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153回国会参議院2001/10/11

法務委員会 第1号

発言数
19
登壇者
5
会派数
3
開催日
2001/10/11

会議録

高野博師公明党

○委員長(高野博師君) ただいまから法務委員会を開会いたします。  委員の異動について御報告いたします。  去る九日までに、魚住裕一郎君、久野恒一君、尾辻秀久君、小泉顕雄君、小斉平敏文君、斎藤十朗君及び竹山裕君が委員を辞任され、その補欠として服部三男雄君、市川一朗君、岩井國臣君、片山虎之助君、陣内孝雄君、岸宏一君及び私、高野博師が選任されました。     ─────────────

高野博師公明党

○委員長(高野博師君) 議事に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。  このたび法務委員長に選任されました高野博師でございます。  本委員会の公正かつ円滑な運営に努め、その重責を果たしてまいりたいと存じます。  皆様方の御指導と御協力を賜りますようお願い申し上げます。(拍手)     ─────────────

高野博師公明党

○委員長(高野博師君) 理事の選任を行います。  去る八月八日の本委員会におきまして、一名の理事につきましては後日、委員長が指名することとなっておりましたので、本日、理事に市川一朗君を指名いたします。     ─────────────

高野博師公明党

○委員長(高野博師君) 次に、理事の辞任についてお諮りいたします。  江田五月君から、文書をもって、都合により理事を辞任したい旨の申し出がございました。これを許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

高野博師公明党

○委員長(高野博師君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  理事の補欠選任についてお諮りいたします。  理事の辞任及び委員の異動に伴い現在理事が三名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。  理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

高野博師公明党

○委員長(高野博師君) 御異議ないと認めます。  それでは、理事に服部三男雄君、千葉景子君及び日笠勝之君を指名いたします。     ─────────────

高野博師公明党

○委員長(高野博師君) 国政調査に関する件についてお諮りいたします。  本委員会は、今期国会におきましても、法務及び司法行政等に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

高野博師公明党

○委員長(高野博師君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     ─────────────

高野博師公明党

○委員長(高野博師君) 法務及び司法行政等に関する調査を議題といたします。  去る九月十八日及び十九日の両日、本委員会が行いました委員派遣につきまして、派遣委員の報告を聴取いたします。日笠勝之君。

