厚生委員会 第1号
- 発言数
- 13 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1993/02/18
会議録
○委員長(細谷昭雄君) ただいまから厚生委員会を開会いたします。 委員の異動について御報告いたします。 去る一月七日、清水嘉与子君が委員を辞任され、その補欠として南野知惠子君が選任されました。 —————————————
○委員長(細谷昭雄君) 理事の補欠選任についてお諮りいたします。 委員の異動に伴い現在理事が一名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(細谷昭雄君) 御異議ないと認めます。 それでは、理事に木暮山人君を指名いたします。 —————————————
○委員長(細谷昭雄君) 国政調査に関する件についてお諮りいたします。 本委員会は、今期国会におきましても、社会保障制度等に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(細谷昭雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(細谷昭雄君) 社会保障制度等に関する調査を議題といたします。 まず、厚生行政の基本施策について、厚生大臣から所信を聴取いたします。丹羽厚生大臣。
○国務大臣(丹羽雄哉君) 昨年十二月、厚生大臣を拝命いたしました丹羽雄哉でございます。 第百二十六回国会の厚生委員会御審議に先立ち、就任のごあいさつを兼ねまして所信の一端を申し述べたいと思います。 このたび厚生大臣を拝命し、大変光栄に思いますとともに、責任の重大さを痛感いたしておりま す。 私は、かつて、厚生政務次官や衆議院の社会労働委員会の委員長を務めさせていただきました。これからは、大臣として、初心に立ち返って精いっぱい職責を全うしたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 我が国は、今、世界一の長寿国となり、世界でもいまだ経験したことのない超高齢社会を迎えようとしております。こうした中で、国民一人一人が真の豊かさを実感でき、生きがいを持って暮らせる社会をつくり上げることが求められております。 このような真に豊かな社会の実現のため、私は常に国民の皆様の立場に立ち「ぬくもりのある厚生行政」を目指してまいりたいと思います。 以下、平成五年度におきます主要な施策について申し上げます。 まず、最近とみに深刻さを増してきているエイズ問題について、私はみずから先頭に立って、感染予防と患者、感染者の方々への差別と偏見を排した啓発普及や医療体制の充実などに全力を挙げて取り組んでいく決意であります。 また、エイズや難病等を対象とする医薬品等のいわゆるオーファンドラッグの研究開発の促進等を内容とする法律案を本国会に提出することとしております。 次に、本格的な高齢社会において、安心して老後を過ごせるよう、公的年金制度や医療保険制度の長期的な安定を図ることが課題となっております。 平成六年に予定されている年金の制度改正に向けて、現在、厚生年金の支給開始年齢の問題などについて年金審議会等において検討をいただいており、また公的年金制度の一元化は平成七年を目途に検討を進めております。 公的年金制度の一元化が完了するまでの間、暫定的措置として、平成二年度から制度間調整事業が実施されております。この事業については、日本鉄道共済組合に対する調整交付金の特例減額措置を継続することなどを内容とする法律案を提出したところであります。 一方、今後の医療保険制度のあり方につきましては、現在、医療保険審議会において検討をいただいておりますが、国民健康保険については、当面の緊急措置としてその財政の安定化と保険料負担の平準化を図ることなどを内容とする法律案を提出したところであります。 平成二年からスタートした「高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)」も本年で四年目を迎えましたが、その目標の達成に向けて着実に努力していくことが最大の課題であります。この基盤づくりの一環として、福祉用具の研究開発や普及を促進するための法律案を提出することとしております。また、社会福祉・医療事業団等の貸し付けの対象に新たに指定老人訪問看護事業を行う者を加えることとしております。 出生率の低下や人口の高齢化が進む中で、子供たちが健やかに生まれ育つための環境づくりを進めていかなければなりません。同時に母子家庭や寡婦の自立助成等を図る福祉資金の貸付制度については、その資金運用の効率化を行う等の措置を講ずることとしています。 障害者対策に大きな成果を残した「国連・障害者の十年」は昨年をもって終了し、本年からは「アジア太平洋障害者の十年」が始まります。