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136回国会衆議院1996/02/16

厚生委員会 第2号

発言数
5
登壇者
3
会派数
2
開催日
1996/02/16

会議録

和田貞夫社会民主党・護憲連合

○和田委員長 これより会議を開きます。  厚生関係の基本施策に関する件について調査を進めます。  この際、厚生大臣から所信を表明したいとの申し出がありますので、これを許します。菅厚生大臣。

菅直人新党さきがけ厚生大臣

○菅国務大臣 第百三十六回国会における厚生委員会の御審議に先立ち、所信の一端を申し述べたいと存じます。  我が国は、二十一世紀の本格的な高齢社会を目前に控え、経済社会の活力を維持しながら、一人一人が心豊かに安心して暮らすことができる長寿社会を構築することが重要な課題となっております。  私は、このような国民の皆様の御期待にこたえていくため、新たな高齢者介護システムの構築、障害者施策や子育て支援施策の推進等、社会保障制度の基盤強化に積極的に取り組む所存であります。  以下、厚生行政における主要な施策について申し上げます。  まず、高齢者介護関係施策につきましては、昨年四月より新ゴールドプランをスタートさせ、高齢者介護サービス基盤のさらなる充実に努めているところであり、来年度予算案においても、新ゴールドプラン関係経費として、前年度比一六・七%増の約七千億円を計上したところであります。今後とも、各地方自治体の老人保健福祉計画に基づく取り組みを全面的に支援し、多様な高齢者介護ニーズに適切にこたえていくことのできるサービス提供体制の整備に努めてまいります。  さらに、老人保健福祉審議会での御議論等を踏まえ、国民的な合意形成を図りながら、適切な公費負担を組み入れた社会保険方式のもとで、保健、医療、福祉にわたる高齢者介護サービスを総合的、一体的に提供する新たな高齢者介護システムの制度化を図ることとしており、そのための法律案を今国会に提出する予定であります。  次に、障害者施策につきましては、ノーマライゼーションの理念のもと、障害者の自立と社会参加に向けた各種施策を引き続き積極的に進めていくこととしており、昨年十二月には、具体的目標を明示した障害者プランを策定したところであります。今後とも、障害者施策を総合的に推進する体制の整備も図りつつ、障害者が地域でともに生活を送るための施策を強力に推進してまいります。  また、少子化の進行に対応して、今年度も、エンゼルプラン及びこれに基づく緊急保育対策等五か年事業の推進、総合的な母子保健体制の構築等、各般の施策を着実に実施してまいります。  国民の老後生活の重要な柱となる公的年金制度につきましては、産業構造の変化等に対応できる長期的に安定した制度としていくことが必要であります。このため、今国会に公的年金制度の一元化のための法律案を提出することといたしております。  なお、平成七年の消費者物価指数は、平成六年に比べ〇・一%の低下を見たところでありますが、その変動値が僅少であること及び現下の社会経済情勢等にかんがみ、平成八年度における特例措置として、物価スライドを行わず、年金額等を据え置くこととしたところであり、そのための関係法案の御審議をお願いすることといたしております。  医療保険制度につきましては、急速な高齢化により国民医療費が高率で伸びる一方、近年の経済基調を反映して保険料収入は伸びず、その財政状況は極めて厳しいものとなっており、今後さらに深刻化することが予想されます。このため、今後の制度のあり方について、医療保険審議会において幅広い観点から御議論いただいているところであり、その御意見を踏まえながら、高齢社会にふ さわしい良質かつ適切な医療を効率的に確保できるよう、平成九年度の制度改革に向けて取り組んでまいります。  また、良質な医療の提供及び要介護者への適切な対応のため、医療提供体制の見直しに取り組むほか、医師及び歯科医師の臨床研修の充実等、医療従事者の資質の向上に努めてまいります。  国立病院等の再編成につきましては、地域の選択の幅が広がるよう推進方策の拡充を盛り込んだ再編成特別措置法改正の御審議をお願いすることといたしております。  水道、廃棄物行政につきましては、水道施設、廃棄物処理施設等の整備に対する補助について、来年度予算案において、公共事業全体の伸びを大幅に上回る前年度比八%増の予算を計上したところであります。今後、地震、渇水に強い水道づくりの推進とともに、リサイクル型社会への転換を目指し、総事業費五兆五百億円の新たな廃棄物処理施設整備計画であるリサイクル・ゴーゴー計画の策定や、容器包装リサイクル法の円滑な施行の準備を進め、リサイクルの推進を図ってまいります。  業務行政の分野につきましては、医療品等に関する保健医療分野における基礎研究を充実するための法改正の御審議をお願いするとともに、治験から承認審査、市販後に至る総合的な安全性確保対策を強化するため、今国会に薬事法等の改正法案を提出することといたしております。  また、保健医療の分野におきましては、らい予防法の廃止と療養所入所者に対する処遇の維持、継続等を図るための法律案を提出するとともに、エイズストップ七年作戦に基づく医療体制の整備や啓発普及、研究開発の推進等の総合的なエイズ対策の推進等に努めていくことといたしております。  なお、血液製剤によるエイズウイルス感染の問題につきましては、和解による早期解決に全力を挙げるとともに、責任問題も含め、必要な調査を行い、医薬品による健康被害の再発防止に最大限の努力を尽くす所存であります。  戦傷病者戦没者遺族等への援護対策につきましては、中国残留邦人等に対する援護施策や戦没者慰霊事業等の着実な実施に努めるとともに、遺族年金の額の引き上げや戦傷病者等の妻に対する特別給付金の継続・増額支給等を行うための法律改正の御審議をお願いすることといたしております。  さらに、社会保障に関する研究体制の充実及び行政改革の推進の観点から、特殊法人社会保障研究所を解散するための法律案の御審議をお願いすることといたしております。  昨年の阪神・淡路大震災から一年が経過いたしました。亡くなられた犠牲者の方々とその御遺族に改めて深く哀悼の意を表するとともに、被災者の方々に心からお見舞いを申し上げます。厚生省におきましても、この教訓を踏まえ、今後の災害対策に全力を傾けてまいります。  このほか、輸入食品監視体制の充実等、食品保健対策の強化に努めるとともに、開発途上国の人づくり支援のための我が国の専門家の派遣や研修等による国際協力の推進、国立試験研究機関の重点整備や再構築の着実な実施等の厚生科学研究の推進、保健医療・福祉分野の情報化の推進等に努めていくことといたしております。  今後、行政の責任者であると同時に、国民の代表者であるという立場をも重く認識しながら、厚生行政の推進に全力で取り組んでまいる所存であります。  皆様方の一層の御理解と御協力を申し上げまして、私の所信表明とさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)

