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154回国会衆議院2002/07/31

環境委員会 第22号

発言数
6
登壇者
1
会派数
1
開催日
2002/07/31

会議録

大石正光民主党・無所属クラブ

○大石委員長 これより会議を開きます。  この際、去る十七日に行いました日光国立公園尾瀬地域の環境保全状況に関する実情調査につきまして、その概要を私から御報告申し上げます。  当日の視察委員は、民主党・無所属クラブの奥田建理事、近藤昭一委員、日本共産党の藤木洋子委員、社会民主党・市民連合の原陽子委員、そして私、大石正光の五名であります。  さて、既に報道で御承知のとおり、尾瀬で最も伝統のある山小屋である長蔵小屋が、別館の建てかえに伴う廃材あるいは空き缶やガラスくず等の廃棄物を不法に埋め立てていた事件は、地元のみならず、多くの人々が驚きを持って受けとめたところであります。  また、この他にも、携帯電話の基地局の建設が計画されたことにより、話し声や着信音によって尾瀬の静寂さが損なわれてしまうことなどが論議を呼びました。  こうした問題は、尾瀬だけの問題にとどまらず、全国の自然をどのように守っていくべきかが問われている問題であると認識しており、先般、自然公園法の改正案を審議した当委員会といたしましては、自然公園の実情を把握し、さらに適切な管理の方策を検討する必要があると考え、今回の視察を行った次第であります。  日光国立公園の尾瀬地域は、福島、新潟、群馬の三県の県境に位置し、本州最大の高層湿原である尾瀬ケ原を初め、尾瀬沼やそれを見おろす燧ケ岳、雪解け後のミズバショウや夏のニッコウキスゲ、秋の紅葉などの美しい自然景観が人々に深い感銘を与えており、年間五十万人近くの人が訪れる、まさに我が国を代表する自然景観を有する地域です。また一方で、古くから、水力発電計画や道路の建設計画により、貴重な自然環境が危機にさらされてきた場所でもあります。  こうした開発計画に対して、長蔵小屋の歴代の経営者は敢然と立ち向かい、さらに、自然を守りたいとする人々の尽力もあって、尾瀬は現在でも美しい景観が保たれております。尾瀬で生まれた開発に対する反対運動は、国語の教科書にも取り上げられ、また、我が国の自然保護運動の原点とも言われております。こうした歴史を持つ長蔵小屋は、尾瀬の自然保護のシンボルとも言うべき存在であっただけに、今回のような事件が起こりましたことをまことに遺憾に感じております。  それでは、調査の概要について申し上げます。  まず、尾瀬沼のほとりの尾瀬沼ヒュッテにおいて、環境省北関東地区自然保護事務所、福島県及び檜枝岐村等から、不法投棄問題の経過や行政処分の内容、自然公園管理の現状等について説明を聴取いたしました。委員からは、山小屋における廃棄物の適正処理のチェック体制、不法投棄関係者の処分のあり方、自然公園法に基づく承認条件の適正履行の確認の必要性等について質問があり、関係者との意見交換がなされました。  次いで、不法投棄現場に移動し、長蔵小屋の代表者である平野太郎氏より、不法投棄が行われた原因や今後の改善策について説明を聴取いたしました。説明によりますと、今後は従業員への教育の徹底や社内における指揮命令系統の見直し等を行い、信頼の回復と小屋の健全経営に努めるとのことであります。  なお、不法投棄跡地は、現在、廃棄物の撤去が完了し、原状回復がなされております。  最後に、尾瀬沼ビジターセンターにおいて、尾瀬の成り立ちや動植物に関する展示を見学いたしました。  今回の視察では、沼山峠から尾瀬沼までの道のりを往復しましたが、湿原では、一面黄色のニッコウキスゲの花々が私たちを迎えてくれました。しかしながら、こうした植物は微妙な生態系のバランスの上に成り立っているものであり、環境の変化に対しては非常に脆弱なものであります。  また、平日ということもあって、ふだんは混雑する木道も比較的すいており、鳥のさえずりを聞きながら、ゆっくりと湿原を歩くことができました。自然との触れ合いは、山や湿原のような視覚的な対象物だけでなく、その静けさや雰囲気もまた重要であることを感じました。  このような祖先から引き継がれた貴重な自然環境をいかにして後世に残すか、自然公園の保護管理がもっと適切に行える方策はないものか、多くの関係者の皆様とともに考えていく必要性を認識したところであります。  以上が委員会視察の概要であります。  なお、今回の視察に当たりましては、福島県及び檜枝岐村を初め、地元関係者の方々の多大なる御協力をいただきました。ここに深く感謝を申し上げまして、報告といたします。  以上でございます。      ————◇—————

大石正光民主党・無所属クラブ

○大石委員長 この際、御報告申し上げます。  今国会、本委員会に付託されました請願は、鳥獣保護法の改正及び野生生物保護法の制定に関する請願二十八件であります。各請願の取り扱いにつきましては、先ほどの理事会で慎重に協議いたしましたが、委員会での採否の決定は保留することになりましたので、御了承願います。  なお、本委員会に参考送付されました陳情書は、お手元に配付いたしておりますとおり、地球温暖化問題への対応に関する陳情書外三件であります。  また、本委員会に参考送付されました意見書は、お手元に配付いたしておりますとおり、地球温暖化防止政策の推進と京都議定書の早期批准・発効に関する意見書外百四件であります。      ————◇—————

大石正光民主党・無所属クラブ

○大石委員長 次に、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。  環境保全の基本施策に関する件  循環型社会の形成に関する件  公害の防止に関する件  自然環境の保護及び整備に関する件  快適環境の創造に関する件  公害健康被害救済に関する件  公害紛争の処理に関する件 以上の各件につきまして、議長に対し、閉会中審査の申し出をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

大石正光民主党・無所属クラブ

○大石委員長 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。  次に、閉会中審査案件が付託されました場合の諸件についてお諮りいたします。  まず、閉会中、委員派遣を行う必要が生じました場合には、議長に対し、承認申請を行うこととし、派遣の目的、派遣委員、派遣期間、派遣地その他所要の手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

大石正光民主党・無所属クラブ

○大石委員長 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。  次に、閉会中、参考人の出席を求め、意見を聴取する必要が生じました場合には、参考人の出席を求めることとし、その人選及び日時等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

大石正光民主党・無所属クラブ

○大石委員長 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。  本日は、これにて散会いたします。     午前十時八分散会

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