予算委員会 第7号
- 発言数
- 26 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1989/02/28
会議録
○大野委員長 これより会議を開きます。 昭和六十三年度一般会計補正予算(第1号)、昭和六十三年度特別会計補正予算(特第1号)、昭和六十三年度政府関係機関補正予算(機第1号)、以上三案を一括して議題とし、質疑を行います。 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。佐藤敬治君。
○佐藤(敬治)委員 質問の通知には出ていませんでしたけれども、きのう中曽根前総理が記者会見をいたしました。その件についてお尋ねを申し上げたいと思います。 総理にお伺いしますが、中曽根さんの記者会見の後、総理は、あれで中曽根さん、潔白になった、こういうようなコメントを出しておりましたが、あれでやはり潔白になったと思いますか。
○竹下内閣総理大臣 私が申し上げましたのは、その内容等を全然聞かない前でございましたが、ここで質問がありましたので、前総理がおっしゃっておることはそのとおりであると思います、このように申し上げた次第でございます。
○佐藤(敬治)委員 大変おかしなことで、内容がわからぬで、何でいいかも悪いかもわかるんですか。
○竹下内閣総理大臣 終わったという報告、メモが回ってまいりました。中曽根総理がおっしゃっているのはそのとおりだと思います、中身は別といたしまして、前総理が記者会見されたということはそれは正しいことだという前提の上に立って申し上げたわけでございます。
○佐藤(敬治)委員 そうすると、中身はわからないけれども中曽根さんという人を信頼して、中曽根さんが言ったんだから本当だ、こういうふうにおっしゃったわけですか。
○竹下内閣総理大臣 もちろん信頼申し上げておるから、中身をつまびらかにする時間的余裕ももちろんない時期でございましたが、そのとおりでございましょうと申し上げたわけでございます。
○佐藤(敬治)委員 大変な信頼関係でまことにいいことだと思いますが、中身が全然わからぬでいいも悪いも、何も検討もしないでこういう重大な問題に対してあれはいいんだということを言うのはちょっと私は軽率だと思ってあれを見ておりました。 それはそれといたしまして、私どもはあの記者会見を見ましてますます疑惑をむしろ逆に深めた、こういう感じを持っておるわけでございます。その点について、時間がありませんので二、三点について御質問申し上げたいと思います。 まず第一に、政府税調の任命の問題であります。中曽根さんはきのう、暴れ馬を連れてこい、こういうことは言ったけれども、人の名前は一切、おれは総理大臣で偉いんだからそんなこと、細かいことは言わない、一切知らぬ、こういうふうなことを言っております。しかし、この間の楢崎議員の質問に対しましてやりとりを聞いておりますと、どうもそういうものではない、こんな気がします。 試みにこの前の楢崎さんの質問要旨を見てみますと、こういうふうに書いてあります。 税制調査会令という政令がある。その三条で、総理大臣が任命することになっております。こういうふうに書いてあります。 総理大臣が任命するようになっておりますが、実際はどのようにされるかというと、それが八条にあるとおり、「庶務」というところに「調査会の庶務は、内閣総理大臣官房内政審議室において大蔵省主税局及び自治省税務局の協力を得て処理する。」つまり大蔵省の主税局と自治省の税務局は協力をして、そして推薦人を決めて、そして今言った内閣総理大臣官房内政審議室を通じて総理に上げる。ここでもしこの推薦の仕方いかんによっては、職務権限と絡んでこの株譲渡の問題が非常に贈収賄疑惑に結びつく。こういうふうに出ております。 そして、だれがどこで推薦したのか、それいかんによっては重要な疑惑に発展していきます、はっきりしてください、こういう質問に対しまして水野政府委員が 特別委員は学識経験のあるお方の中から内閣総理大臣が任命をするということでございまし て、私どももその庶務につきましてはお手伝いはいたしますが、そうした任命行為はすべて内閣 総理大臣の行為でございます。