科学技術委員会 第11号
- 発言数
- 8 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1997/06/17
会議録
○佐藤委員長 これより会議を開きます。 原子力の開発利用とその安全確保に関する件について調査を進めます。 動燃改革検討委員会の検討状況について、政府から説明を聴取いたします。加藤原子力局長。
○加藤(康)政府委員 動燃改革検討委員会における検討状況について御説明いたします。 動燃の体質及び組織、体制につきまして、聖域を設けずに徹底的にチェックし、その抜本的な改革を図るため、科技庁長官の直属の組織として動燃改革検討委員会、座長に東大前総長吉川先生をお迎えしておりますが、これを四月十一日に設置いたしまして、これまで三回の会合を開き、本日第四回目の会合が十時から始まるところでございます。 検討状況でございますが、第一回の会合におきましては、論点の整理を主目的といたしまして、そこでは動燃の廃止をも視野に置くこと、国の監督のあり方も検討することを議論の前提として確認されました。それに加えまして、運転管理のあり方、経営面からの権限と責任体制等個別の論点について各委員からの意見交換がございました。 第二回目の会合におきましては、論点の絞り込みを目的としております。冒頭、近岡大臣から、原子力委員会の場におきまして核燃料サイクルの確立の重要性はいささかも変わるものではないことが再確認された旨御発言をいただきまして、そういうことを前提に議論をお願いしたわけでございます。引き続きまして、論点の絞り込みに関しまして意見の交換がございました。 第三回の会合、六月六日でございますが、ここでは座長試案、基本認識の部分でございますが、これに係る討議が行われました。座長から、問題の本質を明らかにするとともに、認識の共有化を図るため、座長試案として「動燃改革の基本認識」、これは別添に概要がございますが、提示されまして、その検討をいたしました。一部修正の上、共通認識として了承されたわけでございますが、その中で、事業団の事業の問題につきましては、現在の事業を部分的に解消あるいは移管し、残った部分で動燃が再出発する方向で検討していく旨了承されました。現在の事業を整理いたしまして、必要なところで新しい法人として出発するという趣旨と了解しております。 今後の検討の進め方としまして、本日の第四回会合におきまして、座長から委員会報告の原案となる座長試案が提示されます。これは、先ほどの基本認識に続きます総論の部分でございまして、総論的なものにつきましての座長試案が提示される予定でございます。それを受けまして、七月七日には各論につきましての問題、そして七月の下旬には報告書の取りまとめということで予定している次第でございます。 なお、先ほど御説明いたしました座長の基本認識の要点でございますが、これを四点ほど御説明したいと思います。 原子力政策と動燃というところにおきましては、将来のエネルギー源確保に向けた原子力開発は、エネルギーの安全保障とともに、国際貢献につながるものとして国民が支持しているのだ。その開発の主役として動燃は国民の負託を受けているものと認識している。 それから、動燃におきます潜在的な困難がある。それは、動燃の業務には、研究それから開発、実用化、この三つの直列した要素がありまして、これらは思考の様式とか作業の形態が異なった性格を持っております。こういうものが混在していることで潜在的な困難があるということでございます。 それから、動燃におきます問題の構造ということで挙げておられるのが、動燃を取り巻く状況変化によりまして潜在的な困難が顕在化してきた。 一つは、先駆者の消失により、みずからが自律的システムを構築すべきであった。核燃料サイクルにつきましては、各国とも次第に手を引きまして、フランスあるいはロシア、一部そういうところでやっておりますが、そういう先駆者が減ってきた。したがいまして、自律的システムをもっと構築すべきであったのではないか。 それから、動燃の事業には、競争力ある技術としての観点が不十分であった。経済性を達成という観点も含みますが、そういう観点が不十分であった。 外界に開かれた研究開発の基本的態度に欠け、産業技術の進歩との接触を怠ってきたのではないかということで、結果的に状況変化に的確に対応しなかったことにより動燃は失敗を犯したのではないか。失敗と申しますのは、事故の防止と措置についてまずかったこと、それからコスト高のために技術を売れなかったこと、そういう問題を御指摘いただいています。 それから最後に、問題の本質といたしましては、経営の不在に起因している。動燃の問題は、組織全体の行動決定者が特定できずに真の責任が不明となるいわゆる日本病のあらわれの一つ、動燃に限らず日本の組織、社会でこういう状況がありますけれども、動燃も同じような状況になっているということを御指摘されていらっしゃいます。 それは基本認識でございまして、先ほども申しましたように、総論の部分を経まして報告書ができるかと思います。 今後の予定が次にございますが、過去三回、本日四回目、あと五回、六回を経まして、その間、各委員によります常時個別調査とか、外部コンサルタントによる調査を経まして報告書ができ上がる予定でございます。 なお、最後に、参考としまして、改革検討委員会のメンバーの構成が添付してございます。 以上でございます。
○佐藤委員長 これにて説明は終わりました。 ————◇—————
○佐藤委員長 この際、御報告いたします。 本委員会に参考送付されました陳情書は、お手元に配付いたしましたとおり、航空宇宙開発の推進に関する陳情書外四件であります。 ————◇—————
○佐藤委員長 次に、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。 科学技術振興の基本施策に関する件 原子力の開発利用とその安全確保に関する件 宇宙開発に関する件 海洋開発に関する件 生命科学に関する件 新エネルギーの研究開発に関する件以上の各件につきまして、議長に対し、閉会中審査の申し出をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐藤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。 次に、閉会中の委員派遣に関する件についてお諮りいたします。 閉会中審査案件が付託になり、委員派遣を行う必要が生じました場合には、議長に対し、委員派遣の承認申請を行うこととし、派遣委員の人選、派遣地等、その手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐藤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。 また、閉会中審査におきまして、参考人より意見を聴取する必要が生じました場合には、参考人の出席を求めることとし、その日時、人選等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐藤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。 本日は、これにて散会いたします。 午前十時八分散会