文教・科学委員会 第1号
- 発言数
- 18 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1999/11/11
会議録
○委員長(佐藤泰三君) ただいまから文教・科学委員会を開会いたします。 議事に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。 去る八月十三日の本会議におきまして文教・科学委員長に選任されました佐藤泰三でございます。 委員各位の御指導、御協力を賜り、公正かつ円満な委員会運営に努めてまいりたいと思いますので、何分よろしくお願い申し上げます。(拍手) ─────────────
○委員長(佐藤泰三君) 委員の異動について御報告いたします。 昨日までに、岡野裕君、狩野安君、南野知惠子君、馳浩君、佐藤泰介君及び山下栄一君が委員を辞任され、その補欠として、有馬朗人君、岩瀬良三君、仲道俊哉君、長谷川道郎君、小宮山洋子君、福本潤一君及び私、佐藤泰三が選任されました。 ─────────────
○委員長(佐藤泰三君) 次に、理事の辞任についてお諮りいたします。 江本孟紀君から、文書をもって、都合により理事を辞任したい旨の申し出がございました。これを許可することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(佐藤泰三君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 理事の補欠選任についてお諮りいたします。 理事の辞任及び委員の異動に伴い現在理事が三名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(佐藤泰三君) 御異議ないと認めます。 それでは、理事に岩瀬良三君、橋本聖子君及び石田美栄君を指名いたします。 ─────────────
○委員長(佐藤泰三君) 国政調査に関する件についてお諮りいたします。 本委員会は、今期国会におきましても、教育、文化、学術及び科学技術に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(佐藤泰三君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 ─────────────
○委員長(佐藤泰三君) この際、中曽根文部大臣、河村文部政務次官、小此木文部政務次官、中曽根科学技術庁長官及び斉藤科学技術政務次官から発言を求められておりますので、順次これを許します。中曽根文部大臣。
○国務大臣(中曽根弘文君) このたび文部大臣を拝命いたしました中曽根弘文でございます。 委員長を初め、委員の皆様方には、日ごろから文教行政の推進に格段の御理解、御支援を賜り、この場をおかりいたしまして厚く御礼申し上げます。 目前に迫った二十一世紀において、我が国が活力ある国家として発展し、科学技術創造立国、文化立国を目指していくためには、国政の基盤である教育、学術、文化、スポーツの振興が極めて重要であります。 特に、教育に関しましては、あらゆる社会システムの基盤として二十一世紀の我が国の姿を形づくるものであり、不断の改革が必要です。教育全般についてさまざまな問題が提起されている今日、私は、改めて教育改革を国民的課題として位置づけ、国民的な議論を重ねていくことが大切であると考えます。総理も、今国会の所信表明演説において、「教育は国家百年の計の礎を築くものであり、新しい世紀の到来を前に取り組むべき最重要課題として対応してまいります。」と述べておられますが、私としても、教育改革の推進に最大限の努力を払っていく決意であります。 教育は世界的にも重要なテーマになっており、去る六月のケルン・サミットでは、サミット史上初めて教育が主要テーマの一つとして取り上げられ、特に教育に関連してケルン憲章が採択されました。さらに、このような成果をも踏まえ、来年四月にはG8教育大臣会合を我が国で開催することになっております。 こうした中、教育を担当する文部大臣に就任いたしましたことは、まことに身の引き締まる思いであり、大変大きな責任を感じているところであります。 既に文部省では、教育改革を推進するため多くの諸施策を実施しておりますが、私としては、これらを着実に前進させるとともに、次のような点に留意してまいりたいと考えております。 まず第一に、心の教育の推進であります。 