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114回国会衆議院1989/04/28

議院運営委員会 第13号

発言数
11
登壇者
6
会派数
5
開催日
1989/04/28

会議録

山口敏夫自由民主党

○山口委員長 これより会議を開きます。  本日の本会議について御協議を願います。  村岡兼造君。

村岡兼造自由民主党

○村岡委員 自由民主党を代表して、平成元年度予算案を案件とする本会議開会について、意見を申し述べます。  御案内のとおり、平成元年度予算案は、昨二十七日予算委員会において、起立総員をもって可決されました。採決に至るまでの経緯につきましては多くは述べませんが、予算委員会の理事会におきましては、我が党は各党に対しるる御説明を申し上げ、円満なる解決を図りつつ、納得のいく運営に努力してまいったのであります。しかしながら、各党は、理事会においてはただいたずらに自説を述べるにとどまったのであります。委員会の開会に当たりましては、予算委員長の出席要請に対しましても各党はかたくなに拒否し、みずからが議会制民主主義の根幹である話し合いと審議を放棄したのでございます。やむを得ず、ルールにのっとり、採決を行ったわけであります。  立法府として、言論の府として堂々の論陣を張り、国民の前にみずからの姿勢を示すことが職責を全うすることであります。にもかかわらず、みずからの行動には何らの反省もせず、かかる事態はすべてが自民党の責任であるがごとき意見に対しましては、断固として許すわけにはまいりません。  我々国会に課せられた使命は、国民生活を守るために法律案を審議し、成立させることにあります。とりわけ予算案はその第一義なのであります。  申すまでもなく、我が国の予算は、国民生活、国民経済の安定発展の基盤となっているにとどまらず、今や国際的にも強い期待を寄せられていることを忘れてはならないのであります。外にあっては無償資金協力関係のODAがあり、この中には、今回竹下総理が訪問するタイやマレーシアなどASEAN諸国に対するものも含まれているのであります。国民生活への影響については、公共事業の新規事業執行ができないという問題を初め、社会福祉、雇用対策の面でも、寝たきり老人対策や高齢者雇用対策の新規事業がこれまた実施できなくなっております。さらに、農畜産物の自由化対策、中小企業活性化のための新規事業、地球規模の環境問題にかかわる新規施策等が平成元年度予算には盛り込まれているのでありますが、これらも実施できない状況なのであります。  暫定予算は本予算成立までのつなぎであるという基本的な性格を有しており、本予算未成立の段階では内外の諸情勢に適切な対応を行うことができないのであります。  したがいまして、国民生活への悪影響を最小限のものにとどめ、内外からの信頼を確保していくためには、本予算の一日も早い成立が是が非でも必要なのであります。責任政党として、国民政党として国政を担う我が党といたしましては、予算の未成立のままでいたずらに日を重ねることは許されないのであります。予算委員会におきまして採決を見ました平成元年度予算案を速やかに本会議におきまして採決し、参議院に送付いたし、一日も早い成立を期さなければなりません。委員会において採決されました案件を明快なる理由なくして遅滞させることは、まさに我々議院運営委員会の責任であると言わざるを得ないのであります。  したがいまして、本日一刻も早く本会議を開会し、平成元年度予算案を採決されますことを望むものであります。重ねて本会議開会を強く要求し、我が党の態度表明といたします。(拍手)

