外務委員会 第2号
- 発言数
- 9 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1994/06/01
会議録
○菅委員長 これより会議を開きます。 理事の補欠選任についてお諮りいたします。 理事牧野聖修君及び井上一成君が委員を辞任されましたのに伴いまして、現在理事が二名欠員になっておりますので、この際、その補欠選任を行いたいと存じますが、先例によりまして、委員長において指名することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅委員長 御異議なしと認めます。 それでは、理事に 高市 早苗君 及び 秋葉 忠利君 を指名いたします。 ────◇─────
○菅委員長 この際、柿澤外務大臣及び平田外務政務次官から発言を求められておりますので、これを許します。外務大臣柿澤弘治君。
○柿澤国務大臣 このたび外務大臣を拝命いたしました柿澤でございます。菅委員長初め外務委員会委員の皆様の御指導をお願いを申し上げますと同時に、あわせて、所信の一端を申し述べたいと思います。 国際情勢は依然として変革期にありがちな不透明で流動的な状況にございます。北朝鮮の核兵器開発疑惑、旧ユーゴスラビア等での地域紛争、ロシア等の改革に伴う諸困難はその例であります。また、先進国経済はようやく回復の兆しが見られるものの失業者の増加が深刻化するなど、平和と繁栄の確保のため克服していくべき数多くの問題があります。 このような中で、我が国は、国際社会の責任ある一員として、世界が直面する問題を克服し、建設的で安定した国際関係を構築するため、これまでにも増して一層積極的な役割を果たしていかなければなりません。これは、まさに我が国自身の平和と繁栄を確保するためにも極めて重要であります。 このような問題意識を持って、私は、これまでの我が国の外交政策を継承し、さらに発展させていく決意であります。具体的には、次の分野で、能動的で創造的な外交を展開していく方針であります。 一 世界経済のインフレなき持続的成長の確保 二 地域紛争の解決を含め、世界平和の確保のため、国連を中心として進められる国際的努力の強化 三 軍備管理・軍縮の一層の促進 四 開発途上国及び旧社会主義国への支援 五 地球環境といった地球規模の問題の解決 こうした方針に従いまして、私は、羽田内閣発足直後の五月二日から八日まで、エジプト、イスラエル、占領地、ジョルダン及びシリアを訪問いたしました。特に、エジプトでは、イスラエル・PLO間のガザ・エリコ撤退合意署名式典に出席するとともに、クリストファー米国務長官等と会談し、中東和平等について緊密な意見交換を行いました。また、日米包括協議に関しましては、私自身カンター米国通商代表と数回にわたり電話で協議し、日米包括協議もようやく再開する運びとなったわけであります。 今日、外交と内政は一体であります。国際社会における我が国の立場と果たすべき役割について国民の御理解を得るためにも、本委員会での御議論は重要な役割を果たすものと確信しております。 私もその任務を全うすべく全力を尽くす決意でありますので、本委員会の皆様の御指導と御協力を賜りますよう心からお願いを申し上げます。(拍手)
○菅委員長 外務政務次官平田米男君。
○平田政府委員 このたび外務政務次官を拝命いたしました平田米男でございます。一言ごあいさつを申し上げます。 冷戦終結後も、北朝鮮の核兵器開発疑惑、核兵器等の拡散の危険を初め、世界はさまざまな困難に直面をしております。これらの問題を克服し、より平和で自由で豊かな世界を築くことは我々に課された歴史的課題であると考えます。 今日、国際社会の中での我が国の存在は飛躍的に大きくなっており、我が国はこうした課題に取り組み、よりよき世界を築くため、経済、政治のみならず文化面においてもより能動的で創造的な役割を果たしていかなければなりません。 私が外務政務次官に就任いたしましてわずか一カ月足らずの間にも、五月十六日にはカリモフ・ウズベキスタン大統領が訪日した際、日本に対し高い期待が表明されるのを直接伺いました。また、二十四日には広島で国連軍縮会議が開催され、私が日本政府代表として軍備管理・軍縮の重要性を訴える機会がありました。このように国際社会の我が国に対する期待と希望は高く、また、その中で我が国自身にとり外交のかじ取りがかつてないほど重要となっているときだけに、重い責任に身の引き締まる思いでございます。 このような考えのもと、私は柿澤外務大臣を補佐して、職務を全うするため全力を傾注する決意であります。 外交に精通しておられる菅直人委員長初め本委員会の皆様の御指導と御協力を賜りますようお願いを申し上げまして、私の就任のごあいさつとさせていただきます。(拍手) ────◇─────
