議院運営委員会 第4号
- 発言数
- 13 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1997/01/29
会議録
○委員長(下稲葉耕吉君) ただいまから議院運営委員会を開会いたします。 昨二十八日午後一時五分、議員友部達夫君の逮捕につき、内閣から本院へ許諾請求がなされ、同日、議員友部達夫君の逮捕について許諾を求めるの件が本委員会に付託されました。 これより本件を議題といたします。 この際、国会法第五十二条第二項の規定により、本委員会を秘密会とすることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(下稲葉耕吉君) 御異議ないと認めます。 それでは、議事に関係のある議員、国務大臣、政府委員及び政府当局者並びに事務をとる職員以外の方は御退場願います。 〔午前九時五十分秘密会に移る〕 〔午前十時二十五分秘密会を終わる〕
○委員長(下稲葉耕吉君) お諮りいたします。 ただいまの秘密会の記録につきましては、本院規則第五十八条の規定により、特に秘密を要するものとして、理事会の協議に基づき、これを会議録に掲載しないことにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(下稲葉耕吉君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 ただいま行われました秘密会において、説明を聴取し、質疑を終局しておりますので、これより討論に入ります。 御意見のある方は賛否を明らかにしてお述べ願います。
○中曽根弘文君 友部達夫君逮捕許諾請求に対しまして、自由民主党及び社会民主党・護憲連合を代表して、本件に対する態度を表明させていただきたいと思います。両党は、友部達夫君の逮捕の許諾につきまして認める考えであります。 本件は、憲法五十条に定められた国会議員の身分に関する問題であり、慎重審議の上、冷静沈着に判断し、態度を決定した次第であります。 既に本件は、令状裁判所によって逮捕状発付を妥当とする判断がなされておりますけれども、当委員会における各党と警察当局との質疑におきましても、友部達夫君にかかわる詐欺罪の容疑内容は疑うに足りる相当な理由があるものと判断いたします。 すなわち、友部達夫君の政治団体年金会が運営する年金会オレンジ共済組合が、高配当をうたって不特定多数の者から巨額資金を有利に運用するという名目で集めながら、同君の負債返済や、次男等の個人的支出等に流用し、顧客らを欺いた事実が明らかになっております。 特に、同共済組合の事業が実質的には友部達夫君の主導で行われ、この預金の条件等に関しても同君が中心的役割を果たしていたことが容疑として明らかになっています。 さらに、巨額な使途不明金の行方を解明するためにも身柄の拘束が必要との当局の判断があり、このようなことから、逮捕の正当性、逮捕の必要性は十分満たされているものと判断し、一刻も早く全容、真相を解明するために迅速に許諾に応ずるべきであります。 多数の被害者を出し、大きな政治不信を招いたこの事件に関しまして、当局は厳正な態度で捜査に臨み、国民に真実が明らかになるよう努力されることを期待し、両党の態度表明といたします。
○吉岡吉典君 私は、日本共産党を代表して、内閣より提出された友部達夫議員の逮捕許諾の要求について、賛成の意見を述べます。 憲法に規定する議員不逮捕の特権は、全国民の代表として国権の最高機関の構成員である議員が、自由、独立に活動し、その職責を果たすことができるように保障し、逮捕が行政、司法などの権力によって政治的に乱用されることを許さないためのものであります。同時に、不逮捕特権を乱用して公正な捜査を妨げることもまた許されません。 友部達夫議員の逮捕許諾について言えば、さきの秘密会での説明によれば、容疑の内容、容疑事実の背景、容疑事実を認めるに足る相当な理由があり、友部議員に不逮捕特権を発動する余地はありません。こうした状態で許諾をしないとすれば、それこそまさに不逮捕特権の乱用となり、国会の行為によって司法、裁判に重大な悪影響を及ぼすことにもなりかねません。 全国民の代表者である国会議員は、政治倫理綱領にも明記されているとおり、「国民の信頼に値するより高い倫理的義務に徹し、政治不信を招く公私混清を断ち、清廉を持し、かりそめにも国民の非難を受けない」ことを求められており、破廉恥罪とも言ケべき詐欺罪に関与したと疑われること自体、国民の国会への信頼を大きく損なうものであり、また、本件は、一般国民、特に年金生活者など弱い立場の方々を欺き、被害を及ぼしている極めて悪質なものであります。詐欺罪の容疑はもちろん、国民の間に広がっている多くの疑問は、一刻も早く徹底的に捜査、追及されるべきものと考えます。 とりわけ、友部議員が国民から不正に獲得した金で国会議員の地位を得たのではないかとの疑惑が広がっている公職選挙法二百二十四条違反の問題についても、捜査当局は疑問の余地なく徹底的に解明すべきであります。 これらの問題について全容解明されることを求め、本件逮捕を速やかに許諾すべきであること夕申し述べ、賛成の意見表明といたします。
○委員長(下稲葉耕吉君) 他に御発言もなければ、討論は終局したものと認め、これより採決に入ります。 議員友部達夫君の逮捕について許諾を与えることに賛成の諸君の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○委員長(下稲葉耕吉君) 全会一致と認めます。よって、本件は全会一致をもって許諾を与えるべきものと決定いたしました。 なお、審査報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(下稲葉耕吉君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○委員長(下稲葉耕吉君) 次に、本日の本会議の議事に関する件を議題といたします。 事務総長の説明を求めます。
○事務総長(黒澤隆雄君) 御説明申し上げます。 本日の議事は、日程第一 議員友部達夫君の逮捕について許諾を求めるの件でございます。議院運営委員長が報告された後、本件について許諾を与えることを起立採決をもってお諮りいたします。 以上をもちまして本日の議事を終了いたします。その所要時間は約五分の見込みでございます。
○委員長(下稲葉耕吉君) ただいまの事務総長説明のとおり、本日の本会議の議事を進めることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(下稲葉耕吉君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 暫時休憩いたします。 午前十時三十四分休憩 〔休憩後開会に至らなかった〕 ―――――・―――――