財政金融委員会 第10号
- 発言数
- 15 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 2001/05/17
会議録
○委員長(伊藤基隆君) ただいまから財政金融委員会を開会いたします。 財政及び金融等に関する調査を議題とし、財政政策等の諸施策について、塩川財務大臣から説明を聴取いたします。塩川財務大臣。
○国務大臣(塩川正十郎君) このたび財務大臣を拝命いたしました塩川正十郎でございます。 我が国経済の再生に向け、構造的諸課題が山積している中、財政政策等の運営の任に当たることとなり、その責務の重大さを痛感しております。 本日は、当委員会において一言ごあいさつ申し上げ、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じております。 まず、経済運営の基本方針について申し述べます。 我が国経済の回復がおくれている背景には、バランスシート調整や国民の将来への不安感などがあり、本格的な景気回復のためには我が国の構造問題への取り組みが不可欠と考えております。 こうした認識のもと、政府としては、まずは先般策定されました緊急経済対策の着実な実行に努め、さらに、構造改革なくして景気回復なしとの考えのもと、経済、財政の構造改革を断行してまいります。 また、政府としては、経済情勢を踏んまえ、平成十三年度予算の円滑かつ着実な執行に努め、景気の自律的回復に向けて万全を期することといたしております。この観点から、公共事業等については、年度を通じ、景気の下支え効果が切れ目なくあらわれるよう機動的な施行を図ることといたしております。 次に、財政構造改革と平成十四年度予算編成について申し述べます。 財政構造改革は必ず実行しなければならない課題であります。 まずは、財政健全化の第一歩として、平成十四年度予算における国債発行額を三十兆円以下に抑制することを目標とし、また、歳出の徹底した見直しに努めてまいります。その後、我が国財政を持続可能なものとするため、例えば、過去の借金の元利払い以外の歳出は新たな借金に頼らないことを次の目標とするなど、本格的な財政再建に全力で取り組んでまいります。 このために、社会保障、社会資本整備、国・地方の役割分担といった我が国経済社会全体の構造改革の道筋を検討する必要があると考えております。私としては、今後の経済財政諮問会議での調査審議、政府・与党社会保障改革協議会での検討等に積極的に参画するとともに、予算編成において、簡素で効率的な政府の実現に向けた取り組みを進めてまいります。 税制については、緊急経済対策を受け、個人投資家の市場参加を促進する観点から、長期保有株式の少額譲渡益非課税制度の創設に係る法律案を今国会に提出すべく準備を進めておりますので、何とぞよろしくお願いいたします。 また、経済社会の構造変化等に対応した二十一世紀初頭における望ましい税制の構築が求められております。税制調査会において、まずは当面の課題である金融・証券税制や連結納税制度について幅広い観点から御審議いただくこととしております。 次に、世界経済の健全な発展への貢献について申し述べます。 先般の七カ国財務大臣・中央銀行総裁会議などの国際会議においては、世界経済の幅広い問題について意見交換を行いました。各国が健全なマクロ政策、構造改革等を実施していくべきであること等多くの点で共通の認識を持つに至りました。 また、アジアにおける金融協力を強化する枠組みであるチェンマイ・イニシアチブについては、我が国と韓国、マレーシア、タイとの間でそれぞれ二国間協議が実質的な合意に至るなど、具体化が進んでおります。 関税政策については、WTOにおける新ラウンドの早期立ち上げのため引き続き努力していくとともに、あわせて二国間の自由貿易協定にも取り組むこととして、現在、シンガポールとの間で協定交渉を進めております。 セーフガードの問題については、WTOのルール等にのっとり、自由貿易の維持強化に努めるという我が国の立場も踏んまえ、関係省と共同して、透明かつ公平、厳正に対処していく所存であります。 以上、財政政策等に関する私の所信の一端を申し述べました。今後とも政策運営に万全を尽くしてまいる所存でございます。 なお、既に国会に提出いたしております「国有財産法第十三条第一項の規定に基づき、国会の議決を求めるの件」につきましては、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 伊藤委員長を初め委員各位には何とぞよろしく御協力お願い申し上げまして、ごあいさつといたします。 ありがとうございました。
○委員長(伊藤基隆君) 次に、金融行政について、柳澤金融担当大臣から説明を聴取いたします。柳澤金融担当大臣。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先般発足した新内閣で金融担当大臣に再任されました柳澤でございます。引き続きよろしくお願い申し上げます。 本日は、発言の機会をいただきましたので、現下の金融行政について一言申し述べさせていただきたいと存じます。 我が国の金融システムは、一時期と比較して、かなりの程度安定を取り戻した中で推移しております。しかし、アメリカ経済の減速に伴って景気がさらに弱含んでいる中で、金融機関に対するさまざまな影響が取りざたされている状況にあります。 こうした中、我が国金融機関に対する預金者や市場からの信頼を揺るぎないものとするためには、金融機関が不良債権を間接処理するにとどまらず、これをできる限り最終処理し、金融機関の収益力を増強し、同時に貸出先企業の不稼働部分を整理すること等により、産業の再生、ひいては経済全体の再活性化につなげることが重要であると考えております。 