決算委員会 第2号
- 発言数
- 8 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1989/02/15
会議録
○委員長(安永英雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。 まず、委員の異動について御報告いたします。 去る二月九日、藤井孝男君が委員を辞任され、その補欠として山岡賢次君が選任されました。 また、十日、藤井恒男君が委員を辞任され、その補欠として三治重信君が選任されました。 —————————————
○委員長(安永英雄君) 次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。 委員の異動に伴い現在理事が二名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(安永英雄君) 御異議ないと認めます。 それでは、理事に山岡賢次君及び及川一夫君を指名いたします。 —————————————
○委員長(安永英雄君) 次に、国家財政の経理及び国有財産の管理に関する調査を議題とし、派遣委員の報告を聴取いたします。 まず、第一班の御報告をお願いいたします。上杉光弘君。
○上杉光弘君 本委員会の委員派遣第一班について御報告いたします。 第一班は、安永委員長、峯山理事、丸谷、梶原、関委員及び私、上杉の六名で去る二月一日から三日までの間、国家財政の経理及び国有財産の管理に関する実情等を調査するため、大分県と宮崎県に派遣されました。 第一日は、大分キャノンの工場を視察した後、大分県庁を訪れ、平松知事より県勢の概要と施策の重点を聞き、あわせて、九州財務局大分財務事務所長より、管内経済情勢と国有財産の管理状況の説明を聴取しました。次に、ソフトパークセンタービルを視察、テクノポリス推進の中核組織の現状について説明を受けました。さらに、日本道路公団の別府−湯布院高速道路の建設現場をも訪ねて、工事の進行状況を確かめております。その後、大分県の一村一品運動の原点である湯布院に足を運びました。 第二日目は、宮崎県に移動し、日向市にある浮上式鉄道宮崎実験センターを訪れ、技術開発の現状及び今後の方針について説明を聞きました。その後、宮崎市の近くの新富町にある九州鰻販売株式会社の加工過程を視察するとともに、地域開発の実情の説明を受けました。 第三日目は、最初に宮崎・日南海岸リゾート構想についてその中心地点を見おろしながら説明を聞き、その後、松形知事より県勢の概要と各種地域開発の構想及び現況の、また、宮崎財務事務所長の管内経済情勢及びリゾート開発に関連する国有財産の管理状況についての説明を聴取しました。総合運動公園視察の後、宮崎学園都市に足を運び、大学の移転統合整備とともに進められている福祉、医療関連企業の立地地域、住宅整備状況を視察し、最後に航空大学校を訪れ、教育・養成の実際をつぶさに実見しました。 以下、印象の深いものに絞って報告いたします。 大分、宮崎両県の経済情勢を見ると、住宅建設及び公共工事が高水準に維持され、個人消費も堅調に推移、また設備投資の動きも力強くなっている。こうした状況を反映して、鉱工業生産も全体として増勢を維持し、雇用面においても、卸、小売、サービス業などを中心に新規求人が増加し、求人倍率も急速に高水準となりつつある。こうした好況は、内需拡大策によるところも大きいが、地元の官民による積極的な地域開発の効果が実を結びつつあるのではないかと感じました。 ただし、こうした好況も、全国と比較するとまだ不十分であり、また人口動向などを見ると、高度成長期の大幅な減少から、昭和四十年代の後半になってUターン現象などにより回復しつつあったものが、再び流出するおそれが出てきている。これは、基本的に九州東海岸部の基礎的公共施設におくれがあり、経済的基盤が弱く、家族形成期において安定的な職種がないことの影響であるとする県当局の説明でありました。 事実、両県の道路及び鉄道施設は他の地域に比べてかなり見劣りし、そのことがネックとなって、せっかくの開発効果も十分に発揮できない事例も多いようです。 