したがいまして、個別的にどのような推薦と申しますか、選出の 過程と申しますか、そういったことは承知いたしておりません こういうふうに言っております。 楢崎さんはさらにその後に はっきりしておることは、竹下現総理はそのとき大蔵大臣でありましたが、当時の竹下大蔵大臣 はこれに関係していらっしゃいません。それは私調べております。結局総理周辺だったでしようが。 間違いないのですよ。つまり中曽根さん周辺ですよ。そうしたら、これは職務権限がある、許認 可の。そして献金と同じ性質を持つた、これはもう殖産住宅の判決でわかっておるが、献金をも らっておる。献金と同じですから。許認可権に関して職務権限を持っておる人がそれを行使した らどうなります。 こういうふうに法務大臣に質問しておるわけですけれども、ここの質問でも、やりとりでもわかりますように、はっきりと政府委員は、私どもは知りません、庶務のお手伝いはしますけれども、任命するのは内閣総理大臣であります、こう言っております。 したがって、きのう、暴れ馬を連れてこいといったことは言ったけれども、個別の名前なんか、おれは総理で偉いんだからそんな小さいことは言わない、こう言ったことは全く疑問がある、うそだ、こういうふうに思われますが、いかがですか。
○竹下内閣総理大臣 私も何度か答えたことがございます。官房であったか秘書官室であったか定かに記憶がありませんが、名簿が上がってまいりましたので、結構でしょう、こう申したということをたびたび委員会等でお答えをしてきたところでございます。手続、そして任免権の所在というようなものは水野前主税局長がお答えをしたとおりでございます。
○佐藤(敬治)委員 水野主税局長がお答えしたとおりでありますというと、内閣総理大臣の権限であって、我々は知りません、こういうことを言っているのですよ。だから中曽根さんが、当時の総理の中曽根さんが知らないはずはないと私は言っているのです。いかがですか。
○竹下内閣総理大臣 最終的に名簿の決裁をどこでするかということはちょっと定かにいたしておりませんが、任命権者が内閣総理大臣であることはおっしゃるとおりでございます。
○佐藤(敬治)委員 そうすると、当時大蔵大臣でありましたあなたが名前を出して推薦したのですか。
○竹下内閣総理大臣 先ほども申しましたように、秘書官室でありましたか大蔵大臣官房でありましたかは定かに記憶しておりませんが、名簿が回ってまいりまして、結構だと言った記憶はございます。
○佐藤(敬治)委員 大蔵官房にお聞きしますが、——これは主税局長でもいいですが、当時の関係者にお聞きします。 あなた方は、ここに水野政府委員の答弁によりますと、内閣総理大臣の行為で、我々は知らぬ、お手伝いはするけれども、決めるのは総理大臣だとはっきり書いてあるのです。一体どこから名前を上げていって、順序立てていくと、どこのところで総理大臣に名簿が上がっていくのですか。
○尾崎政府委員 水野前主税局長が御答弁申し上げましたように「委員及び特別委員は、学識経験のある者のうちから、専門委員は、財政経済又は税制に関し専門的知識のある者のうちから、内閣総理大臣が任命する。」このように政令上定められております。それに従いまして手続をいたしているわけでございます。 で、お手伝いをしているという件でございますが、いずれの審議会も同様であろうかと思いますけれども、事務当局といたしましては、本件でございますと、内閣官房との間で一般的な選考方針をいただいておりますとか、具体的な候補者名についてとか、いろいろ打ち合わせながら内容を固めていくというのが通常の場合でございます。
○佐藤(敬治)委員 中曽根さんは、非常にこの問題に関心を持っておりました。だからこそ、暴れ馬を入れて少しひっかき回さなければいかぬ、こういうことまで言っているのです。特別に暴れ馬を入れろと言っているのですよ。それに、何にもおれは知らぬというはずはないと思う。だれが一体指名で、暴れ馬というのはこういう人だという、だれかが名前を出したに違いないのです。だれが出したのですか。
