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164回国会参議院2006/03/10

沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号

発言数
17
登壇者
7
会派数
3
開催日
2006/03/10

会議録

高橋千秋民主党・新緑風会

○委員長(高橋千秋君) ただいまから沖縄及び北方問題に関する特別委員会を開会いたします。  委員の異動について御報告いたします。  昨九日、藤本祐司君が委員を辞任され、その補欠として津田弥太郎君が選任されました。  また、本日、円より子君が委員を辞任され、その補欠として岡崎トミ子君が選任をされました。     ─────────────

高橋千秋民主党・新緑風会

○委員長(高橋千秋君) 沖縄及び北方問題に関しての対策樹立に関する調査を議題といたします。  沖縄及び北方問題に関しての施策に関する件について関係大臣から所信を聴取いたします。  まず、小池沖縄及び北方対策担当大臣から所信を聴取いたします。小池沖縄及び北方対策担当大臣。

小池百合子自由民主党環境大臣・内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)

○国務大臣(小池百合子君) 沖縄及び北方対策を担当する内閣府特命担当大臣の小池百合子でございます。沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、所信の一端を申し上げます。  まず、沖縄政策について申し上げます。  沖縄の振興に関しては、昭和四十七年の本土への復帰以来、沖縄の振興開発のための諸施策を積極的に講じてきました。こうした取組を通じて、施設整備面を中心に次第に本土との格差が縮小するなど、着実に成果を上げてきたところです。また、観光や情報通信産業の振興等においても、一定の成果を上げております。  しかしながら、今日なお沖縄の社会経済は、県民所得の低さや失業率の高さに示されるように厳しい状況にあり、産業の振興や雇用の創出など、自立型経済の構築に向けた一層の取組が重要であると認識しております。  本年は、沖縄振興計画期間十年のちょうど半ばの五年目という節目の年であり、今後、沖縄の新たなる発展に向けて、社会資本整備に加え、観光、情報通信、農林水産業等の各種産業の一層の振興、それを支える人材の育成や科学技術の振興などに沖縄県や市町村と一体となって取り組んでいく所存です。  沖縄の離島が持つ自然や伝統文化の魅力は、他の地域には見られないすばらしいものがあります。私自身も、大臣に就任しましてから十四の離島を訪問し、実情をつぶさに見てまいりました。離島活性化については、離島のブランド化に向けた取組の支援を行う美ら島ブランド検討会議をスタートさせるなど、その取組を積極的に進めているところです。今後とも、沖縄における離島がそれぞれの魅力を存分に生かし、自信を持ってオンリーワンの輝きを放てるよう、地元の取組を支援していきます。  また、沖縄の自然環境は、世界的に見ても非常に貴重であり、責任を持って守り育てていくべき財産であると同時に、沖縄振興において貴重な資源となるものです。その保全と活用には十分に配慮し、環境と経済の統合に努めます。  沖縄科学技術大学院大学設立構想については、これまでも関係省や世界的に著名な科学者と一体となって本構想の推進に取り組んできたところです。  こうした中、昨年九月、本構想の推進の主体となる独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構を設立し、理事長にはノーベル賞受賞者であるシドニー・ブレナー博士に御就任いただきました。昨年十二月には、関係閣僚により、今後七年程度以内を目途に大学院大学の実現を期するとの考え方を踏まえ、経済財政事情等も勘案し、本構想を推進していく旨申合せを行いました。平成十八年度からは施設整備に本格的に取り組むことにしております。  基地負担の軽減については、沖縄における米軍の存在が我が国の安全及びアジア太平洋地域の平和と安定に貢献する一方で、在日米軍施設・区域の七五%が沖縄に集中しており、県民の皆様に大きな御負担をお掛けしていることも事実です。このようなことから、普天間飛行場の移設、返還を含め、米軍施設・区域の整理、統合、縮小に向け取り組んでまいります。また、在日米軍の兵力構成見直しが進められる中で、沖縄を担当する大臣として、沖縄との橋渡し役を務めていきたいと考えております。跡地対策、北部振興、基地所在市町村の振興についても、地元の要望を踏まえながら着実に推進いたします。県民の皆様の御負担を軽減できるよう、引き続き誠心誠意取り組んでいく所存です。  次に、北方領土問題について申し上げます。  私は、一昨年来、北方領土隣接地域の視察や国後島、択捉島への訪問を通じて、元島民の皆様や関係者の方々との対話や現地の実情に接してきました。さらに、北方四島在住ロシア人との交流や意見交換を行い、その際、我が国の固有の領土である北方四島の帰属の問題を解決して日ロ平和条約を締結し、両国間に真の相互理解に基づく安定した関係を確立するとの立場を明確に伝えてまいりました。  昨年、ロシア・プーチン大統領が来日し、日ロ首脳会談が行われましたが、元島民の皆様や関係者の方々の思いを実現させるに至りませんでした。  もとより、元島民の皆様の生まれ故郷を追われた御労苦や、地元関係者の方々の四島返還を望む切実な願いについて、重く受け止めているところであり、早期の北方領土問題の解決に向けて引き続き努力する所存です。  この問題を一日も早く解決するため、北方四島の返還を目指す国民の世論を結集し、すそ野が広い国民運動を展開していくことが重要です。私といたしましては、関係団体と連携しながら、全国民的な返還要求運動を推進していきます。  また、北方領土に対する関心がより一層高まるよう、広報啓発活動を積極的に展開し、とりわけ次代を担う青少年及び元島民の後継世代への啓発を重点的に進めます。  さらに、元島民の方々に対する援護措置や北方四島との交流及び元島民とその家族の方々によるいわゆる自由訪問等の着実な実施にも努める所存です。  沖縄政策及び北方領土問題に関しまして、委員長を始め理事、委員の皆様方の一層の御理解と御協力を賜りますようお願いを申し上げます。