山口敏夫自由民主党

○山口委員長 清水勇君。

清水勇日本社会党・護憲共同

○清水委員 日本社会党・護憲共同を代表して、今、自民党の村岡理事からまさに言語道断の発言がございましたので、これに反対をし、正当な主張をこれから展開いたしたいと思います。  実は、ここに、ある有力紙の社説がございます。こう指摘をしております。   私たちの暮らしに直結する予算の審議は、国会の仕事のなかでも最も重要なものの一つだ。それを、ごく短時間のうちに、しかも与党だけで簡単に可決するということは、立法府の自殺行為に等しい。   われわれは、一貫してこの種の高圧的な国会運営に反対してきた。国会こそ議会制民主主義の礎石だと信じるからである。   ここにきて自民党が、こうした乱暴な手段に出た理由は明白だ。竹下首相が退陣表明した以上、すべてはそれで免責されてしかるべきだという考えである。政局混乱のすきに乗じて予算案を単独で処理し、中曽根前首相の国会喚問も流して、リクルート疑惑にふたをしたいのであろう。 こういう指摘がございます。これは、一新聞社の社説にとどまらず、けき、さまざまな報道機関が一斉に指摘をしている内容でございます。しかも、これは大部分の国民が深く憂いを同じくしていることでございます。  御承知のように、今国会は異例ずくめの運営になってまいりました。なぜなのか。国民の間に、御承知のように、リクルート疑惑の全容解明、これを徹底的に国会は行うべきであるという強い主張がございました。そして、疑惑のかぎを握る方は中曽根前総理である、こういう認識と判断が一般化されていたのでございます。それゆえに、国会審議を通じて、恐らく心ある自民党の諸君も同感であったに違いないのでありますが、疑惑の全 容解明のためには、中曽根前総理、潔く証人として国会に出廷をしてその疑惑にこたえるべきではないか、こういうことを強く望んでおった。ところが中曽根さんが嫌だと言う。なぜ喚問に応じられないのか。時間がありませんから、一々は申し上げません。  今日、予算の速やかなる成立を与党の諸君が口にされるならば、潔く中曽根前総理は、身の潔白を口にされているのでありますから、国会に出てきて、国会の質問に答えて、その疑惑の全容解明に応ずるべきである。潔く国会に出てくれば、もうとうに平成元年度予算案は衆議院を通過し、参議院段階で審議をされていたでありましょう。にもかかわらず、出てこない。こういうばかなことを重ねることを通じて、御承知のように、国民生活に欠かせない重要な予算審議がおくれてきているわけなのであります。  その事実関係を無視して、あたかも野党が審議に応じない、とんでもないことであります。積極的に審議に参加をし、国民生活に深いかかわり合いのある消費税の問題もあります、防衛費の問題もあります、年金改悪の問題もあります、それ以上にさまざまな分野に及ぶ予算案に反映をされているテーマがあるわけでありますから、積極的に審議を行わせる、これが少なくとも多数党与党の本来とるべき立場でなければならない。ところが、野党がそういう質疑を予算委員会で展開をすることが自民党にとって不都合なのでありましょうか、どうしても予算委員会の正常な開会に応じない。これが、言うまでもなく、今日まで予算審議が停滞をしてきている大きな原因なんです。  いろいろな経過がございましたが、しかし、与野党書記長・幹事長会談が物別れに終わる。何とか国対委員長が汗をかいて事態の打開を図っていただきたい、与党側にもそういう要望もございました。それゆえに、去る二十四日、与野党国対委員長会談が開かれる。まず、御承知のように、予算委員会の審議に応じよう、そして、この重要な中曽根証人喚問問題については並行して決着をつける、ここまで具体的に委員会審議の進展を図るために誠意ある野党側が努力を示しているにもかかわらず、与党自民党の諸君は、二十八日までに議了、採決、予算案の参議院送付ということを約束しない限り、皆さんも御承知のように日程協議に応ずることができない。この世の中に、与党が日程協議に応ずることができないなどといったことが過去にあったでありましょうか。そういう横暴な態度までとって、まじめに予算審議を行おうとする野党の審議権を奪い、そして与党だけで勝手に委員会を開き、審議をしたと称し、単独強行採決を行う、これは、もう断じて認めることができません。その無効というべき審議、そして無効というべき採決、これを追認をしろというのが、きょう本会議をしろという自民党の要求でありましょう。断じてそんなことは認められない。  来年は、御承知のように我が国議会制度百周年という記念すべきときを迎えます。与党の皆さんにも思い起こしていただきたい。過去九十九年間、間々委員会での与党単独強行採決はございましたが、しかしながら、本会議における与党単独採決という暴挙は今日まで一度もなかった。これは、我が国の議会史を築いてきた先人が、苦難の中に議会制民主主義をどう確立していくか、少数党を尊重し、多数をもって少数党の意見を圧殺するというようなことを避けながら、全体として国民の総意に基づく議会制度、議会制民主政治をどう築き上げてきたかといういわば努力の証左でありましょう。  特にこの際問われるのは、議長の果たすべき役割と任務であろうかと存じます。ここ数日来、原議長、多賀谷副議長、懸命な努力をなさってきたことを認めるにやぶさかではございません。だがしかしながら、今や自民党がどうしてもベルを押せと言う以上押さざるを得ないだろうということできようの本会議開会をされるようなことがありとするならば、百年になんなんとする我が国憲政史上にかつてない汚点を記録することになるわけでございます。この愚だけはここで起こしてはならないと思います。私は、賢明にして、かつ英邁なる原議長、少なくともここでなすべきことは、無効の採決を目の当たりにされて、今日、予算三案を改めて予算委員会に差し戻し、従来の慣行とルールの上に立って予算委員会の審議を再開する、同時に、リクルート疑惑解明のために必要不可欠の中曽根前総理の証人喚問について同時的にその解決を図るように示唆をされ、もってこの際円満なる国会運営のために重大な職責を果たさるべきであろうと考えるわけでございます。  私は、今からでも遅くはないと思います。時間は十分にあるわけであります。多くの国民世論、これを代表する社説、時間の関係で私は一々申し上げません。ここにいろいろ指摘をされております。仮に竹下現首相がASEANから帰ってきて、連休後時間をかけて審議を尽くしたからといって、国民生活にどれほどの重大な影響が起こるのでありましょうか。むしろ、辞意を表明され、国際的にも信用を失いつつある竹下さんがその上国会混乱の中で外遊に旅立つなどということは、これは恥の上塗りと言わなければならないと思います。  私は、竹下さんが辞意を決意された、竹下内閣が総辞職をするのだからこの際はすべて許されてしかるべきである、そういう発想で、リクルート疑惑についてもあるいは予算の審議についてもしゃにむに三百という数のおごりのもとで強行突破を図るなどということは断じてあってはなりませんし、心ある自民党の諸君に反省を求めると同時に、まだ時間があるわけでありますから、この際思いとどまっていただきたい。私は、議運委員長を通じ、原議長さんがこの際に憲政史上重大な過誤を残さるることのないように、百年の議会制度を通じて名誉ある議長の名をこの際飾っていただきたいと思います。  その意味で、議長におかれては、きょうの本会議は開会をするに至らず、そして予算三案は予算委員会に差し戻す、ルールにのっとって改めて審議を開始する、中曽根喚問問題も同時的に決着を図る、もって円満なる国会運営を図られるよう重ねて三たび強く要望し、私の意見といたします。(拍手)

