予算委員会 第4号
- 発言数
- 222 件
- 登壇者
- 21 名
- 会派数
- 7
- 開催日
- 1994/04/01
会議録
○委員長(井上吉夫君) ただいまから予算委員会を開会いたします。 この際、委員長より、きのうの服部君の質疑において要求のありました参考人招致問題についての理事会協議結果を御報告いたします。 藤木周蔵氏の参考人招致の日程等については、手続に従い後日決定する、 以上であります。 —————————————
○委員長(井上吉夫君) 予算の執行状況に関する調査を議題とし、昨日に引き続き、政治倫理等に関する件についての集中審議を行います。服部三男雄君。
○服部三男雄君 昨日の私の参考人招致の要求に対しまして理事会も御苦労いただいて決定いただきましたことは、まことにありがとうございます。 きのうのニュース報道等を見ておりますと、刑事犯罪でも状況から合理的推定を加えて認定すべきものである、ましてや政治家の政治倫理に関することであるから、そういった情況証拠というもので十分な推認が働くものである、こういう論調さえ生まれておるわけであります。それだけ今この細川総理の佐川一億円疑惑というものについて、さらにNTT株疑惑というものについて、国民の関心は非常に深まり高まっておるわけであります。 そういう意味におきましてこの参議院で、良識の府の参議院が日本の政治の倫理というものを確立するために、理事会で十分な御協議の結果、藤木参考人の招致を決定されたわけでありますから、衆議院における予算審議とは全く関係なく、せっかく参考人招致を決定した以上はその実を上げるために早期に理事会を開かれて招致日を決定されるように心から強く委員長の指導というものを要望したいと思います。僭越でございますが、強く要望いたします。 それでは、引き続き質疑に入ります。 総理にお伺いしますが、この一億円疑惑に関して、昨年来、昨年の十月四日に衆議院の予算委員会で我が党の越智委員が初めて尋ねてから今回まで、衆参の予算委員会、さらに衆参の政治改革特別委員会で実に二十五回にわたって質疑を重ねてきたわけでありますが、もう国民もみんな承知のとおりでありまして、この一億円疑惑について、借り入れの理由、返済原資、一億円の行方、返済したかどうか、その他いろんな総理の御答弁がくるくる変わってきたということは国民がもう広く知ったわけであります。 だから余計疑惑が深まったわけでありますが、このくるくる変わったことは、十一月五日の衆議院の政治改革特別委員会におきまして既に質問者が、総理、そんなくるくる変わったらだめじゃありませんかと質問したときに、細川総理は、佐川との関係については答弁はくるくる変わっておりません、アエラの記事に最終的に申し上げたことが正確でありまして、どうかこの点で御理解をいただきたい、こういうふうに答弁なさっています。 その後、借り入れの理由、いわゆるマンションの購入時期と借り入れ時期が全然ずれている。それから、共産党の先生方がよくおっしゃる山門、土塀の修理が一年も二年も後である。その金額も違う。返済原資について知事の退任前に返したと御主張なさっているにもかかわらず、二度目の知事の退職金を充てたという全く理解に苦しむような答弁もなさった。もちろんこれは撤回されております。 一億円の行方について知事選に備えて借りる必要があったという答弁があったかと思うと、その同じ日の委員会で、いやそれは知事選には全く関係ないと。もう理解に苦しむような変転する答弁をなさっているわけでありますが、さて、その十一月五日におっしゃったアエラの記事を、これは朝日新聞の週刊誌のアエラの記事ですが、最終的に申し上げたことは正確だ、こういうふうに自信を持っておっしゃった理由は何でございますか。
○国務大臣(細川護熙君) 二十五回委員会において審議がなされてきた、答弁もくるくる変わっておるではないか、こういうお話でございますが、これも再々申し上げておりますように、何分古い記憶をたどってのことでございますし、また事実関係を明かす資料なども紛失をしておりますために、なかなか記憶をよみがえらせて正確に申し上げることができなかった、この点については繰り返し大変遺憾に思っておりますということを申し上げてきたところでございます。 アエラの記事につきましても、その当時思い出せる範囲のことを思い出しながら、またその当時ございました資料をひもどきまして、可能な限り事実関係に即してお答えをしたところでございます。
○服部三男雄君 この二十五回の委員会の各委員会での答弁で総理は、秘書深山、それは全部深山がやったこどで私は詳しいことはわからないと、何百回この深山という名前を私どもは聞かされたわけであります。 事実、深山さんが佐川関係のお金の借り入れ、あるいは賃貸借、その他のすべて、あるいは総理の個人資産の管理運営までしていたと、こういうふうに総理自身が明確に答弁しておられるわけでありますから、そういう状況から考えますと、総理、この十一月五日にアエラの記事が最終的に正確なものだと自信たっぷりにおっしゃっていますから、当然この平成五年五月のアエラの記事を書かれる前に、交渉事務、具体的事務を担当していた深山さんに詳しく総理自身が、当時はまだ総理じゃありませんからそんなに御多忙じゃないはずですから、総理自身が深山さんに直接細かに尋ねられて、門出にある日本新党の汚点にならないように真実を尋ねられたんでしょうね。
○国務大臣(細川護熙君) その記事の前に私自身が深山に会って確認をしたということではなくて、このときもやはり大変多忙でございましたから、私の事務所を通じまして深山秘書からその間のいきさつなどを聴取しております。
○服部三男雄君 なぜ深山さんに直接写ねなかったんですか。これは時代劇の殿様劇を見ているんじゃないんですよ。昔の三百年前のお殿様なら、人を使ってだれだれに聞けと言う。今は民主主義のこの時代でして、なぜ自分で深山さんに直接聞かないんですか。 今までの答弁でも、今回いろいろ質疑を受けて、はい、私が誠心誠意調べて、深山を証人に立てるかわりに私が調べてお答えしますと何十回ここで繰り返されましたか。そのくせに、いつも事務所のだれかを通じてとおっしゃるんです。なぜ自分で深山さんに直接聞かないんですか。それが誠心誠意ある総理の御答弁になりますか。回答願います。
○国務大臣(細川護熙君) それは私の事務所の人たちもみんな私が信頼している人たちでございますから、私と一心同体で仕事をしてくれている人たちでございますし、そうした人たちが深山秘書に私にかわって事実関係を尋ねてくれた、こういうことでございます。
○服部三男雄君 総理、ここは刑事犯罪を裁く場所じゃないんですよ。ここは東京地検特捜部じゃないんですよ。ここはあくまでも、総理が疑惑を受けているからそれを、国民の前で総理の政治姿勢、政治倫理をチェックするところなんですよ。そんな自分がすぐ電話すれば済むことを、自分が十年も二十年も使った秘書、すべて自分の私財の管理まで任せた腹心中の腹心の秘書になぜ自分で聞かないのかと聞かれて、そんな回答で、国民が誠心誠意答えていると総理のその言葉を信ずると思いますか。自分の政治姿勢がチェックされている場所ですよ、総理。 委員長、先ほど私は、理事会の今回の藤木証人の決定について感謝申し上げました。また、早急にやっていただきたいとお願い申し上げました。しかし、今の総理の答弁を聞いていますと、そんな四月とか五月とかというふうな、そんなに待ってられないんですよ。委員長が理事懇を開かれて、正式の理事会を開かれていつまでにやっていただくのか、具体的なことをもうちょっと示していただかぬと、あんな総理の答弁をここでのんべんだらりんと二十五回も聞いているわけにはいかないんです。
○委員長(井上吉夫君) 速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(井上吉夫君) 速記を起こして。 今の服部君の要請は理事会で協議します。
○服部三男雄君 今すぐ理事会をやっていただくわけにはいきませんでしょうか、委員長。
○委員長(井上吉夫君) 理事会で協議するというところで。
○服部三男雄君 さて、昨日、総理は、私の立証責任は果たしたと、おおよそこの国会の場にふさわしくない言葉、立証責任という法律用語をお使いになった。しかも、深山証人要求に対して刑事犯罪の容疑がない者にという言葉までお使いになった。おおよそ国会のこの論戦の場所にふさわしくないお言葉を再三にわたってお使いになった。 それと同じような言葉は以前に既に、例えば昨年の十二月十五日に私がこのいわゆる六点セット、佐川急便から出された六点セットというものについての信憑性についてあるいは欠陥について種々お尋ねしたときに、さも開き直ったごとく私に対して、疑うならこれがにせものだと証明してもらったらどうでしょうかとか、御疑念の点があるならばそれを、私に対して、服部委員に対して、あなたが証明したらどうだ、こういう言葉までおっしゃった。 もう一度総理に申し上げますが、ここは総理の姿勢、総理の政治倫理をチェックする場所なんです。犯罪の嫌疑を証明する場所ではないんです。特捜部じゃないんですから、ここは。それならば、立証責任とかそういう言葉は出てこない。あなたは清水委員の質問に対し、六十年の政治倫理綱領、全く同感だとおっしゃった。政治倫理綱領の趣旨は全く同感だとあなたはおっしゃった。そこには何と書いてありますか。みずから明らかにしろと書いてあるんです。疑惑を受けた者はみずから明らかにしろと書いてあるんです。あなたはこの二十五回の委員会で何をみずから明らかにしたんですか。違いますか、総理。 第三者の藤木さんを出せば済むのに、国会を丸一日空転させる。よってかかってそれはあなたに責任があるんです。深山証人の拒否をずっとあなたは繰り返している。どうですか、深山証人を自分で出すとか、あるいは昨日のように、それは国会のお決めになることだという明快な答弁はできませんか、総理。
○国務大臣(細川護熙君) 何回も申し上げておりますように、私もできる限り古い記憶を呼び起こしてお答えしておりますし、また可能な限り資料なども提供させていただいて、また佐川側からも資料などを出していただいて、私自身の口からお答えを申し上げているわけでございまして、これからもできる限り事実関係を明らかにすべく最善の努力をしてまいりたい、こう思っております。
○服部三男雄君 昨日、私どもの清水委員、そして鹿熊委員から六点セットの内容について、その欠陥、不備、歴史上存在しない日付とか、国民が聞いたらもう何ということだというような欠陥を指摘されて、さすがの総理もお困りになったようでして、最後の結論としておっしゃったことは、抵当権が抹消されている、だから返したんだ、これが最大の証明だと。しかも、佐川急便から回答書まで来て、返してもらっているという回答書があるんだと。最後の総理のよりどころは、主張はそこに尽きるわけです、きのう一日私は聞いておりまして。 その点について今から重ねて尋ねますが、総理は去年の十一月四日の衆議院の政治改革特別委員会で、その年、去年の九月に佐川に尋ねたが、帳簿がどこへ行ったかわからない、組織改正があって担当者もかわったからわからない、帳簿関係がないんだ、だから領収書も出てこないんだと、去年の九月か十月にそういうことを佐川に尋ねた、こうあなたはおっしゃっている。 よく聞いてくださいよ、総理、メモなんか見ないで。その同じ年の三月に根抵当権が抹消されているんですよ。組織改正があったのは平成四年の夏らしいんです。どうやって抵当権を抹消できるんです、帳簿も何にもないのに。返したということがわからない、担当者のいない東京佐川ですね、本当に返ったか返っていないかわからない、帳簿がなくて担当者がいなくてわかるわけがないんですから。どうですか、総理、しかも、平成三年一月だから、一年二カ月もほってあるんです。どうやってそれで根抵当権の抹消に応ずることができるんですか。明確な答弁を求めます、総理。
○国務大臣(細川護熙君) これは、昨日どなたのお尋ねでございましたか、かなり日付をきちっと申し上げてお答えしたとおりでございますから、ほとんどダブって申し上げることになるかと思いますが、初めに、一億円の借入の完済に伴いまして融資の担保として提出をしておりました刀のつばは、これは平成三年の一月三十一日に深山元秘書が返還を受けたというふうに聞いております。 湯河原の根抵当権の抹消につきましても、その時点でやってもらいたいということで深山秘書は佐川側にお願いをしたということでございますが、先方の取り込みの事情もあって、必要書類をいただけないまま深山氏自身が退職してしまった。退職をしたのは平成三年の三月でございますが、退職をしたわけでございます。その後、当方の事務所からの再三の督促にもかかわらず債権者側の事情などでおくれまして、登記は平成五年の三月十二日になったということでございます。 登記簿におきましても、抹消の原因は平成三年一月三十一日解除と記されておりますことからもこの点は明らかである、こう思っております。 なお、債権者側の事情というのは、私のところの事務所の職員によりますと、渡邉前社長らが平成三年七月に特別背任罪で告訴をされて、平成四年の二月に逮捕されるなど社内は相当に混乱をしていたというような事情があったと思われること、それから佐川急便グループはいわゆる佐川事件以来大幅な機構の改革あるいは人事の大異動に加えまして、捜査も受けましたために、東京佐川急便も平成四年の六月に消滅して佐川急便に合併をされて代表者の変更などがあったということ、それからその後関係書類が私の事務所に戻されるのがおくれました上に、抹消手続に際しましても、会社名とか代表者の変更などから法務局あるいは債権者側との行き来で半年ぐらい経過をしたというようなこと、こういうような事情があって実際にはおくれたということでございます。