今回視察しました別府−湯布院間の道路橋やジャンクションは、長崎市と大分市を結ぶ九州横断自動車道の一部で途中九州縦貫自動車道とも連絡しており、完成の暁には経済効果も期すべきものがありましょう。建設に伴う温泉源への心配された影響も現在のところないようで、今夏の開通が 待たれております。しかし、全体の開通には今後の用地買収、車線数等難題も多く、所期の目的の達成はなお気を緩められないものがあります。さらに、来年度予算で期待される東九州自動車道等の交通ネットワークの建設への地元の強い要望もゆえあると感じた次第であります。 浮上式鉄道宮崎実験センターにおけるリニアモーターカーの技術開発の現状は、既に東海道新幹線の実験線着工の時点の技術水準より進んでおり、早期に実験線の建設に踏み切らねば、技術者の分散という事態をも懸念されるとのことであります。地元には、発祥の地において引き続き実験線をという要望が強く、実用線についても、「時間距離の短いところをより短くではなく、時間距離の長いところを先に」へ哲学の転換を行い、東九州リニア新幹線へつなげるようにとの厚い期待を寄せています。 大分県の開発計画の中心は、豊の国テクノポリス計画と名づけられた大分空港を核とする臨空工業地帯構想であります。それは、企業の誘致だけが目的ではなく、地域への技術の移転を目指しており、そのため、県の土地信託によるインテリジェントビル建設と一体化して情報機能を集積し、中小企業の必要とする先端技術と人材養成を行っており、注目されます。 一方、宮崎県の地域開発は、国から第一次の承認を受けた宮崎・日南海岸リゾート構想が注目されます。温暖で快適な気候とすばらしい自然の下で、ゴルフ、ヨットなどを楽しみ、神話・伝説の里を訪ねる保養基地として開発し、さらに、地価、物価の日本一安いメリットを生かし、国内版シルバー基地としても整備しようとする内容であります。保安林の解除等残された課題も多いのでありますが、波及効果も大きいのでぜひ実現をとの県民の期待を強く感じます。その他、報告したいことが多くありますが、時間の関係で省略いたします。 最後になりましたが、派遣に際し、各方面から寄せられた御協力に深く感謝いたしまして報告を終わります。 以上であります。
○委員長(安永英雄君) 次に、第二班の御報告をお願いいたします。大島友治君。
○大島友治君 本委員会の委員派遣第二班につきまして御報告いたします。 今回の委員派遣第二班は、寺内、及川、諫山の各委員、それと私、大島の四名で、二月一日から三日までの三日間、国家財政の経理及び国有財産の管理に関する実情等を調査するため、広島県及び山口県に参りました。 調査の内容を申し上げますと、二月一日は、大蔵省中国財務局、広島国税局及び広島国税不服審判所についてそれぞれ管内概況の説明を聴取いたしました。管内経済は、久方ぶりの活況を呈しているということであります。同地域は、造船、石油、鉄鋼、化学などのいわゆる重厚長大産業に特化している関係上、地方経済でありながら全国の景気と同じ道をたどっております。広島国税局管内における昭和六十二年度の租税収入は、一兆七千八百五十七億円で、全国に占める割合は三・八%となっておりますが、間接税は七・一%とウエートが高くなっています。これは管内にある石油コンビナートからの揮発油税と、酒どころとしての酒税に負うところが多いものであります。広島国税不服審判所における不服審査請求事件は、発生件数が年々増加して昭和六十二年度は六五%増の三百五十八件で、一方、処理件数は六八%増の二百四十九件というように、限られた人数で迅速な対応に努力しているということでありました。 次いで、管内の基幹産業である「マツダ」を訪れました。同社は、資本金六百二十八億円、従業員二万八千二百九十六名で、乗用車、トラック、削岩機、工作機械の製造、販売等を行っておりますが、輸出比率が高いため円高の影響を受け、昭和六十年当時七百十億円あった経常利益が、六十二年には百一億円に激減したのでありますが、極力経費を節減し、魅力ある新商品の開発に努力し、一方、海外事業を積極的に展開するなどして、一ドル百円にも対応できるようにしてきた結果、底を脱し、ようやく上向いてきたということであります。 