建設委員会 第1号
- 発言数
- 21 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1997/10/16
会議録
○委員長(関根則之君) ただいまから建設委員会を開会いたします。 委員の異動について御報告いたします。 去る十月九日までに辞任されました委員は、井上孝君、松谷蒼一郎君、市川一朗君、広中和歌子君及び小島慶三君でございます。委員の辞任に伴いまして、新たに太田豊秋君、益田洋介君、横尾和伸君、竹村泰子君及び私、関根則之が選任されました。 —————————————
○委員長(関根則之君) 一言ごあいさつを申し上げます。 去る六月十八日の本会議におきまして建設委員長に選任されました関根則之でございます。 本委員会の運営に当たりましては、皆様方の御協力を賜りまして、公正かつ円滑に行ってまいりたいと存じますので、何とぞよろしく御指導、御支援のほどをお願い申し上げます。(拍手) —————————————
○委員長(関根則之君) 理事の補欠選任についてお諮りいたします。 委員の異動に伴い現在理事が三名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(関根則之君) 御異議ないと認めます。 それでは、理事に岩井國臣君、益田洋介君及び緒方靖夫君を指名いたします。 —————————————
○委員長(関根則之君) 次に、国政調査に関する件についてお諮りいたします。 本委員会は、今期国会におきましても、建設事業及び建設諸計画等に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(関根則之君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(関根則之君) この際、瓦建設大臣、亀井国土庁長官及び鈴木北海道開発庁長官から発言を求められておりますので、順次これを許します。建設大臣瓦力君。
○国務大臣(瓦力君) このたび建設大臣を仰せつかりました瓦力でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 御承知のとおり、建設行政の基本的使命は、住宅、社会資本の整備を通じて真に豊かな国民生活、活力ある経済社会を実現することにあります。私、就任いたしまして直後にカスリーン台風五十年の催し物がございましたが、脆弱な国土であり狭隘なこの国土でありますので、国民に安心をどう確保するかということが振り返って五十年の大きな足跡でなかったかと、こう存ずる次第であります。 また、未曾有の被害をもたらした阪神・淡路大震災、豪雨・台風災害等の経験を踏まえながら、国民がまさに安心ができる、そういう生活環境の実現に努めていかなければならないと、かように考えております。 現下の最重要課題である行財政改革につきましては、厳しい財政事情等を踏まえ、建設コストの縮減など公共事業の重点化、効率化に一層努めるとともに、省庁再編の問題につきましても、国土の適正な管理を責任を持って進めることができるような体制の整備を目指しまして、最大限努力をしてまいる所存でございます。 委員長を初め委員各位の格別の御指導、加えて御協力を切にお願い申し上げまして、私のごあいさつにかえさせていただきます。(拍手)
○委員長(関根則之君) 国土庁長官亀井久興君。
○国務大臣(亀井久興君) このたび国土庁長官を拝命いたしました亀井久興でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。 国民が豊かでゆとりがあり、安心して暮らせる活力にあふれた社会の実現を求めていく中で、国土計画、土地対策、大都市圏整備、地方振興、防災対策、さらには水資源対策などの幅広い所轄分野を担当いたします国土行政の役割は大変重要なものだと考えております。 こうした中で、私といたしましては、まず第一に、二十一世紀にふさわしい国土づくりの指針を示すために、新しい全国総合開発計画を遅くとも本年度末を目途に策定するとともに、首都機能移転の一層の具体化に向け、積極的に取り組んでまいります。 第二に、土地政策につきましては、新総合土地政策推進要綱の着実な実施を図り、土地の有効利用の促進や土地取引の活性化を強力に推進してまいります。 第三に、国土の均衡ある発展と豊かで住みよい地域社会の形成のため、大都市圏の整備及び地方の振興に積極的に取り組んでまいります。 