議院運営委員会図書館運営小委員会 第1号
- 発言数
- 7 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1994/11/24
会議録
○森本小委員長 これより図書館運営小委員会を開会いたします。 本日は、国立国会図書館関西館建設について並びに国立国会図書館支部上野図書館の将来のあり方について、それぞれ御協議をお願いしたいと存じます。 まず、国立国会図書館関西館建設について、緒方図書館長の説明を聴取した後、御協議を願うことといたします。 なお、去る十六日、田村元図書議員連盟会長から、本院議長、副議長、議院運営委員長及び図書館運営小委員長あてに、関西館の早期実現に関し、要請書が参っております。 要請書は、図書議員連盟役員会において、平成七年度関西館関係予算要求をもって、関西館建設の事業段階への進展を確保し、特に公共投資重点化枠による十二億円の用地取得費の獲得に向けて関係各方面へ働きかけていくとの申し合わせを行ったところであるが、この際、国会としてその速やかな実現に向けて取り組みをされたいとの内容であります。 それでは、図書館長の説明を求めます。
○緒方国立国会図書館長 国立国会図書館長の緒方でございます。 お手元の資料に即しまして、簡単に御説明をさせていただきたいと思います。 「国立国会図書館関西館(仮称)建設について」という一枚紙がございます。ちょっと順序不同になりますが、「基本的考え方」というのが下の半分にございますが、基本的には、現在の国立国会図書館の書庫がいずれ満杯になるという物理的な問題が一つございまして、大きな書庫が必要になります。と同時に、図書館については、いろいろ技術的な面でメディアの進歩が非常に大きいものですから、今後の国立国会図書館の使命として、そういうものを利用して日本じゅうの図書館の文献、情報の中心的な役割を担うということがやはり課せられてくるだろうと思います。そういうことでございます。 それと、危険分散という考え方がとられて、余り隣接したところに、東京都内に場所もありませんし、この際、関西文化学術研究都市の中に新たに関西館というものを置く、こういう構想でございます。 それで、地元も大変熱心にずっと誘致を続けてきたという経緯もございまして、いろいろ皆様にお目にかかったりしてやってきたわけでございます。 上の半分でございますが、用地は京都府相楽郡精華町、いわゆる学研都市の精華・西木津地区と言われる地区でございまして、この中に関西館を建設しようということでございます。 我々の希望としては平成十四年ぐらいには開館に持っていきたいと考えておるわけでございますが、そのためにはどうしても平成七年度に事業化の第一歩ということに着手しなければいけないだろう。実際に着工するという意味ではありません。現在まだ構想の段階でございまして、予算上全然事業化されているということになっておりませんものですから、それをぜひ平成七年度で実現したいというふうに考えておるわけです。 それで、予算につきましては、その次のページにありますが、二本立てで要求しておりまして、公共投資重点化枠というのがことしあるわけですが、その中で、土地取得に大体百六十億ぐらいかかるのじゃないかというふうに、これは正確にはこれから調べるわけですが、見込まれておりまして、公共投資重点化枠としてもらったものの中で十三億円ぐらいをとりあえず出してほしい、こういう話を今いたしております。なかなか競争が激しい状況でございます。 それから、そのほかに「参考」というところにございますが、平成七年度には建築設計競技、コンペでございますが、これは平成七、八と二カ年で行うということでございまして一億百万円、それから敷地調査二千九百万円、土地の鑑定評価四百万円、それから関西館運営等調査というようなことで、一億四千万余を要求しているということになっております。 それで、我々としては予算上ともかく手をづけたという形を何とかとらしていただきたい。その場合、そうなりますと、国立国会図書館建築委員会というものが実はございまして、これは両院の議運の委員長さん、建設大臣、それから建築専門家がそのメンバーでございますが、そこで、こういうものをこのぐらいの規模でつくるということをお決めいただく手続が要ります。それをぜひことし開いていただきたいな、こういうふうに実は思っております。このような段階でございます。 大変大きなプロジェクトでございますので、ひとつ図書小委員会の先生方に格別の御協力をいただきたいと思っております。よろしくお願い申し上げます。
○森本小委員長 これより懇談に入ります。 〔午前十一時四十一分懇談に入る〕 〔午前十一時四十六分懇談を終わる〕
○森本小委員長 これにて懇談を閉じます。 それでは、国立国会図書館関西館建設につきましては、小委員会といたしましても、その実現方に尽力していきたいと存じますので、皆様の御協力をよろしくお願いいたします。 次に、国立国会図書館支部上野図書館の将来のあり方について、緒方図書館長の説明を聴取した後、御協議願うことといたします。 なお、去る十月二十五日、子どもと本の議員連盟から申入れ書が参っております。 申入れ書は、上野図書館を今後世界じゅうの子供たちにメッセージを送ることのできる国際子ども図書館として改組していただきたいとの内容であります。 それでは、図書館長の説明を求めます。