近年、暴力行為やいじめ、不登校などを初めとして、学校内あるいは学校外での子供たちのさまざまな問題行動が深刻な状況となっており、極めて憂慮すべき事態であると受けとめております。これらの問題の背景には、子供たちを取り巻く環境の著しい変化や社会全体のモラルの低下があり、学校だけの力でこれを解決することは困難であります。 このため、全国子どもプランの推進などにより、学校、家庭、地域社会の三者の連携を一層強化し、子供たちが、生命を尊重する心、倫理観や正義感を身につけて成長していけるよう、心の教育に引き続き取り組んでまいります。 その際、心の教育の基本は家庭であり、各家庭での子育てのあり方をもう一度見詰め直すことが特に重要ではないかと考えます。私としては、この点を国民の皆様とともに真剣に考え、それぞれの立場でできることから一つ一つ行動を積み重ねていくことを強く呼びかけてまいる所存であります。 また、人々がいつでも自由に学ぶことができ、学歴によらずにさまざまな学習の成果がきちんと評価されるような生涯学習社会を築いていくため、大学への社会人受け入れ、放送大学などを活用した多様な学習機会の整備を図ってまいります。 さらに、社会教育及び学校教育を通じた人権教育の一層の推進、男女共同参画社会の形成に向けた施策の推進に努めてまいります。 第二に、学校教育の改革であります。 一人一人の個性を生かす教育の充実、教員の資質能力の向上、教育相談体制の整備などに努めてまいります。また、個性に応じた多様な学校選択を可能とするため、既に本年度より実施している中高一貫教育制度について、今後、各地方公共団体での取り組みを一層促進してまいりたいと考えております。 昨年度改訂した学習指導要領についても、その円滑な実施に努め、子供たちが基礎・基本をしっかりと身につけるとともに、みずから考え、問題を解決していく力を養うことに重点を置いて学習指導の改善を図ってまいります。また、情報化、国際化に対応した教育や環境教育の推進にも取り組んでまいります。 さらに、初等中等教育と高等教育の役割分担を踏まえた両者の接続の改善につきまして、中央教育審議会における審議を踏まえつつ、大学入学者選抜の改善など必要な施策を講じてまいります。 また、主体性のある学校運営など現場の自主性、自律性を尊重した学校づくりを進めるとともに、教育の地方分権を進めるなど、今後とも地方教育行政制度の改革に取り組んでまいります。 同時に、公立学校施設の整備など教育諸条件の整備を推進するとともに、育英奨学事業や私学助成など少子化対策としても重要な諸施策について、その充実に努力してまいります。 第三に、大学改革と学術研究の振興であります。 我が国が国際社会の中で競争力を維持し、活力あふれる社会を実現するため、これらは極めて重要な課題であります。そのため、大学の教育研究の質の飛躍的向上を図り、国際的に通用する大学を目指す観点から、第三者評価を含む多元的な評価システムの確立による大学の個性化と教育研究の不断の改善など、大学改革を一層進めてまいります。 また、人類の知的共有資産を生み出す未来への先行投資である学術研究を振興するため、研究費の充実、研究者の養成確保、研究施設・設備の改善充実、産学官の連携の推進などの諸施策の充実に努めてまいります。 第四に、文化とスポーツの振興であります。 二十一世紀に向けた新しい文化立国にふさわしい創造的な芸術文化の振興と、文化財の保存活用に努力するとともに、国民の多様なニーズに対応したスポーツ環境整備の計画的推進、留学生交流など国際教育文化交流の推進を図ってまいります。 そのほか、文部省関係十三事務事業を十一の独立行政法人とすることなど、行政改革を着実に推進するとともに、年金制度改革の一環としての私学共済制度改正、文教関係の原子力安全対策にも取り組んでまいります。 これらを含め、文教各般の諸課題に全力を尽くして取り組んでまいる所存でありますので、委員長を初め、委員の皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
○委員長(佐藤泰三君) 次に、河村文部政務次官。
