沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号
- 発言数
- 19 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 2001/03/16
会議録
○委員長(笠井亮君) ただいまから沖縄及び北方問題に関する特別委員会を開会いたします。 委員の異動について御報告いたします。 去る七日、堂本暁子君が委員を辞任され、その補欠として椎名素夫君が選任されました。 ─────────────
○委員長(笠井亮君) 沖縄及び北方問題に関しての対策樹立に関する調査を議題とし、沖縄及び北方問題に関しての施策に関する件について関係大臣から所信を聴取いたします。 まず、河野外務大臣から所信を聴取いたします。河野外務大臣。
○国務大臣(河野洋平君) 引き続き外務大臣を務めさせていただきます河野でございます。笠井委員長を初め委員各位に謹んでごあいさつを申し上げます。 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、その所信を述べさせていただきます。 去る十日、松尾克俊元室長が詐欺容疑で警視庁により逮捕されました。外務省といたしましては、今回の事件の全容解明のため、引き続き捜査に全面的に協力するとともに、荒木副大臣のもとで外務省の内部調査をさらに継続する所存であります。また、このような事態の再発を防止するため、既に外部の有識者によります外務省機能改革会議を発足させております。このような取り組みを通じ、外交に対する国民の信頼を回復すべく一丸となって努力をしてまいる所存でございます。 また、えひめ丸の衝突事故につきましては、我が国としては、主張すべきは主張し、原因究明、再発防止、船体の引き揚げ、補償など、しっかりと対応する必要がありますが、同時に、日米関係の維持強化という大局を踏まえて適切に対処していく考えであります。 それでは、沖縄に関する事項について申し述べます。 私は、外務大臣就任以来これまでの間、米軍施設及び区域の集中により我が国の平和と安全のために沖縄県の方々が背負ってこられた多大な御負担を軽減していくため、SACO最終報告の着実な実施に取り組んでまいりました。 このうち、普天間飛行場の移設・返還問題につきましては、平成十一年末の閣議決定に従いまして、代替施設協議会において沖縄県及び地方公共団体との間で話し合いながら、米側とも緊密に協議しつつ、政府による基本計画の策定に向け引き続き全力で取り組んでまいります。 また、沖縄で米軍兵などによる遺憾な事件が続けて発生したことにつきましては、私より米国政府関係者に対し、繰り返し遺憾の意とともに再発防止につき申し入れを行ってきたところでございます。 政府としては、先月二十日、沖縄で地元関係者の方々の協力も得て開催されました事件・事故防止のためのワーキングチーム第六回会合の結果を踏まえまして、今後とも、米側に対し、厳正に規律を保持し、よき隣人としての責任を全うするよう強く促していく考えであります。さらに、今般、平成七年の刑事裁判手続に関する日米合同委員会合意に言ういわゆる「その他の特定の場合」の明確化について日米間で協議を行っていくこととなりました。 次に、北方領土問題について申し述べます。 第二次大戦が終了して半世紀以上が経過し、二十一世紀を迎えた今日に至っても北方領土問題がなお未解決であることは、まことに遺憾なことであります。 クラスノヤルスク合意にのっとり、二〇〇〇年までに平和条約を締結すべく全力を尽くしてまいりましたが、残念ながらこの目標を実現することはできませんでした。 三月二十五日には、森総理がイルクーツクを訪問し、プーチン大統領との間で首脳会談を行う予定になっております。この会談では、二〇〇〇年までの平和条約締結という目標に向けて両国が全力を尽くした結果について総括し、国民の皆様にそれを示すこと、そして、それを基礎として今後の平和条約交渉を新たに進めていく旨、明確に合意することが目標になると考えております。 問題の解決が容易でないことは言うまでもありませんが、政府としては、今後とも、四島の帰属の問題を解決し平和条約を締結するという一貫した方針のもと粘り強く交渉を続けていく考えであり、私も外務大臣としてこのために全力を傾けてまいります。 これら諸問題に取り組むに当たり、笠井委員長を初めとする本委員会の委員の皆様の御理解と御協力を賜りますようお願いを申し上げて、ごあいさつといたします。