○緒方国立国会図書館長 それでは、お手元の一番後ろの紙に「国立国会図書館支部上野図書館の将来のあり方について」というメモがございます。 国立国会図書館支部上野図書館と申しておりますが、建物そのものにつきましては、明治三十九年に建てられたものでございまして、帝国図書館の建物として当時力を入れてつくった立派な建物でございます。それが国立国会図書館に引き継がれたわけでございますが、国立国会図書館法第二十二条というのがございまして、これに、これまでは要するに主として「東京都民の用に供する」ということが書いてありまして、できるだけ速やかに東京都に移管するのだ、こういう姿になっておったわけでございます。 それがずっと何十年もそのままであったわけでございますが、今般、ことしになりまして、これはもう東京都に移管をしないのだということで、今後、国立国会図書館として公共の用に供するということで改正いただきました。そういうことで、今後それじゃこれをどう運営していったらいいかという問題も新たに生じたということでございます。 ちなみに、現状でございますが、そういう改正前の図書館法の規定もあったものですから、いわゆる公共図書館的な機能を営むために、一般図書二万八千冊、それから参考図書三千冊、あと新聞、雑誌等を備えまして、いわゆる公共図書館として運営いたしております。座席が五百四十四席ございまして、大体一日二百四十人くらいの方が利用されているということでございます。 このほかに、上野の特殊な状況といいますか、特殊な機能といたしましては、日本じゅうの博士論文を、これは大正十二年以降のものを全部あそこで収蔵いたしております。二十七万八千人分の資料が収蔵されておりまして、これはもちろん閲覧もできるということでございます。 それからあと、特殊なコレクションとして、音楽家の芦原英了さんが集められた音楽関係の膨大な資料をお預かりしている。それから、布川文庫がございまして、岩波ですとかのいろいろな出版関係の貴重な資料をお預かりしている。そういうようなものをお預かりしておりまして、研究者の方に公開し、一般には公開しておりません。こういう状況になっているわけでございます。 それで、今後どうするかということにつきましては、そういうことで返還になったばかりでございますので、いろいろな案がありまして、ここにありますように、児童書の専門図書館にしたらいいのじゃないかとか、それから、芦原コレクションがあるということもありますが、芸大の本部にすぐ隣接しておりますし、あの辺は美術館、博物館がありますので、美術・音楽分野の専門図書館にしたらいいのじゃないかというような意見とか、それから、出版関係の博物館にしたらどうかとか、それから、地図ですけれども、これは世界各国でもそういう地図の専門図書館がかなりあるようでございまして、当館もかなり所蔵している、古い地図なんかもたくさん持っているのですが、しまい込んであるわけです。そういうもので、ある程度珍しいものを整理して地図の博物館というようなものにしたらどうだろうかという意見もあります。 それから、憲政資料が帝国図書館から引き継いだ資料も含めましていっぱいあるわけでございますが、そういうものを専門に持っていったらどうかとか、いろいろあるわけですけれども、いろいろこういうものについて検討していこうとしておるところでございます。 ただ、先ほどちょっと小委員長もお触れになりましたけれども、最近、超党派で、児童書の中心的な図書館にしたらいいのじゃないかという強い御意見がございまして、そういう方向で整備していくのがいいのかなと、まだそういうことになるのじゃないかというふうには思っておりませんが、優先的に考えなければいけないのじゃないかなと思っているわけです。 いずれにしましても、中身については、これからどういう具体的な中身にするかということをいろいろ詰めさせていただきまして、確たる計画が整ったところで改めて小委員会にお諮りしたいというふうに思っております。 それから、もう一つつけ加えますと、先ほど申し上げましたように、明治三十九年の建築でございまして、しかも、東京都に移管をするということになっておったものですから、余り抜本的な手を入れていない。それで、これからある程度恒久的に国立国会図書館として使うということになりますと、安全性の調査をまずしておかなければいけないということで、実は本年度から実施しております。平成七年度にも調査費を要求しておりまして、これが終わってみて、どの程度の手入れが必要かということを見届けた上で施設的には手を入れていく、そういうことになろうかと思います。それまでの間に中身について詰めていくということではないかというふうに思っております。 よろしくお願いいたします。
○森本小委員長 これより懇談に入ります。 〔午前十一時五十三分懇談に入る〕 〔午後零時十八分懇談を終わる〕
○森本小委員長 これにて懇談を閉じます。 国立国会図書館支部上野図書館の将来のあり方につきましては、本日、図書小委員会でいろいろと御議論をいただきました。 一つは、子ども図書館を建設する必要があるという大勢の意見でありました。 二つ目は、いずれにしても現地を見なくてはということで、十二月六日午後から視察する予定といたしまして、詳細は後日また御連絡をさせていただくことといたします。 三つ目は、ただいま安全性について調査されているところでございますので、その結果も十分見ていきたいと思います。 今後とも引き続き御協議願いたいと存じます。 本日は、これにて散会いたします。 午後零時二十分散会