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137回国会参議院1996/10/31

地方行政委員打合会 閉会後第1号

発言数
144
登壇者
11
会派数
6
開催日
1996/10/31

会議録

渡辺四郎社会民主党・護憲連合

○委員長(渡辺四郎君) ただいまから地方行政委員打合会を開会いたします。  警察庁長官狙撃事件の捜査状況について、まず政府から説明を聴取いたします。倉田国家公安委員会委員長。

倉田寛之自由民主党自治大臣・国家公安委員長

○国務大臣(倉田寛之君) 警視庁の現職警察官が警察庁長官狙撃事件の犯行を自認する供述をしている件について、十月二十六日に警察庁が警視庁からこれまでの捜査経緯等について報告を受けたところでありますが、それを踏まえ捜査状況を報告いたします。  本年三月中旬、地下鉄サリン事件等で公判中のオウム真理教幹部信者が、当該警察官が長官狙撃事件に関与している可能性を示唆するとも受け取れる供述を行ったため、四月上旬から同人に対する事情聴取を始めたものであります。  当該警察官は、当初、事件への関与を否定しておりましたが、繰り返し事情を聞いたところ、五月初めごろになって初めて本事件の犯行を自認する供述をするに至ったものであります。  しかし、当該警察官の供述は犯行を自認する点において変化はないものの、事件にかかわるその余の自己の行動についてはあいまいな点や矛盾が多く、供述内容も目まぐるしく変遷するなど、その真偽ははっきりしておりません。  警視庁は、このように当該警察官の供述の真偽がはっきりせず、またこれを補強する他の証拠も得られなかったため、捜査手段等を選びながら裏づけ捜査を進めてきたものであります。  現在、当該警察官については、自分が撃ったと供述しながらも供述の真偽がはっきりしないことや、精神的に極めて不安定な状況にあると認められたため、本人の同意を得た上で保護下に置き、事情聴取を進めているところであります。  同時に、供述の真偽を含め事案の解明を図るため、警視庁において目撃者等に対する聞き込み、神田川に捨てたとされるけん銃の捜索等、必要な裏づけ捜査を鋭意進めているところであります。  いずれにせよ、現職警察官が警察庁長官狙撃事件の犯行を自認する供述をしていることは、全国の警察に対する国民の信頼にかかわる重大な問題であり、今捜査当局に求められるのは事案の徹底究明であると考えております。  そのような認識に立ち、早急に厳正な裏づけ捜査等を実施し、事案の全容解明に全力を尽くすものと承知しております。

渡辺四郎社会民主党・護憲連合

○委員長(渡辺四郎君) 以上で説明の聴取は終わりました。  これより質疑を行います。  質疑のある方は順次御発言願います。

関根則之自由民主党

○関根則之君 最初に、今の国家公安委員長の御説明に対しましてちょっとただしておきたいと思います。  狙撃は、警察官がおれがやったということで自分で認める供述をしているということなんですけれども、その中にどうも教団の幹部が関与したんじゃないか、そういう話も聞こえてくるんですけれども、そういう事実は捜査の過程ではっきりしているのかどうか、そのことが一点。  それから、きのう、公判廷で井上嘉浩という被告が、その巡査だと思うんですけれども、前々からいろんな情報を得ていたと。いわゆる警察内部のいろんな動き、長官の警備体制とかあるいはオウムに対するいろんな捜査だとかサリンの所在がどうだとか、そういうものについての情報を警察内部の警官から得ていたと、そういう証言をしているという報道がなされておりましたけれども、この辺についての事実廉傍をちょっと教えてください。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) お答えをいたします。  捜査の状況については先ほど大臣が申し上げたとおりでございます。当該警察官は現時点で供述をいろいろと変えております。そういった点でいろいろと裏づけをしておる過程でございますので、ただいま御質問の点につきましても御答弁は差し控えさせていただきたいと思います。  なお、二点目でありますけれども、この点につきましては、そういった角度からも現在事情を聞いておるというところでございます。

関根則之自由民主党

○関根則之君 今、捜査を進めている段階だから一切言えないなんてそんな組織の中に物事を包み込んでしまう、隠してしまうというような答弁はだめですよ。もう時代は変わってきているんです。この間の厚生省の薬害エイズの問題から、役人がこういう場へ出てどんどん積極的に発言していく。言えないというよりは、その事実があるとかないとか、少なくもそのぐらいのことは言わなきゃおかしいですよ。  だから、教団幹部がこの狙撃事件で監視をしていたとか、もう撃つのをやめていいというような指示をしていたとか、電話でやったかとか、そういう情報が流れてきているんですね。そういうことについての事実確認はなされているのかどうか、そこを答弁してください。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) そういう点につきましても事実確認はいたしておりますけれども、その中身につきましてはこういう場面で御答弁は差し控えさせていただきますということでございます。

関根則之自由民主党

○関根則之君 差し控えてもらっちゃ困るんですよ。だからそういうことをきちっと、こういう事実があったとかないとか、そこのところを言わなきゃわけがわからないじゃないですか。それを解明するためにきょうこの委員会を開いているんですからね、それはもうきちっとやってもらわなきゃいけない。委員長、こんなことをやっていたら時間ばかりたっちゃいますから、ひとつきちんと答弁してくださいよ。  それから、きのうの法廷での情報を得ていたということは、それは事実だというふうに認めているんですか、捜査当局の方では。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 公判廷においてそういう発言があったということは承知しておりますし、その点についても当然そういった事実について事情聴取をしておるというふうに考えております。

関根則之自由民主党

○関根則之君 事情聴取をしておる、そんなこと当たり前の話ですよ、警察は捜査するためにあるんですから。事情聴取はしているだろうけれども、その過程で少なくも警察内部から情報が流れていたということを公判廷できちっと証言しているわけですから、そういう情報が流れていたのかいなかったのか、いわば警察の中に獅子身中の虫としてスパイがいたのかいないのか、情報を流していたやつがいたのかいないのか、そういう事実があったのかどうか、そういうことは確認をしているのかどうかですよ。  全然そういう事実はありませんというのか、あるいは全貌はまだ把握していないけれども、そういう情報が現職警官を通じて流れたことがあるということが、そういう痕跡でもいいですよ、痕跡なりそういう疑いがあって、今そこのところを確定はしていないけれども詳しく調べているところですとか、そのくらいのことを言わなかったら審議にならないじゃないですか。

渡辺四郎社会民主党・護憲連合

○委員長(渡辺四郎君) 関根委員の方もかなり配慮した質問をしておるわけですから、そこら辺についてはもう少し一定程度、確証をつかめる程度の答弁はしてもらいたいと思うんです。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) そういう点につきましても、現在確認をしておるさなかでございます。  いずれにいたしましても、こうした事実関係につきましては、しかるべき捜査を尽くした上で御説明する機会というものもあると思います。

関根則之自由民主党

○関根則之君 どういうことなのかよくわからないんだけれども、それではあなたの方は、そういう発言があって情報が流れたという事実があるかないかをずっと捜査しているけれども、その過程で情報を流したという事実がないとも言えないということですね。あるとも言えない、ないとも言えないということですね。  今までの段階で、情報を流した事実があるということを多少でもつかんでいるかどうか。全然ないんですか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 現時点ではあるともないとも申し上げられません。しかし、いずれにいたしましても現に公判廷でそういう証言をいたしておりますから、そういう点につきましては十分捜査をいたします。

関根則之自由民主党

○関根則之君 これから捜査が進んだ段階で、結論としてあるという結論が出るであろうとか、ないという結論が出るであろうとか、それは今の段階で私は言えないと思うんですね、捜査を完了しなきゃわからないんだから。しかし、今までの捜査の段階で、警察官からそういういろんな情報が流れたという事実はまだつかんでいないのか、そこのところだけ。それは答弁できるはずですよ。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 井上被告が公判廷で証言をしたその事実については、今の時点で掌握はいたしておりません。

関根則之自由民主党

○関根則之君 どうも局長の答弁がおかしいんだな。井上被告が公判廷で証言した事実はつかんでいないというのは、それはどういう意味なんですか。証言したなんということはゆうべの新聞ではっきりわかっているんで、法廷へ聞けばすぐわかるじゃないですか。  そうじゃなくて、きのう井上被告が公判廷で言ったその内容の裏づけの事実関係をつかんでいないと、こういうことですか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) そのとおりでございます。  いずれにいたしましても、井上被告はだれからどういう情報をという具体的なことは言っておりませんし、その点につきましては十分関心を持って今後捜査するということになります。

関根則之自由民主党

○関根則之君 事実関係で余り時間をとっちゃうわけにいきませんから。  しかし、今まであなた方は、捜査に関することですから内容は言えませんということでずっと通してきているんですよ。これからは、そういうやり方は捜査の段階であっても私はもうやめるべきだと思う。もう少し情報を外へ出して、こういう事実があったというようなことは世間に知らせて、それはまあ全部知らせるわけにはいかないでしょうけれども、もう少し情報を出すことによっていろんな状況証拠だとか、そういえば私はこういう情報を持っているよという民間人がないとも限らない。そういうものを全部集めることによって捜査を集中していくやり方、もっともっとオープンにして、衆知を集めて捜査をするという物の考え方に変えていくべき時期じゃないかと思いますよ。それは後でまたやります。  委員長にお尋ねをいたしますけれども、ともかく今回の長官襲撃事件というのは、これは極めて私は重大な問題だと思うんですよ。一つは、組織のトップがやられちゃったわけですからね。  警察というのは何のために存在するか、警察法二条に書いてあります。秩序を守って、人の命だとか財産だとかそういうものをきちっと守っていく、人を守るためにあるのが警察ですよ。その警察が、警察のトップ、最高責任者が自分が守れなかったわけですからね。自分自身が守れないでどうして人を守ることができるんですか。これはもう重大な問題です、組織そのものに対する攻撃ですからね。日本全体の警察組織に対する攻撃と見ていいんですよ、大将がやられるということはね。今川義元だって桶狭間で首切られたから、今川勢というのは何万という軍勢を擁しながらもうそれがだめになっちゃった。大将がやられるというのはそれは大変なことなんだ。そういう組織的な攻撃があったということですから、日本警察全体に対する総攻撃があったんだというくらいに受けとめなきゃならない問題だということ。  それから、もう一つ重大な問題は、その攻撃をした者が部内の者だったのではないか。これはまだ決まっていませんから私も断定はしませんけれども、そういう疑問を抱かれて、しかもそれは現職の警官がそれを自認した供述をしているということでしょう。自供しているわけでしょう。これは重大な問題ですよ。もしそれが本当にそうであったとすれば、これは大変だ。二重の意味において今回の問題は大変重大な問題だ。だって、組織の大将がやられてしまうようなところで、そういう組織に守ってもらわなきゃならない国民は警察を信頼することができなくなっちゃいますよ。  そういう重大な問題だと私は認識しておりますけれども、国家公安委員長なり警察当局としては、この問題の重要性についてどの程度の認識をお持ちになっているのか、はっきりと教えていただきたいと思います。

