国際問題に関する調査会 第4号
- 発言数
- 7 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1997/12/12
会議録
○会長(林田悠紀夫君) ただいまから国際問題に関する調査会を開会いたします。 国際問題に関する調査を議題といたします。 本調査会では、対外経済協力に関する小委員会を設置し、そこで長期的視野に立ち対外経済協力のあり方等について調査を進めておりますが、本日、小委員長から、会長のもとに中間報告として調査報告書が提出されました。 この際、その調査報告書の概要につきまして、小委員長の報告を聴取いたします。対外経済協力に関する小委員長板垣正君。
○板垣正君 第百四十一回国会における対外経済協力に関する小委員会の調査の概要について御報告申し上げます。 本小委員会は、去る十月二十二日、長期的視野に立ち対外経済協力のあり方等について調査検討するため、設置されました。 小委員会においては、政府開発援助が現在大きな転換期を迎えていることから、各小委員の協議の結果、ODAについて調査を行いました。 小委員会では、ODAの理念、援助実施体制等ODAのあり方、国会とODAとのかかわりについて小委員間の意見交換を中心に調査を進め、あわせて、外務省当局からの説明の聴取、参考人からの意見の聴取、これに対する質疑を行いました。 まず、ODAの理念については、小委員から、人道的立場を重視する援助が重要であるとの意見、人道主義は必要であるが、同時に、ODAは外交政策の重要な柱であり、日本の国益、世界の安定に結びつける援助も大切であるとの意見、憲法前文の精神を踏まえ、理念を確認すべきであるとの意見、唯一の被爆国の視点から、核保有国などに対する援助はこのままでよいのか、理念の中で明確にすべきであるとの意見、援助は豊かな国が人類共通の問題に対処するある種の義務的なものであるとの考えを理念に加味すべきではないかとの意見が述べられたほか、戦略援助などを支援するような傾向を是正し、人間中心の開発への支援という方向に理念をうたうべきではないかとの意見も表明されました。 ODAのあり方については、援助実施体制の問題を初め、現地の大使館等への権限委譲を進めること、NGOとの連携を促進することなどが論議されました。 援助実施体制については、小委員から、縦割り行政の弊害をなくすため、政治がリーダーシップを持って実施体制の一元化の方向に努力すべきであるとの意見が表明され、一元化に向けておおむね共通の問題意識が示されました。 国会とODAとのかかわりについては、小委員から、ODAを審議する常設的な委員会を設置すべきであるとの意見が表明されるなど、恒常的にODAに対する国会の関与を強め、政治のリーダーシップを示すべきであるとの方向で論議が交わされました。 小委員間における論議は、一つには、ODAの透明性を向上させ国会審議を政策に十分反映させるために、ODA基本法の制定にまで進むべきであるとの意見、いま一つには、ODA大綱の運用の改善、国別援助方針のグレードアップなど、現行のシステムを拡充強化すべきであるとの意見の二つの方向に分けることができます。ODA基本法の立法化については、真剣に論議すべき時期に至っているとの問題意識は共通のものとなっております。 外務省当局からは、ODAは外交的配慮のもと、柔軟、機動的な実施が重要であり、法律化によってそれが阻害されることが懸念されるとの発言がありました。 以上、調査は広範多岐に及び、論議の集約が図られつつあるもの、意見が分かれているものとさまざまでありますが、まとまった結論は得るに至っておりません。 本小委員会としては、今国会の調査を取りまとめ、本日、会長に中間報告を提出いたした次第であります。 二十一世紀の我が国ODAのあり方及びそれに対する国会のかかわりについて、その方向を打ち出すべく、さらに論議を深め、調査会の最終報告に資することができるよう、次期通常国会においても本小委員会が設置されることを要望いたしまして、御報告を終わらせていただきます。
○会長(林田悠紀夫君) 以上で小委員長からの報告の聴取は終わりました。 ただいま小委員長から概要説明のありました調査報告書(中間報告)につきましては、これを本日の会議録の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○会長(林田悠紀夫君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。 —————————————
○会長(林田悠紀夫君) 次に、継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。 国際問題に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○会長(林田悠紀夫君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、要求書の作成につきましては会長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○会長(林田悠紀夫君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後三時四十九分散会 —————・—————