高橋千秋民主党・新緑風会

○委員長(高橋千秋君) 小池大臣は御退席いただいて結構でございます。  次に、麻生外務大臣から所信を聴取いたします。麻生外務大臣。

麻生太郎自由民主党外務大臣

○国務大臣(麻生太郎君) 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、高橋千秋委員長を始め委員各位に謹んでごあいさつを申し上げ、所信を申し述べさせていただきます。  まず、沖縄に関する事項について申し述べさせていただきます。  アジア太平洋地域には依然として不安定性と不確実性が存在をいたしております。その中で、私は、日米安全保障体制とこれに基づく米軍の存在が同地域の平和と安定にとり今後とも不可欠であると考えております。一方で、沖縄に在日米軍施設及び区域が集中していることにより、沖縄県の方々に多大な負担をお掛けしていることは十分に認識をいたしております。  そのような認識の下、在日米軍の抑止力維持と沖縄を始めとする地元の負担軽減の観点から、在日米軍の兵力構成見直しについて米国と協議を行ってまいりました。  さきの2プラス2でそれまでの協議の成果を提示いたしております。この共同文書の内容を踏まえた具体的な案を三月末までに作成するべく、引き続き、米側との協議を進めるとともに、地元の御理解と御協力を得るよう努めてまいります。  次に、日ロ関係及び北方領土問題について申し述べさせていただきます。  日ロ間の最大の懸案は北方領土問題であります。今日に至ってもなお、北方領土問題をめぐって日ロ間の主張がいまだ平行線をたどっており、この現状を打破する必要があります。  さきの日ロ首脳会談では、平和条約問題について率直かつ真剣な議論が行われ、これまでの様々な合意及び文書に基づき、日ロ両国が受け入れられる解決を見いだす努力を行うことで一致をいたしております。  政府としては、首脳会談の結果をも踏まえ、引き続き、我が国固有の領土である北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を早期に締結するとの基本方針に従い、国民の広範な支持を得ながら粘り強く交渉を進めていく考えであります。  同時に、日ロ行動計画に基づき、幅広い分野における日ロ協力を一層進めていく考えでもあります。  これらの諸問題に取り組むに際し、高橋委員長を始め本委員会の皆様の御指導、御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げ、私の所信とさせていただきます。

高橋千秋民主党・新緑風会

○委員長(高橋千秋君) 麻生大臣は御退席いただいて結構でございます。  以上で所信の聴取は終了いたしました。  本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。     ─────────────