倉田寛之自由民主党自治大臣・国家公安委員長

○国務大臣(倉田寛之君) 関根委員ただいま御指摘になられましたように、本事件は我が国警察の最高責任者である警察庁長官がけん銃で撃たれるという極めて重大な事件であります。本事件の解決なくして国民の治安に対する安心感あるいは警察に対する信頼感を取り戻すことはできない、極めて重大であるというふうに認識をいたしているところであります。  また、警視庁の現職警察官が本事件の犯行を自認する供述をしていることは、全国の警察に対する国民の信頼を損ないかねない重大な問題であります。今、捜査当局に求められておりますのは、事案の迅速的確な徹底解明にあると私は考えております。  このような認識に立ちまして、早急に厳正かつ徹底した裏づけ捜査を実施するとともに、事案の全容解明に全力を尽くすことが極めて大切である、こういう認識に立っております。

関根則之自由民主党

○関根則之君 公安委員長が本当に重大な問題だと認識なさっていらっしゃるということで了といたしますけれども、言葉ではもう言いあらわせないような重大な問題だと私は思っておりますので、ぜひひとつそういうつもりでこの問題に対応してもらいたいと思います。  そして、その中で特に国民からは、自供しているのが現職警官、身内の者だからどうも身内をかばっているんじゃないか、中でもみ消してしまうというそんな簡単な問題じゃないからそれは無理にしても、何か身内をかばっているんじゃないかと。身内で何か有資格者がもみ消そうとしているのではないかというような心配があるから私はこの投書をいたしますなんという投書も出ていますよね。それは投書をした人だけの気持ちじゃないと思うんですよ。国民一般、新聞を通じて知らされている、しかし内容がどうもよくわからない、いら立ちみたいなものが国民の中にあるでしょう。国民の皆さんには、どうも何か自分たちだけで情報を覆い隠しちゃって外へは全然出さないでやっているんじゃないか、そういう大変な疑惑があるわけですよ。  警察が、身内の問題だからといって隠しちゃうんじゃないか、国民にそんな疑惑を持たれるようだったら本当の意味での警察機能というのは私は発揮できないと思います。警察の任務というのを果たすことができなくなってしまうと思いますよ。そういうことはないと私は思います。身内の問題だから隠すということはないと思いますが、その点については絶対ないということを明確に国民の前にはっきりとおっしゃっていただけますか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) そのような御批判があるということを念頭に、今は事件捜査を徹底いたしまして、早期に事案を解明することによってそうした御批判にこたえたいと考えております。御指摘のような事実はございません。

関根則之自由民主党

○関根則之君 身内だから隠してしまうということは私もないと思います。そんなこと絶対やってもらっては困る。ないと局長が言明するんですから、これは長官も公安委員長もそうだと思うんですが、そういうふうに理解をします。  時間がありませんから進めます。  しかし、それにしてもどうも警察の対応が甘いんじゃないかなという感じがしてしょうがない、そういう面が実はあります。例えばサリンがまかれたのは去年の三月二十日でしょう。それから、三月二十二日に強制捜査に入ったと思いますよ、一斉にね。その段階で、どうもオウムの信者である現職警官が相当数いるんじゃないかという情報は前々から伝わっていたという話がありますね。  それで、今問題になっているこの巡査、狙撃したという自供をしている巡査も——大体名前は何と言うんですか、この巡査。巡査と言うと失礼だから、もう名前を特定してもらいたいと思うんですね。わかったら名前を教えてください。  いずれにしろ、その巡査がオウムの信者であるということは随分前から、平成二年ごろから確認されておって、署長さんの引き継ぎの段階でこれはオウムの信者だよと、要するに注意する必要があるよというような感覚の引き継ぎがあったんだということが言われているんですが、それが事実かどうか。  もしそういうことがわかっているんだとすれば、オウムというのは前々から問題だ問題だと言われてきたんですよ。ただ、強制捜査に踏み切るだけの証拠がなかったということはあなた方も言って、そこまでは免罪符が与えられているみたいな気持ちでいるかもしれません。  しかし、強制捜査に移った二十二日以降は完全にオウムというのは危険な団体だ、被疑者を含む団体だということがもうわかっているはずですから、そういう団体に属している現職警官というのは適切な配置転換をするなり、オウムの捜査に関連するあるいはサリンに関連する捜査の現場から外してしまうなり、そういう対応策を機敏にやれたんじゃないかと思うんですよ、少なくも二十二、日以降はね。そうすれば、長官が狙撃されたのは三十日ですか、八日間あるじゃないですか。それで防げたはずなのに、そういう対応が甘かったんじゃないかと思いますけれども、いかがですか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 御指摘の署長の引き継ぎ云々をひっくるめまして、サリン事件の前にそういうことを警察が把握しておった、認識しておったということは全くございません。  それで、もう一点御指摘の当該警察官の氏名でありますけれども、現在任意で捜査をしておるということの性格上、氏名の特定については御容赦を願いたいと思います。  なお、当該警察官につきましては、滋賀県警が昨年の三月下旬に押収したオウム真理教のフロッピーディスクがございます。これを分析いたしました結果、当該警察官の氏名が一九九〇年から九一年当時の機関誌購読者リストと思われます文書に記載されているという事実を把握いたしました。そのために警視庁では、この警察官がオウム真理教関係者の疑いがあるということで、四月一日付で築地警察署の地下鉄サリン事件特別捜査本部への派遣を解除いたしました。同人は、四月中旬の事情聴取に対しまして、昭和六十三年にオウム真理教に入信しておったという事実を言っております。したがいまして、その後の四月二十一日には捜査と関係のない部署に配置転換をいたしたところでございます。  以上でございます。

関根則之自由民主党

○関根則之君 それこそ情報に関しては一般の国民よりもはるかに情報収集能力を持っている警察が、あれだけ世間でオウムの行動について問題になって、しかも坂本弁護士の問題に関連しても物すごい量の情報が流れているわけでしょう。そのときに、こんな自分の身内の中にオウムの信者がいるなんということがわからないはずはないし、そんなものをつかんだのは光ディスクが発見されてからですなんというのは、私はそれは本当のこととは思わないですよ。まさに根も葉もないうわさかもしれないけれども、そういうものに耳を傾けて自分の中にそういう者がいないかどうかチェックしていくのが警察じゃないですか。そんなことは必ずやっていたと思うけれども、私は甘かったんじゃないかと思います。  それで、その光ディスクにはこの方だけじゃないですね、この巡査だけじゃなくて、十数人といいますか、記事によっては二十人とかいう情報もありますね。何か相当多数いたようですけれども、それらの人に対する措置はどういう形でなされているんですか。三月の末ですから、すぐ四月一日にこの巡査が配転されたのと同じように配転措置等をとっているのかどうか。

前田健治警察庁長官官房長

○説明員(前田健治君) お答えします。  申し上げましたように、サリン事件の以前の段階におきましては、警察職員にオウム信者がいるということは把握をしてございません。その後、オウム真理教による一連の組織的違法行為に対する捜査等を通じまして、現職警察官に元オウム信者等若干名がいることが判明をいたしております。警察職員が犯罪行為を行ったり職務上の義務に違反している事実が確認されれば格別でありますが、その数等を明らかにすることについてはお答えを控えさせていただきたいと思います。  もとより、警察職員には法令等の遵守義務また守秘義務等が課せられておるところであり、これらの職員につきましては、御指摘のとおり身上把握の徹底を図るなど人事管理の徹底を期しているところでございます。

関根則之自由民主党

○関根則之君 信教の自由とかそういうものを侵してはならないということは憲法の原則ですから、それはもうきちっと守らなきゃいけないと思いますよ。しかし、組織が危険にさらされる、それから宗教そのものは別としても、少なくもオウム真理教というものに対して一斉捜査が始まったわけでしょう。そういう段階で、違法行為を行って警察が現に捜査に入っているそういう団体に属している現職の警察官がいるということは、組織防衛上からも警察は総力で把握してそういうものに対する対応策をとらなきゃいけないんじゃないですか。  発表はできない、発表しないということ自身私は非常に不満だけれども、発表しないまでもそういう対策はきちっととられているのかどうか、いかがですか。

前田健治警察庁長官官房長

○説明員(前田健治君) そもそも警察職員すべてにつきましては、法令上の各種の遵守義務また守秘義務が課せられているところであります。この信者等として把握された者につきましては、特に厳格に身上把握することを含め、おっしゃる配置上の措置を含めた人事管理の徹底を期し、情報の漏えいの絶無を期しているところでございます。

関根則之自由民主党

○関根則之君 幾ら言ってもあなた方は、その人数がどのくらいいたとかそういう話ができないと言うんだから、これはもう水かけ論になって時間を浪費しますので、それはそういうふうにしておきますが、私はその程度のことはきちっと報告をすべきであるという考え方をしていますから、これからのいろいろな審議を通じて明らかにしていきたいと思います。そのことだけを申し上げておきます。  次は、警視総監は現職の警官が自供しているということをいつお知りになりましたか。答えだけ、簡単でいいですよ。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 五月の初めにやったということを自供いたしました直後に警視総監は報告を受けております。

関根則之自由民主党

○関根則之君 そうすると、直後に受けたんですから大体五カ月ですね、五カ月間警視総監のところで温めちゃった、それで警察庁へは全然連絡しなかったと、そういうことで理解をしていいですか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) いろいろと裏づけ捜査をしたけれどもいまだに心証がとれないということで、まだ報告すべき段階ではないという判断で報告をしなかったというふうに聞いております。

