厚生委員会 第1号
- 発言数
- 10 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1997/02/18
会議録
○委員長(上山和人君) ただいまから厚生委員会を開会いたします。委員の異動について御報告いたします。去る十二月二十七日、風間昶君及び北澤俊美君が委員を辞任され、その補欠として小山峰男君及び木暮山人君が選任されました。 また、去る一月十三日、日下部禧代子君が委員を辞任され、その補欠として藁科滿治君が選任されました。 また、去る一月十六日、小山峰男君が委員を辞任され、その補欠として釘宮磐君が選任されました。 また、去る一月二十日、藁科滿治君が委員を辞任され、その補欠として今井澄君が選任されました。 また、昨十七日、渡辺孝男君及び菅野壽君が委員を辞任され、その補欠として高野博師君及び三重野栄子君が選任されました。 —————————————
○委員長(上山和人君) 理事の補欠選任についてお諮りいたします。 委員の異動に伴い現在理事が二名欠員となっておりますが、都合により、本日はそのうち一名について補欠選任を行いたいと存じます。 理事の選任につきましては一先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(上山和人君) 御異議ないと認めます。 それでは、理事に木暮山人君を指名いたします。 —————————————
○委員長(上山和人君) 国政調査に関する件についてお諮りいたします。 本委員会は、今期国会におきましても、社会保障制度等に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(上山和人君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(上山和人君) 社会保障制度等に関する調査を議題といたします。 まず、厚生行政の基本施策について、厚生大臣から所信を聴取いたします。小泉厚生大臣。
○国務大臣(小泉純一郎君) 第百四十回国会における厚生委員会の御審議に先立ち、所信の一端を述べさせていただきます。 まず初めに、厚生行政に取り組むに当たっての基本的考え方を申し上げます。 我が国は、急速な少子・高齢化が進展する一方、経済は依然として厳しい状況にあり、経済や行政・財政の構造的な改革が求められるなど、大きな転換点に立っております。 厚生行政においても、社会経済の活力を損なわず、将来を担う子供たちやお年寄りが安心して暮らせる社会を実現するという観点に立って、社会保障制度の構造改革を進めます。 この構造改革は、介護等必要な需要に積極的に対応するとともに、比重の大きい医療及び年金分野を中心として効率化・適正化を進めながら、社会保障制度全体にわたり、負担と給付の公平を図り、効率的なものにしようとするものであります。 その第一歩として介護保険制度の創設及び医療保険制度改革につき、今国会で御審議をお願いしたいと考えておりますが、引き続き、二十一世紀初頭に向けて抜本的な医療改革に取り組みます。 同時に、先般公表した新人口推計によれば、我が国はさらに少子化が進むことが予測されています。少子化問題について、人口問題審議会での審議を初め、幅広く国民的な議論をいただきながら、積極的に取り組むとともに、年金制度についても平成十一年度に制度全体の見直しを行うなど、段階的に社会保障制度全体の構造改革を進めます。 また、政府の最重要課題の一つである行政改革についても、規制緩和、地方分権を推進するとともに、特殊法人のあり方についても必要な見直しを行うなど、全力で取り組みます。さらに、いわゆる薬害エイズ問題やO157による食中毒の問題等にかんがみ、厚生行政は、国民の生命、健康や安全と直結するものであることを再認識し、健康危機の管理や対応に万全を尽くします。 特別養護老人ホームの施設整備費補助金等の仕組みを悪用した事件については、省内に設置した調査委員会において、再発防止を図るために業務の再点検を進め、一月末に特別養護老人ホームの施設整備等に係る改善措置を取りまとめたところであります。今後、その他の施設整備等についても再点検を進め、三月末を目途に最終報告を取りまとめ、実施に移します。 次に、本年厚生行政が取り組むべき主要な施策を申し上げます。 