国民生活に関する調査会 第1号
- 発言数
- 10 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1994/10/06
会議録
○会長(鈴木省吾君) ただいまから国民生活に関する調査会を開会いたします。 まず、委員の異動について御報告いたします。 去る九月二十九日、和田教美君、成瀬守重君、三重野栄子君、村沢牧君、佐藤三吾君及び小島慶三君が委員を辞任され、その補欠として中川嘉美君、石井道子君、森揚子君、堀利和君、喜岡淳君及び直嶋正行君がそれぞれ選任されました。 —————————————
○会長(鈴木省吾君) 次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。 委員の異動に伴い現在理事が三名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。 理事の選任につきましては、先例により、会長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○会長(鈴木省吾君) 御異議ないと認めます。 それでは、理事に森暢子君、直嶋正行君及び中川嘉美君を指名いたします。 —————————————
○会長(鈴木省吾君) 次に、参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。 国民生活に関する調査のため、今期国会中必要に応じ参考人の出席を求め、その意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○会長(鈴木省吾君) 御異議ないと認めます。 なお、その日時及び人選等につきましては、これを会長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○会長(鈴木省吾君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○会長(鈴木省吾君) 次に、国民生活に関する調査を議題とし、先般本調査会が行いました委員派遣につき、派遣委員の報告を聴取いたします。竹山裕君。
○竹山裕君 委員派遣の報告を申し上げます。 去る八月二十三日から二十五日までの三日間にわたって、鈴木会長、清水理事、三重野理事、武田理事、太田委員、菅野委員、笹野委員と私、竹山裕の八名は、島根県及び鳥取県に出向き、保健医療、福祉及び雇用等の高齢社会対策について実情調査をしてまいりました。 以下、その概要を申し上げます。 まず、島根県ですが、同県は二百三十キロと東西に細長く、離島を有し、地形的には大半が山地で占められております。これら離島や中山間地域では、若年層の流出に伴い、過疎化、高齢化が急速に進んでいるとのことであります。六十五歳以上の高齢者人口比率は、平成五年十月で二〇・四%と全国で最も高齢化が進んでおり、また県下五十九市町村のうち十九市町村が三〇%を超える現状となっております。 同県では、平成三年二月に島根県高齢者保健福祉二〇〇〇年プラン、本年二月に島根県老人保健福祉計画を策定し、高齢者施策の総合的な推進を図っております。また、本年四月には、保健・医療・福祉のきめ細かなサービスを提供するため、保健所と福祉事務所を一体化した健康福祉センターを設置しております。 高齢者施策として、保健医療では、寝たきりを防止する脳卒中等情報システム事業の推進、訪問看護サービスの全県的な展開、在宅福祉では、ホームヘルパーの増員とともにチーム運営方式の拡充、配食・入浴サービス支援事業の推進などに力を入れております。また、継続雇用、再就職などの高齢者雇用対策の推進、ケアサービスを伴った高齢者住宅「島根長寿の家」構想に基づく県営住宅の建設がなされております。島根県での視察地について申し上げます。まず、出雲市の高齢者施策についてであります。 同市は、総合福祉カードシステム、里家制度など独自の取り組みを進めております。総合福祉カードシステムは、市民が健康診査結果などの医療情報や行政情報を記録したICカードを持つことにより、健康管理、救急医療などのサービスを正確かつ迅速に受けられるようになることを目的としております。同システムについては、今後、他の地域でもサービスを受けられるよう、市町村を越えた全国的なネットワークヘの取り組みが重要とのことでした。里家制度は、住みなれた家で暮らしたいとする高齢者に地域の住民がサービスを提供し、それを市が公費負担等により支えるシステムであります。従来の公的福祉サービスに比べて支援内容が幅広く、地域の人材・資源を生かすものであることから、今後の発展が期待されております。また、老人会を慶人会に名称を改め、六十歳から七十歳を対象に慶人会青年部をつくったところ、加入者が大幅に増加したとのことでありました。次に、出雲市内にある小規模多機能型老人ホーム「ことぶき園」を視察いたしました。同国は、入所者数が十名程度と小規模であり、家庭的な雰囲気の中で介護を行っていることが特徴です。また、痴呆性高齢者を対象とするデイサービス事業を実施しております。