○政務次官(河村建夫君) このたび文部総括政務次官を拝命いたしました河村建夫でございます。 ただいま大臣のごあいさつにもありましたように、教育が二十一世紀の我が国の姿を形づくっていくあらゆる社会システムの基盤であるということに思いをいたしながら、当面、学校現場で起きているような緊急を要する課題、またあわせて、まさに百年の大計と言われますが、百年を見据えた教育の理念、哲学に及ぶ課題についても、文部行政の立場で、また教育改革という視点に立って真剣に取り組んでいかなきゃいかぬ、このように思っております。 今回、この内閣におきまして新たに設けられました文部省の総括政務次官という役をいただきましたが、中曽根文部大臣を小此木政務次官とともに補佐し、また御指導もいただきながら、教育、学術、スポーツ、文化、文部行政全般について全身全霊を込めて任務を全うする覚悟でございます。 佐藤委員長を初め、文教・科学委員の皆さん方の御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。 ありがとうございました。
○委員長(佐藤泰三君) 次に、小此木文部政務次官。
○政務次官(小此木八郎君) おはようございます。 私は、このたびの内閣で新しく文部政務次官に就任をさせていただきました小此木八郎でございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。 さまざまな形で今いろんな教育問題がございますが、これまで文教の振興のために多大な御尽力をいただいております委員各位とともに、直面する課題に私も全力で取り組んでまいりたいと存じます。 委員長を初め、委員各位の皆様に御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いを申し上げまして、ごあいさつといたしたいと思います。 ありがとうございました。
○委員長(佐藤泰三君) 次に、中曽根科学技術庁長官。
○国務大臣(中曽根弘文君) このたび科学技術庁長官を拝命いたしました中曽根弘文でございます。 委員長を初め、委員の皆様方には、日ごろから科学技術行政の推進に御尽力、御支援を賜りまして、厚く御礼を申し上げます。 二十一世紀を目前に控えた今、我が国は、極めて厳しい経済状況や、今後の少子高齢化の急速な進展などを踏まえ、これまでに整えられた社会システムを新しい次代にふさわしいものに変革していかなければならない状況にあります。このような中、豊かで潤いのある社会の発展基盤を構築し、私たちや私たちの子孫にとって明るく希望に満ちた次代を迎えることができるよう努力していくことが我々に課せられた使命であります。 尽きることのない知的資源である科学技術は、経済構造の改革を実現し、活力と創造性にあふれた社会をつくっていく原動力であるとともに、地球温暖化や環境破壊のような人類が直面している地球規模の諸問題の解決に資するものであり、人類の未来に展望を開くものであります。 総理も、さきの所信表明演説の中で、技術開発は「将来の発展基盤の確保に欠かせない課題であり、官民挙げての取り組みが求められております。」と述べておられますが、私は、このような科学技術の振興に積極的に取り組む所存であります。このため、科学技術創造立国の実現を目指して、科学技術基本法及び科学技術基本計画を着実に実行し、政府の研究開発投資の拡充を図ってまいります。その上で、技術独創型ベンチャーの起業の促進等の経済新生を目指す取り組みの強化、我が国の未来を切り開く重要戦略分野への取り組み、柔軟かつ競争的で開かれた研究社会の実現、国民の暮らしの安全と安心を確保するための研究開発の促進等の諸施策の積極的展開を図ってまいります。 去る九月三十日に発生した東海村ウラン加工施設の事故につきましては、地元住民を初めとして国民の皆様に多大な御心配、御迷惑をおかけしたことを大変厳しく受けとめ、私自身、長官就任後直ちに東海村に赴き、直接現地の状況の把握に努めたところであります。既に事故発生から一月余が経過いたしましたが、この間、重篤な被曝者の治療、住民の皆様の健康管理等に万全を期すべく最大限の努力を行うとともに、事故原因の徹底究明、再発防止策の確立等に鋭意取り組んでまいりました。今後も、原子力に対する国民の信頼回復に向けて最大限の努力をしてまいる所存であります。 以上のような認識のもと、以下に申し述べますような柱を中心として、科学技術の振興施策を総合的に展開してまいります。 第一に、技術独創型ベンチャーの起業の促進等の経済新生を目指す取り組みの強化であります。 現下の最重要課題である経済の新生を達成し、国民の期待にこたえていくためには、我が国の得意とする技術集約型の戦略分野を開拓、強化していくとともに、新技術、新規事業の創出等を促進するための施策を強力に推進していくことにより、我が国の経済構造の改革を促進し、経済を活性化していくことが極めて重要であります。 このため、ミレニアムプロジェクト関連施策につきましては、ヒトゲノムの多様性解明等革新的医療の実現に取り組むとともに、地球温暖化防止のための次世代技術の開発・導入等の加速を図ってまいります。