○尾崎政府委員 暴れ馬というのは、たしか私の記憶では、海外における記者会見か何かにおきまして、税制調査会の活性化を図るために、いわばその暴れ馬というような生きのいいような方を、委員を追加したいというようなお話を総理がなさったように記憶いたしております。そういうようなこともあってか、税制調査会に特別委員といたしまして十名を追加をするという話になりまして、特別委員として選任した中に、その江副さんも入っていたということでございます。
○佐藤(敬治)委員 だれが一体その江副さんを推薦したのですか。
○尾崎政府委員 冒頭申し上げましたように、任命権者は内閣総理大臣でございますので、その任命の経緯につきましては私どもからつまびらかにする立場にないわけでございます。
○佐藤(敬治)委員 全く、実際にやった人さえ知らないのです。そうすれば、任命権者である中曽根さんがやったに決まっておるじゃないですか。いいですか。しかも、この十名を特別に追加しているのですよ、特別委員として。たった十名ですよ。わざわざ、活性化しなければ、政府税調を活性化しなければいけない、暴れ馬を入れろと言ってわざわざ十名追加しているのですよ。たった十名ですよ。それを、暴れ馬を入れろと言った中曽根さんが何も知らぬというばかな話はないじゃないですか。しかもそれをやった人が全然知らぬと言っている。だれが一体これを覚えているのですか。だれが覚えていると思いますか、総理。中曽根さんしかないと思いますが、あなたはどう思います。
○竹下内閣総理大臣 普通、私もたびたび内閣官房長官をやっておりましたので、総理任命の人事につきましては、内閣官房がこのもろもろの作業に当たるということは確かに言えると思うわけでございます。その際に、いわば税制調査会等を活性化するために適当な人はないかというようなことは、各関係方面との意見交換等はあり得ることであろうと思っております。 ただ、私は大蔵大臣でございましたから、私のところへは、先ほど申しましたように、秘書官室でございましたか、大蔵大臣官房でありましたかから名簿が上がってまいりまして、結構でしょう、こういうことを申した記憶はございます。それがどういう段階で調整されたかということについては知る立場にないという事務当局の答弁は、それなりに私は当然のお答えであろうというふうに思います。 いま一つつけ加えますならば、上がってまいります名簿を見まして、任した限りにおいて自分が必ずしもその人を知らない、面識がないというような場合も私の経験の中にはもとよりございます。
○佐藤(敬治)委員 これはまあ、こんなことを幾らやっても水かけ論です。とにかく当時の大蔵大臣も知らぬ。それを手伝った庶務も知らぬ。官房も知らぬ。だれも知らぬ。そして任命されている。であれば、後は総理大臣が自分で任命したしかないじゃないですか。しかも何十人、三十人も五十人もじゃないですよ。任命した中で特に十名追加しなさいと特命でやっているのです、たった十名。それを知らないはずはない。だれも知らなければ中曽根さんが任命したに決まっているじゃないですか。私はとてもあんなものを信用も何もできるはずはないのです。あなた方は無責任な答弁しなさんなよ。知らない。だれが一体覚えているのですか。冗談じゃないですよ、こんな無責任な答弁に満足されますか、一体。冗談じゃないですよ。無責任なこと言うな。
○大野委員長 速記をとめて。 〔速記中止〕
○大野委員長 速記を起こして。 尾崎主税局長。
○尾崎政府委員 繰り返しで恐縮でございますが、内閣総理大臣の任命人事でございまして、私どもは事務当局として通常のお手伝いはいたしてございますが、何分にも人事の話でございますし、選定等につきましては、これに直接関与しているということでもございませんので、私どもから申し上げることはこの限りでお許しをいただきたいと存じます。
○大野委員長 この際、暫時休憩いたします。 午前十時三十一分休憩 ————◇————— 〔休憩後は会議を開くに至らなかった〕