関根則之自由民主党

○関根則之君 それは大問題だと思うんですよ。とんでもない。さっき申し上げたように、これは二重の意味で物すごい重大な問題ですよ。警察組織全体が攻撃を受けたんですから、トップがやられたんですからね。しかも、それはおれがやりましたと言って現職警官が中から名乗り出ているわけですから。それを警察全体のトップに、警察庁に連絡していないなんて、そんな話はまことにもっておかしいんでね、本当は警察庁は連絡を受けていたんじゃないですか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 警察庁といたしましては、本月の十五日に警視庁より、一部都内の報道機関に対して投書があったと、投書の中に、いわゆる現職警察官が長官狙撃事件について自供しておるけれども警視庁は捜査をしていないということでありましたが、そういう事実については、まず供述をした事実はある、取り調べをした事実はある、取り調べておると、そういうような報告を受けたところでございます。  いずれにいたしましても、委員御指摘のとおり極めて重大なことであります。重大な事柄であるだけに早期の解明が求められるわけでありまして、できるだけ早く報告を上げるべき事案であったと認識をいたしております。

関根則之自由民主党

○関根則之君 取り調べをしているということはもうずっと前に、十月十五日以前に報告を受けていたんですね、警察庁は。確認します。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) ただいま申し上げましたとおり、報告を受けたのは本月の十五日でございます。

関根則之自由民主党

○関根則之君 十五日以前は知らなかった。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 十五日以前については承知をいたしておりません。  なお、取り調べということではなくて、いわゆる事情聴取ということでございます。

関根則之自由民主党

○関根則之君 問題が重大な問題だけに、警察全体の情報収集というのが非常に甘いんじゃないかなという感じを今の答弁でますます私は深くしたんですね。  それで、都の公安委員会はいつ報告を受けましたか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 警視庁は、本件につきまして東京都公安委員会の各委員に対して、とりあえずの報告を十月二十五日の朝いたしました。その後、本日までの間に改めでこれまでの捜査状況等について説明に伺ったと承知いたしております。

関根則之自由民主党

○関根則之君 そうすると、東京都の公安委員会は約五カ月間情報を知らされていなかったということですか。これは重大な問題ですよ。  民主警察と言うんですよ、今の警察は、私が言う必要はないが。民主的なコントロールのもとに置かれている、治安維持のための、秩序を維持するための、人の命を守るための実力組織が警察でしょう。実力組織なんですよ、警察というのは。けん銃を持っているんですからね、人を逮捕することもできるんですから、そういう実力組織というのは民主的なコントロールのもとに置かないと危ないんですよ。民主的な政治、制度を守っていく上で極めてそこのところが重要なんですよ。そのために警察法というのがあって、そこで民主的なコントロール手段として公安委員会というのが置かれているわけでしょう。  公安委員会の任務というのは何ですか。どこかに条文がありますが、時間がないから私の方から申し上げます。公安委員会というのは都道府県の警察を管理する責任を持っているわけでしょう。警察法三十八条三項に「都道府県公安委員会は、都道府県警察を管理する。」、そういう責任を持っている。だからこそ、県議会の同意を得て知事がきちっと任命しているわけですよ。住民の代表である選挙された知事が、選挙された県議会の同意を得て任命しているんです。しかも、警察上がりはだめと、最近五年間で警察官僚であった人は資格がないんでしょう。それだけの民主的コントロールをきちっとやって初めて実力組織としての警察を管理してもらっているわけでしょう。  その警察にこんな重大な問題が五カ月間も、先ほどの説明で自供があったのが五月ですか、それが十月まで放置されたということは五カ月間、本来民主的コントロールをやっていくためにつくられている公安委員会に上がっていなかったということは大変重大な問題だと思いますけれども、どう考えますか。

倉田寛之自由民主党自治大臣・国家公安委員長

○国務大臣(倉田寛之君) 先ほど来、関根委員からいろいろな角度で徹指摘をいただいておりますが、先ほども私が申し上げましたように、今回の事案は極めて重大な事案でございますが、今捜査当局がしなければならないのはその事案の徹底解明であることは言うまでもありません。同時に、この解明がある程度結論が得られる時期には本事案についての総括検証というのは行うべき問題である、こういうふうに認識をいたしております。

関根則之自由民主党

○関根則之君 委員長のお立場もよくわかります。海のものとも山のものともわからないような、本当なのかうそなのかわからないようなでたらめな証言なり自供をほいほいと信じて大騒ぎして、あっちへも上げるこっちへも上げる、それはやっぱり慎重にやらなきゃいけないと思うんですよ。また、自供した人の人権という問題もあるでしょうからね。  しかし、事がこれだけ重大な問題は、それはまさに警察組織というものを民主的にやっていこうというために設けられている公安委員会ぐらいには上げておかなきゃいけない問題ではなかろうか。今までの役所のやり方、行政のやり方の中で、何でもかんでも包み隠してしまうというか外へ漏れないようにしてしまう、外からのぞけないようにする、そのことによってやるべきことがやられなかったり、命を守るべき薬が命を害するようなものとしていつまでも使われておったなんというのが薬害エイズの問題ですね。  だから、薬害エイズの問題と同じたとは言わないけれども、見方によってはもうそれ以上に重要な問題なんですよ。警察が捜査の方向を間違えていたり、検挙すべき犯人を見逃しちゃったりしたら、その犯人がその間にまた別の犯罪を犯すではないか、ほかの人の命を危険にさらすではないか、そういう問題がありますからね。  やっぱりこういう重要な問題については、私はもっともっと幅広く、連絡をするところにはきちっと連絡をし、チェックを受けるところにはチェックを受けるような情報の提供をするべきだと。いわゆる秘密主義が役所を独善に陥らせてしまう、そういうことがこのケースでも私は非常に心配だ。警察の捜査とかいろんな仕事の進め方の上で、もう少しいろいろ縦系列それから横への連絡、そういうものをやっていく必要があるんじゃないかという感じがいたします。  そこで、今度の短銃の捜査なんかも、ダイバーを数人入れてちまちまとやっていますよ、私に言わせるとね。もっと大々的にできないんですか。あれは報告をして世間にオープンになってしまったからある程度ダイバーを入れて船を出してやることができるようになったんですけれども、秘密主義でやっていたから、自分の組織の中だけでやっていたものだから、しかも組織の中だって警察庁へは上がっていないんですから、そういう中でやっていたから大々的な捜査ができなかった、そのためにおくれが生じちゃったんじゃないかと私は思うんですよ。  時間がないから前を向いて進みますけれども、もっともっと本格的にやっていく必要があるんじゃないですか。例えばしゅんせつ船を入れてあの辺一体を、水道橋の周辺を、まあ神田川を全部やるわけにはいかないかもしれませんけれども、可能性のあるところは範囲を限って幅広くしゅんせつを全面的にやって洗いざらい投棄物なんかを洗い出していく、そのぐらいのやり方をする必要があると思うんですが、いかがですか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 御指摘のとおりであります。現時点では連日八十名ほどの捜査員並びに民間の専門の技術者等の御協力をいただいて捜索をいたしておりますけれども、いずれにいたしましても大変厳しい環境でありますだけに、しゅんせつ船も含めてありとあらゆる可能な限りの資機材というものを投入し、また範囲についても考え得る可能性のある範囲というものは徹底してさらうということで、そういう意味で時間はかかろうともその点については全力を尽くしたいと考えております。

関根則之自由民主党

○関根則之君 船の航行に支障が生ずるから運輸省との関係もあるというようなこと、それから河川管理に関連しますから建設省との関連も出てくるだろうと思います。そういった各省にわたる問題などについても積極的に協力を求めてやっていく必要があると思いますけれども、いかがですか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 委員おっしゃるとおりでございまして、既に建設省その他関係省庁等とも御協力をいただくべく検討をいたしておるところでございます。  今後とも、できる限りの御協力を得た上で、先ほど申し上げましたとおり可能な限りの手段を尽くしたいと考えております。

関根則之自由民主党

○関根則之君 今までの問題につきまして限られた部内だけでやっていたそのことが、自供をしている警察官が本当にやったのかどうか、その捜査の進捗をおくらせてしまったんではないか、私はそんな心配を実はしているんですよ。だから、それはこれから徹底的に皆さんの中で検証してもらって、事案の重大性によれば、もう少し範囲を広げて幅広くいろんなところへ情報を流し、また意見を聞いて捜査を進める、そういうやり方をする必要があるというふうに思います。  しかし、それは今ここで細かく議論をしている暇はないんで、そういう今までの捜査の経緯を踏まえて、これから国家公安委員長としてはこの事案の解明のためにどういうやり方をしていくんだということについてひとつお示しいただきたいと思います。並びに決意まで含めてお願いします。

倉田寛之自由民主党自治大臣・国家公安委員長

○国務大臣(倉田寛之君) 先ほど申し上げましたように、全国の警察に対する国民の皆様の信頼を損ないかねない状況下にあるという認識に立ちまして、捜査当局に求められておりますのは事実の迅速的確な解明にあると存じます。そのために事案の全容解明には全力を尽くしてまいらなければならぬと、かように考えているところでございます。

関根則之自由民主党

○関根則之君 そういうかたい決意のもとに全力を挙げて事案の解明をやっていくということでございますが、ぜひひとつ全力を挙げて、国民も非常に関心を持っていることですから、やっていただきたいと思います。一日も早い解決をしていただきますように。  しかし、それが終わりましたら責任問題というのは必ずあるんですよ。今は必ずしも責任問題を言っている必要はないと思う。今度の公安部長さんの更迭も責任追及のためにやったんじゃないというようなお話もありますね。しかし、事案がある程度解決した段階では、今までについての反省、反省がなきゃ発展はありませんからね、きちっと反省をしてもらって、どこにどういう問題があったのか、それについての責任はどうなのか、そういうことをきちんと解明し、責任を追及し、それに対する対応策というか対処、それをしていかなければいけないと思いますよ。そういうことはどんなふうにおやりになるのか、いつ、どういう形で対処していくのか、それを長官にお聞きしたいと思います。

國松考次警察庁長官

○説明員(國松孝次君) 御指摘のとおりでございまして、この事件につきまして、私どもといたしまして責任があるとすればその責任を回避するつもりは全くございません。  ただ、現時点において警察に課せられておる使命というのは、このようになってまいりました事案の真相を徹底的に究明するということであろうと思います。そうした究明が行われました後、反省すべきは反省をし、責任があればその責任をとっていくということで、そのことについてあいまいにするつもりは毛頭ございません。ただ、もうしばらくお時間をおかしいただきたいというように思っております。

