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136回国会衆議院1996/06/19

災害対策特別委員会 第6号

発言数
10
登壇者
2
会派数
2
開催日
1996/06/19

会議録

左近正男社会民主党・護憲連合

○左近委員長 これより会議を開きます。  災害対策に関する件について調査を進めます。  去る十二日、兵庫県に阪神・淡路大震災の復旧・復興状況調査のため委員を派遣いたしました。  この際、派遣委員より報告を聴取いたします。中谷元君。

中谷元自由民主党

○中谷委員 去る十二日、阪神・淡路大震災の復旧・復興状況調査のため、兵庫県に派遣された委員を代表して、私から調査の概要を御報告申し上げます。  派遣委員は、委員長左近正男君、小坂憲次君、濱田健一君、松下忠洋君、増田敏男君、田中甲君、穀田恵二君、そして私、中谷元の八名であります。このほか、土肥隆一君、石井一君、冬柴鐵三君、吉岡賢治君の御参加をいただきました。  まず、私たちは、被災地の恒久住宅の現況をこの機会にぜひ一度見ておきたいものと思い、神戸市灘区にある灘北第二災害復興公営住宅の建設現場を訪れました。この地区の計画戸数は、一般向けのものが百九十五戸、車いすを常用する重度障害者向けのものが五戸、このほか、安否の確認や緊急時のお世話を願う専属の職員を置く予定のシルバー八ウジングが九十戸、合わせて二百九十戸であります。  ここ灘北の住宅では、とりわけお年寄り等に配慮して、どの住まいにも手すりをつけたり部屋ごとの段差をなくしたりして、全戸いわゆるバリアフリーにしたほか、ささやかながら中庭を設けて憩いの場をつくる等の工夫を凝らしているとの説明を受けました。仮設の住宅から一日でも早く、そして一人でも多くの方々にこの恒久住宅へ移り住んでいただくため、六カ月程度の工期の短縮に努め、来年二月の完成に向け、毎日全力投球の作業が続けられているとのことでした。  本年二月に県が行った仮設住宅入居者調査によりますと、世帯主が六十五歳以上の家庭が約四割、年収三百万円以下の世帯が七割を占めておりますことから、公営住宅等への入居の基準や家賃の減免、また計画戸数などを定めるに当たっては、慎重の上にも慎重な検討が必要であり、ただいまはさまざまな角度から綿密な見直しを行っているさなかであるという報告がなされておりました。  次に、阪神高速道路三号神戸線を視察し、復旧のスケジュール等について説明を受けました。現在、主要道路の復旧はほぼ達成され、不通区間は、先ごろ二月に開通した京橋-摩耶間を除き、武庫川-月見山間の二十四・五キロを残すのみとなり、本年九月三十日には全線開通の運びとしたい旨の説明がありました。開通の暁には、西日本と東日本の物流がこれまで以上にスムーズに行われることになり、私たちもその一日も早い完成を心から願うものであります。  この後、神戸市中央区のポートアイランド第一仮設住宅を訪れ、敷地内にあります「ふれあいセ ンター」において入居者の皆さんとの懇談の場を持ちました。  その際に、入居者からは、仮設住宅の入居期限のこと、恒久住宅の家賃のこと、義援金の配分のこと、高齢者や障害者への福祉の充実のこと、区画整理事業を急ぎ実施してほしいことなど、身近な、しかも切実な幾多の要望が述べられました。例えば、恒久住宅の家賃を安くしてくれなければ仮設住宅から出られないとか、半年も暮らしてみたらどんなに不自由な生活かわかるだろうとか、最近家の中に閉じこもってばかりいるお年寄りの方がふえたなどの声が相次ぎ、左近委員長は、大変厳しい御意見をいただいた、住まいの安定なくして復興はあり得ないと今さらながらに実感しましたとしみじみ感慨をお述べになっておりました。また、委員の中からは、こういった住民の生の声をきちんと酌み取り、しっかりと受けとめる仕組みをもっと整備充実させる必要があるとの指摘がなされました。  引き続き、神戸市公務艇「おおわだ2」に乗船し、海上より港湾の現状を視察するとともに、神戸港の復旧状況や神戸東部新都心構想についての説明を聞きました。  御案内のとおり、神戸港では大震災により、岸壁や荷揚げ場はもとより、ガントリークレーン、民間倉庫などが壊滅的な打撃をこうむりました。  しかし、関係の皆様の血のにじむような御努力のおかげで、岸壁等は徐々にではありますがもとの姿に立ち戻りつつあり、船の出入りや貨物量も着実にふえ続け、また、輸入額は震災前をしのぐ勢いを示すほどになっており、私たちも復興に向けての確かな手ごたえを感じ取ることができ、大変心強い思いがいたしたのであります。  一方、神戸市復興計画のシンボルプロジェクトである神戸東部新都心構想は、甚大な被害を受けた市街地復興の推進役として各方面から大きな期待が寄せられております。一つの町が、WHO神戸センターなどに代表される業務・研究機能を、また美術館などの文化・交流機能を、そして約一万戸の住宅や福祉施設の居住機能など多方面の機能を備え持ち、しかも、事あれば緊急避難場所やヘリポートなどの防災拠点ともなるこの壮大な構想を通して、私たちは、新しい町づくりを目指す、たくましい市民意識を改めて確認した次第であります。今月二十二日から本格的に着工する予定とのことでした。  最後に、兵庫県公館において、貝原知事、笹山神戸市長、馬場西宮市長及び北村芦屋市長から復旧・復興の近況についての説明を受け、陳情、要望もお伺いいたしました。  県の関係者の説明によりますと、震災から五百日余りの間に、倒壊建物については、解体率九三%、瓦れきの処分率は八一%と、かなりのほかどりを見せており、また、新設住宅の着工戸数や公共事業の請負も大幅な増加傾向をたどっているものの、百貨店などの小売業、ケミカルシューズなどの製靴業といった一部の業界ではいまだ回復の足取りが鈍く、雇用情勢も依然として芳しくないとのことでした。  今後の復興への取り組みとして、特に仮設住宅の住環境の一段の整備を図り、また、被災者の生活に合わせて「ひょうご住宅復興三カ年計画」をよりきめ細かく見直していく考えが述べられました。  また、委員側との懇談の中で、学校のグラウンドに建設された仮設住宅の撤去問題、義援金の配分方法、低所得者や高齢者に配慮した恒久住宅対策、地方財政措置等について意見が交わされました。  その際、貝原知事から、被災者の生活再建支援について、復興基金を運用して何か新しい支援策は考えられないものであろうかとの発言がありました。同時に知事は、住まいのための総合的なプログラムの中で、遠隔地の恒久住宅に住んだ場合、通院のための負担なども念頭に置いた幅広い生活支援とすることを検討したい旨の説明をいたしておりました。このような各般にわたる意見交換を最後に、この日の私たちの日程を終えました。  限られた時間のものではありましたが、このたびの調査によって得られた成果を今後の委員会の審議に存分に生かしてまいりたいものと念じている次第でございます。  以上をもちまして、私たちの委員派遣の報告を終わります。