まず、医療保険制度については、今後、医療提供体制及び医療保険制度の両面にわたる構造改革を総合的かつ段階的に実施していく考えでありますが、現下の財政状況は極めて厳しいものとなっています。この中で、構造改革を進めていくためにも、現行の制度の財政の安定確保が緊急の課題であることから、今国会に給付と負担の見直し等を内容とする法律案を提出しております。今回の制度改正は、今後、医療保険の構造改革をどのような形で進めていく上でも必要なものであり、その実現に全力を傾けます。 高齢者保健福祉施策については、さきの臨時国会に介護保険関連法案を提出したところであり、今国会での成立に向けて御審議をお願いします。介護サービス基盤についても、新ゴールドプランに基づき今後ともその充実を図ります。また、介護関連法案である医療法の改正法案についても御審議をお願いします。 児童家庭福祉施策については、少子化の進行等環境の変化を踏まえ、エンゼルプランを着実に推進するとともに、利用者が選択することができる保育所制度への改革や児童の自立支援施策の充実など、子育てを支援する環境を整備するため、今国会に児童福祉法等の改正法案を提出します。 また、不法投棄や最終処分場の逼迫、施設の設置をめぐる地域紛争など、産業廃棄物の処理については多くの問題を抱えています。廃棄物の適正処理を確保し、信頼性の回復と安全性の向上を図る総合的な対策を講じるため、今国会に廃棄物処理法の改正法案を提出します。さらに、リサイクル型社会の実現に向け、容器包装廃棄物の再生利用を進めてまいります。 戦傷病者、戦没者遺族や中国残留邦人等に対する援護対策については、その着実な実施を図りますが、今国会においても遺族年金等の額の引き上げを行うための改正法案を提出しております。 以上が法律改正に係る施策でありますが、その他の主要な課題について申し上げます。 障害者の保健福祉施策については、昨年七月に創設された障害保健福祉部を中心に、障害者プランに基づき、今後も障害者の地域における自立の支援、社会参加の促進を強力に推進します。同時に、資質の高い福祉人材の養成・確保に努めます。 老後生活の所得保障の主柱である公的年金制度については、基礎年金番号の定着に努めるとともに、少子・高齢化の一層の進行、経済基調の変化等に対応するため、平成十一年の次期財政再計算に向けて、給付と負担の均衡の確保等制度全体の見直しを進めます。 薬事行政の分野については、医薬品による健康被害が二度と繰り返されることのないよう、薬事行政組織の再編、中央薬事審議会の運営の見直し等の再発防止策に万全を尽くします。また、昨年三月にエイズ訴訟の和解が成立したことを受けて、引き続きエイズ治療・研究推進体制の整備等の恒久対策を進めます。 保健医療行政については、エボラ出血熱などの新しい感染症や結核など一時は克服されたと考えられてきた感染症に対処するため、感染症対策の抜本的な見直しの検討を進めます。また、生活習慣病の概念の導入など効果的な疾病予防対策の構築、エイズストップ七年作戦の推進等に努めます。同時に、医療制度について、良質な医療提供体制の確保を図るため、医療従事者の資質の向上等に努めます。 食品保健対策については、食中毒予防対策の指導の徹底、輸入食品監視体制の充実など、食品の安全性の確保に努めます。 このほか、厚生科学審議会を設置するとともに、厚生科学研究の推進、世界福祉構想の推進、開発途上国への支援、国立病院・療養所の再編成の一層の推進等に努めます。 以上、いずれも二十一世紀の少子・高齢社会に向けて避けては通れない重要な諸課題です。特に、医療保険制度改革、介護保険制度の創設等は広く国民の皆様の御議論をいただかなければなりません。私は、こうした課題に対して全力で取り組んでいきたいと考えております。 今後とも、皆様の一層の御理解、御協力をお願い申し上げまして、私の所信表明といたします。
○委員長(上山和人君) 次に、平成九年度厚生省関係予算について説明を聴取いたします。中西総務審議官。