第四に、阪神・淡路大震災の教訓を踏まえた総合的な災害対策の一層の充実に取り組んでまいります。 また、総合的な水資源対策の推進を通じて、渇水に強い豊かで潤いのある社会の実現を目指してまいります。 また、省庁再編の問題につきましても、国土政策が的確に推進されるような形で行われるよう願っておるところでございます。 私といたしましては、関係省庁の御協力を得ながら、こうした諸施策を積極的に推進してまいりたいと考えておりますので、関根委員長を初め委員各位におかれましては格別の御指導、御鞭撻を賜りますように心からお願いを申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
○委員長(関根則之君) 北海道開発庁長官鈴木宗男君。
○国務大臣(鈴木宗男君) このたび北海道開発庁長官を拝命いたしました鈴木宗男であります。 北海道は日本の二二%の面積を有する広大な地域であります。しかし、その広大な面積の中で道路一つ見ましても、例えば高規格道路、全国は四八%の供用開始、北海道はまだ二〇%という非常に脆弱であります。今なお私は社会資本整備は足りないと、こう思っております。 同時に、日本の食糧基地として、また四季折々のあの風光明媚な大自然は日本のオアシスたるに私はふさわしい場所だと、こう思っております。そういった意味でも二十一世紀の日本をつくるのは北海道だと、この気概を持って職責を全うしていきたいと、こう思います。 同時に今、行政改革等で省庁再編の論議がされておりますけれども、ぜひとも関根委員長初め理事の皆さん、委員の皆さん、北海道の将来性や可能性を評価をいただきまして、北海道開発庁に対する御支援をお願い申し上げまして、私のごあいさつといたします。(拍手)
○委員長(関根則之君) 次に、蓮実建設政務次官、坪井国土政務次官及び吉川北海道開発政務次官から発言を求められておりますので、順次これを許します。建設政務次官蓮実進君。
○政府委員(蓮実進君) このたび建設政務次官を拝命いただきました蓮実進でございます。 もとより微力ではございますが、瓦建設大臣のもと、建設行政推進のために誠心誠意努力してまいるつもりであります。 関根委員長初め委員各位の御指導と御鞭撻を心からお願いを申し上げ、ごあいさつといたします。(拍手)
○委員長(関根則之君) 国土政務次官坪井一宇君。
○政府委員(坪井一宇君) このたび国土政務次官を拝命いたしました坪井一宇でございます。 亀井大臣を助けまして、全力を挙げて頑張ってまいりたいと思います。よろしくお願いします。(拍手)
○委員長(関根則之君) 北海道開発政務次官吉川貴盛君。
○政府委員(吉川貴盛君) このたび北海道開発政務次官を拝命いたしました吉川貴盛でございます。 鈴木大臣のもとで北海道開発行政に全力を挙げてまいりますので、関根委員長初め委員各位の御指導、御鞭撻を心からよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手) —————————————
○委員長(関根則之君) 建設事業及び建設諸計画等に関する調査を議題といたします。 先般本委員会が行いました委員派遣につきまして、派遣委員から報告を聴取いたします。岩井國臣君。
○岩井國臣君 去る八月二十六日から二十八日までの三日間、関根委員長、山崎理事、福本委員、小川委員、緒方委員、そして私岩井の六名は、福井県、石川県、富山県など北陸地方等の建設諸事業について実情を調査してまいりました。なお、二十六日の福井県での調査におきましては、松村龍二議員が現地参加をされております。 以下、調査の概略を御報告いたします。 まず、福井県内における調査の概要であります。 栗田福井県知事によれば、福井県は中部、近畿両圏に属し、環日本海交流の拠点としての特色を有し、地域振興を図るためには高速交通体系の整備が不可欠であるとのことであります。そのため、近畿自動車道敦賀線や中部縦貫自動車道等の早期建設、そのほか足羽川ダム建設事業の促進等について、栗田知事から要望がありました。 次に、福井駅周辺における町づくりについてであります。 福井駅は、JR北陸線等が平面で乗り入れているため市街地が分断され、交通渋滞や狭隘な駅前広場の状況などから、鉄道の高架化と駅周辺の抜本的整備が重要課題となっております。そのため福井県は、平成四年度から十六年度までの予定で、三・三キロにわたる北陸線の高架化等を内容とする連続立体交差事業に着手し、現在、在来鉄道の仮線切りかえ工事が進行中であります。