○服部三男雄君 今のは事実の経過を淡々とおっしゃっただけで、私の質問に対して何の回答にもなってないんです。総理は、法律事務というのをなさったことないからそういう御回答で国民は納得するとお思いのようですけれども、だからもっと尋ねます。 根抵当権の抹消の受け付け登記に完済と書いてあるから大丈夫だと今おっしゃいましたね、だから返りているんだとおっしゃいましたね。抵当権の抹消というのは、抵当権の登記をしたもの、登記原本ですね、これは土地の権利書の裏に抵当権と書くんですよ。登記済証というんです。これと債権者側、この場合は東京佐川急便の委任状、そして代表者の証明書、社判ですね、印鑑証明、そして抹消同意書と、この四通があれば抹消できるんですよ。 いいですか、総理、領収書だとか、そんなくちゃぐちゃ要らないんですよ。抹消同意書と委任状と登記原本があればできるんですよ。これが登記事務なんです。総理はそんな細かいことはお知りじゃないだろうけれども、私はたまたま弁護士ですから、御忠告申し上げます。 今あなたがいみじくもおっしゃった。向こうはそのときに、平成四年二月に渡邉の逮捕があって、その後合併があったりして事務が混乱していた。だから、平成五年に総理は、九月か十月に佐川急便に事務員を使って調べさせても、担当者がかわっていて何にも書類がわからない、書類がないんだ、領収書もないんだという状態だったんですよ、平成四年から。それでもって向こうが抹消同意、要するに一億円完済されたということを証明する抹消同意をどうやってできるんですか、東京佐川が。返ったか返っていないか、関係者もいなくて書類もないものを東京佐川はどうやって判断するんですか。 総理、明確な答弁を願います。
○国務大臣(細川護熙君) これもお答えを既に申し上げているところでございますが、この登記が受け付けられたということは、本件の契約書が実印も印鑑証明書も備えた、完成をされたものであったということを意味しているんだろうと、このように思います。 本件の契約書の原本に先方が署名捺印をして根抵当権の設定の登記に使って、抹消登記に当たりましても先方が必要書類とともにその原本を当方に送り返して、当方がこれを使って抹消登記の申請をしたというふうに考えているわけでございまして、先ほど申し上げましたように、細かい技術的なことはわかりませんけれども、きちんと手続的に法的に整っていなければそれは法務局はそんなことを受け付けるはずはないわけでございますから、それが何よりもの明白な事実だと、このように思っているわけでございます。
○服部三男雄君 総理のおっしゃっていることは、法律家から見れば全く無意味な荒唐なことなんですよ。 こういうふうに説明しましょう。 登記抹消の外形があるからそれをもって真実借金の返済がなされたという証町にはならないということを、私は申し上げているんです。いいですか、総理、向こうが同意すれば済むんですよ。返ってようが返っていまいが、債権者がああ抹消していただいて結構ですとよと言えば、金は返っていなくたっていつでも登記は抹消できるんですよ。いいですか、向こうが真実返ったか返っていないかの判断をする材料がないときの平成五年に向こうが登記抹消に応じただけなんですよ。いいですか、実態的にお金が行ったことは間違いないですよ、あなたが受け取ったと言っているんだから。三千万、四千万、三千万と受け取っておるんだから間違いないですよ。返ったという決定的な証拠を実体的に証明するものというのは、結局、領収書しかないんですよ。抵当権の抹消は、外形的にそうであったからといって一億円返済の実体的証明にはならないということを説明しているわけです。 いいですか。その領収書が、きのう鹿熊委員が証明したように、例えば消費税のところのあれがないとか非常にずさんである。そのもとになる補助帳簿の貸付金台帳が架空の日付が書いてあったりしているから、私どもは疑惑は深まるばかりだと言っているんです。 そこで、私があなたに説明したいのは、刑事裁判じゃないんだから、あなた自身が立証しなさいと言ったってあなたはしないんだ、しないならば第三者に出てもらうしかないじゃないですか。第三者とはだれだ。東京佐川の担当者だ。であるか、深山さんしかないと言っているんです。 もう総理のを幾ら聞いたって同じことの繰り返しですから、答弁を求めません。 委員長、ここで再度申し上げます。 私が総理から深山さんの名前を聞いたのが昨年の十二月九日でございます。そこで初めて深山さんという名前が出ました。それから私はこの予算委員会で自分が質問に立つたびに、実に四回にわたって、きょうは五回目、深山さんの証人喚問要求をしております。その都度、委員長は理事会協議をしますとおっしゃっている。十二月九日から見まして実にもう四カ月目に入っております。 これだけ国民が佐川一億円疑惑ということで、きょうの全新聞をごらんなさい、一面に全部出ているんですよ。これだけ国民の関心を呼び、しかも、アメリカでホワイトウォーターでクリントンがあれだけ納税証明書まで出し、何度も自分でみずから記者会見を開いて詳細な説明までしている。に比べて、細川総理の法律的にも空疎な答弁をしらじらここで聞いているわけにはいかないのであります。しかも、予算という大事な問題が控えております。予算委員会は予算を審議しなきゃいけません。時間の空転は許されません。しかも、私が要求してからきょうで五回目、時間にして丸四カ月たっている。 委員長、これは何とかしてきょうじゅうに、本日せっかく藤木参考人の招致までなさったわけでありますから、第三者でありますから、この深山さんの証人喚問についてきょうじゅうに理事会で決定していただきたいと強く要望するものであります。これは国民の声であります。
○委員長(井上吉夫君) 速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(井上吉夫君) 速記を起こして。 ただいまの件につきましては、既に理事会において協議を行ってまいりましたが、いまだ結論を得るに至っておりません。引き続き理事会において協議を進めてまいりたいと思います。
○服部三男雄君 委員長の裁定でございますが、委員長、私は五回やったんですよ、しかも予算委員会だけでなしに政治改革特別委員会でも三回やっているんですよ。 きょうの朝刊を見たら、あれだけ一面にこの参議院の委員会の審議、しかもこれは政治倫理の集中審議なんです。もう年度末を終わって新年度に入っているんです。これから重要な本予算の審議をやらにゃいかぬわけです。 委員長、どうか今から理事会をやってください。参議院は物笑いになりますよ、こんなことをたなざらしにして。できないならできないでいいですよ。与党側が疑惑隠していいじゃないですか、それならそれで。きょう決定してください。やらないならやらないで結構ですよ、別途方法を私は講じますから。もう一度委員長に強く要望します。与党側が反対する、却下なら却下で結構ですよ。こういう問題をたなざらしにしないでください。今からもう一度理事会協議をやっていただきたいと思います。
○委員長(井上吉夫君) 速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(井上吉夫君) 速記を起こして。 先ほど服部議員の要請にお答えをしたとおりであります。理事会において協議しますが、今直ちにということは無理だというぐあいに御了承願いたいと思います。
○服部三男雄君 総理の今までの答弁を聞いておりますと、結局ずさんな、もっと極論すれば、うその六点セットというものでもって証明された、こういうふうにお答えになっていて、そのでたらめさを野党委員に追及されて、つまるところは根抵当権の抹消の事実唯一一点のみでもって返済されているということを証明できると、こういう論理構成であります。 それに対して私は、今形式的に抵当権を抹消されているからといって、それでもって返済の事実の実体の証明にはならないということを法律専門家の立場から御説明申し上げたわけであります。 それならば、それでもって今それを証明できるのは、返しに行ったと称する深山さんですから、その深山さんについては追って決定と。 総理、もう一つこれを立証する方法があるわけであります。それは、私が総理に直接四回も申し上げました。東京佐川急便に総理が直接電話でお頼みになって、そして東京地検に収納されている原本、捜査記録、そこへ閲覧謄写に行ってくださいと。閲覧謄写には必ず東京地検は応じますから、被差し押さえ人の申請に対して拒否する理由は法律上ありませんから応じますからと。そう何度もお願いして、総理はできるだけ努力して東京佐川に要求してみますということを十二月、一月におっしゃった。具体的に総理は東京佐川にその私の要請に応じてやっていただけましたか、回答してください。
○国務大臣(細川護熙君) その前に、先ほどのお尋ねに対してちょっと申し上げておきたいと思いますが、根抵当権を途中で借入金が返済されていないのに抹消するという件についてのお尋ねでございましたが、貸付金を返済していなくても佐川側が登記の抹消に同意すれば抹消は可能である、たしかこういう御指摘であったと思いますが、返済されていないのに抹消に同意をすれば特別背任罪に当たるおそれがあるということではないかというふうに私は思っているわけで、私も法律の専門家ではございませんからよくわかりませんが、そういうことではないんでしょうか。渡邉前社長を特別背任罪で告訴した現佐川の経営陣がそのようなことをするということは考えられないのではないかというふうに私は思っております。 現佐川の経営陣からは完済の回答書もいただいているわけでございまして、さっきからいろいろ議論があっております六点セットの資料にいたしましても、そこには社印がきちんと押されて、そしてこちらに提出をさせていただいているということでございますから、これは明白な佐川側からの資料である、このように御理解をいただきたいと申し上げているところでございます。
○服部三男雄君 私の質問に対して何にもあなたは答えていないじゃないですか。東京佐川に要請したのかどうかを聞いているんですよ。
○国務大臣(細川護熙君) そのお尋ねはちょっと失礼いたしました。今それはお答えをしませんでした。 それは、繰り返し申し上げておりますように、東京佐川の方にもぜひ借入に関する資料を出していただきたい、そういうことを強くお願いしてあの六点セットを出していただいたわけでございまして、これ以上はないと、こういうふうなお話であったわけでございます。 それからまた、引き続いてさらに追加的な資料として、先ほど申し上げたように、返済は受けた、こういう資料も出していただいているわけでございまして、今また改めてそこに出かけていってさらに資料を写させてもらいたい、あるいは何か新しい資料を出してもらいたい、こういうことを申し上げてもこれは同じことだ、このように思っております。
○服部三男雄君 総理のおっしゃる誠心誠意というのはその程度のことだということを国民は今聞いているんですよ、これで。 じゃ、総理にこういうふうに尋ねましょう。あなたは今、東京佐川からちゃんと社判を押した回答書をもらっているんだとおっしゃるんですな仁なるほど。きのうもあなたは立証責任とか刑事責任とか刑事犯罪の捜査とかというえらいどぎつい言葉をお使いになっている。ならば、私はこういうふうに申し上げましょう。 あなたが法律上の立証責任という言葉をお使いになるならば、立証責任の証拠というのは提出者の氏名、肩書、提出月日というものがその書証の中に明らかにされていない限り証拠の価値は何にもないんですよ。総理、いいですか、ただ半ぺらの紙を持って、これは東京佐川のものだ、これは東京佐川の書類だという保証はどこにあるんですか、あれに。 いいですか、総理、提出した者の署名がない限りはこれが東京佐川のものだという保証はどこにもないんですよ。あなた自身が立証責任という言葉をお使いになるからあえてこういう言葉を使っているんですよ。あの六点セットの中のどこにあるんですか、東京佐川の書類だという証明が。回答してください。
○国務大臣(細川護熙君) 私は昨日の御答弁で私は一生懸命挙証責任を果たしていると、こういうふうに申し上げたわけでございまして、今後とも一生懸命最善を尽くしてその努力をしてまいりますと、こう申し上げたところでございます。