和田貞夫社会民主党・護憲連合

○和田委員長 次に、平成八年度厚生省関係予算の概要について説明を聴取いたします。亀田総務審議官。

亀田克彦厚生省大臣官房総務審議官

○亀田政府委員 お手元の資料に基づきまして、平成八年度の厚生省予算案の概要を御説明させていただきます。  まず、厚生省所管一般会計予算の規模でありますが、総額で十四兆三千七百七十八億円、対前年度二・六%の伸びとなっております。  資料の一ページから五ページにかけまして、平成八年度厚生省予算案の一つの柱となる保健福祉分野の三つのプランの概略を御紹介いたしております。  六ページから、主要事項を紹介いたしております。  まず第一は、六ページから八ページにかけまして、障害者の保健福祉施策であります。障害者プランにつきましては、グループホーム、福祉ホームの大幅増設、ホームヘルパーの大幅増員等の内容を盛り込んでおります。  第二は、九ページから十ページにかけまして、高齢者の保健福祉施策であります。新ゴールドプランを着実に推進し、老人保健対策や痴呆性老人対策につきましても充実を図っていくこととしております。  第三は、十一ページから十三ページにかけまして、児童家庭対策であります。緊急保育対策等五か年事業を推進するとともに、母子保健医療対策を強化することとしております。  十四ページをごらんいただきたいと思います。  第四は、社会福祉施策であります。社会福祉施設の整備費を大幅に増額するなど、施策の充実に努めてまいります。  第五は、十五ページから十七ページにかけて、水道、廃棄物処理対策であります。水道施設の整備の促進、リサイクルを重視した廃棄物処理対策の推進、合併処理浄化槽の整備促進を図ります。  第六は、十八ページから十九ページにかけて、医療、地域保健対策であります。医療施設の近代化整備の推進や災害時医療体制の強化を図ってまいります。  第七は、二十ページから二十二ページにかけて、疾病対策であります。エイズ総合対策を積極的に推進するほか、がん対策、循環器疾患対策、難病対策等の充実を図ることとしております。二十三ページをごらんいただきたいと思います。  第八は、医薬品等対策であります。医薬品等の安全性確保対策を推進するとともに、基礎研究を推進するための出資制度を創設することとしております。  第九は、二十四ページから二十五ページにかけまして、食品等の安全対策及び環境衛生関係営業対策の充実を図ることとしております。  二十六ページをごらんいただきたいと思います。  第十は、援護・原爆被爆者対策であります。戦傷病者等の妻に対する特別給付金を継続支給するなど援護対策の充実を図るとともに、原爆被爆者対策の充実に努めてまいります。  二十七ページをごらんいただきたいと思います。  第十一は、医療保険・年金制度であります。本年四月から三・四%の診療報酬改定を行うほか、高額療養費の自己負担限度額の引き上げを行うこととしております。  また、年金制度に関連いたしまして、基礎年金番号を設定するための経費を盛り込んでおります。なお、厳しい財政事情の中で、やむを得ざる措置として、厚生年金国庫負担の繰り延べ措置八千億円を講じさせていただいております。  第十二は、阪神・淡路大震災の経験を踏まえた災害・防災対策を再掲いたしております。  二十八ページから二十九ページをごらんいただきたいと思います。  第十三の厚生科学技術の振興、第十四の国際協力につきましても、施策の充実に努めてまいります。  以上、主な内容について御説明申し上げましたが、お手元の資料のうち、厚生省関係の特別会計の予算案、公庫、事業団の事業計画につきましては説明を省略させていただきます。  以上でございます。よろしくお願い申し上げます。

和田貞夫社会民主党・護憲連合

○和田委員長 以上で厚生大臣の所信表明並びに平成八年度厚生省関係予算の概要についての説明は終わりました。  次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。     午後零時二十九分散会

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