農林水産委員会 第4号
- 発言数
- 6 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 2001/11/22
会議録
○委員長(常田享詳君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。 委員の異動について御報告いたします。 去る十月三十日、海野徹君が委員を辞任され、その補欠として小川勝也君が選任されました。 また、同月三十一日、宮本岳志君が委員を辞任され、その補欠として市田忠義君が選任されました。 また、本日、市田忠義君が委員を辞任され、その補欠として富樫練三君が選任されました。 ─────────────
○委員長(常田享詳君) 農林水産に関する調査を議題といたします。 まず、第四回WTO閣僚会議、セーフガードに関する日中閣僚会談等及び牛海綿状脳症問題について武部農林水産大臣から報告を聴取いたします。武部農林水産大臣。
○国務大臣(武部勤君) 私は、カタールのドーハで行われました第四回WTO閣僚会議に出席するため、十一月九日から十一月十五日までの間、出張してまいりました。このことにつきまして、院の御配慮を賜りましたことに感謝申し上げたいと思います。 御承知のとおり、本閣僚会議においては閣僚宣言が採択され、幅広くバランスのとれた項目を交渉対象とする新ラウンドが立ち上げられました。これにより、既に開始されている農業交渉は新ラウンドの一部として他の分野とともに一括して合意されるべきものとして位置づけられることになった次第であります。 私は、閣僚会議自体に出席するとともに、WTOのムーア事務局長、農業分野の調整役であるシンガポールのヨー貿易産業大臣、米国のベネマン農務長官、ゼーリック通商代表、EUのフィッシュラー農業・漁業委員など世界各国の農林水産行政の責任者と直接議論を行い、文字どおり昼夜の別なく真剣な話し合いができたと考えております。 それでは、お手元に配付しております「第四回WTO閣僚会議の結果について」という資料に沿って、私から概略を御報告いたします。 今回のWTO閣僚会議は、議長であるカマル・カタール経済相のもと、非公式首席代表者会合が開催され、議長より指名された農業分野を含む六分野の調整役が関心国との調整等を行い、非公式首席代表者会合に状況を報告するという形で議論が進められ、最終的に総会において閣僚宣言が採択されました。 農林水産分野についてでありますが、採択された閣僚宣言のうち、農業関係については、ケアンズ諸国の主張である農工一体論は盛り込まれず、非貿易的関心事項に配慮すべきことや、農業交渉の結果を予断すべきでないとの我が国の主張が受け入れられました。 また、林水産関係については、持続可能な開発の目的が明確に位置づけられ、地球規模の環境問題や有限天然資源の持続的利用を踏まえた議論が可能となる枠組みが確保されたものと考えております。 今後の見通しについてでありますが、新ラウンドの立ち上がりにより今後農業交渉がさらに進展していくことが予想されますが、我が国としては、今回合意されました閣僚宣言を踏まえ、今後行われる農業交渉及び林水産関係の交渉において我が国としての考え方を力強く主張してまいります。 続いて、セーフガードについてでありますが、去る十一月十二日、ドーハにおいて平沼経済産業大臣と私で中国の石広生対外貿易経済合作部長と会談を行ってまいりました。 本件につきましては、両院の農林水産委員会の決議を受けている状況にあることを説明いたしました。その上で、ネギ等三品目の秩序ある輸入の確保が不可欠であり、日中が需給状況について共通認識を持った上で貿易水準とその実効性の確保について話し合いを促進すべきこと、二、協議期間中、輸入が急増しないよう措置すべきこと、三、もし輸入が急増したら信頼関係は損なわれ、セーフガード確定措置を発動せざるを得ないこと等を申し入れました。 石部長からは、中国側も困難な状況にある等の発言もありましたが、日本の国内事情が困難な状況に置かれていることに一定の理解が示されたところであります。 このため、双方が抱える困難な状況を踏まえつつ、話し合いによる解決に向けて双方が最大限努力することを日中の大臣レベルで合意してきたところであります。 これを受けて、本日、北京において局長級の事務レベル協議を行うこととしており、三品目の秩序ある輸入を確保する方策について合意に達するよう交渉を行ってまいりたいと考えております。 最後に、後ほど厚生労働省から報告がありますが、今月十九日に北海道の屠畜場に搬入された一頭につきましてBSEであるとの確定診断の結果が得られたところであります。 この件につきましては、すべての部位について適切に焼却処分されることとなっており、決して市場に出回ることはないよう措置されておりますので、御安心いただきたいと考えております。 農林水産省といたしましては、当該牛がエライザ検査で陽性となった段階から、家畜保健衛生所において当該農家が飼養している同居牛を監視下に置き、移動、出荷の自粛を要請してきており、昨日の確定診断を受けて、家畜伝染病予防法に基づき移動の制限を実施しているところであります。また、直ちに同居牛等の追跡調査や給与飼料の調査等に着手しており、感染源や感染ルートの徹底究明に全力を挙げてまいります。 なお、今回新たにBSE感染牛が確認されたことは残念でありますが、これが食用として出回ることなく発見されたことは、先月十八日以降のBSE全頭検査体制が有効に機能してきたことを示すものと言えます。 農林水産省としては、引き続き、厚生労働省や都道府県と連携しつつ、食肉等の安全の確保と国民の皆様の不安の解消に万全を期してまいります。 委員各位におかれましては、今後とも一層の御理解と御支援をお願いいたします。
