科学技術特別委員会 第3号
- 発言数
- 7 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1991/10/03
会議録
○委員長(及川順郎君) ただいまから科学技術特別委員会を開会いたします。 まず、理事の補欠選任についてお諮りいたします。 委員の異動に伴い現在理事が一名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと思います。 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(及川順郎君) 御異議ないと認めます。 それでは、理事に太田淳夫君を指名いたします。 ―――――――――――――
○委員長(及川順郎君) 科学技術振興対策樹立に関する調査のうち、関西電力美浜発電所二号炉事故等に関する件を議題といたします。 同伴に関し、科学技術庁から報告を聴取いたします。坂内原子力安全局長。
○政府委員(坂内富士男君) 本年二月九日、関西電力株式会社美浜発電所二号炉において発生した事故について、その後の原因究明の状況等を御説明いたします。 原子力安全委員会といたしましては、今回の事故は、環境に影響を与えるものではなかったものの、我が国で初めて非常用炉心冷却装置が作動したものであったことは重大であると認識し、事故直後から通商産業省から報告を聴取するとともに、原子力安全委員会としても下部機関である原子炉安全専門審査会発電用炉部会に関西電力(株)美浜発電所二号炉蒸気発生器伝熱管損傷ワーキンググループを設置しました。 このワーキンググループでは、通商産業省から原因究明の状況等を聴取するほか、日本原子力研究所から模擬実験の結果を聴取する等、今までに十回の会合を重ねるとともに、美浜発電所、メーカーの検査機関及び研究所の現地調査を行い、事故再発防止に資するべく、現在、鋭意検討を進めている状況でございます。 現在までに判明いたしました事故の原因等について、通商産業省等からの報告に基づき、御説明させていただきます。 まず、事故の原因につきましては、損傷側蒸気発生器の第六支持板上端部で、低温側の伝熱管一本が完全に破断し分離していることが確認されております。また、同時にこの周辺の伝熱管にしゅう動痕を伴う減肉が見られ、このうち既に施栓して使用していない伝熱管の一部に減肉が進み貫通したものが見られました。破断した伝熱管を引き抜き、破面を観察したところ、疲労破面を特徴づける明瞭なしま模様、ストライエージョンが認められております。また、破断伝熱管を挟む位置にある二列の振れどめ金具がそれぞれ上下二本とも設計どおりの範囲まで入っていなかったこと等が確認されております。 これらの状況から、破断管については、振れどめ金具により支持されていなかったことによる限界流速の低下などにより、流力弾性振動が発生し、伝熱管が疲労破断するとともに、周辺管に減肉が生じたものと推定されております。 次に、事故の収束に当たっての機器の不動作の原因につきましては、まず加圧器逃がし弁については、運転員がこの弁の作動用の空気元弁を誤って閉止したため、加圧器逃がし弁に供給される空気が流れなかったためであることが判明しており、次に主蒸気隔離弁については、弁棒に黒鉛が付着し、弁棒のしゅう動抵抗が当該主蒸気隔離弁の閉分力を上回ったためと推定されております。 また、事故による影響につきましては、環境に放出された放射能による周辺公衆の受ける実効線量当量は、最大で約〇・〇一マイクロシーベルトと評価されており、これは自然界の放射線によって一年間に受ける実効線量当量の約十万分の一で、今回の事故による環境への影響はありませんでした。 さらに、炉心の健全性につきましても、種々の解析、分析結果等から炉心が常に冠水状態にあり、燃料の冷却が問題となるような状況とはならず、燃料被覆管からの漏えいは生じなかったと判断されております。 原子炉容器の健全性についても、原子炉容器温度の解析から全く問題のない状態であったと判断されております。 なお、これらの影響評価につきましては、日本原子力研究所のROSAⅣ計画大型非定常試験装置による模擬実験により、冷却水の挙動等の把握に努め、影響評価の妥当性について検証を行っております。 今後、原子力安全委員会では、さきに申し上げましたワーキンググループにおいて、適宜通商産業省等から報告を受け、科学技術的見地から検証を加えるとともに、その検討結果を踏まえ、速やかに今後の安全規制に反映すべき事項を取りまとめ、同種事故の再発防止及び原子力発電の安全性の一層の向上に万全を期すことといたしております。 なお、日本原燃産業株式会社六ケ所ウラン濃縮工場への天然六弗化ウランの輸送が行われましたので、それについて御説明いたします。 当該天然六弗化ウランは、九月二十六日に米国から東京港に到着しました。48Yシリンダーに収納された天然六弗化ウランは同港において船舶からトレーラー十数台に搭載され、同港を出発し、二十七日夕刻、日本原燃産業株式会社六ケ所ウラン濃縮工場に到着いたしました。 今回の輸送において、安全は十分確保されたところでありますが、今後とも関係省庁とも連絡を密にして安全に万全を期してまいりたいと考えております。 ―――――――――――――
○委員長(及川順郎君) 次に、継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。 科学技術振興対策樹立に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(及川順郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(及川順郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午前十一時七分散会