これまでの十年の成果などを踏まえ、障害者の方々のニーズに応じた対策を一層充実させるよう取り組んでまいります。 援護施策の面では、戦傷病者や戦没者遺族の方々等の援護の充実を図ってまいります。援護年金の額を引き上げるとともに、戦没者の妻や父母の方々に対する特別給付金を増額して継続支給することとしております。 我が国が生活大国を実現していく上で社会資本の整備が不可欠となっております。ごみの排出量が増大する中で、廃棄物処理施設の整備、ごみ減量化対策の推進に努めてまいります。 また、診療放射線技師と視能訓練士の業務拡大、精神保健対策の充実、医療施設機能の体系化、マンパワーの確保、原爆被爆者対策の充実、臓器移植問題、食品の安全性確保対策、安全でおいしい水の確保などの課題にも取り組んでまいります。 以上、所信の一端を申し上げました。厚生行政は国民生活に直接結びつく大変重要な分野であり、私は、厚生委員会の皆様の御理解、御協力を賜りながら、全力を挙げて取り組んでまいる決意であります。何とぞよろしくお願いをいたします。(拍手)
○委員長(細谷昭雄君) 次に、平成五年度厚生省関係予算について説明を聴取いたします。高木厚生大臣官房会計課長。
○政府委員(高木俊明君) お手元に配付されております平成五年度厚生省予算案の概要に基づきまして、平成五年度の厚生省予算案につきまして御説明させていただきます。 まず、厚生省所管一般会計予算の規模でございますけれども、総額十三兆一千七百五十二億円ということでございまして、対前年度三・二%の伸びということになっております。 以下、厚生省予算案の主な内容につきまして御説明申し上げます。 まず、一ページをごらんいただきたいと思いますが、第一はエイズ総合対策の推進でございます。エイズは感染者が急増しておりまして、爆発的増加の瀬戸際にございます。この時期に思い切った対策が必要であるということから、前年度予算の約五倍に当たります百一億三千五百万円の予算を計上いたしております。 対策は六つの柱で成り立っております。まず、エイズについての正しい知識の普及啓発についてでございますが、官民挙げて国民的運動を展開するための推進機構の設置等を行うこととしております。二番目が医療体制の充実でございます。それから三番目が検査体制の充実でございますが、保健所における血液検査の迅速化、必要な者への無料匿名検査を含むカウンセリングの実施等を行うこととしております。四番目が相談、指導体制の充実。五番目が研究及び国際協力の推進を図るものでございます。六番目といたしまして、地域の実情に応じたきめ細かな対策を展開するため、都道府県に対する補助制度を創設することといたしております。 続きまして、三ページをごらんいただきたいと思います。二番目が水道、廃棄物処理対策の充実でございます。水道施設の整備につきましては、未普及地域の解消を目指しまして水道施設の整備財源の確保を図りますとともに、安全でおいしい水を安定して供給するための予算を計上しております。それから、廃棄物処理対策につきましては、必要な整備財源の確保とごみ減量化を進めるための予算を計上しております。 四ページをごらんいただきたいと思います。第三は、子供が健やかに生まれ育つための環境づくりの推進でございます。新たに主任児童委員約一万三千五百人を設置いたします。児童委員活動の活性化と児童環境づくりの推進に役立てるということでございます。また、子育て・家庭支援対策といたしまして、特に地域における子育てを支援するため、保育所が連携してモデル事業を実施することとするほか、子供のショートステイ事業の創設を行うことといたしております。 続きまして、五ページをごらんいただきたいと思います。第四が高齢者の保健福祉対策の拡充についてでございます。高齢者保健福祉推進十カ年戦略は四年次目を迎えますが、この計画を着実に実施していくことといたしております。また、小規模ケアハウスの創設、都市型複合デイサービスセンターの創設なども進めることといたしております。また、痴呆性老人対策、これは喫緊の課題でございますけれども、老人性痴呆疾患センターの増設、痴呆性老人加算の改善などきめ細かな対応を行うこととしております。このほか、老人訪問看護ステーションに対する融資制度を創設することといたしております。 続きまして六ページでございますが、五番目の障害者対策の拡充でございます。障害者の地域における自立生活を支援するために、「障害者の明るいくらし」促進事業の充実を初めといたしまして、授産施設の充実、精神障害者福祉工場の創設、小規模作業所の拡充等を行うことといたしております。 続きまして七ページでございますが、六番目に地域福祉等の推進でございます。「ふれあいのまちづくり」事業等を引き続き推進していきますとともに、社会福祉従事職員の確保対策といたしまして、介護福祉士等への修学資金貸付事業を創設するほか中央福祉人材センターの創設及び都道府県福祉人材センターの全県設置等を行うことといたしております。 