○菅委員長 国際情勢に関する件について調査を進めます。 この際、平成六年度外務省関係予算について、その概要説明を聴取いたします。外務政務次官平田米男君。
○平田政府委員 平成六年度外務省予算重点事項を御説明いたします。 平成六年度一般会計予算案において、外務省予算としては、六千九百四十六億四千九百万円が計上されております。これを前年度予算と比較いたしますと、四・六%の伸び率となっております。 今日の国際情勢は、東西対立の構造が変化し、新たな国際秩序が模索されている中で、不透明で不確実な変革期を迎えております。多くの国における景気の低迷、地域紛争、大量破壊兵器の拡散の危険、開発途上国の貧困等の問題は、世界の平和と繁栄にとり深刻な課題であります。また、地球環境、麻薬、難民、人口、エイズ等の新たな地球的規模の問題に対する関心も増大しております。国際社会がこれらの諸問題を克服する上で、我が国は、増大する国際社会の期待にこたえ、その国際的地位、影響力にふさわしい積極的で創造性豊かな役割を果たしていく必要があります。我が外交に課された使命は極めて重大であると言わざるを得ません。 このような使命を果たすためには、我が国は、流動的な国際情勢に的確に対応し、機動的な外交を展開していく必要があります。 かかる観点から、平成六年度においては、定員等の増強、在外公館の機能強化等の外交実施体制の拡充及び国際貢献策の充実強化の二点を最重要事項として、予算の強化拡充を図る所存であります。 まず外交実施体制の拡充でありますが、外務省定員につきましては、本省及び在外公館合計で百五十名の増員を図り、六年度末の外務省予算定員を合計四千七百六十五名とする所存であります。 機構につきましては、在外公館として在ジャマイカ大使館及び在ドバイ総領事館の新設等を行うこととしております。 在外公館の機能強化につきましては、在外公館施設等の強化及び海外邦人安全対策、危機管理体制の強化に要する経費として、三百十四億三千万円を計上しており、前年度予算と比較いたしますと、四十九億七千百万円の増加であります。 また、外交政策策定の基盤となる情勢判断に不可欠な通信、情報収集、分析、提供機能の強化のため、五十一億八千二百万円を計上しております。 次に、国際貢献策の充実強化に関する予算について御説明いたします。 国際貢献策の三つの柱は、二国間援助等の拡充、平和及び難民、人道分野、地球的規模の問題に関する貢献、そして国際文化交流の強化であります。 まず、二国間援助等の拡充の大半を占める政府開発援助(ODA)につきましては、平成六年度ODA一般会計予算において、政府全体で対前年度比四・八%増の一兆六百三十四億円を計上しております。 外務省のODA予算について見ますと、対前年度比二百二十五億円、四・四%増の五千三百四十二億円となっております。この予算はすべて贈与予算であり、ODAの質の改善に寄与するとともに、外交の円滑な推進にも重要な役割を果たすものと考えます。 このうち無償資金協力は対前年度比七十九億円、三・二%増の二千五百十億円を計上しておりますが、その内訳は、経済開発等援助費が二千七十九億円、食糧増産等援助費が四百三十一億円であります。また、我が国技術協力の中核たる国際協力事業団の事業費として、対前年度比五・五%増の一千六百二十七億円を計上しております。さらに、援助実施体制の強化の観点より、国際協力事業団の定員につき三十二名の純増を図ることとしております。 次に、平和及び難民、人道分野、地球的規模の問題に関する貢献でありますが、我が国は国際平和の維持、確保等の政治的分野においても相応の国際的責任を果たすことが必要となっており、このため平和及び難民、人道分野での国際機関などによる活動の支援のため二百二十一億六千三百万円を計上しております。 また、地球的規模の問題への対応として、環境問題あるいは麻薬問題に対し、国際機関を通じて積極的に貢献するため、九十九億九千七百万円を計上しております。 さらに、国際文化交流の強化でありますが、各国との知的、文化的交流を図り、異なる文化間の相互理解を一層促進するため、百四十六億九千二百万円を計上して国際交流基金事業の拡充強化及び文化協力の推進を図ることとしております。 以上が外務省の平成六年度予算重点事項の概要であります。
○菅委員長 以上で説明は終わりました。 次回は、来る三日金曜日午前九時五十分理事会、午前十時委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時二十五分散会