現在、「ことぶき園」のような少人数の老人ホームは認可対象となっておりませんが、今後は、住みなれた地域で高齢者が暮らしていくために、こうした小規模多機能型老人ホームヘの公的支援について検討を進めることも重要と思われます。次に、鳥取県ですが、同県は第一次産業の就業者数の割合が全国平均に比べて高く、農業では二十世紀ナシが全国一の生産量を誇っているほか、砂地を利用したナガイモ、スイカ、シロネギなどの生産が盛んであるところであります。 六十五歳以上の高齢者人口比率は、平成五年十月で一八・一%と全国第五位となっており、全国平均に比べ約十年高齢化が進んでおります。核家族化の進展、女性の就業率が全国二位という現状から、家庭の介護力が低下していると見られ、早急な高齢社会対策が必要とされているとのことでした。そのため、昭和六十二年度に西暦二〇〇〇年を目標とする「ことぶき総合計画」、本年三月に鳥取県老人保健福祉計画を策定し、各種施策の推進を図ってきております。 同県は、生涯にわたる健康づくりの推進に力を入れており、老人保健事業では、基本検診、がん検診をすべての市町村で実施し、検診受診率もすべての項目について全国平均を上回る実績を上げているとのことであります。また、高齢者の生きがい対策の一環として、本年十月には大韓民国へ全国で初めて「鳥取県ごとぶきの船」を派遣し、スポーツや文化交流を行うとのことであります。高齢者雇用の促進では、六十歳定年制を定着させるための啓発指導、継続雇用の推進などのほか、シルバー人材センターを県下全市町村に設置することとしております。 次に、市町村老人保健福祉計画について、鳥取市、三朝町、日南町からそれぞれ説明を聴取いたしました。鳥取市は、在宅福祉サービスについて高い目標数値を設定したほか、保健福祉サービスの利用促進のため、相談体制の充実や手続の簡素化などを定めております。三朝町は、寝たきり老人の生活の質の向上を理念の第一に掲げ、意欲的な行動目標を立てておりますが、今後は財源の確保が重要な課題であるとのことでした。日南町は、高齢化が進んだ町の現状を「長寿のまち」と明るくとらえ、ホームヘルパーの二十四時間体制を目指すほか、疾病予防に重点を置いているとのことでした。 鳥取県での視察地について申し上げます。 まず、県西部の東伯町農業協同組合が設置したケアハウス「みどり園」を視察いたしました。同国は、農協がケアハウスを建設する先駆的な例として全国的な注目を浴び、平成三年五月に開園しております。その設置理由は、この地域では若年層の流出や出稼ぎの方が多いことから、農協としても、残された高齢者のため、地域対策として福祉事業を行う必要があったとのことでした。また、同国には「ふれあい農園」が設置されており、部屋にこもりがちな入居者が地域の方と交流を深めることができるようになっております。 次に、鳥取市立病院老年科についてであります。 老年科は、近年、医療が高齢化に対応していく中であらわれてきたもので、同病院では平成四年四月に設置しております。老年科は、一般に高齢者特有の複合疾患を各診療科にまたがって総合的に治療する目的で設けられておりますが、同病院では、まず各診療科ごとに身体的な治療を行い、必要に応じて老年科担当者に診察依頼がなされております。老年科で各診療科からの情報の統合と管理を図ることで、高齢者特有の複合疾患を効率的に診察しているとのことであります。 そのほか、来年四月の業務開始を目指して鳥取市立病院の移転新築工事が行われている的場地区、及び同じ地区に鳥取市が設置した老人保健施設「やすらぎ」を視察いたしました。 次に、両県から国政への要望についてであります。 島根県からは、老人保健福祉計画の推進のための総合的な財政支援として、地方公共団体における施策の推進のための補助金の枠を確保するとともに、補助金及び地方交付税の増額など、総合的な財政措置を講ずることについて要望がなされました。 また、鳥取県からは、老人保健福祉計画達成のため、各種国庫補助制度の充実、地方交付税の充実、人材の確保対策の推進の三点について要望がなされました。 以上の要望につきましては、今後の調査の中で十分参考にしてまいりたいと思います。 最後に、今回の派遣に当たりまして、島根、鳥取両県並びに関係各方面の皆様から多大な御協力をいただきましたことに深く御礼申し上げるとともに、両県から提出されました要望書の会議録末尾掲載方を会長においてお取り計らいいただきますようお願い申し上げまして、報告を終わります。 以上です。
○会長(鈴木省吾君) 以上で派遣委員の報告は終了いたしました。 なお、ただいまの報告にありました島根県及び鳥取県からの要望事項につきましては、これを本日の会議録の末尾に掲載することといたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○会長(鈴木省吾君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。 本日はこれにて散会いたします。 午後一時四十三分散会 —————・—————