災害対策特別委員会 第2号
- 発言数
- 7 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1997/11/20
会議録
○塩田委員長 これより会議を開きます。 災害対策に関する件について調査を進めます。 去る九月十一日、鹿児島県に平成九年七月梅雨前線豪雨災害による被害状況等調査のため委員を派遣いたしました。 この際、派遣委員より報告を聴取いたします。松下忠洋君。
○松下委員 平成九年七月梅雨前線豪雨災害による被害状況等調査報告につきまして、派遣委員を代表いたしまして、私から調査の概要について御報告を申し上げます。 去る九月十一日、平成九年七月梅雨前線豪雨災害による被害状況等調査のため、鹿児島県に派遣された委員は、川端達夫委員長を団長として、新進党の菅原喜重郎君、西博義君、民主党の坂上富男君、日本共産党の藤木洋子君、社会民主党・市民連合の濱田健一君、太陽党の小坂憲次君、そして私、自由民主党の松下忠洋の八名であります。 本年の鹿児島県地方は、七月一日から梅雨前線が活発化したことにより、熊本県境から鹿児島県出水市付近で豪雨が集中しました。 特に、出水市では、七月七日の降り始めから十日の土石流発生時までに三百九十八ミリの雨量となり、七月九日は、二百七十五ミリの集中豪雨で平年の七月降雨量の二倍を記録、十日の午前零時過ぎ、二十万立方メートルの土砂が崩壊、時速五十キロで砂防ダムを乗り越え、住家と農地を襲いました。 この豪雨が風化した安山岩層へ浸透して山腹が崩壊、針原川土石流災害の原因になったと考えられております。 この土石流により、出水市針原地区に甚大な人的被害と物的被害をもたらし、七月十日災害救助法が適用されました。 九月十日現在の被害状況は、人的被害が、死者二十一名、重傷者二名、軽傷者十一名であり、物的被害が、住家の全壊十八棟、半壊一棟、一部損壊等二十一棟、被害額は、農業関係六億円、土木関係四十一億三千万円、その他二千万円、計四十七億五千万円であります。 政府においては、九月五日激甚災害の指定を閣議決定し、十日政令公布されました。 この災害により、とうとい生命を失われた方々の御冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災者の方々に対し衷心よりお見舞いを申し上げる次第であります。 それでは、調査の内容について御報告申し上げます。 まず、鹿児島空港からバスで出水市の中央公民館に向かいました。 ここで、須賀鹿児島県知事、矢野出水市長から被害の概要説明を聴取いたしました。 引き続き、針原川砂防等復旧計画の実施に必要な予算の確保、河川・耕地等災害復旧工事、災害復興住宅資金貸し付け等についての要望がなされました。 次に、視察のため、バスで移動を行いました。 被災地においては、まず犠牲者の慰霊碑の前で献花をして黙祷を行い、針原川下流より上流に向かって移動しましたが、土石流にのみ込まれた住家、農地のすさまじいばかりの被害の実態を前にして、自然災害の恐ろしさを実感いたしました。 堆積した土砂、巨大な岩石は、調査当時いまだほとんど排除されておらず、辛うじて道路部分が確保され、砂防ダムの上流部では遠隔操作により二台のブルドーザーが土砂等の排除作業を実施しており、また、崩壊危険箇所の切りまし作業が行われておりました。 四十五世帯、百二十五人に避難勧告が出された状況で、いまだ復旧・復興までには相当の時間が必要と思われる状態でありました。その後、十月二十五日、この避難勧告は解除されました。家のある方々は自宅に帰ることとなったわけでございます。上流の砂防ダムの堆積土砂がおおむね排除されたこと、加えて、警戒避難体制の整備が進んだことによるものでございます。 痛々しい被災地を後にし、中央公民館に戻りまして、鹿児島県、出水市との意見交換を行いました。 その内容は、ミカン畑の復興、住宅の復旧対策、土砂崩壊の予測の手法、堆積物の廃棄等の意見が出され、鹿児島県、出水市から、針原川砂防等復旧計画の策定、土砂が堆積した農地の区画整理による復旧、土石流検討委員会等の設置による発生原因の解明、危険箇所マップの配布等、ハード、ソフト両面から復旧・復興に向けての対応、防災への対応が示されました。 調査を通じまして、土石流危険渓流等の整備の促進、日ごろの防災に対する意識高揚の方策等、特に重要であると痛感いたしました。 調査報告の終わりに当たり、被災されました多くの方々に改めてお見舞いを申し上げますとともに、災害対策に奮闘されております関係者各位に心から感謝を申し上げ、また、今回の調査に御協力いただきました鹿児島県、出水市の皆様に心から御礼を申し上げまして、報告とさせていただきます。 以上でございます。
○塩田委員長 これにて派遣委員の報告は終わりました。 お諮りいたします。 鹿児島県からの要望事項につきましては、これを本日の委員会議録の末尾に参照掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塩田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。 ————————————— 〔要望事項は本号末尾に掲載〕 —————————————
○塩田委員長 次に、委員派遣承認申請に関する件についてお諮りいたします。 阪神・淡路大震災の復旧・復興状況等調査のため、兵庫県に本委員会から委員を派遣することとし、議長に対し、委員派遣承認申請をいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塩田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。 なお、派遣委員の人選、派遣期間等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塩田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。 次回は、十一月二十七日木曜日午前九時二十分理事会、午前九時三十分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午後一時十一分散会 ————◇—————