共生社会に関する調査会 第1号
- 発言数
- 11 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 2001/01/31
会議録
○会長(石井道子君) ただいまから共生社会に関する調査会を開会いたします。 委員の異動について御報告いたします。 昨三十日、岩永浩美君、水島裕君、三重野栄子君、本田良一君、木俣佳丈君及び羽田雄一郎君が委員を辞任され、その補欠として阿部正俊君、岩崎純三君、清水澄子君、千葉景子君、郡司彰君及び谷林正昭君が選任されました。 ─────────────
○会長(石井道子君) 理事の補欠選任についてお諮りいたします。 委員の異動に伴い現在理事が三名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。 理事の選任につきましては、先例により、会長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○会長(石井道子君) 御異議ないと認めます。 それでは、理事に橋本聖子君、小宮山洋子君及び清水澄子君を指名いたします。 ─────────────
○会長(石井道子君) 共生社会に関する調査のうち、「男女等共生社会の構築に向けて」を議題といたします。 昨年五月十日の調査会において報告いたしましたとおり、女性に対する暴力に関する法的対応策等につきましては、本調査会理事会のもとに女性に対する暴力に関するプロジェクトチームを設置し、協議をお願いしてまいりました。 本日、座長からプロジェクトチームの協議の経過等について中間報告の申し出がありましたので、報告を聴取いたします。南野知惠子君。
○南野知惠子君 それでは報告させていただきます。 皆様方のお手元に二枚要旨をお配り申し上げておりますが、それに沿うような形で御報告申し上げたいと思っております。 昨年の四月二十六日の理事会で設置が決定されました女性に対する暴力に関するプロジェクトチームは、座長を私南野が、副座長を小宮山理事が務めさせていただき、大森理事、林理事、三重野前理事及び堂本委員のメンバーのほか、有馬委員、仲道委員、竹村議員、但馬議員、八田委員及び福島議員にも出席をいただき、四月二十六日の発足以来、別紙にございますように、昨日まで二十二回にわたって、学識経験者、有識者及び政府関係者等からのヒアリングやメンバー間での討議を重ねてまいりました。 今後ともプロジェクトチームにおきまして詰めるべき点はありますが、本日、この場で調査会委員の方々に、これまでの討議を踏まえて、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律案に関し、その骨子の概要を中間的にではありますが御報告させていただきたいと思います。 まず、前文についてでございますが、女性に対する暴力は社会における男女間の構造的差別に起因するものであり、とりわけ配偶者からの暴力は犯罪となる行為であるにもかかわらず、被害者の救済が必ずしも十分に行われてきませんでした。また、被害者は多くの場合女性であり、配偶者からの暴力は女性の個人の尊厳を侵害し、両性の平等の実現の障害となるものであります。そのため、配偶者からの暴力の防止及び被害者保護を図るため本法律を制定するところであり、メンバー各位の強い意向も踏まえ、法律の目的規定を置かず、前文におきましてその立法の趣旨及び目的を規定することといたしております。 次に、具体的内容についてでございますが、第一は、国及び地方公共団体の責務でございます。 国及び地方公共団体は、配偶者からの暴力を防止し、被害者を保護する責務を有するものとしております。 第二は、配偶者からの暴力相談支援センターについてであります。 都道府県は、婦人相談所その他の施設において、当該施設が配偶者からの暴力相談支援センターとしての機能を果たすようにするものとしております。 同センターでは、配偶者からの暴力に関する相談に応じ、医学的、心理学的その他必要な支援、被害者その他の同伴する家族の一時保護・一時保護の委託等を行うこととしております。 第三は、被害者保護についてであります。 配偶者からの暴力を社会的にも根絶するため、配偶者からの暴力を受けている者を発見した者に対して通報の努力義務を課すとともに、医師、歯科医師、助産婦に対しては、被害者本人の意思を尊重しつつ、通報ができることとしております。医師等に通報ができる旨を規定いたしましたのは、医師等には別途守秘義務が課せられていることから、通報が守秘義務に違反しないことを注意的に喚起するためのものでございます。 第四は、保護命令についてでございます。 配偶者からの暴力を防止し、かつ再発を防ぐためには、加害者を被害者に近づけないことが必要であることから、接近禁止命令等を内容とする保護命令制度を創設することとしております。 裁判所は、被害者の申し立てにより、加害者に対して被害者への接近を禁止する命令を出せるようにするとともに、その命令に違反した者には刑罰を科すこととしております。 なお、本制度につきましては、現在、メンバー間でさらに調整を進めているところでございます。 第五はその他でございますが、まず、民間シェルターに対する財政的支援を定めております。これまでの民間シェルターは、配偶者からの暴力被害者の保護において行政を補う役割を果たしてきたところでありますが、財政的には厳しい運営を余儀なくされてきました。このため、本規定によりその状況が改善されることが期待されるところであります。 さらに、国及び地方公共団体は、職務上の関係者に対し、配偶者からの暴力の特性や被害者の人権等に理解を深めるために必要な研修、教育及び啓発を行うとともに、加害者更生の方法についての調査研究の推進に努めることとしております。 以上が、プロジェクトチームとしてこれまでの討議を踏まえた法律案の骨子の概要でございます。 冒頭にも申し上げましたように、今後プロジェクトチームとして詰めるべき点もありますが、この常会におきまして、本調査会として法律案を提出することを目指しておりますので、委員各位の御協力をよろしくお願いしたいと思っております。プロジェクトメンバーにおかれましては、今後とも引き続き御尽力を賜るようお願い申し上げ、以上で報告を終わらせていただきます。 ありがとうございました。
○会長(石井道子君) どうもありがとうございました。 以上で、女性に対する暴力に関するプロジェクトチームの中間報告は終了いたしました。 南野座長初めプロジェクトチームのメンバーの皆様方におかれましては、これまでの御労苦に心から感謝申し上げます。 ただいま南野座長の御報告にありましたとおり、今後さらにプロジェクトチームで詳細を詰めていただき、成案が得られ次第、理事会で協議の上、本調査会として立法化を目指すこととしたいと存じます。 ─────────────
○会長(石井道子君) 次に、参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。 共生社会に関する調査のため、今期国会中、必要に応じ参考人の出席を求め、その意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○会長(石井道子君) 御異議ないと認めます。 なお、その日時及び人選等につきましては、これを会長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○会長(石井道子君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 ─────────────
○会長(石井道子君) 次に、政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。 共生社会に関する調査のため、今期国会中、必要に応じ政府参考人の出席を求め、その説明を聴取することとし、その手続については、これを会長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○会長(石井道子君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時三十八分散会