沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号
- 発言数
- 14 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1996/12/05
会議録
○仲村委員長 これより会議を開きます。 沖縄及び北方問題に関する件について調査を進めます。 この際、沖縄に関する特別行動委員会の最終報告に関する報告について外務大臣から説明を聴取いたします。池田外務大臣。
○池田国務大臣 御報告申し上げます。 去る二日、久間防衛庁長官とともに、ペリー国防長官及びモンデール駐日大使との間で日米安全保障協議委員会、いわゆる2プラス2を開催し、沖縄に関する特別行動委員会、SACOの最終報告を了承し、発表いたしました。この最終報告に盛り込まれた措置が実施されれば、沖縄県の地域社会に対する米軍の活動の影響を相当程度軽減することができるものと考えております。 最終報告に含まれている措置の主要点を御説明申し上げます。 まず、土地の返還の項目では、普天間飛行場を含む十一の施設・区域の全部または一部の返還が取りまとめられております。これらの返還がすべて実現すれば、現在沖縄県にある米軍施設・区域は約二一%、五千二ヘクタール縮小することになります。この縮小の規模は、沖縄復帰以来今日までの二十四年間に返還された施設・区域の面積の累計四千三百二十八ヘクタールを上回るものであります。 また、同報告書の不可分の一部をなす「普天間飛行場に関するSACO最終報告」では、同飛行場の代替ヘリポートの建設の方策として海上施設案を追求することが明らかにされました。そのため、日米安全保障高級事務レベル協議のもとに新たに普天間実施委員会を設置し、同委員会が代替ヘリポート建設のための実施計画を遅くとも明年十二月までに作成するものとされております。さらに、同委員会は、実施計画について日米安全保障協議委員会の承認を得た上で、日米合同委員会と協力しつつ、設計、建設、試験及び部隊・装備の移転についての監督を行い、このようなプロセスを経て、普天間飛行場は、今後五ないし七年以内に、代替施設が完成し運用可能となった後、返還されることとされております。 次に、訓練及び運用の方法の調整の項目では、県道一〇四号線越え実弾砲兵射撃訓練の日本本土への移転などが盛り込まれております。 騒音軽減の項目では、嘉手納飛行場における海軍航空機の運用及び支援施設を海軍駐機場から主要滑走路の反対側に移転することなどにより、米軍飛行場周辺の住民の方々に対する航空機騒音による御負担をできる限り軽減する措置などが掲げられております。 そして、地位協定の運用の改善の項目では、米軍航空機事故の調査報告書の提供手続、米軍施設・区域への立ち入り及び検疫手続に関する合意などのほか、任意自動車保険や請求に対する支払いなどの改善策が取りまとめられております。 今回の最終報告をもって、沖縄に関する特別行動委員会の作業は成功裏に結実し、沖縄県における米軍施設・区域の問題は一区切りを迎えたわけですが、両国政府は、この最終報告に盛られた措置の着実かつ迅速な実施のために共同の努力を継続し、また、引き続き沖縄県の米軍施設・区域に関連する問題に真剣に取り組んでいくことにつき意見が一致いたしました。また、地位協定の運用についても、これを改善するための努力を継続することとなりました。 そして、この最終報告を受け、三日には、政府を挙げて、特別行動委員会の最終報告に盛り込まれた措置を的確かつ迅速に実施するために、法制面及び経費面を含め十分かつ適切な措置を講ずるとの決意を確認するための閣議決定を行いました。 政府としては、こうした点につき最大限の努力を払う所存でありますが、委員各位におかれましても、特別行動委員会の最終報告に盛り込まれた措置の趣旨を御理解いただき、その実現のため御協力いただきますようお願い申し上げます。
○仲村委員長 以上で説明は終わりました。 ————◇—————
○仲村委員長 この際、池田外務大臣、武藤総務庁長官及び稲垣沖縄開発庁長官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。池田外務大臣。
○池田国務大臣 このたび外務大臣を再び拝命いたしました池田でございます。仲村委員長を初め委員各位に謹んでごあいさつを申し上げます。 沖縄に関する特別行動委員会、SACOの最終報告に関しましては、先ほど御報告申し上げたとおりであり、この場では沖縄における米軍施設・区域に関する私の基本的認識について申し上げます。 日米安保体制は、我が国を含むアジア太平洋地域における平和と安定に不可欠であり、また、国際社会における広範な日米協力関係の政治的基盤となっております。他方、沖縄県の皆様は、米軍 の施設・区域の集中に伴い、大きな負担を負ってこられました。私はこのことに深く思いをいたし、沖縄における米軍施設・区域の整理、統合、縮小並びに関連する諸問題について、日米安保条約の目的達成との調和を図りつつ、具体的な成果を上げるよう米側と協力して全力を尽くす所存であります。また、沖縄県の経済の発展、県民の皆様の生活の質の町上等のため、努力も継続してまいります。 これらの努力の具体化の一環として、外務省の出先機関を沖縄に設置することとなりました。大使を所長にして数名の職員を配置し、地位協定の運用など米軍に関する御意見や御要望を沖縄でお聞きし、政府で処理してまいりたいと考えております。 次に、北方領土問題について申し述べます。 第二次大戦が終了して半世紀以上が経過した今日に至っても、北方領土問題がなお未解決であることは、まことに遺憾なことであります。 本年は、一九五六年の日ソ共同宣言による国交回復後四十周年を迎える節目の年であり、私といたしましては、ロシア大統領選挙後の新たな状況のもとで、さきに行われたプリマコフ・ロシア外相との会談をも踏まえ、東京宣言に基づき、北方領土問題を解決して平和条約を締結し、両国関係を完全に正常化するよう一層の努力を傾注してまいる所存であります。 最後に、仲村委員長を初めとする本委員会の委員の皆様より、よろしく御協力、御助言を賜りますよう衷心よりお願い申し上げまして、ごあいさつといたします。(拍手)