高橋千秋民主党・新緑風会

○委員長(高橋千秋君) この際、外務副大臣及び外務大臣政務官から発言を求められておりますので、これを許します。塩崎外務副大臣。

塩崎恭久自由民主党外務副大臣

○副大臣(塩崎恭久君) 外務副大臣の塩崎恭久でございます。高橋委員長を始め委員各位に謹んでごあいさつを申し上げたいと思います。  本委員会において扱われる沖縄及び北方四島に関連する問題は、我が国の外交にとって極めて重要な問題でございます。外務副大臣として、麻生外務大臣を補佐し、沖縄及び北方問題に全力で取り組んでいく決意です。  高橋委員長を始め本委員会の皆様の御指導と御協力をいただきますようによろしくお願い申し上げ、私のごあいさつとさせていただきます。

高橋千秋民主党・新緑風会

○委員長(高橋千秋君) 山中外務大臣政務官。

山中あき子自由民主党外務大臣政務官

○大臣政務官(山中あき子君) 外務大臣政務官の山中あき子でございます。  我が国を取り巻く国際情勢の中で、沖縄の問題も北方領土の問題も我が国の外交において極めて重要な問題であり、粘り強く取り組んでいかなければならない問題であると考えております。  国民の皆様の御期待にこたえるべく、麻生外務大臣を支え、問題解決のために全力を尽くす所存でございます。  高橋委員長を始め本委員会の皆様の御指導と御協力を賜りますよう、改めてお願い申し上げます。

高橋千秋民主党・新緑風会

○委員長(高橋千秋君) 遠山外務大臣政務官。

遠山清彦公明党外務大臣政務官

○大臣政務官(遠山清彦君) 外務大臣政務官の遠山清彦でございます。  高橋委員長始め委員各位に謹んでごあいさつを申し上げます。  外務大臣政務官といたしまして、国民の皆様の御期待にこたえるべく、麻生外務大臣の御指導の下、沖縄及び北方問題に関し全力で取り組む決意でございます。  なお、三人の大臣政務官の中では、私が特に本委員会を担当することになっております。高橋委員長始め本委員会の皆様の御指導と御協力をいただきますよう心からお願いを申し上げ、私のあいさつとさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

