交通・情報通信委員会 第1号
- 発言数
- 5 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1998/12/03
会議録
○委員長(小林元君) ただいまから交通・情報通信委員会を開会いたします。 国政調査に関する件についてお諮りいたします。 本委員会は、今期国会におきましても、運輸事情、情報通信及び郵便等に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(小林元君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(小林元君) 運輸事情、情報通信及び郵便等に関する調査を議題とし、派遣委員の報告を聴取いたします。景山俊太郎君。
○景山俊太郎君 委員派遣について御報告申し上げます。 去る十月二十八日から三十日までの三日間にわたり、富山県及び石川県における運輸事情、情報通信及び郵便等に関する実情を調査してまいりました。 派遣委員は、小林委員長、寺崎理事、森本理事、鹿熊委員、山内委員、宮本委員、岩本委員及び私景山の計八名であります。 本調査団は、運輸省及び郵政省の各地方機関から管内の概況等について説明を聴取いたしましたほか、富山県及び石川県当局から運輸事情及び情報通信に係る要望事項を聴取いたしました。 また、富山県平郵便局、伏木富山港、北陸新幹線建設工事現場、金沢駅、NHK金沢放送局、北陸メディアセンター、金沢情報長寿のまちづくり事業施設、小松空港等を視察いたしました。 以下、主要事項について順次御報告いたします。 まず、富山県平郵便局でありますが、この郵便局が置かれている平村は、岐阜県境に近い山村であり、村長の説明では、年々過疎化が進行し、高齢者の割合が増加しているとのことであります。 こうした中、平郵便局では平成九年十月からひまわりサービスと呼ばれる過疎地域における高齢者の在宅福祉支援サービスを実施しております。これは、七十五歳以上のひとり暮らしや夫婦世帯の中から同サービスの実施希望を確認して三十六世帯を選定し、これらの方々に対し、郵便外務職員による毎日の声かけによる安否の確認、生活用品のお届けサービス、小学校児童が書いた励まし文や絵などの配達、公的年金現況届のはがき在中の郵便物の集荷・役場等への配達を行っているものであります。 こうしたサービスに対し、高齢者の方々からは、毎日安心して暮らせる、児童からの励ましのメッセージをいただいて心温まるとの声が寄せられており、高齢化がますます進行する現在の我が国において、ひまわりサービスが全国的に広く展開されることが望まれます。 次に、伏木富山港は、伏木地区、富山地区及び新湊地区の三地区から成り、日本海の中央に位置する特定重要港湾でありますが、近年、外貿コンテナ貨物の取扱量が増大しており、平成九年には三十三万トンに達し、この四年間で二・五倍の伸びを示しております。こうした外貿コンテナ貨物の増大と船舶の大型化に対応するため、現在、水深十四メートルの新湊多目的国際ターミナルの整備が進められております。同港では、このほか、内港からの脱却を図る伏木外港の整備、富岩運河の再整備、新湊大橋の調査などが進められており、二十一世紀に向け、伏木富山港が環日本海交流の中核を担う国際貿易港として、より高度な機能を備えた快適で親しまれる港への発展を目指しているとのことでありました。 次に、現在建設が進められております北陸新幹線石動—金沢間は、平成四年八月に工事実施計画が認可され、十月一日現在、用地買収済み区間が九七%、路盤の着工率が六五%に達し、トンネル工事の掘削進捗率は八〇%を超えております。私どもは、石動—金沢間の新倶利伽羅トンネル、月影トンネルを視察し、工法等についての説明を聴取するとともに、工事関係者を激励いたしましたが、北陸新幹線の一日も早い開業により、沿線地域の発展に大きな役割を果たしたいとのことでありました。 次に、金沢駅では、北陸新幹線の開業に先行して新幹線駅施設と公共公益的施設を一体的に整備し、魅力ある町づくりを進める北陸新幹線金沢駅緊急整備事業が平成四年八月に認定を受け、新幹線高架橋工事は平成八年三月に、高架橋下施設整備は平成九年三月にそれぞれ完成いたしております。私どもは、新幹線高架橋を視察するとともに、高架橋下の観光情報センター、郵便局、ショッピング街を視察いたしましたが、にぎわいを見せておりました。 次に、NHK金沢放送局でありますが、同局は、ひたすら地域を見詰めた番組づくりを基本方針として、地域住民の参加を柱に、新しい地域情報番組の開発に重点を置いた番組づくりを行っております。