続きまして八ページでございますが、第七が地域保健医療対策等の充実でございます。昨年の医療法改正を受けまして、インフォームド・コンセントのあり方についての検討のほか、療養型病床群及び特定機能病院に関する予算を計上いたしております。また、歯科保健医療対策、救急医療対策、僻地保健医療対策につきましても引き続き充実を図ってまいります。看護職員確保対策の強化といたしましては、ナースセンターの充実、看護職員離職防止特別対策等を進めることといたしております。 続きまして九ページに入らせていただきますが、八番目が健康づくり対策でございます。健康文化と快適な暮らしの確保という視点から、町づくりのための計画を策定するのに必要な経費に助成するモデル事業を実施いたすこととしております。 十ページでございますが、九番目の有効で安全な医薬品の確保等でございます。医薬分業を引き続き推進するほか、希少疾病用医薬品、いわゆるオーファンドラッグの開発研究を支援することといたしております。また、医薬品等の有効性及び安全性の確保、血液対策等にも力を入れることといたしております。 十一ページ、十番目でありますが、輸入食品等の安全確保対策の充実でございます。輸入食品監視体制の充実強化を図るとともに、新たに食品に関する情報を蓄積、活用するシステムを整備することといたしております。 十一が環境衛生関係営業対策の推進であります。労働力確保の推進や、国際的なフロン規制に対応するドライクリーニング溶剤転換支援事業などを推進することとしております。 十二が援護、原爆被爆者対策の充実であります。戦没者遺族等の援護対策につきましては、援護年金の改善を図るとともに、特別給付金の増額、継続支給等を図ることといたしております。また、原爆被爆者対策につきましては、各種手当を引き上げるとともに、ショートステイやデイサービス事業を創設することなどをいたしております。 十二ページでございますが、十三番目の医療保険制度についてでございます。国民健康保険の厳しい財政状況等にかんがみ、平成五年度及び六年度の暫定措置といたしまして、国保財政の安定化と保険料負担の平準化等を図ることといたしております。また、政府管掌健康保険の国庫補助繰り入れの減額特例措置についてでございますが、厳しい財政事情の中で、厚生省予算の確保を図る上におきましても、やむを得ざる措置といたしまして、政府管掌健康保険の運営に支障を来さない範囲内で所要の減額措置を講じさせていただいております。 それから十三ページでございますが、十四が年金及び生活保護等でございます。年金及び各種手当の額につきまして、平成四年の消費者物価上昇率を基準としてスライド改定を行うことといたしております。また、生活保護基準につきましては、国民の生活水準等の動向を勘案しまして、生活扶助基準について二・二%の改定を行うことといたしております。 次に十四ページの、厚生科学技術の振興についてでございますが、研究費の充実を図ることといたしております。 また、国際協力の推進でございますけれども、国立病院・療養所の再編成の一環といたしまして、国立病院医療センターと国立療養所中野病院を統合いたしまして、四番目のナショナルセンターとして国立国際協力医療センター、仮称でございますが、本年十月に設置いたすことといたしております。 以上、主な内容について御説明申し上げましたが、お手元の資料のうち、厚生省関係の特別会計の予算案並びに公庫、事業団の事業計画等につきましては御説明を省略させていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○委員長(細谷昭雄君) 以上をもちまして所信及び予算の説明の聴取は終わりました。 本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。 —————————————
○委員長(細谷昭雄君) この際、木村厚生政務次官から発言を求められておりますので、これを許します。木村厚生政務次官。
○政府委員(木村義雄君) 皆さんおはようございます。 先般、厚生政務次官を拝命いたしました木村義雄でございます。 厚生行政は、現在、二十一世紀の高齢社会を目前といたしまして、医療、年金、福祉等大変大きな課題を抱えているわけでございます。一方では、エイズ、MRSA等緊急に取り組まなきゃいけない重要な課題も抱えております。 私は、委員の皆様方の御協力をいただき、丹羽大臣を補佐し、明るく豊かな活力ある長寿・福祉社会建設のために尽力をしてまいる所存でございます。 何とぞ皆様方の御指導、御鞭撻をどうぞよろしくお願い申し上げる次第でございます。 ありがとうございました。(拍手)
○委員長(細谷昭雄君) 本日はこれにて散会いたします。午前十時二十一分散会 —————・—————