関根則之自由民主党

○関根則之君 終わります。

小山峰男平成会

○小山峰男君 平成会の小山峰男でございます。できるだけ関根委員と重複しないようにということで質問を申し上げます。若干ダブる点もあろうかと思いますが、よろしくお願いをしたいと思います。  ただいまもいろいろ御指摘があったわけでございますが、今国の捜査につきましては、警察のいわゆる秘密主義と申しますか、そういうものとか、あるいは仲間意識でかばっているんだとかというようなことで、警察に対する国民の不信感を大変増幅させたというふうに思っているわけでございます。この点につきましては、皆さん方の最大限の努力でぜひ信頼を回復していただかなければならないだろうというふうに思っている次第でございます。  それで、捜査の場合、一般的にどういう時点で国民の皆さんに公開をしていくのか、そういう一般論としてまずお聞きしたいと思います。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 一般論といたしましては捜査密行の原則で、また関係者に対する人権上の配慮から特別の事情、例えば何らかの犯罪に巻き込まれるおそれのある者の所在を調査するとか、そういうような場合でない限りは捜査は非公開で行っておるところでございます。

小山峰男平成会

○小山峰男君 今回の場合、内部告発というような形も含めて積極的な公開ではなかったわけです。一応オープンになったということでございますが、今回のような場合に、一体いつ公開をすることが妥当であったというふうにお考えでしょうか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 私も詳しく警視庁から経緯等について事情を聞きました。しかし、これまでの時点で今までの捜査結果から公開をするということはなかろう、まだすべきでないというふうに考えております。

小山峰男平成会

○小山峰男君 そうすると、今回の事件についてもまだ公開しなくてもよかった時期だというふうにお考えなんでしょうか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 任意捜査でやっておることであります。いずれにいたしましても、捜査の過程で捜査の中身、例えばだれに聞いて、どういうことを言っておるんだといったようなことについては公開できない、そういう性格のものであるというふうに理解をいたしております。

小山峰男平成会

○小山峰男君 それでは、現在、被疑者というか現職警官、やったと目されているその警官はどういう状況に置かれているわけでしょうか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 当該警察官は、自分が長官を撃ったということについては終始変わらない供述をいたしておりますけれども、例えばこういうものを使ってこういうふうにしましたという前後のそういった話につきましては、裏づけをとりましてもなかなか裏づけがとれないという状況でございまして、自供はしておるけれどもその裏づけがないという状況でございます。  そこで、本人も大変動揺しておるということも勘案をいたしまして、本人の同意も得て、先ほど大臣が御報告申し上げましたとおり、保護下に置いた形で事情聴取をしておる、そういう状況にございます。

小山峰男平成会

○小山峰男君 保護下というのがどういう状況がよくわからないわけでございますが、例えばこれが一般の民間の人の場合も同様な扱いをするのかどうか、その辺についてはどうでしょうか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) これはケース・バイ・ケースで、そのときの状況によります。したがいまして、どういう状況を想定しておっしゃっておられるのかちょっとわかりかねるんですが。

小山峰男平成会

○小山峰男君 逮捕というようなことについては検討されているのかどうか。逮捕ということは、状況を完全に把握するためにということももちろん重要なわけでございますが、ある意味では本人の安全も確保するという問題もあるわけでございまして、そういう点についてどういうふうにお考えになっているか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 先ほど申し上げましたとおり、本人は供述いたしておるんですけれども、その供述の裏、例えばどこそこに行ったときにこういう人に見られたような気がするという場合には、当然そういった裏をとります。そういったいろいろな角度から裏づけ捜査を進めておるところでございますけれども、そういう意味では供述を裏づけるこれはというものがいまだにない。ある意味では、実際にやっておる者からすればどうかなという点もまだあるという状況下にあるというふうに聞いております。  したがいまして、現時点で御指摘のような状況にはないということを申し上げたいと思います。

小山峰男平成会

○小山峰男君 それから、先ほどもあったわけでございますが、例の地下鉄サリン事件が発生して、この警官がいわゆる築地署の捜査本部へ派遣されたということでございます。地下鉄サリン事件とオウムの関係、あるいは例の光ディスクの問題だとか、時期的な問題があって、その警官がそういう形の信者だったということが発見できなかったということなのかどうかわかりません。  いずれにしても、報道等によりますと、この警察官は署内でオウムヘの入信を同僚等にかなり勧誘していたという事実があるというふうに報道されているわけでございます。こういう点をつかんでいるとすれば、地下鉄サリン事件等で捜査本部に派遣するというようなことは当然行われるべきではなかった、その点では情報収集というか管理が非常に甘かったんではないかというふうに思いますが、その辺どうなんでしょうか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 委員御指摘のような報道については私も承知をいたしておりまして、その中身につきまして確認もいたしました。その結果、本人が署の中等でそういったオウムヘの入信を勧誘したという事実はないということを聞いております。  いずれにいたしましても、サリン事件が発生する以前に警察官並びに職員がオウムに入っておったという事実は把握をしておりませんでした。その点については残念でございます。

小山峰男平成会

○小山峰男君 それから、光ディスクの中には現職警官の名前が十二名だとか、あるいは報道によっては二十名というようなことも書かれているわけでございますが、実際には何人いたのかということを教えていただけませんか。

前田健治警察庁長官官房長

○説明員(前田健治君) オウム真理教による一連の組織的違法行為に対する捜査等を通じまして、全国で現職警察官の中に元オウム信者等若干名がいることは把握をいたしておりますが、警察職員が犯罪行為を行ったり職務上の義務に違反している事実があれば格別でございますが、その数等につきまして明らかにすることは差し控えさせていただきたいと存じます。

小山峰男平成会

○小山峰男君 少なくとも信頼される警察になるためには、そういう部分もやっぱりオープンにすべきだと私は思っているわけでございます。別に特定してだれがどうのということではないわけでございますし、光ディスクの中に書かれていた名前は何名だというぐらいのことを教えていただけないでしょうか。

前田健治警察庁長官官房長

○説明員(前田健治君) 申し上げましたように、一連の捜査等を通じまして、現職警察官の中に元オウム信者等若干名がいることを把握したという状況でございます。

小山峰男平成会

○小山峰男君 何名ということはどうしても教えていただけないようでございます。  先ほどもありましたが、これらの人たちに対する対応、確かに信教の自由だとかいろいろあるわけでございますが、ぴしっとやっておかないといわゆる警察情報が流れるという可能性もまだまだあるわけでございます。その辺の対応については十分もう胸を張って行ったというふうに言っていただけるでしょうか。

前田健治警察庁長官官房長

○説明員(前田健治君) 御指摘のとおり、警察職員には特別に強い法令上の遵守義務、守秘義務等が課せられております。これら把握した職員等につきましても身上把握の徹底を図るなど人事管理の徹底に努め、捜査情報の漏えいの絶無を期する措置を講じているところでございます。

小山峰男平成会

○小山峰男君 そうすると、この被疑者と言われる現職警官もそうでございますが、当然それぞれの職場等についての配慮、そういうことも行われて人事管理上も秘密が外に漏れないような形に十分なっているというふうに理解してよろしいでしょうか。

前田健治警察庁長官官房長

○説明員(前田健治君) そのとおりでございます。

小山峰男平成会

○小山峰男君 今回の事件、いわゆる警視庁の公安部ですか、ここの本当に限られた人たちが行っていたというふうな印象を受けるわけでございます。この事件につきましても、いわゆる刑事部と公安部の合同捜査本部が設置されてこの狙撃事件については対応したというふうに言われているわけでございます。  これも報道でしかわかりませんが、その刑事部も外されてしまって実際には公安部の非常に限られた部分で捜査が行われていたというふうに報道されておりますが、その辺の事実関係はどうなんでしょうか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 本件の捜査につきましては幅広い角度から捜査を徹底する必要があるということで、公安部長を長とし、刑事それから公安、こういったところが合同いたしまして特別捜査本部を設置して推進しておるところでございますけれども、委員も御指摘のとおり、やはり公安には公安の、刑事には刑事のいろんな得意わざがございます。したがいまして、そういうものが相まってこそいい捜査ができるということで、今回の場合も十二分に縦横の連携をとりながら捜査を行っておると承知いたしております。

小山峰男平成会

○小山峰男君 今言われたように縦横の連携がきちんととられて行われたということでございますが、私たち外から見ておりますと、今回の事件の経過を見ますと決してその縦横がうまく機能したというふうには見られないわけでございまして、せっかく合同捜査本部というものが設置されて機能するはずだったのがなかなか機能しなかったのではないかというふうに思うわけでございます。その点はそういう合同捜査本部が機能するようにぜひお考えをいただかなければならないというふうに思っております。  ところで、例の神田川にピストルを投げ捨てたというのはいつの時点で投げ捨てたというふうに供述をしているわけでしょうか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 川に投げ捨てたということにつきましては、やはり供述が幾多変遷をいたしております。そして、現時点で捜索を実施しております神田川の水道橋といった具体的な地点を特定する供述、そういうものにつながってきたわけでございますけれども、どの時点でそういう供述が出たかという点につきましては、まさに捜査の過程でございますので現時点では御報告しかねますので御了解いただきたいと思います。

小山峰男平成会

○小山峰男君 いろいろの変遷があったということのようでございますが、この事件がオープンになって裏づけ捜査の必要性というようなことで急速神田川を今捜索しているという状況だと思うわけでございます。私がいろいろお聞きする範囲では、裏づけ捜査としては当然もっと早い段階でこういうものが行われてしかるべきであったと。少なくとも四月か五月か、その辺でそういう供述があったんだろうというふうに推測できるわけですが、四、五カ月の空白期間が過ぎてしまった。そういう意味では、今になってそういうことをやっているというのは時期おくれでもあるし、本当に裏づけ捜査をきちっとやる意思があったのかどうか、そういうふうにも勘ぐれないわけではないというふうに思っておりまして、そういう点についてどうでしょうか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 警視庁といたしましては、供述というものの全体像と申しますか一貫性、そういったものについて供述を得て、そういうものについてはそれなりの裏づけといいますか、そういう信憑性についての感触というものを得た上で捜索をしようと、そういう手順を考えておったようでございます。  私といたしましては、つまり警察庁といたしましては、先ほども申し上げました長官狙撃事件というまさに特異重大な事件で、しかも現職の警察官が私が撃ちましたと言っておるわけでありますから、それだけにやはり事は急いで解明をする必要がある。そういう考え方に立ちますと、こうしたけん銃の捜索というものについてももう少し速やかに早い段階で実施すべきであったろうと、そういう印象を持っております。

