建設委員会 第1号
- 発言数
- 8 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1994/10/06
会議録
○委員長(合馬敬君) ただいまから建設委員会を開会いたします。 委員の異動について御報告いたします。 昨五日までに辞任されました委員は、坂野重信君、鈴木貞敏君、萱野茂君、種田誠君、直嶋正行君及び木庭健太郎君でございます。委員の辞任に伴いまして、新たに井上章平君、太田豊秋君、三上隆雄君、山本正和君、山田勇君及び片上公人君が選任されました。 —————————————
○委員長(合馬敬君) 理事の補欠選任についてお諮りいたします。 委員の異動に伴い現在理事が三名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(合馬敬君) 御異議ないと認めます。 それでは、理事に上野公成君、三上隆雄君及び山田勇君を指名いたします。 —————————————
○委員長(合馬敬君) 国政調査に関する件についてお諮りいたします。 本委員会は、今期国会におきましても、建設事業及び建設諸計画等に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(合馬敬君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(合馬敬君) 次に、建設事業及び建設諸計画等に関する調査を議題とし、先般本委員会が行いました委員派遣につきまして、派遣委員の報告を聴取いたします。永田良雄君。
○永田良雄君 去る九月二十日から二十二日までの三日間、合馬委員長、種田理事、直嶋理事、広中委員、上田委員、そして私、永田の六名は、福岡県、熊本県及び宮崎県における建設諸事業の実情を調査してまいりました。 以下、その概要を御報告いたします。 福岡県では、「福岡県二十一世紀へのプラン」に基づき、躍動・創造・交流をテーマとした県づくりを目指し、財源の重点的かつ効率的な配分を行いながら社会資本の整備を進めているところであります。しかし、県内の自動車一台当たりの道路面積はまだまだ全国平均に及ばず、その絶対量が不足しており、幹線道路を中心に交通渋滞が生じ、特に福岡、北九州、久留米の各市内及び周辺部で著しいものがあります。 また、本県は、九州の中枢管理機能を有し、九州と本州とを結ぶ交通の要衝にあるため、国内主要都市及び九州各県との交流の拠点となっておりまして、九州の一体的な発展を図るためには高速道路を初めとする高規格幹線道路の整備促進は極めて重要な課題となっております。 以上申し上げましたことから、県からは、東九州自動車道及び西九州自動車道の建設促進、第二関門橋の早期整備、直轄国道を初めとする幹線道路の建設促進等について要望がありました。 次に、福岡県の政令指定都市である福岡市及び北九州市から、都市づくりについての概要を聴取いたしましたので、簡単に申し上げます。 福岡市では、開発のキーワードを海に開かれたアジアの交流拠点都市づくり」に置き、都市高速道路、空港、港湾整備とともに、来年に予定されるユニバーシアード福岡大会開催等、ハード、ソフト両面からその実現に取り組んでいるとのことでありました。 素材型産業に大きく依存してきた北九州市では、全国的な景気低迷の中、人口の減少、産業構造の変化による経済的停滞が続いており、本市を取り巻く環境には依然厳しいものがありますが、都心地区の再開発、交通ネットワークの構築等により「北九州市ルネッサンス構想」を推進し、「水辺と緑とふれあいの国際テクノロジー都市」の実現を目指しているとのことでありました。 次に、本年の福岡県における異常渇水について申し上げます。 本県は山が浅く、地形的にダム適地に乏しいなど水資源に恵まれておらず、渇水が生じやすい条件にあります。特に本年は梅雨ときを含めまとまった降雨がなく、昭和五十三年の福岡大渇水を上回る渇水状況を呈しており、その影響は百二十万世帯、二百八十四万人に及んでおります。 豊かな県民の生活の維持、国土の均衡ある発展のために不可欠な水の需要は、生活水準の向上、経済活動の高度化等により今後さらに増加することは不可避であり、渇水対策ダムの建設促進、渇水時の水融通体制の確立等、水資源の確保は喫緊の課題として特に強い要望がありました。 なお、九州・山口経済連合会からも、道路整備、都市基盤施設整備、水資源開発促進について要望があったことを申し添えます。 次に、西鉄大牟田線連続立体交差事業、猪野ダム及び筑後大堰の視察について、以下順次申し上げます。 まず、西鉄大牟田線連続立体交差事業についてであります。 福岡市中心部と南部地域を結ぶ西鉄大牟田線は、市民生活の足として重要な役割を果たしておりますが、近年の交通量の増大に伴い、踏切における交通渋滞は深刻化しております。 このような状況の抜本的な解決を図るべく、福岡市の都市計画事業として、福岡駅−平尾駅問千六百二十メートルにおいて鉄道と道路を連続して立体交差させる西鉄大牟田線連続立体交差事業が進められております。現在、本年度末には鉄道の高架切りかえを行える段階に至っております。本事業の完成により九カ所の踏切が除却され、交通渋滞が解消し、鉄道によって分断されていた市街地の一体的発展が促進されることが期待されます。 次に、猪野ダム及び筑後大堰について申し上げます。 猪野ダムは、昭和五十三年の大渇水を契機に採択された補助多目的ダムであり、洪水調節などとともに福岡市へ一旦二万三千五百立方メートルの水道用水供給を目的とするものであります。現在は、掘削を終え、本体コンクリート打設に着手する段階でありました。完成は一応平成九年度の予定とのことでありましたが、本年の渇水にかんがみ、早期完成を目指すための措置が望まれます。 また、筑後大堰は、筑後川の河口から二十三キロメートル上流に位置する総貯水量約五百五十万立方メートルの可動ぜきであります。