高橋千秋民主党・新緑風会

○委員長(高橋千秋君) 外務副大臣並びに両政務官、御退席いただいて結構でございます。     ─────────────

高橋千秋民主党・新緑風会

○委員長(高橋千秋君) 次に、先般本委員会が行いました委員派遣につきまして、派遣委員の報告を聴取いたします。大石正光君。

大石正光民主党・新緑風会

○大石正光君 先般行われました委員派遣につきまして、その概要を御報告申し上げます。  去る一月十一日から十三日までの三日間、沖縄の振興開発及び基地問題等に関する実情調査のため、高橋委員長、小林理事、西銘委員、水落委員、山本委員、渡辺委員、大田委員及び私、大石の八名が沖縄県に派遣されました。  沖縄は、今年で本土復帰三十四年目を迎え、平成十四年に制定された沖縄振興特別措置法に基づき沖縄振興計画が策定され、活力ある民間主導の自立型経済の構築に向けて様々な施策が推進されている一方、我が国の米軍専用施設・区域の約七五%が集中していることから、様々な問題も抱えており、また、全国でも有数の離島県であります。  今回の委員派遣におきましては、このような状況を踏まえ、新しい沖縄振興の在り方、米軍基地問題、離島が抱える問題を中心に、概況説明の聴取や現地の実情視察を行い、あわせて、沖縄県、北部市町村会、久米島町及び沖縄県経済団体会議の代表などからの意見や要望の把握に努めてまいりました。  以下、その調査の概要について、日程に沿って御報告申し上げます。  第一日目は、まず、沖縄戦終えんの地となった摩文仁の丘の国立沖縄戦没者墓苑にて献花を行い、引き続き、平和のこころを内外に発信していくために建立された平和の礎を視察いたしました。そこでは、石碑に刻まれた沖縄戦等で戦死された方々の氏名の圧倒的な数の前に胸の痛む思いをいたしました。  次に、沖縄県庁を訪問し、稲嶺知事から、在日米軍再編・基地問題及び日米地位協定の見直しについては、沖縄という一地域の問題ではなく国全体の問題であるとの発言や、観光客数が五百五十万人と過去最高に達するなど、観光関連産業を中心に明るい材料も見られた。しかし、沖縄の社会経済は、全国一低い県民所得や失業率の高さに示されるように依然として厳しい状況にあり、一層の取組が必要との発言がなされました。また、沖縄科学技術大学院大学の設置促進、米軍基地問題の解決促進など十四項目にわたる要望がなされました。その後、これらの問題について活発な意見交換を行いました。  次に、那覇新都心に移動し、沖縄総合事務局、那覇防衛施設局、外務省沖縄事務所から概況説明を聴取し、それぞれ質疑を行いました。  続いて、沖縄の若年者層の失業率が特に高いことを受け、就労支援活動を行っている沖縄県キャリアセンターを視察いたしました。  その後、名護市へ移動し、沖縄県北部市町村会の十二市町村長から北部地域の概況や北部振興策についての意見、要望を聴取するとともに、意見交換を行いました。ここでは、在日米軍再編問題、恩納村に開学予定の沖縄科学技術大学院大学への期待などの意見、要望が示されました。  第二日目は、最初に、在日米軍再編で問題となっている普天間飛行場の移設について、そのキャンプ・シュワブ内の辺野古崎に立ち入り、その予定地を視察いたしました。  続いて、キャンプ・ハンセン内のレンジ4に移動し、別の演習場の銃弾の音が響く中、都市型戦闘訓練施設を視察いたしました。  次に、恩納村に移動し、昨年九月に発足した独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構から沖縄科学技術大学院大学について、開学に向けての基本設計や研究整備などの説明を受け、建設予定地を視察いたしました。  次に、嘉手納町の道の駅かでなに移動し、展望場にてF15戦闘機が離発着している中、嘉手納飛行場を眺望し、嘉手納町長から夜間、早朝の離発着演習の軽減などの要望を受けました。  引き続き、宜野湾市へ移動し、米軍普天間飛行場に立ち入り、メディナ在沖米海兵隊バトラー基地司令官等と会見し、同施設と在沖米海兵隊について説明を聴取いたしました。普天間飛行場の移設、海兵隊司令部の移転の対応については、日米安全保障協議委員会での最終報告に従い対応したいと考えている、その他の施設返還については、SACO最終報告に従い、両国間の協議によって進めていくことが大切であるとの考えが示され、意見交換の後、同施設内を視察いたしました。  その後、那覇市内に移動し、沖縄県経済団体会議から沖縄振興に対する要望などを聴取し、沖縄の環境を生かした開発、沖縄観光の付加価値を高め観光収入を増加させる方策などについて意見交換を行いました。  第三日目は、久米島に移動し、久米島町から概況を聴取した後、海洋深層水を利用した島内の観光誘致策、一島一物語の取組である南宋ロマン久米島紫金鉱活用事業などについて意見交換を行いました。  次に、沖縄泡盛の代表産業である株式会社久米島の久米仙の本社、工場を視察し、現在の泡盛ブームの現状と海外進出などの将来展望について説明を受けました。日本一の規模を誇る県海洋深層水研究所を視察し、海洋深層水を活用した深層水製品などの将来展望について説明を受け、水産分野でのアワビ、ウニ類、トラフグの養殖、農業部門でのホウレンソウ等の土耕・溶液栽培などの施設を視察したほか、島内の主要な文化財などを視察いたしました。  今回の委員派遣では、沖縄県、沖縄県経済団体会議及び久米島町を始めとする市町村等から多岐にわたる意見や要望を聴き、また、新しい沖縄振興の在り方と基地問題について、現地の実情視察を通じて認識を深め、沖縄独特の文化や風土などの魅力に触れることができたことは、大変有意義なものでありました。  最後に、今回の委員派遣に際して、多大な御協力いただきました沖縄総合事務局を始め国の関係機関、沖縄県、久米島町、沖縄県経済団体会議及び視察先の皆様に厚く御礼を申し上げます。  なお、委員派遣の文書による報告書につきましては、本日の会議録の末尾に掲載されますようお取り計らいをいただきたいと思います。  以上でございます。

高橋千秋民主党・新緑風会

○委員長(高橋千秋君) 以上で派遣委員の報告は終了いたしました。  ただいまの報告につきまして、別途、詳細にわたる報告書が提出されておりますので、これを本日の会議録の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

高橋千秋民主党・新緑風会

○委員長(高橋千秋君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。  本日はこれにて散会いたします。    午後零時五十九分散会

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