○服部三男雄君 委員長に別の要求を申し上げます。 今、総理のお答え、二十五回の委員会、そして特に昨日の答弁の内容を聞いておりますと、深山を人権の問題があるんだと、議院重言法の趣旨を全く御理解ない総理ですけれども、人権問題があるからだめだと。東京佐川に、これは簡単なことなんですよ、被差し押さえ人が東京地検へ行って、自分の出したものを見せてくれというだけの簡単なこと。総理はこんな簡単なことも真実の疑惑の解明のためになさらない。誠意がないんだ。こういうことで、疑惑解明、ここは解明するところですから、総理は自分が真実返したとおっしゃるんですから、解明のための手段をとろうとしないんですから、ひとつぜひここで委員長に要望いたします。 委員長、国会法百四条の発動を求めます。 当予算委員会において百四条の発動をして、その内容は、参議院予算委員会が佐川急便東京支店に対して、この東京佐川急便特別背任事件で被差し押さえ物となった東京地検にある押収物の中で、この細川一億円疑惑に関する部分の閲覧謄写してくることを百四条の発動でしていただきたいと思うわけであります。早急にこれはやらないといけません。 なぜならば、総理の出されたあの六点セットと同じものが東京地検の倉庫の中にあればいいわけです。それで一遍に疑惑は解明して、こんなむだなことをやる必要は何もないわけであります。総理は自信持って自分が出したと。私から見れば、それは証拠上問題が多いですよ、本人が出したという署名も何にもないんですから。しかし、これは刑事事件じゃないからいいです。これと同じものが東京地検の倉庫の中にあれば何にも問題はないわけです。領収書はつづりになっているんですから、あの一千万の一枚だけじゃないんです。総理の出されたものだけじゃなくて、十通ぐらいあるはずなんです、東京地検の特捜部の倉庫に。これ、同じものがあればこんなむだなことを何もする必要がない。簡単なことだ。予算審議を国民の要望にこたえてすっすとさっさとできるわけです。 こんな簡単なことを、一点だけでこの疑惑解明は早急に進むということをよく委員長におかれて御勘案いただき、国民の佐川疑惑に関する要望と予算促進の要望という重大な観点を御考慮いただいて、早期に決定していただきたい。直ちに決定してください。
○委員長(井上吉夫君) 速記とめて。 〔速記中止〕
○委員長(井上吉夫君) 速記を起こして。
○服部三男雄君 衆議院で既に国会法百四条に基づいて法務省に対して、国税庁に対して、決定しているんですよ。あの百四条の条文を見ていただ一いたらわかるとおり、「内閣、官公署その他」というところの「その他」に民間企業は含むんですよ。こんなのは立法解釈だれでもできることなんです。 現に昭和五十三年のグラマン事件のときにこの参議院予算委員会で当時の日商岩井に対して資料出せとやった過去の例があるんです。その当時にコンサルタントをやっていた郷という人に対してやれという、百四条の発動をしているんですよ。こんなの何も難しいことでも何でもないんです。そのための国政調査権なんですから。早急にやってください。こんなものは法律解釈要らないんですよ。できることなんです。総理にやってくださいと、再三、東京地検へ行って押収物の閲覧やれば簡単に済むんだ、あなたが出したものと同じものがあれば一挙に疑惑は解明するじゃないかと僕は言った。総理はやらないと言うんですから、それなら、ここはそのための国会なんですよ、当然今即時に決定するべきです、委員長。やらなきゃ私質問しませんよ、こんなところで、もう。
○委員長(井上吉夫君) ただいまの服部君の御要望につきましては、理事会で協議します。
○服部三男雄君 質問できませんよ、それじゃ。
○委員長(井上吉夫君) 理事会で協議して手続かれこれを決定しなければ、委員長がここで宣告するという処理では……
○服部三男雄君 今すぐ理事会をやってください。
○委員長(井上吉夫君) だから、理事会で協議すると。理事会で協議すると答えました。
○服部三男雄君 質問したって総理の回答はもう決まっておるんですよ。ワンパターンなんですよ。同じことばかり繰り返すだけだから、むだだから今決定してくださいとお願いしているんです。国民は怒りますよ、こんなことを繰り返したら。(発言する者多し)ちょっとやじがうるさいからとめてください。やじをとめてください、委員長、うるさいから。
○委員長(井上吉夫君) 質問者が発言中は発言聞こえるように、やじはほどほどにしてください。 服部君に申し上げます。今直ちにというぐあいにあなたはさっきから言われますけれども、委員長としては理事会で協議するというぐあいに答えたわけですから、その理事会協議の時間等も含めて相談をして決めてまいりますので。 速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(井上吉夫君) 速記を起こして。 本日、理事会を開く時間を持ちたいと思いますから、今直ちにということは、理事会の扱いについては委員長に任せてもらいたいと思います。
○服部三男雄君 それでは、委員長が任せてくれとおっしゃるならばそうさせていただきますが、後日ではなくて、きょうは集中審議の日でありますから、そのための日でありますから、きょうの私の質問が終わった後、暫定予算の審議に入る前に理事会があるはずですから、そのときに決めていただきたい、強く要望するものであります。
○委員長(井上吉夫君) 服部君、続けて。その意味も含めて委員長は答えたんです。(発言する者あり)
○服部三男雄君 静かにしてください。 総理に尋ねますが、総理は一月五日の共産党の有働委員の質問に、有働委員からは昨日も同じような質問がありましたが、五十七年、五十八年の熊本知事選の当時の様子について、一月五日、有働委員は現地に前に入られて、きのう話のあったあなたの元の秘書とか当時のあなたの選挙運動に従事した県会議員とか、いろんな人に会って具体的に聞いてきた事実をもとにして、あなたに、当時大変な金を使ったそうだと、その金は佐川の金ではなかったのかと、この一億円ではなかったのかと尋ねたことに対して、総理はこじつけ、語るに落ちた話、お話にならない話だと。私はこの当時の総理の答弁というのは、これはやっぱり委員会を侮辱した言葉だと僕は思うんです。 いいですか、総理。そして、当時はただ有働さんが個人的に闘ってきた話で済んでいましたが、きのう、私どもの清水委員や楢崎委員が具体的に週刊誌を出して、もう一般に国民にまで知られるような事実になってきているんです。総理は週刊誌の話ですからときのう簡単に一蹴しておられましたが、週刊誌のパブリッシュメント、発行部数は物すごく多いんですよ。やはりそれぞれの地位の人が週刊誌の記者にしゃべるということはそれなりにやっぱり、特に熊本の地元の人であれば勇気の要ることなんですよ。しかし、真実を語ろうとすることで出てきたわけです。どうですか、総理、こじつけだとか、語るに落ちた話だとか、お話にならない話だとまだ答弁なさいますか。
○国務大臣(細川護熙君) 五十八年二月の熊本県知事選挙に関しまして、佐川から献金を受けた、そのような形での資金の応援を受けた、そのようなことはございませんと、こういうふうに申し上げてきたわけでございます。
○服部三男雄君 総理、私の質問に答えていただきたいんです。 こじつけ、語るに落ちた話、お話にならないと委員会を侮辱するような言動をまだとられるのかと聞いているんですよ。
○国務大臣(細川護熙君) いや、それは、週刊誌等々でいろいろ報じられておることには事実をかなり歪曲したものがある、私はこのようにはっきり申し上げておきたいと思います。
○服部三男雄君 大蔵大臣に質問いたします。 昨年八月の大臣就任の際に一千万円をお受け取りになった。それをことしの二月にお返しになった。衆議院の予算委員会での答弁をお伺いしますと、退職慰労金だと思って受け取った、こういうふうにお答えになっていますが、退職慰労金だという認識でお受け取りになったならば、税務を扱われる所管大臣の大蔵大臣でありますから、昨年度に税務申告なさいましたか。
○国務大臣(藤井裕久君) 正確にお答えいたします。 昨年の夏に、大臣就任後の八月十一日に政治団体塩裕会から政治献金を受けたことは事実であります。受け入れ団体は私の指定団体でございます。会計処理は、当然のことながら指定団体ですから適切に行っております。 その趣旨が、私が長らく務めていた塩関係団体の役職を大臣就任後に辞任したことから、その退職慰労的な趣旨だったのではないか、このように承知をいたしております。これが真実でございます。
○服部三男雄君 慰労金だったら何で返す必要があるんですか。その塩裕会に退職金の規定があるんですか。
○国務大臣(藤井裕久君) まず、塩裕会は政治団体でございます。したがいまして、私はその役職員ではございません。そうではなくその関係の、私は塩元売協同組合の、昭和五十一年からでございますが、長く顧問または副理事長を務めておりまして、そういうことから政治団体が退職慰労的な意味で政治献金をされた、こういうふうに了承しておることと、私はもちろん献金を受けたことと今の私の立場を全く混同したことはございませんが、このようなことで皆様の誤解を受けることがあってはならず、また私自身の一層の身を引き締める見地からこれをお返しした、これが趣旨でございます。
○服部三男雄君 大蔵大臣の答弁にしては論理矛盾を平然とおっしゃっている。 元売団体のその中の政治団体、元売団体の顧問をなさったんだから、そこから受け取られるならそれは退職慰労金という感じはありますよ、確かに。顧問を長い間なさっているんだから、二十年近くなさっているんだから。政治団体が何で退職慰労金を出せるんですか。こんな税務の担当者としては理解できない回答をされては困りますね、大臣。 再答弁願います。
○国務大臣(藤井裕久君) 今申し上げたように、退職金ではございません。その政治献金の趣旨が退職慰労的な意味を含んでいる、このように御理解をいただきたいと思います。
○服部三男雄君 その政治団体というのはもちろん塩関係ですね。元売団体のための政治団体ですからね。大蔵大臣、塩の専売問題というのは今大変政治問題になっておるんですね。 あなたは塩専売の所管の長でありますね。大臣に就任するに当たって一千万もの政治献金、金額が大き過ぎると思いませんでしたか。
○国務大臣(藤井裕久君) 二十年間にわたって私の個人的な政治活動の基盤であった、これは事実でございまして、そのようなベースの中でのこのようなことであると私は考えております。 しかしながら、今繰り返して申し上げますように、私としてはこの問題と公的な立場というのを混同したことはいまだかって一度もございませんし、同時にまた、その上に立っていささかの誤解があってもならないということでお返しをしたというのが現状でございますので、御理解をいただきたいと思います。
○服部三男雄君 大蔵大臣、私の質問に答えてほしいんです。 一千万円を受け取ったというときに、額が大き過ぎやしないかと思わなかったかと聞いているんですよ。あなたが公私混同したかしないか、そんなものは特捜部が調べますよ。そんなことは聞いていませんよ。
○国務大臣(藤井裕久君) 相手方の政治団体の御判断ということで、私ははっきり言えば素直に受け取りましたが、しかしそういう意味でやや安易な、退職慰労的な意味を含んでいるということで安易な気持ちがあったということは率直に申し上げたいと思います。
○服部三男雄君 新聞に報道されたから返されたんでしょう、結論を簡単に申し上げれば。違いますか。
○国務大臣(藤井裕久君) 新聞に報道されたのは二月の中ごろでございますが、今こういう状況でございますから私も事務所にはほとんど行っておりませんが、二月のごく初旬に事務所からいろいろな御意見があるということを伺い、直ちに適切に処理をするようにと申しましてそのような処理ができたわけであります。
○服部三男雄君 政治改革を標榜された新生党の大幹部である大蔵大臣でありますから、一千万円の指定団体に対する処理の方法を明確にする義務があると思いますが、どうですか、できますか。
○国務大臣(藤井裕久君) できます。
○服部三男雄君 どうぞやってください。
○国務大臣(藤井裕久君) 私の受けた指定団体は藤井裕久後援会及び藤井ひろひさ後援会でございます。
○服部三男雄君 一千万円を三団体に分散していたということですか。
○国務大臣(藤井裕久君) ただいま申し上げたように二団体でございます。
○服部三男雄君 二団体に分散して入れているんですか。
○国務大臣(藤井裕久君) 分散というか、五百万円ずつ受け入れて適正処理をいたしております。いずれも指定団体でございます。
○服部三男雄君 今度の、これはどこの県の選管に所属する団体か知りませんが、その所定の選挙管理委員会に五百万ずつ明記して報告されておられますか。
○国務大臣(藤井裕久君) 昨日が申告期限でございますが、当然のことながらいたしております。
○服部三男雄君 報告は当然これだけ社会を騒がせたことだからされておるのは当たり前でございますけれども、当時の八月上旬でしたかのその後援会の指定団体の会計帳簿に五百万ずつの入金と記入がありますか。
○国務大臣(藤井裕久君) 当然のことであります。
○服部三男雄君 山花大臣にお伺いいたします。 昨年、全逓で山花大臣は新聞に騒がれるような極めて微妙な発言をなさったということでありますが、当時発言された内容をここで再現していただけますか。
○国務大臣(山花貞夫君) 昨年ということで御質問いただきましたが、昨年はそういうことは私は心当たりがございません。恐らく御指摘はことしの二月七日、政治改革が終わった後、報告に行ったときのことではないかと思いますが、昨年は心当たりございません。
○服部三男雄君 間違えました。ことしの二月七日の全逓でいろいろ検察と政治にかかわる微妙な発言をされたらしいが、発言内容を詳細に御報告願います。
○国務大臣(山花貞夫君) 政治改革の法案ができた後、たまたま開かれました全逓という労働組合の機関の会議、中央委員会がございまして、二月七日、昼休み前の時間であったと思いますけれども、伺ったところでございます。協力をいただいた一つの代表的な労働組合でありましたので、それまでの御協力について御礼を申し上げると、こういう趣旨でお話をさせていただきました。 そして、その際の話の重点につきましては、政治改革の原点はやっぱり腐敗を根絶するということにある、目標はこれは国民の政治に対する信頼を回復するところにある、こういう趣旨で、全体としてのこの腐敗を憎む国民の世論というものに水を差さない、これが大事であるということ、そしてゼネコンに対する検察が迫っているそうした状況についてもお話をいたしまして、最後には、法律はできたけれども、手短に申し上げますと、法律ができただけでは腐敗の根絶ということにならないのであって、できる限り魂を入れるということが必要である、こういう趣旨でお話をしたところでございます。