左近正男社会民主党・護憲連合

○左近委員長 これにて派遣委員からの報告聴取は終わりました。  お諮りいたします。  兵庫県並びに関係市からの要望事項につきましては、これを本日の委員会議録の末尾に参照掲載いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

左近正男社会民主党・護憲連合

○左近委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。     ―――――――――――――     〔要望事項は本号末尾に掲載〕      ――――◇―――――

左近正男社会民主党・護憲連合

○左近委員長 この際、御報告いたします。  今会期中、本委員会に付託になりました請願は二十四件であります。各請願の取り扱いにつきましては、先ほどの理事会におきまして慎重に検討協議いたしましたが、委員会での採否の決定は保留することになりましたので、そのように御了承願います。  なお、今会期中、当委員会に参考のため送付されました陳情書は、新防災の日の制定に関する陳情書外八件であります。念のため御報告申し上げます。      ――――◇―――――

左近正男社会民主党・護憲連合

○左近委員長 次に、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。  災害対策に関する件につきまして、議長に対し、閉会中審査の申し出をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

左近正男社会民主党・護憲連合

○左近委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。  次に、閉会中審査案件が付託になりました場合の各件についてお諮りいたします。  まず、閉会中、委員会において、参考人の出席を求め、意見を聴取する必要が生じました場合には、参考人の出席を求めることとし、その人選及び出席日時等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

左近正男社会民主党・護憲連合

○左近委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。  次に、閉会中審査のため、委員派遣の必要が生じました場合には、議長に対し、委員派遣の承認申請をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

左近正男社会民主党・護憲連合

○左近委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。  なお、派遣委員の人選、派遣地、期間その他所要の手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

左近正男社会民主党・護憲連合

○左近委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。  本日は、これにて散会いたします。     午前十時五十六分散会      ――――◇―――――

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