日笠勝之公明党

○日笠勝之君 報告に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。  先般の本会議におきまして、本委員会の委員長を退任いたしました。在任中は理事及び委員の皆様の御支援、御協力をいただきましてその職務を全うすることができましたことを、この場をおかりいたしまして厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。  それでは、先般行われました委員派遣につきまして御報告申し上げます。  去る九月十八日及び十九日の二日間、司法行政及び法務行政に関する実情調査のため、愛知県及び岐阜県を訪れました。派遣委員は、当時の久野理事、江田理事、井上理事、千葉委員、柏村委員及び私、日笠の計六名でございます。  派遣日程の一日目は、名古屋高等裁判所、名古屋法務局及び名古屋拘置所、また二日目は、名古屋入国管理局、同入国管理局名古屋空港出張所及び笠松刑務所におきまして、それぞれ概況説明を聴取するとともに、施設の状況を視察いたしました。  まず、名古屋高等裁判所におきましては、同裁判所のほか、名古屋地方裁判所、名古屋家庭裁判所、名古屋高等検察庁及び名古屋地方検察庁から、それぞれ管内の概況説明を聴取いたしました。裁判所からは、名古屋高等裁判所管内では、人口の割に民事訴訟事件が少ないこと、名古屋地方裁判所では、民事執行事件、破産事件、刑事の凶悪事件が増加していること、名古屋家庭裁判所では、成年後見制度が従来の禁治産・準禁治産制度と比較してかなり利用されていること、また検察庁からは、名古屋高等検察庁管内では、被疑事件の受理人員の増加が続いていること、名古屋地方検察庁では、東京、大阪に次いで平成八年に設置された特別捜査部が活動していること等の説明を受けました。  質疑応答の際には、外国人犯罪の増加と通訳人確保の方策、司法試験合格者が大幅に増加した場合の実務修習受け入れの可能性、医療過誤訴訟等への専門家の活用方法等について意見交換をいたしました。  また、裁判所施設については、被害者等の保護のため、法廷以外の別室にいる証人の尋問を行うためのビデオリンクシステム、簡易裁判所の民事受付センター、箱庭を使って心理状態を分析するための家庭裁判所の科学調査室及び改正少年法を受けて導入された合議審判廷を視察いたしました。  次に、名古屋法務局におきましては、不動産登記事務のコンピューター化は現在、局内二十六庁中十六庁で稼働していること、そしてコンピューター化された登記所間において登記情報を交換するシステム、インターネットを通じて会社、事務所等に登記情報を提供するシステムや商業登記に基礎を置く電子認証制度の導入庁を拡大するなど、コンピューターを用いた登記情報の高度利用化が進められていること等の説明を受け、庁内の業務の状況を視察いたしました。  次に、名古屋拘置所は、全国でも初めての試みとなる塀のない都市型高層建築の拘置所として、昭和五十八年三月に全面改築されたものであります。収容定員が六百九十六名であるところ、最近五カ月間の一日平均収容人員は六百九十九名となっており、未決被収容者の増加が著しく、施設としての収容能力も限界に近づいています。また、これに伴い、出廷、面会立会、運動、入浴等の業務も顕著に増加しており、限られた職員でのこれらの業務の対応にも困難を来している状況にあります。  次に、名古屋入国管理局は、東海三県、北陸三県のほか、静岡県を管轄区域としています。管内に多数存在する自動車関係企業等で働く外国人が多く、外国人登録者数は十年前の約二・二倍に増加していますが、中でも、ブラジル人は五・三倍、中国人は四・〇倍、フィリピン人は四・三倍と急増しております。  名古屋入国管理局名古屋空港出張所では、平成十二年に出入国者数が年間四百万人を上回りました。こうした中で、偽造パスポートの使用等による不法入国を企てる者も後を絶たず、その対策の強化のため、本年七月、偽造パスポートを見破るための最新式の鑑識機一台が配置されました。旧型の機械より何倍もの倍率に拡大してパスポートを見ることができるほか、特殊な光線を当てて確認する機能を備えています。肉眼の審査や入国者の挙動から不審な点がうかがわれるとき、この鑑識機が利用されるとのことで、これにより不法入国の相当数を食いとめることができると期待されております。  次に、笠松刑務所は、全国に六施設ある女子刑務所の一つであり、名古屋矯正管区管内の全施設及び東京矯正管区管内の一部施設で刑が確定した女子受刑者を収容しています。収容定員が三百八十八名のところ、現在の被収容者数は四百五十二名で、収容率が一一七・八%と大幅過剰収容の状態であり、定員六名の雑居房に八名を収容したり、集会室を居房に模様がえするなどの対応で急場をしのいでいます。また、収容人員の増加により業務量も増加しているため、職員の年休取得は一人平均六日という状態とのことであります。  受刑者の特性としては、まず罪名については覚せい剤取締法違反が最も多く、四三・六%を占め、刑期については一年以下から無期まで、有期刑の平均は三・五年、年齢は十九歳から七十八歳の高齢者までで、平均四十・六歳、入所回数についても、平均は一・八七回でありますが、初回から十四回を数えるなど多様な者を収容しており、処遇上適切な配慮が必要になっております。  刑務作業としては、作業服等の縫製、自動車部品の配線等が行われていますが、不況の影響で作業の確保が困難な状況にあります。職業訓練としては、美容師、介護サービス、ボイラー運転の資格取得のための訓練が行われていますが、特に美容師養成は全国の被収容者の中から適格者を選抜しており、これまでに約三百人を卒業させ、円滑な社会復帰に資する役割を果たしております。  以上が調査の概要であります。  最後に、今回の調査に当たり、現地関係機関から御協力をいただきましたこと、並びに最高裁判所、法務省当局から便宜をお図りいただきましたことにこの席をおかりいたしまして厚く御礼を申し上げ、報告を終わります。  以上です。