○仲村委員長 次に、武藤総務庁長官。
○武藤国務大臣 今回の新内閣発足に伴いまして、北方対策本部の責任者として、国民的課題である北方領土問題の解決促進に取り組むことになりました。よろしく肯願いを申し上げます。 我が国固有の領土である北方領土の返還を、国民の総意に基づいて、一日も早く実現することが重要な課題であると強く認識をいたしております。 この北方領土問題の解決のためには、早期返還を求める国民の一致した声がますます重要になってきたと考えております。その点からいきまして、国民世論の高揚を図るための諸施策を今後一層推進してまいりたいと存じております。 与えられた職員の重さを痛感し、誠心誠意職務の遂行に当たる所存でございますので、委員長初め理事、委員の皆様方の格別の御理解と御協力をお願い申し上げます。(拍手)
○仲村委員長 次に、稲垣沖縄開発庁長官。
○稲垣国務大臣 沖縄開発庁長官並びに北海道開発庁長官を拝命いたしました稲垣実男でございます。仲村委員長を初め理事、委員各位の御指導と御鞭撻をお願い申し上げます。 皆様御承知のとおり、沖縄は、さきの大戦で焦土と化し、また、戦後も二十七年間にわたり施政権が分離されるなど、多難な道を歩んでまいりました。今日まで沖縄県民が耐えてこられた苦しみと負担の重さに思いをいたし、沖縄の心を心として職員を果たしてまいる決意でございます。 さて、昭和四十七年五月に本土に復帰して以来、三次にわたる振興開発計画に基づいて総額約五兆円に上る国費を投入して沖縄の振興開発のための施策が講じられ、県民の皆さんのたゆまざる御努力と相まって、社会資本の整備は大きく前進し、本土との格差は次第に縮小されるなど、沖縄の経済社会は総体として着実に発展してまいりました。 しかしながら、沖縄には、今なお広大な米軍施設及び区域が存在するとともに、生活、産業基盤の面で整備を要するものが多く見られ、さらには、一人当たりの県民所得の格差の問題、雇用の問題、産業振興の問題など、今なお解決しなければならない多くの課題を抱えております。 沖縄に係る諸問題については、内閣を挙げてその解決に最大限努力する方針であり、沖縄開発庁といたしましても、第三次沖縄振興開発計画を着実に推進するとともに、二十一世紀に向け、沖縄政策協議会の場等を通じ、沖縄の振興策の策定、推進に全力を挙げて取り組んでまいる所存でございます。 私は、沖縄現地の各界の皆様の声を直接伺うことが最も大切なことと考えまして、就任間もなくの先月の十五、十六日と二十六、二十七日の二回、沖縄を訪問してまいりました。そこで得たものを今後の諸課題の解決の糧としてまいりたいと考えております。 仲村委員長を初め理事、委員の皆様方の一層の御理解と御協力を重ねてお願い申し上げまして、私のごあいさつといたします。(拍手)
○仲村委員長 次に、野田総務政務次官及び笠原沖縄開発政務次官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。野田総務政務次官。
○野田(実)政府委員 このたび総務政務次官を拝命しました野田実でございます。 北方領土問題を解決することは、国民的重要課題であると存じております。武藤大臣のもと、誠心誠意努力してまいる所存でございます。 委員長を初め理事、委員の皆様方の御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げまして、ごあいさつといたします。(拍手)
○仲村委員長 笠原沖縄開発政務次官。
○笠原政府委員 沖縄開発政務次官を拝命いたしました笠原潤一でございます。 沖縄をめぐる諸問題の解決は、我が国にとっても、また沖縄の方々の筆舌に尽くせない御労苦に報いるためにも、極めて重要な課題であると認識をいたしております。 沖縄の振興策の推進に政府全体として取り組んでいかなければならないこのような時期に、沖縄の振興開発を担当することとなりましたことは、この上もない喜びでありますとともに、身の引き締まる思いであります。稲垣長官の御指導のもと、沖縄振興開発のために全力を尽くす所存でございます。 私見ではありますが、私は四十数回沖縄へ参りました。米国の施政下の沖縄、それから、日本に復帰前の沖縄、その後の沖縄、四十数回参りました。もう既に三十年たっておりますが、着々と沖縄は堅実に歩んでまいっておると思いますが、実は二十五日に、沖縄へ参りまして初めてびめゆりの塔へ、南部戦跡を回りまして、ひめゆり祈念舘へ参りました。あの写真を拝見いたしましたときに、私と同世代の沖縄の第一高等女学校と沖縄女子師範の生徒のあのセーラー服の姿やもんぺ姿を見まして、私も当時旧制中学へ入って同じような思い出がありましたので、それを思い起こしまして非常に感慨にふけったわけであります。同時に、そのためにも、沖縄のために思い切って前進し、努力してまいらなければならぬという決意を固めたわけであります。 どうか、仲村委員長を初め理事、委員の皆様方にはよろしく御指導、御鞭撻を賜りますよう心からお願いを申し上げまして、ごあいさつにかえます。 どうもありがとうございました。(拍手)
○仲村委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午前九時五十五分散会