山口敏夫自由民主党

○山口委員長 鳥居一雄君。

鳥居一雄公明党・国民会議

○鳥居委員 私は、公明党・国民会議を代表いたしまして、絶対に認めがたいという立場から反対討論を行うものであります。  我が国の議会制民主主義にとりましてまことに遺憾な事態に直面をいたしました。竹下総理が退陣表明をしたからといって、すべて免責されるというものではありません。与党自民党は全く勘違いされているのではないでしょうか。  昨日、本院予算委員会におきまして、自民党単独による予算委員会の開会、また直後に、一方的に審議を打ち切り、自民党単独で強行採決を断行いたしました。これは、与野党それぞれの主張が平行線をたどってきたとはいうものの、野党の言い分に聞く耳持たぬという多数をとる者の暴力以外の何物でもありません。経過から見て国会議員の正当な審議権を封殺するものでありまして、我々が主張し続けてきた中曽根前首相の証人喚問を圧殺するものでありまして、断じて認めることはできません。  昨日は、社公民三党の国会対策委員長の名において、予算案の委員会採決の撤回、さらに野党の審議時間を確保して正常な審議を再開するよう強く議長に申し入れを行いました。予算委員会は、慣行からいいましても、また与野党の合意した日程からいきましても、中曽根前首相の証人喚問が実現すれば、総括質問、一般質問と続きまして、分科会質疑を経て締めくくり総括質疑、合わせて十一日間で議了と言われてまいりました。これらの審議のすべてを封殺してしまったことになります。  議運理事会におきまして、委員長の責任において予算委員会に予算関連法案の差し戻しを我々は要求し、委員長の職権による本会議セットに強く反対を表明いたしました。憲政史上まれに見る議会制民主主義崩壊の危機を何とか回避できるよう 強く要請したところであります。しかしながら、事態打開のめどさえつかぬまま、今自民党の要求に応じる形で本会議を強行開会することになり、予算案一括本会議上程を理不尽にも提起することになった事態を、我々は心から憤るものであります。議運の理事を持つ社公民三党すべてが反対を表明している中で、多数を持つ自民党のみの意思で強行開会する本会議に断固反対を表明いたします。我々は、多数党の自民党の諸君に反省を促すものであります。予算本会議の単独強行採決は議会制民主主義の自殺行為であります。我々は、あえて本会議に欠席することで、この数の暴力に厳重に抗議するものであります。  以上申し上げ、討論といたします。(拍手)