○委員長(笠井亮君) 次に、橋本沖縄及び北方対策担当大臣から所信を聴取いたします。橋本沖縄及び北方対策担当大臣。
○国務大臣(橋本龍太郎君) 中央省庁の再編に伴い、沖縄及び北方対策担当大臣を拝命し、あわせて北方対策本部長に就任いたしました橋本龍太郎でございます。新たな決意を持って沖縄をめぐる諸課題の解決及び北方領土問題の解決の促進に向けて努力してまいります。笠井委員長を初め理事、委員各位の御指導、御鞭撻をお願い申し上げます。 まず、沖縄について所信の一端を申し述べます。 このたびの内閣府の発足に際しては、沖縄が抱える歴史的、地理的条件や米軍施設・区域の存在などの特殊事情にも留意しつつ、沖縄の新たな発展に向けての総合的な施策を推進することが国政上の重要課題であるとの認識のもと、沖縄対策の担当大臣が常設されるとともに、これまで内閣官房と沖縄開発庁に分かれて実施していた沖縄対策に係る総合調整の機能と振興開発計画の作成、実施などの機能等を内閣府において一体的かつ強力に推進することとされました。 私としては、初代の沖縄を担当する特命担当大臣として責任の重さを痛感し、内閣府において充実強化された沖縄担当部局の機能を十全に発揮し、沖縄の特性を生かした振興開発の推進に全力で取り組む決意であります。 沖縄が昭和四十七年五月に本土に復帰して以来、政府は三次にわたる振興開発計画を策定し、これに基づきまして総額六兆円を超える国費を投入し、各般の施策を積極的に講じてまいりました。その結果、県民の皆様のたゆまざる御努力と相まって、沖縄の経済社会は総体として着実に発展してきたところであります。 しかしながら、沖縄には今なお広大な米軍施設・区域が存在するとともに、交通の円滑化、水の確保、町づくり、環境衛生などのさまざまな分野で整備を要するものが見られ、さらには産業振興の問題、雇用の問題など、なお解決しなければならない多くの課題を抱えております。 沖縄の抱える諸問題の解決は、申すまでもなく、現内閣においても引き続き重要課題であります。 内閣府といたしましては、引き続き、第三次沖縄振興開発計画を着実に推進し、観光・リゾート産業や情報通信産業を初めとする沖縄の特性を生かした産業の振興、我が国の南の国際交流拠点の形成に努めてまいります。 その一環として、沖縄観光の振興のため、沖縄型特定免税店制度について、関税の払い戻し措置を免税措置に改める改正法案を今国会に提案させていただいたところであります。 また、平成十三年度末で期限を迎える現行計画後の振興開発の進め方としてのいわゆるポスト三次振計について、新たな時代に向けた法制のあり方も含め、精力的に検討してまいります。 沖縄の米軍施設・区域については、その整理、統合、縮小に向けてSACO最終報告の着実な実施を図ることとし、特に、平成十一年末に閣議決定された普天間飛行場の移設に係る政府方針に基づき、普天間飛行場の移設・返還につきましては、沖縄県及び地元自治体の御理解と御協力を得ながら早期に実現するよう努力するとともに、移設先及び周辺地域を含む北部地域の振興や駐留軍用地跡地利用の促進、円滑化などの重要課題に誠心誠意尽力してまいります。 なお、沖縄に所在する在日米軍に係る事件、事故が連続して発生していることはまことに遺憾であり、外務省、防衛庁と連携を密にして対応してまいります。米軍には綱紀の一層の徹底を図ってもらいたいと切に願っております。 私は、昨年末、沖縄を訪問させていただきました。その際にも、沖縄県民の皆様に長い間、本土にはない重荷を背負ってきていただいたことに改めて思いをいたした次第であります。