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第136回国会衆議院1996/03/28

法務委員会 第6号

発言数
7 件
登壇者
2 名
会派数
1
開催日
1996/03/28

会議録

加藤卓二自由民主党

○加藤委員長 これより会議を開きます。  裁判所の司法行政、法務行政及び検察行政、国内治安、人権擁護に関する件について調査を進めます。  この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。  各件調査のため、本日、参考人として株式会社東京放送取締役社長室長大川光行君の出席を求め、意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

加藤卓二自由民主党

○加藤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。     —————————————

加藤卓二自由民主党

○加藤委員長 この際、大川参考人より、去る十九日の当委員会における発言中誤りがあり、改めて陳謝の発言をしたいとの申し出がありますので、これを許します。大川参考人。

大川光行株式会社東京放送取締役社長室長

○大川参考人 三月十九日、当法務委員会の場で私どもの社内調査の結果を御報告申し上げましたが、その後、新たな事実が判明いたしました。TBS社員がオウム真理教の幹部三人に、坂本弁護士のインタビューテープを見せていたのであります。前回、当委員会に御報告した内容は誤りということであります。まことに申しわけございません。訂正させていただくとともに、おわび申し上げます。  また、審議御多忙の中で、このような訂正の機会を与えてくださり、ありがとうございます。委員長、そして委員の皆様方の御高配に深く感謝いたします。  また、亡くなられた坂本さん御一家、御遺族の方々に、この場をかりておわび申し上げます。  取材に御協力いただきながら、テープをオウム側に見せてしまったという事実は、報道機関として決してしてはならないことであります。TBSを信頼して取材に応じていただきながら、信頼関係を裏切ったわけであります。本当に申しわけございません。  前回、当委員会で御報告申し上げた際に、委員の皆様から貴重な御指摘をいただきました。これを受けて、さらに資料の収集など社内調査を進めてまいりました。その結果、新たな事実が判明したわけでございますが、この間の経緯について御報告させていただきます。  まず、前回御報告した調査結果でございますが、これは、ビデオを見せた事実は出てこなかったというものでございました。その結果が、わずか一週間で百八十度変わってしまったわけであります。私どもの調査に不備があったことは、率直に認めざるを得ません。  このように結論が変わった最大の理由は、いわゆる早川メモの詳細がわかったためであります。その内容を私どもが入手いたしましたのは、先週の土曜日、三月二十三日のことであります。  この早川メモについてでありますが、私どもも以前より、このメモが存在すること、メモの中に坂本弁護士がオウムの不当性を指摘している記載があることは把握しておりました。そして、このメモの詳細を知ることが真相解明につながると判断して、その詳細を知るための努力も重ねておりました。  しかし、前回の御質疑の時点では、私どもが知っておりましたのは、先ほど申し上げた早川メモの概要にとどまっており、関係者からの事情聴取もその概要に基づいて行われていたというのが実情でございました。  しかし、二十三日にその早川メモの詳細を入手いたしました。そして、最初に行いましたのは、メモの内容と社内に保管されていた坂本弁護士のインタビューのビデオの内容を照合することでありましたが、これがほぼ一致したわけでございます。  話の内容ばかりでなく、テーマの順序、論理の展開、細かい言葉遣いまで、メモとインタビューの流れとがほぼ一致しておりました。テープを見なければこのようなメモをつくることは不可能であります。また、このメモの中に、オウム被害者の会の永岡弘行会長とサンデー毎日の牧太郎編集長に対するインタビューの内容も含まれておりました。こうしたことから、私どもは、早川被告がビデオを見たことは間違いないと判断するに至ったわけであります。  また、このメモとビデオの照合作業と並行して、二十三日から、早川メモを示しながら改めて関係者に対する事情聴取も行いました。その作業は現在も続いております。  この中で、当時オウム幹部との応対に当たった担当プロデューサーが、オウム幹部三人と自分でビデオを見たと思う、重大な判断ミスで申し開きの言葉はありません、申しわけない気持ちでいっぱいですと、ビデオを見せたことを認める発言を行いました。先週末、二十三日夜のことでございました。  こうした結果を受けまして、今週の月曜、二十五日に、社長磯崎洋三が緊急に記者会見を行い、調査結果並びに社内処分を発表したというのがこの間の経緯でございます。  この緊急調査結果の発表以降も調査は継続しております。その中で少しずつ新たな事実も出てきております。坂本さんのインタビューテープがあることをだれがオウム側に伝えたのかという点では、解雇された担当プロデューサーが、富士宮での水中修行を取材した際に、水中修行は坂本さんのインタビューとあわせて放送すると自分が言ったと思う、このように新しい証言を行っております。  また、きのうの早川被告の公判で、当時の関係者の供述調書の内容が明らかにされました。その中には、関係者が私どもの調査に対して説明した内容とかけ離れたものもございました。愕然とする思いでありましたが、これにつきましてもさらに調査を続け、国民の皆様方に納得のいく説明ができますよう、あらゆる作業を行っていく決意であります。  もどかしい思いも多々ございますが、少しずつではあっても、みずからの手で誠実に解明を進めてまいる所存であります。何とぞ御理解を賜りたいと思います。  調査チームでは、新たに第三者の特別調査人を委嘱することといたしました。これにつきましては、元最高裁判事の佐藤庄市郎先生に内諾をいただいております。これによりまして、今後の調査における客観性、透明性を確保してまいりたいと考えております。  私どものオウム取材活動につきましては、現在さまざまな報道がなされております。その中には、実態のない風聞といったものも含まれておりますが、私どもは外部からの御指摘に対しては真摯にそれを受けとめ、問題点を検証して、反省すべき点は反省し、正すべきは正すという姿勢を貫いてまいる所存でございます。重ねて委員の皆様方の御理解をいただきたく、お願い申し上げます。  次に、私どもが行いました処分について御報告いたします。  当該プロデューサーを解雇処分にしたほか、この上司に当たる番組プロデューサーについては、管理責任を問い、部長から副部長に降格させました。私も常務取締役から取締役へ降格処分を受けております。  社長磯崎洋三は、今回の事態についてその責任の重大性を深刻に受けとめています。磯崎を初め常勤取締役全員が減俸、また今回の調査を担当した社員六名については譴責処分にいたしております。  この処分は緊急発表という形で行いました。繰り返しになりますが、調査は続行中であります。事実関係の詳細が明らかになった段階で、必要な処分はためらうことなく行う考えであります。  これから私どもが行わなくてはならないことは、何よりも報道機関としての信頼を回復することであります。これにつきましては、当委員会でも委員の皆様からさまざまな形で御指摘をいただきました。例えば、ジャーナリストとしての基本姿勢はどうあるべきなのか、取材のモラルをどう確立するのか、取材で取得した情報の管理をどうやって徹底させていくか、通報、通知はどうあるべきか、ワイドショーを含む生情報番組のあり方など、これを機会に総点検してまいりたいと考えております。  また、さきにオウム報道特別委員会を設置したことを御報告いたしましたが、この委員会も既に連日活動を続けております。これに加え、社内の放送倫理委員会も広範な問題についての検討を進めております。さらに、社内の組織管理体制につきましても、速やかに具体的対策を立案し、綱紀の粛正を図っていきたいと考えております。  さきの当委員会での私の発言が事実と食い違うものでありました。その結果、各方面に多大な御迷惑をおかけいたしました。ここに深く反省するとともに、重ねて深くおわびを申し上げます。  亡くなった坂本さん御一家、坂本さんの御両親様、そして大山さん御夫妻を初め御遺族の皆様に衷心より、心から重ねておわびを申し上げます。