○服部三男雄君 当時、全逓の集会に出た人たちのメモがありまして、その人たちの報告によりますと、東京地検特捜部の検事と会ってと、このゼネコン捜査の問題の行方についてあなたはとうとうと報告しているじゃありませんか。そういう事実があったかないか確認いたします。
○国務大臣(山花貞夫君) 東京の特捜部の検事と会ったというようなことは申しておりませんが、検察の皆さんとというような形で私が発言した部分が私の意図に反して言葉が大変適切でなかったということについては、私も直ちに気がつきまして、翌日一番の記者会見で訂正の記者会見もさせていただいたところでございます。これで、言葉としては私は大変適切を欠いたことについておわびの気持ちをもって記者会見で訂正をさせていただいたところでございます。
○服部三男雄君 検察の云々という部分を正確に再現していただけますか。
○国務大臣(山花貞夫君) 私はメモに基づいて発言したものではなかったものですから、出た新聞の記事ということで、その発言を訂正させていただいたわけですが、そのときに申し上げましたことの要旨は、政治改革の法案ができないということになれば、世論の腐敗を憎む、そしてゼネコンの捜査に対する検察の摘発、そうした問題に対して水を差すことになるのではないだろうか、こういう趣旨のことを申し上げたところでございます。 ただ、私が検察の皆さんというような言葉を使いまして、あたかも検察当局あるいは個々の検事と会ったかのごとき印象を与える部分がございまして、そういう事実につきましては私の発言が不適切であった、間違っておったということで、早速翌日一番に、そうした誤解を与えるようなことがあったことに対しておわびの気持ちも含めて訂正の記者会見をした次第でございます。 立場上も、こうした問題に対して発言したことについては、私は率直に申し上げまして反省もしておるところでございます。
○服部三男雄君 テープレコードのような山花さんを相手にやっていると時間がたってかないませんので、別の期日にきっちりとお尋ねします。 愛知防衛庁長官に尋ねます。 あなたは昨日は、何にもやましいことはない、堂々と行ったんだと。衆議院では、非常に誤解を招くようなことをやって申しわけないとおっしゃっている。衆議院と参議院でどうして答弁内容が変わるんですか。答弁してください。
○国務大臣(愛知和男君) 衆議院でおわびを申し上げたような趣旨の御発言がございましたが、私は衆議院では三月二十五日に内閣委員会に出まして栗原委員の御質問にお答えをさせていただきましたが、きのう申し上げたことと全く同じ趣旨のことを申し上げておりまして、今お話しのようなことは申し上げておりません。 私は、政治家として一番大事なこと、行動の一つとしては……
○服部三男雄君 いや、もういいですよ。
○国務大臣(愛知和男君) いいんですか。
○服部三男雄君 きのうの防衛庁長官の答弁によれば、北鮮問題との関係で小松基地が大事だからとおっしゃる。じゃ、何でちゃんと大臣として行かなかったんですか。公務としてなぜ行かなかったんですか。どうして堂々と秘書官を連れ閲兵をやって行かなかったんですか。大いに士気高揚。何でわざわざ土曜日、日曜日なんというような私人の資格で行くんですか。
○国務大臣(愛知和男君) 公務として行っております。土曜日は公務として行っております。
○服部三男雄君 北鮮問題にとって大事なのは小松基地だけですか。日本じゅうのレーダーサイトは皆大事なんですよ。何で小松だけ選んで行くんですか。
○国務大臣(愛知和男君) 日本には全部で二十八カ所レーダーサイトがございますが、二十八カ所一遍に回るわけにはまいりません。それで佐渡に参りました。それからその次の輪島に参りました。これからもその視察は続けてまいる決意でございます。 小松基地はレーダーではございませんが、これはスクランブルでございます。スクランブルはそうそうあちこちでやっているわけではございませんで、日本海側では小松でやっているわけでございます。そういうことで参りました。
○服部三男雄君 選挙中に行ったことについて、申立てあるべき防衛庁長官が国民のひんしゅくを受けるという認識は行く前は全くなかったんですか。
○国務大臣(愛知和男君) 選挙もそれは大事なことではございますが、私にとって一番大事なことは国の安全を守るということでございます。そのことで私は行動してきているつもりでございます。
○服部三男雄君 答弁になっていないですよ。再答弁を要求します。 選挙期間中に行くことによって国民に誤解を与える、自衛隊に対するイメージをダウンさせるということを危惧しなかったのかと聞いているんですよ。再答弁を要求します。
○委員長(井上吉夫君) 愛知防衛庁長官、時間が参りましたので的確な答弁を、時間を考えて答えてください。
○国務大臣(愛知和男君) 私の行動によりまして国民のひんしゅくを買うとは思っておりません。むしろ、任務をきちっと遂行したと思っております。
○委員長(井上吉夫君) 以上で服部君の質疑は終了いたしました。(拍手) これにて政治倫理等に関する件についての集中審議は終了いたしました。 午後七時十分まで休憩いたします。 午後六時十八分休憩 —————・————— 午後八時十五分開会
○委員長(井上吉夫君) ただいまから予算委員会を再開いたします。 平成六年度暫定予算三案に関する理事会決定事項について御報告いたします。 質疑は本日一日間行うこととし、総括質疑方式とすること、質疑割り当て時間の総計は二十八分とし、各会派への割り当て時間は、自由民主党二十分、日本共産党五分、二院クラブ三分とすること、質疑順位につきましてはお手元に配付いたしておりますとおりとすることに決定いたしました。 以上、御報告いたします。
○委員長(井上吉夫君) 平成六年度一般会計暫定予算、平成六年度特別会計暫定予算、平成六年度政府関係機関暫定予算、以上三案を一括して議題といたします。 まず、政府から趣旨説明を聴取いたします。大蔵大臣藤井裕久君。
○国務大臣(藤井裕久君) このたび、平成六年四月一日から五月二十日までの期間につきまして暫定予算を編成することといたしましたが、その概要について説明申し上げます。 まず、一般会計につきまして申し上げます。 暫定予算が本予算成立までの応急的な措置であることにかんがみ、今回の暫定予算におきましても、人件費、事務費等の経常的経費のほか、既存の法令等により支払い期日が到来する経費などについて、暫定予算期間中における行政運営上必要最小限の経費を計上することとしております。 なお、新規の施策に係る経費につきましては、原則として計上しないこととしておりますが、生活扶助基準等の引き上げ、国立大学の学生の増募等教育及び社会政策上等の配慮から特に措置することが適当と認められるものにつきましては所要額を計上することとしております。 また、公共事業関係費につきましては、暫定予算期間中における事業の継続的執行を図るため、一般公共事業につきましては、いわゆるNTT事業償還時補助を除く平成六年度予算額のおおむね十分の三を目途に計上することとし、その枠内において積雪寒冷地の事業については特別の配慮を加える等所要額を計上することとしております。 地方交付税交付金、年金、恩給等の暫定予算期間中に既存の法令等により所要の支出を必要とするものにつきましては、それぞれの法令等に従い所要額を計上することとしております。 歳入につきましては、税収及びその他収入の暫定予算期間中の収入見込み額を計上するほか、公債金について、暫定予算期間中において財政法の規定により発行を予定する公債に係る収入見込み額二兆四千七百億円を計上することとしております。 以上の結果、今回の一般会計暫定予算の歳入総額は三兆八千二百八十六億円、歳出総額は十一兆五百十四億円となります。 なお、七兆二千二百二十八億円の歳出超過となりますが、国庫の資金繰りにつきましては、十五兆三千億円を限度として、必要に応じ大蔵省証券を発行することができることとしております。 次に、特別会計及び政府関係機関の暫定予算につきましても、一般会計の例に準じて編成いたしております。 なお、財政投融資につきましても、一般会計に準じ所要の措置を講ずることとし、住宅金融公庫、国民金融公庫等三十二機関に対し総額九兆八千三百九十億円を計上しております。 以上、平成六年度暫定予算につきまして、その概要を説明いたしました。何とぞ、御審議の上、速やかに御賛同いただきますようお願い申し上げます。
○委員長(井上吉夫君) 以上で平成六年度暫定予算三案の趣旨説明は終了いたしました。 それでは、これより質疑に入ります。大島慶久君。
○大島慶久君 自由民主党の大島慶久でございます。 せっかく大蔵大臣から今趣旨説明を伺いまして、やっと暫定予算の審議に入った冒頭でございますけれども、後ほどその内容については御質疑をいたすといたしまして、先ほどの集中審議の中で、服部委員から愛知防衛庁長官に対していろいろと質問をさせていただきました。 私も、かつて環境庁長官を愛知長官がお務めいただいたとき、穏やかな姿勢でいろいろと親切に御答弁いただいたあの愛知長官が、きのうきょうの防衛庁長官としての御答弁、日ごろ冷静な真摯な愛知長官とは思えない答えがいろいろ出ておりましたので、冒頭にこのことに関してまず質問をさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いをいたします。 石川県出張についてのお尋ねでございます。これはいろいろと質問の内容は重複いたしますので、細かいことは申し上げません。 今回の長官の石川県入り、これは全国注視の的と言われておりました石川県知事選挙の真っ最中でございました、言うまでもございません。とりわけこの選挙は、マスコミ報道によりましても、非自民の連立政権誕生後初めての実質的自民党対非自民の本格選挙となっているということは十分承知しながら石川県へあえてお入りになられているわけでございます。 それで、私ども過日自民党の国防部会で、その愛知長官の行動に対していろいろとお話を伺いました。まず防衛庁の官房長、お越しをいただいているかと思いますが、当日我が自民党の国防部会で愛知長官の行動に対する質問の中でお答えをいただいたとおりに、まずお答えをいただきたいと思います。
○政府委員(宝珠山昇君) 正確に記憶しているかどうかわかりませんが、御質問がございまして、愛知大臣は昨年の十二月二日に就任されました、それ以来、ことしになってからでございますけれども、部隊の実情を把握する、特に厳しい環境の中で任務に励んでいる隊員をじかに激励をしたいということで可能な限り現地に出張をしたいということでありますということを申し上げました。 それから、土曜日も使うのかという御質問がございました。これに対しましては、国会期間中でございますとなかなか遠方の部隊には行けない、そういうことで土曜日も含めてどうかということを検討いたしまして、二十四時間体制で隊員は勤務している者がおりますので、その実情ということでありますれば、出張する者にも隊員にも若干の負担はかかりますけれども、可能でございますという趣旨のことをお話しさせていただきました。 それから、十二日に石川の小松、輪島を出張した理由につきましては、三月五日に佐渡のレーダーサイトなどを視察され、その際に周辺諸国の情勢も頭に置かれ、隣接の輪島のサイトにもぜひできるだけ早い機会に視察をしたいということをお考えになり、翌月曜日の七日に日程調整を指示されたということをお話しさせていただきました。 その日程調整の中で、三月の下旬から四月の初めにかけましては防衛大学校の卒業式、医科大学校の卒業式等々の日程が込んでおりまして、土曜日というのを使えないということで十二日が最後に出てきたということであります。 以上であったと思います。
○大島慶久君 大変御親切に今お答えいただきましたけれども、私がお答えいただきたかった最大の点が漏れております。お気づきになられておりませんか。
○政府委員(宝珠山昇君) 官房長として補佐が不足ではなかったかという御指摘はございましたけれども、先ほど申し上げたような理由で十二日を決定したものでございますということであったと記憶しております。
○委員長(井上吉夫君) 速記とめて。 〔速記中止〕
○委員長(井上吉夫君) 速記を起こして。
○大島慶久君 私が答えていただきましたことは、長官に傷をつけないためにも防衛庁としては、その選挙期間中にあえて選挙応援に行くんじゃないか、こういう疑惑に巻き込まれないためにも官房長としていろいろと御忠告もあったんではないか、そのことをお聞きしております。 時間がありませんから申し上げますけれども……
○政府委員(宝珠山昇君) 衆議院であったかと思いますが、その趣旨の御質問ございまして、部会でもあったかと思いますが、出張日程を調整する最終の過程で選挙が行われているということを私どもも新聞報道を通じて知りました。隊員が選挙に巻き込まれるようなことになりますと大変困ります、そういう選挙にかかわる発言というのはなさらないようにということを申し上げさせていただいております。
