厚生委員会 第1号
- 発言数
- 10 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 2000/02/18
会議録
○江口委員長 これより会議を開きます。 理事辞任の件についてお諮りいたします。 理事岡島正之君から、理事辞任の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○江口委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。 引き続き、理事補欠選任の件についてお諮りいたします。 ただいまの理事辞任に伴う補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○江口委員長 御異議なしと認めます。 それでは、理事に吉田幸弘君を指名いたします。 ————◇—————
○江口委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。 厚生関係の基本施策に関する事項 社会保障制度、医療、公衆衛生、社会福祉及び人口問題に関する事項 以上の両事項について、その実情を調査し、対策を樹立するため、小委員会の設置、関係各方面からの説明聴取及び資料の要求等の方法により、本会期中調査を進めたいと存じます。 つきましては、衆議院規則第九十四条により、議長の承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○江口委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。 ————◇—————
○江口委員長 厚生関係の基本施策に関する件について調査を進めます。 この際、厚生大臣から所信を表明したいとの申し出がありますので、これを許します。丹羽厚生大臣。
○丹羽国務大臣 第百四十七回国会における厚生委員会の審議に先立ち、所信の一端を述べさせていただきます。 現在、我が国においては、急速に少子高齢化が進展する一方、経済についてはいまだ厳しい状況を脱しておりません。この豊かさの中の不安の時代とも言われる現在、国民が真に豊かに暮らせるよう、社会保障制度について、国民の新たなニーズに対応し、将来にわたり安定的なものにしていくことが必要であります。このため、年金、医療などの改革を着実に進めてまいりたいと考えております。 以下、厚生行政の主要施策について申し上げます。 まず、本年四月には、世紀の大事業であります介護保険制度がスタートいたします。国民が皆で支え合い、豊かな社会をつくっていくという、新しい社会保障の幕あけでもあります。介護保険制度については、地方自治体を初め関係者の皆さんの御協力をいただきながら、その準備も最終段階を迎えておりますが、その円滑な実施のため、万全を期する決意であります。このため、基盤整備として、新ゴールドプランに続く新たな計画であるゴールドプラン21を策定したところであり、その推進に全力を挙げてまいります。 年金制度につきましては、現在、参議院で御審議をいただいておりますが、この法案の一日も早い成立を切にお願いするものであります。また、現下の社会経済情勢を考慮し、平成十二年度の年金額を下げないための物価スライドの特例法案を今国会に提出しております。さらに、老後の所得確保の一層の充実を図るため、公的年金に上乗せされる確定拠出型年金制度を導入するための法案を今国会に提出するとともに、日本と英国の年金制度への二重加入を防止するために締結する英国との社会保障協定を実施するための特例法案を今国会に提出することにいたしております。 医療制度につきましては、今後の急速な高齢化などによる医療費の増加を考えますと、その抜本改革は避けて通れない課題であります。このような認識に立ち、これまで、薬価制度、診療報酬体系、高齢者医療制度及び医療提供体制の見直しの四つの主要課題について検討を進めてきておりますが、来年度においては、長年の懸案である薬価差の縮小とあわせ、医療の質の向上を図る観点から、薬価と診療報酬の改定を行うとともに、老人の一部負担について月額上限つきの定率一割負担制を導入するなど、抜本改革に向けた第一歩として、今国会に所要の法案を提出いたします。 また、少子化対策につきましては、昨年末に政府として策定した少子化対策推進基本方針に基づいて、新エンゼルプランを新たに策定いたしました。この中で、低年齢児の受け入れの拡大などの保育サービスの充実や母子保健医療体制の整備など、総合的な少子化対策の一層の推進に取り組むことにいたしております。このような総合的な少子化対策の一環として、児童手当については、支給対象となる児童の年齢を現行の三歳未満から義務教育就学前までに延長するための制度改正法案を今国会に提出いたします。 社会福祉事業につきましては、利用者の選択を尊重するため、従来の措置制度を改め、利用者本位の社会福祉制度を実現することなどを内容とした法案を今国会に提出することにいたしております。また、障害者の自立と社会参加を促進するため、障害者プランの推進に積極的に取り組んでまいります。 廃棄物対策につきましては、最終処分場の逼迫や不法投棄の横行など、産業廃棄物の適正な処理に支障が生じている状況の中で、産業廃棄物を安全で適正に処理するための体制の整備を推進し、あわせて不適正処理を防止するための廃棄物処理法などの一部改正法案を今国会に提出することにいたしております。 さらに、保健医療行政につきましては、国民が健やかに生活できるよう、結核やインフルエンザを初めとした各種感染症対策にも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。特に、インフルエンザにつきましては、近年の高齢者における発生状況などを踏まえ、予防接種を推進する観点から、予防接種法の対象疾病としてインフルエンザを追加するなどの改正法案を提出することにいたしております。 