小山峰男平成会

○小山峰男君 そうすると、警視庁の捜査本部としては、まだその確証を得られていないのでそういうものに手をつけるというふうには考えていなかったと。警察庁の方からの指示と申しますか、要請と申しますか、そういう形で今回行われているというふうに理解してよろしいでしょうか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 今回、事が公になったということで急速やったというふうには私は承知いたしておりません。先ほど申し上げましたとおり、供述がいろいろと変遷いたしました。したがって、その部分だけでなくて全体的な供述に対する裏づけといいますか、そういうものをもう少しやりたいということでいろいろと手順を考えておって先般実施した、現在引き続いてやっておると、そのように認識をいたしております。

小山峰男平成会

○小山峰男君 ところで、今回の公安部長の更迭の関係でございますが、素人が考えますと、都道府県警察の一つである警視庁の公安部長というものが警察庁によって更迭されたというふうに報じられているわけでございますが、具体的な手続というのはそういうことでよろしいでしょうか。

前田健治警察庁長官官房長

○説明員(前田健治君) 手続的な面で申し上げますと、今回の異動を含めまして、警視正以上の階級にある都道府県警察に勤務する警察官の異動につきましては、国家公安委員会が都道府県公安委員会の同意を得て発令することとなっております。

小山峰男平成会

○小山峰男君 更迭の理由についてはいろいろ新聞報道等では承知しているわけでございますが、その主な理由をここでお願いしたいと思います。

前田健治警察庁長官官房長

○説明員(前田健治君) 警視庁の現職警察官が本事件の犯行を自認する供述をしたということは警察に対する国民の信頼にかかわる重大な問題であり、現在の警察に課せられた最大の課題は本事件の全容を解明することであると認識しております。  この点を踏まえまして、捜査の一層の徹底を図るため特別捜査本部長である公安部長の異動を行い、捜査指揮体制を強化したものでございます。C小山峰勇君 そうすると、捜査指揮体制を強化するための更迭であったというふうに理解してよろしいわけでございますね。

前田健治警察庁長官官房長

○説明員(前田健治君) 捜査指揮体制の充実強化のための人事異動でございました。

小山峰男平成会

○小山峰男君 これも報道等によりますと、まだ時期が早かったんじゃないかとかいろいろな見方もあるわけでございますし、どちらかというと、警視総監等の考え方等が正面に出てきていないような点もあるわけでございます。私はその辺、今回の事件の反省として、警察庁それから各都道府県の警察の問題というのは、何か少しこそっぽいと言うとあれでございますが、そういう点があるのかなということを受けているわけでございまして、この点につきましては今後の課題として十分検討をいただきたいというふうに思っているわけでございます。  最後に、国家公安委員長それから警察庁長官に。  今回の事件はいろんな意味で多くの教訓を与えつつあるというふうに思っております。教訓だけじゃなくて、事件の全容解明、解決というのが当然一刻も早く要請されるわけでございますが、改めて、こういう点をこうして今後こうやっていってというような決意のほどを、委員長それから長官にお願いしたいと思います。

國松考次警察庁長官

○説明員(國松孝次君) 御指摘ございましたように、今回の事件につきまして何を反省すべきであり、どの点について改善をしていくべきかということにつきましては今後十分検討をいたすつもりでございます。  ただ、今はこの事案の真相究明が最優先であるということで努力をしておるところでございますので、いましばらくお時間をおかしいただきたいというように思います。

倉田寛之自由民主党自治大臣・国家公安委員長

○国務大臣(倉田寛之君) 国家公安委員会といたしましては、申し上げるまでもなく国の治安責任を果たすという観点から、警察庁長官狙撃事件のような重大事件の捜査のあり方につきましては、必要な大綱方針を示しながら管理してまいる所存でございます。  また、今回、国家公安委員会といたしましては、警察庁に対し警視庁から早急に必要な報告を求めるよう指示をしてきたところであり、あわせて捜査体制の充実強化を図るために必要な人事異動を行ったところでもございます。  事は極めて重大であります。捜査体制を強化して、事実の迅速的確な徹底究明を進めるように求めてまいりたいと考えているところであります。同時に、これが事案の結論を得る時期が参りますれば、本事案につきまして総括的な検証は行うべき問題である、こういうふうに認識をいたしております。

小山峰男平成会

○小山峰男君 今、決意のほどをお聞きしたわけでございます。  答弁は要りませんが、いろいろの報道等によりますと、先ほども申し上げましたように、刑事部門と公安部門との対立があったとか、あるいは公安部内においてキャリアとノンキャリアの対立があったとかというような話もあるわけでございます。また、内部告発ではないかというようなことにつきましても、そういう問題がこの底流にあったのではないかというようなこともかなり言われておるわけでございます。  そういう意味も含めてやっぱり大きな反省をしていただいて、新しいこういう事案に対する対応策というのを本当に真剣にお考えいただきたいとお願いを申し上げまして、質問を終わらせていただきます。

齋藤勁社会民主党・護憲連合

○齋藤勁君 捜査上情報が言えないということは多々あろうと思います。先ほど来のやりとりを聞かせていただきまして、今ある意味では情報のはんらん時代ではないかと言われるほどこの事件につきましても実はたくさんの情報が出ております。それらについてはきちんきちんと現段階で国民の前に明らかにしていくということがやはり不信、不安について払拭をするということなので、そういう立場に立って御答弁いただかないと困るということについて最初に注文をつけさせていただきたいというふうに思います。  その上で、まず最初に、今回の被害者でございます長官自身も在席をしたままでやりとりをさせていただいておりますが、事件についての衝撃度というのは大変な衝撃度であったということについては言うまでもないと思います。捜査本部がすぐ置かれましたが、この捜査本部はどういう構成になっていますか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) この事件は、先ほど来も申し上げておりますけれども、いわゆる警察庁長官が狙撃されるという極めて重大な事件でありますので、発生直後から警視庁の南千住警察署に警視庁公安部長を特捜本部長といたします特別捜査本部を設置いたしました。  その構成といたしましては、刑事、公安、そういったところが主体の関係部門すべて入れてございます。そういう体制でやりました。さらにまた、今回、川の捜索でありますとかそういうことで陣容を充実させる必要があるということで、警備部門等とも連携をとりまして進めておるところでございます。  なお、警察庁におきましては、本事件が警視庁のみならず全国警察すべてにかかわることであるということで、警備局が主管課となりまして関係部局等とも横の連携を保ちながら情報収集に当たり、その情報を一斉に還元するといいますか、そういう意味での指導、調整、こういうものをやっておるところでございます。

齋藤勁社会民主党・護憲連合

○齋藤勁君 そうすると、捜査本部は警視庁内部、そして警察庁の方は警備局が中心に横の連絡と。そうすると、警備局が警視庁の捜査本部と連携をとっていたということでよろしいんですか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) そのとおりでございます。

齋藤勁社会民主党・護憲連合

○齋藤勁君 先ほどのやりとりで五カ月間警視庁から警察庁に全く何もなかったということになりますと、そういう意味ではこの五カ月間警備局とは何にも連絡がなかった、コミュニケーションもなかったと。どういうことなんでしょうか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 当然のことながら、警察庁と警視庁というのは緊密な連携をとる必要があるということで、十分なコミュニケーションの上で情報交換というものを行っておるのでありますけれども、遺憾ながら今回の事案につきましてはごく最近になってそのことを知ったということでございます。

齋藤勁社会民主党・護憲連合

○齋藤勁君 全くないとしますと異常だと思うんですね、コミュニケーションがないということについて。異常です、これは、もう信じられないですね。  昨年の三月の事件のときに、国民の治安、安全を守るこの庁のトップが、いわゆるシークレットもある、さまざまな防衛に対しての意見があった、これこれと。警備をきちんとしようとあったわけです。襲撃されるということについては大変心胆を寒からしめたわけですね。しかも、そのちょっと前には地下鉄サリン事件があった。  この危機感が全くない。私はたまたま五カ月間のことを言っているわけですが、それ以前もなかったんじゃないですか、そうなると。あれはこういうことについては、しかも内部の警察官が供述をしているということですが、この真偽は確かに捜査上問題はあると思いますね。そういう危機感というのが全く欠如していたということが今断言できるんですけれども、いかがでしょうか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 先ほども申し上げましたけれども、少なくとも現職の警察官が私が撃ちましたということを言っておるわけでありますから、言ってみればこれはやはり重大な報告事項であります。したがいまして、私といたしましては、この十五日に報告を受けましたときには、正直こんなことがあるのかという感じがいたしたところでございます。

齋藤勁社会民主党・護憲連合

○齋藤勁君 局長が率直にお話になるんですからそのとおり受けとめざるを得ないと思うんですね、真実として。ただ、この影響はもうはかり知れないですね。それが真実としてこれから事案の究明が先行することは私も全くそのとおりだと思います。ただ、振り返って総括をするとか反省するということでは到底済まされない問題だと思います。  もう一つは、銃の発見をするについて神田川の捜索をされております。私もテレビで見ていて、随分緩慢なことをやっているなというように実はこれまた思うわけですね。そしてまた、警察庁の指示ではなくて警視庁が今やっているんだということなんですけれども、銃を神田川に捨てたということについての供述は、容疑者ではないんですから供述じゃないんでしょうが、そういう発言というんでしょうか、説明なりがあったということはいつなんですか、警視庁から言われていることは、いつ神田川に捨てたんだということについて、警視庁のやりとりの中ではどういうふうに報告を受けていますか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) これも先ほどちょっと触れたところではございますけれども、例えばどこに捨てたかという点については、漠然と川に捨てた、それからこういう川に捨てた、川のどこだ、こういうところです、そういう形でいろいろと供述が変遷をしてくるわけでございます。最終的に、現在捜索しておりますポイントというものをいつ供述したかという点については、捜査の過程でございますのでひとつ御勘弁を願いたいというふうに思います。  いずれにいたしましても、警視庁といたしましては、ある程度特定できたといいますか、ポイントが絞れたという時点でもう少しほかの裏づけというものをとった上で、そういうものを進めた上でこういった捜索をやろう、そういう判断に立って今日やっておる、そのように承知をいたしております。