○政府委員(中西明典君) お手元に「平成九年度厚生省予算案の概要」及びその概要説明を用意してございます。この厚い方の「平成九年度厚生省予算案の概要」に基づきまして御説明をさせていただきます。 まず、厚生省所管一般会計予算の規模でありますが、総額で十四兆七千百六十七億円、対前年度二・三六%の伸びとなっております。 この資料の一ページから五ページにかけてでございますが、平成九年度厚生省予算案の考え方について御説明申し上げます。 平成九年度の厚生省予算案につきましては、極めて厳しい財政制約のもとで、既存制度・施策の合理化、効率化に努めるとともに、医療保険制度、老人保健制度の改革を盛り込んでおります。 まず、二ページから三ページにかけてでございますが、医療保険制度、老人保健制度の改革であります。二十一世紀に向けて医療提供体制及び医療保険制度の両面にわたる構造改革を実施する必要があり、こうした改革を進めていくためにも、現行の医療保険制度の財政の安定を確保していくことが緊急の課題であることから、平成九年度に給付と負担の見直し等の制度改正を実施することとしております。 次に、五ページをごらんいただきたいと思います。 厳しい財政事情の中で、やむを得ざる措置として、厚生年金国庫負担金の繰り延べ措置を講じておりますが、繰り延べ額につきましては、昨年の八千億円から七千二百億円に圧縮しております。 六ページからの主要事項を御説明申し上げます。 まず第一は、六ページから九ページにかけてでございますが、少子・高齢社会に対応した保健福祉基盤の整備であります。 六ページをごらんいただきたいと思います。 介護保険の導入に向けた高齢者介護対策の充実を図るため、新ゴールドプランを着実に推進していくとともに、介護保険制度の導入を展望した保健福祉基盤の整備を図ることとしております。 八ページをごらんいただきたいと思います。 少子社会にふさわしい子育て支援の環境づくりといたしまして、緊急保育対策等五カ年事業を着実に推進していくとともに、虐待・いじめ問題への対応策等を充実させることといたしております。 九ページをごらんいただきたいと思います。 障害者に対する保健福祉施策といたしまして、二年次目を迎える障害者プランを着実に推進することといたしております。 第二は、十ページから十二ページにかけてでございますが、感染症対策、食品保健対策の強化であります。 O157や新型インフルエンザ等の新興・再興感染症対策等感染症対策を大幅に拡充するとともに、近年の食中毒の発生規模の大型化に対応するための食中毒対策等の拡充・強化、エイズ治療・研究推進体制の整備を図ることとしております。 十三ページをごらんいただきたいと思います。 第三は、医薬品等の安全性の確保であります。 医薬安全局、医薬品医療機器審査センターの設置等により、医薬品等に関する審査体制の強化を図るほか、医薬品等の安全性に関する情報の収集、公開の推進等医薬品等の安全性確保対策を推進することとしております。 第四は、十四ページから十五ページにかけてでございますが、厚生科学の振興と情報化の推進であります。 脳科学研究やヒトゲノム・遺伝子治療研究などの先端的厚生科学研究を推進するとともに、基礎研究を推進するための出資事業の拡充等を図ることとしております。また、情報通信技術を活用して高度専門医療の推進、保健・医療・福祉にわたる地域総合ネットワークの整備等を進めることとしております。 十六ページをごらんいただきたいと思います。第五は、生活の質に直結した水道・廃棄物処理施設の整備であります。 安全で良質な水道水の安定的な供給を確保するため、地震、渇水に強く信頼性の高い水道施設の整備の促進、リサイクル型社会への転換を目指し、リサイクルを重視した廃棄物処理施設の着実な整備、生活排水対策を推進するため、合併処理浄化槽の整備促進を図ることといたしております。 十七ページをごらんいただきたいと思います。 第六は、世界福祉構想の推進であります。 社会保障分野における途上国への支援の強化を図るとともに、先進国間の社会保障政策に関する経験、知識の共有を進めていくことといたしております。 十八ページをごらんいただきたいと思います。 その他の施策といたしまして、援護・原爆被爆者対策の充実、環境衛生関係営業対策の推進を図るほか、年金制度の安定的な運営を図ることといたしております。 以上、主な内容について御説明申し上げましたが、お手元の資料のうち、厚生省関係の特別会計の予算案、公庫、事業団の事業計画につきましては、説明を省略させていただきます。 どうぞよろしくお願い申し上げます。
○委員長(上山和人君) 以上をもちまして所信及び予算の説明の聴取は終わりました。 本件に対する質疑は後日に譲ることとし、本日はこれにて散会いたします。 午後零時二十七分散会 —————・—————