食品の安全につきましては、遺伝子組み換え食品、食品添加物などに対する国民の不安が解消されるよう、食品保健対策の充実を図ってまいります。 医薬安全行政につきましては、医薬品などの安全性や有効性の確保に最大限の努力を重ねるとともに、血液製剤の国内自給の推進及び安全性の向上を図るための血液事業の見直しなどを進めてまいります。 戦傷病者、戦没者遺族や中国残留邦人などに対する援護施策につきましては、その着実な実施を図ります。また、今国会においても、恩給の改善に準じて遺族年金などの額の引き上げを行うための改正法案を提出しております。 そのほか、国立病院・療養所の再編成、ミレニアムプロジェクトの一環としての遺伝子の解明による病気の治療法の確立などにも努めてまいります。 私は、これらの重要な課題に対し、委員各位の御指導を得て、全力で取り組んでまいりたいと考えております。 ことしは、来年一月の厚生労働省の発足を控え、厚生省として最後の年にも当たりますが、今後とも、委員の皆様方の一層の御理解と御協力をお願いを申し上げて、私の所信とさせていただきます。(拍手)
○江口委員長 次に、平成十二年度厚生省関係予算の概要について説明を聴取いたします。大野厚生政務次官。
○大野(由)政務次官 お手元の資料に基づきまして、平成十二年度厚生省関係予算案の概要を御説明いたします。 まず、平成十二年度の厚生省関係一般会計予算の規模ですが、総額で十六兆八千七百三億円、対前年度六千二百二十五億円、三・八%の増加となっています。 その内訳は、平成十三年一月五日までの九カ月分については、厚生省所管分として十五兆五千五十四億円を計上、また、新省が発足する平成十三年一月六日から平成十二年度末までの三カ月分については、厚生労働省予算として計上された額のうち旧厚生省分一兆三千六百四十七億円、環境省等の予算として計上された額のうち旧厚生省分一億円となっています。 二ページをごらんになっていただきたいと思いますが、平成十二年度の厚生省予算案は、現下の厳しい経済情勢のもと、介護保険法の円滑な実施、少子高齢化の進展等に対応した施策の推進を図るという考えのもとに編成したところです。 続きまして、個別の主要事項について順次御説明させていただきます。 まず第一は、三ページから六ページにかけての介護保険法の円滑な実施と高齢者保健福祉施策の一層の充実です。介護保険法の円滑な実施のための対策等について所要の経費を確保するとともに、平成十二年度からゴールドプラン21を開始することとしています。これらにより、介護サービス基盤の整備等を推進するとともに、要介護認定で制度の対象外となった高齢者など在宅の高齢者に対して、介護予防、生活支援、生きがい対策等を総合的に実施することとしています。 第二は、七ページから九ページにかけての少子化に対応した子育て支援策です。平成十二年度から新エンゼルプランを開始し、必要なときに利用できる多様な保育サービス、子育て家庭への支援等を推進することとしています。また、総合的な少子化対策の一環として、児童虐待防止施策の充実を図るとともに、児童手当の支給対象年齢を義務教育就学前まで延長することとしています。 第三は、十ページから十二ページにかけての障害者等への支援と福祉を取り巻く環境整備です。障害者プランを引き続き推進するほか、利用者本位の福祉サービスの推進やホームレスに対する自立支援策を実施することとしています。 第四は、十三ページの健康日本21です。生活習慣の改善による健康寿命の延伸を目標として、健康づくり計画の推進体制を整備するとともに、老人保健事業の充実を図るほか、生活習慣病対策を推進することとしています。 第五は、十四ページの医療提供体制の充実です。診療情報提供の環境整備を進めるとともに、医療従事者の資質の向上を図ることとしています。 第六は、十五ページから十六ページにかけての疾病・感染症対策です。臓器移植、骨髄移植、臍帯血移植の推進体制の強化に加え、免疫・アレルギー対策、感染症対策、結核対策等の施策を盛り込んでいます。 第七は、十七ページの医薬品、食品の安全性等の確保です。医薬品等の有効性、安全性の確保、麻薬・覚せい剤対策、食品の安全確保対策を推進することとしています。 第八は、十八ページから十九ページにかけての循環型社会の構築に向けた対策です。廃棄物の減量化やリサイクル対策を推進するほか、ダイオキシン類の早期削減のためのごみ焼却施設の整備に対する財政支援の拡充、産業廃棄物処理施設の模範的整備事業に対する補助の創設や不法投棄の未然防止対策を行うこととしています。また、ミレニアムプロジェクトとして、PCB等の適正処理を支援することとしています。 第九は、二十ページの医療保険制度についてです。老人の患者負担や高額療養費の見直し等の制度改革を行うとともに、診療報酬等の改定を行うこととしています。 第十は、二十一ページの年金制度についてです。平成十一年の消費者物価は下落していますが、現下の社会経済情勢にかんがみ、平成十二年度の年金額を据え置くこととしています。 第十一は、二十二ページのその他の主要施策です。ミレニアムプロジェクトとして、痴呆等の疾患の遺伝子解析等に関する研究を行うほか、環境衛生関係営業対策、戦傷病者、戦没者遺族の援護対策、原爆被爆者対策等を引き続き推進することとしています。 以上、主な内容について御説明しましたが、お手元の資料のうち、厚生省関係の特別会計の予算案、公庫、事業団の事業計画につきましては、説明を省略させていただきます。 どうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○江口委員長 以上で厚生大臣の所信表明並びに平成十二年度厚生省関係予算の概要についての説明は終わりました。 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時十八分散会