齋藤勁社会民主党・護憲連合

○齋藤勁君 私は、警察庁、警視庁の一体感と、事の重要性についてまだ認識していないんじゃないかと思うんですね。三月のときの事件というのは極めて衝撃的だということについて、ただ言葉で言い尽くせない問題だということについて当時の総理大臣から、それからいらっしゃるそれぞれの所管の方が警視庁、警察庁一体となってと、そして法務大臣も検察も一体となって事件の究明に頑張りますということをその人が言っているわけです。そういうことについて認識、そのときは言葉で言っただけなんだということになりますと、長官自身は被害者であるわけですけれども、警察庁と長官とどういうことなのかということになりますね。  それから、銃の発見につきまして、どうもかばっているような気がします。まあ捜査上のことでしょうからあれでしょうが、どうも警視庁を私はかばっていると。裏づけといっても、もし警察官であればすぐ警察庁に言う、五カ月間も一緒になってという一体感についての考え方がない。銃の発見についても裏づけがなかなかとれなかったというお話ですけれども、銃をそこへ捨てたという時点でこれもまたすぐ裏づけに着手するというのはごく当たり前の話なわけです。そういうことによって本当に信憑性があるかどうかということになってくると思うんですが、その点違いますか、私の言っていること。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 私もそう思います。したがいまして、今回の銃の捜索というものにつきましては、いろんな報告を受けましても、なおもっと早期にこの捜索があってもよかったんであろう、そう思っております。

齋藤勁社会民主党・護憲連合

○齋藤勁君 そこで、この警察官ですけれども、今の職務上の立場、地位というんでしょうか、通常どういう職務についていられるのかお尋ねしたいんです、保護下ということになっておりますけれども。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 現時点では、先ほど申し上げましたような状況下で、本人の同意を得て保護という状態で事情聴取をいたしております。

齋藤勁社会民主党・護憲連合

○齋藤勁君 通常の警察官としての職務は一切今遂行していないということですか。それと、どのくらいの期間続いているんでしょうか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 当該警察官が長官狙撃事件にかかわっておるという供述をして以降、そういう状況でございます。

齋藤勁社会民主党・護憲連合

○齋藤勁君 この警察官の方には、いわゆる給与、賃金は支払われているんでしょうか。

前田健治警察庁長官官房長

○説明員(前田健治君) 給与は支払われているものと聞いております。

齋藤勁社会民主党・護憲連合

○齋藤勁君 この警察官の方に対しては、例えば適切なる医師の診察ですね、その診察の結果、所見というのは出されているんでしょうか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 当該警察官について、特段何か病気があったとかそういったものが出ておりませんので、医者にかかって診断書をもらった、そういうことはございません。

齋藤勁社会民主党・護憲連合

○齋藤勁君 オウム信者であるということは明らかになっている、マインドコントロール状態であるということについてもいろいろな報道で出ているということになりますと、この人が精神的に通常のやりとりができるということについては、この保護下にあっても、例えばそういうような診断を警察の方が本人と同意の上あるいは家族と同意の上に行うということはむしろ常識的な点じゃないでしょうか。いかがでしょうか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) その前に、本人は四月中旬の事情聴取の際に、六十三年に入信をして七月には脱会したと言っておりますけれども、これについてはやはり引き続き見ていく必要があると思います。実際に信者であるかどうか、現時点ではわかりません。  それで、委員御指摘のそういった角度からの診断と申しますか、それにつきましてはこれまでのところ行っておりません。ただ、将来にわたってのことにつきましては、将来のことでございますので現時点で答弁は差し控えさせていただきたい、かように思います。

齋藤勁社会民主党・護憲連合

○齋藤勁君 事の重大性の問題だと思うんですね。やっぱり真偽を明らかにしていくということならば、そのことがその人がどういう人であるのかということについて、そして同時に、給与を払うということは、警察官は公務員ですから、それを何日間も何カ月間も仕事をしない、保護下でも賃金を払っているということになりますと、もし大変な結果が出たときにはこれは極めて大変な問題になるわけですね、そういった意味では。私は今とるべき道をやっていないんじゃないかというふうに思いますので、大変そこでは疑問に思います。  そこで、私自身持ち時間がないのですが、そうはいっても、犯罪を犯した人でもやっぱり人権はあるわけですね。また、本人あるいは家族の人権が当然ある。今までいろんなさまざまな冤罪問題でもあるんですけれども、人権の問題がある。  たまたまきょう発売の週刊誌を二冊購入いたしまして、まだ全部読み切っていませんが、一冊には実名が出ております。発表されたんですか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 先ほどこの席でも御答弁を差し控えさせていただいたものでありますので、全くそのような発表はいたしておりません。

齋藤勁社会民主党・護憲連合

○齋藤勁君 私は現段階では極めて問題だと思います。  それから、この前に発行されている週刊誌には御本人の出身が、A週刊誌には何々地方、Bには県、C週刊誌には町も書いてあって、どういうことを営んでいるかというのが全部わかる。これはやっぱり大変な問題だと思います。ゆゆしき問題だと思うんです。  この点についても、じゃ報道の自由ということになるんですか。その辺わかれば、捜査はいろんなことをやっているでしょうが、私はやはり人権上問題があろうかというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 先ほど申し上げました私どもの立場は、現時点でそのようなことは全く公表すべきでないというふうに考えております。報道等が独自の調査によっていろんなことを調べてその結果を表に出しておるわけでございますけれども、率直に申し上げまして、捜査する立場から申しますと、ああいう形で具体的にいろいろと出るということはちょっと捜査上も支障がある、このように考えております。  報道のそういった基本的なあり方等については、私からはいかにも申し上げる立場にございませんので、よろしくお願いをいたします。

齋藤勁社会民主党・護憲連合

○齋藤勁君 捜査上の情報は捜査にいろいろ支障があるときには公開しなくてもいいということだろうと思うんですが、今回は警察、警視庁間に情報のそれぞれの疎通が全くなかったということについて、ある意味ではもう想像を絶するような状況であるということで、私たちのやりとり以前の問題で大変私は問題だというふうに思います。  そして、今、人権上の問題を言いましたけれども、これもある意味では今後の捜査の過程の中で私は大変ゆゆしき問題になると思いますので、きちんとした対応を報道機関に対してもとっていただきたい。  最後に、再度、公安委員長あるいは警察庁長官、それぞれ前のお二方に決意あるいは今後の事案の究明について述べられておりますが、改めて、最初の事件においての衝撃度はそうですが、それから今回の、本当に犯人かどうかわからないけれども、そのことが警視庁、警察庁との連携、そしてまたそれが警察官ということでやはり国民に対する衝撃度は極めて大きい。今後も徹底究明をいただきたいと思いますが、それについて再度お二方の決意を伺わせていただきたいと思います。

國松考次警察庁長官

○説明員(國松孝次君) 本件につきまして、今後とも警視庁とよく連携をとりまして、早期に結論を出すということであろうと思います。  現在、現職警察官が供述をしておりますが、その内容の真偽というものは全くわからないわけでございます。まだ被疑者でもございません。したがいまして、この者の人権というのは、その者が現職警察官であろうとなかろうと十分に配慮しながら捜査をしていくべきものと考えております。

倉田寛之自由民主党自治大臣・国家公安委員長

○国務大臣(倉田寛之君) 警視庁の現職警察官が本事件の犯行の自認をする供述をしているということにつきましては、全国の警察に対する国民の信頼にかかわる重大な問題でございます。今、捜査当局に求められているのは事実の迅速的確な解明にあるというふうに私は考えております。  したがいまして、そのような認識に立ちまして事案の全容解明に全力を尽くしていくことが大切である、こういう認識で国家公安委員会としては臨んでまいりたい、かように考えております。

有働正治日本共産党

○有働正治君 警察庁長官銃撃事件というのは断じて許されない事件だと考えるわけであります。  事件翌日の昨年三月三十一日付赤旗の「主張」で、「凶悪テロ、暴力を許すな」というのを私ども掲げまして、理由のいかんを問わず絶対に許すことができない反社会的行為だとこれを糾弾いたしました。同時に、徹底捜査、一刻も早い犯人検挙、国民の前に事件の真相を明らかにする必要がある、こういう立場を表明し、以後そういう立場で臨んできたわけであります。  國松長官自身の立場から申しますと、長官自身被害者でもあるわけです。同時に、捜査の最高責任者として事件究明、解決の責任を負っておられる、そういうことになるわけであります。この立場から見まして、今回の一警察官の名によります投書というのは看過できない重大内容を私は投げかけていると考えるわけであります。  そこで、長官にお尋ねします。  長官自身が、おれがやったという人物があらわれていることを一切聞かされていなかったのかどうか。それは知らされないはずはあり得ないと考えるわけであります。  一つは、長官自身被害者であります。その被害者に、たとえだれであろうと、おれがやったという重要供述の人物があらわれていれば、こういう人物がいる、したがってこれを調べます、調査いたしますということが被害者に本来届かないはずはあり得ない。まして、現職警察官がおれがやったと言っているわけで、これ自体重大供述である。そのトップに行かないというのは摩訶不思議な問題であります。もし行かなかったとなりますと、長官が責任を持ってオウム捜査をしているというシステムになっていない、こういうことになるわけであります。また、重要な警備情報というのは本庁警備局長に行くのがシステムであるはずだと承知するわけであります。  いずれにいたしましても、警察機能が警察挙げて捜査しているということになっていないというあらわれ以外の何物でもない。告発文自身も、警視庁の問題と同時に警察庁最高幹部の関与について言及しているわけであります。  そこで、これら国民の当然の疑問、指摘に対して、長官自身の真意、感想、いかがであるのかが第一。  第二に、警視庁、本庁を含めまして、事の真相はどうだったのか、きっちり解明すべきだと思うわけでありますが、長官の見解を求めます。

國松考次警察庁長官

○説明員(國松孝次君) 私がこの現職警察官が供述しておるということを聞きましたのは先ほど警備局長が答弁をした時点以降でございまして、それまでには存じておりませんでした。  ただ、警視庁になぜその前に報告をしなかったのかということを尋ねてみたわけでありますけれども、これも先ほど来答弁で出ておりますように、本人は自供しておる、ただその裏づけといいますか、とってみると客観的事実に合わないというところも多々出てくる、果たして本当のことなのかうそを言っているのかそれが全くわからない、したがいましてどう報告していいのか、まだ報告をするような状況になっていないという判断を警視庁はしたようであります。したがいまして、現場の判断としてはそういうことも私はあり得ると思います。  ただ、私どもの立場からすれば、特に私の立場からすれば、事は警察庁長官の銃撃ということに関するものでありますから、多少不確かであってももう少し前に報告をしてもらえなかったのかなという印象を持っているのは事実でございます。しかし、現場の判断というのはまた現場の判断というのがあるでありましょう。  いずれにいたしましても、この問題をあいまいのままにおいておかない、徹底的に真相を解明するということが今一番重要なことであろうということで、警察庁、警視庁ともその方向に向けて全力を挙げて努力しているというところでございます。