加藤卓二自由民主党

○加藤委員長 この際、委員会を代表して、TBS及び大川参考人に申し上げます。  去る十九日、当委員会において、オウム真理教坂本弁護士事件とTBS取材テープとの関連について、TBSを代表して大川参考人の意見を聴取したところでありますが、ただいまの御発言によれば、残念ながらその根幹部分において重大な誤りがあったとのことであります。  このことは、言うなれば、国民の負託を受けて検察行政を監督する立場の当委員会において虚偽の発言をしたということであります。まことに遺憾であり、今後は二度とこのような行為をしないよう、ここに厳重に注意いたします。  なお、本日の陳謝により、刑事訴訟法に基づく検察側冒頭陳述は適切に行われたものと判断され、去る十九日の参考人招致の目的は達成されました。  また、今後は、全社を挙げて徹底した真相解明のため調査を続行し、本来の報道機関としての責務を果たすことによって国民の信頼を回復されるよう、強く要望いたします。  発言を許します。大川参考人。

大川光行株式会社東京放送取締役社長室長

○大川参考人 ただいまの委員長のお言葉を真剣に受けとめさせていただきました。  今後は、まず何よりも事実を、真相を解明する作業に邁進していきたいと存じます。また、それと並行いたしまして、現在の事態を招いた問題点ほどこにあるか、報道機関としてみずからのあり方をどう反省し、どう改善すべきか、これらの点を十分に精査し、具体的方策を見出していきたいと思っております。  今後の道のりは険しいものがありますが、報道機関としての再出発に向けて、全社一丸となってかたい決意で事に当たっていく所存でございます。  本日は、まことにありがとうございました。

加藤卓二自由民主党

○加藤委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。     午前十時十四分散会

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