また、新技術シーズの発掘及び育成、起業前後の技術独創型ベンチャーへの技術開発支援等により、中堅・中小企業による研究の支援とその成果の活用を図るとともに、新産業・新規事業の創出を促進してまいります。また、産学官の連携と技術移転の推進等の分野における拠点の整備を図るとともに、大型放射光施設等の先端研究施設の整備等を進めることにより、研究開発成果の利用を促進してまいります。また、若者に科学技術を通じて夢と希望を与え次代を担う人材をはぐくむため、科学技術情報の内外への発信等の拠点となる「さいえんすワールド」の整備を進めるなど、科学技術の理解増進等を図ってまいります。 第二に、我が国の未来を切り開く重要戦略分野への取り組みの推進であります。 二十一世紀はライフサイエンスの時代とも言われており、生命機能の根源であるゲノムの構造及び機能に関する研究や、残された大きなフロンティアである脳科学研究等を積極的に進めてまいります。また、情報科学技術の推進につきましては、社会の重要で高度なニーズに対応し、明確で高い目標を掲げた研究開発を行うことが効果的であります。このため、複雑な生命の諸現象の理解を深めるための先端的な研究開発や地球規模の気候変動等の解明に資する地球シミュレーターの開発等を進めてまいります。 宇宙の開発利用につきましては、人類の平和と発展に不可欠なものであり、今後ともその効率的かつ着実な推進に努めてまいります。とりわけ、輸送需要に柔軟に対応するとともに大幅な輸送コストの低減を目指したHⅡAロケットなどの宇宙輸送システムの開発、組み立てが順調に開始された国際宇宙ステーション計画の推進等に力を入れてまいります。さらに、国民がゆとりと潤いのある生活を安心して送れるような環境を整備するため、地震調査研究、地震防災研究等の強化等を進めてまいります。 第三に、安全確保と国民の理解を大前提とした原子力科学技術の推進であります。 高度で総合的な科学技術分野である原子力については、地球温暖化対策にも資する将来のエネルギー源の開発や医療分野への応用等において、今後とも着実に研究開発を推進することが重要であります。 原子力の推進に当たっては、安全確保と国民の理解が不可欠であります。冒頭申し上げましたように、東海村でのウラン加工工場における事故につきましては、謙虚に反省し、先週公表された原子力安全委員会の事故調査委員会の緊急提言をも踏まえ、再発防止策の早急な確立、実施に努めてまいります。このため、今国会において原子力に関する安全規制及び防災対策の強化のための法案を提出することとしております。 私は、科学技術の振興こそ、新しい世紀を希望と活力のあるものにするための基盤を築くものであり、未来へのかけ橋を築く原動力となるものであると信じております。私は、科学技術に課せられた重大な使命を全うすべく、科学技術行政の責任者として全力を尽くしてまいります。 委員長を初め、委員各位の御指導、御協力を心からお願い申し上げます。
○委員長(佐藤泰三君) 斉藤科学技術政務次官。
○政務次官(斉藤鉄夫君) 科学技術総括政務次官を拝命いたしました斉藤鉄夫でございます。どうかよろしくお願い申し上げます。 このたびの茨城県東海村のウラン加工施設の事故につきましては、私も、中曽根大臣と同様、深刻に受けとめております。今後、大臣の指揮のもと、地域住民の方々の不安の解消、再発防止策に全力で取り組み、一日も早く原子力に対する国民の信頼を取り戻すべく最大限の努力をしてまいります。 科学技術は、一国の経済発展の基盤となるとともに、人々の健康の維持増進や地球環境の保全のために必要不可欠なものであります。ただいま大臣からも申し上げましたとおり、科学技術の振興は、二十一世紀の日本や人類の将来に欠かせない極めて重要な政策課題と認識しております。 政治の世界に入るまで技術者として社会にかかわった者として、今後、科学技術の発展に少しでも寄与できるよう全力で頑張ってまいります。 佐藤委員長初め、委員の先生方の御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。 ─────────────
○委員長(佐藤泰三君) この際、委員長から委員の皆様にお願いを申し上げます。 当委員会におきましては、従来から委員会室における禁煙を実施してまいりましたが、各会派の合意に基づきまして、引き続き委員会室での喫煙を御遠慮願うこととなりましたので、御協力をよろしくお願い申し上げます。 本日はこれにて散会いたします。 午前十一時二十三分散会