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118回国会両院1990/04/04

平成二年度一般会計暫定予算外二件両院協議会 第1号

発言数
12
登壇者
5
会派数
3
開催日
1990/04/04

会議録

野田毅自由民主党

○議長(野田毅君) これより平成二年度一般会計暫定予算外二件両院協議会を開会いたします。  くじによりまして、私が本日の両院協議会の議長を務めることになりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。  なお、参議院の協議委員議長には矢田部理君、副議長には太田淳夫君、衆議院の協議委員議長には不肖私、野田毅、副議長には近藤鉄雄君がそれぞれ当選されておりますので、この際、御報告申し上げておきます。  両院協議会は、国会法第九十七条によりまして、傍聴を許さないことになっておりますので、協議委員並びに協議会の事務をとります職員以外の方は御退席を願います。  まず、平成二年度一般会計暫定予算、平成二年度特別会計暫定予算、平成二年度政府関係機関暫定予算の三案について、各議院の議決の趣旨について御説明を願いたいと存じます。  先ほどの両議院の協議委員議長及び副議長の打合会の申し合わせに基づきまして、最初に衆議院の議決の趣旨の御説明を願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

野田毅自由民主党

○議長(野田毅君) 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  それでは、まず、衆議院の議決の趣旨についてお願いいたします。佐藤信二君。

佐藤信二自由民主党

○佐藤信二君 衆議院における平成二年度一般会計暫定予算外二案の議決の趣旨につきまして御説明申し上げます。  本暫定予算は、暫定予算期間中における人件費、事務費等の経常的経費のほか、社会保障関係費等既定施策に係る経費について行政運営上必要最小限の金額を計上し、また、教育及び社会政策上の配慮から特に措置することが適当と認められる金額についても計上してありますが、原則として、新規の施策に係る経費は計上していないのでありまして、これらの内容は妥当と認め可決いたしたものであります。  もとより、本暫定予算は、平成二年度予算が成立するまでの応急的な措置でありまして、国民生活にとって必要、不可欠なものであり、その成立が急がれているものであります。  両院協議会といたしましては、衆議院の議決どおり意見の一致を見ますよう、御賛同をいただきたく、お願い申し上げる次第であります。  以上であります。

野田毅自由民主党

○議長(野田毅君) 次に、参議院の議決の趣旨についてお願いいたします。穐山篤君。

穐山篤日本社会党・護憲共同

○穐山篤君 参議院側が平成二年度一般会計暫定予算外二件を賛成少数で否決した議決の趣旨を申し上げます。  参議院側が本暫定予算に反対する第一の理由は、国民が撤廃ないし凍結を求めている消費税が組み込まれているということであります。  本暫定では、歳入面では消費税収入を計上しておりませんが、歳出には、本予算で消費税を引き当てに組まれた経費の暫定期間見合い相当額について計上を行っております。  消費税は一たん撤廃ないし凍結して、不公正税制の抜本改正を中心とした国民合意の税制改革を進めることが重要な政治、財政上の課題であるにもかかわらず、そうした措置も配慮も無視されております。  反対の第二の理由は、暫定予算期間中に係る税収入を過小に見積もったり、消費税収入が実際にあるのに、意図的に暫定予算から落としたりしていることであります。  暫定予算期間中の税収見積もりは、幾つかの税目で、ここ数年の実績値に比し過小と思える見積もりとなっているほか、消費税収入については、今回と暫定期間が同じ昨年は消費税収入を計上しており、その収納実績も四百四十億円もあったのに、今回はなぜか一切計上しておりません。  大蔵大臣は、前回補正審議では、税収の見誤りにおわびをされ、適正見積もりを約束されましたが、そのやさきの今回の措置は消費税批判をかわすための意図的な税収計上との疑問も生じ、認められません。  反対の第三の理由は、本暫定には、本来、暫定予算の性格として、計上すべきでない政策経費が計上されていることであります。  本暫定では、生活扶助基準の引き上げ等教育及び社会政策上等の経費を計上したとされておりますが、政策経費に関し、本予算計上分を暫定期間の比率案分で対処する安易な編成が行われており、認めがたい経費が含まれております。  なお、その一例として、我が国防衛政策の基本を逸脱するおそれのあるリムパック経費十三億三千万円の指摘がありました。  このほか、否決の理由は多岐にわたりますが、両院協議会といたしましては、参議院が指摘をしました暫定予算三乗に反対する諸事項を除去すること等によって、本暫定予算が成立できますように御協力、御賛同いただきたく、お願い申し上げる次第であります。  以上であります。

野田毅自由民主党

○議長(野田毅君) これにて各議院の議決の趣旨についての説明は終わりました。  それでは、これより協議に入ります。  速記をとめてください。     〔速記中止〕

野田毅自由民主党

○議長(野田毅君) それでは、速記を起こしてください。  この際、参議院側から発言を求められております。これを許します。太田淳夫君。

太田淳夫公明党・国民会議

○太田淳夫君 参議院側としましては、ただいま趣旨説明及び開陳しました意見を踏まえまして、この暫定予算三案に対しましては何らかの修正及び削除を加えることが必要であろうと考えます。  両院の議決が異なる場合には、何らかの解決策を策定するのがこの両院協議会でございますので、議長におきましてはぜひともそうした取り運びをお願いしたい。これは参議院の意見であります。

野田毅自由民主党

○議長(野田毅君) 次に、衆議院側から発言を求められております。これを許します。原田昇左右君。

原田昇左右自由民主党

○原田昇左右君 お話は承りました。  衆議院側としては、到底、参議院側の要請をお受けするわけにはまいりません。  御承知のように、暫定予算は、総予算が成立するまでの応急的な措置であります。  国家公務員の給与を初め国家機関の業務の継続、国民生活の維持から申しましても、必要欠くべからざるものであります。  加えて、憲法や財政法は、暫定予算を国会が否認することは想定しておりません。したがって、暫定予算を否認することは、国家の存立の否定にもつながるものと存じます。  よって、憲法第六十条に基づき、国会法等の定める手続に従い、衆議院の議決どおりお願いいたしたいと存じます。

野田毅自由民主党

○議長(野田毅君) それでは、いろいろ御協議をいただいたのでありますが、意見の一致を得る見通しがないものと認めざるを得ません。  つきましては、協議会といたしましては、成案を得るに至らなかったものとして、これを各議院にそれぞれ報告いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

野田毅自由民主党

○議長(野田毅君) 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  これにて協議会の議事は終了いたしました。  各位の御協力によりまして議長を無事務めさせていただきまして、どうもありがとうございました。  これにて散会いたします。     午後六時十分散会

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