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134回国会衆議院1995/12/14

科学技術委員会 第4号

発言数
14
登壇者
3
会派数
2
開催日
1995/12/14

会議録

野呂昭彦新進党

○野呂委員長 これより会議を開きます。  原子力の開発利用とその安全確保に関する件について調査を進めます。  この際、動力炉・核燃料開発事業団高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏えいについて、政府から説明を聴取いたします。浦野国務大臣。

浦野烋興自由民主党・自由連合科学技術庁長官・原子力委員長・宇宙開発委員長

○浦野国務大臣 御心配をおかけいたしております「もんじゅ」のナトリウム漏えいにつきまして御報告を申し上げたいと存じます。  十二月八日、金曜日でございますが、午後七時四十七分、高速増殖原型炉「もんじゅ」の配管からナトリウムの漏えいが発生いたしました。今回漏えいしたナトリウムは放射性物質を含まないものではありますけれども、我が国としては初めての経験でございまして、地元の方々を初め国民の皆様方に御心配をかけ、申しわけなきことと思っております。総理より徹底的な原因究明及び地元の実情を把握すべしとの指示を受けまして、十二月十一日、月曜日ですけれども、私が現地を訪問し、現場を視察するとともに、福井県知事を初めとする地元関係者に面会し、直接状況の把握を行ってまいりました。  「もんじゅ」の現場においては、漏えいのあった二次主冷却系Cループ配管室とほぼ同一の部屋に立ち入り、状況を確認するとともに、動燃事業団に対し原因究明に全力を挙げるよう強く指示をいたしました。現場に同行した福井県知事とも個別に会い、徹底的な原因究明、適切な情報公開などにつきまして要請を受けたところでございます。敦賀市役所におきましては、敦賀市長からも同様な申し入れを受けました。また、市議会の方々にもお会いをし、徹底的な原因究明を行う決意を御説明申し上げたところでございます。また、福井県庁におきましては、県議会の正副議長から地元の方々の御心配についてのまことに率直な御意見を承りました。  これらを通じまして、地元の人々の御心配を肌で感じ、今回の漏えいの重さを厳しく受けとめるとともに、徹底的な原因究明及び地元の人々の不安を解消することの必要性を強く認識いたしたところでございます。  現在、科学技術庁におきましては、十二月十一日月曜日付で設置をいたしました当庁の原子力安全技術顧問を中心としたタスクフォースでナトリウム除去等の作業の安全確保、原因の詳細調査、再発防止策及び教訓事項等について検討を開始し、十一日月曜日には予備会合、一昨日は第一回正式会合を開催するとともに、昨日は委員のうちの四名が現地に赴き、漏えいナトリウムの撤去作業の安全性等に係る現場調査を行いました。  また、原子力安全委員会におきましては、九日土曜日に現場の状況の正確な把握等のため安全委員を現地に派遣するとともに、十日ロ曜日には臨時会議を開催いたしまして現地調査の報告を受けるとともにい行政庁からもこれまでの状況と今後の対応方針を聴取し、今後独自の立場から原因の究明と再発防止のための調査審議を行うとの方針の決定がなされたところでございます。さらに一昨日、原子力委員会を開催し、地元及び国民の皆様方の信頼を得ることの重要性を改めて確認をいたしました。  当庁といたしましては、今回の漏えいの発生を真摯に受けとめ、安全の確保に万全を期すとともに、積極的かつ一層迅速な情報の提供に努め、地元の人々や国民の皆様の信頼が得られるよう最大限の努力を重ねてまいりたいと考えております。  委員長を初め委員各位の御指導とぜひともの御協力を賜りますようお願いを申し上げまして、御報告とさせていただきます。よろしくお願いを申し上げます。