○大島慶久君 長官、いかがでしょうか。官房長がいろいろとそういう配慮をされて、あえてこういう時期にお入りになることはいかがなものか、こういうお話があったにもかかわらず、長官があえてそういう十日告示、二十七日投票日というその期間中である十二日、十三日の土日にかけて訪れられたこと、そのことをどう今お感じになっておられるんですか。
○国務大臣(愛知和男君) 官房長と私のやりとりは正確には覚えておりませんが、今、官房長が申しておりましたように、隊員に対して誤解を与えるようなことはしないようにしてほしいということはたしか言っていたような気がいたします。しかし、そのことは言われるまでもなく私は承知をしておりますので、そのことは心配しなさんなと、私は、防衛庁長官としての任務にきちっと、そこはきちっとしてやるから心配しないようにということで出張に行ったと、こういうふうに思っております。 私は、きのうもきょうも御答弁申し上げておりますが、私なりに、昨年の十二月に就任以来、国際情勢は非常にあれよあれよという間に緊迫をしてまいりましたし、私自身がその任務を遂行するために一生懸命でございますので、つい言葉が少し表現がきつかったというようなことがあるいはあったかもしれません。しかしながら、私自身は自分に与えられた任務を一生懸命やってきたつもりでございます。しかし、誤解をされた方がおられるということはまことに残念でありまして、遺憾に思う次第でございます。 今後とも、こういう誤解をされるようなことが出ないように、さらに念には念を押してこれからの行動には気をつけていきたいと思いますが、ぜひひとつこの間の行動はそういうことであったということを御理解いただきたいと思います。
○大島慶久君 現職の閣僚がこういう時期にあえて、くどいようですけれども、選挙期間中を利用してとあえて私は御指摘申し上げますけれども、今の長官の御説明では私は納得できない。 長官が自衛隊を愛する気持ち、自衛隊員を指揮する、そういう気持ちはよくわかります。けれども、私ども自由民主党も与党の皆様以上に自衛隊の皆さん方の御活躍には評価をしておりますし、またこれからも頑張っていただかなければならない、そういう気持ちで今まで接してきたわけでありますので、選挙戦の真っただ中に政治偏向の悪影響を与えたことはもう明白であります。 歴代長官の辞任劇を見ても看過できない重要な責任だとあえて私は指摘をさせていただきますが、長官、再度御答弁願います。
○国務大臣(愛知和男君) たびたびお答えを申し上げておりますが、私自身は自分の職務に忠実にやってきたつもりでございます。 私自身、既に政治家として十八年働かさせていただいてまいりました。選挙も七回当選させていただきました。そういう中で、私自身は公私の峻別ということがやはり政治家としての一番基本のところの一つだろうと、こういうことで自分の行動を律してきたつもりでございます。それを選挙民の方にも評価をいただいて今日まで働かせていただいたんだと思います。 そのことをもとにして任務に当たっているつもりでございまして、職務柄そのことはなお厳格にすべきだと、こう思って行動してまいったつもりでございまして、先ほど申し上げましたとおり、それにもかかわらず誤解をされる方がおられたということはまことに遺憾でございまして、そのことについてはなお反省をすべきところは反省をしながら、なおこれから任務の遂行にさらに頑張っていきたい、このように考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
○大島慶久君 まだ私は納得ができないです。
○委員長(井上吉夫君) 速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(井上吉夫君) 速記を起こして。
○大島慶久君 長官にお答えいただきましたけれども、まだ納得を私はいたしておりません。本当に心から反省の意を込めて誠意ある御答弁を再度お願いいたします。
○国務大臣(愛知和男君) 誤解を与えたことをまことに遺憾に思います。反省をいたしまして、今後こういうことのないようにさらに注意をしながらこれからの任務遂行のために全力を挙げていきたい、こう思います。
○大島慶久君 それでは、暫定予算の中身に入らせていただきます。 細川内閣は、政治改革だけを理由に無理やり予算の年内編成を見送り越年編成を強行いたしましたが、それによって暫定予算の編成という景気動向にとって実に好ましくない結果を招きました。 総理は、その責任をどのように感じておられるのか、まずお尋ねをいたします。
○国務大臣(細川護熙君) 六年度の当初予算につきましては、経済情勢などに対応するための第三次補正予算の編成や政治改革法案の審議といったもろもろの情勢を総合的に考えまして越年編成とすることとしたところでございます。 その後、国会審議の状況などを踏まえまして、五月の二十日までの期間につきまして平成六年度の暫定予算をお願いしたところでございます。 当初予算は五年度の第三次補正予算とあわせまして景気にできる限りいい効果が出てくるようにということを当然配慮して組ませていただいたものでございますが、政府としては、暫定予算の速やかな成立をお願いをいたしますとともに、当初予算につきましてもできる限り速やかに御審議をいただき、成立を図っていただくように希望をいたしている次第でございます。
○大島慶久君 おくれた理由がちょっと抜けていると思いますけれども、答弁をお願いいたします。
○国務大臣(細川護熙君) おくれた理由は、先ほど冒頭に申し上げたとおりでございます。
○大島慶久君 力ずくの越年編成に加えて、総理みずからが招いた佐川急便の一億円借入金疑惑がますます深まった、このことは集中審議で御案内のとおりでございますが、そういったことに起因いたしまして六年度予算はいまだに衆議院で審議にも入れない状態であります。 通常、衆議院での審議に約四十日、参議院では三十日、合計七十日はぜひとも必要であるわけでありますが、暫定予算が五十日というのは参議院の審議は十日で終わらせようと言うに等しく、これでは全く国会の、とりわけ参議院の審議権の侵害であると言わざるを得ません。五十日の根拠を総理にお尋ねいたします。
○国務大臣(藤井裕久君) 暫定予算を五十日にさせていただきましたのは、今までの過去の例から見て、暫定予算の期間が最長のものが五十日だったということでやらせていただいておりますが……(発言する者あり)
○委員長(井上吉夫君) 静粛に。
○国務大臣(藤井裕久君) あわせて申し上げますが、これは国会の御審議についてどうこうという前提を置いているものでは全くないということもあわせてお答えさせていただきます。
○大島慶久君 今、大蔵大臣から御答弁いただきましたけれども、先般の予算委員会の審議の折にも、第三次補正が出るか出ないかという我が党の質問に対して直前まで、そういったことはあり得ない、現段階ではあり得ない、大蔵大臣はたしかそういう御答弁をされました。今、私はそのことをふっと思い出したわけでありますけれども、暫定のための補正予算の必要は本当にないのですか。本当に五十日で大丈夫なのか、お答えをいただきたいと思います。
○国務大臣(藤井裕久君) 当然のことながら、私どもといたしましては、平成六年度予算を一日も早く御審議いただくことを心からお願いをする次第でございますが、同時に今、暫定の期間で申し上げましたように、何も国会の御審議についてのことを申し上げているわけじゃないわけでありまして、今後の国会の御審議の状況を見ながら十分に対応してまいります。
○大島慶久君 どうもそのお答えでは納得できませんし、本当に五十日で大丈夫なのか、私の気持ちの中には強く、これは暫定のための暫定がまた組まれるんじゃないか、こういうことを言わざるを得ない、想像せざるを得ませんので、再度わかりやすく御答弁をいただきたいと思います。
○国務大臣(藤井裕久君) 同じお答えになるようで恐縮でございますが、私どもは平成六年度予算の一日も早い成立をお願いしているわけでございますが、同時に、国会の御審議の中でこれを十分見守りながら、これに応じた対応をしっかりやらせていただくということも当然のことと考えております。
○大島慶久君 何度お答えをいただいても余り変わりのない御答弁しかいただいておりません。その御答弁では私は納得できません。
○委員長(井上吉夫君) 速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(井上吉夫君) 速記を起こして。
○大島慶久君 対応という抽象的な御説明では、私は少し理解ができません。暫定のための補正をお組みになるのかならないのか、端的にお答えをいただきたいと思います。
○国務大臣(藤井裕久君) はっきり申しまして、十分な対応をするということは国政に遺憾なきを期すということでございますから、これをもって御理解をいただきたいと思います。 同時に、大島委員御指摘の暫定の補正という仕組みのあることは、よく承知をいたしております。
○大島慶久君 含みのある言葉でございますが、次に進みます。 この暫定予算期間中の歳出総額は、約十一兆五百十四億円となっています。それに対し歳入は、税収約一兆二千百七十億円や公債金収入の約二兆四千七百億円で、三兆八千二百八十六億円となっております。不足分については大蔵省証券で補おうとしておりますが、この大蔵省証券の限度額は何と十五兆三千億円にもなっております。なぜ歳出を四兆円もオーバーするほどの大蔵省証券の発行が必要なのか、その根拠をお尋ねいたします。
○国務大臣(藤井裕久君) まず、当面の五十日の暫定期間の資金繰りの問題であるということは御理解いただきたいと思います。 年度を通して見ると、今まだ御審議に至っておりませんけれども、全体としてのつじつまが合うという予算になっておりまして、五十日間の資金繰りの問題でございます。しかも、国庫の資金繰りでございますから、平成五年度の予算の執行の出納整理期間にも当たっておりますから、それら全部ひっくるめた国庫の収支じりに対する対応だというふうに御理解をいただきたいと思います。 年度を通して見れば、まだ御審議もいただいていないし、ごらんにもなっていただけていないとは思いますが、平成六年度予算できちっとした数字を出させていただいておりますので、御理解をいただきたいと思います。
○大島慶久君 景気対策について少しお尋ねをいたします。 このところ景気の上げ初まりを指摘する論調がふえております。経企庁長官の三月の月例経済報告でも一部に明るい動きが見られると新たな表現が加えられておりますけれども、政府の景気の現状判断を説明願いたいと思います。
○国務大臣(久保田真苗君) 景気の現状は明るい兆しかあらわれてきていることは事実でございます。 例えば、住宅投資が極めて高水準で続いておりますとか、公共投資が堅調でございますとか、あるいは家計の消費が四カ月連続で増加になっておりますとか、あるいは白物家電、VTR、軽自動車、そういったようなものに消費の芽があらわれておりますとか、そういったものがございます反面、設備投資の方は減少が続いておりますし、また、雇用は失業率の高まりなどが懸念されております。 そうした全体から見まして、経企庁の景気動向指数によりまして、先行指数、一致指数がともに五〇%を上回るというようないい面がございますけれども、しかし遅行指数は依然五〇%を割っているという状況でございますので、全体といたしましては総じて低迷が続いているという認識を持っております。
○大島慶久君 一月から三月の期間は、企業の決算対象等により一時的に景気が好調にあらわれるのが例年のパターンであります。昨年は春先にこの兆候から景気底入れ宣言まで発せられましたが、その後、冷夏あるいは円高などに見舞われたわけであります。ことしはそうした特殊要因をどう見ておられるのか、通産大臣あるいは経企庁長官にお答えをいただきます。
○国務大臣(久保田真苗君) 確かに期末の要因はございまして、生産などは、わずかですが、続けて今月も、二月も上がっておりますが、四月にはその反動があるやもしれないと思っております。 そして、円高につきましては、昨年は二月から年央にかけまして、円高あるいは異常気象、冷夏、長雨でございますね、そういった要因が経済に大変影響をもたらしたのでございますけれども、今回の政府経済見通しにおきましては、国際経済情勢とか為替レートにつきましては一定の前提を予測いたしましたけれども、気象あるいは天候といったような特殊要因につきましてはその性格上予測がなかなか困難でございますので、そうした前提は置いておらないところでございます。
○国務大臣(熊谷弘君) 全体といたしましては、ただいま企画庁長官からお答えを申し上げたと同じ認識を私ども持っております。 若干補足的に御説明申し上げますと、消費につきましては、例えば家電関係につきまして長い停滞が続いておったわけでございます。消費の中でも、いわゆる耐久消費財の中で大宗を占める自動車と家電製品、その家電製品につきましては若干の動きが出てきている。また、自動車につきましては、むしろこの一−三月はやや買い控えという状況でございますが、新年度に入りまして、本院におきましても成立させていただきました税法改正等によりまして、実は車の場合は五年あるいは七年という非常に長期にわたっていわばじっと我慢をして買いかえをしない車の台数が本年度大体七百万台あると言われておるわけでございますが、こういったものが動き出しますと、この先消費については大いに期待が持てるんではないか、そういう期待を込めた感じを持っております。 ただ、総じて言いますと、企業業績につきましては低迷が続いているということでございまして、明るい兆しは出てきてはおりますものの、なお予断を許さない状況にあるのではないか、こう考えているところであります。
