環境委員会 第4号
- 発言数
- 8 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1991/10/03
会議録
○小杉委員長 これより会議を開きます。 環境保全の基本施策に関する件について調査を進めます。 この際、地球環境保全対策の強化に関する件について決議をいたしたいと存じます。 本件につきましては、各会派間におきまして御協議をいただき、お手元に配付いたしておりますとおりの案文がまとまりました。 委員長から案文を朗読いたし、その趣旨の説明にかえたいと存じます。 地球環境保全対策の強化に関する件(案) 一九九二年六月、ブラジルにおいて開催される「環境と開発に関する国連会議」は、地球の将来と人類の生存を左右する重要な会議であり、我が国は、会議の成功へ向けてリーダーシップを発揮し、最大限の努力をすべきである。 一九七二年、ストックホルムの国連人間環境会議で環境問題について討議されて以来、二〇年になろうとしている。 この間、先進工業国を中心として環境問題に対する取組みが行われ、地域的な環境汚染の改善が見られたが、一方、地球温暖化、酸性雨、オゾン層の破壊、熱帯林の喪失、砂漠化の進行、野生動植物の種の減少といった地球規模での環境問題が人類の将来にとって深刻な脅威となるに至っている。 公害、石油対策について実績を持つ我が国は、来年の国際会議を成功させるとともに、さらにそのフォローアップに努め、今こそ地球環境保全に関する内政、外交両面にわたる各般の対策を抜本的に強化する必要がある。 よって、政府は、次の事項について、その実現を図るべきである。 一、国連環境開発会議において、多数の国の支特を得て、条約を含むできるだけ多くの実効ある合意が形成されるよう、我が国として同会議に積極的に参画、貢献すること。 二、温暖化防止対策について、先進国間に共通な二酸化炭素排出目標を定め、また、開発途上国を含む全地球的な参加を得た実効ある内容を有する条約の締結に向けて最大限の努力をするとともに、我が国としては、「地球温暖化防止行動計画」のより着実な推進に努めること。 三、森林保全とりわけ熱帯林保全対策について、適正な森林の保全管理及び持続的経営並びに木材取引等に関する実効ある合意が、開発途上国を含めて得られるように努めること。 また、砂漠化防止についても、実効ある対策の推進に努めること。 四、生物学的多様性の保全についてその対策の国際的合意づくり、及び世界的規模での調査研究に積極的に参画、貢献するとともに、国内の野生生物の保護対策を一層充実させること。 五、「有害廃棄物の越境移動及びその処分の管理に関するバーゼル条約」への早期加入を実現し、所要の国内法制度の整備を行うこと。 なお、廃棄物対策について、廃棄物の減量及びリサイクルの推進に関して一層努力すること。 六、「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」の早期加入を実現し、国内の指定地域の選定等の対応に万全を期すること。 七、開発途上国の環境保全に資する技術の移転及び資金確保については、国際的支援体制の整備に対する協力を含め、その一層の推進を図ること。 また、政府開発援助については、環境影響評価を的確に行い、その実施が環境悪化をもたらすことのないよう十分配慮し、民間企業に対しても同様の指導を行うこと。 八、地球環境保全対策に不可欠な調査研究、観測監視を推進強化し、関連する国際共同行動に積極的に参画、貢献すること。 九、地球環境保全に関する情報の提供、環境倫理の向上及び環境教育の充実等国内政策に万全を期すること。 十、広範にわたる地球環境保全施策の総合的推進のため、関係大臣間の緊密な連絡を確保しつつ、地球環境問題担当大臣を中心として政府一体とたった取組みを強化するとともに、地球環境保全予算の一層の充実を図ること。 右決議する。 以上であります。 何とぞ、委員各位の御賛同をお願いいたします。 お諮りいたします。 ただいま朗読いたしました案文を本委員会の決議とするに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○小杉委員長 起立総員。よって、地球環境保全対策の強化に関する件を本委員会の決議とすることに決しました。(拍手) この際、環境庁長官から発言を求められておりますので、これを許します。愛知環境庁長官。
○愛知国務大臣 ただいまの御決議につきましては、その趣旨を体しまして、今後十分に努力する所存でございます。(拍手)
○小杉委員長 本決議の議長に対する報告及び関係各方面への参考送付等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小杉委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。 ————◇—————
○小杉委員長 この際、御報告申し上げます。 今国会、本委員会に付託されました請願は、水俣病被害者の早期抜本的救済に関する請願外六十九件でございます。各請願の取り扱いにつきましては、理事会で協議いたしましたが、委員会での採否の決定は保留することになりましたので、そのように御了承願います。 なお、本委員会に参考送付されました陳情書は、お手元に配付いたしましたとおり、大阪湾の環境保全に関する陳情書外二件であります。念のため御報告申し上げます。 ————◇—————
○小杉委員長 次に、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。 第百十八回国会、小川国彦君外三名提出の空き缶、空き瓶等の回収に関する法律案並びに環境保全の基本施策に関する件 公害の防止に関する件 自然環境の保護及び整備に関する件 快適環境の創造に関する件 公害健康被害救済に関する件 公害紛争の処理に関する件 以上の各案件につきまして、議長に対し、閉会中審査の申し出をするに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小杉委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。 本日は、これにて散会いたします。 午前十一時八分散会