駅前広場の拡充等福井市が行う土地区画整理事業とともに、市中心部の活性化に大きく寄与するものと期待されているようであります。 次に、中部縦貫自動車道油坂峠道路についてであります。 中部縦貫自動車道は、松本市から福井市に至る一般国道百五十八号の自動車専用道路であり、北陸自動車道、東海北陸自動車道、中央自動車道長野線を相互に連絡し、現在五時間半かかる福井−松本間を二時間半で結ぶなど、広域交通の根幹をなすものであります。福井岐阜県境の油坂峠道路は、この中部縦貫自動車道の一環をなし、建設省の直轄事業として事業化され、道路延長十一・三キロで、一部二キロの区間が供用されておりますが、今が工事の最盛期といったところでしょうか。この道路は急峻な山間部にあるため、複数の高架橋や急カーブのトンネルなどから成り、非常な難工事であることを実感してまいった次第であります。工事も順調に進み、平成十年度供用開始の見込みであり、東海北陸自動車道整備の進展とともに、地域振興のかぎを握るものとして地元自治体から久しく待望されているとのことでありました。 次に、九頭竜川鳴鹿大堰についてであります。 現鳴鹿堰堤は、農業・水道用水を取水するため昭和二十九年完成した堰で、敷高が計画河床高より高いほか、堰上流の堆砂により洪水の流下に重大な障害となっているとのことであります。鳴鹿大堰は、現堰堤を撤去し、可動堰を新設することにより計画高水流量を安全に流下させ、また安定した取水の確保等を行おうとするもので、平成二年から直轄事業として建設に入り、現在堰本体は概成し管理設備工事に着手中でありますが、現堰堤の撤去を含め、事業の一日も早い完成が望まれているとのことであります。この堰の特色として、遊泳力の乏しい魚の遡上も可能な人工河川式魚道の設置、油圧ゲートの採用によるすっきりした堰柱構造などが挙げられます。 次に、石川県内における調査の概要を申し上げます。 谷本石川県知事からは、公共事業予算七%削減の状況下における、社会資本整備のおくれている地方への公共事業予算の重点配分、さらに道路、河川、都市整備等の促進について要望がありました。 次に、一般国道八号小松バイパスについてであります。 小松バイパスは、国道八号の交通量増加などに対処し、地域の発展に寄与することを目的として直轄事業化された延長十五・六キロのバイパスで、現在までに十一キロが供用済みであります。事業区間には古墳等の埋蔵文化財が多く、発掘調査などに時間を要し、事業促進のためには関係省庁等との連携が課題であるとのことでありました。 次に、石川ソフトリサーチパークについてであります。 石川ソフトリサーチパークは、いわゆる頭脳立地法等に基づき、産業の頭脳部分を集積させ、地域産業の発展と高度化を図るため、地域振興整備公団と松任市が整備した「頭脳団地」であります。全体面積は二十三ヘクタール、平成三年着工で、七年には全十五区画を完売し、現在、機械設計企業やソフトウエア企業、大学研究施設などが業務を行っております。電線等の地中化、花木を多用した植栽、農業用水を利用したせせらぎ等によって自然と調和した景観を形成し、良好な研究開発環境が整備されているように見受けられました。 次に、松任CCZ整備事業についてであります。 CCZ事業は、海辺の触れ合いゾーンの創出を目指して、海岸、公園、道路事業等を有機的に実施し、官民共同で海辺と背後地の一体的整備を図るものであります。 松任海岸は、松任CCZとして昭和六十二年度に事業認定を受け、砂浜の侵食を防ぐ人工リーフ・離岸堤等の海岸施設を建設省が、海浜公園を石川県が、市民温泉等を松任市が、海岸に隣接する北陸自動車道徳光ハイウエーオアシスを日本道路公団が、それぞれ連携して整備するなどし、多数の観光客が利用しているとのことでありました。なお、現地において石川県から、先般のナホトカ号油流出災害に関し、美しい海が戻ったことについての概況説明と再発防止策の確立等に関する要望がありました。 次に、金沢駅武蔵北地区市街地再開発事業についてであります。 金沢駅武蔵北地区は、再開発や街路整備が急務となっている駅東側の密集地域であり、現在、金沢市施行の第一種市街地再開発事業が行われております。同事業は五工区に分けられ、第一、第五工区が完成し、このうち第五工区は「リファーレ」と称し、地上十八階の業務棟や地上十六階の住宅棟などから成っており、都市景観に配慮した活力ある町づくりが行われているとのことであります。 次に、富山県内における調査の概要について申し上げます。 