酒どころ広島を代表する酒造会社で、「千福」を商標としている株式会社三宅本店に参りました。同社では、高精白米を使って発酵させてつくった吟醸酒、文字どおり米だけでつくった純米酒、それと本醸造酒や調合酒を製造しております。現在の酒愛好家の趣向の多様化に対応して、高級酒から紙パック入りやカップ入りなど幅広いニーズにこたえるよう努力しているとのことでありました。 二月二日には、まず海上自衛隊第三一航空群に参りました。この部隊は我が国で飛行艇を運用している唯一の部隊であり、周辺海域の防衛及び警備、航空救難、訓練支援、災害派遣等を任務としております。特に事故防止には、指揮官の熱意、安全組織の活用、各隊員の安全活動への積極的な参加を指導の基本方針として実施しており、四年十カ月間余の無事故飛行を続けているとのことであります。 その後、山口県に参り、県勢概況を聴取いたしました。昭和六十二年度は、予算額約五千四十億円に対して決算額は約四千九百三十九億円で、約三億円の黒字であります。同県では、二十一世紀に向けて新しい県づくりを進めるため、「第四次県勢振興の長期展望」を策定し、先進的な高度情報通信を目指す「ニューメディアプラザ山口」を建設するとともに、オクトピア構想を推進するなど画期的な事業に取り組んでおります。 二月三日は、まず国際電信電話株式会社の山口衛星通信所に参りました。同所は、現在、大小合わせて十基のアンテナがあり、ヨーロッパ、アフリカ、中近東、アジア諸国との国際通信を行い、電話、テレックス、テレビ伝送、データ通信などのサービスを、また、インド洋海域を航行する船舶に対して即時性のある良質な電話やテレックス、それにSOS通信を提供するなど、国際衛星通信に大きく貢献しております。 次いで、萩焼の窯元である大和保男窯を訪れました。萩焼の特色は、長い間使用しているうちに表面のひびに茶渋が浸透して、色調におもしろみが出てくることで知られています。大和氏はこれまで内外を問わず、数々の工芸展で入選を果たされ、昭和六十三年には山口県指定無形文化財萩焼保持者の認定を受け、今後ますます活躍の期待できる芸術家という印象を得たのであります。 次に、社会福祉法人「ふしの学園」に参りました。この施設は、山口市内及び近郊の精神薄弱者のために、その能力、適性に応じた授産業務を行い、技術の習得と勤労意欲の高揚を図るとともに、園内の生活を通じて円満な人格の形成、情操の陶冶及び社会性を育成し、その自立を助長することを目的としております。授産種目は、自営として、窯業、ブロック製造、洋裁、編み物。受託加工として被服加工、紙箱加工、電線加工などであります。現在の課題は、就職が難しいこと、新しく入ってくる人は、比較的重度がふえる傾向にあるということでありました。 山口県流通センターは、山口市と小郡町のちょうど境にあります。中国自動車道の全線開通や、山陽自動車道の整備等新しい高速交通時代に対応して、流通機構の整備と流通の近代化を促進することを目的として設置されたもので、企業進出など極めて順調に推移しているとのことでありました。このセンターによって、県内の消費物資の安定供給と物価の安定、第三次産業の基盤強化、地域経済の活性化などが図られております。 最後に、国定公園秋吉台と特別天然記念物秋芳洞に参りました。秋吉台は日本で一番広い石灰岩の山で、独特の地形を呈し、カルスト地形と称し、地質学研究対象の宝庫でもあり、二億年前の日本列島の地殻変動がこの秋吉台の地質構造から証明されているということであります。秋芳洞は、先月崩御された昭和天皇が、大正十五年、皇太子として洞内を探勝され、命名されたということであります。洞内では、大自然が長い年月をかけてつくり出したさまざまな造形美に感嘆いたしまし た。 最後になりましたが、今回の委員派遣に当たりましては関係各機関に大変お世話になりましたことを申し添え、お礼を申し上げたいと存じます。 以上、御報告申し上げます。
○委員長(安永英雄君) これをもって派遣委員の報告は終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時三十二分散会 —————————————