野呂昭彦新進党

○野呂委員長 次に、宮林原子力安全局長。

宮林正恭科学技術庁原子力安全局長

○宮林政府委員 宮林でございます。  それでは、お手元に「動力炉・核燃料開発事業団 高速増殖原型炉もんじゅの二次系ナトリウム漏えいについて」という十四日付の資料が届いていると思いますので、それに基づきまして御説明をさせていただきたいと思います。  一ページからでございませんで、まず、どこから漏れたかというところから御説明させていただきたいと思いますので、七ページをごらんいただきたいと存じます。  これが全体の「もんじゅ」の冷却系の体系でございまして、まず一次系ナトリウムというもので原子炉の炉心の冷却をいたします。その熱を中間熱交換器というものを経まして二次系のナトリウムに伝達をいたします。この二次系のナトリウムが出てまいりますところ、格納容器からちょうど出ましたところで今回ナトリウムの漏えいがあったということでございます。  なお、この二次系ナトリウムの熱は、次に水に伝えられまして過熱蒸気になり、この過熱蒸気でもってタービンが回され発電機に至る、そして発電をする、こういうふうな形になっております。  それで、Cループという表現が後に出てまいりますので、次の八ページをごらんいただきたいと思います。  この原子炉の場合は三つの冷却系統がございます。それをA、B、Cと分けておりまして、図面において下側に見えますCループ、これを言っております。このCループの黒くなっている方のラインが、これが出てくるラインでございまして、この出てくるラインのちょうど格納容器を出たぐらいのところ、このあたりで漏えいが起こった、こういうふうに考えられているわけでございます。  それから、その結果として出ております現象が、次のページをごらんいただきたいと思います。  次のページがちょうどCループの俯瞰図というものでございますけれども、その左側の上の方、漏えい想定箇所と言われる部分から漏れたのではないか、こういうふうに考えられております。  ここの場所には約一立米ぐらいの山といいますか、そういうものが存在をしているということでございまして、昨日タスクフォースのメンバーの先生方が行かれまして、この中に生のナトリウムが存在するかどうかということをチェックをしました結果、やはり生のナトリウムが存在する可能性が非常に大きい、といいますのは、そこにステンレスの棒を突っ込みまして空気に触れさせたわけでございます。そうしましたら、それが酸化する、こういう反応が生じたということがわかっておりますので、そういうふうに考えております。  それから、その塊以外にも、この部分の上部の部分につきましては、支柱のようなところにそのナトリウムの化合物が付着している、こういうふうなところ、あるいはこの近辺の上にあります空気のダクト、これは非常に薄い金属でつくられているわけでございますが、それが溶けている、穴があいている、こういう状況がわかっております。  それから、この部屋全体につきましては、ナトリウムの化合物の粉末といいますか、こういうものが薄い雪化粧をしたような感じで存在する、こういうふうに私ども報告を受けております。  それで、その次のページが、漏えいをしたと思われる場所の詳細図でございます。  それで、より詳細な図面が次の十一ページでございまして、現在可能性の高い部分としては、この中にもございます出口ナトリウム温度計、こういう部分が左側のところにあると思いますが、この近辺が一番疑わしいのではないかというふうなことが、とりあえず私どもの運転管理専門官の方から見たときはそういう印象を持ったという報告は受けております。しかしながら、これにつきましては今後ちゃんとした究明調査をいたした上で明確になるもの、このように考えているところでございます。  それでは、まず全体的な概要を御理解いただきました上で、第一ページの方に戻らせていただきます。  この高速増殖原型炉「もんじゅ」は、定格電気出力が二十八万キロワットでございまして、昨年から動かし始めているわけでございますが、ことしの八月には電気出力を取り出すというふうなことをやっております。ただし、これにつきましては、実際には動かしたりとめたり、あるいは出力を上げたり下げたりというふうなことをしながら、いろいろな試験をやってきているということでございます。  それで、今回につきましては十二月六日に原子炉を起動いたしまして、四〇%出力試験というものの一つといたしまして急速に原子炉をとめる、こういう試験をしようといたしまして、そのために四五%まで出力を上げようというふうなことをしておったわけでございます。  その際に、十二月八日の午後七時四十七分、先ほど申し上げましたCループのナトリウム温度が高いという警報が出ます。それから次に火災報知機が鳴ります。これは火災報知機と申し上げましても、中身は煙探知機でございます。さらに、ナトリウムがこのCループから漏れた、こういうふうな警報が出まして、それで配管室の入り口、年ほど管がありましたところを配管室と言っているわけでございますが、そこから現場を当直員が確認をしております。その結果、わずかな白煙らしきものが認められた。このため、原子炉の出力を降下させるとともに再度確認したところ、白煙の増加が認められたので、九時二十分に原子炉を手動で緊急停止をした。その後は低温停止状態に移行した。こういうふうなことを私どもは動力炉・核燃料開発事業団から報告を受けております。  なお、このあたりの経緯につきましては、今後タスクフォースにおいて詳細に検討し、チェックをし、最終的に確定することになると思います。  それから、現場の調査につきましては、翌九日、まず簡単な立ち入りをして、ナトリウムが漏えいしたものであるということを確認をいたしております。このナトリウムが漏えいいたしますと、今回の場合は、霧状に部屋の中にそのナトリウムの化合物の粉が飛び散った状況になっておりまして、当初は中に入れる状況にないという状況でございました。それから午後四時、状況の視認と現場雰囲気の調査を行っております。このときにはビデオを撮っているということでございます。  また、十一日の未明三時ごろに、福井県及び敦賀市がこの配管室に立入調査を行っております。また、私どもの現地運転管理専門官も十一時に立入調査を行った、こういうふうなことになっております。その結果といたしまして、先ほど申し上げたような状況が現出している。細かいことはこれに書いてございますが、先ほど申し上げたような状況になっているということでございます。  なお、昨日はタスクフォースのメンバーが現地に赴きまして、先ほど申し上げましたように現状を把握するとともに、塊の中にナトリウムがあるかどうか、こういうふうな調査も行われております。  なお、これ以外にも生のナトリウムが残っている場所といたしましては、これは保温材でこの管はカバーされているわけでございますが、その保温材の間に入っている可能性があるということでございまして、保温材の撤去については十分注意する必要があるということをタスクフォースのメンバーから御指摘をいただいております。  現在の状況でございますが、Cループの一次冷却系、それから二次冷却系とも、ナトリウムをすべて取り出し終わっております。  それから、昨日の七時ごろに、この床面の堆積物、約一立米の堆積物を撤去するための予備調査といったようなことをやっておりまして、本日、その作業に着手しておるはずでございますが、まだその最終結果については報告を受けておりません。それで、一両日中にはこの堆積物は撤去するというふうな段取りにいたしております。  引き続きまして、床面の清掃、先ほど申し上げましたようにナトリウム化合物、苛性ソーダでございますとか、酸化ナトリウムあるいは炭酸ナトリウムといったようなものが中心だと思いますけれども、そういうものが床面にございます。そして、かつまたナトリウム化合物、特に苛性ソーダとか酸化ナトリウムといいますのは非常に水分を吸いやすい、そういう性格を持っておりますので、べたべたとした状況になってくるわけでございます。そういうふうな状況でございますので、これを清掃いたしませんと足場が非常に憩うございます。したがいまして、この清掃に約一カ月程度かかるのではないかという現在の予測でございます。その清掃を終わりました後でここに足場を築きまして、その上で十分注意をしてまず保温材の撤去をする。それから、保温材の撤去をした後で実際の漏えい箇所を検査をしていくということになると思います。  なお、現在、漏えいをしたと思われる場所につきましては、現場をできる限り保存できるような、そういう措置をとるようにという指示をいたしております。なお、公衆及び従業員への影響はございません。  それから、次の三ページ以降につきましては、先ほどから大臣が御説明をさせていただきました様子を詳細に書いてございますので、また、私が今申し上げたところを書いてございますのでごらんをいただければと思います。  なお、五ページ、六ページにつきましては、それぞれタスクフォースあるいは原子力安全委員会の決定文書を添付しております。  以上でございます。