山口敏夫自由民主党

○山口委員長 神田厚君。

神田厚民社党・民主連合

○神田委員 私は、民社党・民主連合を代表いたしまして、ただいま自民党より提案のありました平成元年度予算案議決のための本会議開催に対しまして、断固反対の意を表明するものであります。  反対の主たる理由は、自民党が予算委員会において我々議員の審議権を一方的に封殺し、単独で審議を行い、国政の基本にかかわる予算案を単独強行採決したことであります。  我が党は、予算審議のおくれが国民生活に重大な影響を与えることを深く考慮し、竹下総理の退陣表明を受けて、三野党と協議し、予算の審議入りと中曽根前総理の証人喚問のための十分な審議日数を要求したのであります。それにもかかわらず、自民党はこれを拒否し、強行採決を行ったのであります。  議員の自由な審議権と発言の確保は、議会制民主政治の大原則であります。議員の国会での質問は、これまでの裁判例でも明らかなように、その職務権限に深くかかわる重要な職務であります。かかる重要な意義を持つ議員の審議権を多数の力によって封殺することは、ファッショであり、言論弾圧以外の何物でもありません。自由と民主主義を旗印とすべき現行憲法のもとにおいては、断じて容認されるものではありません。我が国憲政史上一大汚点と言うべきであります。  我が党は、立党以来、審議拒否をしないことを党是としてまいりました。しかし、今回のこのような議会制民主主義そのものを破壊するような行為に対しましては、断じてこれを許すわけにはまいりません。我々は、議会制民主主義を守るためにも、議員の審議権を封殺した予算委員会での自民党単独強行採決を受けた本会議の開催に対しましては、怒りをもって強く反対するものであります。  反対の第二の理由は、自民党の今回の暴挙は、竹下総理の退陣表明を政治的に利用した明白なリクルート疑惑隠しであるということであります。リクルート疑惑は、我が国政治構造に深くかかわりを持つものでありますから、国民の政治不信を著しく高めました。国民は、国政のあらゆる重要課題について論議する前に、リクルート疑惑の真相を徹底的に解明し、政治をきれいにすることを強く求めております。それなしに国政の重要課題について論議をしても、国民は決してこれを信用しないでありましょう。  我が党は、かかる見地に立って、消費税など国政の重要課題はいろいろありますが、何よりますリクルート疑惑の真相解明を求め、その中心をなす中曽根前総理の証人喚問を求め続けてきたのであります。しかるに、自民党は、我々のこの要求に何らこたえることなく、竹下総理が退陣するのだから言うことを聞けとばかりに予算案を単独で強行採決してしまいました。これはまさしく竹下総理の退陣表明を利用したリクルート疑惑隠しであり、国民をこれほど愚弄した行為はありません。竹下総理の辞任とリクルート疑惑の解明の問題とは全く異質なものであり、自民党の行為は国民の目をごまかすこと以外の何物でもありません。国民の政治不信を一層高めることは必至であります。  私は、この意味からも、予算委員会での自民党の蛮行を追認する本会議の開会には断固反対するものであります。直ちに予算委員会に差し戻して、そして十分な審議をするように強く求めるものであります。政府・自民党及びこの行動を追認しようとしている議長、議運委員長等の責任は極めて重大であり、今後我が党は厳しくその責任を追及していくことを主張し、本会議開催に強く反対をいたしまして、討論といたします。(拍手)