新しい世紀を迎えた今日、少しでも御負担が軽減し、沖縄が新たな発展の基盤を築けるよう、今後とも、沖縄県や県民の皆様と一体となって諸課題の解決に全力で取り組んでまいる決意であります。 次に、北方領土問題について申し上げます。 我が国固有の領土である北方領土が戦後半世紀以上を経て新世紀を迎えた今もなおロシアの不法な占拠のもとに置かれておりますことは、まことに遺憾であります。一日も早く北方領土問題を解決して日ロ平和条約を締結すべく、現在、精力的かつ強力に外交交渉が推し進められているところであります。私としても、内閣の一員としてみずからの役割を果たす所存であります。 このような外交努力を支え、成功に導くには、国民の一致した世論の結集が不可欠であります。 去る二月七日は二十一回目の北方領土の日でありましたが、笠井委員長、委員の皆様を初め多くの方々の御参加を得て北方領土返還要求全国大会が開催されました。この日を中心に全国各地で県民大会の開催など、さまざまな活動が活発に行われたところであります。私は、こうした活動に示される国民世論の力がさらに強力なものとなるよう、すそ野が広く、粘り強い国民運動の推進及び積極的な広報啓発活動に努めてまいる所存であります。 また、北方領土問題の解決のための環境整備も重要であります。 北方四島との交流事業については、四島在住ロシア人との相互理解が深まるなどの成果が着実に上がっており、元島民とその家族の方々によるいわゆる自由訪問とともに、さらなる充実を図ることとしております。さらに、元島民の方々に対する援護措置の推進にも最善を尽くしていく所存であります。 私自身、去る二月十七日、北海道根室市を訪れ、北方領土を間近から視察し、北方領土問題の解決に向けて決意を新たにするとともに、元島民の方々や地元関係者のお話を伺い、ふるさとを失った悲しみや苦しみ、四島返還への切実な願い、返還要求にかける熱意、そして、北方領土隣接地域の置かれている厳しい現状を十二分に肌で感じてまいりました。今後、私としても諸施策を積極的に展開していく所存であります。 最後に、笠井委員長を初め理事、委員の皆様方の一層の御理解と御協力を重ねてお願い申し上げまして、就任のごあいさつといたします。
○委員長(笠井亮君) 以上で所信の聴取は終了いたしました。 本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。 ─────────────
○委員長(笠井亮君) この際、副大臣及び大臣政務官から発言を求められておりますので、順次これを許します。衛藤外務副大臣。
○副大臣(衛藤征士郎君) 本年一月、外務総括政務次官に引き続きまして外務副大臣に就任いたしました衛藤征士郎でございます。笠井委員長を初め委員の各位に謹んでごあいさつを申し上げます。 松尾元室長による事件につきましては、河野大臣からも発言がありましたとおり、今回の事態を厳粛に受けとめ、大臣とともに外交に対する国民の信頼を回復すべく努力してまいります。 なお、私が常時同席いたしております外務省機能改革会議におきましては、これまで四回の会合を重ねまして厳しくかつ率直な御意見をいただいており、来月末には提言をまとめていただくようお願いをしてございます。 また、えひめ丸の事故につきましては、先月、私自身訪米をいたしまして、米国に対し、船体の引き揚げ、原因究明、再発防止等を強く申し入れいたしました。今般、米国は、依然として残されている諸問題があるものの、引き揚げに取り組むとの決定を行ったと理解をしております。 本件事故につきましては、今後とも、主張すべきは主張いたしまして、原因究明、再発防止、船体の引き揚げ、補償等、しっかりと対応すると同時に、日米関係が我が国外交の基軸であり、日米関係の維持強化という大局を踏まえて適切に対処していく考えであります。 北方領土問題につきましては、問題の解決が容易でないことは論をまちませんが、政府といたしましては、今後とも、四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結するという一貫した方針のもと、粘り強く交渉を続けていく考えであります。 私といたしましても、河野外務大臣を補佐し、外務副大臣としての職務を全うするため、引き続き全力を尽くしてこの問題に取り組む決意でございます。 笠井委員長を初め本委員会の皆様の御指導と御協力を賜りますようお願いを申し上げまして、私の就任のあいさつといたします。