野呂昭彦新進党

○野呂委員長 これにて説明は終わりました。

野呂昭彦新進党

○野呂委員長 請願の審査に入ります。  今国会、本委員会に付託されました請願は二種十五件であります。  請願日程第一から第一五までの各請願を一括して議題といたします。  まず、審査の方法についてお諮りいたします。  各請願の趣旨につきましては、請願文書表等によりまして既に御承知のことと存じます。また、先ほどの理事会におきまして慎重に御検討いただきましたので、この際、各請願についての紹介議員からの説明聴取は省略し、直ちに採否の決定をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

野呂昭彦新進党

○野呂委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。  採決いたします。  本日の請願日程中、国立試験研究機関の学会出席旅費・人当研究費の大幅増額に関する請願九件は、いずれも採択の上、内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

野呂昭彦新進党

○野呂委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。  次に、原子力発電等に関する請願六件は、いずれも採択の上、内閣に送付すべきものと決するに賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕

野呂昭彦新進党

○野呂委員長 起立多数。よって、そのように決しました。  ただいま議決いたしました各請願に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

野呂昭彦新進党

○野呂委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。     〔報告書は附録に掲載〕

野呂昭彦新進党

○野呂委員長 この際、御報告いたします。  本委員会に参考送付されました陳情書は、お手元に配付いたしましたとおり、原子力発電所の立地に伴う安全確保及び恒久的福祉対策の確立に関する陳情書外一件であります。

野呂昭彦新進党

○野呂委員長 次に、閉会申審査に関する件についてお諮りいたします。  科学技術振興の基本施策に関する件  原子力の開発利用とその安全確保に関する件  宇宙開発に関する件  海洋開発に関する件  生命科学に関する件  新エネルギーの研究開発に関する件以上の各件につきまして、議長に対し、閉会中審査の申し出をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

野呂昭彦新進党

○野呂委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。  次に、閉会中の委員派遣に関する件についてお諮りいたします。  閉会中審査案件が付託になり、委員派遣を行う必要が生じました場合には、議長に対し、委員派遣の承認申請を行うこととし、派遣委員の人選、派遣地等、その手続につきましては、委員長に御任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

野呂昭彦新進党

○野呂委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。  本日は、これにて散会いたします。     午後二時三十二分散会

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