山口敏夫自由民主党

○山口委員長 東中光雄君。

東中光雄日本共産党・革新共同

○東中委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、本日の本会議の設定について意見を申し上げます。  八九年度総予算の審議、議決のための本会議の設定は、我が国の憲政史上前例のない三つのことをあえてやろうとする暴挙だと思います。  その第一番目は、既に内閣総辞職を表明した内閣が編成した予算を、審議もろくにしないで可決をしようとしている。総辞職をしたのは、国民の内閣不信任の大きな怒りの声に耐え切れずに辞職表明せざるを得なくなったのでしょう。そういう内閣がつくった予算は当然廃案にすべきであります。  もともと竹下内閣が辞意表明を言わざるを得なくなった原因は、御承知のように、現総理大臣、前首相、そして与党幹事長を含めまして、明治五年以来我が国の汚職の歴史の中、百三十件を超す汚職の歴史の中でも、こんなひどい政府・与党の中枢に広がっておる、こういう疑獄はいまだかつてないことであります。国民の怒りが非常に大きくなったわけです。国会でその真相を解明せい、当然のことであります。しかし、それを拒否し続けてきておる、ごまかし続けてきた、それに対する国民の批判の声がうんと高まっております。あわせて、あの国民生活を破壊する消費税の強行実施に対する国民の怒りが非常に強い、内閣の支持率がかつてない一けた台に落ちた、三・九%の支持しかない、八七・六%の不支持率、こういうかつてない状態が起こっている。そういう中でついに辞職を表明せざるを得なくなったのです。  ですから、国民の批判の前で辞職せざるを得なくなった者がそういう立場でつくった予算を、辞職するから通せ、これは全く許されないことではないでしょうか。こういうことを許せば、辞職をするのだから、だから通せでは、辞職する理由を認めたことにならない。全く議会政治そのものを破壊することになる。そういう点でまさにこの予算は廃案にすべきなんです。あるいは撤回すべきなんです。そして辞職をして国民に信を問う、これが議会政治のもとだと思うのです。それをまるっきり欠いておるということが第一点であります。  さらに第二の問題は、予算の審議についてであります。これは御承知のように、総予算の審議を総括質問の一巡だけ終わって、あと予算委員会としてはリクルートの徹底解明をやるということでの審議をやっておった。それを途中でやめてしまって、そして解明の中曽根喚問を拒否するというふうな態度に出ることで、与党は審議を事実上拒否してきたわけです。そうしておいて、最後になって、辞職せざるを得なくなったら、今度は一挙に辞職することを理由にして審議を一方的に進めるという。これは予算審議としてはいまだかつてないことであります。  しかも、辞職をする内閣の総理大臣が外遊に出発するその二十八日までに議決をすることを前提にして、それを認めなければ審議を許さない。こんなことを堂々と表向いて言うというのは言語道断です。いまだかってないことでしょう。正面切って審議権を拒否するということを自民党側は公言をしたわけでしょう。今まではよく我々の知らぬところでそういう密室での話し合いがあったとかなかったとかということが問題になりましたけれども、今は公然と自民党はそれを言っているのでしょう。こういうやり方というのはいまだかってないことであります。  そういうことを言うに至る前の与野党国対委員長会談なるもの、あるいは与野党書記長・幹事長会談なるものも、与野党ではなくて自民党と社公民だけの会議じゃないですか。国会を構成するすべての会派の協議でも何でもない。こういうこと をやって、その上で打ち切ってこういうことをやったというのは、前例のないことであります。審議権のじゅうりんであります。だから、もとへ戻すべきであるということが第二の点であります。  第三は、今度自民党が単独で本会議で総予算三案を議決をしようということを言い出した。これは皆さん、日本の憲政史上一回も例のないことでしょう。そういうことをあえてやろうというのか。これは国民の支持が三・九%までしかないというような内閣のもとでの与党、これも日本の憲政の歴史にないことです。  こういう暴挙、三重の憲政史上例のないことを今やろうとしている。私は、日本の議会制民主主義、議会政治そのものを守るという点からいって、断じてこれを承認することはできません。議長はこういうものは本会議にかけないという立場をとるべきであります。差し戻しされぬでもよろしい。本会議にかけない、このままほっておけば廃案になるのです。そうすべきものだと思います。日本の議会制民主主義と議会政治を守る、こういう観点から断固としたそういう措置をとるべきであると強く要求して、本会議の設定に反対します。(拍手)

山口敏夫自由民主党

○山口委員長 各党から御意見を賜りましたが、各党の意見が一致いたしませんので、やむを得ず採決いたします。……(発言する者多く、聴取不能)     〔委員長退場〕     午後三時十分

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