また、営業活動では、平成十年度の営業目標の収納額五百九十四億円の達成を目指しており、上半期まで、まずまずの営業成績を達成しているとのことであります。私どもは制作設備を視察するとともに、金沢放送局が総力を挙げて制作している地域情報番組「山ちゃんの六〇〇」のスタジオを訪れ、担当アナウンサーと体験談等の意見交換をいたしました。次に、北陸メディアセンターは、通信・放送機構、北國新聞などの出資により平成五年五月に設立され、地域社会に根差した放送番組、解説用ビデオ、テレビCM等を制作し、流通の促進、ケーブルテレビ事業の発達・普及を図るとともに、情報通信、映像関係の人材育成事業を行っております。また、同センターには、平成八年に開局した地域密着型のコミュニティー放送局であるラジオかなざわが設置されており、ニュースや地域情報を中心とした放送を展開しております。私どもは、スタジオを視察し、北陸メディアセンターのノンリニア編集機ヘンリーによる高度なグラフィック映像の制作状況を視察いたしましたが、今後の同センターの事業展開が北陸地域の高度情報化の進展と情報格差の是正に大いに寄与することが期待されます。 次に、金沢情報長寿のまちづくり事業は、テレビ電話やパソコン通信、インターネットなどの新しい情報通信を活用することで、安心して生き生きと生活できる環境を整えた情報長寿社会の実現に向けて、地域福祉事業に力を入れている金沢市をモデル都市に、福祉、保健、医療分野における高齢者等向けの新たな情報通信サービスの高齢社会における有用性を検証するための事業であります。平成七年四月に金沢市長を会長とする金沢情報長寿のまちづくり協議会が設立され、以後、社会福祉法人善隣館や高齢者宅にテレビ電話を導入し、実際の利用の中で、在宅高齢者の日常生活を支援するためのテレビ電話利用実験、パソコン通信実験、シルバーケアシステム利用実験、だれもが使えるインターネット利用実験、シニアパソコン通信学習教室などが行われております。私どもは社会福祉法人第三善隣館を訪問し、お年寄りの方々がパソコンを楽しく操作されている様子やテレビ電話で健康相談を受けられている様子をつぶさに視察して、情報通信の福祉、保健、医療分野における有効性を再認識した次第であり、こうした事業の全国的な普及が望まれるところであります。 次に、小松空港は、昭和三十六年十二月、航空法に基づく航空自衛隊との共用飛行場の告示がなされ、以後、徐々に発展を遂げ、北陸の空路の拠点であるとともに、日本海沿岸において大型ジェット機が就航する唯一の空港であります。現在、国内定期路線は、札幌、仙台、東京、広島、出雲、高松、松山、福岡、鹿児島、那覇等へ運航しており、国際定期路線は、ソウル便のほか、国際定期貨物便としてルクセンブルク便が運航しております。また、国際チャーター便も、韓国、香港、台湾、シンガポール、ホノルル等へ運航しており、空港施設を大型機に対応するよう整備したことによって、利用客数は増加の一途をたどり、平成五年三月には国内定期便のみで二百万人を突破し、平成九年三月には国内、国際合わせて二百三十万人を突破しております。今後も、日本海沿岸における空の玄関口として利用客の増加が期待されるところであります。 次に、今回の委員派遣において関係地方自治体から寄せられました要望事項について御報告申し上げます。 まず、富山県からは、北陸新幹線の整備促進、富山空港の第七次空港整備七カ年計画における事業費の確保、伏木富山港の整備促進、加越能鉄道万葉線に対する近代化設備整備費補助の拡充及び地方の鉄道軌道欠損補助に係る財政支援措置の拡充、地方バス路線維持対策費補助の拡充、バス利用促進等総合対策補助の拡充、先駆的低公害車実用評価事業補助の拡充、自治体が構築・運用する情報通信システムの通信回線料などの運営経費に対する国の財政支援の拡充等について要望が出されました。 石川県からは、社会資本整備等の追加景気対策の積極的な実施、北陸新幹線の建設促進、能登空港の建設促進、小松空港の国際化等の推進、金沢港・七尾港の整備促進、観光大学の加賀市への誘致、情報通信基盤整備に対する財政支援制度の創設、移動通信用鉄塔施設整備事業における国庫負担の増額等の要望が出されました。 これらの要望につきましては、今後、国政の場において十分検討していく必要があろうかと思います。 最後に、今回の派遣に当たりまして種々御配慮をいただきました関係者の皆様に心から感謝申し上げまして、報告を終わります。
○委員長(小林元君) これをもって派遣委員の報告は終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時十一分散会