このため、先般取りまとめられました緊急経済対策において、金融機関の不良債権問題と企業の過剰債務問題の一体的解決を図るという観点から、例えば、主要行に対し、新規に破綻懸念先以下となった債権については三営業年度以内、既に破綻懸念先以下となっている債権については二営業年度以内に最終処理すること等を原則とするほか、私的整理における再建計画の策定等に係る調整手続として、いわゆるガイドラインを策定することなどとしております。金融庁としても、本施策の迅速かつ着実な実施を推進してまいります。 また、緊急経済対策では、我が国の金融システムの構造改革を推進し、その安定性への信頼を高めていく観点から、銀行の株式保有制限のあり方に関する制度整備を行うこととし、こうした施策に伴う銀行の株式放出が短期的には株式市場の需給と価格形成に影響し、株価水準によっては金融システムの安定性や経済全般に好ましくない影響を与える可能性もあることから、一時的なものとして株式買い取りスキームを創設することとしております。本件については、金融システムの安定化と市場メカニズムとの調和を念頭に具体策を講じてまいります。 次に、既に本国会に提出させていただきました銀行法等の一部を改正する法律案のほかに、緊急経済対策に関連する法案として証券決済システム改革に関して二件の法律案を提出すべく準備を進めております。 証券市場の構造改革を進めることにより産業に円滑な資金供給を可能とすることは、我が国経済にとって喫緊の課題となっております。こうした中で、本法律案は、証券取引のグローバル化のもとで我が国証券市場の国際競争力を確保するため、CP、コマーシャルペーパーについてペーパーレス化とその振替制度の創設等を行うものであり、緊急経済対策において「所要の法整備を図る。」とされているところでございます。詳しい内容につきましては、今後、改めて御説明させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。 最後に、金融庁は、市場規律と自己責任原則を軸とした明確なルールに基づく透明かつ公正な行政を遂行してまいりました。今後とも、この方針を堅持するとともに、我が国金融システムの安定と活性化に全力を挙げて取り組んでまいる所存でございますので、当委員会の伊藤委員長及び委員の皆様におかれましては、何とぞよろしくお願い申し上げます。 ありがとうございました。
○委員長(伊藤基隆君) 以上で説明の聴取は終わりました。 この際、若林財務副大臣、村上財務副大臣、村田内閣府副大臣、中野財務大臣政務官及び林田財務大臣政務官から発言を求められておりますので、順次これを許します。若林財務副大臣。
○副大臣(若林正俊君) 財務副大臣に再任されました若林正俊でございます。 その職責の重大さを深く認識し、塩川財務大臣の御指示を仰ぎながら、村上副大臣ともども職務の遂行に全力を傾注してまいりますので、どうか皆様方の御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
○委員長(伊藤基隆君) 村上財務副大臣。
○副大臣(村上誠一郎君) おはようございます。 このたび図らずも小泉新内閣で財務副大臣に再任されました村上誠一郎であります。 私は、財政と経済と教育の立て直しが一日おくれればおくれるほど次の世代が痛むと感じております。そのためには、どうしても先生方の御指導と御鞭撻を賜りながら財政再建と構造改革と不良債権の処理を、まさに一石三鳥ではありませんが、同時に達成しなければならないと考えております。そういう意味におきまして、諸先生方になお一層の御指導と御鞭撻と御協力をお願いする次第でございます。 最後に、若林副大臣、そして両政務官ともども、微力でありますが、全力を挙げて職務を遂行してまいります所存でございますので、何とぞなお一層の御指導と御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
○委員長(伊藤基隆君) 村田内閣府副大臣。
○副大臣(村田吉隆君) このたび内閣府副大臣を拝命いたしまして、金融関係事項を担当させていただくことになりました村田吉隆でございます。 柳澤大臣を補佐いたしまして、金融システムの安定、活性化に向けて最善の努力をいたしたいというふうに考えております。委員各位の御支援、そして御理解、御協力をよろしくお願いいたします。 ありがとうございました。
○委員長(伊藤基隆君) 中野財務大臣政務官。
○大臣政務官(中野清君) このたび財務大臣政務官を拝命いたしました中野清でございます。 今日、さまざまな課題が山積する中におきまして、林田大臣政務官とともに、塩川大臣、そして村上、若林両副大臣を補佐いたしまして、職務の遂行に全力を挙げて精進する所存でございますので、どうか委員の先生方の御指導と御鞭撻を心からお願いしたいと思います。 どうかよろしくお願いいたします。
○委員長(伊藤基隆君) 林田財務大臣政務官。
○大臣政務官(林田彪君) おはようございます。 このたび同じく財務大臣政務官を拝命いたしました林田彪でございます。 財務省の行政運営に高い関心が集まっている中で、今ごあいさつのございました中野大臣政務官ともども、大臣を補佐しつつ、職務の遂行に全力を尽くしてまいる所存でございます。どうぞ委員各位におかれましても御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
○委員長(伊藤基隆君) 本日はこれにて散会いたします。 午前十時十五分散会