有働正治日本共産党

○有働正治君 きっちりした解明を求めるわけであります。  それから、告発文と言われる文書で指摘されている隠ぺい問題、被疑者の口封じの問題についてお尋ねするわけでありますけれども、国民から見ましたら、客観的に言って隠ぺいあるいは被疑者の口封じの疑惑が指摘されるというのは私は仕方のないことだと言わざるを得ないわけであります。慎重に捜査していたからとか、あるいは捜査にためらいがあった云々ということでは全く説明がつかない問題であります。  なぜならば、巡査長が一貫して自分がやったと供述しているのに、裏づけ捜査の最も肝心な銃器捜査も含めてやられていなかったわけであります。また、問題の巡査長がオウムの信者であるにもかかわらず事件捜査の中枢に在職し続けた。自分がやったと供述をした後の対応も、本人を拘束して調べるわけでもないし、供述してから調べるまでの時間差もあるし、甘過ぎることこの上ないわけであります。オウムヘの情報源れも指摘されているわけであります。公安警察官だった者の取り調べを身内である公安警察自身がやること自体もおかしい、口封じととられることは明瞭ではないかと考えるわけであります。  客観的に見まして、身内をかばい、捜査を行わず、隠ぺい、口封じと国民が受け取っても仕方がない、こういう状況があったと言わざるを得ないわけでありますが、責任者として長官、この点とう考えるのか、また長官としてこれらの問題の責任についてどう考えるのか、簡潔にお願いします。

國松考次警察庁長官

○説明員(國松孝次君) 事態を隠ぺいするとか、そういう意図は警視庁において全くなかったというように認識をいたしております。

有働正治日本共産党

○有働正治君 納得のいかない国民の疑問であるということを明確に指摘しておきます。  次に、オウム捜査は公安主導でやられていたと聞くわけでありますが、公安警察というのはおとり捜査やスパイを仕立てて内部に送り込むことを常としているわけであります。我が党の党員は公安警察からスパイ工作をたびたび受けるなど重大な被害者であるわけであります。事情をよく承知しています。菅生事件などその典型例であります。  そこで聞くわけでありますが、今回の長官を銃撃したと自供している警察官は当初公安警察官であるわけであります。公安警察によってオウム教団にスパイとして送り込まれたが、マインドコントロールで逆に長官銃撃を教団に指示されてやらざるを得なかったということも考えられなくはないわけであります。公安警察というのはこのようなスパイを送り込むようなこと等は絶対にやっていないと断言できるのでありましょうか、その点伺います。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 絶対にやっていないと断言をいたします。

有働正治日本共産党

○有働正治君 そこで、時間の関係でまとめてお尋ねします。  一つは、捜査の秘密とのかかわりの問題であります。私は、これは最大の逃げ口上としか言えないと思う。今回のケースでは捜査の秘密は全く理由にならない。捜査の秘密というのは、共犯者を警戒させるとか犯行の隠匿につながる場合に認められることでありまして、大半の容疑者が逮捕されていた今回の場合には適用され得ないものと考えるわけであります。捜査の秘密として真実が隠されることに対する国民の批判、怒りがあるわけであります。警察内部に犯罪の嫌疑がある場合にも、明らかにすべきは国民の前に明らかにし、国民の生命、財産を守る立場から、必要な情報も公開して積極的に対応すべきだと考えるわけであります。そういうことでこの点を反省し、態度を改めるところは改めるということについてどう考えるのか、これが第一点であります。  それから、長官にお尋ねしますけれども、警察のオウム事件の捜査については多くの問題点が指摘されているわけであります。坂本一家殺害事件でオウムの岡崎被告が、昨年四月、神奈川県警に供述したにもかかわらず、一カ月以上も県警の取り調べを受けなかった事実も明らかになっているわけであります。村井幹部刺殺事件でも、実行犯と指示した人物だけを挙げ、背後関係の解明には至っていないわけであります。今回も巡査長の供述に直ちに対応しなかった。  また、我が党の緒方国際部長宅電話盗聴事件では、公安警察官の犯罪をかばいまともな捜査を一切しなかったわけであります。これと同様、公安警察官であった巡査長の犯罪容疑をまともに今回捜査していないわけであります。  このように警察本来の職員を果たし得ていないことに対し、今回は特に公安警察のあり方、我々は公安警察は廃止すべきであるということを要求しているわけでありますが、この問題とも結びついて問題点が多々国民からも提起されているわけであります。今回のことを含めまして、これらについてただすべきはきちっとただす、そして国民にその教訓、問題点等を明確にすべきだと、この点について長官に。  最後に、長官と国家公安委員長、二度と起こらないための全容解明と関係者の責任を明らかにするよう私は要求するわけであります。情報公開して、公安警察中心を改める。警察としてまた国家公安委員長として、責任ある対応ができるように具体的な再発防止策を国民が納得いくように示すべきだと、私はこの点についての所見を求めます。  最後に、要望だけしておきます。  手紙を送った方に対してあいまいにするつもりはないと、國松長官はマスコミのインタビューで述べているわけであります。告発者を処分するようなことは、現職警察官と推測されるわけでありますが、すべきではないと思います。警察法に基づいて厳正な捜査を求めたものであり、この人こそ職務に忠実だと私は考えるわけで、処分はすべきでないということを要望して、質問に対する御答弁を求めて、質問を終わります。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 最初の御質問の捜査の情報公開等に関することでございますけれども、捜査につきましてはこれは非公開が原則でございます。そうはいっても、公開して御協力をいただいた方がいいというものもございましょう。それはやはりケース・バイ・ケースであります。  できる限り、いわゆる秘匿性というものを原則にしながらも、今御指摘の点をも踏まえて今後はいろいろな意味で工夫をする必要があるのかなというふうに思っております。

國松考次警察庁長官

○説明員(國松孝次君) 私に対する御質問は二点あるわけでございます。  今事案をめぐっての反省、教訓事項ということでございます。それは先ほど申しましたように、反省すべきは反省をし、教訓事項を十分にくみ上げていきたいと思っておりますが、御指摘がありましたように、今回のことについて警視庁が何も捜査をしていないなどということは全くございません。やっておるわけであります。やっておるけれども、なかなか判断がつかなかったというだけのことであります。ましていわんや、公安廃止というようなことは全く考えておりません。  なお、責任論につきましては先ほど御答弁したとおりでございます。責任論があるとすれば、それは後刻、真相究明を終わった後で避けることなく考えてまいりたいと考えております。

倉田寛之自由民主党自治大臣・国家公安委員長

○国務大臣(倉田寛之君) 国家公安委員会といたしましては、特に警察庁長官狙撃事件のような全国の治安に影響を与える重大な事件につきましては、国の治安責任を果たす観点に立ちまして、その捜査状況について警察庁からの報告を求め、全国的な捜査体制の強化や事案の徹底究明を警察庁に指示してまいる所存でございます。  今、捜査当局に求められておりますのは、事案の迅速的確な徹底究明であり、全容解明に尽くすことである、こういうふうに認識をいたしているところであります。これら事案につきましては、総括検証は行うべき課題である、こういう認識をいたしております。

西川潔二院クラブ

○西川潔君 國松長官におかれましては、被害者でありまた最高責任者であるお立場で、今日の心情、本当に心よりお察し申し上げるわけです。  しかし、今回の事態につきましては、国民に与えた警察に対する不信感の大きさ、これはもう本当にはかり知れないものがあると思います。庶民の代弁者といたしまして国会に寄せていただいて、本当にそう思います。  きのうも新聞の投書欄を読ませていただきました。  事件現場に、情報提供を呼び掛ける立て看板を設置するなどしていたが、実は身内の現職警官が犯行を供述していたというのだから、何ともお粗末な話だ。  本紙によると、警視庁の公安部幹部は「秘密最優先」で捜査したのだという。その結果として、使った銃を捨てたとされる神田川の捜索や、犯行現場から採取された繊維くずとの照合などを行わなかったというのであれば、「動きが外部に漏れる」のを恐れたというより、真相を解明する気がなかったと見られても仕方がないのではないか。 という意見でございます。  こうした思いが国民の率直な心情ではないかと私自身も思うわけです。長官も再三、国民の警察への不信を晴らすためにも捜査を徹底的かつ公明正大に進めまして、警察の威信にかけて事件の真相を究明するとおっしゃっておられますが、改めて私の方からも長官の決意をお伺いしたいと思います。

國松考次警察庁長官

○説明員(國松孝次君) 現職の警察官が警察庁長官狙撃事件の犯行を自認すると供述していることにつきましては、全国の警察に対する国民の信頼にかかわる重大な問題であると認識をいたしております。国民の疑惑を払拭し警察に対する信頼を回復するためには、事の真偽を一刻も早く明らかにする必要がございます。  今、捜査当局に求められているのは事案の徹底解明であると認識をいたしておるところでございます。そのような認識に立ちまして、今は早急に厳正な裏づけ捜査を実施し、事案の解明に向け全力を尽くしてまいる所存でございます。

西川潔二院クラブ

○西川潔君 今回の事態になったことによって失いかけた国民との信頼関係を取り戻してもらいたいと素直に思うわけですけれども、その一方で、警察内部の信頼関係にも大きな影響を与えているのではないか、こういうふうに我々は心配するわけです。  新聞の報道によりますと、警察庁に対して全国の特別手配追跡班の担当者の方々から問い合わせや批判の電話が相次いでいるというふうにも伺っております。休日返上で必死に追跡調査に取り組んでおられる皆さん方、捜査員の方々に、このほかにも秘密事項があるのではないかなという不信感を与えているとすれば今後の捜査にも影響を及ぼすのではないか、こういうふうに思うわけですけれども、仮にそのような事態になりますと、それこそ国民への信頼回復を後退させることになると思います。  この点については全国の都道府県警察に対して新たな通達をお出しになったと、こういうふうに伺っておりますが、こうしたときこそ警察が一丸となって取り組む姿勢を国民に対して示していただきたいと強く思うわけですが、長官の御意見をお伺いしたいと思います。