○大島慶久君 先ごろ発表されました二月の企業倒産について、倒産件数は前年同月に比べ六・三%に達しております。今回の不況で最高になっていることです。企業倒産は景気動向におくれてあらわれるため今後不況型倒産が多発することが懸念されますが、通産大臣はどんなお見通しでしょうか。
○国務大臣(熊谷弘君) 委員今御指摘のとおりでございまして、この二月にはいわゆる不況型の倒産件数は六・三%増ということになっております。過去の昭和六十二年から平成二年ぐらいまでの不況の際には、これは一けた台の倒産件数があったわけでありますが、その後しばらく倒産は少なかったわけですけれども、ここへ来ておっしゃるとおり大変ふえていることは事実でございます。 私どもといたしましては、こうした動向を踏まえまして、累次にわたる経済対策を講ずるとともに、中小企業対策として金融保証制度あるいは倒産防止共済制度、相談事業を中心に倒産防止対策を講じてきているところであります。とりわけ不況型倒産というのは、特に中小企業の場合、その企業が原因での倒産ではなくて、お取引先がどんと倒れたために売り上げが焦げついてしまうということで連鎖倒産的な要素が大変あるわけでございまして、そうしたことについて目配りをいたしまして万全を期してまいりたいと考えているところであります。
○大島慶久君 私は、予算のおくれ、与党の責任に帰する総理の一億円借り入れ問題等の政治の混迷、そして六年度予算の中に構造調整の進展を後押しする予算が少ないことなどから、構造調整の進展と景気回復の先行きに不安を覚えるものでございます。いま一段の総合経済対策を用意すべきではないかと思うのでありますけれども、総理大臣、大蔵大臣の御所見を賜りたいと思います。
○国務大臣(藤井裕久君) 経済対策は企画庁長官の御所管とは思いますが、御指名でございますのでお答えいたします。 私は、十五兆二千五百億円のこの総合経済対策というのは非常に意義のあるものだと思っております。六兆円の減税、なかんずくその中の五兆五千億の所得課税減税、これは大変両院の御審議の御理解、御協力をいただきまして既に成立をさせていただき、本当にありがたく思っております。 過般も申し上げましたように、歴史的に有名な一九八一年、昭和五十六年のレーガン減税をはるかに上回る減税であり、この効果は非常に大きいと思っておりますし、単に総需要政策のみならず、先ほど来お話しのような構造調整のためのリストラの支援、あるいはニュービジネスへの対応、さらにまた問題業種、特に金融の不良資産の処理あるいは中小企業対策等、盛りだくさんな内容になっております。これを着実に実行するということが今一番大事なことだと私は考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
○国務大臣(細川護熙君) 今、大蔵大臣から御答弁申し上げたとおりでございますが、総合経済対策を既に策定し、また六年度の当初予算どこれにあわせて景気に最大限配慮した第三次補正予算というものを組ませていただいているわけでございまして、着実に景気が本格軌道に乗ってまいりますように政府としてできる限りの努力をしてきたということでございます。
○大島慶久君 財政問題で若干お伺いをいたします。 不況の長期化から五年度の税収の進捗が思わしくないのではないかと思いますが、五年度税収は二次補正で五兆四千七百七十億円も減額修正されました。修正後の金額に対し、一月までの税の進捗割合は六三・九%で、前年同月の六五・三%に比べ一・四ポイント下回って推移をいたしております。このままで推移しますと、四年度に引き続き一兆円前後の歳入不足に陥る危険があると思うわけでありますが、大蔵大臣はどう見ておられるんでしょうか。
○国務大臣(藤井裕久君) ただいま大島委員の御指摘のとおりでありまして、第二次補正予算において五兆五千億の減を当時の税収の状況を積み上げながら算定をいたしました。現在、一月末の、これも大島委員の御指摘がございましたが、その第二次補正のときの想定に比べてふえているものもあるわけであります。御承知かもしれませんが、源泉所得税、有価証券取引税、相続税、消費税、これらはいずれもふえております。 そこで問題は、一番の大宗を占めますのが申告所得税の確定申告、それから三月期の決算法人ということでございますが、これらはまだはっきりしていない段階でございますので、今そこいらの状況を見守っているところでございます。 もし細目が必要とあれば、主税局長から答弁させます。
○政府委員(小川是君) ただいま大臣から御答弁申し上げたとおりでございますし、また委員御指摘のとおり一月末では進捗率にしまして一・四ポイントほど下回っております。ただ、申告所得税及び法人税のウエートがこれからかなり大きくございますので、私どもは今後の税収動向を十分注視してまいりたいと考えております。
○大島慶久君 経理操作の実態等については六年度の予算審議の際にじっくり質問をさせていただきたいと思いますが、税収の低迷あるいは財政のやりくりを反映してのこのところの公共料金の値上げラッシュを指摘せざるを得ないわけでございます。 経企庁長官にその実態を説明願い、また消費者物価への押し上げはどう算定されているのか、御説明を願いたいと思います。
○国務大臣(久保田真苗君) 公共料金につきましては、現在わかっておりますもので約十七件でございまして、例年おおむねその水準でございます。しかし、現下の厳しい経済情勢の中で公共料金が上がるということはなかなか大変でございますので、先週、物価安定政策会議を開きまして、委員の御意見というものを部会長から新聞発表でさせていただいたところでございます。その内容は、経済情勢にかんがみて徹底した合理化を行い公共料金については厳正な対応をするようにという内容でございまして、これを受けて物価局長から各省の御担当の物価担当官を通じてその旨を御依頼申し上げたところでございます。 また、消費者物価の押し上げにつきましては、改定幅、改定時期など具体的な内容がわからないものについて全体を推しはかることは試算が困難でございます。しかし、例を上げろとおっしゃることでございましたら、例えば郵便料金は〇・〇三%、NTTの公衆電話料金が〇・〇二%、医療費については〇・〇二%程度ということでございまして、全体といたしましては、これが消費者物価に響かないように内閣において何らかの対処をしていく、つまり政府としての一定の方針を目下検討中でございます。
○大島慶久君 せっかく政府は減税ということで努力をいただいているにもかかわらず、公共料金が今御説明のように次から次へと値上げラッシュでは国民はたまったものではないわけでございます。 論調では、全国の消費者物価を〇・三%押し上げ、東京都の消費者物価は都営バス、地下鉄、上下水道料金が加わり〇・五%押し上げられると言われております。家計全体の負担で見ると一兆三千億円の負担増となり、これから実施されようという総合経済対策の所得税住民税減税五兆五千億の約四分の一を占めることになるわけであります。これでは景気回復に水を差すことは明らかではないかと思うわけでありますけれども、総理はこの点とう見ておられるのか、お伺いをいたします。
○国務大臣(細川護熙君) 公共料金の問題につきましては、経営の徹底した合理化に努めますとともに、その引き上げ幅の問題あるいはまたその実施の時期などにつきまして極力政府としても努力をしているところでございます。他方で、内外価格差の是正あるいは競争政策の推進、そうしたようなことにつきましてもできる限りの努力をしているところでございまして、物価も引き続き安定的に推移をしていくであろうというふうに思っております。 いずれにいたしましても、総合経済対策を初めといたしまして、当初予算、第三次補正予算等々が着実に効果をあらわしていくように政府としてその努力を今後ともしてまいりたいと思っております。
○大島慶久君 昨年は冷夏、長雨が景気の腰を折りましたし、ことしは公共料金の値上げラッシュで景気の腰を折る心配があるわけでありますが、景気回復のため財政シフトを図り減税を決めながら一方では景気の障害となる公共料金の値上げを組み込むということは、矛盾を感じざるを得ないわけであります。総理、この際公共料金の凍結ということを決断はできないでしょうか。
○国務大臣(細川護熙君) これは、おっしゃることはよくわかります。多くの国民の方々もそういうお気持ちを持っていらっしゃるかと思いますが、長い間ぎりぎりの経営努力をして今日まで来ているわけでございまして、さらに引き続き経営の合理化に努めていくということはもとよりでございますが、そのようなぎりぎりの努力をしてきた、先ほど申し上げましたように、上げ幅につきましても実施の時期につきましても、そのような経営の努力の中で今日このような状況に置かれているということをぜひひとつ御理解をいただきたい、このように思っております。
○大島慶久君 財政問題の最後に、二十八日に発表されました二十一世紀福祉ビジョン懇談会の報告について伺いたいと思います。 これによりますと、間接税の増税すなわち消費税の増税が不可欠な方向だというふうに読み取れます。国民福祉税に反対した連立与党の社会党などはこれから協議するに当たってどう対応していくおつもりなのか、山花大臣と大内厚生大臣に御答弁を願いたいと思います。
○国務大臣(山花貞夫君) 過日の厚生大臣の御提案、二十一世紀福祉ビジョンにつきましては、包括的な問題提起、こうしたことではなかったかと承知をしております。当日の閣議における発言におきましても、国民の皆さんにこれから議論をしていただくテーマ、こういう形で提案されたところであると記憶をしているところでございます。 社会党はと、こういうことで御質問いただきましたけれども、全体としては、連立与党の中で福祉社会に対応する税制改革協議会をつくりまして連日協議を進めているところでありますし、同時にこれに対応した社会党内のプロジェクトをつくりましてこれまた連日鋭意検討を続けているところでございますので、御提案を受けまして党としても真剣に連日取り組んでいるという現状について御報告を申し上げる次第でございます。
○国務大臣(大内啓伍君) 国民の皆さんに新たな税負担を求めるに当たりましては、やはりその手順、前提というものがあるというのが私どもの基本的な考えでございます。 超高齢化社会の到来に向かって政府全体がそれに対応する社会保障の全体像、こういうものをまず示す、そこからどの程度の必要な財源があるのかということを御議論いただくというのが順序である、こういう立場から、福祉ビジョンというものができる前に新たな税負担を国民に求めることは適当ではない、こう考えておったわけでございまして、幸い三月二十八日に二十一世紀の福祉ビジョンがある程度固まってまいりまして、皆様の御論議の材料を提供しているわけでございます。 したがって、そういう中で財源問題について御議論を賜りたい、こう思っている次第でございます。
○大島慶久君 次に、若干外交問題についてお尋ねをしたいと思います。摩擦激化が懸念される日米関係についてお尋ねをしたいわけでございます。 初めに、去る三月二十五日、ロサンゼルス郊外で銃撃され亡くなられた伊東拓磨さんと松浦剛さんの御遺族に対し、心から哀悼の意を表する次第でございます。 私は、名古屋市の出身でありますが、今回の不幸な事件を聞いて、一昨年十月、同じくアメリカのルイジアナ州で射殺されました名古屋市出身の服部剛父君の事件を思い起こすわけでございます。このような不幸な事件は、服部君の事件を最後にすることが当時日米間で誓われたのではないでしょうか。服部君の御両親と会われたクリントン大統領も御両親にそのような趣旨をお話しになられたのではないかと記憶をいたしております。このような事件が頻発いたしますと、若い人々を中心とするアメリカに対する留学意欲を冷ますことになるばかりか、我が国の素朴な対米感情にも好ましからぬ影響が出てくるのではないかと懸念をいたしております。 細川総理は、近年米国において我が国の在留邦人が銃撃事件を初めいろいろな犯罪に巻き込まれるケースが頻発していることについて、政府としてどのように対処する所存かお聞かせを願いたい。さらに、日本政府としてアメリカの銃規制の強化に向けて何らかの働きかけを行う意思がおありなのかどうか、考えをお示しいただきたい。総理並びに外務大臣の御所見も伺いたいと思います。
○国務大臣(羽田孜君) ただいま御指摘のありました件につきましては、まさに服部さんの事件に続いての事件でございまして、私ども本当に遺憾に存じております。 このことにつきましては、例えば服部さんのお父上が、自分の子供がああいうことで亡くなった。しかし、米国に対する恨みとかそういったものを自分たちは持つものでないと言いながら、やっぱりこういった事件というものを起こすこういう事態に対してということで、多くの皆様方の署名を持たれて大統領への面会を求めましたところ、大統領もこれに対して対応されたということ、そしてこういった問題に対する法律を一歩前進させたということ、これはアメリカとしてもどうしても対応しなければならないということでこういう措置をとってくれたものと思っております。 なお、これはあれでございますけれども、一昨日、ロスのリョーダン市長から細川総理並びに私のところに登ロス総領事を通じながら哀悼の書簡が届けられたということを御報告しておきたいと思います。 なお、政府といたしましては、邦人の渡航者の安全対策につきまして、これはふだんから外国治安情報の提供等を含むあらゆる手段を通じまして、細心の注意を払うよう邦人渡航者に適切な助言あるいは指導というものを行っているところでございまして、今後ともかかる安全対策の一層の充実強化に私どもは努めてまいりたいと、かように考えております。