○委員長(笠井亮君) 荒木外務副大臣。
○副大臣(荒木清寛君) 本年一月、外務総括政務次官に引き続き外務副大臣に就任いたしました荒木清寛でございます。笠井委員長を初め委員各位に謹んでごあいさつを申し上げます。 河野大臣、衛藤副大臣からも言及がありました松尾元室長による事件については、一月下旬の外務省の調査報告書を踏まえ、私が委員長を務める調査委員会において、今回のような事態を招いた外務省の組織としての問題点の解明、松尾元室長に関連して指摘されている具体的問題に関する調査及び今回の疑惑にかかわる当局の捜査に対する積極的協力を行っております。 私自身も、精力的に関係者からの聞き取りを行い、またその他の調査結果も随時報告を受け、さらにしかるべき第三者の助言も得つつ作業を進めております。仮に問題となるような事実が今後明らかになれば厳正に対処する考えであり、河野大臣とともに外交及び外務省に対する信頼回復に尽くしていく考えです。 私は、外務副大臣として河野外務大臣を補佐しながら、引き続き、沖縄県民の方々の多大な御負担の軽減のため、SACO最終報告の着実な実施に全力を尽くし取り組む決意であります。 また、米軍兵等による遺憾な事件の発生に対しては、本年一月に私自身も沖縄を訪問し、ヘイルストン四軍調整官に対し、遺憾の意とともに再発防止と綱紀粛正を強く申し入れたところであります。今後とも、米側に対し、厳正に規律を保持し、よき隣人としての責任を全うするよう強く促していく考えであります。 笠井委員長を初め本委員会の皆様の御指導と御協力をいただきますようよろしくお願い申し上げ、あいさつとさせていただきます。
○委員長(笠井亮君) 仲村内閣府副大臣。
○副大臣(仲村正治君) このたび沖縄及び北方対策を担当する内閣府の副大臣を拝命いたしました仲村正治でございます。 沖縄は本土復帰後二十八年を経過いたしましたが、沖縄のさらなる発展を図るためには、産業の問題、雇用の問題など、解決を要する多くの課題があります。また、北方領土問題を一日も早く解決することは全国民の悲願であります。 このような状況のもとで、橋本大臣をお支えして、沖縄の一層の発展及び北方領土問題の解決促進に全力を傾注してまいりたいと考えております。 最後に、笠井委員長を初め理事、委員の皆様方にはよろしく御指導、御鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げまして、私のあいさつといたします。 ありがとうございました。
○委員長(笠井亮君) 桜田外務大臣政務官。
○大臣政務官(桜田義孝君) 本年一月、外務大臣政務官に就任いたしました桜田義孝でございます。笠井委員長を初め委員各位に謹んでごあいさつ申し上げます。 外務大臣政務官としての責務を果たすため、河野外務大臣の指導のもと、精進、努力する所存でございます。 笠井委員長を初め本委員会の皆様の御指導と御協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
○委員長(笠井亮君) 丸谷外務大臣政務官。
○大臣政務官(丸谷佳織君) 同じく外務大臣政務官を拝命いたしました丸谷佳織でございます。 河野外務大臣の指導のもと、日本外交の職務に全力で当たってまいる決意でおりますので、笠井委員長を初め本委員会の皆様の御指導をよろしくお願い申し上げます。
○委員長(笠井亮君) 西川内閣府大臣政務官。
○大臣政務官(西川公也君) このたび内閣府の大臣政務官を拝命いたしました西川公也でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。
○委員長(笠井亮君) 本日はこれにて散会いたします。 午前十一時三十三分散会