昭和六十年四月に完成したこのせきは、治水、水道用水、かんがい用水の安定取水を目的として建設されたものでありますが、このせきが建設されていなければ福岡県の渇水はさらに深刻化しているであろうとのことでありました。 次に、熊本県の建設諸事業の概要について申し上げます。 熊本県では、昨年の一月に新総合計画「豊かさ多彩『生活創造』くまもと」を策定し、社会資本整備等諸施策の展開を図っているところであります。しかし、本県では、熊本市への人口集中により県内九十四市町村のうち五十四市町村が過疎法の対象地域として公示されており、また道路、下水道等の整備率も全国の水準を下回っている状況であります。県土の均衡ある発展を図るために、高速交通体系の整備、公共投資の傾斜配分等について強い要望がありました。 また、平成十一年に国体の開催が内定しており、競技施設の整備やアクセス手段としての道路整備を短期間で行う必要があり、同大会の円滑な実施のために予算確保等の要望もなされておりました。 次に、まちづくりの一環として熊本県が取り組んでおります「くまもとアートポリス構想」について申し上げます。 本構想は、後世に残る文化的資産としての建造物を創造し、建築文化を通じて県民の豊かな暮らしに貢献することを目的に全国初の試みとして昭和六十三年に始まったもので、それぞれの施設にふさわしい内外の建築家・デザイナーにより独創的ですぐれたデザインの建築物の建設が進められております。現在までのアートポリス参加件数は、公営住宅、警察署庁舎、美術館等四十九件で、数多くの建築関係の賞を受賞しているとのことでありました。 私たちが視察いたしました県営毒蛇平団地もアートポリスの参加プロジェクトの一つであります。従前の木造平屋建て住宅の建てかえ事業として建設された三階から五階の鉄筋コンクリートづくりの集合住宅でありまして、ことしの二月に完成したとのことであります。不整形な敷地や低層住宅が密集した周囲の状況に配慮した住棟の配置、デザインが施され、入居者の方々からも好評であるとのことでありました。 次に、宮崎県の建設諸事業の概要について申し上げます。 宮崎県では、平成三年度から平成十二年度までを計画期間とする第四次宮崎県総合長期計画を策定し、「柱みよいふるさと宮崎」を築くことを目指して施策を展開しているところであります。特に高速道路を初め、鉄道、空港、港湾といった総合交通網整備を重要課題として積極的に取り組んでおりますが、特に東九州地域は高速道路網の整備がおくれており、県からは、東九州自動車道及び九州横断自動車道延岡線の早期整備、九州縦貫自動車道人吉−えびの間の早期完成について強い要望がありました。 このほか、普及率が全国平均の二分の一と低い状況にある公共下水道の整備促進、過疎化・高齢化が進む山村地域の活性化等について要望がありました。 次に、阿波岐原森林公園の視察について申し上げます。 本公園は、宮崎県の重要プロジェクトである「宮崎・日南海岸リゾート構想」における六つの重点整備地区の一つである国際海浜コンベンションリゾートゾーンの中核施設として整備される都市公園であります。事業主体は宮崎県及び宮崎市でありますが、特に公園区域百二十三ヘクタールについては特許事業として第三セクターによりフェニックスリゾート「シーガイア」の整備が進められております。既に、オーシャンドーム、ゴルフ場等第一期施設は昨年七月にオープンしており、今月末にはホテル、国際会議場等の第二期施設も完成しグランドオープンとなる予定であります。現在のところ、当初見込んだ観光客数は達成されていないようであり、また、海外旅行との競合の解決等課題も残っておりますが、シーガイアのグランドオープンさらには来年に予定される九州縦貫自動車道全線開通などの条件が整いつつある中で、なお一層の観光客誘致が期待されるところであります。 最後に、九州縦貫自動車道加久藤トンネルの視察について申し上げます。 九州縦貫自動車道は、北九州市門司区を起点として福岡、佐賀、熊本の各県を通過し、宮崎県えびの市で分岐して鹿児島市に至る鹿児島線と宮崎市に至る宮崎線から成る延長四百二十八キロメートルの路線であります。現在、本路線中最後の未供用区間である人吉−えびの間二十二キロメートルについて暫定二車線施工で工事が進められているところであります。 加久藤トンネルは、この人吉−えびの間において熊本、宮崎両県境の山地をほぼ南北に貫く延長六千二百五十五メートルのトンネルでありまして、完成の暁には高速道路のトンネルとしては日本で四番目に長いトンネルとなります。 トンネルは、既に昨年十一月に貫通し、当面二車線の車道として供用される本坑とこれに並行して将来は下り線となる位置にパイロット坑ができておりました。 現在は、舗装、照明・通信設備等の工事の段階に入っており、平成七年中の供用を目指し鋭意事業が進められておりますが、本区間の供用により青森県から宮崎県・鹿児島県までが一本の縦貫道でつながることとなり、九州の大動脈として産業・経済・文化の交流発展に大きな役割を果たすことが期待されております。 今回の派遣を通じまして、各県から異口同音に強い要望が出されておりますように、九州における高速道路の整備が非常におくれていることを実感いたしました。 域内循環を活発化し、停滞ぎみの九州ブロックの一体的開発・発展を図るためには、東九州自動車道を初め、多極分散型国土の形成をうたう四全総に示された路線の整備促進について今後さらなる努力の必要性を再認識した次第であります。 なお、国営海の中道海浜公園、御船川激甚災害対策特別緊急事業、宮崎県総合文化公園につきましても視察いたしましたが、その詳細は省略させていただきます。 以上が調査の概要でありますが、調査に御協力いただきました方々に厚く御礼を申し上げまして、報告を終わります。
○委員長(合馬敬君) 以上で派遣委員の報告は終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午後一時二十一分散会