○国務大臣(細川護熙君) 今、外務大臣からお答えしたとおりでございます。 先般、数日前でございましたか、クリントン大統領に対外経済対策要綱の件でお電話をいたしましたときにも、真っ先に哀悼の意を表されました。 このようなことが起こらないように願っているわけでございますが、政府としても外国における治安情報などを邦人の安全対策のために具体的に役立つようにできる限り努力をしてまいりたいと思っております。
○大島慶久君 今、服部君の御両親を中心にボランティアの方たちが一生懸命力を尽くされておりますが、それは力としては随分小さなものにとどまってしまいます。どうぞ政府としてもこれからの青少年育成のためにも十分な措置を講じていただきたい。心からお願いを申し上げたいと思います。 時間がございませんので、最後に北朝鮮の核兵器開発疑惑について少しお尋ねをいたします。 国際社会の注目を集めている北朝鮮の核開発問題について、北朝鮮の核問題は迷路に入り込んだように見えてまいります。北朝鮮の事実上の核査察拒否を受けて、現在国連安保理で対応が協議されておりますけれども、今後の見通しはどうなるのか、何らかの制裁措置が決議される可能性があると政府は考えておられるのか、見通しを伺いたいと思います。 新聞報道では、経済制裁が実施された場合北朝鮮は戦争をも辞さないと、極めて強硬な姿勢を示していると伝えられております。このように、北朝鮮が国際社会を無視して非常に強硬な態度をとり続けている真意について政府はどのように分析をしておられるのか、お伺いをしたいと思います。 また、政府は、国連により何らかの経済措置がとられた場合、北朝鮮は実際に戦争やテロ行為などの強硬措置に出ると見られておるのか、認識をお聞かせいただきたいと思います。
○国務大臣(羽田孜君) 御指摘の点につきましては、三月三十一日、これはニューヨーク時間でありますけれども、ちょうど午後八時、日本時間では四月一日、きょうの午前十時でありますけれども、国連安保理事会におきまして、北朝鮮に対し二月十五日にIAEAとの間で合意された査察活動の完了を認めることを促し、また南北非核共同宣言、これを目的とする南北対話の再開を要請し、また北朝鮮と対話を行ってきた国連加盟国に対し対話の引き続き継続を求めたこと、そして保障措置協定の完全実施のために必要な場合は安保理事会としてさらなる検討を行う、こういった内容を議長声明、これは決議というのではなくて、議長声明がコンセンサスで発出をされたところであります。 今回の議長声明はこの問題に対する対話の解決を進めていくために北朝鮮がなすべきことを国際社会として明確に示したものである、こういうふうに私どもは確認しております。 我が国といたしましては、北朝鮮が議長声明を真剣に受けとめて、まずもってIAEAとの間で合意された査察を完全に受け入れ、南北対話に真剣に取り組むよう強く求めたいというふうに考えております。 また、経済制裁につきましては、これ、国連の安保理事会におきまして議論されておらないという現段階におきまして、経済制裁が行われた場合の北朝鮮の反応ぶりについて今予断を持って申し上げることは差し控えさせていただきたいというふうに存じます。
○大島慶久君 制裁措置がとられた場合、北朝鮮が軍事行動をとることがあり得ると思うわけでございますけれども、北朝鮮は昨年五月に射程一千キロと言われる地対地ミサイル、いわゆるノドン一号の試射を行い、そのミサイルは能登半島の沖合に落下したと言われております。通常の角度で発射された場合、さらに射程が延びるとも言われております。 政府は、このミサイルの性能と日本に向けて発射される可能性をどのように分析されておられるのか、またもし発射された場合との程度の被害が出るものと見ておられるのか、さらにその被害を最小限に食いとめるために何らかの対策を講ずることを検討しているのかどうか、防衛庁にお伺いをいたします。長官、お願いいたします。
○国務大臣(愛知和男君) 北朝鮮のいわゆるノドン一号の性能でございますが、まだよくわからないところがございまして、防衛庁として今つかんでいるところを申し上げますと、目標到達までの飛しょう時間は約十分弱ではないだろうか。それから大気圏再突入の速度はマッハ八・五、時速で一万キロ程度ではないだろうか。また、搭載重量については不明でございまして、よくわかりません。核弾頭がつけられるかどうか、あるいは化学弾頭を搭載し得るのかどうかということははっきりわかりませんが、可能性はあるのではないか、こういう分析でございます。また、命中精度でございますが、これはいわゆるピンポイント攻撃をするような精度の高いものではないのではないかという分析でございます。また、発射台が移動式であるのか固定式であるのかというようなところにつきましても、正確なところはまだよくわかっておりませんが、一部移動式であるんじゃないかという情報もございます。また、燃料につきましては液体燃料である可能性が強いと、こう言われております。 これがしかし実際発射された場合に日本としてどういうふうな対応をするかというようなことにつきましては、これはあくまでも仮定の話でございますので申し上げることはできませんので、お許しをいただきたいと思います。
○大島慶久君 ありがとうございました。
○委員長(井上吉夫君) 以上で大島君の質疑は終了いたしました。(拍手) —————————————
○委員長(井上吉夫君) 次に、上田耕一郎君の質疑を行います。上田君。
○上田耕一郎君 私は暫定予算問題を含めて、今の政局の焦点となっております総理自身の政治倫理の問題、NTT株問題について質問します。 総理、連日針のむしろでお疲れでしょうけれども、みずからまいた種でございますし、短時間でございますので、政治倫理綱領に基づいて責任ある答弁をお願いしたいと思います。 第一の問題。 ここに藤木さんの有限会社ランダムウォークの契約書のコピーがありますが、藤木証言によれば、八六年九月上旬、知事室で総理の知人がこれを見せて三百株申し込まれたと証言になっているんですね。この問題について昨日総理は、記憶にございません、県の方にもそのときの面会の記録などないと聞いておりますという御答弁で、そうするとお名前は御存じのはずで、何という方ですか、お聞きいたします。
○国務大臣(細川護熙君) そういう記憶はございませんということを申し上げました。
○上田耕一郎君 県に照会されたんでしょう。
○国務大臣(細川護熙君) 照会しておりません。
○上田耕一郎君 なぜ県の方にも面会の記録がないと言っているんですか。
○国務大臣(細川護熙君) 私が知事をしておりましたころからそういう記録は残されていないということを承知しておりましたから、そういうふうに申し上げました。
○上田耕一郎君 知事のころからこういうことを知っているんですから、極めて奇怪な話です。 第二の問題。 NTT株三百株、額面五十円ですと三十万株に当たる四億円で大口投資ですね。あなたの義父の上田さん、どうも私と同じ名前でまずいんですが、大口の個人投資家だったんですか。
○国務大臣(細川護熙君) 大口の個人投資家と言われるほどではございませんでしたが、株は好きで手がけておりました。
○上田耕一郎君 その遺産にはNTT株以外に他の大口の有価証券はありましたか。
○国務大臣(細川護熙君) それは承知しておりません。
○上田耕一郎君 極めておかしい事態だと思うんですね。 証券局長、当時一般売り出しに先立って行われた二十万株の対象のNTT株入札状況について説明してください。
○政府委員(石坂匡身君) お答えいたします。 昭和六十一年度に行われましたNTT株式の売却に当たりましては、総株数百九十五万株のうち二十万株を一般競争入札に付したところでございます。 その入札におきましては、全体で二千六百八十八件の入札の申込みがございまして、うち法人が千七百五十二社、個人は九百三十六人でございました。また、全体の落札者数は六百九十三件で、うち法人が五百二社、個人は百九十一人となっております。平均の落札価格は、全体で約百十九万七千円ということになっておるところでございます。
○上田耕一郎君 法人と個人の大口投資家約千人が応募して、そのうち百九十一人だけが落札したんですよ。それで、藤木さんが言うには、二、三十人の知り合いに声をかけたが、だれ一人乗らなかったと。たった一人乗ったのは細川知事だったというのです。総理、証言ですと義父がたった一人乗ったと。藤木さんは、総理はすごい度胸だと感心しているのだが、この義父も総理並みの度胸の方だということになりますね。そういう方でしたか。
○国務大臣(細川護熙君) 私は心臓は小さい方でございますが、義父は相当な心臓はしておると思います。
○上田耕一郎君 藤木さんは百株ずつ三回、百八十一万九千円、百二十五万九千円、百九万九千円と価格を決めて入札して落札したと言っている。 総理は昨日の答弁で、入札価格の値段も義父と深山秘書で決めたと、そう言っている。これはどうも偽りの話だと思いますが、どうですか。
○国務大臣(細川護熙君) 深山がいろいろな面で義父の手伝いをしていたということでございますが、ただ、このNTT株の問題はあくまでも義父が購入をしたということでございまして、その手伝いを深山がしていたと、こういうことでございます。
○上田耕一郎君 お聞きのように、作り話というのは次々次々ぼろが出るんですよ。 第三の問題、取引保証の問題です。 総理は昨日、藤木氏の話は私が保証するのを取引すると思ったのかもしないと深山氏が言っていると答弁されました。藤木さんの証言は、保証人の欄には細川さんの名前と印がありました。きのうわからないと答えられましたけれども、この金銭消費貸借契約書に署名捺印されましたか、改めて聞きます。
○国務大臣(細川護熙君) 私が保証をしたということは確かであると、こう昨日も申し上げたわけでございます。
○上田耕一郎君 総理は、二月二十二日、白川議員の質問にこう答弁している。実印はいつも持っていると。三枚の書類については、これだけ大事な問題なので多分目の前で判こを押してもらったかあるいは自分で押したかどちらかだと言っている。あのときは一億ですよ。今度は四億ですよ。目の前で押したか、押してもらったか、自分で押したかなんじゃないですか。
○国務大臣(細川護熙君) そこはなかなか確認できないのですが、恐らくそうではないかとは思いますけれども、ちょっとそこのところは残念ながら私もはっきりと覚えておりません。なかなか確認をすることも今はできないんですが、そういうことでございます。
○委員長(井上吉夫君) 関連質疑を許します。有働正治君。
○有働正治君 法務省刑事局長に尋ねます。 保証人の民法上の責任はどうなっていますか。
○政府委員(濱崎恭生君) 保証というのは、主たる債務者である他人が債務を履行しない場合に、これにかわってその履行をする責任を負うということを債権者に対して約束することを言うわけでございまして、保証人はそういう主たる債務者の債務をかわって履行する責任を負うという立場にあるわけでございます。
○有働正治君 連帯責務、保証責務があると思うんですけれども、その内容を。
○政府委員(濱崎恭生君) 保証債務と申しますのは、今申しましたように、言ってみれば主たる債務に従属する従たる債務ということができようかと思います。 通常の保証債務におきましては、保証人が債権者から請求を受けた場合に、まず主たる債務者に催告をしてくれということができる、これを催告の抗弁権と言っておりますが、そういう権利がある。あるいはまた、主たる債務者に催告して払わないという場合でございましても、主たる債務者に資力があって、かつその執行が容易であるということを証明すれば主たる債務者の財産から執行してくれということを請求することができる、これを検索の抗弁権というふうに呼んでおりますが、そういう権利が通常の保証人にはあるわけでございます。 これに対しまして、連帯保証人の場合にはそういう抗弁権が認められない。したがって、いきなり債権者から請求をされました場合にも自分の保証債務として弁済をしなければならない責任を負う、こういう違いがあるわけでございます。
○有働正治君 保証人の欄に細川氏の名前があったということが指摘されているわけで、もし義父が責務を履行できない場合は四億円の債務履行の責任を総理が負うということになるわけであります。これを見ますと、総理が事実上の取引主体であることも明白になりかねない。 総理は昨日、仮に百歩譲って私の取引であったとして何が問題なのか、これは私のあくまでも普通の経済行為であって何が一体法的にあるいは道義的に問題になることなのであろうか、という開き直りをやられました。 そこで、大蔵省に聞きます。 今述べました百歩譲ったケースは借名取引に当たると思いますが、どうですか。そして、その際何の問題も起きないのでありましょうか。
○政府委員(日高壮平君) 一般論で申し上げますと、いわゆる借名取引も含めまして本人名義以外の名義による取引、いわゆる仮名取引につきましては、昭和四十八年の証券局長通達以来その禁止がうたわれている、そういう形で証券会社を指導しているところでございます。