國松考次警察庁長官

○説明員(國松孝次君) これまでもオウム真理教関連事案の全容を解明するために、全国警察を挙げて警察庁特別手配被疑者等の追跡捜査に取り組んできたところでございます。警察庁長官狙撃事件の徹底究明のためにも、引き続き、警視庁はもとよりでございますけれども、全国の警察が一体となって追跡捜査に全力を尽くす必要があると考えておるところでございます。  このため、一昨日、この十一月に実施されます指名手配被疑者捜査強化及び捜査活動に対する市民協力確保月間におきましても、引き続き全力を挙げて、全国警察が一体となりまして捜査に取り組むよう各都道府県警察に指示をいたしたところでございます。

西川潔二院クラブ

○西川潔君 長官は、日ごろから国民の体感治安ということをおっしゃっておられます。いろいろ読ませていただきますとそういうふうにおっしゃっておられます。国民が感じる社会の治安について十分配慮すべきである、こういうふうに我々は解釈をいたしております。  しかし、過去の森永事件を初めといたしまして、最近では八王子のスーパー三人射殺事件、凶悪事件で未解決のものが依然として残っておるわけですけれども、体感治安が必ずしも守られているとは我々も正直に思いにくいわけです。  今後、国民が体であるいは感覚で実感できる体感治安の維持に懸命にお取り組みいただくことをお願いいたしまして、最後に国家公安委員長としての御所見をお伺いして、質問を終わりたいと思います。

倉田寛之自由民主党自治大臣・国家公安委員長

○国務大臣(倉田寛之君) グリコ・森永事件やオウム真理教関連事件の発生、銃器使用強盗殺人事件等の重要凶悪事件の多発等によりまして、我が国の良好な治安に対する国民の皆様の信頼に陰りが生じたのではないかと言われるなど、治安情勢には厳しいものがございます。このほか、都道府県の境界を越えた犯罪、来日外国人による犯罪の増加など、犯罪のボーダーレス化の傾向も著しいところでございます。  このような情勢に対応するため、広域捜査力及び国際捜査力の強化であるとか、専門的捜査官の育成、捜査力の集中運用、捜査活動の科学化の推進などの諸施策を講じまして、国民の皆様が体や感覚で実感のできる治安の実現に対しまして諸施策を推進し、最善を尽くしてまいりたい、かように考えておるところでございます。

田村公平自由連合

○田村公平君 時間が限られておりますので、でき得ればイエス・オア・ノーで手短にお答えをいただきたいと思います。  長官御自身がまさに被害者でありまして、平成七年三月三十日午前、出勤途中に襲撃されるという、まさに九死に一生を得たわけであります。  それで、警察庁長官を撃つという人間は民間人では通常考えられない、これは捜査の常道だと思います。つまり自衛隊関係、警察関係あるいは暴力団関係者。しかし、暴力団関係者が警察のトップをヒットするはずもありません、これはえらい目に遭います、百万倍になって返ってきますから。  その当時、犯行声明なるものも一部のマスコミにオウム関連で上がっておりました。松本サリン事件では、まさに被害者が容疑者という扱いを受けたことも一つの事実としてあります。そして、最高責任者が襲撃を受けて一年以上たって犯人が挙がらない、そういう場合の警察の捜査本部の最高責任者は、本部員に対して一体どういう態度をとるんでしょうか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 長官狙撃事件の犯人がいまだ特定されておらないという状況下では、やはり本部の責任者といたしましては、この事の重大性からまだまだやり残したことがあり、そういった捜査をより徹底してやれという指示をいたします。

田村公平自由連合

○田村公平君 そこに、大変難しい採用試験を受けた公務員である現職の警視庁の巡査長が、私がやりましたということを言った場合、今厳重な保護下にあるのかどうかは知りませんが、容疑者なのか被疑者なのか私は専門家でないのでわかりませんが、そう言った場合、その供述の裏は徹底的にとるのが捜査の常道だと思います。  酔っぱらいがごたごた言ったら、それは警察用語で言う酔っぱらいのゴタで片づければいい。しかし、身分が特定でき、しかも警察官、先ほど来守秘義務がどうのとか、公務員の中でもかなり重い立場にある警察官が自分のところの長官に四発も弾を撃ったと言っておるのであれば、とっとと裏づけ捜査をするのが当たり前じゃないですか。それが隠ぺいされたままで、隠ぺいとしか言いようがないです、それについて捜査の本部長はどういう考えを持っているんですか。局長にお伺いします。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 長官狙撃事件という重大事案に現職の警察官がかかわったという供述をいたしたのでありますから、早急に事案を解明すべきである、そのように考えてそのように指示をし、動かして捜査を推進いたします。

田村公平自由連合

○田村公平君 それなら、建設省管轄の河川敷、一級河川と書いてあるのかどうか知りません、看板を一生懸命調べた。自供しているか供述かわかりません、僕は専門家じゃないから。ただし、現職警察官が長官をヒットしたと言っている、襲撃した、撃ったと言っている、そのことの供述は変わっていない。試し撃ちはここでやりましたと。その都度出かけていって徹底的に捜査するんじゃないですか、普通の事件であれば。交通事故でもそうじゃないですか。  それが内部告発かどうか知りません。これは実はもう時事通信や共同通信で随分流れていたんですよ、マスコミ関係には。私もNHK上がりだから言わせてもらいますけれども、七社会なんていう言葉はそう簡単に知っている人はいませんよ。当時の広報課長に私はお世話になったわけですから、取材で。だから、警察官として当然やらなければならないそういう捜査の手順を全然踏んでいないと僕は思うんです。これはどういうことなんですか。

杉田和博警察庁警備局長

○説明員(杉田和博君) 私自身も、警視庁の公安部長をひっくるめて報告を受けました。警視庁もやはり事柄の重大性というものは十分認識した上で努力して裏づけを行ってきた、それでもなおいまだに疑問点が数多いと。  そういう認識ではあるけれども、引き続き徹底した捜査をして、御指摘のような御批判もこれあり、本当に徹底して事案の解明をすることによってそのような批判にこたえたい、そういう気持ちで現時点では捜査に取り組んでおると承知をいたしております。

國松考次警察庁長官

○説明員(國松孝次君) 補足して御答弁をさせていただきます。  今、警備局長から申しましたとおり、裏づけ捜査をしていないとかいうことはございません。いろいろと供述が変わるわけでありますので、それについてなるべく手は打っておる。ただ、全部打っているかというと、どうもそうでもない、打っていないところがあるというところでございます。  このことにつきましては、こういう点について打った、こういう点について打たなかったということについて本当はここでもう少し明確に御答弁ができればいいわけでありますけれども、現在まさに捜査中のことでございます。言ったことが実は翌日違ってくるということがいろいろあるわけでございますので、そのことにおいて今御答弁は差し控えさせていただきたいということを言っておるわけでございます。  今後どういう進展になるのか、私ども全くわかりません。わかりませんけれども、事の真相が明らかになった時点において、例えばこれが被疑者であるということになり、それについて逮捕ができ公判ができるということになれば、それは当然公判廷で明らかになってくることであります。  しかし、たとえそうでない場合におきましても、お話のできる時点になりましたら、そのことにつきましてはお尋ねがあればお答えできるようにする、そのことについての公明正大性において欠けるところがあってはならないということは大臣から御指示をいただいておるところでございます。そのことは肝に銘じてこれからやっていくわけでございますが、現時点においてはその辺のところがなかなかお答えしにくいという事情を御理解いただきたいというように思います。警視庁において裏づけ捜査をしていないというようなことは全くないということだけはぜひ御理解をいただきたい。  ただ、どういう裏づけ捜査をやっているんだということについては、そのことを言いますと捜査の内容について言及することになりますので、いましばらくお時間をおかしいただきたいということでございます。

田村公平自由連合

○田村公平君 私は、長官狙撃事件ということで特別にどうのこうのという意味で言っているわけじゃないんです。いわゆる押し込み強盗や空き巣ねらいで犯人が挙がらない、そこへ一般人であっても私がやりましたと言って出てきたら、それは現行犯じゃないから逮捕はできない。裁判所に逮捕状を請求してもおりない場合もあるでしょう。検事の方に回ったら公判維持ができないケースもあるでしょう。しかし、裏づけ捜査をするというのは捜査のイロハじゃないですか。供述が何回変わっても一つ一つつぶしていく。しかも、これは警察、治安、我が国の国益がかかった大変大きな事案であります。  私は若干スキューバダイビングをやるものですから、この四日間ぐらいのあの神田川のどぶさらいを見ていたら何かごまかしているようで、だって水中ポンプを持ってくれば、ヘドロが幾らあったってどうということないじゃないですか。  一メーターあれば一メーター全部吸い出せばいいんですよ、そうしたら川底が出てきますから。何であんなとろとろしたことをやっているんですか。初日の捜査ではエアが足りなくなった、エアが足りなくなればコンプレッサiを持ってきてどんどん入れておけばいいんですよ。矢板で仕切ればいいじゃないですか。  河川管理者の建設省も、川船が通っているから運輸省も、そんなの関係ないじゃないですか。今まではそんなことで各省庁間で一々協議したなんて聞いたことないですよ。毎年七月の最終土曜日の隅田川の花火大会だって、区も警視庁も全部一緒になってやっているじゃないですか。ましてや、事は治安に関することで、何か茶番劇的に思います。だから、私が撃ちましたと言っている人が、その銃を神田川に捨てたと言えばさっさとやればよかったんですよ。そこらが僕らは納得できないんです。  あと、持ち時間一分少々になりましたので、私は国家公安委員長の御見解も要りません。  サリン事件とかいろいろあります。サリンというのは信州松本の話ですが、もう一つ言っておきたいことは、いわゆる参考人として警察へ呼んだ場合でもその取り調べはなかなか厳しいものがあります、私の経験によれば。半端じゃないですよ。てめえ、ばかやろうは始まるし、いろんなことを僕も聞いておりますので、これがシロかクロかはわかると思いますけれども、そういう意味で人権の問題を含めて恐らく自信がないから勾留できていないと思うんですよ。  今、指名手配をしておるこれも一年以上たっていますよね、特別手配、七名。日本の二十万人の警察が総力を挙げて特別手配して一年以上たつのに、全部が殺人もしくは殺人未遂ですよ、これも僕は不思議だなと思っております。そのことだけ申し上げまして、時間が来ましたので終わらせていただきます。

渡辺四郎社会民主党・護憲連合

○委員長(渡辺四郎君) 質疑はこの程度にとどめ、地方行政委員打合会を散会いたします。    午前十一時二十八分散会

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