高野博師公明党

○委員長(高野博師君) 以上で派遣委員の報告は終了いたしました。     ─────────────

高野博師公明党

○委員長(高野博師君) 法務行政の諸施策について、森山法務大臣から説明を聴取いたします。森山法務大臣。

森山眞弓自由民主党法務大臣

○国務大臣(森山眞弓君) 委員長を初め委員の皆様方には平素から法務行政の運営について格別の御尽力を賜っており、厚く御礼を申し上げます。  私は、本年四月に法務大臣に就任いたしましたが、司法、法務が抱えている課題に取り組む中で、その課題の重要性に改めて身の引き締まる思いがいたしております。微力ではございますが、今後とも、皆様方の一層の御理解と御支援を賜りまして、社会の安全と国民生活の向上のため全力を尽くしてまいりたいと考えております。  それでは、法務行政に関する所信の一端を申し述べます。  まず、司法制度改革についてでございます。  我が国社会が事後監視・救済型社会へ急速に転換しつつある中で、司法制度についても、時代の要請にこたえるべく変革を求められており、本年六月に司法制度改革審議会の意見が取りまとめられたことは御承知のとおりでございます。私といたしましても、司法制度改革は、我が国が取り組んできた政治改革、行政改革、経済構造改革等の一連の諸改革の最後のかなめとして位置づけられるものであり、司法制度改革の実現なくして二十一世紀の我が国社会の展望を開くことは困難であると認識しております。政府全体といたしましても、一連の諸改革の推進とあわせて、司法機能の質的、量的な充実強化を図るための司法制度改革を推進することが急務であることは共通認識となっており、そのような観点から、今国会に司法制度改革推進法案が提出されているところでございます。  私は、司法制度改革がいよいよ実現段階に入ったこの時期に司法制度を所管する法務省の責任者といたしまして、また内閣の一員といたしまして、時代の変化に対応し、国民のニーズにこたえ得る司法制度の構築に向けて全力で取り組んでまいりたいと考えております。  次に、安全な社会の実現、維持について申し上げます。  先月、米国において民間航空機を使用した史上類のない同時多発テロ事件が発生し、日本人を含む多数の市民が犠牲になりました。このような卑劣きわまりないテロ行為は、世界の平和と法秩序、安全な社会に対する重大な挑戦であり、到底許すことはできません。政府は、世界の関係国とともに、テロ行為に対して断固たる決意で立ち向かっていく旨の方針を打ち出しており、法務行政の分野においても、このような凶悪かつ卑劣なテロを撲滅するための対策を強化すべく積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  我が国における犯罪情勢に目を転じてみますと、我が国はかつて世界に誇る治安のよい社会であると考えられてきましたが、最近、これまで考えられなかった動機、態様による事件を含め、凶悪な殺傷事件等の重大犯罪が多発してきており、また来日外国人による犯罪も増加傾向にある一方で、犯罪の検挙率は史上最低の水準となっているなど、治安の悪化が懸念される状況にあり、国民の多くもこれに強い不安を抱いているものと思われます。安全な社会の実現、維持については、本年七月の国際組織犯罪等対策推進本部の設置等、これまでも政府全体で取り組みを進めているところであり、法務省といたしましても、これまで以上に、検察の活動や入国管理行政、さらに矯正行政の充実強化等の推進のため、人員・組織体制の増強等に全力を尽くし、安全な社会が今求められていることを強く意識いたしまして、その実現に努めてまいりたいと考えております。  法務省では、自動車運転による死傷事犯に対し、事案の実態に即した処分及び科刑を行うために、悪質、危険な運転行為により人を死傷させる罪を新設すること等を内容とする刑法の一部を改正する法律案及び裁判の執行に関する公私の団体に対する照会権限の規定を設けることを内容とする刑事訴訟法等の一部を改正する法律案を今国会に提出いたします。また、来日外国人による犯罪の増加問題に、より厳正に対処するため、退去強制事由及び上陸拒否事由の整備等を図るべく、出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律案を今国会に提出いたします。この法案には、来年我が国において開催されるサッカーのワールドカップへの対策のための所要の整備等も含まれております。いずれも速やかに成立させていただきますようお願い申し上げます。  また、法務省は、平成十七年度までを目途に全力を挙げて集中的に経済活動にかかわる民事、刑事の基本法制の整備に取り組んでいるところであり、私といたしましても断固たる決意でこれを推し進めてまいるつもりです。今国会においては、民事法の分野でストックオプション制度及び種類株式制度の見直し並びに会社関係書類の電子化等を内容とする商法等の一部を改正する法律案を特に緊急の手当てを要するものとして提出させていただきました。これにつきましても、速やかに成立させていただきますようお願い申し上げます。  さらに、本年五月には、人権擁護推進審議会から、人権の世紀とも呼ばれる二十一世紀にふさわしい人権救済制度のあり方について答申をいただきました。私といたしましては、人権擁護行政の一層の充実強化を図りつつ、答申で提言いただいた人権救済制度の確立に向けても全力を尽くしてまいりたいと考えております。  今国会には、このほか、育児休業の対象となる裁判官の養育する子の年齢を一歳未満から三歳未満に引き上げることなどを内容とする裁判官の育児休業に関する法律の一部を改正する法律案も提出を予定しております。  このほかにも幅広い法務行政の抱える課題は多数あります。委員長を初め委員の皆様のなお一層の御理解と御指導を賜りまして、法務大臣としての重責を果たしていくことが私の使命であると考えております。  横内副大臣、中川大臣政務官とともに今後とも全力を尽くしてまいる所存でございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

高野博師公明党

○委員長(高野博師君) 以上で法務行政の諸施策についての説明聴取は終了いたしました。  本日の調査はこの程度にとどめます。     ─────────────

高野博師公明党

○委員長(高野博師君) この際、横内法務副大臣及び中川法務大臣政務官から発言を求められておりますので、順次これを許します。横内法務副大臣。

横内正明自由民主党法務副大臣

○副大臣(横内正明君) 法務副大臣の横内正明でございます。  中川政務官と一緒に森山法務大臣を補佐して、法務行政の推進のために全力で努力をしてまいりたいと思っております。  委員長を初め委員の皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますようによろしくお願い申し上げます。

高野博師公明党

○委員長(高野博師君) 中川法務大臣政務官。

中川義雄自由民主党・保守党法務大臣政務官

○大臣政務官(中川義雄君) 法務大臣政務官の中川義雄でございます。  森山法務大臣、横内法務副大臣のもとに、補佐役として次代の担い手としての行政をしっかりと推進するため、誠心誠意努力するつもりでおります。  どうか委員長を初め委員の皆様方の御指導、御協力を心からお願い申し上げ、あいさつといたします。

高野博師公明党

○委員長(高野博師君) 本日はこれにて散会いたします。    午後零時十八分散会

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