○有働正治君 厳に慎むように指導されているわけであります。 そこで、法務省に聞きます。 借名取引であれば、五千万円の売却利益が義父の上田氏ではなくて首相側に渡った疑惑も当然浮上してくるわけであります。もしそれが細川知事の政治資金に使われていたとすれば、政治資金規正法違反の疑いも生まれることが考えられるわけでありますが、この点、いかがでありますか。
○政府委員(濱崎恭生君) 法務省とお尋ねがございましたが、政治資金規正法は私ども所管しておりませんので、私の方からの答弁は差し控えさせていただきたいと存じます。
○有働正治君 自治省、お願いいたします。
○政府委員(松本英昭君) 突然の御質問でございますので、担当の政府委員が参っておりませんので、あしからず御理解いただきたいと思います。
○有働正治君 それでは、これらのことについては、自治大臣、当然お答えになれると思うので、ちょっとお尋ねします。
○国務大臣(佐藤観樹君) 事実関係について掌握しておりませんので、私が答える立場ではないと存じます。
○上田耕一郎君 この問題、総理の取引だったのか、義父の亡くなられた故上田さんの取引だったのかというのが、結局売った五千万円の利益がどちらの側の懐に入ったのかということが核心ですよ。 どちらに入ったか。もし、上田さんの側に入っていれば総理の言うとおりかもしれないけれども、もし細川知事側に入っていれば総理の取引になるんですよ。ところが、百九十九株でしょう、非課税、なかなかこれは知恵が働いているんですよ。だから、どっちへ入ったかというのは、これは確定申告書を出せと言ってもわからないんですよ。 そうなると、先ほど服部三男雄さんは立証責任という法律語を使うなと言われたけれども、総理自身が挙証する責任があるんですよ。私じゃなくて義父の側に五千万円の利益が入ったと立証する責任があると思いますが、いかがですか。
○国務大臣(細川護熙君) 事実関係についてちょっと重ねて、これはもう何回か申し上げたことですが、百九十九株を売却して約四億二千万円の借入金を返済いたしまして幾らかは利益を得たと聞いております。しかし、その金額は深山元秘書によりますと、金利分を差し引くなどして約三千万円弱であったということを申し上げました。 そうした事実関係について云々というお話でございましたが、私としては今まで御答弁してきたことで御理解をいただきたい、こう思っております。
○上田耕一郎君 答弁そのものがくるくる変わるし、藤木さんの証言と食い違っているから、これだけ大問題になっているんですよ。だから、今言われた三千数万円の利益が上田さんの方に入っていたということを立証する物証がなきゃ、やっぱりこれは結論がつかないです。首相、いかがですか。
○国務大臣(細川護熙君) その点につきましては、今まで何回かお答えをしてきたところでございます。今のところそれ以上のことを申し上げられる新しい事実関係というものはございません。
○上田耕一郎君 御自分で普通の経済行為と言うこの問題をなぜこんなに隠さなきゃならぬのか。一つは、知事の地位を利用した政治資金づくりの疑惑を隠したいからでしょう。もう一つは、担保にしたマンションが一億円問題とかかわりがあると。こういうことがあると思うんですね。 私は、最後に委員長に要求したい。この問題を解明するために深山正敏秘書の証人喚問と、既に時日を決めようということになりました藤木周蔵氏の参考人出席と、それから資料としてNTT株購入に際しての売買約定書、購入代金払込証明書、入金証明書、それから印鑑を押したかもしれないと言われる東京証券金融との間に締結した根抵当権設定契約書、金銭消費貸借契約書、以上の資料要求をいたします。お願いします。
○委員長(井上吉夫君) 上田君の要求は理事会で協議いたします。
○上田耕一郎君 終わります。
○委員長(井上吉夫君) 以上で上田君の質疑は終了いたしました。(拍手) —————————————
○委員長(井上吉夫君) 次に、西川潔君の質疑を行います。西川君。
○西川潔君 よろしくお願いいたします。 まず厚生大臣に、私は三分という短い時間でございますが、よろしくお願いいたします。 今週の二十八日に示されました二十一世紀福祉ビジョンについて厚生大臣としての基本的なお考えをお伺いしたいと思います。 今回の福祉ビジョンの策定には、大内厚生大臣は昨年就任なさると同時に大変な意欲を示されておられました。我々も大変期待をいたしております。今回のこの提言の内容、そして評価、厚生大臣にお伺いしたいと思います。
○国務大臣(大内啓伍君) 御指摘の二十一世紀福祉ビジョンは相当膨大なものでございますが、端的にその内容の骨格を申し上げますと、これまでの社会保障の重点、これは大体年金、医療に集中しておりましたが、これからの超高齢化社会の到来や少子社会の到来というものを念頭に置きますとどうしても欧米型の福祉の方に比重を相当移していかなければならない、したがって介護とか子育てといった福祉重視型の社会保障の全体像を示したということが一つでございます。 それからもう一つは、それを初めて定量的な形で四つぐらいのケースに分けまして、その重点施策の方向をも含めまして四つのケースをお示ししたということが二つ目の重要なポイントでございます。したがいまして、そこには必要な財源といったような問題についても定量的に示したというところは初めての試みでございます。 そのほかに、これから新ゴールドプランの策定、あるいはエンゼルプラン・プレリュードとして出発したものをさらに本格的なエンゼルプランとして提示せよということが示されていること。 それから、狭義の社会保障の分野だけにとどまらず、雇用とか住宅とか教育といったような広い分野にわたりまして、社会保障を確立するためにはその問題を解決しなければならぬ雇用問題も含めて提示をしたということでございまして、これは過去昭和六十三年にも定性的なものが発表されたことはございますが、定量的な面で幾つかの選択肢を示したということは初めてでございまして、その意味では画期的なことであったと、こう考えております。
○西川潔君 今回の福祉ビジョンにより二十一世紀に向けてその方向性が示されたことになるということでございまして、今後は、そこにまずどういうふうに肉づけをしていくか、何をどのような形でいつからまた始めていかれるのか、その具体的な中身がかぎになってくると思うわけです。 今回のビジョンでは特に介護に重点が置かれておりますが、例えばホームヘルパー制度を見ますと、ホームヘルパーさんの訪問看護の形態をどのようにしていくのか。仮に一日に二時間の訪問を行うといたしましても、その二時間を例えば一度の訪問で終わらせてしまうのか、あるいはその二時間を一回二十分とか三十分とか、二十分にいたしますと一日六回の訪問を行うとか、同じ一日に二時間の訪問でもいろいろ形態が変わることによりまして介護負担が軽減できる度合いが随分と違ってくると思うわけですけれども、例えばそうなりますと、ひとり住まいのお年寄りの方々も大変喜ばれると思います。そして、さらには夜間、土曜とか日曜とか祝日とか、こういう訪問につきましてはどこまでが可能であるのか。 このことは一例にすぎませんが、今回の福祉ビジョンをもとにどのような具体策をお考えであるのか、いつごろから始められるのか、来年度についてはどのようにお考えであるか、厚生大臣にお伺いしたいと思います。
○国務大臣(大内啓伍君) 御指摘のように、介護につきましては相当多様なニーズがございまして、その形態もさまざまでございます。そういうものにこたえられるような介護というものを確立していかなければなりませんので、今私どもの腹づもりといたしましては、来年度予算の概算要求に向けまして新ゴールドプランといったようなものを策定し、その策定に当たりましては、御案内のように今地域におきまして地域ごとに老人のそういう保健福祉の計画が立案されておりますので、それらも十分見きわめまして、今御指摘がございましたように巡回して介護に当たるとか、あるいは土日にも介護に当たられるとか、そういう多様なニーズにこたえるような介護体制を来年度予算に向けて具体的に提案をしたい、こういうふうに考えております。
○西川潔君 我々身近な福祉をやらせていただいておりますが、大内厚生大臣、本当に我々は大変期待しております。大内厚生大臣になられまして、お世辞を言うわけでもありませんけれども、地域の方々、身近な福祉に力を入れていただいて皆さんは随分喜んでおられます。こういう機会に御報告を申し上げておきます。 そして、最後に総理にお伺いしたいんですが、先月総理が国民福祉税構想を示されて以来、その根拠を今回の福祉ビジョンに求められてきたわけですが、総理はどのような評価をなさっておられるのか。 また、今回のビジョンを示されたのは厚生大臣の私的懇談会であるわけですけれども、これまでの総理の発言を伺っておりますと、政治的には細川内閣としての福祉ビジョンであろうと私は受けとめております。この点、総理の認識について、どのようにお考えなのか、仮に総理もそのような御認識をお持ちであるとするならば今後この福祉ビジョンを細川内閣としてどのように位置づけられ、具体的にどのような姿で政策として反映されていかれるお考えであるのか、ひとつ具体的に御答弁をいただいて、最後にしたいと思います。
○国務大臣(細川護熙君) 具体の内容につきましては、厚生大臣からお話があったとおりでございます。 政府として決定したビジョンではございませんが、これからの方向性を示す大変重要な意味を持った資料である、このように受けとめておりまして、厚生大臣から今お話がございましたような手順に従って今後着実にその実施を図ってまいりたい、このように思っております。
○西川潔君 よろしくお願いします。どうもありがとうございました。
○委員長(井上吉夫君) 以上で西川君の質疑は終了いたしました。(拍手) これにて質疑通告者の発言はすべて終了いたしました。質疑は終局したものと認めます。 —————————————
○委員長(井上吉夫君) それでは、これより平成六年度暫定予算三案に対する討論に入ります。 討論の通告がございますので、これを許します。なお、発言者は賛否を明らかにしてお述べ願います。有働正治君。
○有働正治君 私は、日本共産党を代表して、平成六年度一般会計暫定予算外二件に対して反対の討論を行います。 まず、暫定予算を組まざるを得なくなった政府の責任の問題についてであります。 平成六年度の政府予算の審議がおくれている最大の原因は、予算は一月中に提出することとなっている財政法の規定を無視し、小選挙区制の導入を民意を無視してしゃにむにごり押しするために、やっと三月四日になって提出したことにあります。そもそも予算を会期の初めの早期に提出することとしている財政法の趣旨は、予算案がほかの議案に比して最も重要であり国民生活と密接な関係を有していること、審議の範囲も広範で必然的に審議に長時間を要するということから来ておるのであります。このような重要な意義を持っている財政法の原則を無視した責任は重大であります。 また、予算提出後も、細川内閣は、総理自身の佐川急便からの一億円借り入れ問題で国権の最高機関である国会が国政調査権に基づいて要求している資料の提出を拒み続けております。これらのことから、予算審議がおくれているのは専ら総理と政府自身の責任であることを指摘しておかなければなりません。 次に、今回の暫定予算について、政府は人件費、事務費など経常的経費等について必要最小限の経費を計上するなどと言っていますが、その内容は、そのような事務的経費にとどまるものではなく、まだ審議にも入っていない政策経費を含む本予算の五十日分に当たるものであります。 例えば、暫定予算では二兆七千六百三十五億円に上る一般公共事業費が計上されていますが、これは本予算の三割を超える金額であり、大半が事業費となっております。問題になっていますゼネコン優先のビッグプロジェクト予算も当然含まれています。防衛費につきましても、本予算の一三%程度の六千二十一億円が計上されていますが、この中には地対空誘導弾などの武器等の購入費一千二十五億円、戦闘機などの航空機の購入費一千八十三億円など正面装備費の購入費が大半を占めており、また、米軍への思いやり予算、アメリカとの合同軍事演習リムパック94への参加費なども盛り込まれております。 要するに、本暫定予算は、財政法の趣旨である、真にやむを得ない必要最小限のものという暫定予算の範囲を大きく超え、既定の政策経費を含めて、財界奉仕、軍事費拡大、国民生活切り捨てを特徴とする政府提案の本予算のうち五十日分を支障なく執行できることとなっており、到底容認できるものではありません。 以上の理由から本暫定予算に反対であることを表明し、討論といたします。(拍手)
○委員長(井上吉夫君) 以上で討論は終局したものと認めます。 それでは、これより採決に入ります。 平成六年度一般会計暫定予算、平成六年度特別会計暫定予算、平成六年度政府関係機関暫定予算、以上三案を一括して採決いたします。 三案に賛成の方の起立を願います。 〔賛成者起立〕
○委員長(井上吉夫君) 多数と認めます。よって、平成六年度暫定予算三案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。(拍手) なお、審査報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(井上吉夫君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後九時五十六分散会