中沖富山県知事から、行財政改革は重要な課題であるが、事業にめり張りをつけ社会資本整備のおくれている地方の整備を重点的に進めてほしい旨の発言があり、公共事業予算の継続的かつ積極的な確保、新しい全国総合開発計画での日本海国土軸等の明確な位置づけと格段の配慮、道路網の整備促進等について要望がなされました。 次に、とやま都市MIRAI事業についてであります。 富山市内では、戦災復興区画整理が行われた富山駅南側の再開発のほか、駅北側での町づくりが重要課題となっております。とやま都市MIRAI事業は、鉄道跡地や運河など遊休地の有効利用、民間活力の積極的活用により、富山駅北地区ににぎわいと品格のある新都市を形成しようとする事業であります。区域面積は六十二ヘクタール、主なプロジェクトには、幅員六十メートルの道広場ブールバールを中心とした土地区画整理事業並びに富岩運河環水公園の整備などがあります。昭和六十三年度から事業着手し、本事業の進展とともに市街地の活性化が進みつつある状況であります。 次に、新潟県内での親不知ピアパーク、北陸自動車道四車線化についてであります。 親不知ピアパークー988は、北陸自動車道の高架橋の下を利用した多目的広場で、陶版画による橋脚の修景等が図られ、年間五十万から七十万人の入場者があり、地域の活性化、高速道路の採算性の向上に寄与しているとのことであります。 また、北陸自動車道上越−朝日間七十三・七キロは暫定二車線で供用されておりますが、交通量が増大し限界に近づきつつあるため、日本道路公団が平成五年から四車線拡幅工事に着手しております。急峻な地形であるため、新たに三十一本のトンネル掘削が必要であり、現在の掘進率は約六割であります。四車線化工事に当たっては、並行する営業線に支障を来さないよう新技術を採用するとともに、トンネルから出る土砂の有効利用等を図っているとのことであります。 最後に、新潟長野県境の蒲原沢土石流災害現場についてであります。 平成七年七月の梅雨前線豪雨により、長野県小谷村を中心とする地域でJRの線路や道路が埋没、流出し、姫川の河床が十メートル上昇するなど、甚大な被害が生じました。幸いにして、この災害自体による人的被害はなかったのでありますが、災害関連工事を実施中の蒲原沢におきまして平成八年十二月六日大規模な土石流が発生し、十四名の作業関係者が亡くなられたのであります。私どもは、蒲原沢砂防ダム工事現場と流路工の工事現場の中間地点に設けられた慰霊碑に献花をするとともに、犠牲者の方々の御冥福を心からお祈りしてまいりました。 現地の工事は、この土石流災害により中断されていたのでありますが、砂防学会調査委員会の提言を踏まえ警戒避難体制の整備が図られたことから、本年八月二十二日より本格的な施工を再開し、十一月末までに完了する見通しであります。 現地は、急峻な地形の上、山肌ももろく、土石流の再発に備えた特別の対策についてその必要性を実感した次第でありますが、工事再開に際しての安全対策として、監視本部のほか監視所二カ所を設け、モニター装置も使用する一方、上流部においては監視人を配置し、サイレン等により避難ができる体制を整備してあるとのことでありました。また、有人監視の補助としてワイヤセンサーを一カ所設置しているとのことであります。土石流を感知した場合、慰霊碑付近まで到達するのに四、五十秒と想定されているため、時間内に作業員が避難できるよう現地合同の避難訓練を毎月二回、また各現場において作業員の避難方法の点検を毎日実施しているとのことであります。 避難基準を時間雨量十ミリ、連続雨量四十ミリに強化しておりますが、降雨量だけでは土石流発生を予測できず、人間の目視が最も重要であるとのことでありました。施工に当たっては、無線遠隔操作の重機等による無人化施工や省人化施工が導入されております。 なお、建設省土木研究所では、融雪が土石流発生に与える影響について科学的に分抗し、土石流発生メカニズムの解明、予知・予測手法の確立を目指し、緊急調査を推進中とのことであります。 今回の派遣におきましては、このほか勝山橋、小和清水トンネル、能越自動車道、小谷道路等を車中から視察いたしましたが、その詳細は省略させていただきます。 以上が調査の概略でありますが、長時間に及ぶ私どもの調査に御協力いただきました県知事を初めとする関係の方々に厚くお礼を申し上げ、報告を終わります。
○委員長(関根則之君) 以上で派遣委員の報告は終わりました。 本日はこれにて散会いたします。 午前九時五十七分散会