議員梶原康弘君から説明を聴取いたします。衆議院議員梶原康弘君。
○衆議院議員(梶原康弘君) 公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律案に対する衆議院の修正について、その趣旨を御説明申し上げます。 第一に、目的規定に、木材の利用を促進することが地球温暖化の防止、循環型社会の形成、森林の有する多面的機能の発揮及び山村その他の地域の経済の活性化に貢献する旨を規定するとともに、この法律の目的として、木材の自給率の向上に寄与することを追加するものであります。 第二に、木材の利用の定義に、工作物の資材、製品の原材料及びエネルギー源として木材を使用することを追加するほか、木材を使用した木製品を使用することを含むものとしております。 第三に、国の責務として、必要な財政上及び金融上の措置に関する規定及び木造の建築物に係る建築基準法等の規制の在り方の検討に関する規定を追加するものであります。 第四に、関係者の責務規定に代えて、事業者の努力及び国民の努力に関する規定を追加するものであります。 第五に、基本方針に定める事項として、基本方針に基づき各省各庁の長が定める公共建築物における木材の利用の促進のための計画に関する基本的事項を追加するとともに、農林水産大臣及び国土交通大臣は、毎年一回、基本方針に基づく措置の実施の状況を公表しなければならないものとしております。 第六に、公共建築物における木材の利用以外の木材の利用の促進に関する施策として、住宅における木材の利用、公共施設に係る工作物における木材の利用、木質バイオマスの製品利用及び木質バイオマスのエネルギー利用に関する規定を追加するものであります。 以上であります。 何とぞ御賛同賜りますようお願い申し上げます。
○委員長(小川敏夫君) 以上で本案の趣旨説明及び衆議院における修正部分についての説明の聴取は終わりました。 本案に対する質疑は後日に譲ることといたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後七時十八分散会