○委員長(常田享詳君) 次に、牛海綿状脳症問題について桝屋厚生労働副大臣から報告を聴取いたします。桝屋厚生労働副大臣。
○副大臣(桝屋敬悟君) おはようございます。 それでは、私の方から、我が国において二頭目となります牛海綿状脳症感染牛の確認につきまして、その経緯と確認後の対応等を、お手元にお配りいたしました説明資料、厚生労働省の説明資料でございますが、この資料に沿って御報告を申し上げたいと思います。 一ページをおあけいただきまして、まず、これまで厚生労働省としてBSE対策として講じてきた措置を簡単に御説明申し上げたいと思います。 九月十日、千葉県白井市におきまして、我が国において初めてのBSEが疑われる牛が確認されて以降、厚生労働省といたしましては、一点目にBSE全頭検査の実施、二点目に特定危険部位の除去・焼却の義務化、三点目に牛由来原材料が使用されている加工食品につきまして、製造者による自主点検、自主回収等の要請など、各般の措置を講じてきたところでございます。 そして、食肉処理における全頭検査が整った十月十八日には、厚生労働大臣及び農林水産大臣から談話を発表いたしまして、今後BSEに感染していないことが証明された牛肉等以外は屠畜場から出回らない旨を、また両省として牛肉等の安全性の確保に万全を期していく所存であるという、こうした旨の国民の皆様へのお知らせをしたところでございます。 こうした中で、昨日、北海道におきまして我が国において二頭目となるBSE感染牛が確認されたところでございまして、このこと自体はまことに残念に思っておりますけれども、BSE感染牛が市場に出回ることなく発見されたことは、十月十八日以降行ってまいりましたBSE全頭検査が有効に機能してきたことを示すものではないかと考えているところでございます。 今後、今回の事例を踏まえ、牛肉等の安全性が確保されていることについて国民の皆様にさまざまな機会をとらえて一層の周知を図り、御理解を得たいと考えているところでございます。 一ページ目の下の方でありますが、我が国において二頭目となるBSE感染牛の確認までの経緯でございます。 BSE全頭検査を開始いたしました十月十八日以降、昨日までに検査結果が判明した牛は九万二千九百十三頭でございますが、これらの牛は、昨日、確定診断においてBSEとの結論を得た一頭を除き、すべてBSE陰性でありました。 今回、BSEとされました牛は、北海道宗谷郡猿払村で飼育されていた六十七カ月齢の雌の乳用牛でございます。十一月十九日に天塩郡天塩町の屠畜場に搬入されたものでございます。 この牛について、留萌保健所天塩支所ウブシ駐在所においてBSEスクリーニング検査を行ったところ、陽性との結果が出たため、検体を帯広畜産大学に送付いたしまして、翌日、同大学においてより精度の高いウエスタンブロット法によります確認検査を行いました。この確認検査におきましても、二十一日朝、陽性との結果が出たため、免疫組織化学検査の結果もあわせまして、同日十七時から緊急に専門家による確定診断を行い、この牛はBSEであるとの結論を得たものでございます。 三ページ目に行っておりますが、BSEであるとの結論を得た後の対応でございます。 まず、この牛の特定危険部位につきましては二十日じゅうに既に焼却処分されているところでありますが、食肉等につきましては、検査結果が確定するまでの間、屠畜場の外に持ち出してはならないとされているわけでありまして、場内に保留をされております。これについても、確定診断においてBSEであるとの結論を得たことを受けて、本日中にすべて適切に焼却処分することとしておりますので、決して市場に出回ることはございません。 また、今回の件で国民の皆様が不安を抱かれることのないよう厚生労働大臣から談話を発表いたしまして、BSE感染性のあるとされる特定危険部位はもちろんのこと、この牛のすべての部位について適切に焼却処分することとなっておりまして、決して市場に出回ることはないよう措置している旨を周知いたしました。 先ほど、農林水産大臣からも、感染原因あるいは感染ルートの徹底究明に既に着手をされているという御報告もあったところでございます。 最後になりましたが、厚生労働省といたしましては、今後とも、農林水産省と連携をいたしまして、食肉等の安全の確保と国民の不安の解消に万全を期してまいりたいと考えております。 厚生労働省からの説明は以上でございます。 ありがとうございました。
○委員長(常田享詳君) 以上で報告聴取は終わりました。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時十二分散会